NAIM AUDIO NAC62+NAP140
元はといえば、NaimAudioのMMフォノボード、NA322が欲しかったんですよね。ただ、ebayとかで相場を見ると日本円でおよそ2万円前後します。一方、そのMMボードを搭載しているNAC42やNAC62は、大体日本円で3〜4万円で取引されています。だったらプリアンプごと買ってしまった方がトクじゃね?と思ったのが今回のNAC62入手のきっかけでした。
実のところ、ネイムの偶数番プリには興味があったのです。NAC22…はヴィンテージ過ぎるとしても、42、そして42.5、更に62。
42は仲間内の誰かが持っていたような気がしましたし、手持ちで余っているパワーアンプのNAP140の時代的には、NAC62の方がふさわしいかなと、パイロットランプも同じグリーンだし。
ただ、62になると「ニュールック」と呼ばれる深緑ボディが一般的で、このオールドタイプのボディはそんなに流通していません。更に都合よくMMフォノボード付きとなるとねぇ…。
なぁ〜んて思っていましたら、イギリスから即決価格でこのNAC62+MMフォノボード付きが出まして、お値段は日本円で3.5万円位。フォノボードに1.5万円で62がついてくるなら安いだろ!とよくわからない勢いで落札してしまいました。それが確か日本時間で9月19日だったかな。で、ちょうど一週間後の今日、イギリスから手元に届いた訳です。状況としては9月21日にトランジットに入り、しばらくトラッキングステイタスが動いていなかったのですが、今朝トランジット中であることを確認したのに、外出して夕方帰宅したら色々すっ飛ばしてもう届いてました(笑)、ビックリです。
早速手持ちのNAP140と組み合わせて音出し。NAP140は久しぶりの通電で接触不良トラブルがあったのですが、まぁ何とか音が出ました。プリ用外部電源のSNAPSは通さず、まずはパワーアンプのNAP140から直接駆動しています。
ちなみに、Naim Audioのセパレートアンプ群…特にプリアンプには一定の法則があり、2桁ある最初の数字、奇数番がドーターボード形式のHi-Fiモデル。偶数番がシングルボード形式の普及版…とは言えないのですが、お値段控えめのモデルとなっています。もっともこのNAC62については、日本での販売価格が13万円、イギリス現地価格もそんなに安いモデルではなかったので、どちらかというと奇数番と偶数番は設計思想の違いと言えるのかもしれません。
で、ネイムと言えば皆さん大好きなインテグレーテッドアンプ、Nait2ですが、どちらかというと偶数番プリはそちらの音色に近い。つまりNait2の音色がそのままグレードアップしたシリーズとも言えます。
で、NAC62+NAP140+PIEGAで音出ししているのですが、いいですねぇ…。なんというか皆さんが想像するNAIMの音って、どちらかというとこっちかなーと思います。敢えて言えば、とても分かりやすくフラットアースなサウンドです。
NAC62もNAC140もまだ通電したばかりなので(特にNAP140は数年間ほぼ通電されてなかったので)、おそらく明日辺りから本領発揮してくると思いますが、私が普段使っている奇数番NAC12+NAP250よりも相対的に音の重心が低い。その分少し荒さはあるのですが、まぁ…そういうの気にしなければ気にならない楽しさ。クラシックなどのソースには向かないかもしれませんが、ロックやポップスは本当に楽しいです。
ちなみに偶数番プリは、ボリウムがNait2と同じようなグレードのパーツだったりするので、お馴染みのギャングエラーに悩まされがちなのですが(奇数番プリはギャングエラー皆無といっていいかも)、今回入手したNAC62は個体差なのかギャングエラーがほぼ実感できません。これNait2も個体によってギャングエラーの割合が全然違ったりしてましたので、まさに個体差、運でしかないです。で、今回私の場合は運がよかったみたい。
まぁ…どうしても必要なプリという訳でもなかったのですが、やはり名機!NAP140が遊んでいるのはもったいない。この組み合わせで鹿嶋持っていけば、Acoustic Researchと含めて鹿嶋オーディオは鉄板かなと。
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