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▼2014年03月27日

ナローとコメ兵と一宮の夜【名古屋堪能編】

 昨日の続きです。ようやく名古屋に着きましたよ。今回、私が名古屋行きを決断した理由は3つ程あります。まずはそのひとつ目の場所へ移動することに。

 ここから先は時刻表を調べていたわけではないのですが、駅に降り立った瞬間、ひょっとして向こうのホームに見える列車は?と思って、小走りで関西本線ホームに移動。やった!12:15分発四日市行きの普通列車に滑り込むことが出来ました。

● 関西本線のかわいいおねえさんですよー

 車両は先程までお世話になっていた313系。サービスいいなと思っていたら、この関西本線は我らが「めい☆てつ」ではなく、「きん♥てつ」の名古屋線と骨肉の争いが行われている路線。もっともJRの単線と違い、近鉄は特急急行何でもござれの複線区間。そのせいか、運賃も珍しくJRの方が安く抑えられているようです。

 さて、列車は私が乗車後すぐに発車。出発時こそシートは殆ど埋まっていたのですが、2〜3駅過ぎた辺りでどんどん人が降りていきます。やはり四日市など遠距離を移動する人は、近鉄を使うんですかね。途中木曽川揖斐川を渡る頃には、車両内に乗客は数人になってしまいました。
 私はというと、これ幸いに先頭車の運転手席後ろに陣取り、濃尾平野の景色を堪能。そして運転手のおねえさんがこりゃまたかわいらしくて、ホントは前からの写真撮りたかったんですけど、我慢します(笑)

 当日は風もやたらと強くて、だだっ広い平野部を走る電車は、途中で減速したりしながらそろそろと走ります。この広大な景色とおねぇさんに見とれていたら、本来降りようと思っていた桑名駅を乗り過ごしちゃった(笑)。まいいんだけどね。

● 富田駅から三岐鉄道ですよー

 つことで、次の富田駅で下車します。ここからはファーストミッションの始まりです。
 まずは三岐鉄道三岐線への乗車から。JR富田駅から近鉄富田駅まで歩きます。ノンビリ歩いても10分位ですかね。富田町の街並みもそれなりに楽しい。途中でIngressとか嗜なんじゃったりして。

 さて、近鉄富田駅地方私鉄乗車時のお約束として、まずは一日券を購入。三岐鉄道の一日券ってなんだかかわいいんですよね、その写真はFaceBookの方に投稿しましたのでどうぞ。
 一日券のお値段は1,000円、駅員さんに「北勢線にも行きますよね。このパスがあると阿下喜駅でみたらし団子1本もらえますよ」と話しかけられます。なるほど…テツごころ、わかってらっしゃるのね。

 さて、13:35発の西藤原行き電車が出発します。乗客はロングシートに着席率50%といった所。学生が多いですね。JR関西本線をパスして、電車は員弁川沿いの田園風景を西に進みます。この員弁川の南側を走っているのが今乗っている三岐線。そして北側には北勢線が走っています。

 この三岐線は、今となっては私鉄では珍しい、貨物運行を行っている鉄道です。途中にある太平洋セメント藤原工場から、ED45型の牽引によって連絡線を経由(本来は近鉄富田駅に乗り入れる路線が連絡線なのですが)し、JR富田駅まで主に石灰などを輸送しています。
 また、沿線には貨物鉄道博物館もあり、シキ160などのレア貨物車両も展示されていて、鉄ちゃんたちが写真を撮ったりしていました。

 そんなこんなで、およそ1時間。電車は終点の西藤原へ到着します。

 西藤原駅滞在は7分間。このまま同じ電車の登りで引き返します。駅周辺を散策する迄の時間はないのですが、構内にはED500型電気機関車や、E102号蒸気機関車、そしてDB25ディーゼル機関車などが展示されています。詳しくはこちらのサイトをどうぞ。

● 藤原岳のこの迫力ですよー

 そして、一度駅を出てからふと後ろを見ると、思わずびっくり!鈴鹿山脈藤原岳が目のまえにででん!と迫っています。
 広角レンズで撮影しましたのでイマイチこの迫力が伝わらないのですが、その地に立つと目の前は山しか見えない、いや、山が迫ってくる!という迫力です。また、私が下車した頃から、その藤原岳方面から雪が舞い降りてきていました。
 こりゃすごいよ、登ってみたいけど、駅からもう一直線の登りだなw。ちなみに藤原岳の東側は、太平洋セメントによって山容が変わる程の採掘を受けています。秩父武甲山と同じですね。
 天気も急変して寒いので、いそいそと電車内へ。そして乗客は私1人のまま、14:27に列車は出発しました。

