HEGEL SUPER USB/DAC
モバイル用というか、ノートパソコン用のDACとしては、既にAudioquestのDragonFlyを使っているのです。
こちらの音も別に不満だった訳ではないのですが、最近の小型USB/DACの充実ぶりを見ると、もう少し何か欲しいな…とか思っちゃったりして。あとまぁ…DragonFlyの使用場所は90%以上が会社なので、別にUSB端子直付けでなくてもいいかなと。
そんな事を思いながら、最近評判になっているnanoiDSDとか、KORGの100mだとか、お店でチラ聴きしたりしていたんですよね。でもまぁ、これらのユーザーには悪いですけど、DragonFlyを買い換える程でもないかなと。
そんな超小型DACをいくつか聞いてみると、HERUSは確かにすごく良かったですが、色々調べてみるとこの製品少し微妙みたいですね。品質が安定しないのと、USB接続時に何故か出力が最大音量になってしまう不具合があるようで(DSD転送上の問題らしいですが)、こういう余計な神経使う製品はちょっとね。
これら以外、超小型にこだわらなければ、結構音がいい製品は沢山ありそうですが、なんせ会社で仕事中に使う予定なので、あまり大げさにはしたくないというか、余計なスイッチとか付いている製品はイヤだったんですよね。そうじゃなければKORGのDAC100とかに逝ってたと思いますが、会社の机にあんなの置いておくのもね〜。ま、M-Audioのインターフェイス置いて仕事してる人もいるので、別に構わないとは思うのですが、なんか恥ずかしい(笑)。
なんて視点で色々探してみますと、目に留まったのがこのHEGEL SUPER。アルミ筐体のコンパクトなボディがとてもカッコイイ!某FaceBookでは「音が良くてあと見た目20%で決めた」とか書きましたが、実はこの時点では見た目100%!欲しくなっちゃいました。HEGELはアンプやDACでも有名なブランドだし、音が悪いって事はないでしょう。
丁度店頭で試聴できる機会があったので、チラッと音を聴きました。いいじゃないですか〜これにしよ!その時になってようやく物欲が「音80%外見20%」の比率になりましたよ。その後、ボーナス支給日を待って無事ご購入。しかしこの製品、都内でも在庫もってるお店少ないですね。あまり話題になってないのかな。
話題になっていない理由は想像付いていて、今時5万円弱する実売価格ながら、DACとしては最大96kHZ/24bitという、ちょっと枯れたスペックだからかもしれません。話題のDSDにも対応してないしね。
ただまぁ…、例えばnanoiDSDや100mが「価格を考えればお買い得な性能」みたいに語られるのと違い、このHEGEL SUPERは本当に「音が良い」。DACのキモは高品質なアナログ変換にこそ価値があるんだなと改めて実感。そういえば大阪の逸品館もべた褒めすなー。
使ってみて特に感じるのが「音が濃厚」であるということ。これはDragonFlyがストレートな音の良さを発揮していたのとは少し違っていて、なんというか、オーディオ的快感を感じる事ができます。仕事中に遊びで(笑)聴くには本当に良い刺激。最近買いまくっているハイレゾ音源もまた伸び伸びと歌ってくれて本当に快感です。
世の中のこの価格帯のUSB/DAC全てを聴いている訳ではないので、実は私が知らないだけで、世にはもっと音が凄い製品はひしめいているのかもしれません。しかし、音は良し!そして見た目もカッコいいこのHEGEL SUPERが、あまり話題になっていないように思えるのが、ちょっと不思議な気もしました。
変な話、ここのところ、毎日会社に行くのが楽しみになってます(笑)。