真鶴
真鶴と言えば、川上弘美の小説「真鶴」。昔このブログでも話題にしたことがあったが、何となくずっと頭の中に残っていて、あの小説の舞台を1度は歩いてみたいと思っていた。
朝6時過ぎの電車に乗ってJR真鶴駅、そこから市営バスに乗って、ケープ真鶴というバス停…要は半島の先端までバス移動をして、そこから歩いて帰ってくるというルートをとる。
この小説についてはある種の「幻想文学」と言ってもよく、生と死の間、現在と過去の中を行ったり来たりしながら進んでゆく。
小説では森が深く曇った半島の海辺を歩いていたようであったが、私の訪れた日は晴れ渡っていたので、あまりそういった幻想的な雰囲気はなかった。
しかし、短いながらも鬱蒼とした森の中、そしてそれを過ぎると、小さな傾斜地にびっしりと建ち並ぶ住宅など、実に散策しがいのある場所だったと思う。
あの小説を読んでもう10年以上、私の心の中の“真鶴”が、ようやく完結したかのような休日であった。当日撮ってきた写真はこちらで公開しています。
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