PIEGA Master Jubileの更なる謎
昨日に引き続きPIEGA Master jubileについてネットを調べていたら、STEREOというドイツのオーディオ誌が、PIEGA Master Jubileの発売当時にレビュー記事を掲載していたのを見つけました。
この雑誌の良いところは、ネットから記事が切り売りで買えるという点。早速Master Jubileの紹介記事3P分を1€で購入してみました。そこでMaster Jubileに関する新たな事実(大げさ)が判明します!
まず、ここで紹介されているMaster Jubileですが、これはドイツ向け販売に割り当てられた7セットのうちの1つ。しかも既にユーザー購入済みだそうで、それを借りてテストしているみたい。
ちなみに記事が書かれていた時点で既に完売だそうです。この記事が掲載されている号が2011年11月なので、Master Jubileは少なくとも2011年の10月頃には既に完売していたようです。
そして、Master Jubileのエンクロージャ側面から背面にかけて貼られている木目ですが、こちらはマッカサルベニヤの天然木。それも複雑な製造プロセスでエンクロージャに貼り付けられていると、記事には書かれています。
私はここの木目って、適当にそれっぽい柄のビニルシートでも貼ってあるだけかと侮っていましたが、思ったよりも複雑で手間がかかる工程で製造されていたようですね。考えてみれば販売当時で€8,000(というのもこの記事で知りました)という高級スピーカーなので、そんないい加減には作られてないか。
ちなみに別なサイトでMaster JubileはPremium 50.2に比べて「全ての面で優れている」と書かれていました。似ていますからね。オーナーとしてはちょっと嬉しい気もしますが、2012年初頭に発売されたPremium 50.2は€3.249(初期ロット)なので、価格も倍以上の差があります。そう考えるとMaster Jubileのオーナーとしては優れてくれてないと困るかも…。
しかし、これらのモデル、試作品(みたいなもん)と量産品の差はあっても、この価格差と重量差はよくわかりません。フロントのエンクロージャなんて、まんまPuremium50.2から1つウーハーの穴を塞いだだけなのがMaster Jubileにしか見えませんけど…謎が深まりますね。
(2018.8.29追記)この重量差について、改めて独:STEREO誌の記事を読み返すと、Master Jubileのキャビネットはアルミ鋳造と書いてありました。その後のCoaxやPremiumシリーズはアルミ押出成形なので、Master Jubileは本当にこれらのモデルの量産用試作キャビネットという位置づけだったのでしょう。これなら同じ形のキャビネットなのに重量が全然違うのも納得できます。見た目はほぼ一緒ですがCoaxやPremiumとは全く別物、当然エンクロージャの厚みも違うはずで、まさに量産試作品のガンダムみたい。
他、STEREOの記事では低音について褒めています。周波数測定データも驚異的(どこまで本気なんだか?)と評されていますよ。テスト結果ではサウンドレベル(?)は88%、5点満点で4、エクセレント!という評価でした。グーテンモルゲン!