ナローとコメ兵と一宮の夜【名古屋堪能編】
昨日の続きです。ようやく名古屋に着きましたよ。今回、私が名古屋行きを決断した理由は3つ程あります。まずはそのひとつ目の場所へ移動することに。
ここから先は時刻表を調べていたわけではないのですが、駅に降り立った瞬間、ひょっとして向こうのホームに見える列車は?と思って、小走りで関西本線ホームに移動。やった!12:15分発四日市行きの普通列車に滑り込むことが出来ました。
● 関西本線のかわいいおねえさんですよー
車両は先程までお世話になっていた313系。サービスいいなと思っていたら、この関西本線は我らが「めい☆てつ」ではなく、「きん♥てつ」の名古屋線と骨肉の争いが行われている路線。もっともJRの単線と違い、近鉄は特急急行何でもござれの複線区間。そのせいか、運賃も珍しくJRの方が安く抑えられているようです。
私はというと、これ幸いに先頭車の運転手席後ろに陣取り、濃尾平野の景色を堪能。そして運転手のおねえさんがこりゃまたかわいらしくて、ホントは前からの写真撮りたかったんですけど、我慢します(笑)。
当日は風もやたらと強くて、だだっ広い平野部を走る電車は、途中で減速したりしながらそろそろと走ります。この広大な景色とおねぇさんに見とれていたら、本来降りようと思っていた桑名駅を乗り過ごしちゃった(笑)。まいいんだけどね。
● 富田駅から三岐鉄道ですよー
つことで、次の富田駅で下車します。ここからはファーストミッションの始まりです。まずは三岐鉄道三岐線への乗車から。JR富田駅から近鉄富田駅まで歩きます。ノンビリ歩いても10分位ですかね。富田町の街並みもそれなりに楽しい。途中でIngressとか嗜なんじゃったりして。
さて、近鉄富田駅地方私鉄乗車時のお約束として、まずは一日券を購入。三岐鉄道の一日券ってなんだかかわいいんですよね、その写真はFaceBookの方に投稿しましたのでどうぞ。
一日券のお値段は1,000円、駅員さんに「北勢線にも行きますよね。このパスがあると阿下喜駅でみたらし団子1本もらえますよ」と話しかけられます。なるほど…テツごころ、わかってらっしゃるのね。
さて、13:35発の西藤原行き電車が出発します。乗客はロングシートに着席率50%といった所。学生が多いですね。JR関西本線をパスして、電車は員弁川沿いの田園風景を西に進みます。この員弁川の南側を走っているのが今乗っている三岐線。そして北側には北勢線が走っています。
この三岐線は、今となっては私鉄では珍しい、貨物運行を行っている鉄道です。途中にある太平洋セメント藤原工場から、ED45型の牽引によって連絡線を経由(本来は近鉄富田駅に乗り入れる路線が連絡線なのですが)し、JR富田駅まで主に石灰などを輸送しています。また、沿線には貨物鉄道博物館もあり、シキ160などのレア貨物車両も展示されていて、鉄ちゃんたちが写真を撮ったりしていました。
そんなこんなで、およそ1時間。電車は終点の西藤原へ到着します。
西藤原駅滞在は7分間。このまま同じ電車の登りで引き返します。駅周辺を散策する迄の時間はないのですが、構内にはED500型電気機関車や、E102号蒸気機関車、そしてDB25ディーゼル機関車などが展示されています。詳しくはこちらのサイトをどうぞ。
● 藤原岳のこの迫力ですよー
そして、一度駅を出てからふと後ろを見ると、思わずびっくり!鈴鹿山脈の藤原岳が目のまえにででん!と迫っています。広角レンズで撮影しましたのでイマイチこの迫力が伝わらないのですが、その地に立つと目の前は山しか見えない、いや、山が迫ってくる!という迫力です。また、私が下車した頃から、その藤原岳方面から雪が舞い降りてきていました。
こりゃすごいよ、登ってみたいけど、駅からもう一直線の登りだなw。ちなみに藤原岳の東側は、太平洋セメントによって山容が変わる程の採掘を受けています。秩父武甲山と同じですね。
天気も急変して寒いので、いそいそと電車内へ。そして乗客は私1人のまま、14:27に列車は出発しました。
帰りの登り列車は、4つめの伊勢治田駅で下車します。到着は14:37。
