STAXのSR-44がすごいのか、NAP250がすごいのか
先日の日曜日に北関東のドフで箱付美品のSTAX SR-44を見つけまして…。そういえばSTAXって使ったことなかったなと軽い気持ちで12,000円強のお金を払って購入。
一応ダメなら返金保証付きだし(ちなみにドフは割とあっさり返金対応してくれるので安心)、ちゃんと動いても気に入らなければオクにでも流せばいいかなと。
で、家に持って帰ってきて、付属のドライバであるSRD4は電源いらないけど、パワーアンプまたはプリメインのスピーカー端子から出力しなければならないので、仕方なく間に合わせでメインシステムのNAP250にPIEGA引っこ抜いて代わりにつないで音出した刹那、ぶったまげました。スゲーなSTAX!
今までSTAXのコンデンサー型ヘッドホンは試聴室やアキヨドの店頭でよく聴いていたのですが、いわゆる自分のメインシステムにブチ込むとこんなにスゴいんだーと。
ちなみに私が入手したSR-44は、今のSTAXお馴染みの純コンデンサー型ではなく、エレクトレットコンデンサー型ですけどね。
私が思っていたSTAXの魅力って、コンデンサー型独特の空気感。特にユニットの動きを感じさせない速くて繊細で自然な音。でもパワー感にはちょっと欠ける。低音とか出ていないわけじゃないんだけど、その帯域だとユニットが前後にドカンと動くダイナミック型ヘッドホンの迫力にはちょっと敵わないかな…みたいな印象でした。でもね、それは間違いでした。
こちらは純コンデンサー型ではないのであまり偉そうなこと言えないとは思うのですが、このSR-44+NAP250は、そういったコンデンサー型の繊細で自然な空気感にNaimAudioの過剰なまでの実像感がプラスされてる印象。
人の声とかハッとするくらい生っぽくて、バックの演奏の気配が空恐ろしい。つかSR-44で音楽聴きながら曲の背後で聞こえる音に反応して「あれ?なにか後で音した??」なんてふり返ることがここ数日何度かあります(笑)。それでいてこの解像感。なんでしょうこの音の良さは!
自分も今までそれなりにヘッドホンには投資してきた身ですが、ネタで仕入れてきた12,000円+消費税でなおかつ40年前の中古ヘッドホンでここまで感動できるとは思いませんでしたよ!あ…もっともアンプの方だって1960年代の製品だからこっちは50年前っすね。
いずれにせよ、現代におけるオーディオの進化とは一体何なのか?なんてのをマジマジと感じます…ってのはウソでw、そんなめんどくさい事考える暇がないくらいもう音楽聴くのが楽しいです。
今週は帰宅してからもうずっとSR-44を頭にかぶって夜更かししてます。音が良いヘッドホンはお肌にも悪いです。
じゃ、今のSTAXに買い換えればもっといいんじゃね?なんて思って、ここ数日帰り道にアキヨドの試聴コーナーで今のSTAX製品聴きまくってきてるんですが…なんというか、こちらは今まで自分が思っていた、繊細で自然で…でもちょっと清潔すぎるかも?みたいなSTAX。これを自宅に持ってきてもここまで楽しい音が鳴るのかな?なんて思ったりもしました。
もちろん、この楽しさはSR-44の性能のお陰でもあるのでしょうが、やはりNAP250というNaimAudioフラッグシップの駆動力にあるのかもしれませんね。
手持ちのパワーアンプで直接駆動できるヘッドホン、良い買い物したわ−。