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▼2021年03月17日

PRaT soundさんに行ってきたよ

https://live.staticflickr.com/65535/51011086298_6fb6597a2b.jpg 以前から一度お伺いしたいと思っていた東所沢のPRaT soundさん。ちょうど別件で所沢に行く用事が出来たので、帰りにお伺いして音を聴かせてもらいました。

 店名にもあるPRaTという言葉は、主にイギリス系(でいいのかな?)オーディオで盛り上がった、ある意味オーディオの思想とポリシーを表した造語。意味はPace(Pitchという説も), Rhythm and Timingの頭文字で、説明すると色々と面倒だし、それぞれの方に主義主張ってのも在りますので、簡単に言えばここのサイト名にもなっているFlat Earth Audioって事です(笑)

 説明放棄のオチはともかく、要はアメリカンハイエンドとは違った価値をオーディオに求めるといいますか…解像度よりリズム、空間表現よりタメ…みたいな感じとでも言えばいいのか、Flat Earth Audioについてより深く知りたければTOM TOM AUDIOさんの解説記事をお読み下さい。英語ではありますが、残念ながらこれらのサウンドについて日本語で詳しく解説している文章を見たことがありません。

 話を戻してこのPRaT soundさんですが、試聴室に入って早速音を聴かせてもらったのですが、ちょっと目の前の視覚情報と耳から得られる情報とのギャップが大きくて驚きました。
 だってね…失礼かもしれませんが、往年ダイヤトーンの単箱にツィータ足しただけのシステムですから、そりゃそういう音を何となく期待しちゃうじゃないですか。それが、どこまでもストレス無く広がる音空間。個人的にアポジーなどの平面スピーカー的に、ユニットが背圧や箱を気にせず歌っているという印象。店主とは以前から親交があり、この方のオーディオテクにはいつも感動しまくりなのですが、にしても改めて聴かせてもらうとスゲーなと思いました。
 この音の秘密は、店主のテク以外にも、長崎オーディオラボのサウンドアクセラレータによる効果も大きく、メインスピーカーはその効果を確かめるためにスイッチでアクセラレータオフにも出来るのですが、オフにした音は「あ…これだよね、単発箱のこのちょっと古めかしくも暖かい」みたいに視覚情報と耳との情報がちゃんと揃って安心する感じ。もちろんクオリティーの差は全然違うわけですけど。

 というか、サウンドアクセラレータって、自分も「クリックレスポンス」というUSB型の製品を愛用していて、PCオーディオに使っているMacminiに突っ込んでそれなりの効果を確認しているのですが、本来のスピーカーユニットに付けるサウンドアクセラレータはスゲーな。これはもう「音が良くなった気がする」ってレベルじゃないです。というか、普通はこの箱からこんな音どうやっても出ません。

https://live.staticflickr.com/65535/51011086433_0fdf10f54b_m.jpg で、更に驚いたのがサウンドアクセラレータを装着したAKGのK240で、これはもう頭にかぶった瞬間にビビりましたよ。
 近頃の数十万円とかする超絶ハイエンドヘッドホン迄は知りませんけど、これマジですごいですよ、STAXとかいらねーよ!という程の超絶解像度…というか解像度じゃないんだよね、なんだか左右のユニットが本当にのびのびと音を奏でている感じ。なのでサラサラした高域の空気感や熱いドラム、重低音のベースなどの全てが当たり前のように鳴っている。
 比較用として、ヘッドホンランクで言えばK240時代の同社ハイエンドのK702があったのですが、かぶった瞬間「あ…だめ、話になんない」って出来。というか自分も持ってるK702がこんなに鈍くかったるいヘッドホンだとは思いませんでした。いや…K702も悪くはないのですが、このお店のK240とは比べられません。ヘッドホンサウンドに興味がある人は、是非一度聴きに行ってみて下さい。ビビると思います。

 ヘッドホンのアクセラレータ装着については、分解できて、ユニットの金属フレームにアクセス出来て、更に内部にアクセラレータ突っ込むスペースさえ在れば、他のヘッドホンでも可能みたいですが、なかなかそういうヘッドホンって無いみたいで、装着可能かどうかは店主にご相談を(といっても実物バラさないと分からないだろうけど)

 その他、ルーター用のオリジナル電源(NUROのF660Aに使っていた)の話や、オーディオラボ製のプリメインなど、色々とお話をお伺いしました。おそらく2時間程度滞在したかな?あっという間でしたが、実に有意義な体験でした。

 そして、このお店でもっとも大事なことは、これだけ高品質高解像度なサウンドなのに、ちゃんと身体が踊る。フラットアーサーなサウンドを信条としている私としては、ここが一番素晴らしい点でした。

https://live.staticflickr.com/65535/51011897797_3b43ba8c3b.jpg

 こんな珍盤(レアに見えないけど意外とレアな盤)での試聴も可能。J9シリーズの楽曲は神すなー。

iPhone12 Pro MAX

▼2021年01月31日

【令和最新版】AirPods MAX登場【Bluetooth5.0】

P1310587 思えば、私のこの手のヘッドホン系オーディオ道楽にとどめを刺したのが、初代AirPods。その後AirPods Proを入手して、ますます他のイヤホンやヘッドホンは使わなくなってしまいました。そして今回のAirPods MAX。
 まぁ…道楽続いているのでは?なんて話もありますけど、少なくとも他社のイヤホン、ヘッドホンにはほぼ興味がなくなりました。

 AppleのAirPodsシリーズ、巷の評価では「iOSとの親和性は素晴らしいけど音がイマイチ」という点が多いですが、個人的にはその音質も素晴らしいと思います。
 その辺の評価は過去のエントリを参照してもらうとして、今回入手したのは最新シリーズAirPods MAX。このエントリを書いている現在だと、オンラインストアで注文してもおよそ1ヶ月待ちのようですが、ちょくちょくみていると、たまにAppleStoreでの在庫が出現したりします。で、たまたま昨日の朝にオンラインストアをみていたら、本日AppleStoreでの受け取り在庫があると出まして、だったら都内行くついでに買うかなと…そんな衝動的なノリで入手してしまいました。まぁ…そのうち買おうかとは思っていたんですけど。

 決済はオンラインで…そしてAppleStoreの青山に行って受け取ってきました。その後近くにあったスタバで開封し早速使用開始。ペアリングもお馴染み、手持ちのiPhoneに近づけるだけの簡単セッティング。そしてさっそく音楽を聴いてみます。

 実は以前、このAirPods MAXの音は聴いたことはあって、その時も非常に高品質な普通の音といった感想だったのですが、自分で買って聴いた印象もまさにその通り。特定の帯域に偏った高音質さとか、解像感を強調した…あるいは低音をバカスカ言わせるといった見せかけの音を感じません。とにかく普通の音。ただそれがまたいいんですよね。AppleはこれらAirPodsシリーズの音決めに、相当なリソースをつぎ込んで熟成しているなと感じます。
 一聴すると地味な音に聞こえなくもないのですが、下から上まで自然に音が伸びていて、ちゃんと聴くと極めて高解像度で音を出している。まぁ…高音質とはいえBluetoothのAACなので、ハイエンド有線ヘッドホンにはもちろん敵いませんし、そもそも比較するのも無駄ではあるのですが、無線Bluetoothヘッドホンの中では、AAC以外のコーディックを含めても相当高品質だと思います。

 ちなみに写真に出ている2種類の無線ヘッドホン。
 AH-GC20-MDKWH-1000XM3とAirPods MAXですが、AAC接続においてAH-GC20は音質もノイズキャンセリング性能も確実に敗退、あ…ガイダンスの音の可愛さなら勝ちかなw。
 WH-1000XM3については音質については好みの差かなと思いつつ、自分の評価ではやはり不自然なSONYサウンドで敗退、ノイズキャンセリング性能は、単純な性能比較だとWH-1000XM3も相当なレベルなんですが、これね、ノイキャンかけると耳に結構な圧を感じるのね。Appleのノイズキャンセリングはよくわからない謎性能のおかげで、耳に対する圧迫感が殆どない。それでノイキャン性能もかなり高いので、この点でもWH-1000XM3は敗退かな。
 最近では後継機のWH-1000XM4が発売されていますので、ガチ比較だとそちらと比べないとアンフェアかもしれませんけど、そんなにヘッドホンばかり買い漁ってる訳にもいかんしね。ちなみにApple製以外のイヤホン・ヘッドホンで最後に買ったのがこのWH-1000XM3だったと思います。

 このAirPods MAXですが、製品のコンセプトが何となくParrotのZikに似ている気がします。
 Zikはまさにコンセプト先行型で、実際使い始めると何となくイマイチだった訳ですが、そのコンセプトを熟成させ完成させたのがこのAirPods MAXなのかもしれません。

 その他、空間オーディオ機能に驚愕したところとか色々書きたいことはあるのですが、まずはここまでで。


20210201追記

 AirPods MAXの音質でひとつ追加。自分のメインオーディオ再生用Macminiは、色々理由があってまだOSがEl Capitanなのですが、こちらにBluetooth接続して音を出すと、びっくりするくらい音が悪くなります。確かに対応OSの要件を外しているとはいえ、iPhone(iOS 14.4)で同じフォーマット、同じ曲を再生しても、全然音質が違います。
 まぁ…最新のiOS、もしくはMac、またはApple製品のどれかを所持していない人がこの製品を買い求める状況はあまり想像できませんが、上記の音質を実現しているのは、同じAppleのモダンOSで接続したとき限定と言えるかもしれません。新しいiPhone、iPad、もしくは新しいMac OSとの連携を考慮していない、更にはApple製品以外での汎用Bluetoothヘッドホンとして本製品を使うつもりの人は、よくよく考えた上でお買い求め下さい。
 それと、初期設定ではデジタルクラウンの操作方向が、一般的なオーディオアンプのボリウムと逆方向なので、iPhoneから設定を反転させた方がよいかもしれません。

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▼2020年09月26日

NAIM AUDIO NAC62+NAP140

https://live.staticflickr.com/65535/50385189777_063554f501_m.jpg 元はといえば、NaimAudioのMMフォノボード、NA322が欲しかったんですよね。ただ、ebayとかで相場を見ると日本円でおよそ2万円前後します。一方、そのMMボードを搭載しているNAC42やNAC62は、大体日本円で3〜4万円で取引されています。だったらプリアンプごと買ってしまった方がトクじゃね?と思ったのが今回のNAC62入手のきっかけでした。

 実のところ、ネイムの偶数番プリには興味があったのです。NAC22…はヴィンテージ過ぎるとしても、42、そして42.5、更に62。
 42は仲間内の誰かが持っていたような気がしましたし、手持ちで余っているパワーアンプのNAP140の時代的には、NAC62の方がふさわしいかなと、パイロットランプも同じグリーンだし。
 ただ、62になると「ニュールック」と呼ばれる深緑ボディが一般的で、このオールドタイプのボディはそんなに流通していません。更に都合よくMMフォノボード付きとなるとねぇ…。

 なぁ〜んて思っていましたら、イギリスから即決価格でこのNAC62+MMフォノボード付きが出まして、お値段は日本円で3.5万円位。フォノボードに1.5万円で62がついてくるなら安いだろ!とよくわからない勢いで落札してしまいました。それが確か日本時間で9月19日だったかな。で、ちょうど一週間後の今日、イギリスから手元に届いた訳です。状況としては9月21日にトランジットに入り、しばらくトラッキングステイタスが動いていなかったのですが、今朝トランジット中であることを確認したのに、外出して夕方帰宅したら色々すっ飛ばしてもう届いてました(笑)、ビックリです。

 早速手持ちのNAP140と組み合わせて音出し。NAP140は久しぶりの通電で接触不良トラブルがあったのですが、まぁ何とか音が出ました。プリ用外部電源のSNAPSは通さず、まずはパワーアンプのNAP140から直接駆動しています。

 ちなみに、Naim Audioのセパレートアンプ群…特にプリアンプには一定の法則があり、2桁ある最初の数字、奇数番がドーターボード形式のHi-Fiモデル。偶数番がシングルボード形式の普及版…とは言えないのですが、お値段控えめのモデルとなっています。もっともこのNAC62については、日本での販売価格が13万円、イギリス現地価格もそんなに安いモデルではなかったので、どちらかというと奇数番と偶数番は設計思想の違いと言えるのかもしれません。
 で、ネイムと言えば皆さん大好きなインテグレーテッドアンプ、Nait2ですが、どちらかというと偶数番プリはそちらの音色に近い。つまりNait2の音色がそのままグレードアップしたシリーズとも言えます。

 で、NAC62+NAP140+PIEGAで音出ししているのですが、いいですねぇ…。なんというか皆さんが想像するNAIMの音って、どちらかというとこっちかなーと思います。敢えて言えば、とても分かりやすくフラットアースなサウンドです。

 NAC62もNAC140もまだ通電したばかりなので(特にNAP140は数年間ほぼ通電されてなかったので)、おそらく明日辺りから本領発揮してくると思いますが、私が普段使っている奇数番NAC12+NAP250よりも相対的に音の重心が低い。その分少し荒さはあるのですが、まぁ…そういうの気にしなければ気にならない楽しさ。クラシックなどのソースには向かないかもしれませんが、ロックやポップスは本当に楽しいです。

 ちなみに偶数番プリは、ボリウムがNait2と同じようなグレードのパーツだったりするので、お馴染みのギャングエラーに悩まされがちなのですが(奇数番プリはギャングエラー皆無といっていいかも)、今回入手したNAC62は個体差なのかギャングエラーがほぼ実感できません。これNait2も個体によってギャングエラーの割合が全然違ったりしてましたので、まさに個体差、運でしかないです。で、今回私の場合は運がよかったみたい。

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 まぁ…どうしても必要なプリという訳でもなかったのですが、やはり名機!NAP140が遊んでいるのはもったいない。この組み合わせで鹿嶋持っていけば、Acoustic Researchと含めて鹿嶋オーディオは鉄板かなと。

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▼2020年09月13日

PIEGA TMicro Sub

P9133985 PC用…というか、iMac27インチの脇には、数年前からPIEGAのTMicro3を配置しています。これは音楽用途ではあまり不満がないのですが、動画視聴…特に映画などではやはり重低音という点でちょっと迫力不足かなぁ〜と。なので、このTMicro Subはそこはかとなく探していたのです。

 新品で買うとおよそ15万円位。既に製造終了ではありますが(後継機はTMicro Sub 2、健全なインフレが順調に進行している本国スイスでは、今輸入するともっと高価だと思います。
 そんな中、日本ではPIEGAの中古って不当に安く、このサブウーファーだと相場は3〜5万円。ただ流通数もあまりないので中古市場にはなかなか出てきません。出てきませんが、このたび無事入手することができました。

 早速セッティング。
 まず、iMacからはUSB出力で小型プリメインのNuforce Iconへ。そこからのスピーカー出力を一度TMicro Subに入れて、ローカットフィルターを通してからTMicro3へ出力しています。何というか、ちょっと前のフューレンコーディネート推奨AV環境みたいな感じですけど。

 実は私、サブウーファーって入手するの初なんですよね。もうちょっとセッティングに苦労するかな?と思いましたけど、そこは同じPIEGA製…というか、同じTMicroのシリーズなせいか、割と簡単にセッティングが完了して違和感なく音出しができています。

 ちょっと細かく語ると、ウーファーのメインボリウムは12時半辺り、位相は机の下という近距離に押し込んでいるので同相のまま。クロスオーバーは計測しながら調整して、聴感で大体400Hz辺りを目処にカット、TMicro3への出力ローカットフィルターは120Hzの設定。一応テストトーンを使ってF特をフラットに近づけた上に聴感での調整を行った結果がこの辺り。もっとも低音って、聴感と計測値が全く一致しなかったりしますので、クロスオーバーの400Hzはちょっと大げさかもしれません。きちんと計測するともっと低域でフィルター効いて減衰してる可能性は大いにあります。
 もちろんセッティング状況によって調整値は全く違いますし、リスニングポイントとサブウーファーの間にある程度距離がある場合、サブウーファーは逆相にするのが基本セオリーとされています。まぁ…本気でやるとサブウーファーのセッティング調整は割とハマりますので、部屋と聴く人によって調整値は千差万別でしょう。

 簡単なコツを書くと、サブウーファーのレベル調整は、一度最大にして低音をドスドス言わせながら徐々にボリウムを絞っていくと、急に高音がクリアになるポイントがあります。そこがポイントという訳ではないですが、その付近が最適値です。あとは、音楽に合わせて調整するか、動画(特に映画)に合わせるかによってややレベルは変わってきます。動画メインの場合は、少しボリウム開け気味の方が楽しいです。

 うまくセッティングされたサブウーファーは、低音の迫力というより、高音域のクリアさを実感できます…ってこれは昔聞いたオーディオショップ店員さんの受け売りなんですけどね。

 TMicro3だけのシステムでも、音楽を聴くだけなら充分楽しめました。ただ、そこにTMicro Subというサブウーファーが加わって、動画視聴が本当に楽しくなりました。
 それと、単純に音が素晴らしい。というか、今までサブウーファーを導入しているシステムについてあまり肯定的な印象を持っていなかったのですが、このTMicoro Subは、本当に音がいいと感じます。

 それと、PIEGAって本当に素晴らしいなぁ〜と。両者ともアルミエンクロージャですけど、音にそういう固い、冷たい印象が全然なくて、なんというか程よい緩さと躍動感があります。
 エンクロージャは、音出ししてもTMicro3と同様、Tmicro Subも触ってみてほとんど振動を感じませんが、一般的に金属でガチガチに固められたエンクロージャを持つスピーカーの、ちょっと堅苦しい雰囲気がありません。これは、写真背景に映っているメインシステムのMaster Jubileeにも通じるキャラクターで、PIEGAの素晴らしい部分だと思います。

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 敢えてピンをぼかし気味にしてますけど、こんな距離感でTMicro3とTmicro Subを使ってます。
 インシュレータとかは特にナシで、おそらく純正(?)で付属していたであろう、直径3cm程度の透明クッションが底面4隅に貼ってあります。本ウーファーは密閉型でユニットは完全に下(床)方向へ向いていますが、今のところインシュレータとかボードとかの脚周り強化は必要ない感じです。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2020年09月08日

マイオーディオライフ2020

https://live.staticflickr.com/65535/50319043527_f89b87b933_m.jpg 二年前に「マイオーディオライフ2018」というエントリを建てました。
 この本のシリーズは毎回出る度に入手しているのですが、今回その続編が出まして、早速入手。読んでいます。

 以前も書きましたけど、とにかく人のオーディオ部屋というのは見ていて楽しい。特にこの本のシリーズに登場される方は、オーディオ一辺倒というより、オーディオを含めた生活みたいなモノがにじみ出てくるのが素晴らしい。これはクリニック的なユーザー訪問記からはなかなか得られない視点です。

 かくいう私も、Facebook内ではいくつかオーディオコミュニティなどに参加して、たまに発言したりしています。そんなとき、ご自身のオーディオ部屋をアップされている方も沢山いて、以前ほど自分以外の人のオーディオ部屋を見ることは難しくなくなっています。それでも、このような雑誌の記事でじっくりと自分以外の人のオーディオルームを拝見するのはとても楽しいこと。なかなか人のオーディオ部屋って訪問できないですからね。

 以前も似たような事を書いた気がしますが、日本のオーディオジャーナリズムはどうしても機器紹介、機器の性能比較などの記事に偏っていて、オーディオのある生活といった視点が欠けていたと思います。そのため、何となくですが日本のオーディオマニアの方は、よく雑誌で出てくる機材が山程積み上げられた評論家先生のような部屋を理想としていた節があります。それはそれで趣味なので構わないのですが、そうでない人も沢山いるのです。
 例えば私の場合、他の機器はともかくとしても、スピーカーはまごうことなく「家具」の1つだと思うのですが、そういう扱いもあまり快く感じていないマニアも沢山いるようです。

 前巻と同様、今回も様々なスタイルでオーディオを楽しんでいる方が沢山登場します。素敵な部屋だなーと感じる部屋もあれば、これは私にはちょっと…と思う部屋もあります。でも、それらを含め、皆さんオーディオを思い思いのスタイルで楽しんでいるというのは伝わってきて、読んでいて実に楽しいです。

 今回は巻末に「音楽とオーディオをめぐる17の変奏曲」というやや長めの記事が載っていいますが、音楽やオーディオの話がメインではあっても、さまざまなジャンルにも話題が飛んでいて面白い。著者の山本さんとは面識があるので、たまにネットでメッセージのやり取りをするのですが、オーディオの話もあるし、カメラの話も自転車の話もあります。

 この本もオーディオ関連の本ではありますが、それよりも、オーディオがある生活を体験して、それを学ぶことができます。そして、オーディオとは一生かけて楽しむ価値のある趣味であることが、きっと納得できるでしょう。

 この号が売れれば、更に続刊もあるかもとのことなので、みんなで是非買いましょう!恥ずかしながら、私も出てるよ(笑)

iPhone7 Plus

▼2020年05月31日

Acoustic Research AMP

P5312240 ずっと前から好きだったアンプ。ようやく確保できました。

 Acoustic Research AMP、米国アコースティックリサーチ社が1960年代に製造したアンプです。明確な商品名がないのでAR/Ampとしますが、このアンプの音を何時聴いたのか思い出せません。ただ、本当にここ10年20年、ずっと心に残っていたアンプでした。
 そのアンプをようやく手にしたのは今から2年前。某ドフで売られているのを買ってきてすごくいい音で感動したのですが、しばらくするとあれ?ユニットが変なのに気が付きました。電源をオンにするとユニットがボコッと前に飛び出ます。そして音も少し濁ってきて…。んん???と思ってスピーカーを繋いだ状態でスピーカー端子のDC電圧を測ってみると1V超えてまして…こりゃダメだなと。
 ちなみにこのAR/Amp。ソリッドステートなトランジスタなアンプですけど、真空管みたいに出力トランスがあります。なので本来はDC漏れトラブルとか無縁の筈なのですが、まぁ…仕方ないですよね、実際漏れてる訳だから。
 保証付きだったので買ったお店に持ち込みまして、相談の末、修理ではなく返金扱いになりました。ちなみにそのアンプは値下げもされずに「現状販売」とというタグを付けられて今でも売られていますのでご注意を(笑)

 つことで、人間の3大欲望には、食欲、性欲、アンプ欲というのがありまして、一度は折角叶ったこのアンプ欲のイライラを発散させるため、適当に中古アンプを買い漁る日々を行っていたのは、本ブログの読者ならご存じの通り。
 また、当然ながらこのAR/Ampも再度探していたのですが…このような失敗をやらかすと無保証のオクとかで手に入れるのはリスクが高すぎる。ここのサイトで修理記録がありますが、修理に出すと10万円越えだもんねぇ。このアンプの場合はいわゆる“伝説の銘機”という訳でもないので、みんな壊れても金かけて修理しないんだよね。
 この状況だと本体を本当にタダみたいな値段で手に入れない限り、修理費用含めてエラいお金がかかってしまいますし、正直そこまでお金をかけるモノでもないかと思っていたのですが、なんと上記リンクで整備された個体がヲクに出品されていまして、だったら買うかなと。値段も某ドフ価格より安いし。

 ということで、今手元にあるのがこのアンプです。
 完全性備品らしいのですが、確かに調子は良い。ただフォノイコだけは何故か片チャン出力がやや足りていないようで…ひょっとしてはんだ剥がれでも起きてるのかな?構造上このアンプは入力端子がトラブルの元なので、そのうち天板開けて調べよう。それに上記サイトのようにきちんと整備したのなら、コンデンサとか基板上の部品が不具合起こすにはまだ早い気もします。
 SP出力が今風の大型バナナ対応に変更されているのは便利でありがたいですが、電源ケーブルはオリジナルに比べちょっと太すぎるかな?経験上古いアンプにこういう固くて太い電源ケーブル換装すると音変わるんだよね。まぁ…音が変わったのかどうかはわかりませんので仕方がない。自力でオリジナルに近いケーブルへと換装するまでもないし。

 その他不具合はありません。以前のことがあるのでスピーカー繋いだ状態でのDC電圧も計りましたが、誤差みたいなDC出力しかありませんでした。スピーカーのユニットも電源投入時にはボコッといくけど、ちゃんとニュートラルの位置に戻るしね。肝心の音については、以前のAR/Ampよりも若干固い気がしますが、ある程度通電してれば馴染むでしょうし、どっちがこのアンプ本来の音なのかはもはやわかりませんしね。ただ、現状の出音には満足しています。

 しばらくは自宅でPIEGA Master jubileから音を出していました。S/Nはやは悪いですけど素晴らしい音です。私が好きな初期のトランジスタな、明るくくっきりしたサウンドが楽しめます。ただ、このアンプの本領ははやり密閉箱だよねぇ…なんたって当時はAR-3aという異例な低能率スピーカーを叩き起こすために作られたようなアンプなので、その辺は動作確認してから鹿嶋のアトリエ行きだよなとずっと思っていたのでした。

 で、コロナ騒動やらなにやら色々あって、ようやくちょっと前から鹿嶋にてこのアンプを使っているのですが、ホント素晴らしい。
 私はこのアンプの音について、FB等では度々「萌えるアンプ」という今風(?)の表現をしてきたのですが、本当に陳腐な言い方で申し訳ないですが、萌えます!ハッキリ言って。
 なんというか、このアンプで聞くボーカルは、男性も女性もとにかく明るくキュートに元気よく歌い出す。マイケル・ジャクソンの「ハッ」というかけ声にすら萌えますw。この印象はやはり現代のアンプに比べてナローなレンジだからそう感じるんでしょうが、そんな事はどうでもいいのです、気持ちよければ。

 特に古いCelestionで鳴らす音はいいですね。UL-6での音もかなり萌えましたが、Ditton15はもうヤバい。自宅のフルシステムもう売っ払っちまえ〜!なんて勢いになりそうな気持ちの良い音です。SL6siではまだ試していませんけど、きっと良い音でしょう。NS-1cでも試してみたいですが、もはやそんな場合ではない!とにかくこの音が気持ちよくてシステム変更とかやってる時間がもったいないです。

 先日には自宅のアンプも整ったところだし、そろそろ他のアンプ群は手放してもいいかな。そんな気分になってきました。

P5312268

 この組み合わせは鉄板ですな。これでドリームパレードとか聴いちゃうと萌え死するかもよ(笑)

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro



▼2020年05月24日

Naim Audio SNAPS(Vintage)

P5232213 以前から念願だったNaim Audioのプリアンプ用外部電源、SNAPSのヴィンテージモデル(ボルトダウンタイプともいう)を入手。メイン写真左奥の箱ね。入手場所は当然日本ではなくebayです。

 落札したのが、確か5月5日くらい。それで支払いやらなにやらして、イギリスのセラーの元から旅立ったのは日本時間の5月7日。当初は税関などがあるため、5月19日以降の到着予定だったのですが、コロナ騒動で税関も暇なのか、あっという間に通関して、私の手元に届いたのが5月11日。はっきりいって同時期に駿河屋へ注文してた商品とかまだ届かないぞ(笑)。まぁ、鬼速である必要もないとはいえ、速く届くのは嬉しい。

 ただこのSNAPS、イギリスのセラーから買ったので、当然イギリス仕様の240Vモデル。そのままでは日本で使えませんので、さくっとハンダごてをつかって120V仕様へと変更します。やり方は知っていれば簡単で、要はトランスの配線を直列から並列にするだけです。

 もちろん、何を言っているのかわからない人は絶対に止めて下さい。配線間違えますと当然ながら機器を壊すどころか、下手すりゃ火災の元です。また、やり方がわかったとしても、普段からハンダごてとか触っていない人は充分に注意して下さい。AC電源の入力側をリワイヤしますので、イモはんだとかやらかすとそこから発熱…最悪発火します。もちろん自分のもこの先そうなるかもしれませんが、リスクがある事を充分に理解して下さい。

