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▼2020年09月26日

NAIM AUDIO NAC62+NAP140

https://live.staticflickr.com/65535/50385189777_063554f501_m.jpg 元はといえば、NaimAudioのMMフォノボード、NA322が欲しかったんですよね。ただ、ebayとかで相場を見ると日本円でおよそ2万円前後します。一方、そのMMボードを搭載しているNAC42やNAC62は、大体日本円で3〜4万円で取引されています。だったらプリアンプごと買ってしまった方がトクじゃね?と思ったのが今回のNAC62入手のきっかけでした。

 実のところ、ネイムの偶数番プリには興味があったのです。NAC22…はヴィンテージ過ぎるとしても、42、そして42.5、更に62。
 42は仲間内の誰かが持っていたような気がしましたし、手持ちで余っているパワーアンプのNAP140の時代的には、NAC62の方がふさわしいかなと、パイロットランプも同じグリーンだし。
 ただ、62になると「ニュールック」と呼ばれる深緑ボディが一般的で、このオールドタイプのボディはそんなに流通していません。更に都合よくMMフォノボード付きとなるとねぇ…。

 なぁ〜んて思っていましたら、イギリスから即決価格でこのNAC62+MMフォノボード付きが出まして、お値段は日本円で3.5万円位。フォノボードに1.5万円で62がついてくるなら安いだろ!とよくわからない勢いで落札してしまいました。それが確か日本時間で9月19日だったかな。で、ちょうど一週間後の今日、イギリスから手元に届いた訳です。状況としては9月21日にトランジットに入り、しばらくトラッキングステイタスが動いていなかったのですが、今朝トランジット中であることを確認したのに、外出して夕方帰宅したら色々すっ飛ばしてもう届いてました(笑)、ビックリです。

 早速手持ちのNAP140と組み合わせて音出し。NAP140は久しぶりの通電で接触不良トラブルがあったのですが、まぁ何とか音が出ました。プリ用外部電源のSNAPSは通さず、まずはパワーアンプのNAP140から直接駆動しています。

 ちなみに、Naim Audioのセパレートアンプ群…特にプリアンプには一定の法則があり、2桁ある最初の数字、奇数番がドーターボード形式のHi-Fiモデル。偶数番がシングルボード形式の普及版…とは言えないのですが、お値段控えめのモデルとなっています。もっともこのNAC62については、日本での販売価格が13万円、イギリス現地価格もそんなに安いモデルではなかったので、どちらかというと奇数番と偶数番は設計思想の違いと言えるのかもしれません。
 で、ネイムと言えば皆さん大好きなインテグレーテッドアンプ、Nait2ですが、どちらかというと偶数番プリはそちらの音色に近い。つまりNait2の音色がそのままグレードアップしたシリーズとも言えます。

 で、NAC62+NAP140+PIEGAで音出ししているのですが、いいですねぇ…。なんというか皆さんが想像するNAIMの音って、どちらかというとこっちかなーと思います。敢えて言えば、とても分かりやすくフラットアースなサウンドです。

 NAC62もNAC140もまだ通電したばかりなので(特にNAP140は数年間ほぼ通電されてなかったので)、おそらく明日辺りから本領発揮してくると思いますが、私が普段使っている奇数番NAC12+NAP250よりも相対的に音の重心が低い。その分少し荒さはあるのですが、まぁ…そういうの気にしなければ気にならない楽しさ。クラシックなどのソースには向かないかもしれませんが、ロックやポップスは本当に楽しいです。

 ちなみに偶数番プリは、ボリウムがNait2と同じようなグレードのパーツだったりするので、お馴染みのギャングエラーに悩まされがちなのですが(奇数番プリはギャングエラー皆無といっていいかも)、今回入手したNAC62は個体差なのかギャングエラーがほぼ実感できません。これNait2も個体によってギャングエラーの割合が全然違ったりしてましたので、まさに個体差、運でしかないです。で、今回私の場合は運がよかったみたい。

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 まぁ…どうしても必要なプリという訳でもなかったのですが、やはり名機!NAP140が遊んでいるのはもったいない。この組み合わせで鹿嶋持っていけば、Acoustic Researchと含めて鹿嶋オーディオは鉄板かなと。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro


▼2020年09月22日

BROMPTON × LIBERTYのフォールディングバッグが届きました

P9224007 LIBERTY FABRICといえば、華やかなプリントでお馴染みの英国製生地。自称似非イギリス人(笑)である自分としても、手にしたことはありませんでしたが、存在は知っていました。
 で、そのリバティですけど、なんとこのたび我らがブロンプトンとコラボレーション!こりゃ買わんとと思って速予約+購入。

