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▼2015年05月30日

PIONEER OFC-STAR QUAD CABLEを別荘で試してみる

IMG_6078.JPG コネタです。

 家に大分前から眠っていた、我らがパイオニアの高級スピーカーケーブル「PIONEER OFC-STAR QUAD CABLE」。3m位のペアが何故か昔から家にありまして(買った記憶が無い)、どうせなら別荘オーディオで試してみようかなと。
 あ、自宅では無理です。スピーカーケーブルは最低片側5m位ないと届かないし、自宅のスピーカーケーブルはLINN K400で充分満足してますので。

 ちなみに、別荘オーディオのシステムを紹介しますと、ソース側はMacBook Pro13のPCオーディオ。USB/DACやLINN MAJIK DSなど状況に応じて色々変化しますが、今回は関係ないのでいっか。
 アンプはこのブログ読者ならお馴染みのAudioLab 8000A、スピーカーもお馴染みCelestion SL6 Siです。それをつなぐスピーカーケーブルは、別荘近所のヤマダ電機で買ってきた安物…おそらくビクターのCN-415Aです。長さは片側2mだったかな?線材は立派にもOFC!無酸素銅を惜しみなく採用…といっても、今時その辺で売ってる電線やら何やらってほとんどOFCですけどね、つことで普通のケーブルです。

 で、今回用意したPIONEER OFC-STAR QUAD CABLE、当時はいくらしたんでしょうね。今は売ってないので色々検索すると、ヤフオクで4.9mペアが4,900円で落札された記録が残っていますので、新品だと1m/2,000円とかしたんでしょうか。高級までは行かずとも、高品質なケーブルではあるようです。

 早速試聴。接続はスピーカー側には直で、アンプ側は金メッキのバナナプラグ(型番不明)を装着して聴き比べました。比較という割に、ビクターは片側2m、パイオニアは3mなので全く同条件ではないですが、誤差みたいなもんでしょ。

 で、聴いた結果ですが、ハッキリいましょう、PIONEER OFC-STAR QUAD CABLEはまるで駄目でした。
 ビクターの安物と比較すると、一聴では「お、音のスケールが大きくて雄大になったな!」とちょっと感心したのですが、よく聴くと音の芯がボケボケ…、楽器の定位はおろか、中央のボーカルまでなんだかモヤモヤした感じになりました。ただ、音のレンジは確かに広がったので、オーディオ入門者なら「コレは音質改善効果大!」とか勘違いしそう。

 一応、エージングのつもりで数時間は慣らしていたのですが、時間の無駄だと思って、ビクターに戻しちゃったw。
 逆に言えば、ビクターのCN-415Aはなかなかのコストパフォーマンスですね。パイオニアと比較すると、音の密度感があり、何よりも位相が揃ってフォーカスが安定している気がします。確かに音の消える余韻などは少し抑えめですが、これはむしろパイオニアのブヨブヨした音と違って、音の消え際がしっかりしてると言い換えた方がいいかもしれません。

 つことで、あっという間にお役御免になったPIONEER OFC-STAR QUAD CABLE、うーん、どうしたもんかw。

iPhone 6 Plus


▼2015年05月25日

Fと17回目の初夏です

R0325285.JPG 車高上がってますね〜w。ということでMGFの車検が終了しました。

 このMGF昔から、いつも故障ばかり!新車で買える中古車!などと散々言われてきましたが、英国ローバー破綻後は更に、壊れると直せない!壊れるとパーツがない!などという属性も加わり、今では維持するにも三重苦〜四重苦なクルマに…。それでも今回は何とか無事、車検を乗り切ることができました。

 今までに色々やったせいか、今回は奇跡的にトラブルが少なく、メインのトラブルはクラッチレリーズシリンダーからのオイル漏れ。確かに最近クラッチ踏むと「ブホッ」って感触はあったんです。
 ちなみに、今回はリペアキットで直ったけど、リペアキットで直らなかった場合は、パーツの本国発注になり、つか本国にちゃんとパーツがあるのか判らんし…ということで、長期入庫も覚悟というスリリングな状況でしたよ(笑)

