SANSUI AU-α607L Extra
自分はサンスイの音が好き…というのは、私の基礎嗜好としてずっと昔から実感していたのです。何故から、自分が一番始めに買ったCDPがサンスイのCD-α607iだったから。多分、私がマトモにオーディオ機器の音質比較をして購入した最初で最後の機器です。その後はね…衝動買いしかしてない訳だし(笑)。
ということで、SONYの TA-F333ESX IIをちょいちょい聴くようになってから、一度サンスイ同時代のアンプ、607系の音は興味を持っていて…というか、この手の国産アンプの中でもサンスイの表面がテカったモデルは一度聴いてみたいものだなと漠然と思っていた訳です。
で…家から近くないドフでAU-α607L Extraが2万円で出ているのを見つけてしまって、安くはないなと思ったのですが、ジャンク扱いじゃないし持ち帰ってみるかな?と思って購入。ボリウムに多少ガリがあるそうですが実用上は問題ありません。むしろボリウムが少しぐらつく方が気になりますが、一応バラして確認してみると、パーツとしてはガッチリと内蔵ボリウムに固定されているようで問題ないかなと。本製品のボリウムノブはネジ止めじゃなくて圧入みたいで、前のオーナーはそれを知らずに無理矢理フロントパネルをこじ開けようと色々したんじゃないかな?今のところは正常に動いていますので、気にしないことにします。
その他、ダイレクトスイッチやパワーアンプ切り替えスイッチでもガリが出ているようで、たまにLチャンネル出力が不安定になるのですが、スイッチを何度も回していると大体直ってきたので、これも問題ないといいうことにします。バラして清掃とかすると余計に壊しそうだし。
SP端子からのDCチェックは、左が4mV程度、右が0.2mV程度でこれも全く問題なし。問題なさそうなので、しばらくウォーミングアップした後にメインのピエガに接続してADI-2 Proより音出しします。
あー確かにこれはイイですね。同じ時代のアンプではありますが、SONYとは大分違う音が出ます。ソニーに比べもう少しなめらかで解像感を強調しない感じ。音場やらは相変わらずこの時代の国産アンプ同様、お団子空間ではあるのですが、そうそう…これが自分が好きなサンスイの音なんだなぁと、しみじみと聴き惚れます。
これにCD α607iを引っ張り出して、往年のCDオーディオと洒落込みたいのですが、そちらはまだ倉庫から出せていません。週末にでもやるかな。
まー、当然ながらNAP250には全く及びませんし、このアンプをこの先常用するつもりもないのですが、完全な興味本位としての機器購入として、こういうのも楽しくていいんじゃないかと。一応、こちらは鹿嶋行き機材のひとつとして、333ESX IIと同様に持ち込む予定です。彼の地がだんだんアンプ天国になってくるな(笑)。