 今回リリースされたブロンプトン用ラゲッジは3種類。フォールディングバスケット相当の「Basket Bag 23L Liberty」と、トートバッグ風「Tote Bag 9L Liberty」、そしてハンドルやサドルに取り付け可能なサブバッグ「Pouch 1L Liberty」となります。その中で私はもっとも大きいBasket Bagを購入。私が所有しているフォールディングバスケットではなく新型相当の構造ですね。新旧フォールディングバスケットの違いはこのサイトが詳しいです。お値段2.1万円(税別)。ちなみにオリジナルフォールディングバスケットは2.2万円(税込)しますので、税込み価格では千円ちょっと、リバティモデルの方が高いって事かな?

 私は旧タイプのフォールディングバスケットを持っているので、機能的な視点だとそちらとの比較になってしまうのですが、旧タイプがまっすぐなフレームで角張ったスタイルだったのに比べ、新型はカーブしたフレームで本体を支える構造になっています。またフレームから直接伸びる取っ手がないので、初めはちょっと戸惑いましたが、その代わりキャリングベルトがありますので、肩から下げて持ち運べます。純粋な容量的には旧型フォールディングバッグの方が上っぽいですけど、新型はより街中で使いやすくなっている印象。
 それと、ガチなツーリングバッグ系と違い、ラゲッジの上部が開いていますので、カメラなどを無造作に放り込むことができて、お買い物やカメラを持って緩く走るツーリングには、このフォールディングバスケットの方が使いやすいんじゃないかな?

 ということで、今までいくつかのブランドとコラボしてきたブロンプトンのラゲッジですけど、今回のリバティみたいに華やいだブランドとのコラボは始めてじゃないですかね。キャリアフレーム外して、普段のお買い物バッグにも使いたくなるかわいさです。

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 こんな感じで肩から提げることもできます。お買い物バッグとしてもこの花柄生地、完成度高いですよね〜。
 数量限定販売らしいので、お手持ちのブロンプトンをちょっぴりガーリーな雰囲気にしてあげたい人は、お早めに注文しましょう。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro


▼2020年09月13日

PIEGA TMicro Sub

P9133985 PC用…というか、iMac27インチの脇には、数年前からPIEGAのTMicro3を配置しています。これは音楽用途ではあまり不満がないのですが、動画視聴…特に映画などではやはり重低音という点でちょっと迫力不足かなぁ〜と。なので、このTMicro Subはそこはかとなく探していたのです。

 新品で買うとおよそ15万円位。既に製造終了ではありますが(後継機はTMicro Sub 2、健全なインフレが順調に進行している本国スイスでは、今輸入するともっと高価だと思います。
 そんな中、日本ではPIEGAの中古って不当に安く、このサブウーファーだと相場は3〜5万円。ただ流通数もあまりないので中古市場にはなかなか出てきません。出てきませんが、このたび無事入手することができました。

 早速セッティング。
 まず、iMacからはUSB出力で小型プリメインのNuforce Iconへ。そこからのスピーカー出力を一度TMicro Subに入れて、ローカットフィルターを通してからTMicro3へ出力しています。何というか、ちょっと前のフューレンコーディネート推奨AV環境みたいな感じですけど。

 実は私、サブウーファーって入手するの初なんですよね。もうちょっとセッティングに苦労するかな?と思いましたけど、そこは同じPIEGA製…というか、同じTMicroのシリーズなせいか、割と簡単にセッティングが完了して違和感なく音出しができています。

 ちょっと細かく語ると、ウーファーのメインボリウムは12時半辺り、位相は机の下という近距離に押し込んでいるので同相のまま。クロスオーバーは計測しながら調整して、聴感で大体400Hz辺りを目処にカット、TMicro3への出力ローカットフィルターは120Hzの設定。一応テストトーンを使ってF特をフラットに近づけた上に聴感での調整を行った結果がこの辺り。もっとも低音って、聴感と計測値が全く一致しなかったりしますので、クロスオーバーの400Hzはちょっと大げさかもしれません。きちんと計測するともっと低域でフィルター効いて減衰してる可能性は大いにあります。
 もちろんセッティング状況によって調整値は全く違いますし、リスニングポイントとサブウーファーの間にある程度距離がある場合、サブウーファーは逆相にするのが基本セオリーとされています。まぁ…本気でやるとサブウーファーのセッティング調整は割とハマりますので、部屋と聴く人によって調整値は千差万別でしょう。

