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▼2019年04月17日

SPI/Napoleon's art of war

P4171903 何気なく入った古本屋さんで偶然見つけたゲーム、邦題「ナポレオン戦術」。お値段は3,500+消費税でユニットは切り離し済みでしたが、家に帰って調べたら全て揃っていました。他の備品も全て揃っていると思います。

 こちらのゲームは、日本のナポレオニックゲームの中でもマイナで、ホビージャパン発行のタクテクス誌でもレビューされた事はないと思います。元々はS&TというSPIが発行しているゲーム雑誌の付録ゲームだったのですが、好評だったのか後にパッケージ化されて発売されたようです。ただ、上記の通り日本ではあまり目にしませんでしたね。
 ゲームとしては、ドレスデンとアイラウという、ナポレオンによる2つの戦いをセットにした製品で、マップは写真の左半分がドレスデン、右がアイラウとなっています。サイズの都合なのか、2つのマップは丁度中央の折り目で分かれている訳ではないのがやや気になります。

 日本語ルールブックの記述は全部で12P、構成は共通ルールとその後にドレスデンのルール、次がアイラウのルールとなっていますが、共通ルール部分はほとんどがこの手のシミュレーションゲームの基礎みたいなルールで、それぞれのゲームのルールは意外と共通点があるようなないような…。
 例えば、共通ルールではユニットのスタックは禁止されていますが、ドレスデンではスタックが2個まで可能。それと予備ユニットのルールや士気、混乱の再編成などがありますが、対するアイラウの方は、共通ルールの通りユニットのスタックは禁止で、士気ルールはない上に混乱の再編成もありません。その代わり同一師団効果があったり、河川と湖は凍結しているので平地として扱うなどこのブログでも指摘されていますが、英文ルールブックの記述が見当たらないんですよね。)割とルールが異なります。
 使うユニットもドレスデンとアイラウでは完全に分かれていますし、まだプレイはしていませんが、同一パッケージと言いつつ結構展開が違うゲームになっている気がします。プレイの難易度はあまり高くなさそうで、おそらくですが、ドレスデンが10段階で4位?アイラウは2〜3といったところかと。

 マップとユニットの出来は、さすが往年のSPIらしくシックな色合いでとても美しい。
 一説によるとSPIのマップは基本3色刷りらしいですが、地形の判別がつきやすく、とても雰囲気があります。この辺元は印刷会社だったというAvalon Hillのマップがややケバい色彩だったのに比べると、個人的にはとても気に入っています。

P4171906

 ユニットの一部と英文ルールブックの中身1Pを掲載してみます。

 ユニットのデザインも美しく、兵科のマークをユニット全体にかぶせるSPIのやり方は、見た目も分かりやすいしカッコいい。更にアイラウのユニットには師団名も記載されていますので、この辺、指揮官達がどのユニットで戦っているのか調べてプレイすると、感情移入バリバリで楽しいかもしれません。

 ちなみに解説しますと、×印が歩兵ユニット、斜め線が騎兵、●印が砲兵、小さく歩兵マークが描かれているユニットは特別戦力マーカらしいです。
 ついでに師団名も書いちゃいますと、左側水色のフランス軍から「Gar=Gardanne」「Mor=Morand」「Mar=Marchand」「Lev=Level」。
 緑色のロシア軍は左から「Sac=Sacken」「Kam=Kamenski」「Sam=Samoff」と「Kam=Kamenski」がもう一つです。

 更に英文ルールブックは、後半にドレスデンとアイラウに関する解説記事が掲載されていて、なかなか内容が濃そう。写真にあるページ、リーダー達の能力表もゲーマー泣かせというかしびれる記事ですよね。
 ついでだから表の凡例も説明しますが、左から「Str=戦略能力」「Opn=作戦能力」「Tac=戦術能力」「Adm=士気値」「Gov=政治力」「Rel=信頼値」ですかね、Actにあるアルファベットは能力値ではなく彼等が活躍した期間を示しています。

 まぁ…当時のホビージャパンにお願いするのも酷ではありましたが、シミュレーションゲームの英文ルールブックって、ゲームのルール以外にも、こういった内容の濃い解説記事が掲載されていることが多く、ここも翻訳してあると、きっとゲームに対する理解がより深まったんだろうなーって気がしました。