 他はトラブル少なかったので、ついでに治したところがヒーターレジスタ。ブロアの「弱」が効かなくなっていたんですよね。こんなんなのにパーツ代が14,904円とかフェラーリかよとw。国産なら1,200円位だよね、仕方ないけど。

 その他は一般的なメニュー、オイル交換やら車高調整やら何やらで、整備代は13万円強。税金と合わせて総額20万円位ですかね、こんなものですか。

 車検整備をお願いしたのは、毎度お馴染みオートクラフト。今ではすっかりレンジローバーのハイソ系ショップですが、MGFだって見てくれます。感謝ですね。

R0325288.JPG さて…今回は車検が無事通ったら、久しぶりにFにモディファイを計画していました。ま、モディファイって程でもないですが、赤いMOMOのアルミと本革ハイブリットシフトノブを装着。
 当時のFは、ディーラーオプションでMOMOのシフトノブが売られていたのですが、確かお値段が2万円位したので、なかなか高くて買えなかったのです。なので今まではこんな黄色いシフトノブを付けていたんですけどね。

 今回の車検17年目にして、ようやく憧れのMOMOの装着となりました。あと何年乗り続けられるかわかりませんが、最後の日を迎えるまで少しでも運転が楽しくなるといいな。

RICOH GR


▼2015年05月20日

RICOH GR II?

 そろそろGR IIの噂もチラホラ出ているみたい。

 デジタルのGRは買ってはみて、いいカメラだとは思い使ってはいるけど、その先のGR II?どうなるんだろ…というか、その先のGRについて、驚くほど興味が持てない。

 今はデジタルのGRを使ってはいるが、このデジカメ、道具としては過不足ないが、なんだか初代GR Digitralのような興奮は今でも持てないでいる。というか、操作感や機械としてのの感覚が微妙にペンタックス(笑)の臭いがして、どうしても単なる道具以上の愛着を持てないでいる。

 次のGRシリーズは、リコー本来のオリジナリティあふれたカメラになってもらいたいけど、あのメーカーのスタッフ内部に抱え込んでいる以上、もう無理だろうし、このカメラの次モデルを買うこともないだろう。

 というか、次モデルを買いたいという意欲がまるで起きないなぁ。

LINN Space Optimisationを試して測る

sc_01 LINNの新しい音場補正技術、Space Optimisationですが、少し前にLINNのDSシリーズ全てで使えるようになりました。

 こののスペース・オプティマイゼーションは、通常のグライコ、またはアキュフェーズのディジタル・ヴォイシング・イコライザーと違い、極めてソースファーストなデジタル補正なのが特徴。
 というか、補正というよりデジタルの信号を音楽に復号する段階で補正を行うようなので、音の劣化はありません。

 通常のグライコと大きく違うのは、アキュフェーズ等が出てくる音を測定し、その周波数を平坦に補正する考え方に対して、LINNのスペース・オプティマイゼーションは、ソフトで部屋の大きさや環境を入力し低域部分の歪みを補正するという考え方。積極的に好みの音を創り出すといった用途とはまた違うようです。

 具体的な使い方は、LINNのKonfigというソフトに登録されているスピーカーを基礎データとして選び、それを元に部屋の大きさやスピーカーを置いた位置を測定しソフトウェアに入力。あとはソフトウェアが理想的なトーンカーブを計算してくれます。ちなみに登録されていないスピーカーを使っている場合は、似たようなユニット構成と床からのウーハーの高さ(こっちが重要らしい)を選べばOKとのこと。私の場合はPrAcのD30を基礎データとしています。

