まっかちん.Web / アラビヤン焼きそばファン倶楽部 / ESSAY / LINK / フラットな地球 / Photography. Blog*/ 記事INDEX

最近のコメント

アーカイブ


« 2015年01月 | メイン | 2015年05月 »

▼2015年02月23日

MGFの車高と春の兆し

R0324633.JPG 週末は茨城県の別荘に出かけていたのですが、最近では少し空気がぬくくなってきたせいか、MGFの車高も少しだけ上がってきたようです。なんたって、リアタイヤがフェンダーに埋もれなくなってきたので(笑)

 このクルマにも、あとどれ位乗ることができるのでしょうか。まだ数年間は大丈夫かもしれませんし、明日には乗れなくなるかもしれません。
 特に足を支えるハイドラガスユニットのスフィアが欠品してるのが痛いですね。コレが抜けてしまうと、もう走ることはできません。

 私のMGFは1998年式です。春の車検が通れば、もう17年も経ってしまいます。

RICOH GR

▼2015年02月15日

矢野顕子・さとがえるコンサートに行ってきました

IMG_5154.JPG もう去年の12月14日の話なんですけどね。

 色々ありまして、NHKホールで行われる矢野顕子のコンサートに行ってきました。副題が「さとがえる」だそうで、確かに彼女にとっては日本でのコンサートは「里帰り」になるのか。

 このライブ、矢野顕子冠は出ていますが、実は他のメンバーも超豪華で、彼女を支える脇役(?)は、鈴木茂、細野晴臣、林立夫というメンバー。う〜ん、往年のJ-POPファンにはたまりませんネン。

 演奏された曲目については、後でネットで色々調べてみると、あの夜は17曲もあったんだねぇ〜。本当にあっという間でしたが、その中で矢野顕子自身の歌は6曲?だったかな。前半はちょっと古い洋楽ポップスが中心で、後半は大滝詠一やはっぴいえんど、細野晴臣など、日本のニューミュージック系が中心。

 矢野顕子のライブは即興性が特徴との評判ですが、実際彼女のライブにフルで出かけたのは初めて(いつだか記憶にないけど生演奏はどこかで聴いたことがある)で、想像以上に楽しかった。細野晴臣とかも歌ってたけど、主役を食っちゃう位に拍手を受けてたのも面白かったなぁ。ってな感じで、1曲目からアンコールまでの時間がすごく短かった「え?もう終わり」みたいな。
 観客の多くは、自分よりも年上のおじさんおばさん方が中心なのですが、拍手とか応援のかけ声とか、結構盛り上がってましたね。

 それと、天下のNHKホールはやっぱり音響がすごいね。私は三階席だったので、正直矢野顕子自身は結構小さくしか見えなかったのですが、アレだけ大きなハコの割に、PAの音とか余計な付帯音が殆どなくて、彼女の声もたっぷりと楽しめました。
 そういえばアタシ、NHKホール入ったの初めてだったよ。あそこで毎年紅白歌合戦が行われてるんだと思うと、ステージは思ったより大きくなかったかも。

 このライブ、去年の大晦日にWOWOWで放送されたそうだし、この日のライブについては、3月18日にCDアルバムとして発売されるそうです。アッコちゃんファンの人は是非。

 自分も買いたいけど、同時にハイレゾ版も出ないかなぁ?

iPhone6 Plus


▼2015年02月13日

そういえばXperia Z ultra買ってたんだっけ

EC150361.JPG すっかりネタにするの忘れてたんですが、実は年末にこんなモノを買ってましてね。ソニーのズルトラこと「Xperia Z ultra」です。

 このモデル、国内ではAUから発売されているようですが、私が入手したのはグローバル版C6833のSIM FREEモデル。ギーグに有名な香港オパンツエラく安く売っていたのを知ってムラムラと欲しくなってしまいまして。

 というのも、この機種って防水なんですよね。なので、おふろに入りながらKindleの本読んだり、バンダイチャンネルのアニメ見たりと夢がひろがりんぐ!なんて妄想しちゃいました。ちょっと前にアキバでWi-fi版を見ていて、いいかも…と思っていたというのもあります。

 ただ、購入したお店については、残念ながら私が注文しようとした時期に、エクスパンシズでは紫色モデルがなかったので、数千円高いアキバのシムフリー屋で購入してしまいました。ま、一応保障がつくし、以前もAndroidの白ロムを買ったときにちょっとしたトラブルがあったんだけど、快く返品交換してくれたことがあったし、それでもいいかなと。