この駅は東側にヤードが広がり、三岐線内ではそれなりに大きい駅。ここで私が下車した訳は、このまま同じ三岐鉄道の北勢線阿下喜駅まで歩くためです。
二つの駅間は、員弁川を挟んでおおよそ1.5km位でしょうか。北勢線阿下喜発が15:01なので、そんなに余裕はありません。伊勢治田の街並みを見物しながら早歩きで阿下喜駅を目指します。途中、員弁川を渡る橋の上から見た鈴鹿山脈と藤原岳は、晴れているのに雪が舞う不思議な天気の中、とても幻想的でした。
● ヤツに乗りますよー
さてさて、阿下喜駅に何とか到着した私。ここからが本番ですよナローですよナロー。この北勢線狭軌鉄道に乗車するのが楽しみだったんですよね。一時期は親会社の近鉄が廃止を表明したのですが、地元の三岐鉄道が経営を引き継ぐことで現在に至っています。しばらくは廃止の動きもなさそうですが、この手の鉄道はいつなくなるかわかりませんからね。
「いつまでもあると思うな親と鉄」って標語にもある通り、行けるときに行っとかないと、後悔することになるカモ。
また、今回乗車したこの270系は何故か、ふたば☆ちゃんねるで「ヤツ」という名前をもらい、一時期雑コラが大流行したことがありますので、テツ以外のネット系ユーザーでも目にしたことが多いのではないでしょうか。
以前はヤツの保管庫もあちこちあったのですが、今ではこのブログで当時の雑コラの一部が紹介されているだけになってしまいました。ネットの流行は栄枯盛衰が激しいねぇ。
つことで、駅前の食堂でみたらし団子を1本もらって17:01、いよいよ北勢線乗車です。
車内は向かいの人と膝が付きそうなくらいのサイズ感。なんだか遊園地の乗り物に乗っているような感じで、とことこと電車は走ります。阿下喜駅から先はそれなりに勾配がある丘陵地帯。員弁川の北側をゆっくりと下って行きます。乗車率は…シートが2割くらい埋まっている感じ。ま、土曜日の午後登りなので乗客も少ないんでしょうけどね。途中の駅から中学生とみられる団体が乗り込んできましたが、それを含めてもシートの半分くらいは開いたままでした。
私はこの空いている車内を利用して、ちょっと遅い昼食を。持参したおにぎりと、味を付けて焼いてきたウイニーをおかずにしてを食べました。こういうチープな食事って、外に出かけているときに食べると、妙に美味しいんですよね。
● 次は養老線ですよー
さて、列車は1時間くらいかけた15:56にようやく終点の西桑名駅へ到着。ここからは16:05の養老鉄道の養老線に乗り換えなければなりません。西桑名から桑名駅まで小走りで移動し、切符を購入します。養老鉄道はICカード非対応のため、券売機で大垣までのきっぷを購入。お値段は790円でそれなりに値が張る感じ。
文句を言っている暇もなく、養老鉄道のホームまで移動します。ホーム内には駅員さんがいる改札があり、そこできっぷを見せて乗車。いよいよ養老鉄道乗車です。ここの鉄道は意外とダイヤが薄いので、なかなかついでに乗車しにくいんですよね。
あぁ花のパリかロンドンか、濃尾平野の西の縁沿いを、養老線は走ります。桑名市街を抜けると沿線は右に田園風景、左は養老山地のすぐ真下。景色の対比が面白いですね。
数駅先の美濃松山駅辺りを過ぎると、両隣の女子高生も消えて、車内はがらんとなります。そして天気は荒れ始め、外はちょっとした吹雪のように…。駅停車中に扉が開くとひんやりとします。
しかしこの養老線の車窓、なかなか風光明媚で良いですね。山と平野の対比もそうですが、沿線は古い街並みや民家が結構残っていそうな雰囲気。こちらの列車も休日はサイクルトレインになっていますので、いつかブロンプトンと一緒に再び訪れてみたいものです。
養老線に乗りおよそ一時間。美濃高田駅を超えたあたりで列車は大きく東へ進路を変更します。杭瀬川を渡る手前で空もすっかり晴れ渡ります。
後ろを見ると今走ってきた雪雲がクッキリハッキリと見えて、なかなか恐ろしい光景。列車は17:14に無事大垣駅へと到着。養老鉄道の旅もこれで終わりとなります。
そうそう…どうでもいい話ですが、何故か養老鉄道株式会社は、インテグレーテッドアンプを販売しています。テツでオーヲタの方は乗車記念に如何でしょうかね?