 冒頭でも書きましたが、本ゲームは日本人プレイヤーにとってはあまり馴染みのあるテーマではないせいか、タクテクス誌上でもまとまった記事が掲載されたことはありません。
 ただ、参考としてドレスデンの戦史についてはNo.4の「大陸軍その光と影」で紹介されていますし、アイラウの戦史についてはNo.10で同じく「大陸軍その光の影」の中で取り上げられていますので参考になるでしょう。特にNo.10については、本ゲームをパク…参考にしたとしか思えない「アイラウの戦い」というオリジナルゲームが掲載されています。

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▼2019年04月07日

LINN KARIKが壊れました

https://live.staticflickr.com/7888/47547895181_ca49a0cc36_m.jpg 久しぶりにCDでも聴いてみようかと、棚にあるLINNのKARIKを取り出してメインシステムに接続。CDを入れようとOPENボタンを押したらトレイが出てきません。…こわれましたね(笑)

 もっとも、この手のトラブルって古いCDPでは割とオーソドックスなトラブル。つまりトレイを開閉させるゴムベルトが劣化して伸びちゃってるんです。ちなみに手持ちのサンスイCD-α607iは、久しぶりに聴こうかと引っ張り出す度にドライブベルトのゴム交換から始めてますからね。ま、可動部がある機械ってのはこういうもんでしょ。

 気を取り直して早速バラすことにします。

 KARIKのドライブメカはLINNオリジナルだそうで、整備性がとても良いです。ドライブ部は底面4本のワッシャー付きネジを外して、基板上にある4本のコネクタを外すだけで、写真のように完全に分離できます。
 写真奥側がトレイを作動させるプーリーが取り付けられている基板です。この基板には左側のモーターからコネクタが伸びていますので忘れずに外します。そして、基板をキズ付けないように写真のように引っ張り出しますが、その際ドライブベルトの他にある細いワイヤを取り外さないようにして下さい。このワイヤがあるので基板を引っ張り出すのはここくらいまでにしておきます。ドライブベルトを交換するだけならこれ以上バラす必要はありません。

 ベルトは適合するサイズが手元になかったので(修理屋でもなければそんな豊富にゴムベルトなんて持ってないよね)、隣町にある大きなホームセンターで買ってこようかと思ったのですが、そういえば以前カセットウォークマンのメンテナンス用に各サイズのゴムベルト一式を注文したこと思い出しまして、工具箱から似たようなサイズのゴムベルトを引っ張り出してきて交換しちゃいました。
 こちらは元のドライブベルトより細いのですが、まぁ…大丈夫でしょう。切れたらまた直せばいいし。

 つことでコネクタを仮接続して電源を投入したら、無事トレイが開閉できましたのでこれにて修理完了。あとは元通りに戻すだけですが、ひとつくみ上げ時のコツとして、ドライブメカを締めるねじはまず仮締めしてから前面パネルの位置とトレイがきちっと合うように調整しましょう。
 この辺適当に本締めするとトレイが前面パネルに当たって開かなくなります。

 早速メインシステムにつないで音出してますけど、久しぶりに聴くKARIKの音はやはりいいなー。

https://live.staticflickr.com/7863/32609423797_d0f8b0d7d5_m.jpg
↑こんな感じで修理完了!

iPhone7 Plus


▼2019年04月06日

アイカツ!シリーズオーケストラコンサート・オケカツ!が届きました。

https://live.staticflickr.com/7896/40581727833_78bded5167_m.jpg 申し訳ございません、まだアイカツ!見たことないです(笑)

 つことで、カレンダーガールのLPが届いてしばらくしたら「今度はアイカツ!史上初のオーケストラCDが出るぞ!」なんて販売元からメールが届きまして、なんも考えず注文してしまいました。やはり芸能人はカードが命ですからね。で、本日届きました。

 なんでもこのCD、販売元によると一般販売は行わないようで、そこもまたマニアの収集欲をくすぐりますが、自分は別にアイカツ!ファンという訳でもないんだよな、まだ見たことないし(笑)