 帰りの登り列車は、4つめの伊勢治田駅で下車します。到着は14:37。
 この駅は東側にヤードが広がり、三岐線内ではそれなりに大きい駅。ここで私が下車した訳は、このまま同じ三岐鉄道の北勢線阿下喜駅まで歩くためです。

 二つの駅間は、員弁川を挟んでおおよそ1.5km位でしょうか。北勢線阿下喜発が15:01なので、そんなに余裕はありません。伊勢治田の街並みを見物しながら早歩きで阿下喜駅を目指します。途中、員弁川を渡る橋の上から見た鈴鹿山脈と藤原岳は、晴れているのに雪が舞う不思議な天気の中、とても幻想的でした。

● ヤツに乗りますよー

 さてさて、阿下喜駅に何とか到着した私。
 ここからが本番ですよナローですよナロー。この北勢線狭軌鉄道に乗車するのが楽しみだったんですよね。一時期は親会社の近鉄が廃止を表明したのですが、地元の三岐鉄道が経営を引き継ぐことで現在に至っています。しばらくは廃止の動きもなさそうですが、この手の鉄道はいつなくなるかわかりませんからね。
 「いつまでもあると思うな親と鉄」って標語にもある通り、行けるときに行っとかないと、後悔することになるカモ。

 また、今回乗車したこの270系は何故か、ふたば☆ちゃんねるで「ヤツ」という名前をもらい、一時期雑コラが大流行したことがありますので、テツ以外のネット系ユーザーでも目にしたことが多いのではないでしょうか。
 以前はヤツの保管庫もあちこちあったのですが、今ではこのブログで当時の雑コラの一部が紹介されているだけになってしまいました。ネットの流行は栄枯盛衰が激しいねぇ。 

 つことで、駅前の食堂でみたらし団子を1本もらって17:01、いよいよ北勢線乗車です。

 車内は向かいの人と膝が付きそうなくらいのサイズ感。なんだか遊園地の乗り物に乗っているような感じで、とことこと電車は走ります。阿下喜駅から先はそれなりに勾配がある丘陵地帯。員弁川の北側をゆっくりと下って行きます。
 乗車率は…シートが2割くらい埋まっている感じ。ま、土曜日の午後登りなので乗客も少ないんでしょうけどね。途中の駅から中学生とみられる団体が乗り込んできましたが、それを含めてもシートの半分くらいは開いたままでした。

 私はこの空いている車内を利用して、ちょっと遅い昼食を。持参したおにぎりと、味を付けて焼いてきたウイニーをおかずにしてを食べました。こういうチープな食事って、外に出かけているときに食べると、妙に美味しいんですよね。

● 次は養老線ですよー

 さて、列車は1時間くらいかけた15:56にようやく終点の西桑名駅へ到着。ここからは16:05の養老鉄道養老線に乗り換えなければなりません。西桑名から桑名駅まで小走りで移動し、切符を購入します。養老鉄道はICカード非対応のため、券売機で大垣までのきっぷを購入。お値段は790円でそれなりに値が張る感じ。
 文句を言っている暇もなく、養老鉄道のホームまで移動します。ホーム内には駅員さんがいる改札があり、そこできっぷを見せて乗車。いよいよ養老鉄道乗車です。ここの鉄道は意外とダイヤが薄いので、なかなかついでに乗車しにくいんですよね。

 シートの占有率はおよそ7割程度。左右を女子高生に挟まれ、フローラルなシャンプーの香りを堪能(笑)しながら列車は出発。

 あぁ花のパリかロンドンか、濃尾平野の西の縁沿いを、養老線は走ります。桑名市街を抜けると沿線は右に田園風景、左は養老山地のすぐ真下。景色の対比が面白いですね。
 数駅先の美濃松山駅辺りを過ぎると、両隣の女子高生も消えて、車内はがらんとなります。そして天気は荒れ始め、外はちょっとした吹雪のように…。駅停車中に扉が開くとひんやりとします。
 しかしこの養老線の車窓、なかなか風光明媚で良いですね。山と平野の対比もそうですが、沿線は古い街並みや民家が結構残っていそうな雰囲気。こちらの列車も休日はサイクルトレインになっていますので、いつかブロンプトンと一緒に再び訪れてみたいものです。

