ブリリアントクラシックス・Simeon Ten Holt / Canto Ostinato 12枚組
私が聴き始めた頃に比べると、最近はSimeon Ten Holtの音源がとても入手しやすくなってとても嬉しいです。
今流行のハイレゾ音源こそまだ発売されていませんが、iTMSやamazon mp3での販売、そして何とCanto Ostinatoのアナログレコードなど、全てに手を出していたらお金がヤバい感じ。
今回のCD BOX〜個人的には「Canto Ostinato地獄BOX」と呼んでいるのですが〜に付いては、是非買おうと思っていたのですが、なにぶん12枚組なので割安とは言え、国内のタワレコなどでは7,000円を超える値段で売られており、すこし様子を見てみるか…と買うのを控えていたのです。
しかし、発売日を過ぎて暫くすると、アマゾンで海外からCDを出品しているマーケットプレイス業者で、送料を含んでも3,000円台で出品している業者もチラホラと出始めて、それならと今回はオランダの業者に発注してみました。そして、注文からおよそ1週間位で日本に到着。先週到着しましたので、早速リッピング。まだ発売されて間もないせいか、あるいはやはりマイナなのか、12枚のうち半分以上はCDDB未登録でしたので、自分でタグ打ちを行い、何とか全てライブラリに格納したのが今週末。なので当然まだ全ての曲は聴いていません。
とはいっても、ナンバリング前半のCDについては、既に持っているCDと同じ音源なので、今すぐ聴く必要は無く(音質の違いはどうだ?とかめんどくさい事気にすればまた別ですが)、本BOXの目玉はやはり後半。
オルガンとピアノバージョン、オルガン独奏、ピアノとマリンバ、マリンバ独奏、ピアノの多重録音、そしてシンセサイザー版と、CD化されたアルバムを持っていないバージョンがあるのでとても楽しみだったのです。
特にマリンバ版は、なかなか美しい演奏ながら、CDがあっという間に売り切れて、そのまま再販もかからない状態なので、それだけでもこのベスト盤を買う意味がありました。あと、シンセサイザー版というのは初めて聞いた。そそ…オルガンの独奏版は半年位前にCD買いました。
つことで、まずはマリンバ版とシンセサイザー版を聴いてみました。
聴いてみると、打楽器のミニマルって気持ちいいですね。コレはとても良かった。また、シンセサイザー版のシンセが、予想を裏切るチープさだったのでびっくりしましたが(シンセというよりMIDI音源的なw)、コレはコレでなかなかのもの。たまりません。
初めてSimeon Ten Holtに触れる人にとっては、12枚組で1種類の曲しか入っていないというマニアックさからちょっと敬遠しがちなBOXですが、楽器が変わる事により、知った旋律の感じ方、解釈が色々と楽しめる上に、現在の時点では彼のアルバムの中では比較的入手のしやすいこともあり、ミニマル入門としてもオススメしておきます。