● 大須のオタ店巡りですよー
さて、ここからホテルへ向かってもいいのですが、なんとなくもう少し遊びたいので、大垣からは17:25発のJR特別快速で名古屋へ引き返します。やたらと人が多いJR名古屋駅から、名古屋市営地下鉄に乗り、伏見で乗り換え大須観音駅へ。
大須観音といえば名古屋を代表する繁華街。もう少し北の栄がオサレタウンだとしたら、こちらはアメ横とか秋葉原とか池袋とか…そんなのをごっちゃにした街となります。
また、世界に名だたる俺達のコメ兵が本社を置く街でもあり、コメ兵デパートみたいな建物がそこいら中にあります。ここで大黒屋の名前を出したら消されるんじゃないか…って位w。
ま折角の街歩きですからね。買うつもりは更々ありませんけど「みてるだけ〜」という感じでテキトーに店内を眺めたりします。他にHi-Fi堂の大須本店を覗いたり、噂のアメ横ビルを冷やかしたり、グッドウィルEDM店で、コスプレ店員のパンチラ見たり(見えちゃったんですよw)、ついでに展示コーナーで開催されてた未確認で進行形展見たりと、楽しくおさんぽ気分で商店街を散策しました。
さて、大須地区を東の端まで歩いた私は、そのまま栄まで徒歩で移動して、噂の名古屋タワーを眺めた後、地下鉄東山線で名古屋駅へと引き返します。
時間も20:00過ぎていますので、そろそろホテルへと戻る事に。今夜のホテルは名門!東横インの尾張一宮駅前を予約しています。本当は名古屋市内が良かったんですけど、連休のせいか空きがなかったんですよね。ま、こういう事でもないと、一宮駅とか降りることもなさそうなので、これはこれでいっかな。
18きっぷがあるので、そのままJRで一宮まで戻ればいいのですが、ここはやはり名古屋ですから、名鉄に乗りたいデスよね、で乗りましたよ。
しかし、名鉄名古屋駅って、噂には聞いていたけど凄いなコレは。ひっきりなしに行き先の違う列車がじゃんじゃん入線してきます。また、それのアナウンスも的確というかわかりやすいというか、さすが地元でDJ職人と呼ばれているだけはあります。そんな中、私は20:14発の急行名鉄一宮行きに乗車。およそ20分位かな。電車は名鉄一宮駅へ到着しました。
● 一宮の夜ですよー
さて、あぁ花のパリかロンドンか、濃尾平野の緑の中に燦然と輝く文化都市、舟木一夫の一宮、一宮市役所の一宮、あーせつない一宮の夜ですよ旦那。駅前ではつボイノリオの歌でも流れていないかと期待したのですが、それはなかったです(笑)。 夕食は駅の近くのコンビニで買おうかと思っていたのですが、駅前にはサークルKが一件あるだけで、しかもお弁当類はほぼ売り切れ。という訳で一宮の夜を30分位徘徊したのですが、コンビニねー。
仕方ないのでまた一宮駅に戻り、一宮構内のコンビニでお酒と夕食を購入。相変わらずお弁当類はなかったのでペヤングでもいっか…と思ったのですが、そうでしたそうでした…西日本のコンビニにはペヤングソース焼きそばって売ってないんですよ!仕方がなくUFO買って、お酒はコンビニで見つけたコノスルスパークリングのロゼを買ってホテルに戻ります。
その他、名古屋市内では成城石井でミモレット18ヶ月と、大須の大須ベーカリーで、あんパンとクリームパンを買っていましたので、今晩と明日の朝食はこれで済ますことにしましょう。
ホテルにチェックインしたのは既に21:30過ぎでした。こうして一宮の夜は更けて行くのです。続きはまた別エントリで。
大須ベーカリーのあんパン
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