 養老線に乗りおよそ一時間。美濃高田駅を超えたあたりで列車は大きく東へ進路を変更します。杭瀬川を渡る手前で空もすっかり晴れ渡ります。
 後ろを見ると今走ってきた雪雲がクッキリハッキリと見えて、なかなか恐ろしい光景。列車は17:14に無事大垣駅へと到着。養老鉄道の旅もこれで終わりとなります。 
 そうそう…どうでもいい話ですが、何故か養老鉄道株式会社は、インテグレーテッドアンプを販売しています。テツでオーヲタの方は乗車記念に如何でしょうかね?

● 大須のオタ店巡りですよー

 さて、ここからホテルへ向かってもいいのですが、なんとなくもう少し遊びたいので、大垣からは17:25発のJR特別快速で名古屋へ引き返します。
 やたらと人が多いJR名古屋駅から、名古屋市営地下鉄に乗り、伏見で乗り換え大須観音駅へ。

 大須観音といえば名古屋を代表する繁華街。もう少し北のがオサレタウンだとしたら、こちらはアメ横とか秋葉原とか池袋とか…そんなのをごっちゃにした街となります。

 また、世界に名だたる俺達のコメ兵が本社を置く街でもあり、コメ兵デパートみたいな建物がそこいら中にあります。ここで大黒屋の名前を出したら消されるんじゃないか…って位w。
 ま折角の街歩きですからね。買うつもりは更々ありませんけど「みてるだけ〜」という感じでテキトーに店内を眺めたりします。他にHi-Fi堂の大須本店を覗いたり、噂のアメ横ビルを冷やかしたり、グッドウィルEDM店で、コスプレ店員のパンチラ見たり(見えちゃったんですよw)、ついでに展示コーナーで開催されてた未確認で進行形展見たりと、楽しくおさんぽ気分で商店街を散策しました。

 さて、大須地区を東の端まで歩いた私は、そのまま栄まで徒歩で移動して、噂の名古屋タワーを眺めた後、地下鉄東山線で名古屋駅へと引き返します。

 時間も20:00過ぎていますので、そろそろホテルへと戻る事に。今夜のホテルは名門!東横インの尾張一宮駅前を予約しています。本当は名古屋市内が良かったんですけど、連休のせいか空きがなかったんですよね。ま、こういう事でもないと、一宮駅とか降りることもなさそうなので、これはこれでいっかな。
 18きっぷがあるので、そのままJRで一宮まで戻ればいいのですが、ここはやはり名古屋ですから、名鉄に乗りたいデスよね、で乗りましたよ。

 しかし、名鉄名古屋駅って、噂には聞いていたけど凄いなコレは。ひっきりなしに行き先の違う列車がじゃんじゃん入線してきます。また、それのアナウンスも的確というかわかりやすいというか、さすが地元でDJ職人と呼ばれているだけはあります。そんな中、私は20:14発の急行名鉄一宮行きに乗車。およそ20分位かな。電車は名鉄一宮駅へ到着しました。

● 一宮の夜ですよー

 さて、あぁ花のパリかロンドンか、濃尾平野の緑の中に燦然と輝く文化都市、舟木一夫の一宮、一宮市役所の一宮、あーせつない一宮の夜ですよ旦那。駅前ではつボイノリオの歌でも流れていないかと期待したのですが、それはなかったです(笑)

 夕食は駅の近くのコンビニで買おうかと思っていたのですが、駅前にはサークルKが一件あるだけで、しかもお弁当類はほぼ売り切れ。という訳で一宮の夜を30分位徘徊したのですが、コンビニねー。

 仕方ないのでまた一宮駅に戻り、一宮構内のコンビニでお酒と夕食を購入。相変わらずお弁当類はなかったのでペヤングでもいっか…と思ったのですが、そうでしたそうでした…西日本のコンビニにはペヤングソース焼きそばって売ってないんですよ!仕方がなくUFO買って、お酒はコンビニで見つけたコノスルスパークリングのロゼを買ってホテルに戻ります。
 その他、名古屋市内では成城石井でミモレット18ヶ月と、大須の大須ベーカリーで、あんパンとクリームパンを買っていましたので、今晩と明日の朝食はこれで済ますことにしましょう。