 とまぁ…お決まりの注釈を入れた後、電源ケーブルのプラグ側も交換。こちらもイギリス仕様なのでプラグが日本と違います。イギリス240Vのプラグは日本仕様のプラグよりもずっと大きく、更にプラグ内にヒューズが内蔵されています。交換したプラグは手元にあったマリンコのホスピタルグレード3ピンプラグを使いました。ただ、オリジナルの電源ケーブルが2m以上ととても長く、そのうち1m程度にカットしようかなと。このケーブルも本体側がやや特殊な端子で、手持ちで適合する電源ケーブルないんですよね。

https://live.staticflickr.com/65535/49894608537_6e3f54de01_n.jpg

 付属品は片方のプラグが壊れたSNAICと呼ばれる4ピンのプリアンプ用接続ケーブル。こちらは事前にセラーから聞いていましたので問題ナシ。早速はんだごてでケーブルの修復、ついでにぶった切って長さを約50cmに縮めました。これネイム的には邪道で、本来各接続ケーブルは最低1mを確保するようにとアドバイスがありますが、隣に置いて使う機器に1mのケーブルはやはり邪魔なので…。
 このヴィンテージタイプのSNAICも今となっては貴重品で、この後に続くグレーSNAICやブラックSNAICと音が違います。三種類全て試しましたが、やはり同じ年代に作られたこの細いSNAICが、私のNAC12には一番合っているようです。
 ちなみに、現在のNaim Audioは高級ブランドにシフトしつつあるようで、ブラックSNAICの更に上のモデルとしてHi-LineSuperLuminaシリーズのケーブルがあります。当然使ったことはありません。

 とまぁ、日本で使うために加工を施した後、早速音出しです。
 ちなみに以前もどこかで書きましたが、120V仕様のNaim Audio機器は100V環境の日本で問題なく動作します…と、ネイムオーディオ本社の誰ちゃんだったっけかな?女性スタッフに教えてもらいました。昇圧トランスとかも必要ないそうです。

 もっとも、同じくヴィンテージタイプのパワーアンプ、NAP250はトランスの配線変えても100V環境の日本では動作しないんだよね。なのでトランスで240Vに昇圧して使っています。これだけ特殊なトランス使っているのか、あるいは以前加工したとき配線間違えたのか?まぁ昇圧トランス入手した今となっては問題ないので良いのですが。

 音を出してみると、これはいいですね。

 今手元には、何故かSNAPSばかり3台あるのですが、どれも音が違います。
 1台は一番初めに自分が手に入れたオールドモデルのSNAPS(というかSNAPSに深緑のニュールックモデルはない)で、こちらは一度イギリスのネイム本社に送ってRecapを受けています。こちらが一番カッチリとした音。
 で、2台目が少し特殊なSNAPSで、SONY WALKMAN Professional WM-D6用の電源として出力が6Vに改造されたモノ。
 こちらはNaimAudio公式のヤミ品とも言えるべきモデルで、なんでもWM-D6が大好きだったNaimの社長、ジュリアン・ベリカーが、WM-D6を自分で使う為にSNAPSの出力電圧を6Vに改造したのが始まりで、公式なカタログモデルとしては存在しませんでしたが、SNAPSを所持しているユーザーが「例のアレに改造してくれ」とこっそり頼むと(話盛ってますw)、黒ずくめの本社スタッフやってきてが「お客さん、その話どこで聞きました?」などとお決まりの質問をしてきて(話盛ってますw)、こそこそ隠れるようにして改造を請け負ってくれたという話。
 自分のはさらにもう一系統の出力を24Vに改造し、ひょっとして世界で1台しかない24Vと6V出力をもったSNAPSになっているのです!って、自慢はともかく、こちらのSNAPSの方が少し音が緩くて、実は普段こっちのSNAPSを愛用していました。

 長くなりましたが、今回のこのヴィンテージSNAPS、なんというか音が一番ゆるいですね。オーディオ的にどうあるべきかはともかく、好き好んでトランジスタアンプ初期の頃の機器を使っている私のようなタイプには一番音が良いと感じます。ピーク音の出方も少し角が丸いというか、まろやかにムーディーな音となり、私としては狙いどおりです。
 これは変に気張ってHi-Capとか狙うよりこちらのヴィンテージタイプを買って正解だったのかもしれません。

P5232210

 ということで、NAP250を含め、私のNaimアンプ群は全て1970年代初頭のヴィンテージモデルとなりました。なんというか、よりネイムらしい濃い音になった気がします。

 とりあえず、自宅のアンプシステムについては、これで上がりでしょう。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


▼2020年02月25日

ortofon TMC-200

P2251820 手持ちのTechnicsのSL-10ですが、もう少しカートリッジで遊びたいとは思っていたのでした。ただ、このSL-10に付属している310MCというカートリッジはなかなか優秀で、更にT4Pというプラグインコネクタ方式には私が好きなMC型カートリッジがほぼありません。
 ダイナベクターやソニーがMCカートリッジを発売していたようですが、どちらかというと高出力型のMCカートリッジで、MCらしい繊細さを特徴にした製品でもないとのこと。
 もっとも、このT4Pカートリッジ用ターンテーブルで、MCフォノアンプを搭載しているのはおそらくこのSL-10しか無いはずなので、低出力MC型のカートリッジを求めるような世界でもないのはわかっているのですが。

 噂によるとかつてオルトフォンがTMC-200という当時で6万円以上するバケモノみたいなMC型T4Pカートリッジを発売していたらしいのですが、もちろん今では入手不可能ですし、そもそも中古で出てきても高い。10年前くらいは捨て値で手に入ったようなんですけどね…なんていいつつ、今回のエントリはこのTMC-200のお話。
 
 自分も聴いてみたいけど、ちゃんと音が出るTMC-200の入手はもう無理だろうなあ…なんて思っていたのですが、ちょっと前にたまたまebayで即決ありの出品を発見!…というかアラート入れていたのですが、ここ2年くらいでまともなのが出たのも始めてかと。値段も手頃だし動作確認済みの美品とのことで思わず落札。ebayで落札とか10年ぶりくらいだな。送料込みでも日本の相場よりかなり安かったです。

 早速SL-10に装着して聴いてみると、確かに良い音ですねぇ。
 なんというか、オルトフォンらしい中域の厚みというか、色気を感じます。この辺はきわめて真面目な音を出していた310MCとはちょっと違うところかも。

 このTMC-200ですが、同社で発売されていたコンコルドタイプと呼ばれる尖ったカートリッジのシリーズをベースに制作されたようです。型番としてもひょっとしてベースになってるのかな?と思われるMC100とスペックが何となく似ています。
 自分も手持ちの資料を探し回ったのですが、古いステレオサウンドのような雑誌には、この手のT4Pカートリッジに関する記事はなく、なんだかんだでステレオサウンドのような雑誌が記事として取り上げるジャンルの製品として考えられていなかったのでしょう。
 ちなみに本国のオルトフォンサイトでは当時のカタログが公開されています。こういうの嬉しいよね。

 しかし…TMC-200の定価が当時で6万円越えとは、T4P方式のリニアトラッキングターンテーブルとしておそらく一番高価なモデルがSL-15の15万円だった筈なので、ちょっとシステムとしての価格バランスが合っていなかった気もします。ひょっとして各社からもっと高級なT4P方式のターンテーブルがリリースされる予定でもあったのでしょうか?

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 インスタ映え(笑)を狙って、ラブライブのレコードもかけてみました。このレコードは非ヲマニでライバーなヲタ友に声をかけて入手してもらったモノ。ラブライブのなんとか会員の人じゃないと買えなかったレコードみたいで、入手難易度がエラい高いようです。
 というか、このカートリッジの使用中写真を撮るのに、普通の黒いレコードだといい感じで撮影できないんです。なので手持ちでピクチャーレコードとか色つきの盤を色々探してしまいました。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


▼2020年02月23日

Musical Fidelity A1

P2231785 悪魔的で耽美な音を奏でながらも、そのアンプはまるで「電気ストーブ」とか「天板で目玉焼きが焼ける」等といわれ、マニアから畏怖の念を抱かれていた英国製のアンプがあります。それがこの「MusicalFidelity A1」です。

 発売は1987年、当時の国内価格は138,000円(時期による)で、本国の英国では300GBPで売られていたようです。当時のレートだと現地価格は4〜5万円、まぁ…そのクラスのハッキリいって安物のアンプでした。
 ただ、このA1が他のアンプと違っていたのは、こんな安物のくせに純A級動作のプリメインアンプだったこと。

 アンプのA級動作については以前もこのエントリでチラッと触れましたが、簡単に言うと、理想的な増幅方式ではあるのですがその非効率さから猛烈に発熱します。通常のアンプはボリウムを最大にでもしない限りそんなに熱くはなりませんが、A級のアンプは構造上常に消費電力はボリウム全開状態のため猛烈に発熱します。このA1の場合最大出力は20Wとかなり控えめですが、その代わり通電中は常に内部で20Wのヒーターを使っているような状態です。
 そんなこともあり、A1の天板は効率的な放熱を行うため細かいリブ加工がされたアルミニウム製になっていますが、それでも電源を投入してしばらくすると、天板は本当に火傷するくらい熱くなります。ある意味こんな危険なアンプは国産メーカーだと販売が許されないレベルだと思いますが、まぁ…良くも悪くも海外製品らしい個性ともいえるかな。

 そして、その音はさすがに純A級らしく、滑らかで濃厚であり、Hi-fiともまた違う気もするのですが、クセになると抜け出せない。とにかく音楽を聴くのが止められない…そんな魔力すら感じる不思議な音。
 自分も実際手にしてみて、鳴らし始めは「悪くはないけどたいしたこともないかな」なんて思ってはいましたが、何というか、しばらく聴いていると、このアンプの奏でる音の重力から抜け出せなくなります(ちなみにこちらのサイトでは、A1の出力が8Wを超えた場合、AB級に切替わるのでは?という疑問を呈しています)

 このエントリを書いている時点では、別荘でDitton15と共に鳴らしているのですが、金曜日の夜から今日のこの時間まで、寝ている時以外は本当にずっと音を出しっぱなしです。こういう状態も珍しい…なんだかんだ、別荘で音楽漬けとはいえ、部屋にいる時間の半分程度しか音は出していなかったりするのですが、なんというか辞められないですね〜気持ちよくて。

 具体的に音の傾向を書くと、正直レンジは上にも下にもそんなに伸びていないと思います。安物アンプらしい中域に固まりがある音ではあるのですが、その中域が素晴らしい。どの音も、解像度とかメリハリとか…そういう評価軸とも違います。何というかとても滑らかで心地よい音を奏でる。自然な音…クセのない音ともまた違い、クセはあると思うのですが、聴感上とても自然に聞こえるんですよね。なのでずっと音楽を聴いていられる。

 ただこのA1は、上記のように危なげな構造のためか、とても壊れやすくトラブルが多いアンプとしても知られています。今では中古でまともに動く個体を見つけるのもなかなか難しいみたい。
 そもそも動作時における天板の温度が設計値で65℃、実測値では更に上がるのに、中で使われているコンデンサが耐熱85℃とか狂った設計らしく、そこはアンプ界の鬼才ディム・デ・パラヴィッチーニ(このアンプの設計者です)、この耐熱の部品を敢えて選択した理由があるのでしょう…まぁ、当然コストの都合だと思いますけど。
 こういうアンプなので、既に40年以上前の格安アンプの割に中古相場は高目です。未整備品でおおよそ5万円〜、保証付きで完全性備品だと10万円前後なんてのもあります。すぐにぶっ壊れるけどハマると抜けられない…まるで古い英国車みたいなアンプですね。

 私が今回手に入れたのは、何故か未整備品相場よりかなり安い個体で、サイドパネルにメッシュ加工がされていない初期型です。
 というかそういう値段じゃないと手は出さなかったと思うのですが、家に持ちかえってまずはSP出力からのDC漏れ測定後(測定値は忘れたけど全然問題なかった)、メインシステムに繋いで聞いてみると、どうもRチャンネル側の調子が悪い。どうやらリアパネルのRCA端子が接触不良を起こしているようで、適当にいじると直ったのでそのまま聴いていたのですが、数日後完全にRチャンネルが死にました。だから安かったのかな?

 まぁ…故障箇所は判明しているので、バラして基板を取り外し、該当箇所の裏側からはんだをやり直しました。ついでに放熱グリスも塗り直して、手をベトベトにしながら再度組み立てたのですが、このアンプの組み立てには結構コツが必要で、うまく組み立てないと変なところですき間が空いたり、前面の飾り版も仮組みで確かめながら組まないと、ボリウムやセレクタが動かなくなってしまいます。値段が安い割に製造効率すごく悪そうで、一昔前の海外製品って匂いがプンプンしますね。
 それとバラしてみるとどのパーツも恐ろしく安っぽい。セレクタスイッチなんてこんな構造で大丈夫なのか?なんて気もしますし、ボリウムも秋月で売ってるラジオの組み立てキットかよ?なんて代物。トラブルが起きてたリアのRCA端子も実に安っぽいパーツを直接基板にはんだ付けしていて、構造上また接触不良を起こしそう。それなのになんでこんなんでこんなに音がいいのか?
 ただトランスだけはいいの使ってる気がしました。そもそもこのクラスでトロイダルとか昔の日本製アンプではあり得ませんでしたし。

 修理後はものすごく調子よくなりました。修理前の何となく定位がふらつく症状も、そもそもこのA1とはこういうモノなんだと思っていましたが、単なる接触不良だったのね。まぁ…この発熱ですからはんだ自体も劣化しやすいのでしょう。
 それとバラしてみて嬉しい誤算でしたが、なんとこのA1、リキャップを受けていて、コンデンサが全てピカピカの新品状態でした。これすごくラッキーだったんじゃない?

 とりあえず今はファンで天板を冷却しながら使っていますので、内部もそんなに熱くはなっていません。あまり神経質になる必要もないのかもしれませんが、冷やさないよりは冷やしながら使った方がいいはずなので。

 このA1、入手しても色々面倒そうだしトラブルも多そうだし、今ではあまりお勧めできるモノでもないのですが、それなりに覚悟を決めた方とか、あるいは何があっても後悔しない値段とか(今回の自分だな)、そういうケースがあれば是非入手してみて下さい。
 音はたしかに素晴らしい!当時も言われていましたが、音楽をずっと聴いていたい人にとっては本当によいアンプだと思います。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro


▼2019年11月10日

Apple AirPods Pro

PB100971 もう三年前ですかね。チンアナゴと言われた初代AirPodsを発売日に買って結構使ってきました。カナル式ではなく、当然ノイズキャンセリング仕様でもなかったこのイヤホンですが、結果としてはここ3年の中で一番使っているイヤホンになってしまいました。

 もちろん、音質面などちょっとした不満はあるのですが、逆に言えば不満はほんのちょっとした程度に留まる中、その他全ての部分でバランスがいいんですよね。バッテリの保ちも充分でしたし、操作が簡単、更にペアリングも簡単(ここは毎日通勤に使っていると意外にストレスとなる)。音は適度の低音のメリハリが利いた気持ちのよいサウンドですし、装着もイヤチップを耳にねじ込む訳でもないので、実に簡単で長時間装着していても耳穴が痛くならない。
 この製品の他TWE(True Wireless Earphone)は、B&O Beoplay E8SONYのWF-1000XMとか買いましたけど、結局の所普段使うのはこのAirPodsだったりした訳です。

 ただ、このAirPodsも三年近く使っていると、微妙に内蔵バッテリがへたってきて、連続使用時間が大体2時間程度にまで低下しました。それでも3年間つかってこれだけ保つのですから優秀とも言えますが、ちょっとね。かといって修理に出すのもナンだし、そろそろ新型が出るとの噂もあったので、そのまま使い続けていたのです。

 で、今年の10/30日、突如として発表+発売になったこのAirPods Proですが、ちょうど私が仕事で出張中だったこともあり、今回は初回注文祭には参加できませんでした。そしておよそ1週間たった一昨日の土曜日、ちょうど都内に出かける用事があったので、AppleStoreの東京に寄り店員さんに「AirPods Proってありますか?」と聞いたら「今だと3〜4週間待ちですね」とのご返答。まーそんなもんだろうと、その日は家に帰り、翌日の朝にオンラインのAppleStoreで予約しておこうかと製品を選択してカートに入れ、何気に店舗受け取りオプションを選ぶと「本日受け取り可」になっている。発送だと昨日の返答と同じ3〜4週間待ちなんですけどね。
 本当かな?と思ってオンラインでチェックアウトして、しばらく待っていたら「銀座店にてお渡しの準備ができました」とのメールが来ました。つことでAppleStoreの銀座店で受け取ってきたわけです。

 お店を出て、休日なので目の前のホコ天に設置されていたパラソルテーブルに腰を下ろし、早速開封。
 初期設定を…といっても、初代AirPods同様ケースのふたを開ければ、目の前にあるiPhoneとワンタップで接続します。早速装着して音楽を…と思ったら、ちょっとびっくりしました。このノイズキャンセリング性能は…こんなのイヤホンで体験した事がないレベルの静寂。つかこれ危険だよな…ってレベルです。
 さらにすごいなと思ったのが、外音取り込みの機能で、ステムを長押しでつまむようにすると切り替わるのですが、この音がまたものすごく自然。というか、ここの部分は今までのどのイヤホン、ヘッドホンでも、取り込み音の不自然さがあった訳ですが、これにもまたびっくり。というか、この手の性能は今まで誰も求めていなかったと思いますけど、確かにAirPodsの場合は、単に音楽を聴く用途だけではなく、iPhoneとペアで通話用マイクとして使ったり、音楽鑑賞時以外でも耳に装着しているという使い道もあるのです。なるほど…イヤホンを音楽を聴く用途としか認識していなければ、こういう部分での性能は追求しなかったでしょう。すごいなApple。

 音質はAirPodsとほぼ同じ。もちろん高音質にはなっていますが、基本は旧機種と同様のサウンドです。なんというか如何にも「高音質でしょ」って感じじゃないのがいいんですよね。なので長時間聴いていても疲れない。また前記の通りノイズキャンセリング性能が圧倒的なので、その分音質が底上げされたように聞こえます。

 装着感ですが、従来のAirPodsが「耳に引っかける」といったイメージだとしたら、今回のAirPods Proは「耳穴に引っかける」というイメージでしょうか。使ってみればこの感覚はお分かり頂けると思うのですが、他社製品でよくある「イヤチップを耳にねじ込む」といった装着方法ではありません。つか正直大丈夫なのかな?なんてくらいに軽く耳穴にチップを入れるだけですが、私の場合は全く落ちる気配がありません。まぁ…これは個人差によって色々評価は分かれると思いますが、AirPodsが大丈夫だった人は大丈夫なんじゃないかな?また付属のイヤチップもペナペナの薄いシリコンで、こんなのでちゃんと遮音性能あるのかと疑うレベルです。

 また、ここがとても大事ですが、従来のノイズキャンセリング製品は、スイッチをオンにするとどうしても耳に軽い圧迫感を感じたモノですが、不思議とこのAirPods Proではその違和感を感じません。更にイヤチップによる耳穴への圧迫感もゆるいくらいにないので、長時間装着したままでも耳が痛くならないです。ここは本当に重要。というか一般的には高音質を謳うカナル型イヤホンほど、圧迫感のあるイヤチップでしっかりと本体を固定する構造になっているものですが、あれって耳が痛くなってくるんですよね。それでもよい音を聴くには…なんて自分も思っていましたが、AirPods Proを手にしてからは、そんな我慢は不要になりました。すばらしい!まるで魔法のようです。

 欠点としては、少々横長になった充電ケースから本体が出しにくくなったこと。これはケースに入った状態でそのままつまむのではなく、ふたのヒンジ側から手前にイヤホン本体を軽く押すようにすると取り出しやすいですが、それでも初代AirPodsのケースよりは本体を取り出しにくい。
 それと、自分としてはどうでもいい欠点ですが、やはり基本的にiOS搭載機専用イヤホンだと思った方がいいです。なのでAndroidユーザーは買わない方がいいと思います。逆に言えばiOSユーザーでTWE(True Wireless Earphone)を探している人は、おとなしくこのAirPods Proを買っとけば絶対に後悔しないと思います。

 あ…そうそう、このイヤホン用のAppleCare+for Headphonesも同時購入しましたよ。壊すと修理費用高そうだしね。

OLYMPUS E-M1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


▼2019年09月21日

名門セレッションよ!もう一度:UL-6編

P9210818 つい先日、ジャンク扱いで格安のCelestion UL-6を見つけました。
 何故ジャンク扱いなのかと聞くと、なんでもエンクロージャのあちこちにキズがあるから出そうで、1975年の製品なら多少の傷は仕方がない。サランネットも問題ないし、音もちゃんと出るそうで、念のため動作確認させてもらうと、全く問題ないどころか、バックヤードで簡易的に鳴らすだけでも実に良い音。見た目ユニットのエッジも劣化してないし、ドームツィーターもへこみなどが見られない。これなら問題ないとのことで確保。早速自宅に持ち込みます。

 まずはエンクロージャを清掃。それとウーハーユニットがややべたついていたので、我らがウタマロクリーナーを少量付けて軽く清掃。この辺はやり過ぎるとコーン紙のダンプ材を溶かしますので、表面のホコリを軽く払う程度でほどほどにしましたが、変なベタつきもある程度取れました。

 で、自宅で軽く音出しを。音出しとは言っても動作確認みたいなもので、どうせ自宅用ではなく別荘行きになりそうなので、Mster Jubileの上に乗っけるという神をも恐れぬセッティング(?)で音出ししています。

 で、こんなアホみたいなセッティングなのですが、このUL-6、音はすごくいいんですよね。今でもファンが多いスピーカーというのも納得できます。

 軽く実機の解説をしますと、こちらはイギリスCelestion社(この頃は社名からローラは取れている)が1975年に発売したULシリーズの一番小さな2Wayモデル。サイズは41.2×29.2×22.2cmという小型ながら、ドロンコーンと呼ばれるパッシブラジエータを装備し、サイズから不足しがちな低域を伸ばしています。
 インピーダンスは8Ωで、能率は96db/mと発表されていますが、聴感上の能率はもっと低い。ただ、高能率であることは間違いないので、アンプを選ばない割と鳴らしやすいスピーカーシステムの筈です。ちなみにこの後継機であるSL-6は能率84db/mまでいきなり下がりますけどね(笑)

 当時のステレオサウンドを引っ張り出して調べてみると、概ね音はなめらかで美しく、サイズからは想像できない低域の量があるとの評価で、確かにこれは自室で鳴らしてみてもそんな印象です。
 また当時のステサンは今と違って真面目(笑)で出力音圧レベルの実測値が出ていますが、これによると能率は大体84db/W/mで、ここまで低能率とは思えませんが、カタログスペックの96db/mという印象ほど高能率ではないという直感は正しいと思いました。もっともメーカー発表の音圧レベル測定なんて、何V入れた測定かわからんしね(後に調べるとこれは15.4Vピンクノイズ測定のデータだそうです。JIS規格だと1W/2.82Vピンクノイズでの計測なので条件が全く違います。ステサンの計測データ84db/W/mは低能率過ぎる気がしますが、そちらの方が近い数値かと思います)

 で、動作確認モードなので写真のようにアホなセッティングではありますが、音は実に美しいというか、とにかく気持ちいいですね。一説によるとロックよりもクラシックが合うとの評判ですけど、ロックやジャズ、そしてアニソン(笑)など鳴らしましたがどれも気持ちよい。あと、特定の音域にピークがあるのか、時折Master Jubileではあまり意識しない音がハッキリ聴こえたりしました。

https://live.staticflickr.com/65535/48767224622_18310f434b.jpg

 こちらの写真は、エンクロージャへのユニット取り付けねじを加速度増し締め(嘘)している図。
 古い、特に木製エンクロージャのスピーカーシステムは、ほぼ間違いなくユニット取り付けねじが緩んでいます。このUL-6も一部のねじがガバガバだったのですが、加速度…はともかくとして、ねじを増し締めすると、緩かった音がシュンとしはります。まぁ…シュンとするといっても全体的には緩い音ではあるんですけどね。でもそれがUL-6の魅力です。
 1975年当時の価格は59,800円/1本、その後徐々に値上がりして、1980年には88,000円/1本になったようです。

 しかし…これで手持ちのCelestionはこのUL-6を含め5セットか。なんだかすっかりコレクターになってきましたね。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro


▼2019年04月07日

LINN KARIKが壊れました

https://live.staticflickr.com/7888/47547895181_ca49a0cc36_m.jpg 久しぶりにCDでも聴いてみようかと、棚にあるLINNのKARIKを取り出してメインシステムに接続。CDを入れようとOPENボタンを押したらトレイが出てきません。…こわれましたね(笑)

 もっとも、この手のトラブルって古いCDPでは割とオーソドックスなトラブル。つまりトレイを開閉させるゴムベルトが劣化して伸びちゃってるんです。ちなみに手持ちのサンスイCD-α607iは、久しぶりに聴こうかと引っ張り出す度にドライブベルトのゴム交換から始めてますからね。ま、可動部がある機械ってのはこういうもんでしょ。

 気を取り直して早速バラすことにします。

 KARIKのドライブメカはLINNオリジナルだそうで、整備性がとても良いです。ドライブ部は底面4本のワッシャー付きネジを外して、基板上にある4本のコネクタを外すだけで、写真のように完全に分離できます。
 写真奥側がトレイを作動させるプーリーが取り付けられている基板です。この基板には左側のモーターからコネクタが伸びていますので忘れずに外します。そして、基板をキズ付けないように写真のように引っ張り出しますが、その際ドライブベルトの他にある細いワイヤを取り外さないようにして下さい。このワイヤがあるので基板を引っ張り出すのはここくらいまでにしておきます。ドライブベルトを交換するだけならこれ以上バラす必要はありません。

 ベルトは適合するサイズが手元になかったので(修理屋でもなければそんな豊富にゴムベルトなんて持ってないよね)、隣町にある大きなホームセンターで買ってこようかと思ったのですが、そういえば以前カセットウォークマンのメンテナンス用に各サイズのゴムベルト一式を注文したこと思い出しまして、工具箱から似たようなサイズのゴムベルトを引っ張り出してきて交換しちゃいました。
 こちらは元のドライブベルトより細いのですが、まぁ…大丈夫でしょう。切れたらまた直せばいいし。

 つことでコネクタを仮接続して電源を投入したら、無事トレイが開閉できましたのでこれにて修理完了。あとは元通りに戻すだけですが、ひとつくみ上げ時のコツとして、ドライブメカを締めるねじはまず仮締めしてから前面パネルの位置とトレイがきちっと合うように調整しましょう。
 この辺適当に本締めするとトレイが前面パネルに当たって開かなくなります。

 早速メインシステムにつないで音出してますけど、久しぶりに聴くKARIKの音はやはりいいなー。

https://live.staticflickr.com/7863/32609423797_d0f8b0d7d5_m.jpg
↑こんな感じで修理完了!

iPhone7 Plus


▼2019年04月06日

アイカツ!シリーズオーケストラコンサート・オケカツ!が届きました。

https://live.staticflickr.com/7896/40581727833_78bded5167_m.jpg 申し訳ございません、まだアイカツ!見たことないです(笑)

 つことで、カレンダーガールのLPが届いてしばらくしたら「今度はアイカツ!史上初のオーケストラCDが出るぞ!」なんて販売元からメールが届きまして、なんも考えず注文してしまいました。やはり芸能人はカードが命ですからね。で、本日届きました。

 なんでもこのCD、販売元によると一般販売は行わないようで、そこもまたマニアの収集欲をくすぐりますが、自分は別にアイカツ!ファンという訳でもないんだよな、まだ見たことないし(笑)

 このCD、2枚組で一応HQCD規格だそうですが、どうせリッピングしてMajik DSで聴くので、HQCDとしてのクオリティで聴けているかは分かりませんが、確かに音は良いのではないでしょうか。
 アイカツ!はともかくとして、この手のアニメーション音楽が、オーケストラやJAZZとしてどんどん演奏されるのは、日本の音楽文化にとって、とてもよい流れだと思いますので、こういったCDがこの先どんどん増えてくるといいですね。というか、アニメーション以外でも流行歌とかどんどんオーケストラやジャズアレンジで発表すればいいのに。

 そして、いつまでも「枯葉」とか演奏して通ぶってるジャズプレイヤー達は、もうセンスのかけらも感じませんのでいい加減引退すべきではないかとも思いますが、こっちの話はまためんどくさい話になるので別の機会に。