 じゃ、私の部屋を測定して演算した結果はどーなのよぉ〜!というのが、上、重ねて掲載した二枚目の写真。27Hz付近〜30Hz付近でピークが-24.83dbの補正がかかっています。LINNが持つデータベースによると、私の部屋のサイズとスピーカーの設置位置ではこの付近で低音が反響し音楽を汚すようです。
 もっとも、部屋の中の家具や散らばっている本w、そのた細かい部屋の状況などはソフトウェアから入力出来ませんので、厳密に計測するとまた違うのでしょうが、スペース・オプティマイゼーションの場合は主に低音の歪みを補正する用途なので、こんなもので良いのかもしれません。
 補正をもっと追い込みたい人は、ソフトウェア上から直接補正量の数値も入力出来ます。

 で、スペース・オプティマイゼーションの効果ですが、私の部屋の場合、聴感上の印象だと少し音が地味になったことと、各楽器の定位が改善されました。定位というより音のフォーカスが合った感じかな。しばらくこの状態で聴いた後にフラットに戻してみると、やはりスペース・オプティマイゼーション効かせた方が正しい音のような気がします。

sc_02 ということで、この印象が正しいのかと簡易的にスペアナで測定してみました。音源はこちらのピンクノイズを使用。測定はiOSのアプリAudio Frequency Analyzerを使います。ま…所詮内蔵マイクなのであくまでも簡易的なモノですが、オーマニならインスコしておくと便利なアプリです。

 で、平日の早朝からあまり大きな音出せないので、控えめにリスニングポイントから測定したのが右の画像。上がフラットな状態、下がスペース・オプティマイゼーションかけた状態となります。

 ある程度の誤差はありますが、一応ソフトウェアで補正している25Hz付近はちゃんと音が弱まっているのが確認できます。他、小音量での計測のため低域側はすこし下がり気味ですが、私の部屋は、細かい凹凸を無視すればそんなに暴れた音響特性の部屋でもなさそうです。

 音としては明らかに低域側を引っ込めたのに、聴感上はフラットに錯覚してしまうのが不思議な感じですが、さすがHi-Fiホームオーディオを追求してきたLINNという感じですね。一件単純そうに見える補正ですが、実は独自に測定したノウハウがぎっしり詰まっているのかもしれません。

 そうそう…部屋の寸法を測るには、下のレーザー距離計がお勧め。オーディオ用アクセサリとして考えれば安いモンだと思いますので、DSユーザーはこれを機会に1個用意しておくのも良いかも。
 オーディオ用途以外でも色々便利そうだし。

▼2015年05月19日

AETの次世代防振パットを買ってみる

IMG_6030.JPG ジュビリーの脚ですが、床の響きを止めるために、暫定的にフェルトを四角く切って、床との間に挟み込んでいます。ただまぁ…所詮フェルトだし、しばらくすると潰れてクッション効果無くなるのは目に見えているのです、ま暫定だしね。

 ということで買ってきたのが、このAETのVFE-4005Hというゴム系のインシュレーター。ハイレゾ対応ってのが意味わかりませんが、お値段は4個入りで1,030円とこの手の製品にしてはなかなか安い。購入場所はアキヨドです。
 指でつまんでみると、ゴムっぽくそれなりに堅いのですが、力を入れると少し凹みます。ただのゴムよりは粘性があるようです。

 一昔前だと、この手のインシュレーターは、オーディオ用と名がついたモノよりもホームセンターなどで同等の素材を買ってきた方が安上がりだったのですが、今のご時世、オーディオアクセサリメーカーが良心的になったのか、一般ホームセンターがぼったくるようになったのかわかりませんが、このクラスの製品だと値段あまり変わらないんですよね。

 実は平日の夜にアキヨドでこのAETの製品を見つけ「ホームセンターで似たような製品買った方が安上がりなんじゃね?」とスケベ心をだしたものの、休日の島忠の防振ゴム系売り場で似たようなモノを探しても微妙に高い。同じようなサイズ感で一般的なただのゴムシートでも、1個195円(税抜)という価格で、8個揃えるとなると1,600円ちょっと?だったらAETのパッドでもいいかなと。オーディオアクセサリにもデフレの波が来ているのか?