 ホテルにチェックインしたのは既に21:30過ぎでした。こうして一宮の夜は更けて行くのです。続きはまた別エントリで。

IMG_4147.JPG↑コノスルスパークリングロゼとミモレットと
大須ベーカリーのあんパン

RICOH GR / iPhone5


▼2014年03月26日

あおはるエイティーンチケッツ in 尾張名古屋は城でもつ!【往路編】

 人生いつだって青春ですよね。私もまだまだ青春真っ盛り。真っ盛りすぎて人生始まらずに終わりそうですが、それはさておき、世の中は「あおはる」のシーズンですよあおはる。

 己の身体に鉄(テツ)を含んだ血が流れているなら(人は誰しも血液に鉄分ありますけど)、買わずにはいられないという「青春18きっぷ」。
 今シーズンは仕事が忙しいのでむりカナかなカナ…と思っていたのですが、プレゼン終わったら急にクビになりそうなくらい暇になりましたので、三連休を利用して旅行に出かけてきましたよ。

● 05:48山手線外回り

 始まりはいつだって秋葉原(笑)。世界に名だたる電脳タウン秋葉原も、さすがに朝6:00前だと静か。そこから05:48山手線大崎行きに乗り東京駅へ移動して、06:07発熱海行き普通列車に乗車します。
 熱海までの普通電車は、グリーン車がありますので、ハイソな気分でグリーン車へ。グリーン券は休日料金+スイカ(PASMO)決済だと750円。2時間弱の乗車時間となりますので、これは使わないと損な感じ。なんたって、東海道線は朝の下り列車でも、それなりの乗車率がありますからね。

● 06:07出発だぎゃー

 東海道線普通列車は、スルスルと東京駅を出発。私はグリーン席の左側2階席に陣取っていましたので、日が出てくると少し眩しいかな。東京ではガラガラだったグリーン車も、品川、川崎、横浜位まで出ると乗車率は6〜7割に。また、一般車両は計算方法にもよりますが、シート占有率100%越えに増えてきます。
 そんな中私は、ふかふかシートでのんびりゆったりのんのんとしながら、終点の熱海まで。東海道線グリーン車は18キッパーにとっては実にありがたい。

● 08:05静岡行き

 熱海からはいよいよ、地獄の静岡県横断に入ります。
 08:05静岡行きへ乗り換え。この列車ですが、18キッパーには悪名高きロングシート。そうなのです、JR東海はライバル鉄道会社が自社の新幹線以外ない区間だと、こうやって嫌がらせのような手抜きをします。
 ま、文句言っても仕方ないので、私はロングシートの中央付近に陣取ります。通勤列車だとついついドア付近に陣取るものですが、長距離移動だとドア付近は出入りが多いし、風が吹き込んで寒いですからね。
 ちなみに乗車率は、熱海の時点で全席埋まっていますので、通勤車両での乗車率計算だと50〜60%となるでしょうか。途中三島や沼津など、それなりに人の出入りが多く、通勤時間帯でもあるので、100%定員に近いくらいに混んできます。
 静岡着が09:20。静岡手前になると、首都圏ラッシュアワー一歩手前くらいまでに乗客が増えました。

● 09:22浜松行き

 静岡からは、向かいのホームに待機している浜松行き09:22発普通列車に乗り換え。
 この列車、実は静岡よりも少し手前の興津発普通列車なのですが、何故か熱海方面からの普通列車より先に興津駅を出るため、静岡乗換となります。ま、地元通勤客に配慮したダイヤとも言えますかね。
 こちらも当然ロングシート車両。乗車率は通勤列車計算で100%に近い。つまり、シートとつり革が全て埋まっている状態です。
 ここから先の東海道線は、なかなか風光明媚な場所を通ります。越すに越されぬ大井川を越えた後は、牧ノ原台地の急坂を登り、金谷、菊川と、車窓から見える丘陵地帯には、名物の茶畑のが一面に広がっています。
 菊川を超えて東海道新幹線を何度かパスした後は、掛川へ到着。ここで下車して豊橋行き普通列車の始発に乗り換えます。そういえば、降りる頃には車内もガラガラになっていたな。