 簡単なコツを書くと、サブウーファーのレベル調整は、一度最大にして低音をドスドス言わせながら徐々にボリウムを絞っていくと、急に高音がクリアになるポイントがあります。そこがポイントという訳ではないですが、その付近が最適値です。あとは、音楽に合わせて調整するか、動画(特に映画)に合わせるかによってややレベルは変わってきます。動画メインの場合は、少しボリウム開け気味の方が楽しいです。

 うまくセッティングされたサブウーファーは、低音の迫力というより、高音域のクリアさを実感できます…ってこれは昔聞いたオーディオショップ店員さんの受け売りなんですけどね。

 TMicro3だけのシステムでも、音楽を聴くだけなら充分楽しめました。ただ、そこにTMicro Subというサブウーファーが加わって、動画視聴が本当に楽しくなりました。
 それと、単純に音が素晴らしい。というか、今までサブウーファーを導入しているシステムについてあまり肯定的な印象を持っていなかったのですが、このTMicoro Subは、本当に音がいいと感じます。

 それと、PIEGAって本当に素晴らしいなぁ〜と。両者ともアルミエンクロージャですけど、音にそういう固い、冷たい印象が全然なくて、なんというか程よい緩さと躍動感があります。
 エンクロージャは、音出ししてもTMicro3と同様、Tmicro Subも触ってみてほとんど振動を感じませんが、一般的に金属でガチガチに固められたエンクロージャを持つスピーカーの、ちょっと堅苦しい雰囲気がありません。これは、写真背景に映っているメインシステムのMaster Jubileeにも通じるキャラクターで、PIEGAの素晴らしい部分だと思います。

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 敢えてピンをぼかし気味にしてますけど、こんな距離感でTMicro3とTmicro Subを使ってます。
 インシュレータとかは特にナシで、おそらく純正(?)で付属していたであろう、直径3cm程度の透明クッションが底面4隅に貼ってあります。本ウーファーは密閉型でユニットは完全に下(床)方向へ向いていますが、今のところインシュレータとかボードとかの脚周り強化は必要ない感じです。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

BROOKS別注?J.B.Special & Classicというヘルメットをカスタマイズ

https://live.staticflickr.com/65535/50191924206_25d169f229_m.jpg ブロンプトンにヘルメットは不要!ってポリシーだったんですけど、やっぱりね。近所チョイノリはともかくとしても、ツーリング時にはメットが欲しい。

 ただ、ブロンプトンに似合うヘルメットって以外とない気がします。ロードレーサー界隈でよくみる、穴あきわしわしのソシャゲ悪役キャラみたいなヘルメットはあまりブロンプトンな気分でもないし、それにヘルメットって結構かさばるんですよね。輪行とか考えると、折り畳みで小さくなるヘルメットがいいなぁ…と。

 ということで、一時期はカスクとか考えていたのですが、アレかぶると暑そうだしということで、結局の所一時期ブロンプトンを取り扱っている自転車屋さんでプッシュされていた、イタリアCARRERAとイギリスのBROOKSがコラボした、J.B.Special & Classicというヘルメットを選択。このヘルメット、なんと使わないときは小さく畳めるのです!あんまり小さくなりませんけどね(笑)。でも、畳めるとかちょっとブロンプトンっぽいかも。

 お値段は本来2万円越えの、それなりな値段のヘルメットですが、なんだかんだで流通末期には1万円前後で投げ売りされていました。私もそんな値段で入手!色はブラックでサイズはM/Lです。ちょっとキュッとしていますが、まぁ私の頭には入ります。今だと製造終了になっているので、S/Mサイズなら入手可能だと思いますが、それ以外のサイズは入手困難みたいですね。

 さて、このヘルメットなんですが、実際かぶってみるとちょっと地味。というのも黒の本体に黒に近いグレーの布でアクセントがあるだけなので、もう少し色味があるといいなと思っていました。
 だったら塗るか(笑)と思い立ち、5つに分かれているブロックの頭にかぶった右側の部分、タミヤカラーのイタリアンレッドを使って、私のブロンプトンと同じ赤で塗ることにしました。

https://farm66.static.flickr.com/65535/50318313746_5ac5ce30da.jpg

 まぁ…塗装作業は特に書くこともないのですが、きちんとマスキングテープでプラ部分と発泡スチロールの部分をちゃんとマスクして、まずはエタノールで塗装部分の本体を磨きます。すると少し表面が荒れますので、その状態で乾燥させた上、グレーのサーフェイサーを3度ほど吹きます。
 プラモならここで一度目の細かい耐水ペーパーで磨くのですが、元の塗装もツヤ有りではなかったので、乾燥後にはそのままタミヤカラーのイタリアンレッドを4度ほど吹きました。ここでマスキングを外してもう終わりでいいかなと思ったのですが、やっぱり表面保護の意味合いでクリア拭くかなと、もう一度マスキングした後に3度ほどタミヤカラーのクリアを吹いています。夏の日中で更に乾きが速いにラッカー系なので、休日の2日使って作業は終了しました。