 ちなみに、完全受注生産といいながらも、本エントリを書いている今、販売元のサイトではまだ注文できるようです。というか、出し惜しみせず一般販売すればいいのにね。
 なので、世のアイカツおじさん達でまだこのアルバムを知らない人は、早目に注文した方がいいと思いますよ。

https://live.staticflickr.com/7905/46824128044_6ae7b4d6ec_m.jpg
↑収録曲はこんな感じでフフッヒ!

iPhone7 Plus


▼2019年03月09日

EPレコードの収納にアイリスオーヤマのスペースバスケットがぴったりな件

https://farm8.staticflickr.com/7868/33450900598_ebb6d31707_m.jpg タイトルで全てを語り尽くした気がするのですが、つまりEPレコードの収納にアイリスオーヤマのスペースバスケット・SPA-210がピッタリで嬉しかったという話。

 ディスクユニオンとかその他で売られているEP収納箱に比べると、収納枚数も少ないですし、お値段は1,200円前後しますが、見た目は結構高級感があり、また作りもしっかりしていますので、お部屋にそのまま置いても違和感がありません。収納枚数については、リビングで聴くEPレコードの一時保管場所として活用すればいいかな。大量にEPレコード持っている人は、また別な収納箱持っているでしょうし。

 アマゾンで「EPレコード 箱」で検索すると、色々製品は出てきますけど、足下見られているのか、1,000円前後で買える品はありません。プレーヤーの手元で聴くレコードを一時的にしまっておく場所として、このアイリスオーヤマ・SPA-210の方が安くておトクです。

 また、同じ製品のバリエーションであるSPA-360は、LPレコードを一時保管しておくのに便利なサイズです。こちらは目算ですけどLPレコードが5〜60枚は収納できます。もちろんジャケット上半分は露出しますので、本格的な収納場所というより、オーディオ機器の近くにおいて、LPレコードのテンポラリスペース的に使うと良いかと。

 単なる段ボールの割に、足下見られているのか、レコード収納箱は少量調達では割高な製品が多いですが、これらアイリスオーヤマの製品は、箱としての頑丈さと、インテリアとして最低限のデザイン性、入手の容易さを備えた、レコードファンにとってはありがたい製品だと思います。

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▼2019年02月24日

ピクチャーレコード「カレンダーガール」

P2021649 ♫なんてことーないまいにちが〜

 ということで、この歳になってもかけがえのない毎日を過ごしておらず、故に大人になってもイマイチピンとこない私ですが、カレンダーガールという歌は知っています。アイカツ知らないけど(笑)

 ということで、去年に予約限定で受注していた、アイカツ!史上初のアナログ盤、ピクチャーレコード「カレンダーガール」を注文してしまいました、で、今月の初めに無事到着。早速聴いていますが、カレンダーガールはいいね、なんだか元気が出てきます。

 曲は、アイカツ!のエンディングとオープニングを集めた全8曲。表題のカレンダーガールはエンディング曲なのですが、ENDING Side/A面に収録、裏はOPENING Side/B面となっています。
 歌はおなじみ(?)「わか・ふうり・すなお・りすこ」ということで、アイカツ!を知らない私にとって、ジャケットのイラストの誰がわかでふうりですなおなでりすこなのかが全く分からず、あれ?主人公って「いちごちゃん」っていうんじゃないの?という位の知識です。マジ見たことないので。
 そもそもこのアニメの正式名称は「データーカードダス・アイカツ!」というらしいのですが、カードダスってなんだよ、赤塚不二夫のデカパンかよ!っていう位知りません、いやマジで。

 実は、これを機会に自分も「アイカツ!」を見てみようかと思ったのですが、ゾンアマにもdアニメにもないのね。アイカツスターとかなんだとか続編は公開されているようですが、オリジナルのアイカツ!はお金払わないと見られないようです。なのでまだ未見のまま。

 このアイカツ!の歌は色々なところで話題になっているようで、世のアイカツおじさんたちを夢中にさせているよう。自分もTSUTAYAでアイカツの歌CDを借りてリッピングして聴いています。確かによい。これがアナログレコードになるんだから買わなきゃ!というノリだけで注文しました。

 届いてみると、盤面のピクチャー部分がド派手で笑います。これ、アニソンというくくりなので話題にならないですけど、アートとして考えると、全盛期のプログレッシブロックでもここまでサイケな盤面って存在しなかったのでは? 
 ウリでもある「ピクチャーレーベル仕様&レコードプレーヤー風ケース入り」ってのがちょっと使いにくく、さらにレコード本体が少し厚手ではありますが透明なビニールに入れられていて、レコードのジャケットはイラストを見せるため、その部分が大きくくりぬかれています。見た目はいいのですが、別なジャケットに入れ替えないとキズ付けてしまいそう。

 音はね…この手のピクチャーレコードっぽく、正直音質はイマイチです。盤面のノイズも大きいですし、これは自分のレコードだけかもしれませんが、A面2曲目で製造上のキズなのかノイズが入ります。
 まーでも、そんな細かいことはどうでもいいでしょう、この製品はレコードであるって事に意義がある訳ですから。

 ちなみにEDの映像はレコードが回っているアニメーションになっていて、このカレンダーガールのレコード化は、きっとファンにとっては感無量なんでしょうね。

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 こちらは、SL-10にこのレコードを載せた状態。別にピクチャーレコードを集める趣味はないのですが、こうやってダストカバーから綺麗なイラストが見えると楽しくなります。

 こういうレコードなので、IKEDA9とか気張ったシステムで聴くより、SL-10やSL-6などのフルオートで手軽に聴いた方がなんだか雰囲気あるような気がします。実際、IKEDA9での再生より、SL-10での再生より、元ジャンク品のSL-6で聴いた時間が一番長かったような…まぁ、楽しみ方人それぞれかな。

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 上の画像はネットでの拾いモノ。アイカツ!を知らないので、こういうアニメだといわれれば信じちゃいます、フフッヒ。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

Signalize!/カレンダーガール Single, Maxi/わか,ふうり.すなお,りすこ

▼2019年02月23日

Technics SL-6

P2231807 SL-10を入手してから、こころはリニアトラッキングな私ですが、去年の年末に、Technicsリニアトラッキングプレーヤーの廉価版とも言える、SL-6を入手してしまいました。なんちゅー場所に置いてるんだ!って写真ではありますけど。

 お値段はジャンク品で税込み1,260円とかそんな値段。不動品だそうです。しかし、ジャンク品の割にはアームのドライブベルトが付属している。なんでも「ドライブベルトを交換したのですが直りませんでした」という話らしく、交換した元のドライブベルトまで付属していました。ジャンクにしてはサービスが良い。

 まぁ…個人的にはプレーヤーの方はどうでも良かったんですよね。私がこのジャンク品を買った理由は、TechnicsのPマウント(T4P)カートリッジ、EPC-P24が付属していたから。今では新品で入手できないカートリッジがオマケについて1,260円ならね。これなら交換針もまだヨドバシで入手可能だし、それでいいかなと。

 とはいいつつも、家に持って帰ってみると、やはり直して使ってみたい。ということで修理してみることにしました。

 ちなみにこのSL-6、私の予想ですが、以前同じ店で2万円くらいでSL-6の中古が売られていました。それが年末に訪れたときは、その中古がなくて、同じ型番のジャンク品が売られていたという事で、実はその中古品が壊れちゃってて、テクニクスリニアのトラブルでおなじみのベルト交換しても直らなかったので、そのままジャンクに流されたのではないかと…。あくまでも想像ですけど。

 早速動作チェック。
 ターンテーブルは…回りません。うーむ、やっぱりダメなのかなと、何度かキャビネットのふたを開けたり閉めたり、スイッチをオンオフしたりしていると、たまにターンテーブルが回る。これはなにかあるなと思って、フタの側にあるアームのドライブベルトや駆動部分をチェック。問題はなさそうだけどやはりターンテーブルが回ったり回らなかったり…。しつこく書いても仕方ないのでネタをばらしますと、ターンテーブルのフタの開閉状態を検知するセンサ回路の異常だと分かりました。

https://farm5.staticflickr.com/4867/46004298512_0ca6556a18_m.jpg 早速裏蓋を開腹してセンサ基板をチェック。導電確認して怪しい部分を修復して、更に一部プラ部品が物理的に壊れていたので完全修復は不可能だったのですが、応急的というかできる範囲で修復しました。

 その後は、アームの感度調整と、ターンテーブルの回転速度がズレていたので、コアドライバで調整(普通のドライバでやると基板上でショートしますので注意)。色々やって問題ないレベルまで修復できました。買値が1,260円なので、修理も含めて充分遊べたなと。

 カートリッジは色々試しています。付属していたEPS-P24は針のダンパーが劣化していたので、交換針を入手して聴いてみましたが、実に優等生的な音。
 何故か持っていたテクニカのAT102Pは、テクニカらしい芯のある音。
 値上がりする寸前で確保したSHUREのM92Eは…なるほど、シュアでジャズを聴くとこういう世界なんだなと納得。
 で、今はortofonのTM14を装着していて、これはなかなか良い。オルトフォンらしく甘い高音と雰囲気のある低音でお上品な音がします。

 ターンテーブルとしての性能としては…SL-10との比較になりますが、ほどよい音のゆるさがありますね。
 もちろん、SL-10の方が全然音は良いのですが、SL-6はいい意味で安物レコードプレーヤーの音がします。こういう気楽な音って、オーディオ的にはどうなのかと思ったりもしますが、何かしながら音楽を楽しむには、むしろこのくらいでもいいのかな?って気もしました。

 それにテクニクスのリニアなら、ターンテーブルにレコード載せてスイッチ1回で演奏が始まり、演奏が終われば自動的にアームも上がって終了します。リピートモードにしておけば、1日中お気に入りのレコードを演奏しっぱなしも可能。

 スピーカーの間で眉毛つり上げて音楽聴く他にも、こういうお気楽なレコードの楽しみ方はもっと再評価されるべきなのかもね。

OLYMPUS E-M1 + M.Zuiko Digital ED 12-40mm F2.8 Pro

▼2018年11月18日

Technics SL-10

PB180862 テクニクスのリニアトラッキングプレーヤーシリーズは、欲しいという程でもないのですが、ずっと心に引っかかっていまして、特にこのSL-10は、音は知りませんが、オーディオコンポーネントの1つとして実に美しいなと思っていたのです。

 それが、ちょっと前にとある中古屋さんで試聴させてもらえる機会がありまして…音を聴くと想像していたよりも良い、というか、積極的に音が良いと感動してしまいました。ただまぁ…その場では買わずに、申し訳ないのですが、後日、別なお店でかなり格安の出物を見つけて購入。
 なんたってオリジナルの310MCというカートリッジがきちんと生きている状態で付属していたこともあり、昨今の中古相場を考えるとカートリッジに本体がオマケでついてきたような価格でした。しかも保証付き。

 このSL-10という機種は、ある意味テクニクスDD(ダイレクトドライブ)の終着点的なコンセプトを持ったプレーヤーでもあります。つまり誰にでも簡単に手軽にレコード演奏ができる、それも高音質で…という、夢のようなプレーヤーでした。

 この機種が発売された当時の日本におけるオーディオ業界は、重量信仰主義がはびこっていた時代であり、キャビネットにせよアームにせよ、オーディオはとにかく重い方が音が良いと言われていました。
 そんな中で発売されたこのSL-10は、当時のマニアから「便利なのはわかるけど、こんな軽量でふらふらするリニアトラッキングプレーヤーの音がいいはずがない」とか「大体アームがプラ製でまともな音が出るはずがない」とか「こんなのはミニコン好きでオーディオに関心がない人達が買うものだ」とか、そんな評価も多かったようです。おそらく今でもそう思っている人は多いはず。

 でも、改めてこの歳になって本機の音を聴いてみると、ちょっとビックリするくらい音が良いんですよね。
 自分が普段LINNとか使っているからなのかもしれませんが、この当時の重量級アナログプレーヤーにある音のしつこさや重さがなく、軽々とさわやかに音楽を奏でます。例えば普段LINNとかロクサンとか、その手のプレーヤー使っている人には心に響くのではないかと思います。
 なんていうかな、敢えて例えれば、以前アナログファンの間で話題になった、AIWAの1万円プレーヤーをそのまま高音質にした方向で、この音離れの良さや、リズム感って、例えばYAMAHA GT2000系の重量級アナログプレーヤー使ってる人には物足りなくて心に響かないかもしれません。また、当時の日本のオーディオは、そのGT2000系の方が正統とされていましたので、本機の音質は、マニアにとって正しく評価されていなかった節もあります。
 あと、あの頃のオーディオマニアって、単純に操作が簡単だったり、デザイン性が高い機械とか見下していましたからね。ちょっと見た目がいいアンプとかあると「外見などに余計なコストをかけず、よい音にコストをかけるのがメーカーとして正しいありかた」なんて鬱陶しい投稿がよくFMファンやレコパルの投稿欄に載っていたりしたものです。ああいう人達、今はどんな機器でオーディオ楽しんでいるのかな?

 話をSL-10へ戻しますが、著名オーディオ評論家でもこちらのプレイヤーをセカンドで愛用していた人は多いようで、有名どころだと五味康祐が最後に使ったプレイヤーはこのSL-10だったようですし(入院中という制約はあるにせよ音は褒めていたみたい)、同じくオーディオ評論家の岡俊雄もステレオサウンドで度々本機の記事を書いています。コンパクトで音が良いので、レコードを聞きながら本を読んでいたそうです。

 もっとも「音が良い」といっても「じゃあフルセットのLINN LP-12より音がいいのか!」とか「総額数百万円のハイエンドプレイヤーと比較して言っているのか!」など、イきり立たれても困るのですが、まぁ…常識の範囲でとても音が良いという意味です。

 さて…買ってきたら一応中古品という事で、各所をチェック。

 まず、SL-10でトラブルが多いドライブベルト確認ですが、ここは扉の内側カバーを分解しないといけないのでパス。内側カバーはネジで外せるのですが、スタビライザーを外すのにコツがいるらしく、保証期間中にわざわざ壊す危険を冒す必要もありません。現状でちゃんと動いてるんだから大丈夫でしょう。

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 もう一つトラブルが多いのは、インシュレータゴムの劣化。こちらは本体を裏返してネジを外すだけなので気楽にチェックできます。点検したところヒビ割れもなく弾性も保っていましたので、念のためオープンカー乗りの必需品であるラバープロテクタントでコーティングしておきます。

 アームの感度はやや下がり気味(アームへの追従性が遅い)だったので、内側アームベースにある調整ねじを時計回りに少し回して調整。本来は基板上2カ所の電圧を測って中点を割り出す必要があるのですが、ここは見た目の感覚で合わせて問題ないみたい。
 アームの角度については、シングルレコードによっては着地点からはみ出してしまうことがあるので、少し内向きに調整。ここの角度は演奏中だと関係ないので安全策をとります。
 近年発売されているシングルレコードは、レコード端のツバの部分が少ないのか適当なのか、最近のシングルレコードだと着地点外すことが多いです。レコードのスタートポジションを内側に調整をすればいいのかもしれませんが、どちらかというと、スタートポジションは合ってるのですが、レコードに針が着地した瞬間にカートリッジが遠心力で外側に振り落とされてる感じ。古いドーナツ盤だとそんな事ないんですけどね。
 この問題、本来はスタートポジション調整でなんとかすべきなのですが、ここは先に書いたスタビライザーを外して内側カバーと基盤もバラさないと調整できないので、ちょっと躊躇しています。そもそもレコード盤の問題っぽいので、調整しても直るかわからないし。

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 針圧も確認します。一応ダイナミックバランス型のアームなので、指定の目盛りに合わせて調整すればいいのですが、もう古いですからね、スプリングも弱っているかもと思って念のため針圧計で測定したら、目盛りはぴったりでした。このT4Pというカートリッジの指定針圧は規格で決まっていて1.25gです。私は指示通りの重さより心持ち重めで調整しました。

 設置場所は出窓の上。なんというかこういう場所に設置してこそのSL-10って気がしますね。専用オーディオラックよりも、普通の家具の上など、インテリアに溶け込む場所に設置するのが似合います。本機はハウリング耐性もそれなりにあるので、よほど不安定な場所に置かなければ問題ないかと。
 設置場所の水平出しは必要なし!本機はダイナミックバランス型なので、なんと垂直に立てた状態でも問題なく動作します。というか、メーカーのTechnicsから純正で斜め置き用のスタンドが別売りで用意されていたくらい。まぁ…厳密に言えばモーターのスピンドルは水平状態にしておいた方が偏摩耗少なくて済みそうな気もしますが、常識的に水平ならあまり気にせずとも大丈夫かと思います。

 私の部屋の場合は、ここからだとアンプまで専用ケーブルが届かないので(専用ケーブルは本体側でL/R/アースが一体型のコネクタ式、自作できない訳でもなさそうですが…)、間にフォノイコかませて長目のケーブルでアンプまで接続しています。

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 下はLINN LINTOフォノイコライザーですね。この時代の黒箱LINNはちょうどLPレコード30cm正方形なので、SL-10と専有面積が全くいっしょ。仮にSL-10にブラックモデルがあれば、まさにLINN純正アナログプレイヤーみたいな趣です。本体黒く塗ってLINNのマークとか入れたくなっちゃいます。

 この出窓は自分が聴いている場所から少し離れているのですが、SL-10だと全てがフルオートなので、レコードを聴くのにストレスが全然ありません。オーナーマニュアルには、1ふたを開けて、2レコードをセット、3ふたを閉めてスタートボタン、の3ステップで音楽が聴けるとありますが、フルマニュアルのアナログプレーヤーを長く使ってきた私からすると、感動的な簡単さです。
 更にうれしいのは、レコードの演奏が終わっても機器の操作が必要ないということ。放っておけば、自動的に演奏が止まってアームも開始位置まで戻ります。その上リピート演奏なんて夢のようですね、シングルレコードをリピートモードにして演奏していると、なんだかCDプレーヤーで音楽聴いているのかと錯覚してしまうようです。それで音はきちんとレコードの音ですからね、実に素晴らしい。

 この操作性が素晴らしくて、ここのところは部屋でレコードばっかり聴いています。休みの日なんて一日中部屋にこもって、古いレコードを取っ替えひっかえ…実に楽しいアナログライフです。買ってよかった。

 ここでバイヤーズガイド的なネタを少し。
 このSL-10ですが、比較的長く売られていたことと、案外故障しないので、中古市場にはそれなりに数が出回っています。特に近年この手のアナログプレイヤーがブームなこともあり、近頃では相場が上昇中。きちんとした整備品の場合は、10万円前後で売られていることが多いようです。
 一般的な中古価格で5万円前後、保証ナシやジャンク品で3万円あたり?たまにドフやそれ系のリサイクルショップで売られているのを目にしますが、状態や価格の相場感はかなり広く、修理不能ジャンク扱いなのに7〜8万円だったり、まれに保証付きで1.5万円なんてとんでもプライスで売られていることもあります。ちなみに自分は去年の正月に非ドフ系リサイクル屋で保証3ヶ月付き動作品14,800円ってのを見つけたことがあります、買っておけばよかった。

 修理は…調整レベルなら可能でも、壊れたSL-10は結局パーツ取りの筐体から壊れていない部品を移植しての修理となりますので、整備状態よりも保証の有無を気にした方がいいかも。整備品だろうと故障するときは故障しますし、特にモーター系(回転不調)は、調整では直りません…というかクオーツ制御で調整箇所がありません。
 一番壊れるであろうドライブベルトですが、上記のスタビライザーを外すコツさえつかめれば、適当なゴムバンドを使って簡単に修復できます。そんなんで平気なの?と思われる方もいるかもしれませんが、このドライブベルトはカートリッジを上げたときの横移動と演奏中の大きな動きを制御しているだけなので、動けば問題ないのです。演奏中にアームを細かく動かすのは基盤下の糸となるのですが、ここを壊すとそれなりに面倒くさそうですが、直せないほどでもなさそう。
 なにげに厄介なのが、トップカバーアクリル部分の脱着で、ここを外すためには一部不可逆パーツを外す(外すために破壊しなければならない)必要があり、当然そのパーツはもう流通していませんので注意が必要です。ここの部分はアクリル板で自作している方もいらっしゃるようで、いつか自分も試してみようかな?

 地味に困るのはカートリッジの方かと。
 このプレイヤーで使える形式のカートリッジは、T4Pという規格で、以前は様々なメーカーからカートリッジがリリースされていたのですが、現在だとMCは全滅、MMでシュアとグラド、その他ナガオカに在庫品が残っているくらい?シュアはご存じの通りカートリッジ自体の製造を止めてしまいますし、グラドも実質在庫品が終われば終了でしょう。
 T4Pカートリッジの中古相場は高騰していて、このプレイヤー純正であるTechnicsの310MCなど、中古単体で買うより、中古で本体ごと買ってしまう方が安上がりなレベルです。
 まぁ…正しく使えばカートリッジなんて意外と保つモノですし、注意すべきポイントは針先よりもゴム製のダンパーの劣化だったりしますので、夏はあまり暑くなる場所で保管しないとか、そういう点に注意した方が良いのかもしれません。

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 ちょっと前にどこかのお店のWebサイト?で、このTechnics 50AとSL-10を並べて使っている写真を見たのですが、再検索しても見当たりません。どこで見たんだろう?
 にしてもこの組み合わせ、見た目的にいいよね〜。ということで、オールドTechnicsに敬意を払い、ここのところはこの50Aで音を出しています。
 SL-10に内蔵されているMC用プリはなかなか優秀で、設置場所の制約さえなければ、そのまま50Aに接続しても充分に良い音が出ます。

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▼2018年10月26日

LO-D HS-50

PA251300 ♪日立のお店をのぞいてみませんか〜💛

 なんてCMが昔ありましたが、その日立も昔はLo-Dというオーディオブランドを持って、なかなか通好みの製品をリリースしていました。例えばHMA-9500など、有名オーディオ評論家が愛用していたパワーアンプとして今でもマニアには人気があったりします。

 今回は、そのLo-Dブランドのコンサイスコンポ、HS-50というスピーカー。このシリーズは「本棚コンポ・ジュエル」なんて名前で売られていたシリーズの製品で、音は知りませんけど、キャビネットは総アルミ製、HCC50というプリアンプ(チューナー内蔵なのでレシーバー)と、なんとモノラルパワーアンプであるHMA50を2台使うという本格コンポ。
 こういうスペックのステレオが入門向けとして売られていたのですから、1970年台のオーディオブームはすごかったんだなーと思います。

 で、今回はブロンプトンでサイクリング中に寄ったドフで見つけたもの。どうでもいいけど小型とはいえスピーカーを衝動買いして持って帰れるブロンプトンってすてき!

 サイズは写真の通り、超小型スピーカーの部類に入るのですが、この製品、重さは片側で2.6kgもあり、手持ちのPIEGA TMicro3よりも重い。キャビネットは総アルミ製で、フロントに至っては厚さ4mmのアルミ板バッフルをねじ止めする形で作られています。この製品の音を聴いた経験はなかったのですが、こんな構造のスピーカー音が悪いはずがない!と思って連れて帰ってきました。

 さて、家に持ち帰り、状態はそんなに悪くはなかったのですが、まずは洗浄。全面のキャビネットを外してぬるま湯と、何故かインスタ映えする洗剤としてソッチの人達に人気のウタマロクリーナーでガシガシと洗います。ユニットはウーハーもツィーターもへこみがなくきれいな状態でしたが、ホコリがたまっていたので、ブロアーで飛ばします。全面以外のキャビネットも分解して洗おうかと考えましたが、めんどくさいしそんなに汚れてもいないので、ウタマロクリーナーと雑巾で拭き掃除しました。
 困ったのが底についていた非純正と思われる滑り止めのスポンジ(非純正と認定したのは大きさがバラバラだったから)の除去で、なまじ加水分解中だったのでボロボロと剥がれるし、その粘着部分もムラになっていて、ステッカー剥離剤を使わないと全てをキレイに除去できませんでした。アルミキャビネットだから強力な溶剤使えましたけど、一般的な木や化粧シートで覆われたスピーカーだと無視するしかなかったな。

 クリーニング後、ピエガでも使われているという3M製の半透明滑り止め(笑)を底に装着し、御影石の台にセットして鳴らしてみます。アンプは…しょっちゅう変わって申し訳ないですが、今回はLINNのINTEK。鳴らしてみるとはじめの印象は「あぁ…これはよい音ね〜」って程でもなく(笑)、割と良い音かも…という体温低目の感想でした。もっとも比較元が普段使っているピエガのTMicro3だから仕方がないのかな。

 ただ、とりあえず慣らし運転のつもりでしばらく使っているのですが、だんだんとユニットも目覚めてきたようで、当初の印象よりもだいぶ音がいいなと思ってきました。はじめの頃はウーハーとツィーターのつながりがイマイチだった気もしていたのですが、エージングが進んだのか、私の耳が慣れてきたのか、その辺は気にならなくなってきています。

 そうはいっても、音についてはなかなか本格的なもので、普通このサイズのスピーカーで、ここまでスケールが大きな音を出すスピーカーも中々ないのでは?
 音は昔の国産オーディオっぽく、全体のまとまりよりも、ソリッドに楽器それぞれの音を出してくるタイプだと思いますが、それでも音源が小さくまとまっているので、ステレオイメージも結構感じられます。
 こんなサイズながらも、出てくる音に弱々しさやブーストで無理をしている印象が全くなくて、ユニットがきちんと正統に仕事をこなしている感じ。こういった卓上用スピーカーとして比較するなら、今でもかなり音がよいスピーカーに分類される気がします。

 HS-50の定価は、1970年台当時で2本セット47,000円もしたので、決して安物ではありません。現代の価格としてもこの値段はそれなりですし、あの当時の感覚だと、今だと10万円以上のスピーカーというイメージだったのかもしれません。そう考えると、このシリーズは、いわゆるコンサイスコンポとはいえ、決して安物のミニコン・シスコンとは全く違ったジャンルの製品だったんでしょうね。

 ということで、私はここ一ヶ月くらい、なんだかんだでずっとこのHS-50を使い続けています。ということは、以外と気に入っているのかも?