● 10:16豊橋行き 

 東海道ロングシートブルースはまだまだ続きます。新入りキッパーだとそろそろ飽きてきた頃かな?出発の掛川で既にロングシートはほぼ埋まり、浜松に近づくにつれ乗車率は50〜100%近くへ上昇してきます。
 浜松駅で乗客の入替があった後は、おおよそ座席がフルに埋まる…つまり50%程度の乗車率で乗客が降りたり乗ったり…。これだけ乗客の出入りも多く、また乗車人数も多いわけですから、クロスシートやデュアルシート(特急列車用のあのシートね)では不便なのですね。JR東海も18キッパーに対して嫌がらせしてるわけじゃないんだなぁ…。などと思いながらも列車は豊橋に到着しました。

● 11:21名古屋行き 

 豊橋からは列車もグレードアップ!何故なら豊橋駅から西は、日本三大私鉄の一角を担う天下の「めい☆てつ」、つまり名古屋鉄道の勢力圏に入るからです。
 特に豊橋ー名古屋間は、名鉄でも「本線」と呼ばれる主力路線。この高密度ダイヤと贅沢なサービス地帯へ進入するためには、豊橋以東で使用されている211系311系などというボロいロングシート車両などでは歯が立たず、転換クロスシートが眩しい313系へチェンジするのです。その為、東京や東海圏の人達だと、エクストラチャージを払わないと乗車できないようなふかふかシートで旅行が楽しめます。なんというか、競争社会哀歌やねぇ(笑)
 ちなみに乗車率は、この車両の場合どうやって算出するのかわかりませんけど、シート占有率はほぼ100%となりました。

● 12:11名古屋到着だぎゃー 

 疲れた足腰を休めながらウトウトした所で、12:11にJR名古屋駅へ到着しました。ここまでの普通乗車運賃は6,090円となりますので、18きっぷ1日分2,300円だと三倍近いお得感ですね。
 ちなみに、その日のうちに18きっぷで名古屋から東京に折り返すための最終列車は、名古屋発18:15新快速豊橋行きになり、東京着が00:26。地元に帰る事を考えても、17:00頃の列車に乗れば東京駅23:00頃に到着できますので、何とか日帰りで半日程度名古屋見物を楽しめる旅程が組めます。

 もちろん、私は日帰りで帰ったりしませんでしたので、続きはまた別エントリで。

RICOH GR



▼2014年03月24日

りょうもう号とスズランと正規空母赤城

 もう二週間前の話なんですけど、二週連続プレゼンも無事終了した私は(結果は知りませんけどw)、疲れた身体と脳をリフレッシュするため、北関東へブロンプトンと一緒に出かけてきたのでした。

 スタートは、東武伊勢崎線が誇る豪華特急列車「りょうもう1号」浅草発7:00。ブロンプトンと一緒に早朝の東武浅草駅へと降り立ちます。座席指定券はあらかじめ「東武携帯ネット会員サービス」で購入済み。終点の赤城駅までは、特急券が1,000円。運賃は…確か1,000円ちょっとでした。パスモで決済したので覚えてないです。

● 超絶豪華特急列車200系りょうもう号のひみつ

 豆知識ですけど、東武伊勢崎線は路線総延長114.5kmあり、日本の私鉄路線としては最長となります。最近は東武動物公園駅から押上ー曳舟間が「東武スカイツリーライン」などというダサさ爆発な路線名になったので、扱いがどうなっているのか知りませんけどね。
 その長大な路線を疾駆する東武200系電車は、これもなかなかアレな車両らしく、最高速度160km/hを誇りながら(営業速度ではありません)、そこからの制動距離が600m以内という殺人ブレーキ装備や、謎技術によって僅か20km/hでも回生ブレーキが効くなど、それなりにネタ満載の車両という噂です。
 実際スペーシアより何となく格下感がある200系電車ですが、アルミニウム車体を採用しながら鋼鉄製車両よりも重いといわれる重量級100系電車よりも更に重く重量級だったりして、そのせいか、乗り心地もなかなかよいです。

 さて、浅草から1時間強の特急旅を経て、終点の赤城駅に到着。ここからは 上毛電気鉄道上毛線へ乗り換えます。ただ、この乗り換え時間ですが、8:55分赤城着のりょうもう1号と、前橋中央方面のぼり8:58分発では、ブロンプトンを持った身だと少しつらい。
 更に私は赤城南麓1日フリーきっぷを買うつもりだったので、ホームからブロンプトン抱えて一度駅舎へ戻らねばならず、奇しくもりょうもう号の後の方に席を取っていた私では、乗り換えに間に合いませんでした。輪行など大荷物を持って乗り換える方は、りょうもう号のなるべく前の車両に席を取っていると、乗換がスムースです。
 あ、普通の手荷物程度で一日券を買わない人なら、車両前部の乗り換え口からホームを移動して乗り換えるだけなので、3分あれば充分だと思いますが。