 早速使ってみます。本体はとても薄くて横長で、手にするにはとても良いサイズ感。スマートフォンとしては大きすぎますが(ちなみにもちろん電話もできます)、タブレットとしては程よいサイズ感です。私的にはiPadとiPad3はなんだかんだであまり使わなかったという過去がありますので、タブレットPCについてはやや懐疑的だったのですが、このサイズだと鞄に入れておいてもかさばらず、更に電子書籍や動画を見ても程よいサイズで鑑賞できます。

 ちなみに上の写真では、バンダイチャンネルで配信されてるラブライブ(笑)を表示させています。この端末買ってから毎日お風呂の中で見てました。使ってみるとこの位の画面はストレスなく動画コンテンツを見ることができる最小サイズかなぁと。iPhone6 Plusでも良かったのですが、アレ防水じゃないのでお風呂場で使えないんですよね。

 写真ではiPhone6 Plusと並べています。こうやって見るとXperia Z ultraとあまりサイズの差はないように見えますが、手にしてみると、このサイズの間にスマートフォンとタブレットとのしきい値があるんだろうな…という絶妙なサイズ。ちなみにXperia Z ultraはスマートフォンとして普段持ち歩きながら使う気にはなれません。

 Xperia Z ultraの本体は、表面と裏面が完全に平行な薄い板チョコみたいなスタイル。防水仕様なので各端子にはカバーとゴムによるシーリングが施されています。その中でSIMとMicroSDカードスロットは完全にIPX5/8の防水仕様に準拠しているようですが、3.5mmイヤホン端子とMicroUSB端子については、端子そのものが防水化されているらしく、特にMicroUSB側は防水キャップが壊れてしまっても問題ないらしいです。毎日開け閉めしていたらすぐにゴムキャップが劣化するそうですが、その辺は安心みたい。ちなみに防水されているせいなのか、本体側MaiceoUSB端子は基板から浮いている感じで何となくグラグラとしています。初めは端子が壊れているのかと思った。
 もっともUSBケーブル側には防水ってないと思いますので、充電やデータ動機時には、ちゃんと端子を乾かして使わないと充電器側にトラブルが起きると思います。

 他、Xperiaの特徴としては、本体横にあるマグネット式充電端子ですかね。国内盤のXperiaには標準でマグネット充電ケーブルが付属しているみたいですが、グローバル版は別売り。なので期待しながら数日後にヨドで買ってきたのですが、これがまた…AppleのMagsafeをパクったんだろうけど、想像以上にどうしようもない端子でした。
 まず、製品によってある程度差はあるみたいですけど、マグネットの保持力がとても小さい。Macbook充電ケーブルのあの「カチッ」とした感覚を期待すると、相当ダメダメです。それともっともダメな規格だと思った理由は、上下方向を逆に指すとその瞬間に本体がフリーズして落ちること。フリーズして落ちるとかしれっと書いていますが、調べてみるとこれ、本体の基盤が壊れることもあるようです。
 一応、端子をよく見ると上下逆方向には通電しないようにしている工夫はうかがい知れるのですが、その工夫が二つの端子穴の大きさが微妙に違うかな?って程度でしかないので、ケーブルを少し押しつけ気味にすると本体と通電してしまいます。その瞬間ショートして本体が気絶してしまうみたい。コレは酷いな…。先行のAppleという実例があるのに、どうしてこんな劣った規格を作るんだろ、ソニーは。
 あ、余談ですが、AppleのMagsafeも、間違えてUSBケーブル指そうとすると(これが以外と外では間違えるんですよ)ショートして本体が気絶することがあります。基板まで壊れることがあるのかは知りませんけど。

 搭載OSはAndroid4.4。買ったモデルはGoogle Play版ではないので(ホントはそっちが欲しかった)SONY製のアプリがそこそこプリインストールされていますが、国産キャリアのAndroid機のように、操作を阻害するレベルのアプリは入っていないようです。むしろハイレゾ(対応している)再生が可能なWALKMANアプリなどが入っていて、ちょっと得したような感じ。
 一度GooglePlay版のカスタムロムを焼いて、OSをlollipopにしようかとブートローダをアンロックしましたが、何故かアンロック後はAGPSを拾わなくなるという不具合が発生して、仕方なく数日後にリロックしてしまいました。よく調べるとGooglePlay版カスタムロムもそれなりに不具合があるようなので、無理してやることないかなと。
 そうそう、グローバル版XperiaはSONYよりlollipopへのバージョンアップが正式発表されていますので、そろそろアップデータが降ってくると思います。

 データ通信はWi-fi運用中心で考えていたのですが、折角なので外で通信もしてみたい!ということで、買ってしばらくはNexus5のnanoSIMを抜いてXperia Z ultraに入れたりしていました。Y!mobile(e-mobile)のSIMを契約した端末以外に指して使えるのか?という問題については、一応購入したショップに話を聞いて問題ない(ただSIMが壊れた際の保証は無い)と聞いていますが、くれぐれも自己責任でお願いします。私はそれなりに通信しましたが、とりあえず請求額が青天井という事はありませんでした。