 で、早速家に帰ってジュビリーの脚に敷いてみます。
 おおっ!さすが21世紀の技術で開発された防振素材!粘性素材×発泡処理で究極の振動吸収の効果がッ!…ってな事もなく(笑)、普通に効いているのだと思います。

 さすが、フェルトと比べると、当初自分が想定していたゴムっぽい効果はちゃんとあるようです。中域くらいの解像度が少し良くなった気もします。ま、この先ゴムが潰れてきて最適化されると、もっとよい効果が得られるのではないかと期待しているのですが…どうかな?元より悪くなっちゃうかもしれないし、それはしばらくしてみないと分かりませんね。

 なんだか、久しぶりにオーディオで遊んでる実感。たのしいな、オーディオは。

iPhone 6 Plus


▼2015年05月18日

ドラムロ強襲!

ヲタ

E1010402.JPG 「ダーナ・オシーはしょせん旧式。このドラムロにかなうわけがない!」

 聖戦士ダンバインの1話から最終話まで活躍したオーラバトラーの名機、ドラムロが遂にROBOT魂より立体化されました。
 かつてのクローバーやバンダイ旧プラモのピザ造形にうんざりしていた聖戦士達諸君!ついにあのドラムロの勇士が、作品中の湖川作画並みのカッコ良さで手に入る時代になりました、これはうれしい!うれしすぎます!

 ちなみに私は事前にネットで予約して購入したのですが、念のため発売日の15日昼過ぎに、アキバのアレげなお店をのぞいてみると、店頭販売分はナシ、もしくは瞬殺だった模様で、売っている姿を見かけられませんでした。ボチューンなんかは結構売れ残ってるけど、ぶっちゃけアレカッコ悪いからなぁw。

 これで、ダンバイン・ドラムロと、宮武オーラバトラーのROBOT魂シリーズはダーナ・オシーだけ。早期の立体化を望みます。

 で、このドラムロですが、作品第1話の時点では最新式のオーラバトラーでした。主役機であるダンバインが操縦に強いオーラ力を必要とする実験色が濃い機体なのに対し、ドラムロは初めてオーラ増幅器を備え、バイストン・ウェルのコモン人でも動かせる上に、外殻も乱獲で個体数が減少したキマイ・ラグではなく、より捕獲しやすいガッターの殻を使うなど、量産を見越した設計のオーラバトラーとして描かれています。
 一応、重武装・装甲強化型のオーラバトラーとして作られていますが、第1話でバーン・バニングスが園遊会の余興でガッターと闘うシーンでは、とても素早い動きで敵を翻弄していました。

 当初はコモン人でも、オーラ力の強いバーンなど限られた人しか動かせませんでしたが、作品が進むにつれ一般兵士みたいな人もじゃんじゃん操縦できるようになっていたので、作中で語られませんでしたが、おそらく途中からオーラ増幅器に何らかの技術革新があったということなんでしょうな。
 特に地上へ出現する直前には、それこそ森のカナブン並みの恐ろしい数で量産されていましたので、これじゃバイストン・ウェルのガッターは大量乱獲で絶滅してしまうんじゃ…などと、いらぬ心配もしたものでした。

 さて、届いた実物を見てみると、さすがオレ達のバンダイが最新の考証で作った製品。本当に設定画イメージ通りの造形です。
 特に感心したのが、胴体の細さ。これってみんな誤解しがちなポイントですが、ドラムロってずんぐりしたフォルムに騙されるけど、実は胴体そのものってあまりずんぐりしてないんですよね。
 足と腕の太さ、そして背中に背負った巨大なオーラコンバータに騙されて、つい胴体も太く作ってしまって単なるピザ体型にされていた今までのドラムロですが、このROBOT魂のドラムロは、腰から上の胴体はほっそりしていて、それを中心にイカツイ肩や太い足などが、バランス良く配置されています。まさに鍛え抜かれたお相撲さん的なフォルムでカッコイイ。そして、最大の特徴である手にある三本の爪も、触ると痛いくらいのシャープさで作られています。