● 上毛電気鉄道のひみつ

 つことで、次の列車が来るのは30分後。それまでは、赤城駅周辺を適当にブロンプトンで散策。ま、赤城駅は過去にも来た事ありますので、そんなに新鮮さはなく、15分位で戻ってきました。そして、赤城南麓1日フリーきっぷを購入。因みに今のシーズンは「早春桜花きっぷ」になっていますので、普段1,300円が、1,000円とおトクになっています。

 つことで、30分後にやってきた列車に乗り込みます。そうそう、この上毛電気鉄道なんですけど、土日祭日はサイクルトレインとして運行されています。なので、普段の輪行みたいにブロンプトンを折りたたまずとも、そのままの状態で列車に乗車できてしまうのです。このサービスは本当に嬉しいですね。
 そして、観光客向けサービスかと思いきや、地元の小学生や中学生が自転車をそのまま持ち込んで乗車してくる駅も多く、この制度は地元の人達にも積極的に利用されている印象がありました。乗客減少に悩む全国の鉄道事業者も、参考にした方がいい事例かもしれません。

 さて、赤城駅を出発した2両編成の電車は、そのまま関東平野の北縁を沿うように終点の中央前橋駅に向かいます。大体一時間弱ですかね。駅に到着してもそのまま自転車を押して降りられますし、上毛電気鉄道の駅は全てバリアフリー化されていますので、自転車でもらくらくです。

 朝の前橋市内はひんやりと空気が冷たい感じ。早速ブロンプトンで散策です。まずは、前橋中心街の千代田町から本町辺りを走ります。この辺りは、自動車で訪れてもなかなか来ない場所ですし、また、前橋駅、新前橋駅からも離れた場所にありますので、鉄道で訪れてもなかなか来にくい場所でもあります。かといって、失礼ながらわざわざ東京方面から観光に出かける場所でもない気もしますし、群馬県民以外にはあまり知られていない街かもしれません。
 ただ、街中はそれなりに賑わっていますし、風俗などの花街なから、東京でも有名なファッションブランドが路面店を構えていたりと、それなりの規模感はあります。ただ、やはりここでも街の中心部はさびれて行く方向なのかなと思いました。街並みについてはこちらのサイトが詳しいです。

● 前橋の百貨店スズランのひみつ

 つことで繁華街といえば百貨店。かつては上毛マダム憧れの地といわれた前橋市内ですが、市内に百貨店はこのスズランのみになってしまいました。早速開店直後のスズランへ潜入!

 あまり時間もないので、本館の地下食品街から最上階までザッと眺めてきましたが、こういう建物というかお店、なつかしいよねー。天井が妙に低いのも、また昭和な百貨店という感じがして実に良いです。

 私が訪れたときは「あの東急ハンズが前橋へやってきた!!」というキャッチと共に、期間限定で東急ハンズトラックマーケットがオープンしていました。そこのフロアだけ人でごった返してましたけど、他のフロアはゆったりまったりのんびりで…ま、商売的にはヤバいんでしょうけど、私のような地方スーパー&百貨店愛好家にとっては、至高の時間を楽しむことができたのでした。

 さて、スズラン地下街で何か食料品でも買おうと思ったのですが、生モノ買って傷ませるのももったいないので、何も買わずお店を後にします。その後は、帝政グンマーの本拠地(県庁舎)を見たり、新前橋駅前橋駅を見物したりして、赤城駅方面へ戻る形で東進します。

● 赤城山沿いを走るひみつ

 なんとなく前橋市街を出るまでは、鉄道沿いに東へ向かっていたのですが、途中心臓血管センター駅付近のセブンイレブンで、群馬のソウルフードペヤングソース焼きそばを食べてから、何故か力がモリモリに(笑)

 で、何故か写真にあるような狭くてグネった道をひたすら赤城山に向かって登り始め、国道353号線手前に到達した所でふと我に帰り、ブロンプトンによる登坂を断念w。しばらく赤城山麓を走ってから、大胡駅まで下り、そこで再び上毛電気鉄道に乗り、赤城駅からりょうもう号に乗って帰ってきました。