 その後、折角なのでOCNのプリペイドSIM/1GBを入れていますが、あまり外出して使わないので、1GB使い切らずに3ヶ月経ってしまいそうです。

 ということで結論としては、毎日のお風呂読書やアニメ鑑賞が捗りすぎで、今のところ買って良かったなぁ…と思っています。

R0324501.JPG
↑MGFのコンソールにピッタリとはまるサイズで、
まるで純正カーナビみたい(笑)
RICOH GR / OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2015年02月06日

CompuLab 4K Display Emulatorを導入

R0324617.JPG 私は自宅でMacminiをミュージックサーバー運用しています。サーバー用途なので、当然モニタやキーボードは接続せず、全てリモート運用です。

 ただ、ちょっと困るのが、最近のPCの一部は、起動時にモニタが接続されていないと、ビデオボード回りのパフォーマンスが低下すること。Macminiの場合も起動時にディスプレイ接続が無いと、ビデオドライバのロードを省くため(ある意味「正解」ではあるのですが)、GPUの性能が最小限になってしまいます。

 ネットワーク越しにターミナルでコマンド制御する場合には、これらGPUのパフォーマンスはどうでもいいのですが、私の場合はリモートで画面共有というGUI操作を行うため、ちょっとストレスが。

 特にMacminiの場合は、画面の描画速度問題よりも、再起動後に一度外部ディスプレイを認識させてあげないと、800×600程度(?)の解像度に画面が固定されてしまうのが困りもので、その為リモートでMacminiを再起動した後は、わざわざiMacとビデオケーブルを一度接続してから外部ディスプレイとして認識させ、高解像度画面プロファイルを取得後に解像度変更…という手間のかかることをやっていました。
 ただ、この方法では、画面解像度は復活しますが、GPUドライバはロードされていないので、画面描画はイマイチもっさりしたままなのですが。

 それを防ぐために、海外ではアナログビデオ変換アダプタに抵抗をはんだ付けして、擬似的にディスプレイをエミュレートするという裏技的な方法やってる人もいるようですが、そもそもこのアダプタひとつだって、なんだかんだで2,000円から3,000円位しますし、見た目結構ダサいのはオシャレなマカーとしては許せないところ(笑)
 で、調べてみると、海外にはこのようなニッチな用途のために、擬似的にディスプレイ接続を認識させるEmulatorが商品として存在しています。仕組みは単純で、HDMIポートから取り出した信号線に抵抗をカマしてあるだけです。ただ、製品として売っているだけあって、見た目もコンパクトでスッキリしています。

 早速購入しようかと思ったのですが、日本のショップでは売っているところは見つけられず、結局アメリカのAmazon.comへ直接注文。米アマは送料さえ払えば基本日本だろうとどこだろうと、クレカ払いで送ってくれますので、なかなか頼りになります。

 ダミーディスプレイアダプタとして、通常のVGA Emulatorと、4K解像度をサポートするEmulatorの2種類があって、それぞれ$15と$25です。それに日本への送料が約$10かかります。自分は折角なので4KのEnablerを注文してみたのですが、VGA Emulatorで充分だったかな?
 注文から到着まではおよそ1週間位。送料込みで$35だったので、今の相場だと4,000円位ですかね。円安が辛いです。

 早速使ってみました…といっても、使い方はMacmini背面のHDMIポートにブスッと刺すだけです。この状態で再起動します。

 起動後は一瞬クライアント側のiMac画面共有に内蔵ビデオボードフル解像度のMacmini画面が表示されます。当然iMacの27inchモニタはそこまでの解像度はありませんので、縮小表示です。
 解像度は、折角なので2048×1152のワイドサイズに設定。起動後は、確かに画面共有のレスポンスが大幅に改善されました。こんなに変わるならもっと早く注文しておけば良かった。

 つことで、これ以上書き連ねることは何もないのですが(笑)、Macに限らずPCをモニタレスで運用している人は、一度これらのアダプタを試してみても良いのではないでしょうか?
 最近では日本のアマゾンでも売っていますが、日本ではあまり需要がない(知られていない?)せいか、送料含めても米アマに比べて結構割高ですね。