 同じROBOT魂シリーズ(同スケール?)のダンバインと比較すると、機体の大きさが全然違う上に、ダンバインの細さが際立ちます。一応ダンバインのモチーフはカブトムシだったりするのですが、ドラムロ(こちらはカナブンがモチーフ)と並べると、ダンバインはカブトムシというかナナフシみたいに華奢です。
 仮に自分が聖戦士としてバイストン・ウェルにさらわれたとしたら、絶対ドラムロに乗るでしょう。つかダンバインとか勝てる気がしません(笑)

 写真は、届いてパッケージを開けると早速スピーカーの上で対決始めてしまったドラムロとダンバイン。いやー、やはり宮武オーラバトラーは本当にカッコよすぎるわ〜!
 そうそう…ドラムロ販売を記念して、ダンバインも再販されてるらしい。買い逃した人はセットでどうぞ。

OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2015年05月14日

PIEGA Master Jubileのセッティングについて

R0325277.JPG さて、うちに来て数日経ったPIEGA Master Jubileですが、何となくですがポイントが見えてきたので、いくつかメモ的に。

 まず、うちの機器との相性について。
 サウンドクリエイトではアンプがOCTAVEのプリメイン〜V40か70か80かわかりませんが〜と、プレーヤーがLINN Akurateで聴かせてもらっていたのですが、アンプに関してはうちのNAP250の方が好みの鳴り方だと思いました。というかどちらかというと、試聴時に聴いたOCTAVEとジュビリーって実はあまり相性良くないんじゃ?と思っていたので、その点は一安心。

 具体的に言うと、OCTAVEだと中低域の推しが少しものたりなくて、NAP250の方が高域の艶が少し希薄。これらは部屋の状態による影響もあるので、アンプの相性なのかどうかはわかりません。ただ、試聴室で聴くよりは音の実態感を感じますので、コレはコレで満足です。ま、試聴室だと同じ部屋に音を乱す要因でもある未使用スピーカーが沢山あるからね。サンクリの試聴室はどの部屋でも普通のオーディーショップより相当いい音しますが、ショップである以上コレは仕方がないことです。

 そうそう…私の部屋でも使っていないEXL-1は、とりあえず私が聴く位置からうしろの壁の隅に置いているのですが、昨晩「そうだそうだ」と思いだして、ユニットのプラスマイナスを余ったケーブルでショートさせたら、それだけで部屋の音響が変わりました。使っていないスピーカーを同じ部屋に置いている人は、必ず余ったジャンパーケーブルなどでプラスとマイナスをショートさせておくようにしましょう。

 で…ジュビリーちゃんですが、まだ数日聴いただけなのでまだあまり細かい事は気にしない方がいいと思いつつ、とりあえず現状で感じている課題は、

1:スピーカーに床が少し負け気味?
2:部屋に対してスピーカーの設置位置の問題
3:定位の改善

 というところ。

 1:については、ジュビリーちゃんが重すぎるせいか?おそらくエンクロージャーが同じサイズのCoax90.2より何故か1本あたり15kgも重いのです。EXL-1の時はスピーカーの軽さに悩み、最後の方はスパイクをフローリングの床に直刺ししてましたが、ジュビリーは何か堅いボードを用意した方がいいのか、或いは弾性のある素材でフローティングした方がいいのか…。個人的にはスピーカーボード敷いてその下をスパイクで支持して…なんていういかにもマニアっぽい事ってしたくないんですよね、シンプルなのが一番です。
 とりあえず、家にあったオーディオ用ではない薄い制振シートみたいなのを正方形に切って、スタンドの脚にかませてます。ジュビリーの脚はPIEGAでいうボトムプレートが標準装備なのですが、脚がスパイク状に尖っているのではなく緩やかに丸いプレート状になっていて、更に薄い透明なゴム(?)状のシートが貼られています。今はそこに制振シートを追加した状況です。
 やってみると、床の余計な響きがちょっとだけ消えたせいか、音がまとまってくると同時に、少し低音が出てきました。ただ響きが抑えられるのはいいとしても、低音寄りになったのは少しイマイチな気もします。