 ブロンプトンでの走行距離はあまり長くなかったのですが、普段自動車や鉄道でなかなかいけない地域や場所を丹念に巡ることが出来て、それなりに充実した輪行旅だった気がします。

RICOH GR



約100人のブックカバー展に出かけてきました。

P3249039.JPG 思えば、本屋さんでブックカバー断るようになったのはいつ頃からだったでしょう。
 子供の頃の私は、むしろ本屋さんでブックカバーを付けてもらうのが大好きで、特に、少ないお小遣いを貯めて買った本は、ブックカバーも含めて大切にしていました。

 また、地元の本屋さんも、今のように単に上下を折り返して表紙と裏表紙に差し込むような、簡単なカバー装着ではなく、一冊一冊、本屋さんの名前とイラストが描かれた紙の上で、ハサミやテープを使って、本を丁寧にカバーしてくれたのです。
 なので、一冊本を買うと、レジで2〜3分待たされることもあったのですが、そうやって包まれたブックカバーは、分厚い本を読み終えるまでちゃんと本をカバーしてくれていました。

 そのブックカバーが、多くの本屋さんで、単に上下を折り返す簡易的なやり方になったこと(実際あのやり方カバーがすぐ外れるし、本読むのに邪魔なんだよね)、それと、大手書店が広告代理店と組み、ブックカバーに宣伝を入れるようになったこと。
 その頃から、私は本屋さんでブックカバーを断るようになった気がします。広告入りカバーの、あのつるんとした手触りも嫌いだったし。

 ということで、前置きが長くなりましたが、渋谷パルコで開催されている「約100人のブックカバー展」に出かけてきました。
 こちらは、様々なイラストレーターやデザイナー、作家やショップの人が、架空の本屋さんの架空のブックカバーをデザインした展覧会で、更に嬉しい事に、展示されているそのブックカバーは買うことも出来ます。お値段は好きなのを5枚選んでセット価格525円。

 用紙や印刷なども、実際本屋さんで使われている、ざらざらした紙、また少し粗い印刷が再現されており、本が好きな人にとっては、この紙やインクの感覚も懐かしい感じ。私も、適当に選んで5枚程買ってきてみましたよ。

 この歳になると、多くの人はある意味「欲しい本は何でも買える」経済力があったりするので、子供の頃や学生の頃感じていた、頑張って数千円の本を買ったときのあの特別な思いや、“してやったり感”は、遠い記憶になっていると思いますが、そんな本を丁寧にカバーで包んでくれた本屋さんの記憶が、このざらついた紙に触っているとよみがえってくる気がします。
 本の記憶って、もちろん内容や表紙のデザインもありますけど、思ったよりも、本屋さんで付けてくれるカバーだって思い出の一部なんだなと。

 もう開催期間少ないですけど、本が好きな人は出かけてみては如何でしょうか。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digiral 50mm F2.0 Macro

▼2014年03月09日

見聞巷談/宮本常一

P3099037.JPG 俺達のみやもっちゃんが書いた、主に短文をまとめた本。
 編者が田村善次郎氏なので、おそらく最近順次刊行されている、宮本常一公演選集からのスピンオフ…っていうとなんだか今風すぎるけど、公演選集をまとめる過程で色々出てきたのではないでしょうか。これらの文章、宮本常一著作集には収録されているのかな。

 長くてせいぜい2P前後、短い文章であれば本当に2〜3行程度の量なので、結構読みやすいかと考えがちですが、単文集ってのは、その都度頭の切換が要求されますので、結構読むのに疲れるのです。にしても、読み始めるとなかなか止まらないモノで、私は本書をおおよそ二回に分割して読み切りました。

 短文で、なおかつ今も存在するような一般雑誌、あるいはメディア向けに書かれた原稿も多く、普段の宮本常一ではあまり書かれないような世相の色が付いた文章も多いです。なる程と思ったり、イヤそれは違う、と思ったり、色々でした。

 あと、読み終えて思ったのは「この時代の老人達ってバイタリティーパナいな」ということ。これは別に宮本常一だけではありません。前世紀のうちに寿命を迎えてしまった人達の文章を読むと、既に還暦を過ぎているのに「人を集めて○○をやろうと思う」とか「こうやってこんな風に考えたのでやってみようと思う」という結びがすごく多い。
 また、それらの事柄の多くが、割と身近で実現可能な事というのも、またすごいと思います。というか、近頃のご老人が書くエッセイって、何かをやってみようと思う…という文章がとても少ない気がしていて、私はこう生きてきた…とか、私の経験からこれはこうだ…とか、あるいは個人でなにか出来る訳でもない政治とか国際情勢について語ったりなど…が多いような。