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▼2018年08月27日

Victor AX-Z921

P8250408 Victorといえば、何となく手堅いオーディオメーカーのイメージがありますが、バブルの頃は、世界でもこの会社だけという個性的なアンプを作っていました。それがAX-Z911と、今回紹介するAX-Z921です。
 AX-Z911については以前ここでも紹介しましたが、今回のAX-Z921はその後継機種となります。

 このアンプ最大の特徴は、K2テクノロジーと呼ばれる回路を始めて搭載したアンプであることです(ちなみに市販の機器初搭載は同じくVictorのXL-Z711というCDP)。K2テクノロジーについて詳しくは上記リンク先を読んでほしいのですが、簡単に言うと、受け取ったデジタル信号の歪みを補正して、よりオリジナルの音源に近づけようという技術。
 この技術は今でもデジタル録音の現場では使われていて、近頃は配信の音源でも、この技術を使ってビット拡張したデータが売られたりしていますが、これがニセレゾなのかどうかの問題は今回のエントリと関係ないので触れません。

 そのK2テクノロジーの恩恵なのか、AX-Z921の内蔵DACは、今となっては荒っぽさが魅力でもあったAX-Z911の内蔵DACと比べて、少し優しい音を出します。よく言えばアナログライクな…悪くいえば個性がなくなったといえなくもないですが、販売当時の世相を考えれば、AX-Z921の音は、正統な進化を遂げたといえるでしょう。

 その他、重量もAX-Z911の19kgという重さからちょっとだけダイエットしていて、AX-Z921の重さは18kg。まぁ…それでも充分重いアンプだとは思うのですが、その1kg分は例の3mm厚の天板がAX-Z921ではなくなっていることが要因のひとつなのかも。その他内部のレイアウトもAX-Z911の理想主義的な配置よりはやや現実的になっている気がします。

 AX-Z921が進化しているのはK2テクノロジーだけではなく、例のデジタル信号を解析したA級動作も進化しています。なんでもダブルピュアAタイプII回路と呼ばれる技術で、AX-Z911が受け取ったデジタル信号を解析して最大パワー20Wが超える時点で増幅回路をAB級に切り替えるといった処理をしていたのに対し、AX-Z921のダブルぴゅあぴゅあ〜な回路は、受け取ったデジタル信号のパワーを解析し、A級の増幅回路に流すアイドル電流を動的に制御しているようです。
 そのため、A級動作時には天板がチリチリに熱くなるAX-Z911に対して、AX-Z921の場合、ご家庭で常識的な音量で聴いている限りは、A級動作時でも確かに天板熱くはなりますが、割と常識的な熱さに留まります。少なくとも天板全体が熱くて触れないなんて状態にはならないです。確かにこれでもA級動作には違いないのですが、なんだかズッこ〜!といいたくなる気もしますね。
 お互いのA級動作状態の音を比較してみても、AX-Z911は再生音に熱いシンパシーを感じますが、AX-Z921は確かに高音質なんだけど音楽に熱さが足りない…ってのは全くの気のせい(笑)。音楽の熱さはともかくとして、AX-Z921のA級増幅は、AX-Z911に比べてもうすこし洗練された音になった気がします。

 これは完全に私の想像ですが、AX-Z911のあの熱さは色々な部分でご家庭用オーディオ機器としてはマズかったんだろうなぁ…。おそらく故障も多かったでしょうし、当時主流だったガラスのトビラ付みたいなAVラックに収まっている状態で使い続けていると、確実に熱で保護回路が働いたと思います。コンデンサなど内部パーツの寿命も大幅に短くなったでしょう。また、アンプの上に何か別な機器を重ねて使っている人(当時だとこういうセッティングは割と当たり前だった)は、アンプもはもちろんのこと、上に積んだ機器も熱でトラブルが発生したかもしれません。
 このように一般家庭用のアンプで完全なA級動作ってのは、何かとハードルが高いんだろうなと、AX-Z911のチリチリに熱くなる天板を横目に音楽を聴いていると、そんなこと思ったりもします。
 それに比べるとAX-Z921の方は、熱くなるといっても割と常識的な熱さなので、上に別の機器を重ねて使いでもしない限りは、そんなにトラブルも発生しないのではないかと。
 まぁ…純粋なA級動作としては、アイドル電流をこうやって上げ下げするより、定格電流を流しっぱなしの方が回路が安定するので音は良いはずなのですが、ご家庭用のオーディオ機器である以上、こういうのも仕方がないのかもしれませんね。

 そうそう…例の裏技のDAC2からのアナログ入力のA級動作ですが、AX-Z921では…わかりません。というのも、天板外しても例のパイロットランプもなさそうですし、となると本格的な回路解析でもしない限りはアンプが発する熱から判断するしかないのですが、試してみた結果は、それなりに熱くなっているので、多分A級動作しているんじゃないかな?としかいえません。この辺はA級動作してると信じている方がスッキリして良いので、私はそう信じとくことにします(笑)

 その他、アナログ系統の音質もデジタルA級の音と同様、AX-Z911のパワーを押し出す荒削りな音に比べて、AX-Z921の音質は全体に洗練された印象を持ちます。比較してどっちが高音質か?と評価すれば、AX-Z921の方が音は上なのですが、こういう古いアンプの個性を楽しむのであれば、AX-Z911の方がわかりやすく個性的で面白いかもしれません。

 外見をチェックしてみると、AX-Z921のフロントパネルは、AX-Z911と同じくプリズムみたいな奥行きのある美しい表示部。ただA級動作中を示す「OPERATE」というインジケータはなくなりました。
 入力の切換は、AX-Z911のトグルスイッチからそれぞれ入力別のプッシュボタンに変更され、便利にはなりましたけど見た目はちょっとカッコ悪くなったかも。
 その他大きな違いは、AX-Z921はスピーカー出力が二系統になったことで、私の場合、スイッチひとつでメインスピーカーと、PC脇のサブスピーカーへの出力に切り替えられるようになって、便利になりました。

 そうそう、どちらも重量級プリメインの割には、リモコンで音量と入力切り替えが可能です。リモコンモータ付のボリウムについてAX-Z911はまだ手慣れていないのか、ヌルッとしたあまり触り心地が上質な感じがしないボリウムだったのですが、AX-Z921はその辺もうすこし節度感のあるボリウムになりました。
 他、スピーカーの左右バランスや、低音のトーンコントロールは、AX-Z921になってちゃんとハッキリと効くようになっています。トーンコントロールはともかくとして、AX-Z911の左右バランスは、なんだか微妙な効き具合でちょっと不思議な感じもしましたしね。

 ということで、アンプとしての性能でいえば、AX-Z921はAX-Z911からの正統進化版で、音質や使い勝手など全ての面で進化しているのですが、どちらが魅力的なアンプかといえば、AX-Z911の尖った感じも悪くないなと思ったのでした。

 あ、そうそう…フォノ入力については、AX-Z921の方が確実によかった気がしますが、この辺古いアンプって個体差もあるので、実のところ音質評価については何ともいえないんですよね。

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↑例の表示部は、緑と黄緑に統一されています。

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▼2018年07月23日

LINN ASAK

P7221447 伊藤さんが作ったからITTOK、のアームに、朝倉さんが作ったからASAK、のカートリッジを組み合わせてみました。
 このコンビ、ある意味LINN Classicとも言える組み合わせで、LINNにとって初めての製品であるLP-12の発売が1972年、そしてその次の製品がこのASAKというカートリッジで1978年にリリース。その一年後の1979年にITTOK LVIIというアームが発売されて、ようやくLINNのアナログオーディオラインナップが完成します。
 ちなみに、ITTOKの後に付くLVIIという文字は以前だと単なる型番かと勘違いしていて、ひょっとしてLVIなんて製品が存在したのか?なんて思っていましたが、こちらのページによると、「Las Vegas」で出会った「Itoh & Ivor」とのことで、本来のLVIIとは「エルブイ、ツー」ではなく「エルブイ・アイアイ」ということみたい。ちょっと面白いですね。

 さてこのASAKですが、とあるオーディオ評論家の方が使っていたもので、色々あって私の所にやってきました。そのため状態は完全で、今でもいい音を奏でてくれます。
 もっとも発売は40年前、一番新しい状態だとしても30年前に製造されたカートリッジなので、初期性能を維持しているのかはわかりません。早速家にあるLINN BASIKというターンテーブルで聴いてみました。

 まず感じたのは、普段使っているIKEDA 9cに比べて優しい音だなと。
 優しいというのは語弊があるかな?なんというか、IKEDAのカートリッジにある危なげな印象…刹那な感じがなく、極めて普通のカートリッジの音。この辺ちょっと説明しにくいんですが、IKEDAの音って音はいいんですが、なんだか聴いてて緊張感あるんですよね。そういう印象がありません。
 音のレンジは、中低域重視かな。ベースやドラムに独特の張りがあります。もちろん高い音も綺麗に出ますが、上も下もレンジを欲張る音ではありませんが、必要な音はしっかりと出ていて更に中域付近に独特の濃さがある。言葉にすると「ナローな音なの?」と誤解されそうですが、全然そんな事はありません。この音の表現は、まさにClassic LINNのイメージそのものですね。とにかく、レコードをとっかえひっかえ演奏するのが楽しくなります。
 カートリッジのトレース性もよく、レコード盤面の状態はあまりシビアにならなくても、ちゃんと音溝に沿ってレコードを演奏してくれます。この辺IKEDAは盤面の状態にシビアですからね。それだけでもなんだか優しい気持ちでレコード演奏できそう(笑)

 モノが古いので、いつまでこの調子を保ってくれるかわかりませんけど、それまではちょくちょくと引っ張り出してレコードを演奏させ、余生を全うさせようと思っています。ちなみにLINNのオールドカートリッジだと、KlydeK5も持ってるんですよね。

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↑表面?のLINN ASAKという文字が可愛いんだけど、アームに付けると見えません。

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▼2018年06月20日

PIEGA Master Jubileの更なる謎

 昨日に引き続きPIEGA Master jubileについてネットを調べていたら、STEREOというドイツのオーディオ誌が、PIEGA Master Jubileの発売当時にレビュー記事を掲載していたのを見つけました。
 この雑誌の良いところは、ネットから記事が切り売りで買えるという点。早速Master Jubileの紹介記事3P分を1€で購入してみました。そこでMaster Jubileに関する新たな事実(大げさ)が判明します!

 まず、ここで紹介されているMaster Jubileですが、これはドイツ向け販売に割り当てられた7セットのうちの1つ。しかも既にユーザー購入済みだそうで、それを借りてテストしているみたい。
 ちなみに記事が書かれていた時点で既に完売だそうです。この記事が掲載されている号が2011年11月なので、Master Jubileは少なくとも2011年の10月頃には既に完売していたようです。

 そして、Master Jubileのエンクロージャ側面から背面にかけて貼られている木目ですが、こちらはマッカサルベニヤの天然木。それも複雑な製造プロセスでエンクロージャに貼り付けられていると、記事には書かれています。
 私はここの木目って、適当にそれっぽい柄のビニルシートでも貼ってあるだけかと侮っていましたが、思ったよりも複雑で手間がかかる工程で製造されていたようですね。考えてみれば販売当時で€8,000(というのもこの記事で知りました)という高級スピーカーなので、そんないい加減には作られてないか。

 ちなみに別なサイトでMaster JubileはPremium 50.2に比べて「全ての面で優れている」と書かれていました。似ていますからね。オーナーとしてはちょっと嬉しい気もしますが、2012年初頭に発売されたPremium 50.2は€3.249(初期ロット)なので、価格も倍以上の差があります。そう考えるとMaster Jubileのオーナーとしては優れてくれてないと困るかも…。
 しかし、これらのモデル、試作品(みたいなもん)と量産品の差はあっても、この価格差と重量差はよくわかりません。フロントのエンクロージャなんて、まんまPuremium50.2から1つウーハーの穴を塞いだだけなのがMaster Jubileにしか見えませんけど…謎が深まりますね。
 (2018.8.29追記)この重量差について、改めて独:STEREO誌の記事を読み返すと、Master Jubileのキャビネットはアルミ鋳造と書いてありました。その後のCoaxPremiumシリーズはアルミ押出成形なので、Master Jubileは本当にこれらのモデルの量産用試作キャビネットという位置づけだったのでしょう。これなら同じ形のキャビネットなのに重量が全然違うのも納得できます。見た目はほぼ一緒ですがCoaxやPremiumとは全く別物、当然エンクロージャの厚みも違うはずで、まさに量産試作品のガンダムみたい。

 他、STEREOの記事では低音について褒めています。周波数測定データも驚異的(どこまで本気なんだか?)と評されていますよ。テスト結果ではサウンドレベル(?)は88%、5点満点で4、エクセレント!という評価でした。グーテンモルゲン!


▼2018年06月19日

PIEGA Master jubileの謎

P3210799 PIEGAのMaster jubileと暮らし始めてはや3年、改めてこのスピーカーと向き合ってみます。
 ここのところはCyrus TwoとPSXで鳴らしているのですが、少しづつこのスピーカーが見えてきたような気がします。

 もっとも私はPIEGAというブランドをそんなに聴いてきた訳でもないんですよね。唯一購入を前提として聴いたのがTP5で、その他PremiumやCoaxのシリーズは、聴いたことはありますが、そんなに真剣に聴いていません。なのでPIEGAファンの方にとっては、ちょっと私と印象違うと思われるかもしれません。

 まず、このMaster jubileというモデルについて。こちらはPIEGA創立25周年を記念して25ペアのみ製造されたスピーカーと言われています…が、何故かPIEGAの正史からは省かれており、ネットを探しても、販売当時に最も流れたと思われるロシア語での紹介記事がいくつかあるだけです。
 正史からは省かれているモデルということで、このMaster jubileは記念モデルといいつつも、おそらくPIEGAがTCシリーズからPremiumシリーズに移行するにあたっての実験的なモデルだったのではないかと。そしてPIEGAの正史にない理由は、Master jubileがPIEGAとしては完全に実験モデルとしての位置づけで、結果として失敗作だったからなのか?真相はわかりません。

 同じようなサイズであるTC50Premium 50.2で比較してみましょう。まずMaster jubileのエンクロージャは、上から見るとTC50の台形っぽい形状からPremiumシリーズのラウンドエンクロージャに変わっています。
 その他では、Master jubileのウーハーのみが1発という点、これはTC50もPremium 50.2も2発なので明らかに設計から違います。Master jubileは所詮25ペアしか作られなかった製品ですから、わざわざコストカットを図ったとも思えません。ただ、Master jubileが後のPremiumシリーズ開発にあたり、ウーハーが1発でも問題ないか?という実験をしていたというなら話は別です。

 そしてMaster jubileより後に発売されたPremium50.2との違いを見ると、まずは見た目の違い(色は除いて)だとウーハーの数程度しか違いがないように見えます。バスレフの穴の位置も同じです。エンクロージャ表面はPremium 50.2がアルミ地そのままのシルバーに対して、Master jubileのエンクロージャは、表面に天然マッサカル・ウッドが貼り付けられワックス処理されています(ここ、ビニルシートかと思っていましたが天然木らしいです)
 ただ、見た目ではわからないところだと、両モデルは重量が全く違います。Premium 50.2の重量がカタログ値37kgなのに対して、Master jubileはカタログ値で重量60kg、Master jubileの方がおよそ40%も重いのです。
 私が過去に書いたエントリでは、PIEGA一般のアルミエンクロージャが押し出し材なのに対して、Master jubileは同社C40などと同様にアルミの鋳物製なのではないか?と推測していますが(Master jubile)、サイズとエンクロージャの形状がほぼ一緒のモデルで、これだけの重量差はちょっとおかしい。Master jubileとPremium 50.2、見た目は似たように見えても、実はエンクロージャの設計が根本的に違うのかもしれません。

 それらを前提に音を聴いてみますと、まずPremium 50.2は、ネットでいくつか試聴記を読んだ限りでは中域がやや前に出る(出過ぎる?)といった傾向のようで、これは自分のMaster jubileとはちょっと違うかなと。
 今までいくつかアンプを取り替えて、このMaster jubileを聴いた印象としては、中域の張り出しは全くありません。逆にボーカル域は少し控えめでもあります。そして感じるのが低音の量ですかね。これはレンジの問題ではなく(もちろん充分な帯域は出ています)、スピーカーの特徴として何らかの低域をチューニングしているような気もします。この辺りは私ネットで読んだ限りでのTC50やPremium50.2の試聴記では触れられていない点なので、Master jubileが他の市販モデルと最も違う点はここではないかと。

 それと、空間表現も私が今まで使ってきたスピーカーとはちょっと傾向が違います。なんというかフォーカスがバッチリと決まった高解像度型の音場ではなく、もう少し広い空間に包み込まれるような音場です。なので、ボーカルがスピーカー中央にはっきりと浮かび上がるといったタイプではありません。もちろん定位はきちんとしていますが、中央で歌手が歌っている空間そのものをまとめて表現しようとしているのか?そんな印象です。

 Master jubileは、近年のスピーカーにしては89dbとなかなか能率が良いのですが、Premium 50.2は更に高能率な92dbです。そんな所にも両者の設計思想の違いが見えてくる気がします。そしてMaster jubileが仮に実験モデルだとするなら、今のPIEGAはMaster jubileとは違った方向でスピーカーを作ることに決めた!という事になります。

 あまりTC50やPremiumシリーズの音を聴いていない中で、これらの特徴を推測するのは迂闊かもしれませんが、Master jubileがピエガの正史で全く語られていないことについては、きっと何らかの理由があるのだと思われます。

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▼2018年05月31日

マイオーディオライフ2018

 オーディオ趣味で一番楽しいのは、他人の部屋をみること?だったりします。

 ただまぁ…実際にはいきなりオーディオファイルの方の家へ押しかけて「音聴かせて下さい!」なんて言える訳もありませんし、となると普通では、お友達でオーディオに凝っている方の家を見つけて、そこへたまに遊びに行くという経験しかできないのです。
 それと、ちょっとアレですけど、あまり親しくない他人のオーディオ部屋に行くと、どうしても「褒める」以外の反応ができなくなるってのもありますし。

 そんな方にピッタリな本が、この「マイオーディオライフ2018」です。

 オーディオのプロ(例えばライターなど)の方にとっても、オーディオ部屋の取材というのは結構大変なようで、古くは五味康祐氏による「オーディオ巡礼(季刊ステレオサウンド)」や、菅野沖彦氏によるレコード演奏家訪問(季刊ステレオサウンド)、長岡鉄男氏の「オーディオクリニック(FMファンとか色々)、その他オーディオユーザーへのお宅訪問記なんてのはいくつかありましたが、記事や特集の数としてもあまり多くはありません。
 それと、ハイエンダーな前記2つは別としても、ほとんどは「クリニック」や「アドバイス」目的の訪問記だったりして、となるとどうしても現状の音に不満を持っている人がメインになってしまい、その人が何を思ってこんなオーディオ(失礼)にハマってしまったのかがやや見えにくいのが残念でした。

 ちなみに、長岡鉄男氏のオーディオクリニックは、今でも単行本を自分の教科書にしていて、年に1度くらいは読み返します。改めて彼の記事を読み返してみると、ほとんどの事例で余計なインシュレータやアクセサリを外すということをやっていて、世間にある「長岡派はすぐに鉛のインシュレータとかおもりをアンプに載せたがる」って印象と真逆なのが面白い…って、話がずれました。

 ということで、この山本さん(面識ございますのでさん付けで呼ばせて頂きますが)によるオーディオムック、既にシリーズ3冊目になります。1冊目については「マルチフォーカスチューニング」というクリニック形式をとっていますが、2〜3冊目はよりユーザーの訪問記風になっています。
 ヒガミではないですが、ステレオサウンドの「レコード演奏家〜」までいってしまうと、庶民とはあまり縁のない雲の上の世界の話って気になりますが、このシリーズの本で紹介されている方達は、もっと普通のオーディオ好きな方…といったラインを狙っている印象。
 個人的に、オーディオユーザー訪問記は「専門誌よりも一般紙(BRUTUSなど)で紹介されている記事の方が面白い」と感じていたのですが、このオーディオライフのシリーズはそのラインにも近くて、マニアックすぎない、でもオーディオ好きが伝わってくるという実にバランスが良い訪問記で、読んでいてとても面白い。
 中には「とてもじゃないが真似できない」って人も登場しますが、それでも皆さん、それぞれの生活の中でオーディオを楽しんでいて、そうそう…そういう人達が普段どんな環境で音を聴いているのか“出歯亀”させて頂くのが一番楽しいんだよ〜なーんて思いながらページをめくっています。

 もちろん、オーディオ専門誌におけるマニアックな記事も大切だと思うのですが、それに比べて今も昔もオーディオ雑誌からは、オーディオが好きになった生活というのが中々みえてきません。なので、今オーディオに興味がない人でも、この本で「オーディオが好きになった結果」を体験してみるのは楽しいのではないかと。

 著者の山本さんは、Webでオーディオとの生活を公開されていますが、文章が決してオーディオ一辺倒でないのが、実にリアルなオーディオライフという感じで面白いです。
 そういえば、山本さん自身もステレオサウンドNo.138号で、菅野沖彦氏によってレコード演奏家としての訪問を受けています。あの記事にはまだパーペチュアルのDACがあったりと懐かしい。マイオーディオライフとは立場が逆なので、山本さんのオーディオ観に興味がある方はそちらの記事もお勧めです。

 ちまなみに、私も個人的に今まで色々な方の部屋のオーディオを体験させて頂きましたけど、その度に「いい音だなぁ」とか「これはちょっと…」など感想は色々ですが、それと同時にほぼ100%感じる事は「はやく家に帰って自分のオーディオ聴きたい」だったりします。
 これは音を聴かせてくれた人のオーディオが自分より上か下かという事ではなく、やはりなんだかんだで完全に自分の好みだけで機材を調達しセッティングした音というのは自分にとって一番馴染むということかもしれません。ただ、他人の音を聴いてから少し音の軌道修正をしてみようか?なんて思ったりすることはよくあります。それと自分が知らなかった世界…機材や音楽その他セッティング方法などを知ることができるのは、やはり楽しい体験です。

 そんな風に他人のお部屋におじゃましている気分で、自分の家の音を聴きながらパラパラとページをめくるのがこの本の正しい読み方かも。続刊(があれば)も期待しています。

https://farm2.staticflickr.com/1741/27536456457_619bff5650_m.jpg
↑本書は出版社様より贈呈頂きました。
何故かは読んでみてのお楽しみ。

iPhone7 Plus


▼2018年05月17日

シューマン共振発生装置をお借りしました

P5171150 “シューマン共振”という言葉があります。ひとことでいうと、地球の大地と大気の電離層の間を空洞と捉えた場合の固有振動。この数値には解釈によって1次2次3次など色々ありますが、大体は最低周波数である7.8Hzを指すようです。

 この数値、ヲデオ的(自作スピーカーな人的)にいえば、地球の大気が持つfo(エフゼロ)となりますかね。地球を密閉型キャビネットと捉えれば、fo以下の低音は出ない(発生しても地球規模で振動が伝わらない)こととなり、逆にいえば地球の大気の中で万遍なく伝わる最低の音(周波数)が7.8Hzとなります。

 これらの音(電磁波)の主な発生源といえば、地球上で絶えず起きている雷で、それらが発生させる音(電磁波)の中で、7.8Hzの周波数、もしくは倍数を持つ振動だけが、固有振動(共振)数として減衰せず地球の大気を駆け巡ります。他の帯域のエネルギーは、地球の大気環境下では共振しないために減衰、もしくは吸収されてしまい、発生源からの距離に乗じてエネルギーが弱まり、地球全体には到達しません。

 ここまでが科学の話。

 ここから先は科学的には証明されていない話ですが、この7.8Hzという周波数は、絶えず地球の大気を駆け巡っているため、私たち地球の生物に対して大きな影響を与えているとのこと。
 逆にいえば地球の生命は、この7.8Hzという波を絶えずゆりかごの振動のように感じて生きているため、これが不足すると精神が不安定になったり、体調が悪化したりするそうです。
 その7.8Hzのシューマン共振を補完してあげようというのが、この“シューマン共振発生器”となります。

 シューマン共振発生器と言えば、私たちヲマニがまず思い出すのはアコリバのこれ。発売当初はハッキリいって物笑いの種でしかありませんでしたが、意外と効果アリ!みたいな証言も多く、最近ではむしろオーディオアクセサリというより、その手の人達の中で、手軽に買えるシューマン共振発生装置として需要があるようです。確かに定価はともかくとして実売2万円前後ならこの手の機械としては高いモノでもありません。

 ただ、見た目を気にしなければ、この手の製品はもっと手軽に入手可能です。効果としては本当に7.8Hzを発生しているのであればどっちも変わらないと思いますし、逆に綺麗なケースに入ったオシャレ(?)な製品がほしければアコリバって手もあるでしょう。この手の部屋に設置する機器は、インテリア性っても重要なポイントなので。

 私が今回お借りしたのは、上記のモノよりはるかに安く、アメリカのebayで仕入れた送料込みで$30くらいのモノ…らしいです。基板丸出しのスタイルではありますが、大きさも小さいので、設置場所を工夫すれば特に気にならないと思います。

 一応、本機を使うと音質向上…というか、音が変わるという効果があるようで、その他にも熟睡できるとか肩こりが治るとか体調の調整にも役立つらしいです。ただ、こちらを貸してくれた友人によると「オーディオの音は変わるのはわかったけど頭が圧迫されるようで気分が悪い」との事だったので、個人差があるのかもしれません。
 それか、本当にシューマン共振を補完する機械だとするなら、もともとそれらの波を不足なく浴びることができる地域と、鉄筋コンクリートや様々な振動、電磁波で毒されている都会では当然効果も違ってくるでしょう。元から7.8Hzを感じられる場所で同じ周波数の波を発生させると、理屈では共振で周波数が変わってしまいますからね。

 で、自分の部屋で一晩使ってみました。
 まずはオーディオ的な効果があるのかないのか…、ハッキリいってよくわかりませんw。気のせいかちょっと音がスッキリしたようにも思えましたが、この程度だとプラセボかも。
 なら、体調的にはどうか?と言われると、一応装置を布団の上1m程度の場所に設置して寝てみましたが、確かにスッキリ眠れた気もしないでもない。でも、これも一晩の検証ではわかりませんね。
 それに、この手の装置のレポートでよくある「電源を入れると明らかに辺りの空気が変わった!」とか「よくわかりませんが何か出てるのが実感できた」みたいな事は全くありませんでしたので、自分の身体はどうも鈍感にできているのか(笑)
 まぁ…この手の方向に敏感過ぎる身体をもっていてもロクな事はないので、それはそれでいいのですけど、もう少し使ってみて何か変化がありましたら、またエントリ立てます。

 このシューマン共振発生器についてのエントリ書いていて思いだしたのは、星野之宣/サーベルタイガーという本に収録された「ユニコーンの星」という短編SF。この話は人間が惑星エデンという未知の星に調査のため上陸した際、乗員は絶えずその惑星が発生させる不気味な低音に晒され、だんだん精神が崩壊してゆくという話です。
 地球の生命体は元々地球が発生させている低音がある環境で暮らしているため、その音が気にならないそうですが、エデンではその音(周波数)が違うために地球の生命は精神に異常をきたすとのこと。それこそが地球でいう“シューマン共振”の音なのでしょう。
 人類が将来惑星探査に出かける際は、アコリバの低周波発生装置が必需品になるのかな?

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▼2018年05月14日

Cyrus PSXの謎

P5141130 謎という訳ではないのですが、ふとPSXがないCyrus Twoの音は記憶しとくべきかなと、まずはPSXを取り外した状態でさらっと音楽を聴いてみて、その後、PSXを接続した状態に戻してみました。

 昨日のエントリでは書き忘れましたが、Cyrus TwoにPSXを接続するためには、Cyrus Twoの中身も弄らなければなりません(だから単体に戻すのが面倒と書いています)
 弄るって程でもないのですが、PSXを接続する際はCyrus Twoの基板上にあるFS1とFS2のヒューズを外す必要があります。場所は写真中央ちょい左側に見えるヒューズソケットがそれです。規格は250V/F4A。FはFast、つまり速断タイプのヒューズです。
 それとは別に、Cyrus Twoのメインヒューズは100V/120環境下では250V/T2.5A、PSXのメインヒューズも同じ環境下で250V/T4Aが指定されており、こちらのTはTime-lagという意味で、溶断まで時間差があるスローブロータイプのヒューズとなります。

 ちなみにFS1とFS2のヒューズを外さずにPSXを接続すると、アンプか電源…どちらかの基板上にあるヒューズが飛ぶ…もしくは基板上のパーツに深刻なダメージを与えるそうで、このPSXが入手時、基板上にあるヒューズが2本とも切れていたのは、誤った接続のせいだったのかもしれません。一説によるとCyrus Two側のインレットに電源ケーブルを接続してメインスイッチをONにしなければ大丈夫という話もありますが、わざわざ試す必要はないと思います。

 この変更は本来ユーザー自身での作業が許されている部分ではなく、マニュアルには販売店を通してサービスに依頼せよとの指示があります。
 もっとも今時Cyrus TwoとPSXを日本国内で入手した人は、既にサービスに依頼できる状況ではないと思いますので、該当部分のサービスマニュアル、テキスト起こしを掲載してみましょう。スペルミスがあったらゆるして。

Cyrus Two - PSX Modification

1. Disconnect the Cyrus Two amplifier from the mains and leaved discnnected overnight.

2. Remove all interconnect and loudspeaker cables.

3. Carefully remove the ground nut situated close to the phono inputs at the rear of the amplifier.

4. Carefully remove the two case securing screws/bolts located on the back of the unit. Then remove the two or four which are located on the sides of the amplifier close to the front panel.

5. With the amplifier in front of you gentfy lift the back of the case to an angle of approximately 45 degrees then gently pull the, case towards you.

6. You will now be able to see the circuit board. There are two glass fuses located near the mains transformer (See Diagram) these need to be removed. Using the Allen key -- hook the short end under one end of the fuse and lift, once. the fuse has been lifted remove it from the fuse holder, Remove the other fuse in the same way.