 2:のスピーカー設置位置ですが、個人的には壁から今の位置より少し内側にして前進させたい。しかしこれは生活上の利便性もあるので、もう少し考えます。昔みたいにコーナーを背にした配置でもいいのかなと思ったりも。

 3:は1ともかぶるのですが、まだスピーカーの間に綺麗に楽器が浮かび上がる…といった状況になっていません。音の情報量は増したけど、フォーカスがきちんと合っていない感じ。この辺はスタンドに置いた小型スピーカーだと楽なんだよなぁ。なんだかんだで、フロア型(トールボーイ含む)は、それなりに位置合わせに悩むこととなります。

 金属製のネットについては、基本外さない方向で考えてます。
 うちの場合、ネコにいたずらされるとアレだし、またピエガご自慢のリボンユニットは磁力も強力で、間違えてピンやらなにやらくっつけると、その衝撃でユニットに穴が開くこともあるそうで、その場合、ジュビリーに採用されているLDR2642 MKⅡリボンツイーターだと、修理の部品代が2〜3万円。出せない額じゃないけどチト辛い。
 尚、Coaxシリーズに搭載されてるC1/C2 同軸リボンを壊した場合、部品代だけで8〜10万円とか逝くらしいので、これらをお持ちの方は、くれぐれもご注意をw。

RICOH GR

▼2015年05月10日

PIEGAのスピーカーを買いました

R0325273.JPG 最近どうもEXL-1の衰えを感じていたのです。

 自慢だった抜群の音場感も、音のキレも、そこはかとなく失われてきていて、そろそろ寿命なのかなと。
 確かにオール木製…しかも合板ではない本体は、日本の季節、あるいは季節毎の湿度の差に対して辛い構造ではあります。ひょっとしたらユニットのネジが緩んできたとかそういう理由なのかもしれませんけど、ま、それを含めてそろそろ寿命かもねと。もう何年使ってるんだろ…20年近いかな。

 そういうこともあり、ここ1〜2年に渡り、ボチボチといいスピーカーはないものかな?と、何となく探していたんですよね。
 ただ、スピーカー買い換えのきっかけというか直接の同機になったのは、近頃良く訪れている別荘でのオーディオ鑑賞。
 私的にはお下がりの機材(Celestion SL6si+AudioLab8000A)ながらも、面倒な調整なしで、電源入れてスピーカー窓際に置いて鳴らすと本当に気持ちいい音が出る。あ…オーディオってこうじゃないと!

 そんな事もあり、久しぶりに何か良いスピーカーのネタでも拾えないかなと、銀座にあるサウンドクリエイトにでかけてみました。
 馴染みの店員さんが出てきて「最近スピーカーを買い換えたいと思ってるんですけど」みたいな話から、手頃なPIEGAのスピーカでも聴いてみますか?みたいな流れに。
 PIEGAとはスイスにあるオーディオメーカー。以前もこのお店で何度かPIEGAのスピーカーは聴かせてもらっていて、その度に「あ、いいなぁ〜」とは思っていたのです。当然今回の次期スピーカー候補のひとつとして考えていました。

 早速聴かせてもらったPIEGAのTP-5というスピーカー。アルミ押し出し材でできた細身のエンクロージャーが特徴。スタイリッシュな印象とは裏腹に、とても暖かみのある音が出ます。ちょっと低域の制動が緩いかな?みたいな気もしたのですが、音は本当に楽しい。