 と…宮本常一に関係ないこと語りましたけど、やはり老人になっても、自分の身の回りで何かしよう!と思い続けることは大切だなと思いました。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


百姓たちの水資源戦争/渡辺尚志

R0320677.JPG 日本史の素晴らしい所は、プロ、アマを問わず、このように様々な視点から新たな資料を探し出し、どんどんと新たな解釈、事実が追加されてゆくことだと思います。
 なので、10年前に書かれた江戸の歴史本など、大筋で大きく変わっている所はさすがに殆どないとしても、細かい解釈の違いは結構あったりします。

 そして、この渡辺尚志氏は、古民家から発見された古文書などを丹念に調べ上げて、従来の「武士階級から虐げられる一方の百姓」というステレオタイプの歴史感とはまた違った、新たな発見を何冊も本にまとめておられます。今回の新刊もそのひとつ。こちらではそのなかの「水利権」について調べられています。

 第一章は、江戸時代当時の水利権についての考え方、そして第二章がまた面白いのですが、大阪の大和川流域、藤井寺市周辺に残された古文書を元に、実例として水資源に関する様々な争い、裁判などをまとめています。

 色々面白い例があるのですが、その中で特に興味深かった点をざっくりと大筋だけまとめますと、例えば、江戸時代に争われた水に関する争いは、おおよそ「慣例主義」というか、昔はどうだったか…という視点に基づき判決が下されていたのですが、そちらが明治維新を迎え、西欧から「個人所有」という概念が入ってくるにつれ、判決もまた変化し始めます。
 つまり、従来は川を流れてくる「水」あるいは「水源」は、それに関わる共同体皆の財産であったという意識が、西欧的法律解釈の流入により、ここのため池の所有者は誰、そしてこの水源の所有者は誰であるというように、水という資源に対して「所有」が行われるようになった事。
 そして、その結果従来は慣例主義であった水資源に関する争いも、徐々に所有者の意向が有利になり始めた…ということらしいです。

 従来…というか、今でもそうですが、江戸時代から続く日本の農村の暮らしぶりが大幅に変化したのは、明治維新ではなく、戦後高度経済成長期と言われています。
 しかし、単純に目に見える「モノ」以外で、こういった精神構造の変化も、農村の変化を語る上で見逃せないと書かれており、成る程…と思いました。

 文章も平易で、普段こういった歴史関係の本を読んでいない人でも読みやすく、それでいて「自分達の意志」で自治に励んでいた江戸時代の農民像が、判りやすく学べると思います。
 学校で「江戸時代の農民は全国何処でも搾取される一方だった」と習ったままの人は、一度このような最新の歴史観が書かれた本を読んで、アタマをリセットしてみるのもイイかも。

RICOH GR


▼2014年03月02日

立ち食い・蕎麦たかね

R0320657.JPG 十割蕎麦を食べさせてくれる立ち食い蕎麦屋…と評判になっている、東京都は茅場町にある「蕎麦たかね」。
 以前から気になっていたのですが、土曜日のタイミングを狙って行ってきましたよ。

 お店に入ると、立ち食い蕎麦屋さんというより、ちょっとオシャレなバー的雰囲気。土曜日は付近に勤める証券マンも殆どお休みのため、店内は空いています。
 出入り口横にある券売機でかけそばの券を買います。お値段400円は立ち食い価格ではないですが、十割蕎麦価格とすれば安い。

 しばらくすると「かけそばお待ちどうさま」との声がかかり、お蕎麦を受取に行きます。このお店はカウンター脇にある皿でネギや揚げ玉入れ放題。ま、あまり入れすぎても美味しくないので、揚げ玉を写真位にサクッと入れました。

 早速自分のテーブルに戻って食べると…これは美味しい!太目で腰のある蕎麦に、やや甘い感じのお汁。いいなぁ…こういう味。

 5分程で完食して、お店を後にします。私の会社の近くにこんなお店があればなぁ〜と、しみじみ思ったお蕎麦屋さんでした。

RICOH GR


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