RICOH GR


▼2015年02月01日

ラノベとの境界の彼方

 昨日に引き続き、本の話。

 別な人と本について話していたんだけど「ラノベとか読んだことないんですよね」という話になり、そういえば「ラノベと普通の小説の違いってなに?」みたいな話に。

 違いと言えば…表紙にいかにもアレな絵が入っていたり、そんな所かな?としか結論は出なかったけど、実際問題ラノベと純文学なんて、書いている人(あるいは売る編集者)が「これはラノベ」と言えばラノベだし「純文学」といえば純文学だろう。自分もラノベとかあまり読まないが、そんな程度の差でしかない。
 また、最近ではいわゆる「ラノベ文庫」なレーベル以外で、各出版社がラノベ的にアニメ絵を表紙や挿絵に使った小説も沢山出てきて、ますます違いがわかりにくくなっている。

 ジャンルから想像する内容でラノベと言えば、ラノベの内容は荒唐無稽な話が多いし、萌えばかりだし、そもそも設定に無理がある…なんて考察もあるかもしれないが、それを言ってしまえば普通の小説だって荒唐無稽な話は多い。

 例えば私が比較的好きな川上弘美の作品では、ある話では主人公がヘビになったり、別な話では幽霊になって多数の女とヤりまくったりと、ラノベ真っ青なご都合設定とも言える作品があったりするが、彼女の作品は「ラノベ」にはカテゴライズされない。
 また、もうちょっと古い小説になると、川端康成の作品なんて、いい歳したおっさんが赤ちゃんプレイしたり、旅の途中で出会った14歳ロリ少女の後を付け、風呂場を覗き見したり(しかもその少女は全裸で立ち上がって主人公に手を振るなんてオマケ付き)、こちらもまぁ…萌えという視点ではラノベには決して負けていない(笑)

 思えばこの手の「若者向け大衆小説」というのは、いつだって今でいうところの「ラノベ」的扱いをされてきた。例えば、江戸時代の東海道中膝栗毛などは、いわゆる「滑稽本」とされて、ちゃんとした本という扱いではなかった。
 江戸時代当時のいわゆる「ちゃんとした本」というのは、私達が普段口にしている口語体とは全く異なり、例えば「也」などという言葉は、当時の本で多用されていたからといって、普通の人が「也」とか喋っていたわけではない。
 これらの本で、初めて口語体による記述で書かれたものは、ホントかどうかわからないが、勝海舟のオヤジである勝小吉による夢酔独言とも言われ、当時としては画期的な手法であったが、まともな本として扱われなかったようである。

 その後、皆さんご存じの夏目漱石が、私達が普段口にする言葉ととても近い言葉で小説を書き始め、やがてそれらはベストセラーとなってゆくが、彼の小説だって出版当時は「言葉が乱れている」とか結構さんざんな評判だった。だが、結局それらの読みやすい文章は、若者を中心に支持を得て、やがて漢文を知らずとも誰でも読むことができる大衆小説として受け入れられてゆく。

 その後、大正デモクラシー時代や、戦中などの世相で小説は随分様変わりしてゆくのだが、やはり若者向けの小説は、恋愛もの…特にしがない青年がふと出会った美少女と恋に落ちて…みたいな話が多く、あまり高尚な扱いはされなかったようだ。

 戦後はミステリ小説ブーム、更にSFブームなどがあったが、それらの小説が主流になる頃から、戦前・戦中のご都合主義的恋愛小説が「純文学」などと呼ばれるようになり、どことなく一段上の扱いをされるようになった。

 そして、そのようなSFブームの中、現在のラノベに通じる直接の源流扱いとされる作家が生まれる。それが皆さんご存じの「新井素子」だろう。彼女の文体は、いわゆる漫画的擬音をそのまま文字にしてしまった事が特徴。「はふっ!」とか、既にマンガ文化に触れた読者でないと何を言ってるのかわからなかったと思う。
 そしてその頃多くの少女(少年)達を虜にしたコバルト文庫、朝日ソノラマ文庫などを経て、角川や電撃など、ラノベ全盛の現代につながってきたのだ。

 そう考えると、古くから本を読んでいた人達は、いつの時代も新しい表現で書かれた小説を、多少小馬鹿にする伝統が常に受け継がれていると言える。
 自分の記憶にあるところだと、今でこそ新井素子とか読んでも低俗扱いされないが、昔はヘビーなSFファン達から「マンガ以下、低俗すぎる、SFをなんだと思っているのか」などの批判も多かった。そしてそれらの批判は、現代オッサンやオバサン達が「今の若い子はラノベとか漫画みたいな小説ばかり読んで…」みたいに考えている心境に近いのではないかと思う。

 つことで、今ラノベを沢山読んでいる人達も、あと数十年すれば、今のラノベは少しだけ高尚なジャンルになるかもしれないので、あまりラノベとかなんだとか気にせず、好きな小説を読んでいればそれでいいのではないでしょうか?という、特に結論もないお話でした。

« 2015年01月 | メイン | 2015年05月 »