AETのEVO-0402SHRFがなかなかよい件
自分が使っているオーディオ機器は、普通のRCA→RACケーブルケーブルが案外少ないので、それなりに自作でケーブルを作らなければならないのですが、ちょっと前までは売るほどあったLINN BLACKケーブルの手持ちも近頃ではさすがに減ってきて、何か別な線材で手頃で手に入りやすいケーブルはないかな?と物色していたのでした。
LINN BLACKは切り売りだと1m/1,500円で、得られるパフォーマンスを考えれば値段には文句ないんだけど、なにせ売ってる場所が限られるので、調達に手間がかかる。
つことで、トモカ電気とかアキヨドとか色々眺めていたんだけど、その中で目についたのが、AETのEVO-0402SHRFというケーブル。ヨドバシの店頭だと切売りで税込みで1m/940円という安さだし、なんたって線材が細いのがよい。というかこの手のオーディオケーブルでやたらと太い線材はもう信用しないことにしている。個人的な印象だけど、図太いケーブルで音が良いと思ったケーブルなんてほとんどないし、自分の好みとしては多分細目でしなやかな線材の方が基本的に合っているようだ。それと青の見た目もなかなかカッコイイ。ケーブルだって見た目が悪いよりは良い方がずっと嬉しい。
さっそく、この線材をつかって1mのRCA→TSケーブルを仕立ててみる。TSプラグはノイトリックのこれ、RCA側はこれ。結構お高いプラグだけど、10年以上前にこのプラグを手に入れたときはもっと安かった気が…。たしか何かの海外通販やったとき一緒に注文したんだよな。
ノイトリックのプラグは、プラグとしての信頼性も高いけど、なんたってハンダの食いつきが良いのが嬉しい。毎日のようにハンダごて握ってる人にはどうでも良い利点かもしれないけど、たまにハンダごて使うだけの私のような素人には、こういう点もメリットなのだ。
で、せっかくなので前に作ったLINN BLACKのRCA→TSケーブルと比較してみたのだが、AETのケーブル、なかなかよいんでないかい?これは機材の相性もあるのかもしれないけど(もっとも自分の場合は実質ADI-2 Pro専用用途なのでいいのだが)、LINN BLACKが地味だけどきちんとした端正な音を出すのに対して、AETの方は、同じようにきちんとした音だけど、LINN BLACKより少し華やかさがある印象で、変なクセを感じないのが実に良い。この控えめな華やかさは、禁欲的なRMEの機材にはむしろ良い方向に働いているようで、少なくとも自分の環境では、AETの方がADI-2 Proのメインケーブルになってしまった。
線材が細目なのも取り回しが良くて気に入っているし、私の場合はなんたって会社帰りにアキヨド寄って線材の調達ができるので、昼間に仕事をしているときにふと…「お、今日はなんだかケーブル気分」なんて事になっても即日でケーブルが自作できてしまうのが嬉しい。
好みもあるとは思いますが、手頃な値段でちゃんとしたケーブルをお探しの方には、このEVO-0402SHRFをお勧めしておきます。私の場合は自作前提だけど、普通の人はRCAの完成品ケーブルとしてもこの値段と音なら、安いと感じるのではないでしょうか。