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▼2016年05月22日

Apogee Duet/FW と Fireface 400はどちらが優秀なのか

IMG_7502.JPG どちらも「チョイ古機材」で申し訳ないのですが、両者PCオーディオでは評判がとても良いD/Aコンバータです。
 もっとも、ライバルとするにはFirefaceの方はBabyfaceが価格的にも見た目的にも該当すると思うのですが、持ってないので仕方がない(笑)。早速鹿嶋の地で音質対決です!

 まずはApogee Duetの方から。こちらはマック専用のオーディオインターフェイスとなっています。接続と電源供給にFireWire端子を使う事もあるのですが、仮にFireWire端子があろうとWindowsでは使えないという清さ(笑)。発売は2006年位でしたかね。当時発売されていたオーディオインターフェイス達を全てねじ伏せる程の高音質。さすが業務用デジタル機器を長い間製造してきたApogeeだなと。
 ちなみにPCオーディオなどが始まる以前から、ApogeeのD/Aコンバータ DA1000は欲しかったなぁ。あの本体と電源が別れてるツーピースの製品。以前音を聴いたことありますが仰天するほど音が良かったです。

 このApogee Duetも、ショップで音を聴いた限りでは本当に仰天するくらい音が良かったのですが、値段も8万円位しましたし、私も本格的にPCオーディオを嗜んでいなかったという事もあり当時は入手はしていませんでした。
 また数年前にAppleがFireWire Audioのサポートを正式に辞めるとの通達があり、Apogeeでのサポートもひとつ前のOS、Yosemiteで終わっています。公式ではEl Capitanでも使えるとありますが、サポート外だそうです。

 Fireface 400については特に語る事はありませんね。このブログで何度も話題にしていますし、性能には非常に満足しています。少し音が堅い気もしますが、とても優秀なオーディオインターフェイスです。

 早速試聴開始!
 まずはApogee Duetからスタートです。音出しの印象はとてもなめらかで美しい音。モニタライクというより、音を本当にキレイに演奏してくれる感じで、余韻の美しさとエッジのなめらかさはまさにApogeeサウンドそのものです。たっぷりと小一時間ほどこのアポジーサウンドを堪能した後、Fireface 400につなぎ替えてみます。

 まずは電源をMacbookのFireWire端子からとった状態。今までは不満もなかったのですが、アポジーから切り替えた後だと、より端正なサウンドですが、音のエッジが立ちすぎていて少しヒステリックな印象。
 こりゃアポジーの勝ちか?と思って、次は電源をFireface UC買ったときに付属していたACアダプタに切り替えて聴いてみます。そうすると「アレっ?」と思う程の変化が。ちょっとヒステリックな感じが抜けて、端正な音像表現が際立ちます。これは…質的にはFirefaceの勝利だけど、好みとしてはアポジーも悪くありません。しかし…Firefaceって電源の変化に敏感なのね…と思いながら勝負はFireface 400の辛勝という結果になりました。

 で、この話には更に先があり、夕飯の買い出しで出かけたついでに寄った鹿嶋のドフのジャンク箱で、なんとYAMAHAのPA-6を発見!ジャンク箱なのでお値段300円。店にある動作確認用のACコンセントで問題なく動いているのを確認して購入してきました。写真一番左の黒い箱ですな。

 こうなるともうFirefaceの圧勝で、電源をPA-6に変更した際の変化はUCの場合ですけど以前もこちらで書いてます。今回もこれと同じで、ちょっとびっくりするくらいの音質改善効果がありました。

 つことで、今回の対決は様々な変化球で応酬したFireface 400の圧倒的勝利でおわりましたとさ。

 あ、Apogee Duetの方は自宅でiconの代わりにiMacにつなぐUSB/DACとして使用する予定。使い続けられるその日までカタマリ01をドライブすることになります。

iPhone6 Plus


Audiolab 8000P

IMG_7500.JPG 私が以前からAudiolab 8000Aというプリメインを使用しているのは、ここのブログを読んでいる方ならとっくにご存じだと思いますが、そのAudiolabから発売されていたパワーアンプの8000Pを、ふらっと衝動買いできる価格で入手することができました。
 値札には「概観にキズアリ」とありましたが、既に30年前のアンプにしてはそれなりにキレイですしヤニの変な臭いもしない。更に当時のユーザーマニュアルまで付属していました。これはうれしい。
 しかし…この8000Pを放出したユーザー8000Cは持ってなかったんですかね。私は以前買うまでもないけどちょっと興味をもった時期があって、そのときe-bayなどで探してみても8000CとPのセットばかりでした。

