AliExpressからジャーマンプラグを買ってみた
ちょっと前にここで書きましたが、NAP250用に240Vの昇圧トランスを買ったのですが、出力側のコンセントが、ジャーマンとかユーロとかSEとか呼ばれるプラグでした。
このプラグ、主に欧州(ドイツ・東欧)などで使われていて、一般的には240Vコンセントで使われることが多いようです。
で、その時一緒に買ってきた500円位のジャーマンプラグですが、音に不満が有る訳ではないし、そもそも他と比較してないので不満が出るはずもないのですが、ふとAliExpressというアリババ系ECサイトを見ていたら、ホスピタルな外観をしたプラグを発見!値段も安いし早速注文してみよう!
いくつか種類があり、カッパー(銅)+金メッキ製にするか、同じくカッパー+ロジウムメッキにするか悩んだのですが、ここはもう完全に見た目でViborg製カッパー+ロジウムメッキプラグを注文してしまいました。ま…音の差なんてどうせわからんしな(笑)。本当はメッキなしが欲しかったのですが、ザッと見た限りでは見当たりませんでした。
お値段は同デザインのICEプラグとセットで13ドル。更に驚きの送料込み!
海外からこんなプラグが1,500円しない値段で日本へ送料無料で届いちゃうんだからね。みんなヤマト運輸に同情してる場合ではないだろwという感じですが、果たして原価はいくらなのか気になるところ。
さて、到着までは2〜3週間かかるとのことでしたが、注文してからおよそ1週間でブツは届きました。きちんと箱詰めにされて届いたプラグは、見た目だけならアキヨドとかでロジウムメッキプラグ5,000円以上とかで売っててもおかしくない出来。早速組み立てます。
組み立ててみて思ったのですが、この手のホスピタルな電源プラグは色々手を出しましたけど、今回買ったこのViborgプラグ、とても良くできてると思いました。
というか構造的に日本やアメリカで使われている板状のコネクタより強固なんじゃないですかね。ケーブルコネクト部も無垢のプラグ棒の中にいもネジ2箇所で締め付ける構造だし、そのプラグ棒も透明な樹脂製の本体にから小さなハンマー使わないと引っこ抜けないくらい強固に圧入してある。
さらにプラグボディを固定するねじ数も合計6本+ケーブル固定用で2本という、普段この手のモノを作り慣れている自分でも「あれ?あれ?」ってなりました。今まで見た中では、日本のオーディオで使われる3ピンプラグより、はるかに頑丈です。
これは規格の構造的な問題もあるので=ジャーマンプラグが優れているという意味ではありませんが、実は日本でもオーディオ用プラグは全てこの手のジャーマンプラグに取り替えてしまった方が、少なくともプラグ接合部はガッチリ固定できるのかもしれません。電線病な方は、こういったジャーマンプラグのタップを買ってきて、壁コン以外の接合部はすべてジャーマンプラグにしてしまったほうがいいかも。
工作も終わったので早速トランスに差し込みます。
ジャーマンプラグのいいところは、2本のパワーピンに対して、上下からアース(グランド)の端子が挟み込むようにして固定されること。間に合わせで買った500円位のジャーマンプラグも、結構強固に固定されるもんだなと感心していたのですが、今回のViborg製は、もっとキツくガッチリ固定されます。少なくとも自然に垂れ下がって緩むことはないでしょう。
肝心の音質ですが、よくわかりません(笑)。NAP250用のパワーケーブルはこれ1本しかないし、プラグ交換してしまうと元の状態から比較できる訳でもないですが、まぁ…良くなってるんじゃないでしょうか。交換後に「悪くなった」とは思いませんので、少なくとも元と同じか、あるいは向上しているものと思われます。
ということで、音も満足、価格も満足、そして見た目も満足という、三方よしの近江商人みたいなViborg製ジャーマンプラグだったのでした。
↑インレット側は3ピンXLR仕様、本来電源には推奨されません。