7. At the rear of the amplifier you will see the PSX socket, this is normally blanked off using either a plastic disc or a rubber bung in either case remove the item so that the socket is clear and ready to accept the PSX lead.

8. Replace the case by inserting the front under the front panel and then lower the case to its normal position.

9. Replace all the case screws/bolts. Do not force any of the screws/bolts as this may cause damage to both the case and chassis, in this event remove and refit the case ensuring all holes are aligned.

10. Replace ground nut.

11. Connect lead from the PSX to the Cyrus two PSX socket.

12. Connect interconnects and loudspeaker cables, double check all connections.

13. Connect mains leads .

14. Ensure "Cyrus Two volume control" is set to minimum and that the listen selector is set to mute.

15. Turn on both the "Cyrus Two" and PSX.

16. Select a source and listen.

 必要な方は上記の手順をしっかり守って作業して下さい。もちろん自己責任だし、私は情報を開示しているだけで作業を推奨している訳ではありません。責任は全く取れませんが、特に事故を防ぐために「1」は重要です。

 で、話を戻しますと、Cyrus Twoを単体のプリメインに戻すためには、再びカバーを開けて基板上のヒューズを再装着する必要があります。

 この状態で音を聴いてみると…あれ?以外といいのでは??思ったよりも音が劣化しないというかPSX駆動の状態と差がない気がします。
 う〜む…と思って、しばらくしてから再びCyrus Twoのカバーを開けてヒューズを引っこ抜いて、PSXから電源を供給してみたら、これはすごい!やっぱり全然違う!!音のレンジも広がるし特に驚くのがステレオ空間がグンと前後に広がること。やっぱり比較してしまうと当たり前だけど全然違いました。
 Cyrus Two単体に戻したときは、その前にPSX駆動の状態を聴いていなかったから「あれ?以外とイけるのでは?」と思ったのかも…いや確かにCyrus Twoの音は単体でもイけているので、この感想も間違いではないのですが。

 ということで、Cyrus Two単体の音を聴いたことある人は案外いると思いますが、PSX駆動を比較した文章ってあまり見たことない気がしましたので、ちょっと書いてみました。

 くれぐれもアンプ側の基板上にあるヒューズ引っこ抜く前にPSXつながないでね(とくにアンプ側の電源がONの状態で電源ケーブルをインレットへ差し込まないで)!どちらかがぶっ壊れますよ。

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▼2018年05月13日

Cyrus TwoとPSX

P5131124 もう10年20年前でしょうか…都内の某高級オーディオ店で、状態があまりにもアレなので処分する寸前というCyrus Twoを何かを買ったオマケということもありタダ同然の値段で仕入れてきました。
 その状態といえば、見た目がボロボロ(というかこの時代のネクステル塗装の機械はみんなそう)ということと、電源ボタンが死んでいること。電源ボタンについては単にスイッチを動かすプラ製のパーツが折れていただけだったので、基板上でスイッチを直接ONにして電源ケーブルをつないだら音が出ました。

 その音は、LINNやNaim等のプリメインと違い、ちょっと乾いた感じの音だったのですが、他の英国製小型アンプ同様、スピーカー駆動力と空間表現は実に素晴らしく、メインシステムとしては使っていませんでしたが、時折取り出しては音を出して、そのブリティッシュサウンドを堪能していました。

 このCyrusのアンプには、強化電源のPSXというモデルがあります。
 「強化電源」という考え方は、あまり日本のオーディオメーカーだと聞かない商品なのですが、海外製品の場合は割とオーソドックスなアップグレード手段として認知されています。
 同じイギリスのメジャー所だと、LINNの場合はアナログプレーヤー用のLINGOという強化電源、Naim Audioの場合だとSNAPSやHi-Capといった強化電源など。もちろん音質向上効果はその価格以上の価値があるのですが、いうなればただの電源、どうもこのジャンルの製品は日本のオーディオメーカーでは定着しなかったようです。

 Cyrus Two用の強化電源PSXは、ボディの中身半分を占めるのでは?という巨大なトランスから、DC+36Vと-36V(だったかな?)とグランドを供給して、Crysu Twoを駆動します。
 PSXからの電源でCyrus Twoを駆動している場合、Cyrus Two側の電源ケーブルは必要ありません。インレットから電源ケーブルを抜いてしまってもCyrus Twoは動作します。ただ、内蔵フォノイコだけはCyrus Two側の電源から供給されますので、アナログレコードを聴く場合は電源ケーブルを接続する必要があります。逆にいえばPSXから電源を供給されている状態のCyrus Twoは、その内部電源の全てを内蔵フォノイコライザーのみに使う事になりますので、アナログレコード再生において劇的な音質向上効果が得られるようです。一説によると「レコードは腰を抜かすほど音が良くなる」とか。

 このPSXは、ジャンク品を数千円で入手したモノ。私が所持しているCyrus Twoとちょうど釣りあうかのごとく、筐体はボロイ感じでむしろ私的には好ましい(笑)
 ジャンク品とのことで当初はCyrus Twoに接続しても音が出なかったのですが、調べると基板上のヒューズが2本切れていました。なのでそちらを交換して再び電源を入れたら、今度はメインヒューズが瞬断。いわゆるヒューズ内の導線が破裂するように切れたという状態で割と重症。どこかで回路がショートしてるのかな?と、テスターでいろいろ追っていくと、トランスからの出力線で一箇所ショートしていまして、それを再接続して電源を投入してしばらくしたら、今度は筐体の一部が千切れて落下し、それが基板上でショートしてまたメインヒューズを飛ばすなんてミスをしてしまいました。なのでそういった事故を防ぐため、筐体上部、穴が開いた部分を内側からアルミ製パンチングメタルで塞いで使っています。
 
 音質はどうなんでしょうね。
 最近Cyrus Twoの音を単体で聴いていなかったので、実はあまり良く分からないのですが、以前よりも音がハキハキしてパワーが出ているような気がしますので、おそらく音も向上しているのでしょう。少なくとも現状では、比較のためにCyrus単体で聴いてみるのがが面倒くさいくらいいい音が出ていますので、PXSの効果は出ているんだろうと思います。見た目はかなりボロボロですが、音は実に気持ちが良い。

 日本におけるCyrusは、同じくコンパクトな英国製プリメインアンプでも、LINNやNaimに比べてマイナーではありますが、その音の魅力は引けを取るものではありません。他の英国アンプの音が割と湿り気を持ったイメージの中で、Cyrusのこのカラッと乾いたキャラクターを持った音もハマると他に代えがたい音であり、日本でCyrusのファンが少ないことは、ちょっと残念な気がします。

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▼2018年05月01日

TRIO KA-800

P4300231 毎度無駄遣いをしています。最近ではとにかくアンプが楽しくて、色々と聴いてみたい欲求がうずうずしているので仕方がない。

 今回のお題はTRIO KA-800。毎度お馴染み鹿嶋に行く途中の千葉県内のドフで、ジャンク棚に並んでいるのを発見。メモで「音出しOK」と書いてあったし、値段も「壊れててもいっか」と思えるほど安かったので、一応レジで通電させてもらい、SP端子にテスター当ててみるとDC電圧は100mvをちょっと越える程度だったので、なんとかなるかな?と思って購入。トリオのこのシリーズのアンプは、例えジャンクでなくても前面パネルがないとかふたがちゃんと閉まらないとか色々あったりしますが、この個体は奇跡(?)的に前面パネルも問題ないし、全体がとてもキレイでした。

 トリオのこの時代のアンプといえば、バシュタールの惨劇でお馴染みのシズマドライブ…じゃなかった、シグマドライブです。技術的な点については私の怪しげな知識で説明するよりググって頂いた方が確実ですが、簡単に説明しますと「アンプのNFB(ネガティブフィードバック)回路をスピーカーユニットにまで拡大した」という技術です。
 アンプからスピーカーに送り出される信号は、スピーカーが駆動することによって逆に発生する信号により歪められます。そのためスピーカーから逆起歪をコントロールするための配線をもう一組引いて、そのフィードバックから得られた歪みを補正して正しいスピーカーに送り出す…なにやら禅問答みたいな解説になりましたが、通常はアンプの中身で行っているNFB回路をスピーカーユニットも含めた1つの回路として補正するという技術。
 当時のトリオ、名前が変わったケンウッド初期のアンプにはこのシグマドライブを搭載した機種が多く、アンプの後ろを見ると通常のSP±接続端子の他に、端子の回りが斜線で囲まれたシグマ用の接続端子があったものでした。

 メーカーではこのシグマドライブ搭載アンプにはシグマ専用スピーカーケーブルを同梱していたりしたものですが、専用ケーブルでなくても、普通のSPケーブルを2組用意すれば問題なく使えます。
 スピーカー側には二組のケーブルをパラレルで接続してアンプ側は通常のSP端子とシグマ用端子に分けて接続、シグマ側のケーブルについてはメインのSPケーブルとは違う簡易的なケーブルでも問題ないそうです。私も実物を見たことがないのですが、メーカー純正のシグマドライブ用ケーブルも、シグマ側はやや細かったようなので、敢えてメインのスピーカーケーブルより少し細目のケーブルを選ぶのもチューニングなのかもしれません。

P4300229 鹿嶋に持ち込んで早速動作チェック。まずはふたを開けて軽くエアダスターでホコリを飛ばしますが、内部にはほとんどホコリの付着がありませんでした。
 とりあえずしばらく通電してからアイドル電流を調整します。規定値は51mVだそうですが、調整しても30mV弱にしかならなかったので、とりあえずその辺りで左右電圧を揃えます。その後はスピーカー端子のオフセット電圧調整。
 調整はどうやらシグマを含んだSP端子Aではなく、シグマがないB端子で行うようで、オフセット調整後に計測すると左右80mV程度あった電圧を、保護回路をカチカチ言わせながらもなんとか20mV程度にまで下げました。その後ふたを閉めてしばらく音出ししていると、右側だけ50mV程度に上がりましたが、そこで止まったので由としましょう。パーツ交換を含めたメンテナンスでも行わない限りこの手の調整はなかなか規定通りにならないものですし、SP端子のDC電圧もおよそ100mV以下でしたら特に問題はありません。ただ、マイナス側に振れると良くないようですね。
 ちなみにアンプのオフセット調整のつまみはかなりシビアな上に、この手の中古品では大体は右に回そうが左に回そうがあまり法則性もなくガツンと電圧が上がったり下がったりします(この状態でスピーカーつないでたら壊すので注意)。電源オフの状態で適当につまみをぐりぐり回してガリを取ってから一度元の位置に戻して、通電後はドライバーでちょいと触るくらいの感覚でやるのがコツ。それでも電圧はコロコロ上下しますので、ある程度下がったら様子を見て安定したところで妥協するしかありません。メンテもされていない古いアンプのDC電圧なんてどうせそんなに下がりません。
 繰り返しになりますが、規定値ピッタリ(0Vなど)にしたければパーツ交換を含めたメンテを行わない限り無理。私のような素人ではここまでが精一杯ですね。それと感電には注意してね。緊張して基盤に汗とか垂らさないように。

 ちょっと話が横道に逸れましたが、調整後にテスト用スピーカーをつないでしばらく通電+音出し。問題なさそうなのでYAMAHA NS-1cにまずは普通に接続、音色に問題なさそうなことを確認してからシグマ接続してみました。

 音の印象としては、調整しながらぐぐって見つけた瀬川冬樹氏によるテスト記事の印象そのもの。普通の接続では普通の音(悪くはなかった)でしたが、シグマ接続だととても面白い音になりました。記事にもある“打音の衝撃的な切れこみ、パワー感”はとても個性を感じて気持ちが良いです。アコースティックな楽器、ピアノなどではやや硬質な印象ですが、こういうモノかな?って気もします。

 このKA-800、筐体はプラ製で薄く、軽く、とても安っぽい見た目なのですが、これでも定価は64,800円もした訳で、当時から重量級であったサンスイのAU-607と同じ価格帯で売られていました。もちろんKA-800の安っぽい筐体には理由があり、ボディに磁性体の採用を極力排除したそうです。そのため天板こそ金属ですが、その他は底面も含めてプラ製です。まるでミニコンポのパーツみたい。

 シグマドライブの効能ですが、ちょっとしたトラブルというかミスからその効果を確認することができました。というのも、スピーカーに接続した際右側のシグマ側だけきちんとSP端子に固定されていなかったようで、音を聴いているとたまにバランスというかF特が変化します。初めはラウドネススイッチや、バス・トレブルのつまみが接触不良でも起こしているのかと思ってぐりぐりつまみを動かしたりしましたが、右側だけやはり音が不安定なので、念のためスピーカー裏のSPケーブルを確認してみると、右側のシグマ側のケーブルが端子にうまくはまっていなくて、配線が浮いたように不安定になっていたという始末。あらま?と思って再接続、すると安定した音になりましたので、やはりちゃんとネガティブフィードバックして信号を変えてるんだなとちょっと感心。

 改めて確認すると、全ての端子でガリも何もなく、スライダ式のプリセットボリウムと、メインのボリウムボタンもちゃんと生きています。ボリウムボタンの電球だけは切れていましたが、ここは交換するか…あるいはちゃんと動いているので放置でもいいかな?あの大きなボタンが常時発光していると、ちょっと視覚的にうるさそうです。

 ちなみに「メインのボリウムボタン」という言い方をしましたが、このアンプのボリウムはちょっと変わっていて、スライダー式のレバーで音量を調整できるのですが、その横のボリウムボタンを押すとすぐにミュート状態になります。その後またボリウムボタン押したり、または1度電源を切っても電源投入後にこのボリウムボタンを押すと、あらかじめセットしてあった位置まで自動的にボリウムが上がるという仕組みです。スライダーの位置は動きません。このレバーは本体に「プリセットレベル」と英文で表記されています。
 このスライダーですが、内部では紐とプーリーでメインボリウムの位置を動かしているようで、頻繁に動かしているとそのうち切れそうな気がします。そうなるとプーリー外して紐を掛け替えてと…意外と直すの面倒くさそう。なるべく音量は固定のまま使った方がいいのかもしれません。

 私は長い間海外製のアンプを使い続けていたせいで、どうしても国産のアンプは「無個性・目方でモノ売ってる」みたいな意識をずっと持っていたのですが、最近ではこうやって古いB級アンプを適当に使ってみると、昔の国産オーディオも色々がんばっていて個性があったんだな〜と思い直しています。

 それと、スピーカーやソース機器をとっかえひっかえすると訳がわからなくなってきますが、それらを固定して、こうやって色々なアンプで遊んでいると、本当に色々な音があって楽しい。今まで聴いた曲もまた違った視点を発見できたりしてとても面白いです。

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▼2018年04月04日

PIEGA TMicro3

P4041263 以前テクニクスのSB-F1を入手したと書きましたが、そちらは長い間探しているという友達がいたのであげちゃいまして、でもあのデスクトップ上のマイクロスピーカーリスニングは、想像してたよりも楽しかったなと目覚めた結果、だったら自分も何か探して買ってみようかなと。そもそも平日の夜はMaster jubileを派手に鳴らす訳にもいかないですしね。

 で、色々探してみたのですが、そういえば以前オーディオショップで聴かせてもらったPIEGAのTMicro3という超小型スピーカーがかなり良かったよなぁ…と。それと現状のデスクトップに設置するにはあのサイズくらいが限界だったりしますし…と思って調べてみたら生産終了

 まぁ…生産終了じゃなくても定価で10万円越えるスピーカーなのでとてもじゃないけど買えません。せいぜい予算は2万円程度までかなぁとヤフオクを探してみると、ちょうどPIEGAのTMicro3が出品されていまして、予算は少し越えるのですが、ちょうど終了日ですし、ついでにその頃キャンペーンでやっていたヤフオク毎日くじを引いてみると落札額の50%をTポイントで還元!(最大1.5万円相当まで)なんて大物が当たってしまいまして、これは使わにゃ損だということで、だったら逝くかと。なのでこのスピーカーは送料入れても実質1.5万円ちょっとで手に入れたことになります。
 まぁ…現金払いという点では予算を超えているのですが、ちょっとしたTポイント長者になったし仕方ないかなと。欲しかったモデルがおトクで手に入ったんだし。

 で、今は上の写真のような状態で聴いています。
 この音はなんというか、ピエガですな〜。すごく繊細な音を出すのですが、中域に不思議な暖かさがある。そして解像度と空間表現もすばらしい!デカいスピーカーで色々セッティングに悩むよりも、こういうサイズでサッと音出してみたほうが楽しいのかも…なんて自らのオーディオ人生否定したくなっちゃうくらい、音についてはある意味驚きでした。

 セッティングについては、まずは机に直置き。机に直じゃなぁ…と思っていたのですが、想像以上によかった。ちなみにこの机はフランス製で板も分厚くとにかく重い。1人では到底持ち上げられない程の重量があるのですが、それが幸いしてるのか、もうこれでいいかな?なんて思いました。

 ただ、折角なので色々やってみないと面白くない。机に直置きだと耳の位置に対してスピーカーが下過ぎるので、またまたヤフオクに頼りまして、小さなサイズの御影石を調達します。サイズはH40×W150×D250mmの黒御影石で送料含め5,000円程度でした。TMicro3のサイズがH190×W120×D130mmなので奥行きはもう少し短くても良かったのですが、この大きさでこの厚みでこの重さ(1枚で約5Kg)がある御影石ってないんですよね。特注だともっと値段上がるし小さなサイズは加工しにくいので割高なのです。

P4041250 御影石が届いてから、まずはそのままインシュレータもなにもナシで置いて聴いてみましたが、悪くはないけど少し余計な響きがつくかな?それにTMicro3本体が御影石の上で滑りやすいので、何かの拍子で机の下に落としそう。これはいかんと近所の島忠で大きさの違う3M製粘着シール付のゴム足を大きさ2種類買ってきました。
 それで大きいの小さいの、3点支持などいくつか試してみたのですが、ベストがこの写真。前に大き目のゴム足で後が小さ目のゴム足というハイブリッド。これだとスピーカーにやや俯角がつくので、耳の方向的にはちょうど良い。

 音は、机・御影石直に置くよりも、音が締まってさらに低音も伸びるようになりました。低音が伸びたのはちょっと意外かな?足が3個と4個では4つの方が断然良い。というか、ゴム足については結構色々やりまして、1週間位かけて3個から6個まで大小色々やりましたが、結局写真のようなオーソドックスな配置がよろしいみたい。

 セッティングも決まったので現時点での音質評価ですが、本当にこの大きさのスピーカー2つが鳴っているの?というくらいの音の力強さと定位感。特にSB-F1でも味わえなかったポイントとして、音の力強さがあるなぁ…と思います。
 なんというか、出てくる音にエネルギーを感じるんですよね。これはこのサイズのスピーカ、というかもう少し大きなサイズでもなかなかキッチリ出ないものですよ。こういう音は聴いていて気持ちいいんですよね、安心できて。
 本機は密閉型ですが、こんな小さなエンクロージャーなのに、デスクトップの距離で聴く限りは低域の不足は感じられませんし、音もストレスなくよく伸びます。ただ、一般的なラウドスピーカー用途としてそれなりに距離を取り始めるとまた別なのかもしれません。

 先に紹介したSB-F1と同様、キャビネットはオールアルミ製で、音楽再生中に天板などに触れても振動があまり感じられない設計。SB-F1もそうでしたが、この定位の良さと独特の空間表現はこういった構造共通なのでしょうか?

 アンプはLINNのMAJIKを使っています。手持ちのアンプ色々試しましたが、このMAJIKが圧倒的に相性いいです。特に小音量時のバランスはさすがマジックだと思いました。スピーカーケーブルはLINNのK10です。

 しかし…これで自宅と別荘でスピーカーの方向性がキッチリ別れましたね。自宅はMasterjubileとカタマリ(写真では見えませんがiMacの裏にあります)とTMicro3、全てがアルミのガッチリ系エンクロージャ。別荘では3本あるスピーカー全て木製キャビネットの鳴きを重視したモデル。意識してこうなった訳ではありませんが、なんだかおもしろい。

P4041251
↑スピーカー端子はWBT製ではないですがケーブル側は余ったWBT端子を装着

OLYMPYS E-M1 + LUMIX G 20mmF1.7


▼2018年03月06日

MADE IN ABYSS Original Soundtrack Vinyl Limited

https://farm5.staticflickr.com/4667/39751528955_538f2097f0_m.jpg 注文したのは去年の秋だったと思いますが、メイド・イン・アビスのオリジナルサウンドトラック、アナログ版が今朝ゆうパックでイギリスから届きました。

 お値段は本体$35で日本までの送料が$10.60。日本円だといくらで決済されたかもう覚えていませんが5,000円はしなかったと思います。最近の国内復刻レコードがもはや5,000円位することを考えると割安ですね。

 当初は500枚限定プレスのクラウドファンディングだったようですが、結局〆切りまでに注文した人分全て、843枚のプレスを行ったようです。

 このレコード、2枚組ではありますが、日本製レコードでよくある中割れ式のジャケットではなく、そのまま普通のジャケットにレコードが2枚入っていました。中にはライナーノーツ、ジャケットイラスト入りのQRATESカードが封入。まだ音は聴けていませんが、盤面は鮮やかなグリーンでカッコイイ!。

 音楽は、ケビン・ペンキンというオーストラリア人。このアニメの他にも日本でゲームとかアニメ関係の音楽をいくつか担当しているらしい。メイド・イン・アビスのサントラについては、ハイレゾ版も買って聴いているのですが、なかなか雰囲気がある音楽です。ゾンアマのレビューでも100%★★★★★の大絶賛ですな。アナログ向きの音楽かといわれると微妙な気もしますが、レコードプレーヤーで聴くのが楽しみです。実際針を落とすのは週末になるかなぁ?

 昨今のアナログブームで、さまざまな音楽がレコードで復刻されるのがちょっとしたブームになっていますが、個人的には往年の名曲をアナログで復刻するのはどうでもいいので、このように中古で存在しない、過去にもアナログレコードでリリースされたことがない音楽にもっと製造リソースを割いてほしいものだと思いました、かしこ。

iPhone7 Plus


▼2018年02月19日

Technics SB-F1

P2180761 今から40年位前、テクニクスより「コンサイスコンポ」という製品が発売されました。ここでいう「コンサイス」とは、コンポーネントの大きさがコンサイス辞典並みにコンパクトなサイズという意味で、実際に辞典並みの大きさなのかは別にして、当時、大型化というか恐竜化する一方だった単品オーディオコンポに一石を投じた製品。宣伝にも力が入っていたようで、当時は小林亜星とすぎやまこういちを起用したテレビCMも放送されていたようです。

 面白いのは、当時単品コンポーネントではハイエンドクラスにならないと存在していなかったアンプのセパレートシステムが、割と各社で実現していたことで、スタートになったテクニクスはもちろん、ダイヤトーンも同じようなサイズでセパレートアンプシステムを販売していました。これらはサイズが一般的コンポサイズではなかったので、ユーザーもセットで入手する場合が多く、そのため各コンポーネントとしての役割をそれぞれ明確に設定しやすかったのでしょう。

 この小型コンポの流れは、そのまま進めばきっと日本のオーディオも違ったモノになったかもしれません。これらの製品はそのままセット売りのミニコンポへと進化(退化?)してゆききますが、そちらはオーディオの流れとして語る製品ではありません。

 そんなコンサイスコンポの中でもキラリと光る製品がこのスピーカーTechnics SB-F1。見た目はミニコンポの付属スピーカーみたいな趣ですが、キャビネットはアルミダイキャスト製でずしりと重く、ユニット配置もテクニクスお得意のリニアフェイズ設計となりとてもHi-Fiな音を出します。ブースト気味にして低域を擬似的に伸ばすミニコンポの付属スピーカーとは全く違う製品でした。

 ということで、とりあえず写真のように机の前に配置して音出しをしてみます。経路としてはMacmini→ ADI-2 Pro→NAPOREX HA-5→NAP250となります。スピーカーの脚はTAOCのメタルインシュレーターにAETのVFE-4005Hを重ねています。

 まず印象的なのが、音の定位感がすごいってこと。こんないい加減な配置で、更にスピーカーから耳の位置も近い(多分4〜50cmkくらい)なのに、本当に正面iMacモニタの奥からボーカルが聞こえます。というか人が立っている感じの妙にリアルな音場感です。サイズ的に低域は少し不足しているのかもしれませんが、低域がブヨブヨした感じにならず、シュッとした切れが良く量感も感じられる低音です。
 そして、音を再生中にキャビネットに触っても、思ったよりも振動していないことがわかります。この制振構造的なキャビネットが、独特の音場感を生み出しているのかもしれません。

 当時の販売価格は、古いオーディオではお馴染みのこのサイトによると、¥18,500(1台、1978年頃)だそうで、左右合わせると37,000円となり、そんなに安い製品でもなかったことがわかります。当時のように卓上三脚などを使ってスピーカーをフローティングさせてみるとまた音も違ってくるのかも。

 しかし…卓上のこういったニア過ぎるニアフィールドリスニングもなかなか楽しいですね。

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↑Technics SL-XP5と一緒に。

OLYMPYS E-M1 + LUMIX G 20mmF1.7 / iPhone 7Plus



▼2018年02月11日

Rola Celestion Ditton15

https://farm5.staticflickr.com/4711/40164883272_0ae9a8ec9d_m.jpg 私はイギリスのオーディオが大好きなのですが、スピーカーもイギリス製が好きなのです。
 その割には何故か自宅ではスイス製のPIEGA Master Jubileなんて使っていますが、以前はCelestion SL6 Siを使っていましたし、Celestion Ditton66も持っています。で今回のDitton15、なんというかCelestionのコレクターみたいですけど、仕方がないよね、好きなんだし。今のところは自宅で置く場所がないので、SL6 Si一緒に鹿嶋で使っています。

 Celestionの魅力ってなんなんでしょうね。全ての人が気に入るスピーカーではないと思うんですが、やはりこの音離れの良さと明るい音は本当にクセになります。え?明るい音??という部分に反応する人がいるかもしれません。どちらかというと英国のスピーカーって、音離れが悪く根暗な印象…なんて言われています、特にSL6についてはそんな印象を持っている人が多いかもしれませんが、ハッキリってそれは誤解。誤解というかアンプのパワーが足りていません。パワーというか駆動力かな…詳しい話はしませんけど、国産のプリメインだとほとんどダメかも。かくいう私もNAP250で鳴らすまでは、SL6がこんなにハキハキと明るく歌うスピーカーだとは思いませんでした。

 ま、低能率でアンプ泣かせのSL6はさておき、Dittonシリーズはそんなに能率も悪くないですし、もう少し鳴らしやすいです。ただ売られていた当時のスピーカーシステムとしては低能率だったかもしれません。確か能率は90dbW/mじゃなかったかな?昔調べたのですがよく覚えてない。一部で96dbと紹介されているサイトもありますが、計測方法が違うようです。

 このスピーカーの特徴と言えば、HF1300という独特な音響レンズをもったツィーターと、ウーハーと同じ口径のドロンコーン。写真を見ると3Wayに見えますが、一番下はドロンコーンと呼ばれるパッシブウーハーなので、電気的に駆動されるユニットは上2つの2Wayとなります。Dittonシリーズと言えばこのドロンコーンですね。上級機の66にも搭載されていますが、独特の音場感はこのユニットのおかげなのかもしれません。

 ツィーターは樹脂を染みこませた円錐形のユニットを、プラ製の音響レンズで塞いだ構造で、これはツィーターから出る音を効果的に拡散させる役割を担っているとか。
 音が出ているときにこのツィーターに触ってみると結構振動を感じることができて、ピンポイントの音像定位が命である現代のスピーカー設計とは、根本的に思想が違うのかなと思ったりします。キャビネットに対するツィーターの取り付け位置ですが、現在のスピーカーと違って対にはなっていません。右も左も正面向かって右側にツィーターは取り付けられています。というか左右の区別がない?なのでステレオでこのスピーカーシステムを聴くと、少し音像が右寄りになりますが、実用上は大した問題ではありません。

https://farm5.staticflickr.com/4739/24396113807_f4a7cb536e_m.jpg 写真はこのスピーカーの右だか左だかのF特を正面1mで測定したグラフ。もちろん左右とも測定してチェックしていますが、グラフは同じような結果でした。iPhoneを使ってAudio Frequency Analyzerで計測したので完全なデータでもありませんが、参考にはなるかと思います。というかスマホ使ってるヲマニな人は便利なのでこのアプリ買った方がいいよ。
 古いので経年劣化が気になりましたが、カタログに出ていたこのスピーカーシステム新品時のF特とあまり違いがないので、とりあえず音圧的にはユニットもネットワークも故障はしていないようです。

