午前中に伏見稲荷を見た後は、伏見稲荷駅からおけいはんでお馴染みの京阪列車に乗って淀屋橋駅へ。午後は大阪市内を走る予定。
平日の大阪ビジネス街でブロンプトンを組み立て、イザ南下!大阪市内ってのは自転車で初めて走ったけど、ま、東京都似たようなもんかな。一方通行が多い分中心部は走りやすいか?
シャレオッティーなビジネス街から、船場の繊維街、そして道頓堀に入り、私的には何となく縁起が悪い通天閣へ。さて、ここからが本番です。
大阪と言えばミナミ、ミナミと言えば西成。成城石井ではございません。にしなり…です。興味本位で踏み入れていい場所ではないかも知れませんが、だからこそ、平日の昼間を選んだのです。休日だとホントに酔っぱらいに絡まれそうだからね。
今池の停留所付近から市街地に入り、地を這う路面電車の更に下にあると揶揄される(笑)ホルモン屋やまきの脇を通り、テキトーに商店街の中を探検。
しかし、大阪のこのエリアってのはそこいら中アーケード付きの商店街ばかりですね、そしてどこもあまり賑わってなさそうというか…正直あまりきれいじゃない(笑)、ま、それもまた魅力かな。
あと、パチンコ屋に間違われそうなデザインでお馴染みのスーパー玉出がそこいら中にある。入ってみたかったけど、このエリアに一応高級自転車であるブロンプトンを駐輪する勇気はなかったので、スルーしました。
そうして適当に探検気分で路地裏を攻めていたら、いよいよあいりん地区の中央部へ。
うわっ!これはすごい。この地区近辺に来ると、ホントこの一帯だけ日本じゃないみたいです。関東地方では、どんだけドヤ街でも、一応公共の公園で木材の解体やってたり、ガラクタから使える部品物色してたり、廃材燃やしてるオヤジとかいないもんね。
つか、公園にこんなに大量の廃材やゴミ持ち込んで、行政は何も言わないのだろうか…一応「不法投棄は犯罪です」とか看板出てるけどw…いや、何も言えないんだろうな。
あまり写真撮ってて絡まれたりしたらイヤなので、この1枚だけサクッと撮影してきましたけど、公園反対側に行くと、本当に戦争跡の焼け野原って感じ。
大量のたき火跡もあるし、かけ将棋やってるおっさん達もいるし、公園付近では昼間っから酒呑んで酔っぱらってるオッサンだらけだし…、すごいねココ。くれぐれも仕事がない雨の日とか休日は迂闊に踏み入れない方がいいと思います。平日の昼間だから労働者の数がまだ少なかった。
どうでもいいけど、こういう薄汚い街のど真ん中の駐車場に、ピカピカにワックスかけられたジャガーが停まってたけど、絶対スジのもんだよな、あれ。
つことで、あいりん地区の日本離れした街並みを堪能した後は、更にミナミを南下。かつては綾瀬川と流水の汚さの首位を争っていた大和川を渡り(ちなみに私からすりゃ今の大和川は清流にしか見えん)、堺市へ入ります。
堺市に入ると少し道が広くなった印象です。堺市に入っても、アーケード付き商店街はそこいら中にあって、なんというか、気分的には全行程の半分は屋根の下走ってきた感じ。
堺市では、自転車博物館行こうと思ったら、休館日でちょっと残念。
ガッカリしたせいか、それとも超快晴の天気の中をずっと走ってきたせいか、ここですこし熱中症気味の症状が。
仕方ないので大仙公園内の日陰のベンチでジュース飲んで寝ることに。いや〜この日差しはきついわ、頭が沸騰しそうでフラフラします。んじゃおやすみ…。
さて、公園内のベンチでおよそ90分位寝てました。考えてみれば前日は新幹線で移動してきて夜まで走ってたんだもんね。疲れもする罠、もう歳だし。日陰といっても、公園広場中央にある木漏れ日の下なので、風が吹く度にうっすらと日差しが頬にあたり、寒くもなく暑くもない実に気持ちがいい睡眠でした。
さて、復活後は近隣の古墳地帯を回ることに。以前この一帯は徒歩で来たことがあるのですが、歩きだと仁徳天皇陵を一回りするだけで精一杯。今日は他の古墳も見て回りましょう。
ちなみにこの一帯はひゃくした…じゃなくて、百舌鳥古墳群と呼ばれています。結構消滅した古墳も多かったそうですが、やはり市街地の中にこういった古墳が点在してるっていいよね〜。将来は堺市に住んでみたい。
ちなみに回ったルートはガイドマップのほぼこんな感じ。歩きだと4時間以上かかるらしいけど、ブロンプトンだと1時間かかんないくらいでした。
どの古墳もなかなか趣があり、私なんてもうハァハァと目を充血させながらこの古墳っぷりを楽しんでいたのですが、中でも印象に残ったのが、Facebookでも上げたいたすけ古墳。
ここの古墳南側にある石橋は途中から壊れていて渡れなくなっているのですが、その上になんと動物が!いやに細長い格好をしていたので「え?天然のイタチ??」と思って見ていたら、軽自動車に乗った老夫婦が颯爽と登場。
車を止めドアを開けると、ななんと!その動物たちが近くに寄ってくるではないですか!!一体何が!?
「たぬ〜」って擬音出しながら泳いできた動物は、なんとタヌキ!野生のタヌキです。念のため老夫婦に聞いてみたら「タヌキです」だそうです。
へぇ…確かに古墳の中は森だし、お堀に囲まれているから人は入らないし、野生動物にしてみれば格好の住処になるなぁ。更にこうやって時折人から餌をもらっていれば、食べものにも困らないだろうし、って、これではいわゆる天然の動物園ですよね。
ちなみに「いたすけ古墳 たぬき」でググってみると、それなりに地元では有名みたい。地元住民のマスコットとして愛されているようです。
こういう思いもかけない風景やスポットに不意打ちで巡り会うのって、本当に嬉しいよね。私もタヌキたち見ているのが楽しくて、30分位いたすけ古墳に居続けてました。
さて、その後はひゃくしたとり…じゃなくて百舌鳥八幡宮や御廟山古墳を回り、再び仁徳陵(今では大仙陵古墳という)に戻って一回りしたあと、日も傾いてきたので阪堺電車の御陵前停留所へ。そこでブロンプトンをしまって大阪市内へ戻ります。
丁度乗ってみたかった1001系堺トラムが来たのでルンルン気分(死語)で天王寺前駅停留所へ。どうでもいいけどこの駅、あべのハルカス開業による再開発で、階段を下って地下道からしか入れなくなってました。路面電車最大のメリットであるバリアフリー構造が台無しですな。もちろんエレベータとかない訳で、車椅子の人は絶対に単独では乗車できない構造です。
さて、天王寺からは再びブロンプトンに乗り、大阪梅田駅まで走ります。この辺の街並みは、正直言って東京を走り慣れている私にとってはあまりピンとくる光景でもなかった。中心部の街並みは東京も大阪もあまり変わらないもんだな…と思います。
梅田からはお馴染み皆様の阪急電車で烏丸駅へ。
そこでホテルに戻って、シャワーを浴びてから、近くの大丸デパートや錦へ出かけて晩ごはんの調達。当然酒やチーズを買って帰りました。さて…ここからはよっちの宴が始まりますw。
↑当然ニッポン橋も通りかかりました。
こちら南斗聖拳継承者の電気屋さん「シューッ!」
RICOH GR