 このアンプは当時ベストセラーになっていた8000Aを元にセパレート化された8000Cというコントロールアンプと対になる形で発売されていたパワーアンプ。Audiolab製品が日本に輸入されていた時の希望小売価格は、

・8000A(プリメイン):13,8000円
・8000C(コントロールアンプ):15万円
・8000P(パワーアンプ):20万円

 となっていました。8000Aの価格と比べ、15万円20万円とざっくりとした値付けなのが、輸入代理店だった成川商会のやる気のなさが伺える感じw。
 まぁ…ペアで35万円になるんですから中途半端に高価だし、また当時の輸入オーディオはマッキンとかレビンソンとか、そういったアメリカンハイエンダーが幅をきかせていて、お値段も最低100万円〜という状況。入門クラスから中級クラスのアンプは無意味な重量競争に走っていた国産製品ばかりの中、聞いたことのない細身(メーカーでは「ストレートライン」と呼んでいました)の英国セパレートアンプなんて売れなかったんだろうなぁ。かくいう私も実機は1度見たことあったっけかな?
 もちろん、当時から8000Aを所有していた私は、同社の上級機にコントロールアンプとセパレートアンプが存在するのは知っていたので、パワーアンプの方はなにかチャンスががあれば入手して聴いてみたいもんだ…程度の意識を持っていました。

 早速Audiolab 8000Aに接続してみます。8000Aには標準でプリアウト端子があるので、そこから8000PのLINE INPUTへ一般的なRCAケーブルで接続。最近私が所有しているオーディオ機器は普通のRCAケーブルではないモノが多いので少し新鮮な感じw。初期型の8000Pではその他パラレルのINPUT LOADという端子もあるので間違えないようにしましょう。

 スピーカーについてはバナナ端子での接続が強く推奨されています。理由についてはユーザーマニュアルに「The clamping action of a terminal/binding post, evan a very large one, is not satisfactory because the soft copper wires "yield" and "flow"」と記載されており、この部分日本語マニュアルでも「やわらかい導線のワイヤから "yield" and "flow"が生じるからです」とあります。翻訳があからさまに変なのですが、要はバナナ端子を使わないと銅のより線がばらけて隣の端子やボディに接触する危険がある…という意味でしょうか。このアンプでは一応被覆を剥いたスピーカーケーブルも直接接続出来るようにはなっていますが、イギリス製のアンプはスピーカーケーブルはバナナ端子以外接続不可能という機器は多いです。日本では何故かあまり評判の良くないバナナですが、正しく接続されたバナナ端子はケーブル末端の酸化も防ぎますし、より線をネジで締め付けるより確実なコネクトが保証されますので音質的には有利な筈なんですけどね。

 音を聴いてみます。電源投入直後は少し音が堅い感じ。長い間使われていなかったせいもあるのでしょうね。蓋を開けて中身を見てみると、ホコリの付着もほとんどなく、とても綺麗な状態でした。
 セッティングは場所がないので8000Aの上に重ねてますw。この状態はマニュアルにも記載されていて、本当は横に並べて配置すべきですが、それができないときはプリアンプの上にパワーアンプを重ねるべしと記されています。これはパワーアンプの発熱から本体を保護するためですが、常識的な音量より少し大き目で鳴らし続けても、触ってみる限りそんなに熱くなるモデルでもないようです。

 電源投入後、一晩くらい過ぎると徐々に実力を発揮してきた感じ。
 変化の方向は、音質が良い、というより音が安定する感じですね。8000Aの音色やキャラクターがそのままで、スピーカーのドライブに余裕が生まれるような、そんな音の変化です。
 これは聴く音楽にも影響が出てきて、8000A単体の時より、より広い音場やダイナミックレンジを持つ曲が聴きたくなってきます。ピアノの音もとても気持ちよく鳴るようになりました。それにチャンネルセパレーションも若干改善された気がします。そのため音場がよりくっきりしてきた印象でしょうか。

 今でもAudiolab 8000Aを持って使っている人は絶対数は少なくともそれなりにいると思いますが、8000Pと組み合わせて聴いている人はかなり少ないと思うんですよね(さらに8000C/Pで聴いている人は日本で何人いるんだろ?)。国内で8000Pを単体で入手できる機会はほぼないと思われますが、8000Aを気に入ってまだ使っている人は、チャンスがあれば入手しても後悔しないパワーアンプだと思います。どうせ値段も安いだろうし。

IMG_7501.JPG
↑当時のマニュアルが揃っているのが嬉しいところ

iPhone6 Plus


▼2016年05月10日

野生のハマグリを食べる!