 音質ですがとても明るくて雰囲気がある音。なんというか、空間をそのまま包み込むような柔らかさと繊細さを感じる事が出来ます。欠点を上げれば、Celestionのスピーカーシステムにしては、意外とツィーターが存在感ある事と、中域がすこしへこみ気味かな?なんてトコロでしょうか。ボーカルよりもクラシックやジャズなどのインスト曲が似合うシステムなのかも。
 もっとも欠点とは言っても、1970年代に作られたスピーカーとは思えないくらい、豊かな音楽を奏でてくれます。こういう“雰囲気”があるスピーカーシステムって、なかなか見つからないですね。

 仕上げには前期・後期で色々なバージョンがあったようですが、私が所有している前期のモデルでは、MDFの切り口まんまの仕上げと、黒塗りの仕上げのバージョンがあったようです。黒塗りのバージョンは何故か電気通信大学で展示されているみたい。私のモデルではキャビネット前面にデカデカとマジックでシリアルが書いてあったりと、仕上げとしてはちょっとあんまりなので、本来はサランネットを装着した状態で聴くのが前提なのかも。

 このDitton15、今となってはかなり古いスピーカーシステムですが、ネットを検索すると今でも愛用している人はそれなりにいるみたいですね。有名ドコロだと、e-onkyo musicでコラムを連載している片寄明人氏も愛用しているようです。

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↑サランネットを装着した状態

iPhone7 Plus


▼2018年01月19日

NAPOLEX HA-5の謎

https://farm5.staticflickr.com/4676/39747050792_500546792d_m.jpg 謎という訳でもないのですが、いくつかわかったことがあったので、前のエントリに加えて追記を。

 最近色々調べていたのですが、手持ちのステレオ誌の1976年9月号で、HA-5の広告を見つけました。調べるとナポレックスというメーカーは、定期的な広告をステレオ誌にしか出していなかったようです。
 ステレオサウンド誌と違って、ステレオ誌はほぼコレクションされることがない雑誌(とくにバブル期は広告出稿してるメーカーへの編重ぶりが最悪で資料的価値がほぼない)なので、この雑誌にしか出稿していないとすると、なかなか資料漁りにも手間がかかります。

 まず、前のエントリからの訂正ですが、メーカーはこの製品を「ヘッドホンアンプ」と呼称していなかったようです。なので広告にも「プリアンプ」として紹介されています。それと価格も27,000円ですね。発売後値上がりしたのかもしれませんが、にしても19,800円は安すぎる気がします。

 せっかくなので、広告文章のHA-5の部分を引用します。

●ヘッドホン用パワーアンプを内蔵したプリアンプHA-5。
「シンプル・イズ・ベスト」をモットーに、トーンコントロールなど少しでも音質を劣化させる回路をはぶき、増幅素子を最小限にし、その動作点も歪の少ない点に設定。さらに直流をもNFをかける単純な回路を構成。信号回路の単純化により、精密緻密な音質を得ています。また、HA-5は、ダイナミック型ヘッドホン専用のアンプを内蔵。直接プレーヤー及びチューナー、テープデッキに接続して、2台のヘッドフォンを駆動させることができます。ヘッドホン本来の性能を100%引き出し、ソースのディテールまで、あますところなく再生するHA-5-----世界最高峰のプリアンプと比較試聴し、その音質をご確認下さい。/プリアンプHA-5(ヘッドホン用パワーアンプ内臓)標準価格27,000円

 だそうです。

 メーカーは、この製品をヘッドホンアンプではなく「プリアンプ」として売っていたこと。そして、世界最高峰のプリアンプと比較とか、宣伝文章にせよ、本製品の音質には相当の自信を持って世に送り出していたことがわかります。

 世界最高峰かはわかりませんが、自宅のHA-5は通電しているとますます調子が良くなってきました。特にヘッドホン出力の音はいいですね、毎晩ヘッドホンで音を聴くのが楽しみになっています。

iPhone7 Plus


▼2018年01月07日

NAPOLEX HA-5

P1070572 今のオーディオ業界はヘッドホン関係がブームで、むしろ普通のオーディオメーカーの陰が薄くなっているような状況ですが、この現在のヘッドホンブームからおよそ50年前、1970年〜1980年にかけて、ナポレックスという、ヘッドホンをほぼ専業にするという珍しいオーディオメーカーが存在しました。

 メーカーとしては創立が1970年、そして1980年には会社を売却しているとのことなので、会社の存命機関はちょうど10年間。なので資料も少なくて、手持ちだと「絵で見るオーディオがイド」という昭和53年3月発行の本に国内オーディオメーカーのリストとして掲載されているのを見つけました。それによると、本社は東京都の神楽坂に存在していたようです。他、当時のヘッドホン関係資料といえばステレオサウンド別冊の本がある筈なのですが、今は奥の院から出てこないので、のちほど判明した情報があれば随時追加してゆきます。

 当時のオーディオにおけるヘッドホンといえば、完全に本流から外れていて、たまにオーディオ誌で紹介されるときは、ケーブルやインシュレータと同様のアクセサリ扱いになっていました。そんな時代に、ナポレックスがほぼヘッドホンオーディオ専業であったことは、先見の明というか、当時のオーディオ業界を考えると無謀というか…まぁ、個性的なメーカーであったことは間違いありません。ただWebサイトを調べると1機種だけ、スキャンスピーク社と共同開発で普通のスピーカも発売していたようです。

 そしてこのHA-5という製品は、ナポレックスが1976年に発売したヘッドホンアンプ。発売期間は1年程度の短命だったようで、当時の定価は19,800円27,000円でした。

 本製品が面白いのは、ヘッドホンアンプながら、プリアウト端子、そしてMMのフォノイコライザも内蔵していること。更にテープモニタまでありますので、機能としては完全にプリアンプですねこれは。更に凝ったことに、それらの回路はすべて別回路になっています。ちゃんと配線追っていないのですが、ケースを開けると、メインの左右バランス同軸ボリウムも3連〜4連装になっていまして、それぞれ通過するボリウムが違うのかしら?他、面白いのは、メインの基板がケース上部から逆さま(しかも斜め)に装着されていて、コンデンサなどは一部を除いて全て上からつり下げられています。電源部分のみが下のシャーシに設置されており、電源部分と回路の分離を狙った構造なのかもしれませんが、実は単にこのサイズのケースに無理矢理基板を突っ込もうとしただけなのかもw。
 とにかく製品のジャンルも個性的ですが、設計もかなり個性的です。

 ヘッドホンアンプとしては、ちょっと高域にクセがある鳴り方ですが、音はとてもクリアでいい意味で当時の高級ステレオっぽい音が楽しめます。入手当時は低音が不足している気がして、それを補うため低音ジャンキーなウルトラゾーンのPRO900で聴いていたのですが、しばらく使っているうちに大分馴染んできたのか、或いは耳が慣れてきたのか(笑)、AKGのK702くらいがちょうどいい感じになってきました。程よい解像感と立ち下がりがやや伸び気味な音のせいか、密閉型より開放型のヘッドホンの方が、このアンプには似合う気がします。

 本製品はプリアウト出力を持っていますので、もちろんプリアンプとしても使えます。現在はNAP250に繋いで聴いていますが、プリアンプとしての音はさすがに私のメインプリであるNAC12と比較できるクオリティーではありません。質もそうですが、中低域に独特なピークを感じますし、高域はもう少しなめらかさがあればと思いますが、新品の状態を知らないので本機の音質評価はできません。ただ、面白い音ではあるので、ここしばらく(といっても年末年始は自宅にいませんでしたが)は、この組み合わせで音楽を聴いています。
 なにせNAC12にはヘッドホン出力がないので、HA-5だと深夜にヘッドホンリスニングを行う時でもスイッチ1つで配線替えしないで済むのが楽w

 フォノイコは正直オマケレベル。聴けなくはないですが、当然ながら自宅のLINN LINTOとは比較になりません。ついでにいうとMM入力なので、SONYのHA-10を挟んで聴いていますが、それに原因があるのかも。使用カートリッジがIKEDA9cIIIなので、評価にはもう少し増幅率が高いヘッドアンプを用意すべきなのかもしれませんね。
 それと、フロントの切り替えスイッチにガリがあるようで、聴いているとノイズが乗ったりしてきます。ここをクリーニングすれば直るか、或いはトランジスタの寿命か…よく分かりませんが、自分が持っているHA-5についてはフォノイコの調子はイマイチです(追記:このエントリを書いた日に再度レコード再生してみましたら、少なくともガリはありませんでした。レコードの再生音も以前の印象より大分良かったです)

 このような個性的な製品を作っていたナポレックスですが、1980年には会社を売却して、オーディオからは完全に撤退したようです。同じ名前でカー用品のメーカーがありますが、同社の沿革を読む限り、全く関係ない会社みたいですね。

 1970年代といえば、住宅も今より狭かったですし、遮音性も現代の住宅よりもありませんでした。本来は現在よりもヘッドホンリスニングが求められる時代だったような気もしますが、何故かあの頃のマニアの大多数は本気でヘッドホンオーディオに取り組もうとは考えませんでした。そんな時代に当時アクセサリ扱いだったヘッドホンをほぼ専業にするとは、時代が半世紀ほど早すぎたのかもしれません。

 もし、現在もこのメーカーが存続していれば、STAXと並んで日本のヘッドホンオーディオを盛り上げていたのかもしれないと思うと残念です。そして当時の社員だった人達は、今のヘッドホンオーディオの盛り上がりを、どんな思いで見つめているのでしょうか?

OLYMPYS E-M1 + Zuiko Digital 50mm F2.0


▼2018年01月05日

National/Technics SU-50A

https://farm5.staticflickr.com/4725/38612717495_4264d59349_m.jpg どうでもいいけど、乙女のたしなみアンプ道…的なアニメか漫画とかできませんかね?名付けて「ガールズ&アンプリファイヤー!」。萌えっぽい女子高生達が乙女のたしなみを身につけるために、古のアンプを使って闘う…って、何と闘うんだ?w

 それはともかく、ここ数ヶ月私が夢中になっているアンプ、TechnicsのSU-50Aです。発売が1969年でステレオサウンドNo.10に発売の案内が出ていますので、同年の春くらいから店頭に並んだのでしょうか?発売当初は50Aというシンプルな型番でしたが、後にSU-50Aと変更されたようです。

 当時の定価は95,000円。消費税制度の前にはオーディオ機器に物品税というのが15%程かかっていましたので、それを差し引くと本当の価格は82,600円くらい?更に当時の物価を考えると1969年といえば大卒初任給が平均34,100円の時代。ただ当時の経済は高度成長期の健全なインフレ基調にありましたので、今と比較して数字通りの貨幣価値ではないと思います。それでも今の感覚だと20〜30万円クラスのプリメインアンプと言えますかね。発売当初だと、国産では最高額に近い製品で、当時のオーディオ誌を当たってみても、高級オーディオ機器として扱われています。

 このアンプの特徴は、何といっても、ナショナル・テクニクスが始めて発売したソリッドステート、つまり増幅にトランジスタを使った初のプリメインアンプであったということ。その当時のHi-Fiアンプはまだまだ管球式がメインで、ナショナルが同時期に発売していたSU-30/SU40というプリアンプとメインアンプも管球式でした。そんな中での同社初めてのトランジスタ方式によるHi-Fiプリメインアンプということで、本機にかけるナショナルの意気込みもかなりのものだったようです。

https://farm5.staticflickr.com/4683/39478351572_6b5775cd4d_m.jpg こちらは、ステレオサウンドNo.14に掲載されていた折込広告。大きく天板を空けた内部を見せ、その横には「アンプとして魅力があり、音色として親しみがある50A!」というキャッチが掲載されています。
 この「音色として親しみがある」というのがポイントで、当時の雑誌記事を当たると、トランジスタ方式ながら音色には暖かみがあり、まるで管球式のアンプのようだ…といった評価が出ていたりします。
 これは想像ですが、当時のナショナルは、初のトランジスタアンプとして、音色の違いを管球式と比較されてしまうのを恐れたのかもしれません。そのため本機の音色はTechnicsブランドのアンプとしても異質で、実質の後継機であるSU-3600はもちろんのこと、それ以前に発売されていたSU-30/40という管球式プリアンプ・メインアンプよりも暖かみを感じる音色だったそうです。確かに私達が想像するTechnicsの音って、正確無比で硬質、ウォームよりもクールという印象がありますもんね。

 その他、本機の特徴としては、OCL、アウトプットコンデンサレスであるということ。そのため鮮度の高い、特に低域の再現性に優れるそうです。あともうひとつは、特別な回路を使ったトーンコントロール類。これらのつまみはセンター位置から15度以内の範囲で信号がバイパスされる構造になっています。更にトーンコントロールは低域:250Hz/500Hz・高域:2.5kHz/5kHzでそれぞれターンオーバー周波数が切り替えられたり、サブソニックフィルタは-8dbでそれぞれ30Hz/8kHzを選択できるスイッチがあったりと、あの時代のレコード再生を意識した音質コントロール機能も豊富です。ちなみにフォノ回路はMMのみ、ただしこのイコライザ回路も優秀で、名前は忘れましたが、某オーディオ評論家がフォノイコとして本アンプを長年使い続けていたという話をどこかで読みました。

 こちらのアンプは、某所で5万円、更にメンテナンス済みという至れり尽くせりの状態で売られていたモノ。メンテログによると、各種レジスタ類が調整・交換されていてそれなりに手は入っているようですが、リキャップはされていないようですね。正弦波と短形派の測定画像も添付されています。スピーカー端子からDC電圧を測定してもほぼ0mvという優秀な状態だったので、しばらくは使い続けられると思います。

https://farm5.staticflickr.com/4555/24225339347_d4929bd44a_m.jpg 早速音を聴いてみると、本当に素晴らしい…素晴らしいというかね、私の好みとしてこの時代の石のアンプが本当に好きなんだなと思いました。
 なんだかんだで家のメインシステムもこの時代の石のセパレートアンプですし、この時代のソリッドステートなアンプの音には本当に心惹かれて困ります。ただ、今のところ管球式のアンプに行こうかという気分にもあまりなれないんですよね。なんででしょうか?w

 私が思うに、この時代のトランジスタアンプって、音に独特な明るさと歯切れの良さがあるような気がするんですよね。この印象はひょっとしたら、完全に元の音を増幅し切れていないから、あるいは音の情報量が足りないからなのかもしれません。でも、それを言ってしまえば世の中のヴィンテージオーディオ機器なんてみんなそんなもん。音、そして音楽にとって何が重要かは人それぞれで、逆に言えばその人にとって必要ない部分をそぎ取ってしまったからこそ、より音楽が美しく聴こえる…。だからこそ特定の時代のヴィンテージオーディオにハマる人が大勢いるのかもしれません。

 ただ、スピーカーの駆動力については現代のアンプに比べ今一歩かなぁ。
 ダメというレベルではないのですが、CelestionのSL-6みたいな低能率のスピーカーを鳴らすには、今一歩パワーが欲しい気もします。もっとも、この時代のスピーカーはまだまだ高能率でしたからね、まさか発売後半世紀過ぎて84dbW/mなんて低能率スピーカー駆動させられるとは思ってもみなかったでしょう。ただ、手持ちだとYAMAHA NS-1cについてはそれなりに鳴ります。
 なので、私の場合だと、背面のプリアウト出力(本機は背面のプリとパワー端子をショートさせてプリメインとして使う方式、なのでショートピンを外せばプリにもメインにもなります)から、AudioLab8000Pに信号出してスピーカーを駆動しています。その方がこのアンプのおいしいところを味わえますので。

 どことなくマッキン風な見た目は、古のオーディオ評論家、瀬川冬樹氏のアドバイスを受けているという話です。発売当初はMacintoshのアンプを真似しているなどと言われたらしいですが、そもそも一番外見が似ていると思われるMcintosh C23もほぼ同時期の発売なので、真似と結論づけるのも難しい感じ。
 ただSU-50Aの透過パネルについては、実は広告の写真から想像するよりも高級感がなくて、黒いパネルの中から文字だけが浮かび上がるのではなく、パネルの中身全体がうすらぼんやりと光るという、何とも微妙な代物で、ここはもう少し頑張ってほしかったなと思うところ。

 でも、正面にあるナショナルマークとテクニクスマークはカッコイイですね。評論家の菅野沖彦氏は当時のインプレ記事で、このマークがもう少し小さくなればいいのにと語っていますが、今となってはこの英文ナショナルマークもむしろ貴重でカッコよく見えます。

su-50a
↑暗闇だと結構派手な印象w

iPhone6 Plus



 

Victor AX-Z911

https://farm5.staticflickr.com/4679/39491610801_3faf8b1fa8_m.jpg まぁ…色々ありましてねw。某アンプを返品してきたついでにヤケで買ってきたビクターのDAC内蔵アンプ。ヤケというのは嘘で、こっちのアンプもかなり気になってはいたんだけどね。お値段も某アンプの1/5程度だったし。

 VictorのAX-Z911、発売は1987年で当時の定価は89,800円。このアンプ、実は昔にヲデヲやってたときから気にはなっていたんだけど、結局あの頃の自分は輸入製品の方に進んだので、長い間縁はありませんでした。ただ…ずっと心のどこかで気になってはいたんですよね。それが、近年の某所でのアンプ道楽遊びの中で、手持ちの中古アンプを増やすことに抵抗感が無くなったということもあり、非ドフ系のリサイクル店から回収。見た目はミント状態で、一応店頭で動作チェックとDC漏れなど確認してきたのですが、スピーカー端子のDC電圧は7mv程度だったので大丈夫かなと。某所に持ち込んで早速音出しをしてみます。

 AX-Z911の特徴といえば、何と言ってもDAC内蔵アンプだということ。更に面白いのが、デジタル入力があった場合、それをそのままD/Aコンバータに送るのではなく、1度内蔵メモリにバッファしてから再生するという点。バッファメモリの容量は果たしてどのくらいあるんでしょうかね?
 で、なんでこんなめんどくさい事をするのかというと、ズバリ!アンプのA級動作を実現するためとなります。

 アンプにおける増幅方式、A級、AB級、B級…についての解説はここでしませんので、興味がある方は適宜ググってほしいのですが、簡単に言うと、A級アンプというのは、アイドル時こそが消費電力最大状態という、頭のネジが外れてるんじゃね?なんていう超非効率な増幅方式。しかし増幅時の信号のクロスオーバー歪みに関する影響を受けないため、音のピュアな増幅が可能となり、一部で熱狂的なファンがいる形式のアンプとなります。
 ただし、当然ながらA級アンプはアイドル状態で回路へと全力で電気を送り込む方式ため、電気代はともかくとして、アンプの回路には猛烈な負担をかけます。そりゃそうです、ある意味常に全力疾走で最大出力な状態ですから(むしろ音を出している時の方が電気をスピーカーに食われるため回路への電流は減ります)。なのでそれと引き替えにA級アンプの最大出力は小さいです。このAX-Z911の場合でいうと、A級で最大出力20W、但しもうひとつ内蔵されているAB級回路に切り替えれば最大出力120Wとなります。そして理不尽wなことに、AB級動作ならなんともないアンプの天板が、低出力なA級動作に切り替わるとたんチリチリに熱くなります。つまりはファンが壊れた20W(出力なので実際はその倍以上)の電熱ヒーター回してるようなもんですからね。夏は使えんぞこれ(笑)

 で、話を戻しますが、このアンプが何故デジタル出力を1度バッファするのかというと、なんと!バッファに貯めたデジタル信号をアナログ変換する前に解析して、出力が20W以下で済むと思われる場合はアンプの増幅回路をA級へ、それを越えると予想される場合は、アンプのクリップを防ぐために瞬時にAB級(ここでは解説しませんがつまり効率的に大出力が出せる増幅方式、普通のアンプはこっち)へと回路を切り替えるのです。ハッキリいってアホかいなと思う手の込みようです。というか、こんな方式を採用したオーディオアンプなんて、全世界でもこのAX-Z911(と後継機のAX-Z921)のみだと思います。もっとも、一般家庭で音楽を再生する限りは、アンプの出力20Wなんて越える訳ないと思いますけどね。
 ちなみにどうしてこんな面倒な安全弁みたいな仕掛けがあるのかというと、アンプが制限出力を越えると、越えた分の信号の山が平坦…クリップと呼ばれる状態になり、そのときスピーカーには直流電力が流れるのと同じ状態になるからです。何故これがマズいのか…は、ググって下さいw。

 故にこのアンプの場合、デジタル入力とアナログ入力では全く音が変わります。そりゃそうです、入力信号によってA級動作とAB級動作に変わる訳ですからね。アンプとしては全く別物な訳で、当然同じ音の筈がありません。
 で、このデジタル入力時のA級動作状態の音がすごくいいんですよ〜いやマジで。当然ながらA級動作を行う為には、内蔵のDACを通さなければいけないので、ADI-2 Proからデジタル48kHzを送り込んで聴く訳ですが、この古くさいDACの味もなかなか。
 現代のDACと違い、音の滑らかさとか解像感はあまりないのですが、情報が適度に欠損しているせいなのか音に力強さがあり、例えていえばちょっとやれてきたレコードの針で音楽聴いてるような印象。音の正確さとかぴゅあぴゅあな音楽再生みたいな観点だとやや邪道なのかもしれませんが、ヲデオは楽しければよいのです。更にダイレクトモードをONにすれば、余計な回路をすっ飛ばし、アンプ内部配線の長さが0.5mでスピーカー出力端子まで直結されるそうで、一層音の鮮度がアップします。

 ADI-2 Proからアップサンプリングしてアナログ出力での再生も試してみたのですが、こちらの方が音は滑らかでちゃんとしてるんだろうな〜と思いつつ、逆にA級アンプのなんとも言えないシルキーな雰囲気が失われます。DACは荒いけど増幅部は滑らかなA級動作か、DACの情報量は多いけど増幅がやや荒いAB級動作か〜悩むところではありますが、やはりこのアンプの個性は貴重なA級動作にあると思われますので、おとなしく内蔵DACで音楽を聴くのが筋かと。

https://farm5.staticflickr.com/4685/25577913218_a2d759b2df_m.jpg 裏技として、外部からデジタル信号を入力した状態で、DAT-2からのアナログ信号を入力し、DATの録音モニター状態で再生するとアナログ入力からのA級動作が可能みたいです。
 みたいです…というのも、アンプの表示は確かにA級増幅になってるし、天板もチリチリに熱くなるのですが、なんかデジタルを突っ込んだときのA級動作と音の感じが微妙に違う気がするんだよね。これは私の気のせいかもしれませんので何ともいえません。アンプがこの状態の場合、内部の基板ではランプが点灯してA級増幅中であることを示すそうですが、それがこの写真。ちなみにこのランプは天板戻してしまうと外からは見えません。
 デジタル側はリンクさえすれば音楽を再生する必要がありませんので、古いCDPの電源を投入してデジタル接続しとくだけで構いません。ADI-2 Proから同時にデジタル出力するって手もあるのですが、その場合サンプリング周波数の受けは最大48kHzを上限にしないとリンクしませんので、アップサンプリングでの再生はできない事になります。

 そういえば本機の天板ですが、呆れることに通常の天板の上に厚さ3mm程度の鉄板が敷かれています。天板空けようとイヤにネジ多いなと思いつつ本機上部のネジを全て外したら、そのまま文字通り天板だけが取れて驚きましたが、まぁ…この時代のアンプは重量こそ正義といわれていた時代なので、さもありなん。
 天板を空けたときに気が付いたのですが、本機は多分天板空けられたことない状態。こういうのって自分でバラすと何となく雰囲気でわかるんだよね。ネジ山に全くキズが無いとか、ネジを全て外して天板を持ち上げるときの抵抗とか…もちろん間違っている場合もありますが、新品の家電製品を分解したことがある人なら、何となくその雰囲気わかってもらえるはず。この個体は、外見もミント状態でしたが、中も30年前のアンプにしては非常に綺麗な状態でした。

 それと、リモコンが付いてるのがありがたい。ホントか知りませんけど、この手のピュアなオーディオアンプの中で、始めてリモコンを搭載したのが本機だという話。

 スピーカーは当初Ditton15で鳴らしていたのですが、イマイチパッとしない印象でした。しかしYAMAHA NS-1cに切り替えたら実にいい塩梅で鳴り、この時代の国産ステレオが目指していた音はこういう方向だったんだなぁ…というのが実感できて、なかなか気持ちよいです。

https://farm5.staticflickr.com/4644/39447912671_3846f0cbc0_m.jpg
↑これが天板、厚さ3mm位あって重い!

iPhone6 Plus


▼2017年12月25日

Celestion SL-6siとYAMAHA NS-1 classics

https://farm5.staticflickr.com/4582/38118642312_3bc006e4ab_m.jpg 現在別荘では二組のスピーカーが稼働しています。1つがCelestion SL6si、もうひとつがYAMAHA NS-1 classicsで、それぞれ個性的なスピーカーで満足しています。

 SL6siの方は、雄大な音場と実像感のある音で、小型ながらも大型スピーカーが鳴っているかのような、ストレスがないとても気持ちの良い音が出るのですが、能率が84dbW/mと低く、アンプにもそれなりのパワーというか、駆動力が求められるため、全ての組み合わせで良好という訳にもいきません。一応別荘には、Audiolab 8000Pと、NAD 2200というパワーアンプがあるのですが、8000Pじゃないとイマイチな感じとなります。プリメイン単体だと少しモアパワーな印象です。

 対するNS-1 classicsですが、こちらはもう少しアンプのパワーには寛容。能率で言うと86dbW/mとなり、単純にアンプへの負担はおよそ30%程減っていますが、それ以上に鳴らしやすい雰囲気があります。ただ音色はSL-6siと大分違い、雄大な音場や実像感よりも、適度な空間で綺麗な音を響かせる…といった趣で、特に小編成の生楽器などの曲はかなり惹かれるものがあります。

 ということで、今ではちょうど半々くらいでしょうか?これらのスピーカーを切り替える割合は。午前中にNS-1 classicsを聴いて、午後からはSL-6siなんて事もよくあります。
 もちろん、スピーカーの切り替えは、正面にスピーカーを二組並べるなんてヤボなことはせず、ちゃんと台の上からスピーカーを片付けて、背面端子をショートさせた上で隣の部屋に押し込んでます。同じ部屋に置いておくと明らかに音が濁るというか、使ってないスピーカーの方から変な響きが聞こえてくる気がしますので。

 もっとも、簡単に出したりしまったりできるのも、このサイズのスピーカーだからできる楽しみかもしれません。

iPhone7 Plus


▼2017年11月05日

AETのEVO-0402SHRFがなかなかよい件

https://farm5.staticflickr.com/4457/37294196174_c9737becdc_m.jpg 自分が使っているオーディオ機器は、普通のRCA→RACケーブルケーブルが案外少ないので、それなりに自作でケーブルを作らなければならないのですが、ちょっと前までは売るほどあったLINN BLACKケーブルの手持ちも近頃ではさすがに減ってきて、何か別な線材で手頃で手に入りやすいケーブルはないかな?と物色していたのでした。
 LINN BLACKは切り売りだと1m/1,500円で、得られるパフォーマンスを考えれば値段には文句ないんだけど、なにせ売ってる場所が限られるので、調達に手間がかかる。

 つことで、トモカ電気とかアキヨドとか色々眺めていたんだけど、その中で目についたのが、AETのEVO-0402SHRFというケーブル。ヨドバシの店頭だと切売りで税込みで1m/940円という安さだし、なんたって線材が細いのがよい。というかこの手のオーディオケーブルでやたらと太い線材はもう信用しないことにしている。個人的な印象だけど、図太いケーブルで音が良いと思ったケーブルなんてほとんどないし、自分の好みとしては多分細目でしなやかな線材の方が基本的に合っているようだ。それと青の見た目もなかなかカッコイイ。ケーブルだって見た目が悪いよりは良い方がずっと嬉しい。