https://farm66.static.flickr.com/65535/50317993633_858003e1cf.jpg

 仕上がりはこんな感じ。まぁうまく行ったかなと。
 あとは、付属している本革製ベルトで塗装面が傷つかないかな(?)というのが不安ですけど、このベルト塗装してなくても傷がつくのである程度は仕方ない。塗装剥がれたらまた塗り直せばいいか。

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 ヘルメットをかぶるとちょうど自動車が通る車道側が赤くなりますので、クルマからの視認性も多少はアップ(?)。もっとも、赤って暗くなると黒と見分けつかなくなるんですよね。

 視認性はともかく、お気に入りのカラーになって結構満足。これでヘルメットをかぶってブロンプトンに乗る機会も増えるでしょう。あ…ちなみにあまり意味がないと思われガチなこのヘルメット折り畳み(?)機能、ちょっと小さくなるだけですが、それだけでもバッグなどへ格段に収まりやすくなります。
 安全性とかはどうなのか分かりませんけど(JCF公認でないので競技には使えません)、もう少し安くなって、また再販してほしいですね。

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 赤いブロンプトンと、赤いヘルメット。そういえばMGFも赤ですね(笑)

iPhone7 Plus
OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


▼2020年09月08日

マイオーディオライフ2020

https://live.staticflickr.com/65535/50319043527_f89b87b933_m.jpg 二年前に「マイオーディオライフ2018」というエントリを建てました。
 この本のシリーズは毎回出る度に入手しているのですが、今回その続編が出まして、早速入手。読んでいます。

 以前も書きましたけど、とにかく人のオーディオ部屋というのは見ていて楽しい。特にこの本のシリーズに登場される方は、オーディオ一辺倒というより、オーディオを含めた生活みたいなモノがにじみ出てくるのが素晴らしい。これはクリニック的なユーザー訪問記からはなかなか得られない視点です。

 かくいう私も、Facebook内ではいくつかオーディオコミュニティなどに参加して、たまに発言したりしています。そんなとき、ご自身のオーディオ部屋をアップされている方も沢山いて、以前ほど自分以外の人のオーディオ部屋を見ることは難しくなくなっています。それでも、このような雑誌の記事でじっくりと自分以外の人のオーディオルームを拝見するのはとても楽しいこと。なかなか人のオーディオ部屋って訪問できないですからね。

 以前も似たような事を書いた気がしますが、日本のオーディオジャーナリズムはどうしても機器紹介、機器の性能比較などの記事に偏っていて、オーディオのある生活といった視点が欠けていたと思います。そのため、何となくですが日本のオーディオマニアの方は、よく雑誌で出てくる機材が山程積み上げられた評論家先生のような部屋を理想としていた節があります。それはそれで趣味なので構わないのですが、そうでない人も沢山いるのです。
 例えば私の場合、他の機器はともかくとしても、スピーカーはまごうことなく「家具」の1つだと思うのですが、そういう扱いもあまり快く感じていないマニアも沢山いるようです。

 前巻と同様、今回も様々なスタイルでオーディオを楽しんでいる方が沢山登場します。素敵な部屋だなーと感じる部屋もあれば、これは私にはちょっと…と思う部屋もあります。でも、それらを含め、皆さんオーディオを思い思いのスタイルで楽しんでいるというのは伝わってきて、読んでいて実に楽しいです。

 今回は巻末に「音楽とオーディオをめぐる17の変奏曲」というやや長めの記事が載っていいますが、音楽やオーディオの話がメインではあっても、さまざまなジャンルにも話題が飛んでいて面白い。著者の山本さんとは面識があるので、たまにネットでメッセージのやり取りをするのですが、オーディオの話もあるし、カメラの話も自転車の話もあります。

 この本もオーディオ関連の本ではありますが、それよりも、オーディオがある生活を体験して、それを学ぶことができます。そして、オーディオとは一生かけて楽しむ価値のある趣味であることが、きっと納得できるでしょう。

 この号が売れれば、更に続刊もあるかもとのことなので、みんなで是非買いましょう!恥ずかしながら、私も出てるよ(笑)

iPhone7 Plus

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