 このCD、2枚組で一応HQCD規格だそうですが、どうせリッピングしてMajik DSで聴くので、HQCDとしてのクオリティで聴けているかは分かりませんが、確かに音は良いのではないでしょうか。
 アイカツ!はともかくとして、この手のアニメーション音楽が、オーケストラやJAZZとしてどんどん演奏されるのは、日本の音楽文化にとって、とてもよい流れだと思いますので、こういったCDがこの先どんどん増えてくるといいですね。というか、アニメーション以外でも流行歌とかどんどんオーケストラやジャズアレンジで発表すればいいのに。

 そして、いつまでも「枯葉」とか演奏して通ぶってるジャズプレイヤー達は、もうセンスのかけらも感じませんのでいい加減引退すべきではないかとも思いますが、こっちの話はまためんどくさい話になるので別の機会に。

 ちなみに、完全受注生産といいながらも、本エントリを書いている今、販売元のサイトではまだ注文できるようです。というか、出し惜しみせず一般販売すればいいのにね。
 なので、世のアイカツおじさん達でまだこのアルバムを知らない人は、早目に注文した方がいいと思いますよ。

https://live.staticflickr.com/7905/46824128044_6ae7b4d6ec_m.jpg
↑収録曲はこんな感じでフフッヒ!

iPhone7 Plus


▼2019年04月05日

SPI/HJ War in Europe

PB100815 そういえばこのゲームを紹介していなかった気がします。

 こちらは往年のシミュレーションゲーマーにはお馴染み、SPI「第二次欧州大戦」というシミュレーションゲーム。
 日本では(海外でもだけど)伝説とされているビッグゲームで、第二次欧州大戦の全てを師団規模でシミュレートしようという無謀な試みの元デザインされたゲームです。
 もっとも当初は「War in East」と「War in West」という東部戦線と西部戦線を扱う2つのゲームだったらしいのですが、それを合体して(おそらくついでにアフリカ戦線も統合して)出版されたゲーム。なので、本来は東部戦線と西部戦線で微妙にルールが異なっています。それを統合ルールでやや強引に1つのゲームにまとめてある…らしい、というのも、自分はこのゲームをまだプレイした事がないので詳細は分かりません。

 これだけ大規模なゲームながらも、ルールはさほど複雑ではなく、手元にあるタクテクスNo.5を参照すると、ゲームとしての難易度は4〜10(最高が10)とされています。実際の所は難易度4に近いというのが真相のようで、ゲームとしては割と単純(大味)ではありますが、これだけの規模のマップとユニット数なので、全てのユニットを統べるには当然難易度は上がります。キャンペーンゲームを行う場合は、単純に連合国と枢軸軍というプレイヤーだけでなく、3〜5人程度のでのプレイが推奨されているくらい。

 写真だとわかりにくいですが、マップはSPIサイズのフルマップが9枚。これは家具を置かない6畳間のスペースでようやく広げられるくらいの面積で、更にチャート類を展開するスペースや、当然プレイヤーのスペースもあるので、キャンペーンゲームを行うには、なんだかんだで12畳程度の部屋がないと快適にプレイできません。

 コマの総数は3,600枚程。
 当然キャンペーンゲームとなると、ちょっとプレイ時間が想定できないほどの時間がかかる訳ですが、それでもこのゲームが名作とされていて、更に実際プレイしたという記録が比較的多いのは、19ものシナリオが含まれていることと、ショートシナリオをプレイする限りは、割とプレイアブルで、休日の半日を費やせばプレイできてしまうという部分にあるのかと。
 それに比べると、本ゲームの太平洋版ともいえる「War in The Pacific」については、プレイしたという記録を殆ど見たことがないので、やはりプレイされるゲームとは、常識的な時間と手間で、更に魅力的なシナリオが含まれているかというのが重要なんでしょう(ちなみに季刊タクテクスのNo.5には、このWar in EuropeとWar in The Pacificを連結するという無謀も過ぎる追加ルールが掲載されていますw)
 本ゲームも、さすがにキャンペーンゲームは無理でも、シナリオを順次こなしていけば、第二次欧州大戦のアウトラインがきっと理解できるのではないかと思いました。

 

PB100834
↑マップを広げていたらうちのニコが偵察に来ましたw

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

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