 さっそく、この線材をつかって1mのRCA→TSケーブルを仕立ててみる。TSプラグはノイトリックのこれRCA側はこれ。結構お高いプラグだけど、10年以上前にこのプラグを手に入れたときはもっと安かった気が…。たしか何かの海外通販やったとき一緒に注文したんだよな。

 ノイトリックのプラグは、プラグとしての信頼性も高いけど、なんたってハンダの食いつきが良いのが嬉しい。毎日のようにハンダごて握ってる人にはどうでも良い利点かもしれないけど、たまにハンダごて使うだけの私のような素人には、こういう点もメリットなのだ。

 で、せっかくなので前に作ったLINN BLACKのRCA→TSケーブルと比較してみたのだが、AETのケーブル、なかなかよいんでないかい?これは機材の相性もあるのかもしれないけど(もっとも自分の場合は実質ADI-2 Pro専用用途なのでいいのだが)、LINN BLACKが地味だけどきちんとした端正な音を出すのに対して、AETの方は、同じようにきちんとした音だけど、LINN BLACKより少し華やかさがある印象で、変なクセを感じないのが実に良い。この控えめな華やかさは、禁欲的なRMEの機材にはむしろ良い方向に働いているようで、少なくとも自分の環境では、AETの方がADI-2 Proのメインケーブルになってしまった。

 線材が細目なのも取り回しが良くて気に入っているし、私の場合はなんたって会社帰りにアキヨド寄って線材の調達ができるので、昼間に仕事をしているときにふと…「お、今日はなんだかケーブル気分」なんて事になっても即日でケーブルが自作できてしまうのが嬉しい。

 好みもあるとは思いますが、手頃な値段でちゃんとしたケーブルをお探しの方には、このEVO-0402SHRFをお勧めしておきます。私の場合は自作前提だけど、普通の人はRCAの完成品ケーブルとしてもこの値段と音なら、安いと感じるのではないでしょうか。

iPhone7 Plus


▼2017年07月11日

SANSUI AU-α607L Extra

P7090238 自分はサンスイの音が好き…というのは、私の基礎嗜好としてずっと昔から実感していたのです。何故から、自分が一番始めに買ったCDPがサンスイのCD-α607iだったから。多分、私がマトモにオーディオ機器の音質比較をして購入した最初で最後の機器です。その後はね…衝動買いしかしてない訳だし(笑)

 ということで、SONYの TA-F333ESX IIをちょいちょい聴くようになってから、一度サンスイ同時代のアンプ、607系の音は興味を持っていて…というか、この手の国産アンプの中でもサンスイの表面がテカったモデルは一度聴いてみたいものだなと漠然と思っていた訳です。

 で…家から近くないドフでAU-α607L Extraが2万円で出ているのを見つけてしまって、安くはないなと思ったのですが、ジャンク扱いじゃないし持ち帰ってみるかな?と思って購入。ボリウムに多少ガリがあるそうですが実用上は問題ありません。むしろボリウムが少しぐらつく方が気になりますが、一応バラして確認してみると、パーツとしてはガッチリと内蔵ボリウムに固定されているようで問題ないかなと。本製品のボリウムノブはネジ止めじゃなくて圧入みたいで、前のオーナーはそれを知らずに無理矢理フロントパネルをこじ開けようと色々したんじゃないかな?今のところは正常に動いていますので、気にしないことにします。

 その他、ダイレクトスイッチやパワーアンプ切り替えスイッチでもガリが出ているようで、たまにLチャンネル出力が不安定になるのですが、スイッチを何度も回していると大体直ってきたので、これも問題ないといいうことにします。バラして清掃とかすると余計に壊しそうだし。

 SP端子からのDCチェックは、左が4mV程度、右が0.2mV程度でこれも全く問題なし。問題なさそうなので、しばらくウォーミングアップした後にメインのピエガに接続してADI-2 Proより音出しします。

 あー確かにこれはイイですね。同じ時代のアンプではありますが、SONYとは大分違う音が出ます。ソニーに比べもう少しなめらかで解像感を強調しない感じ。音場やらは相変わらずこの時代の国産アンプ同様、お団子空間ではあるのですが、そうそう…これが自分が好きなサンスイの音なんだなぁと、しみじみと聴き惚れます。
 これにCD α607iを引っ張り出して、往年のCDオーディオと洒落込みたいのですが、そちらはまだ倉庫から出せていません。週末にでもやるかな。

 まー、当然ながらNAP250には全く及びませんし、このアンプをこの先常用するつもりもないのですが、完全な興味本位としての機器購入として、こういうのも楽しくていいんじゃないかと。一応、こちらは鹿嶋行き機材のひとつとして、333ESX IIと同様に持ち込む予定です。彼の地がだんだんアンプ天国になってくるな(笑)

OLYMPYS E-M1 + Zuiko Digiral 14-54mm F2.8-3.5


▼2017年06月04日

死ぬまでに手に入れたいオーディオ

 ちょっと前だけど、ふとそんな話題になり困ってしまいました。
 昔なら色々沢山あったんですよね。でも…今はなんだろ、と思ったのでちょっと考えてみます。まずはソース機材から。

 一番先に思いつくのはLINNのLP12かなぁ。これはアナログプレーヤーのLINN AXISが壊れなければ絶対ほしいとも思っていなかったのですが、壊れちゃったのでwやっぱりほしいです。困った事に一番安いセットで43万円する上に、さらに45回転が必要な場合LINGOという20万円する外部電源が必要になるので、おいそれと買えません。まぁ…リーマンやってるうちに買っておきたいですね。1度買えばきっと死ぬまで保つだろうし。

 他、以前は同じLINNのネットワークプレーヤー、Klimax DSとかほしかったのですが、まーさすがに300万円は普通のサラリーマンやってる限りは無理です買えません(笑)。それとネットワークプレーヤーというジャンルは、最近PCオーディオ界隈に勢いを持ってかれてる気もしまして、昔ほど高価な機器がほしい気持ちもなくなったかなぁ。

 そうそうPCオーディオもADI-2 PRO買ってから上がりな気分になっちゃいまして、他にほしい機材もあまりなくなりました。こちらは日進月歩の業界なので、数年したら別な機材ほしくなる可能性高いですが、今のところは満足中。

 ではアンプはどうかというと、これも特にないなぁ。例えばクレルの初期パワーアンプを1度聴いてみたいとか、そういう欲望はありますが、ずっと使い続けるアンプとして考えると、今のNAC12/SNAPS/NAP250の組み合わせを変更したいとは思わない。あ…HiCapだけはほしいかな。ま、その程度。

 スピーカーについても同じようなもので、今のところPIEGAのMaster jubileeに不満はありません。他、別な場所でCelestionのSL6si、YAMAHA NS-1 Classic使ってますが、他にほしいスピーカーってのもなかなか難しい。じっくり聴いてみたいのはアポジーのフルリボンとかね…昔は聴いてみて買う寸前までいきましたが、さすがに前後で同じ音が出るリボン型は自宅で使うには色々厳しい。

 ただ、ちょっと音を聴いてみたいな…みたいなモデルはそれなりにあるんですよね、なのでハードオフとかで出物を見つけるとつい買ってしまう。そのため中古価格数万円程度の機材はけっこう無駄遣いして余計なの買い揃えてます。ただ…それもある意味興味本位で揃えてるだけで、今のところ将来に渡りメインでずっと使い続けたい訳でもない。

 つことで手持ちの機材を用途別にちょっと整理してみます。

 1:ソース機器
   自宅:アナログ:LINN BASIK ターンテーブル→LP-12に買い換えたい
   自宅:ネットワークプレーヤー:LINN MAJIK DS→これでいいかな
   自宅・鹿嶋:USB/DAC:ADI-2 Pro→これでいい

 2:アンプ
   自宅:NAC12/SNAPS/NAP250→ほしいのはHiCapくらいか
   鹿嶋:AUDIOLAB 8000A/8000P→これもこのままでいい
   予備:LINN MAJIK→将来機材を処分する必要があってもこのアンプだけは残す

 3:スピーカー
   自宅:PIEGA Master jubilee→不満なし
   鹿嶋:Celestion SL6si→不満どころか現状のベスト!
   予備:YAMAHA NS-1 Classic→小型SPなのでSL6と交互に使用、これも不満なし
 
 あれ?ほしい機材ないわ。
 もちろんこれは現状の話であり、どこかですごい機材を聴いて仰天して、それがほしくてほしくて仕方がなくなる場合もあるかもしれません。ただ、これだけの時間オーディオ機材を色々買ったり売ったりすると、もう全く新しいジャンルのオーディオ機器は多分そんなに欲しがらないんじゃないかな。そんな気もします。もちろん金に糸目を付けないのならいくらでも買いたい機材はありますけど、幸い自分の人生は金に糸目だらけなので、現実的に考えると自分の中でまだ買っていない機器はLP-12くらいですかね。

 そういう意味では、あまりオーディオ道の果てなき泥沼にハマっているとは言えないところで上がりに近い気分になってるので、安上がりな人生とも言えるかな(笑)
 それはともかく、ボチボチと死ぬまでに買っておこうと思う買い物は、心の中で棚卸ししておいた方がいい歳になってきたのかもしれません。

▼2017年05月28日

AliExpressからジャーマンプラグを買ってみた

E5270475 ちょっと前にここで書きましたが、NAP250用に240Vの昇圧トランスを買ったのですが、出力側のコンセントが、ジャーマンとかユーロとかSEとか呼ばれるプラグでした。
 このプラグ、主に欧州(ドイツ・東欧)などで使われていて、一般的には240Vコンセントで使われることが多いようです。

 で、その時一緒に買ってきた500円位のジャーマンプラグですが、音に不満が有る訳ではないし、そもそも他と比較してないので不満が出るはずもないのですが、ふとAliExpressというアリババ系ECサイトを見ていたら、ホスピタルな外観をしたプラグを発見!値段も安いし早速注文してみよう!
 いくつか種類があり、カッパー(銅)+金メッキ製にするか、同じくカッパー+ロジウムメッキにするか悩んだのですが、ここはもう完全に見た目でViborg製カッパー+ロジウムメッキプラグを注文してしまいました。ま…音の差なんてどうせわからんしな(笑)。本当はメッキなしが欲しかったのですが、ザッと見た限りでは見当たりませんでした。

 お値段は同デザインのICEプラグとセットで13ドル。更に驚きの送料込み!
 海外からこんなプラグが1,500円しない値段で日本へ送料無料で届いちゃうんだからね。みんなヤマト運輸に同情してる場合ではないだろwという感じですが、果たして原価はいくらなのか気になるところ。

 さて、到着までは2〜3週間かかるとのことでしたが、注文してからおよそ1週間でブツは届きました。きちんと箱詰めにされて届いたプラグは、見た目だけならアキヨドとかでロジウムメッキプラグ5,000円以上とかで売っててもおかしくない出来。早速組み立てます。

 組み立ててみて思ったのですが、この手のホスピタルな電源プラグは色々手を出しましたけど、今回買ったこのViborgプラグ、とても良くできてると思いました。
 というか構造的に日本やアメリカで使われている板状のコネクタより強固なんじゃないですかね。ケーブルコネクト部も無垢のプラグ棒の中にいもネジ2箇所で締め付ける構造だし、そのプラグ棒も透明な樹脂製の本体にから小さなハンマー使わないと引っこ抜けないくらい強固に圧入してある。
 さらにプラグボディを固定するねじ数も合計6本+ケーブル固定用で2本という、普段この手のモノを作り慣れている自分でも「あれ?あれ?」ってなりました。今まで見た中では、日本のオーディオで使われる3ピンプラグより、はるかに頑丈です。

E5270468 これは規格の構造的な問題もあるので=ジャーマンプラグが優れているという意味ではありませんが、実は日本でもオーディオ用プラグは全てこの手のジャーマンプラグに取り替えてしまった方が、少なくともプラグ接合部はガッチリ固定できるのかもしれません。電線病な方は、こういったジャーマンプラグのタップを買ってきて、壁コン以外の接合部はすべてジャーマンプラグにしてしまったほうがいいかも。

 工作も終わったので早速トランスに差し込みます。
 ジャーマンプラグのいいところは、2本のパワーピンに対して、上下からアース(グランド)の端子が挟み込むようにして固定されること。間に合わせで買った500円位のジャーマンプラグも、結構強固に固定されるもんだなと感心していたのですが、今回のViborg製は、もっとキツくガッチリ固定されます。少なくとも自然に垂れ下がって緩むことはないでしょう。

 肝心の音質ですが、よくわかりません(笑)。NAP250用のパワーケーブルはこれ1本しかないし、プラグ交換してしまうと元の状態から比較できる訳でもないですが、まぁ…良くなってるんじゃないでしょうか。交換後に「悪くなった」とは思いませんので、少なくとも元と同じか、あるいは向上しているものと思われます。

 ということで、音も満足、価格も満足、そして見た目も満足という、三方よしの近江商人みたいなViborg製ジャーマンプラグだったのでした。

E5270466
↑インレット側は3ピンXLR仕様、本来電源には推奨されません。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital ED50mm F2.0 Macro


▼2017年05月24日

アナログまつり2017も終盤にさしかかって参りました

IMG_9341.JPG 私の部屋では、だいたい年に1度くらいのペースで「アナログまつり」が開催されます。

 まつりといっても参加者自分1人の淋しくも切ないおまつりなのですがw、大体1〜3週くらい続いて、その前半はアナログレコードを集中的に10〜20枚程度買い漁り、後半はそれらを演奏して楽しむというおまつりです。
 スタートのきっかけは色々。何となくの場合もあるし、SNSで友達が楽しそうにアナログレコードのこと書いてるのに触発されるときもあります。

 で、今年はやや小規模になりそうですが、恒例「アナログまつり」のシーズンがやってきました。

 思えば今の会社の帰り道って、この手のモノ買い漁るのに不便しないんですよね。なんたって帰宅経路にレコード取り扱ってるユニオンが主だった店で4件、神保町周辺にあるレコード屋も含めると、1日1件寄っても2週間程度は楽しめるのではないかと。

 つことで先週買ったレコードを左上から時計回りで。

・グールド:ゴルトベルグ変奏曲
・ヘンデル:水上の音楽
・ヨハン・ショーベルト:ソナタと交響曲
・中村はるか:カーテンコール
・グールド:ゴルトベルグ変奏曲
 
・おまけ:ステサン別冊マイ・レコードスタイル

 表紙の上坂すみれに惹かれた訳ではなく、おそらく日本のメディアでは最初で最後であろう、Regaの特集記事があったから。

 ショーベルトは比較的新しく、中村はるかは新譜ですが、その他3枚は意識して古い盤を買っています。特にオリジナル盤とかではないんでしょうが、下段中央のグールドLPには「LPレコードは素晴らしい!ロングプレイ、そして高音質!これからの音楽ファンはLPレコードを買いましょう」みたいなあおり文句が英文で印刷された中袋が入っています。盤も固いのでそれなりに古いレコードみたいです。初期のグールドはモノラルがオリジナルですが、このゴルトベルグはどうなんだろ?今回購入したのはステレオ盤でした。価格はカーテンコールが新譜で2,800円くらい、他は中古で 1,000円前後です。

 真剣に音質比較してしまうと、やはりLINN DSやハイレゾ音源には敵わないのかもしれませんが、それでも自宅ではCDより確実に音がいいと思います。アナログレコードが「暖かみのある音」なんていってる人はもう古い!(笑)。現代のアナログ、特にCD登場以降のアナログ機器は、情報量、解像度も申し分なく、安物でも最近のプレーヤーに買い換えるとすごく進歩してるのが実感できると思います。むしろ今となってはCDの方がナローで「暖かみのある音」になってしまったような。
 それと、音の実像感みたいな部分は、デジタルなソースより、何故かアナログレコードの方がはるかに感じられるんですよね。だからレコードは聴いていて気持ちいいのかも。

 ということで、アナログレコードは聴いてて楽しいねというお話しでした。今回のアナログまつりはボチボチ終了かな?
 もちろん、まつり開催期間外でも、それなりにレコードは嗜んでますけどね。

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▼2017年05月22日

ノイトリック側のケーブルをホットボンドで固定したら音変わった

IMG_9335.JPG つい先日、手持ちの LINN BLACKケーブルの片側を、ノイトリックのTSプラグに付け替えました。これはADI-2PROへ直接接続出来るようにするための改造。

 まぁ…それはいいんですけど、ケーブルを制作して数日後、ふと思い立って、ノイトリック側のハンダ付けした部分を安全(ショートの危険とか)のため、ホットボンドで固定してしまうかと。
 で、プラグのハンダ付け部分にホットボンドを流し込み固めてしまったのですが、その後音出ししてみるとどうも音が変わりまして…ベタな変化で申し訳ないのですが、音の余韻とかそういうのが明らかに消えたんですよね。
 よく言えばよりソリッドに、悪くいえばちょっとツマラン音に変化しまして、なるほど…これはホットボンドではんだ部分を固定してしまったからなのかな?と。

 で、同じノイトリックのTSプラグ(ステレオなのでTRSプラグ)を採用している、ULTRAZONEのPRO900付属ケーブルを見てみると、わざとなのかなんなのか分かりませけど、中身は見た目よりもかなり華奢な印象。というか普通にはんだ付けされているだけで、余計な保護チューブや固定などはされていませんでした。

 考えてみれば自分が使ってるNaim Audioのプリアンプ内ドーターボードは、コネクタ部分がゆるゆるで、どうやらここをガッチリ固定してしまうと音が悪くなるなんてイギリスのフォーラムで議論されていたモノでした。実際ワザとじゃなければ、コネクタ部分をこんな構造にする訳ないって感じの緩さですしね。

 そういう部分で音って結構変わるんだなと、しみじみ実感できた今日この頃。もちろん一度装填したホットボンドを取り除く訳にもいかないので、この状態でいくしかない訳だけどね。

 写真は上から自作ケーブルLチャンネル、自作ケーブルRチャンネル、一番下がPRO900純正ケーブルの順。

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SINGLE SPEAKER DEMONSTRATION

SingleSpeaker オーディオと人生に大切なことは、ODEXのチラシから教わった…なんちて。

 それはそうと、ヲデオに迷うことがあったらこのODEXのLINN製品チラシを見返すことにしています。こちらの情報はある意味日本におけるLINNの原点みたいなモノですからね。

 特にここにある「ワン・ポイント・アドバイス」は、今オーディオやってる人にも、とても参考になる事が書いてあります。
 本エントリでネタにしているチラシは、このエントリ下にあるリンクをクリックして頂くと、スキャンしたPDF(LINN/Rodgersのカタログ)が参照できます。

 例えば(1)の極性チェックのところ。実際に「オーディオ機器の極性を合わせるように」と書いてあるオーディオ指南書は数ありますが、具体的なやり方にはあまり触れていない場合が多いです。
 テスターなどで計るには問題ないのですが、聴感で合わせる場合「入力側から出力側に向かって」と具体的に書いてあります。これは長岡鉄男のオーディオクリニックにも同じ事が書いてありましたね。逆にそれ以外の本では、システムとしての極性合わせについて、実際に何をどうすればいいのか私は読んだことがありません。

 他(3)の「軽い板テーブル」は、一般的なオーディオの常識とは少し違いますね。やむなく重いラックを使う場合は、カセットケースや発泡スチロールなどを下に挟むとありますが、こちらは長岡信者が読んだら発狂しそう(笑)
 自分はターゲットオーディオ製のラックを使っていますので、ターンテーブルは軽い板の上に乗っており、それはスパイクでフローティングされていますのでこのチラシのセオリー通りです。

 軽い台の上に置く理由は、軽いと振動はしますが、その振動がすぐに収まりますし、特定周波数での共振も起きにくい上にすぐ止まるから。逆に重い台は振動しにくいですが、一度揺れると止まりにくい上に、共振し始めると台そのものが大きなエネルギーを持ち、他の部分の振動を誘発します。

 もっとも、これはLINNのターンテーブルを使う前提の話なので、YAMAHAのGT2000みたいな剛体で出来たターンテーブルを使う場合にはまた違うんでしょう。どうでもいいんですが、日本家屋で使うターンテーブルは、絶対にLINNみたいなフローティング構造の方が優れている気がするんですよね。GTシリーズみたいに振動をマスで跳ね返す構造は、床も剛体じゃないと効果が薄いような気がしますけど。

 そして(4〜5)にも重要な事が書いてありますが、そこは省略。
 私が思うにオーディオマニアになるほど守れてなかったりする人が多い部分が(6)です。つまり「部屋にはひと組のスピーカーしか置かない」これは本当に大事です。
 チラシには「ヘッドホン、マイク、アラーム時計、電話など…」みたいに書いてありますが、流石にそこまでは極端というか無理でも、一般的なラウンドスピーカーが複数ある部屋は、それだけで想像以上に音が悪くなっています。どうしてもスピーカーを部屋の外に出せない…という理由があるなら、せめて使っていないスピーカーは、端子をショート(+とーを短いケーブルでつないでしまう)するべきで、それでも音質劣化はかなり起きていると思った方がいいです。

 最近のスピーカーシステムでは「ドロンコーン」という方式はほぼ使われなくなりました。ドロンコーンの「ドロン」は、ナマケモノの意味で、これは自らボイスコイルを持たず、他のユニットが出す音圧を受けて音を出す方式。
 そして同じ部屋にある未使用のスピーカーはドロンコーンとして機能します。これはスピーカーから出る音圧をユニットが受けとめて、それにより自身もドロンコーン同様に震動して音を出すからです。端子をショートさせれば、ボイスコイルが電気的にショートして固定されますので、ボイスコイルの動きは止まるのですが、それでもコーン自体薄く振動しやすい素材でできているので、完全に音を止めることは不可能です。
 そして、その音は設計・計算された音ではありませんので、単純にメインスピーカーから出る音を汚すだけの雑音となります。

 よく、オーディオ好きの方の紹介記事で、目の前にスピーカーを数組並べた状態で、ソースによってメインとサブを切り替えてるなんて状態を目にしますが、ハッキリいって大丈夫なんでしょうか?その状態でケーブルによる音の違いとか、インシュレーターを変えたら音が良くなったとか分かるのかな?その手の写真を見る度に、高価な機器を使っているのにもったいないなとか、使ってないシステムはしまえば音も良くなるのにとか、モヤモヤした気分になります。
 ついでにいうと、そういう状態のシステムは、スピーカー以外にも使っていないオーディオ機器が沢山ぶら下がっていたりして、中には「ここ数年間電源も入れていない」なんて紹介文章を読んだりすると、使っていないなら外して倉庫にでもしまえばいいのに…とも思います。
 もちろん使ってない機器をアンプに接続しているだけで音質は劣化します。ひとつふたつなら変わらないでしょうが、セレクタを介して何台もオーディオ機器をアンプに接続している人は、必用以外の機器の接続をすべて外してしまえば、それだけで音が良くなる場合が多いようです。

 まぁ…大きなお世話なのかもしれませんが、実際に複数のスピーカーを部屋に置いた状態での音質劣化を体験してしまうと、目の前に沢山スピーカーシステムを積み上げている人が書く音質評価って、ちょっと眉唾な感じ。そういった状態でも何かやれば音は変わるんでしょうけどね。

 ということで、使っていないスピーカーが部屋に置いたままになっている人は、まずは使っていないスピーカーを部屋から出す。それが出来ない人は使っていないスピーカーの入力端子の+とーを電線でつないでショートさせ、ユニットを壁に向けて部屋の隅に押しやってしまう。
 それだけで音は大分改善されるはず。正面に複数のスピーカーシステムを配置したままなんて言語道断で、そういう状態で正しいステレオイメージを再現できるシステムはナシと断言してもいいかも。

 「SINGLE SPEAKER DEMONSTRATION」は、本当に大事なことなのです。

LINN-1 Rogers-1
↑それぞれクリックでスキャンPDFが!

▼2017年05月17日

音の良いハブ第二弾!BSL-WS-G2108Mを導入

E5170458 ハブですよ、ハブ。シャーーッ!!