IMG_7458.JPG 5月の連休は1週間ずっと別荘にこもってたのですが、その間に2度ほど友達が遊びに来てくれまして…1回目は普通の車でいらしてくれた方と一緒に、MGFでは運べない布団干しを買いに行き、2度目は電車できた友達と一緒に、目の前の浜にハマグリを採りにいきました。

 ちなみにハマグリの採取について、千葉県の九十九里浜などでは採取禁止ですが(連休中のテレビのニュースでもやってました)、こちら目の前の海では、条件付きでOKです。条件も特殊なものではないので、一般の人が自分で食べる量を採ってくる分には問題ないかと。

 さて、そのハマグリちゃんですが、基本は干潮の直後に採れます。タイミングがよければ浜に打ち上げられたものを採取できますので、海に浸かる必要もありません。
 私達は満汐からちょっと後の時間に出かけましたので、膝くらいまで海に入って採ることになります。

 採取のコツは…言葉で説明しても理解しにくいと思いますが、波打ち際を観察していると、水の中でコロコロと転がっている貝が見えます。それをアミでサッとすくいます。このコロコロ転がっている…という状態が経験しないとなかなか良く分からないポイントで、去年同じ場所でハマグリ採取にチャレンジしたときは、全く採ることができませんでした。同じ時に近くで採取していた別の人は何個もすくっていたので、やはり経験の差でしょう。それと偏光グラスがあるといいかな。

 ということで、今年は大小あわせて8個くらい…採取することができました。
 帰ってきたら早速砂抜き。塩分3%程度の水に付けて一晩放置します。その日の晩酌にと思ったのですが、ハマグリはもともと砂を吐く力が弱く、一晩程度放置しないと砂が抜けないとのこと。仕方ないのでその日は友達と酒を飲んで寝てしまいました。

 翌朝になってみると、それなりに砂を吐いていたようなので、その中からイキの良さそうな4個を選んで調理開始!調理といっても至ってシンプルで、フライパンにハマグリを置いてそのまま火を付けてフタをするだけ。しばらくすると貝殻が開いて汁がドバドバとでてきますので、適当にアルコールをかけて(当日はビールにしました)、醤油をふって出来上がり。皿に移してそのまま食べます。

 食べるとやはりおいしいねぇ…天然モノは。ちょっと身をかみ切るのに苦労しましたが、中の内蔵付近(?)には甘みがたっぷりで、これは酒と一緒に食べなかったのを少し後悔。それとあとになってよく考えてみると、ハマグリとホッキ貝を一緒に調理してましたね(右上の舌が紅くなってるやつ)。ホッキ貝の方は水に付けてもほとんど砂を吐かないそうなので、事前に貝を開いて調理した方が良かったみたい。ま、これは次回の課題ですかね。

 さすがに別荘で1人の時に野生の動植物を採取して食べるのは、食あたりなどちょっと怖いのですが、友達といるときに、近くで採取してきた食材を食べるってのは、なかなか快感です。ハマグリのシーズンはまだしばらく続くみたいなので、またやりたいモノですね。

iPhone6 Pius


▼2016年05月09日

不倫でベッキーを嫌いになるなんて当然のことでは?

 心底どうでもいい事件だと言いつつ、実際今でも友達同士で話題になったりするので…。

 泉谷、"あざとい"批判のオリラジ中田に苦言「余計な事」「同業者守るべき」マイナビニュース

 多くの人が勘違いしていると思うのですが、まず「不倫」は日本の法律でちゃんと禁止されています。
 もっとも刑事ではなく民事であり、私人間での法律で禁止されていることなので、他人は関係ないという言い方もその通りなのですが、それでも「許せない!」と考えることはこれもまた自由で、少なくとも事件に関与していない人も不倫に対して怒る権利(?)は、まぁ…あるのです。
 なので、他人の不倫に対して「そんなのどうでもいい話で他人が首突っ込む話ではない」というのもそうなのですが、それでも、日頃社会正義について深く考えている人は、他人の不倫に対して烈火のごとく怒るってのもアリなのです。怒るだけならね…なんせ法律違反してますから。