 これならEXL-1から買い換えてもいいだろうと思い、同じTP-5(また以前は同じEXL-1)を使っている北海道のアフロ店長に電話で相談。
 「いやーすごくイイッスよ」との絶賛コメントを聞いた上に「EXL-1に比べて全然鳴らしやすいです。セッティングに神経質にならなくて大丈夫」みたいなアドバイスも頂き、これっきゃnight!と、早速商談を。
 で、結果から言うと、商談の末に参考程度で聴かせてもらった同じくPIEGAの別なスピーカー、そっちを選んでしまいました。

 決めたスピーカーは、PIEGA Master Jubileというモデル。何年か前にピエガ創立25周年を記念して、世界限定で50本(25ペア)?発売したスピーカで、日本には合計3セットほどやってきたとのこと。そのうちの1本を購入してしまいました。

 実を言うとTP-5を聴く前に、「おなじPIEGAで珍しいモデルがあるんですよ」との話を聞き、参考程度にチラ聴きしたんですよね。初聴での感想は「確かに高そうな音するけど、ちょっと自分の好みじゃないかな?」というものでした。
 ただ、TP-5を試聴して決めた後、何となく気になって念のためもう一度聴かせてもらったら、このMaster Jubileのほうに可能性を感じてしまった訳なのです。

 ハッキリいって、絶対的な性能差を無視すれば、このブログを書いている今でもTP-5の方が自分の好みです。バスレフながらも僅かに低域が緩い感じとか、EXL-1や密閉型のCelestion SL6siに通じるものがあります。
 そういう意味で、Master Jubileの方は私としては少しカチッとしすぎる感想を持ちました。でもオーディオって時として単純な好き嫌いで割り切れるモノでもないんですよね。不覚にもふと出た弦楽器の音にハッとしてしまって、トータルでは好みと外れていても、「家で鳴らしてみたい、コイツにチャレンジしてみたい」といった感想を持ってしまったのです。

 となると、もうダメですね。スピーカーとか一度買ったら大体10年みたいなサイクルで付きあう製品です。今好きな音より、可能性を感じるモデルを選ぶ…ま、コレは人それぞれかと思いますが、そういった可能性や予感を感じたということは、多分自分の好みは今後、Master Jubileの方にシフトしてゆくんでしょう。カッコよく言うと、私は現状よりも未来を買ったのだ!(笑)みたいな感じ?

 早速契約を済ませて、善は急げと銀座から一度家に帰り、車で出かけてスピーカー受け取ってきちゃいました。このスピーカー即日持ち帰りしたのは、日本では多分自分ひとり…世界でも自分だけかもしれないw。

 搬入には苦労しました。なんたってこのMaster Jubile、片側だけで60kgもあります。写真で並べたEXL-1と同じようなサイズ(EXL-1はスパイク外してますので少し低いですが)なのに、重量差は3倍です。お…重い。

 PIEGAに詳しい友達に話を聞いたら「そういえば日本に入ってきたときやたらと重いのがあった」とのことで、おそらくエンクロージャーがPIEGA一般のアルミ押し出しじゃなくて、同社C40などと同じ鋳物なのではないか?とのこと。いずれにせよ資料がないので推測の域を出ないのですが、確かにPIEGAの他の同じようなサイズのスピーカーは重量30〜40kgなので、エンクロージャーの構造自体違うんでしょうね。

 早速音出ししていますが、夜なので小音量で聴いても、結構な雰囲気出るのがありがたい。最近のEXL-1だとある程度音量を上げないときちんと低域が出ないし、かといって昼間音量上げると少しヒステリックな音になりやすく、スィートスポットが本当に狭かった。そういう苦労なしに音楽に没頭できるのは本当に嬉しいです。

 思えばここ数年、家にいるときでも、スピーカーよりヘッドホンで音楽を聴くことが多かったのですが、これを期にまたスピーカーでの音楽鑑賞に努めようかなと思います。

RICOH GR


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