 でも、普通の人は他人の恋愛ごとや不倫話などにいちいち興味を持てるはずもなく、せいぜい興味を持てる範囲と言えば、同じ職場の人や友達、或いは親族が不倫した!といったレベルではないでしょうか。例えば「親戚の友達の息子と同じ学年の女の子の母親が勤めていた会社の上司と不倫した」とか言われても、普通なら興味持てるはずも、ましてや怒るなんて事もないんですよね。だって他人だし知らない人だし見たこともない人だし…。
 
 でも、芸能人の場合は若干違います。一般の人達にとって芸能人なんてある意味他人で、実生活上何も接点はないのですが、毎日テレビで見ているとか、CMでよく見る顔とか、そういう一方的な接点があるので、みんな芸能人について「会った事はないけど友達、あるいは知り合い」みたいな誤解をしてしまうんですよね。
 もっともテレビを利用した現在の芸能人マーケティングというのは、そういう根拠のない仲間意識を、顧客である一般視聴者に与える事でもあるので、私達がそう感じてしまうのも仕方ないのです。そして彼等にとっての不倫とは、芸能人という商売をやっている以上は想定しなければいけないリスクでもあり失態でもあります。
 なので、普通の人なら不倫ごときで当事者ではない人に頭を下げる必要はないのですが、そういうイメージを売る事を生業としている人なら、当然ながら顧客である一般の人達に頭を下げる必要はあるのでしょう。

 そのため、個人的には「芸能人の不倫なんてどうでもいいじゃん」と思っている私でも、彼女の不倫に怒っている人達について、それは間違っていると言うつもりもありません。特にベッキーなどは、清廉潔白なイメージで人気が出ていたテレビタレントなので、それについて裏切られたと感じて不愉快な気持ちになるのは顧客の立場としては当然のこと。

 ということで、冒頭にリンクを貼った泉谷しげるのコメントに移る訳なのですが、彼のコメントを読むと、芸能人というか、芸能界が本当に普通の社会に比べておかしいなと感じる訳です。
 この「同業者を守るべき」というコメントについて、そりゃベッキーが言われもない誹謗中傷を受けたり、理不尽な被害を受けている立場なら当然同業者としては味方に付くというのは間違っちゃいないと思いますが、彼女の場合はハッキリいって「言われもある」ことで顧客である私達からバッシングを受けている訳で、芸能人は(特にテレビタレントは)、自らの世間でのイメージを商売にしている訳ですから、そりゃイメージから外れたことをすれば、例えそれが私生活だろうとなんだろうと、世間から非難されるのは仕方がないことです。

 そして更に芸能界がおかしな世界だなと思うのは、ベッキーに対して「復帰・復帰」と声を上げている人ばかりに見えてしまうこと。
 言っちゃなんだけど、一般の会社で同業者(ゲスのなんとかの人も芸能で食ってる訳だから同業者だよね)との不倫が公になったらなんだかんだで会社クビくらいにはなりますよね(ちなみに法的に言えば不倫を理由に懲戒解雇とすることはできない…らしいですが、社内規定で「社員間の恋愛禁止」なんて社則がある企業もあるみたいなので、微妙なところ)。なので、不倫や不貞を働いた芸能人も、きっぱりと芸能という仕事を辞めて一般企業に就職したりすりゃいいと思うのですが、何故か彼等芸能人にとっては、元と同じ地位と人気とイメージを完全に取り戻すこと…が復帰だと信じてやまないようです。
 もちろんベッキーほどの知名度があれば復帰は簡単でしょう。でも復活はまた別な話ですし、再びテレビに出た彼女に対して文句を言おうがブーイングしようが、顧客である私達一般人にとっては当然の権利でもあります。

 私個人としては、ベッキーというタレントが不倫しようが何しようがどうでもいいことなのですが、だからといって彼女は悪くない…というつもりもなく、世間で叩かれるのはある意味当然だし、それを必死でかばおうとする芸能人達の倫理観はこりゃまた一般常識とはかけ離れてるんだろうな、という感想です。そりゃ、同業で普段からすごく親しくしてる友達なら「がんばろう!」と励ましの声くらいかけると思いますけどね。

 ということで、芸能人が何かしらの事件を起こす度に、別に腹を立てたりはしませんけど、事件が解決する前にすぐ復帰の話になるとか、なんだかんだで倫理観めちゃくちゃな世界なんだなぁ…というお話でした。


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