 ネットワークオーディオには「音のいいハブ」というジャンルがありまして、私も初めは半信半疑だったのですが、以前PLANEXのSW-0008F2というハブを導入して以来、確かに音の良いハブ…というかむしろ音の悪いハブがある、というのを実感していたのでした。

 で、このSW-0008F2ですが、音質的には満足というか、変な音出さないのでそれなりに信頼していたのですが、この光の速さで情報がやり取りされる時代、流石に10/100Mではちょっと速度的に辛いモノがありまして…。まぁ、ネットワークオーディオ的にはむしろギガビットとかない方が音質はいいなんてメンドクサイ事言う人達もいるのですが、とりあえずギガビットな速度は欲しいなぁ…と。

 となると俄然気になるのが、メルコことバッファローがリリースしたネットワークオーディオ用ハブ、BSL-WS-G2108M/A。なんでもバッファローの総力を挙げてオーディオ用ネットワークバブに求められる音質を追求した!という訳ではなく、自社で売られているハブを色々テストした結果、このモデルの音質が良好だったということで、オーディオ用に販売したモデル。
 このモデル発売当時は、アンチヲマニはもちろんのこと、所謂ヲマニの人達からも嘲笑のネタになっていたのですが、実際に使ってみた人達の証言が増えるにつけ、実はネットワークオーディオにおけるハブの役割は重要なのではないか?なんて疑問を市場に投げかけたエポックメイキングなモデルでもあります。

 ちなみに「8ポートのハブに28,000円とかボッタクリもいいところ!」と、当時は無知なアンチが己の馬鹿ぶりを晒していましたが、これ…ベースとなったモデルは法人向けレイヤー2のギガビットスイッチングハブだからね。そもそも元の定価が24,000円するモデルに、特製のネットワークケーブルとLANポートキャップ、専用マニュアルを同梱してお値段 28,000円は、あくまでも定価ベースで考えれば、むしろベースモデル買うよりお得な価格設定だったのですが、残念ながらベースとなったハブは、多くのPC周辺機器と同様かなりの値引きで売られていたので、定価販売が基本だったBSL-WS-G2108M/Aは確かに割高感が否めませんでした。素のBSL-WS-G2108Mは2万円切る値段で売られていたしね。

 つことで私はといえば、10/100Mのハブの速度に音質以外の点で限界を感じていて、金属筐体で電源3ピンであるLSW2-GT-5NSRというギガビットハブを、どこぞのハードオフから500円で買ってきて使っていたのですが、ネットワーク速度は上がりましたが不思議と音が悪いんですよ。いやいや…これをジャンク箱から発掘したときは、いくら何でもハブでそんなに音なんて変わる訳ないと、SW-0008F2に8,000円以上出して買った自分ですらそう思っていたのですが、残念ながらハブによる音質差は想像以上にあったのです。つか、こんなこと気がつかない方が幸せだったかもしれませんがw。

 あ、「音が悪い」というのは語弊があるかな。どちらかというと世間には「音がいいハブがある」という認識の方が合っているかと思います。巷にあるプラ製の1,000円とか2,000円で買えるネットワークハブを面白がって音質テストしても、プラセボ以外で音質差とかほとんどないと思いますしね。

 前置きが長くなりましたが、オーディオグレードとして売られていたBSL-WS-G2108M/Aには主に価格的な理由であまり興味がなかったのですが、同様の一般ネットワーク向けモデルであるBSL-WS-G2108Mには興味を持っていたのです。ただ…こちらもなんだかんだで1.5万円位する上に、去年ディスコンになりまして、後継となるBS-GS2016/Aは流石にでかすぎるなと…値段も上がってるし、いくらなんでも買えないよな、と思ってました。

 ただ、最近になってこのBSL-WS-G2108Mが、新品で1万円ちょっとで投げ売りされているのを見つけまして、だったら買っとくかなと、そんなノリで入手となった訳です。

 で、今晩届きましたので早速セッティング。30分位通電してから音出ししましたが、これはびっくり!確かにいい音です。なんというか…今までのハブを通した音よりも、スッキリくっきりS/N比が向上。音のダイナミックレンジが拡大したとかそういう印象はありませんでしたが、なんというか、もやっとしたノイズ感が消えて、よりオーディオな音になった印象です。
 これはね…この文章読んでるだけだと信用できないって人が多いと思いますが、実際うち来て聴き比べてみれば、誰でも分かるレベルで音が変わってます。それこそインタコケーブルや電源ケーブル交換したときの微妙な音質差とは違います。私的には良い方向に音が変わったと確信していますし、そう思わない人でもとりあえず音は違ってると認識はできる差です。

 これはもうなんでしょうね。理屈で言えば音なんて変わる訳ないんですが、こうやって実際試してみると、PCオーディオはUSBケーブルからNASの種類によって、大きく音が変わってしまいます。これは昔のアナログやCDPの時代にケーブル交換で実感していた音質差よりももっとブレ幅が大きいです。なんででしょうね。

 同じくバッファローから発売されているDELAシリーズとか、所謂NASでしかないのに、アレだけわかりやすく音が良かったりするのですからN1A/2は少し前に二週間程度お借りして自宅で聞いてましたが、NASとしての再生もプレーヤーとしての再生も素晴らしかった)、PCオーディオ系の音質向上ノウハウはまだ知見が蓄積されておらず、私達が思いもよらないところで音を大きく左右するパーツがあるのかもしれません。

 つことで、後継機種のBS-GS2016/Aは、価格もサイズもオーディオ好きには推薦しにくい機種ではありますが、BSL-WS-G2108Mについての効果を実感してしまった今となっては、オーディオ用の29,800円モデルを買っても音質向上効果としては価格満足度高いと思います。
 少なくともアナログのインタコや電源ケーブルに数万円つぎ込むよりは、確実に費用対効果が見込めると思いました。

 【追記】オーディオ的なメリットはともかく、このクラスのハブはやはり通信速度も安定していてネットワークエラーも起きにくいです。光接続でインターネット契約してるのに何故か動画が途切れ途切れみたいな人は、使っているネットワークハブや無線ルーターをすこしちゃんとしたモデルに買い換えることをお勧めします。少なくとも家電量販店の入り口に置かれているような格安ルーターや、特価品1,500円ギガビットハブなどは、通信の信頼性もアレだし割とすぐ壊れたり劣化したり、通信エラー出まくりでネットワーク速度が低下…なんて事はよく起きてますよ。

OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital ED50mm F2.0 Macro


友達の家でオーディオ会

IMG_9303.JPG 写真を全く撮ってこなかったので、部屋に入る途中の写真を。デザイナーズな感じの建物なのですが、なんだか綾波レイのマンションみたいでちょっと威圧的な部分も感じる雰囲気w。

 この前の週末は、古い付き合いな友達の家にオーディオを聴きに行きました。
 彼ののお宅は現在リニューアル中で今は仮住まいとのことですが、それでも稼働システムはLINNのKLIMAX DSにマークレビンソンのプリ、そしてスピーカーもLINNのAKUBARIKという豪華なモノ。そんな彼に恐れ多くも私はFireFace UCをお預けしています。ついでに私手持ちのApogee Duet2も聴いてみたいとのリクエストがありましたので、当日はそれも持参。

 まぁ…実際はオーディオ会といっても私達の場合は大体おしゃべりがメインで、その背景で音楽が鳴っているという感じなのですが、初めて聴かせてもらったAKUBARIKはさすがな音で、ちょっとLINNっぽい禁欲的な部分があるにせよいい音です。仮住まいなので本気出したセッティングではないとの事でしたが、それでもパワーアンプ内蔵のアクティブスピーカーっぽい鮮度の高い音を出していました。
 ただ、奥様は以前のB&W 801 Nautilusの方が気に入っていたとのことです。確かにあちらのスピーカーの方が、もう少し音に色気があったかな?逆にいえば少し控えめにも感じる音がLINNのスピーカーの美点でもあるので、これは好みの問題ですかね。

 お預けしていたFireFace UCでTIDALやROONでの再生を聴かせてもらったのですが、さすがにKLIMAX程ではありませんが、なかなかいい音を奏でていたのでホッとしました。
 その後Apogee Duet2につなぎ替えたのですが、初めは「ん?」と思ったのですが、時間が経つにつれアポジーらしい柔らかで綺麗な音が出てきましたので一安心。やはり少し通電していないとこの手のオーディオインターフェイスも本気は出ませんね。

 と書くと、みんなで機器や音楽をとっかえひっかえ聴いていたような印象ですが、実はほとんどがおしゃべりとゲームと呑み会…みたいなモノで、所々でちょいちょいと音楽を聴かせてもらうような会。大体私達の友達がやるオーディオ会ってこんなモノなんですが、それでもいい音と仲のいい友達といいお酒と…で、幸せな1日でした。

 さて、次は誰のお宅ですかね。

iPhone7 Plus


▼2017年05月15日

東栄変成器製昇圧トランスTS-10を導入

E5140444 今自分が使っているメインアンプ(パワーアンプ)は、とても古いNaimAudioのNAP250なんですが、このアンプが250V仕様のトランスを積んでいまして、以前日本でそのまま使えないかと120Vにリワイヤしてみたんですが、動作しませんでした。
 まぁ…250Vトランスを並列接続にしても125Vな訳で、だから日本の100V電圧では動作しないということなのかもしれません。

 もっともNaimAudioで使われている通常のトランスは240Vのトロイダルトランスで、こちらも並列接続にすれば120V仕様となり、日本で使うにはまだ電圧が足りない気もするのですが、こちらはちゃんと動作します。
 そしてNaimAudio本社に問い合わせても「北米向け120V仕様は日本の100V電源でも問題なく動作する」との解答を得ています。実際自分でイギリス仕様を買ってリワイヤしちゃってるしね。

 それはそうと、そのため手持ちのNAP250を動作させるには、昇圧トランスが必要となり、今までは友達から借りたトランスをずっと使っていたのですが、困った事にその友人もオーディオ熱が再燃し(笑)、そろそろ手持ちの機器を使うとの話があったので、トランスを返却する前に代替品を探しに秋葉原へ出かけました。

 秋葉原でトランス屋というとノグチトランスとか春日無線とか色々ありますが、今回は元々使っていたのと同じ東栄変成器の昇圧トランスを購入しました。

 選んだモデルは100V→220〜240V/1.0KVAのTS-10というモデル。
 ただ、ここで一つ問題があり、トランスの出力プラグが日本ではほぼ目にしないジャーマンプラグと呼ばれる形式になっていること。この点についてお店の人に聞くと、最近ではPSE法により、日本やアメリカで使われている3PINのコンセントで240V出力の製品は作れないらしく、「ホントは作っても罰則はないんだけど、事故が起きると製造者にも責任が問われるので…」という話でした。

 なので、現在昇圧トランスの240V仕様でアースが落とせる製品はこのプラグを使ったモデルしかありません。今まで使っていた入力も出力も一般的な3PINプラグの240V昇圧トランスは、PSE法が本格施行される前の製品で今では存在しないモデルだそうです。

 まぁ…プラグさえ手に入ればそれで問題はありませんし、そもそも今使っているNAP250は本体側のプラグもXLRに換装してあるので専用ケーブルになってますし、そのためケーブル交換もできないので問題ありません。一緒に黒のジャーマンプラグをひとつ買ってきて、片側のプラグを付け替えることにしました。

IMG_9245.JPG で、このトランスなんですが、重さが8kgありまして結構ヤバい。電車に乗って持って帰ってきたのですが、ちょっと後悔する重さでした。

 家に帰って早速プラグ交換。とはいっても基本電源プラグははんだも使わない圧着式なので、3PIN側の純正ケーブルをちょん切って、そこにジャーマンプラグを付け替えるだけ。一応電圧が電圧なので、被覆にキズがつかないよう慎重に芯線を切り出します。

 古いトランスを「うんしょ、うんしょ…」と出窓から下ろして、新しいトランスを「うんしょ、うんしょ…」と出窓に上げて早速試聴。う〜む、トランス変わると音も大分変わりますね。

 従来のトランスに比べて少し音がハキハキと元気が良い感じなのですが、少し余韻みたいなモノが消えたかも…ま、これもエージングが進めば変わってくるでしょう。どちらの音が良い悪いではないのですが、これだけ音が変わったことには驚きました。
 参考に出力電圧を計ってみると、従来の昇圧トランスが238V出力なのに対し、今回買ってきたTS-10は251V出力があります。一応仕様はどちらも1.0KVA容量なのですが大分出力電圧が違いますね。ちなみに筐体のサイズも今回のTS-10の方が一回り大きく、借りていたトランス(こちらも型番は TS-10なんだけど)は重さが約6kg程です。そうそう…うちは100V電源ですがコンセントの実測値は108〜110V程度あります。

 音出しは大丈夫そうなので、トランスの脚の部分にNaim Audioの純正ゴム脚みたいなのを装着。滑り止めと一応振動防止になるかなと。もっとも、これだけの大きさなのでちょっと心配していたトランスからの唸り音は、直接耳を本体に付ければかすかにブィ〜ンと聞こえるかな?という程度で問題はありませんでした。

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↑新旧トランスの大きさ比較
OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5 / iPhone7 Plus

▼2017年05月06日

偉大なる中庸、LINN MAJIK

IMG_9276.JPG LINNの1990年代傑作プリメイン、MAJIKを引っ張り出してみます。

 このアンプは、思えば私の「マイ・オーディオライフ・セカンドシーズン」の主力アンプとして長い間君臨していた機種。一般のオーディオ雑誌では、音が渋い、暗い、思ったよりレンジが広くない、プリメインにしては高価(定価25万円+値引き一切無し)…などと、そんなに評判の良い機種ではありませんでした。そもそもこのボリウムノブが一切ないLPジャケットサイズのコンパクトなスタイルは、当時のオーディオマニアの価値観とは正反対のスタイルでしたからね。

 私は当時LINNのAXISというアナログプレーヤーを使っていましたので、代理店が変わった(当時ODEXからLINN JAPANへ)タイミングで案内のハガキが来たとき、LINNのプリメインってどういう音するのかな?なんて興味が出て販売店へと聴きに行ったのですが、その場で撃沈。同じく LINNのMIMIKというCDプレーヤーとセットで50万円、衝動買いしてしまった事がありました。

 自分の話はこのブログでもたくさん書いているのでこの辺にしておいて、その頃から見始めたNiftySarveのFAVというフォーラムでは、世間のオーディオ雑誌では全く相手にされなかったLINN製品の評価が異常に高く、今まで国産で数十キロの大型アンプを買い込んでいたような人が軒並みLINNに買い換えていましたね。そこでの評価は主に、音が良いという評価よりも「音楽聴くのが止まらなくなった」みたいな評価がとても多かったのを覚えています。

 久しぶりに音を出してみると、いわゆる音質評価的な視点だと以外と平凡なんですよね。音のレンジ感も至って普通で、むしろ最近のアンプと比較してしまうとナローに感じる部分もあるかも。それと多分はじめてこのアンプの音を聴く人は「地味」って感じると思うんですよね。何故なら低音が響くとか高音が伸びるとかボーカルが美しく歌うとか、そういう印象がほぼない。
 しかし、このアンプのキャラクターを控えめにした一定の節度、制動感ある音は、音楽を聴いているのが本当に心地よくて、音楽聴いたりCD買い込んだりするのが止まらなくなる。私もこのアンプを買ってから数年は、毎月CDを4〜5万円分は買い込んでいたと思います。

 こういうアンプを称して、オーディオマニアの人達はよく「何も足さない音」とか「原音をそのまま出す」といった言い方をしますが、Majikの音はそういうのとも違って、音の無駄な虚飾を取り去っている印象。

 そして、なによりもこのアンプの素晴らしいところは、音楽の空間表現の巧みさでしょうか。空間はさほど広い訳でもなく、音響に癖のないライブハウス的大きさ、そしてその中で実に精密な演奏空間を構成します。この音像は大規模なオーケストラを聴く人にとっては少しモノ足りないかもしれませんが、JAZZやPOPS、そしてアニソン(笑)が好きな人にはたまらないです。2つのスピーカーの間にボーカルが正しい人の形をして現れる、そしてそれが世間でいう高音質録音のソース以外でもきちんと現れます。こういうところがLINNの巧さだよなぁとしみじみ思いますね。

 派手な録音、地味な音楽、全てMajik流に1度余分な要素を洗い落としてスッキリした形にしてから増幅する。以前2chのLINNスレッドに「LINNスレッド・ふんどし一丁だよもん」という荒らしスレが立ちましたが、だよもんはともかく、ふんどし一丁はこの黒箱時代のLINNを象徴するキーワードとして実にわかりやすいかと。

 オーディオファンにとっては少し物足りないかもしれませんが、今でも音楽ファンにとっては、CDなどのソースを買うのが止まらなくなる、実に悪魔的なプリメインアンプです。

iPhone7 Plus


▼2017年05月03日

2017年のLINN INTEK、そしてSONY TA-F333ESXII

IMG_9257.JPG なにやらこのブログのオーディオネタは、懐かしの機器ネタばかりになってきた気もしますが、今回取り上げるのはLINNのINTEKSONY TA-F333ESXIIという1990年代に売られていたプリメインアンプ。

 このINTEK、以前某S氏からお借りしりしてしばらく使ってみたことがあります。なかなかの実力派アンプでしたが、当時使っていた同じくLINNのMAJIKというアンプと結構音造りが違っていて面白いなーと思いました。当時はLINNの機器というよりNaimのNait2に近いと書いていますが、今でも同じ印象です。
 今使っているINTEKは、近所の非ドフ系リサイクル屋でちょっと信じられない安値で売られていたのを保護したモノ。ジャンク品ではなかったのでちゃんと音も出ます。

 以前自宅で借りて聴いたのが2002年みたいなので、すごいなーもう15年前の話か。
 音の印象はかつての INTEKとほぼ同印象。音のはずむ感じ。解像度はそこそこだけどステレオイメージが綺麗に広がる。そしてスピーカーから前の空間に形成される音像。LINNのアンプというよりNait2に近い。それでいてNait2にあるギャングエラーやピーク時に時折みせるクリップ気味な音などの危なげな印象が皆無なので、ヤフオクでNait高値で落としてる人はINTEKもきっと好きになるよと教えてあげたいです。

 今はAudirvanaADI2 Proで鳴らしてますが、あの時代のステレオアンプの価値はなかなか色褪せないですね。

 TA-F333ESXIIは、お別荘にずっと置いてあるアンプ。バブル時代の国産定価¥79,800円クラスのアンプを制したといわれる傑作アンプで、ソニーらしい物量投入型の最終回答みたいな作り。内部のパーツが大型で高級なのはともかくとして、フロントパネルのノブまでもが全て金属無垢(アルミ?)
 高級・高品質なパーツを突っ込めば高性能化するという考え方は、ある意味昔からのソニーイズムであり、当時のソニー製品は確かに他のメーカーに比べて「ソニートーン」という個性がありました。大ヒットしたアンプなので、今でもハードオフなどでよく見かけますね。

 さてINTEKの印象から。イギリス製のアンプはよく言われる表現として「音がスロー、ソフト&メロウ」なんて言葉がありますが、同じ音源をちょうど手元にあるSONY TA-F333ESXIIと比較して、ついでにiPhoneの簡易スペアナで波形を眺めてみると、INTEKの方がちょっと意外ですがレンジが広く、波形にクセがありません。逆にTA-F333ESXIIは100Hz付近に妙な谷が出る傾向があり、16kkから上(CD音源だとほとんどないんだけど)は明らかに INTEKの方が出ています。もっともこれが音楽的に正しい波形なのかはわかりません。わかりませんが国産機の解像度重視というイメージはちょっと違う結果ですね。それとSONYに比べてINTEKの中域が豊かに聞こえるのは 100Hz付近の谷が影響しているのかもしれません。
 もっともどちらも新品状態ではありませんし、あくまでもiPhoneの簡易スペアナで音楽の波形見た印象なので、あくまでも参考程度ですが。

 ちなみに、当時のイギリス製アンプの価格表を掲載します。

メーカー名:製品名イギリス価格日本国内価格
AUDIOLAB 8000A430GBP138,000円
LINN INTEK419GBP260,000円
NAIT-2419GBP140,000円
MUSICAL FIDELITY A1mk2300GBP138,000円
CYRUS TWO380GBP140,000円前後?
AURA VA50 CHROME250GBP138,000円?
ARCAM ALPHA3200GBP100,000円弱?
※当時の1ポンドは150~160円


 オーディオ機器は価格が全てではありませんけど、今回比較しているSONYのTA-F333ESXIIは、海外だとTA-F700シリーズとして販売されていて、米国では定価$1,200程度だったようです。そう考えるとLINNのINTEKも現地価格は大体似たような価格帯でした。当時TA-F333ESXII(に相当するモデル)がイギリスでいくらで販売されていたのかは知りませんが、日本製のオーディオ機器だって、海外で買えば中には2倍3倍の値段付けられて売られている製品があります。もっともSONYは当時からワールドワイドなメーカーなので、数割増し程度ならともかく、国内価格に比べ売値が極端に違っていたとは思えません。

 この時代のイギリス製アンプと国産のアンプを比較すると、双方目指していた世界がまるで違ったんだなというのがよくわかります。一番違う部分がステレオイメージ。INTEKが自然なステレオ空間を再現するのに対して、TA-F333ESXIIは音が右・左・そして中央にしか定位しません。
 ただ、これは当時の日本のオーディオ空間を考えると仕方ないのかなと思います。なんせ当時の日本におけるオーディオセッティングは、六畳間に30cmウーハーが付いた598スピーカーを持ち込み、合板のオーディオラックをスピーカーで挟み込み、1mの距離で音楽を聴いていたみたいな世界です。もちろん当時から広々とした空間で小型スピーカーを悠々と鳴らしていた人もいたかもしれませんが、私の知っている限り大多数の音の仲間(笑)は、こんな感じです。これでステレオイメージとかね、考えてもしょーがない。

 音色そのものは、クラシックやジャズなどに見られる楽器などTA-F333ESXIIの方が綺麗で存在感のある音を出します。ただ、単純に短音としては綺麗でも、INTEKに比べそれが音楽全体として上手くまとまっていません。端的に言うとTA-F333ESXIIは楽器一つ一つの音色は認識しやすいですが、全体の音楽としてのまとまりを聴かせてくれるのはINTEKの方が上です。
 また、音そのものはTA-F333ESXIIの方が存在感ありますね。出てくる音が派手それぞれ積極的に主張してくる印象。あの当時の国産機器が好きな人は、きっとこういう部分が好きなのかな?と思ったりします。

 モノとしてはTA-F333ESXIIの豪華さは今となってはすごい。これだけ分厚くこれだけ重く、巨大なトランスやキャパシタを持っているアンプが当時¥79,800円で買えたという事実。それに比べるとINTEKの簡素さは見た目だけだとTA-F333ESXIIの半額どころか1/4みたいな印象。
 どちらの商売が正しかったのかはわかりませんけど、少なくともLINNは現在世界のピュアオーディオ界である意味巨人となりました。SONYは、今では TA-A1ESというステレオアンプを販売しているみたいですが、評判はあまり聞きませんね。結果、こういう商売をしていた国産オーディオメーカは、軒並みオーディオから撤退、もしくは倒産してしまいました。
 つまり、日本のオーディオメーカーは企業としての継続的活動を持続できなかったことになりますね。結果として当時の国産オーディオメーカーによる大盤振る舞いの商品企画は、オーディオ業界全体として考えると、あまり正しい活動とはいえなかった…という話になります。ま…どうでもいい話ですが。

 それにしても、色々な好みはありますが、オーディオアンプの価値は色褪せないですね。残念ながらソース機器はその当時に使われるメディアによって大分影響を受けますが、その増幅器であるアンプは、新しい製品が必ず良いかというと、そうでもない場合も結構あるようです。

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↑天板がサビび付いちゃってますが他は綺麗です。

iPhone7 Plus


▼2017年01月21日

AETのUSBケーブルEVO0508を注文

IMG_8717.JPG ADI-2 Proも買ったし、ちょうどアマゾンからアフリエイト入金も数千円分あったので、スケベ心を発揮してつい注文。
 個人的にPCオーディオ系の怪しげなネットワークケーブル騒動や高価なノイズクリーナーなどのたぐいは興味ないのですが、残念ながらUSBケーブルについては「音が変わる」というのを実感しちゃってますので仕方がない。

 初めは自宅で3mを使っているワイヤーワールドUltraviolet 7の短いの注文しようかと思ったのですが、どうせギフト券とか突っ込めば半額くらいで買えるんだしと、巷で評判の良いAETのEVO-0508/0.6mを注文。発送先はもう定番の別荘直でw。金曜日の夜に注文して土曜日の夕方到着しました。

 この手の高級オーディオケーブルにしては非常に簡素なパッケージのAET製品ですが、この会社の製品は、自宅だとスピーカー下のインシュレータ…というか発泡ゴムで使っていました。お値段もこの手の製品にしては結構安い。
 バカな原価厨がこんなの材料費数円レベルだろ…みたいな事いってるのを以前2chで見ましたけど、以前も書いたとおりホームセンターで普通にこの手のゴム片買ってもそんなに金額変わりませんので、ほとんどは流通コストみたいなもん。その流通で働いて仕事してる人だって大勢いますので、そのコストが反映されたこの製品は適正価格と言えるでしょう。これを高いといってる原価厨は、1度ゴムの木から原料採取して混ぜる原油も採取して個体化+発泡化して正確なサイズで断裁してパッケージに入れて全国のお店に1人で配って売ってみればいいのではないかと…なんていいつつ、既に自宅ではこのインシュレータ使ってないんですけどね(笑)

 話が脱線しましたが、早速使ってみます。
 今まで別荘で使っていたUSBケーブルは、エレコムのU2C-BF07BKという製品。高音質とはいいませんけど、変な音出さない上になんたって安いので、半ば使い捨てのつもりでA-BタイプやマイクロタイプのUSBケーブルを数本購入して、自宅や会社など色々な場所に常備しています。
 まずはこちらのケーブルで1曲ほど音楽を聴いてからAETに交換。ボリウムの位置なども正確に合わせて再生してみたのですが、あぁ…やっぱ全然違う、というかさっき聴こえなかった音入ってるよ…ってレベルで全く違います。音の情報量が増した上に、中央の定位がエネルギッシュになり、さらに中央以外の音のステレオイメージがより正確になりました。
 まー元のケーブルがアレなのであまり大げさに考えられるとちょっと困るのですが、PCオーディオで、USBケーブルについては残念ながら音が変わってしまうのです。これは、昼間再生していた音楽をまた聴き直したいって気持ちになりました。

 ケーブルの材質も、この手の高級品によくあるUSBハブが持ち上がってしまうような堅いケーブルではなく、一般のUSBケーブルと比較してもかなりしなやかです。必要な長ささえ確保すれば、ケーブルの取り回しで苦労することはないでしょう。

 USBケーブルとしては高価ではありますが、インタコに何万円もぶっ込んでいた老獪なヲマニ達にとっては、これくらいの金額は安いもんでしょう。信じる信じないは勝手ではありますが、まだUSBケーブルの音質差を実感した事がない人は試しに購入してみては如何?ダメならオクにでも流せばいいんだしね。

 ちなみに私見ですが、FirewireケーブルやLANケーブルについては、変わらないとはいいませんが、正直オーディオグレードのケーブルとして万円かけるほどの性能差はないかと思っています。もっともこの先万円かけるに値する製品が出てくる可能性もありますので、意味がない!とはいいませんけど。

iPhone7 Plus


RME ADI-2 Pro

IMG_8701.JPG 発表されたときからずっとほしくて、発売日を心待ちにしていたのですが、初回出荷分はあっという間に蒸発、年が明けてようやく入手可能になってきました。
 こちらは、高性能オーディオインターフェイスで有名なドイツRME社の新しいオーディオインターフェイス、ADI-2 Proです。

 自分のRME歴は、思い起こせば2013年にヨドバシでFireFaceのUCを入手したときから始まります。今だから言いますけど入手金額は8万円くらい。あの当時では破格に安かったですね。その高性能ぶりに驚いて、2年後の2015年にFireFace 400の中古をツテで安く入手できる機会があったので、別荘用にもう1台買い増ししました。その他趣味で色々と安いオーディオインターフェイスは買いましたけど、この2台が私にとってのリファレンスであり、LINNのDSを別にすれば私のPCオーディオ環境になくてはならない機器としてここ数年間愛用しています。

 そのRMEが新しいオーディオインターフェイスを発売する!そんな発表があったのが去年の春くらい?でしょうか。当初の予定では2016年の夏くらいには発売されるとのことで、音も聴いてないにかかわらず楽しみに待っていたのですが、結局発売されたのは年末になってしまいましたね。そちらの出荷分は買い逃したので、私の手元に来のが2017年になってからとなりました。

 さて、こちらのADI-2 Proですが、実はこの機種の前にADI-2というモデルがありました。FireFaceシリーズの影であまり話題になっていなかったようですが、単にオーディオ用D/Aコンバータとして使う場合には面倒なPCによる設定が必要ないため、一部のヲマニさん達の間で高性能なのに安価なD/Aコンバータとして話題になっていたようです。
 今回発売されたADI-2 Proも、基本的にはPC側での設定が必要ありません…というかできないと言うべきでしょうか。MacでUSB接続の場合はドライバソフトすら必要ありません。USBで接続してOSのメニューからサウンドの出力先を選択するだけで使えます。私なんてついFireFaceのクセでTotalMix起動させちゃいましたけど、当然ながら ADI-2 Proの設定はなにもできません。本体の設定は前面にある3つのノブとスイッチで全て行います。この辺は逆にPC側から制御できた方が楽な気もしますけど、それは私がFireFaceシリーズを使っているからそう感じるのかもしれません。

 本体の設定方法については、分厚いマニュアル2冊とクイックマニュアル的な資料が同梱されています。基本はクイックマニュアルを一読して、シンタックスのこの辺のページを読めば問題はないかと。黒くて分厚いマニュアル2冊は、使い方というより、ADI-2 Proを使いこなすための設計思想やウンチクやらつらつらと書いてありますので、一通り設定が終わった後に音楽聴きながらのんびりと読みましょう。なかなか面白いことが書いてあります。

 肝心の音質ですがやはり素晴らしいですね。以前のFireFaceシリーズは高音質だけどやや分析的な趣もチラホラしていましたが、このADI-2 Proの場合だと音の基礎部分が大きく底上げされた印象で、音は緻密ながらも「分析」などという余計な事を考えさせないだけの説得力がある音です。
 それでも一般的なオーディオ用DACと違って、変換する音のキャラクター性は低く抑えられており、その辺りは純粋なリスニング用のDACと比べると薄口に感じる人もいるかもしれません。高音質ですがアンプやスピーカーを支配してしまう印象がないので、様々な機器と組み合わせて遊ぶのにも適している気がします。

 音源については、最大でPCM:768kHz/32bit、DSD:11.2MHzという、音質よりもむしろPC側のストレージ残容量が心配になってしまう程のスペックです。もはやそんな音を録音するマイクや再生するスピーカーや聴く耳はどうすんだって領域ですが、これは…まぁ、そういう時代なんでしょうね。
 そのアホみたいなハイスペックぶりの恩恵か、以前のFireFaceでハイレゾ音源を再生するよりも、ADI-2 Proで再生した方がよりハイレゾとしての音の差がハッキリします。これはハイスペックな音源に対して、ハードウェアがよりきちんと答えるだけの性能を持ったということでしょうか。

 使いこなしについては、私もまだまだこれからなのですが、電源はFireFaceシリーズの強化電源として有名になった、YAMAHAのPA-6がそのまま使えます。ただ、純正のロック付きコネクタと少し相性が悪いのか、コネクト部分が少し緩いようで、通電中にケーブルを動かしたりするとたまに電源が落ちます。DC側のコネクタを少しキツ目の内径2.1mmピンに変更した方がいいかも(ちなみにPA-6のDC端子は適合:内径2.5-2.1mmというスペックで少し緩めに作られています)
 ボリウムやゲインの設定は使う環境によっても違うと思いますが、私の場合、ボリウムは0デジベル固定で音量の調整はプリアンプから、プリアンプへの出力ゲインは+13dBuに設定しています。シンタックスジャパンによると+4dBuが一般的なオーディオ用CDプレーヤーと同様らしく、この設定を推奨しているようですが、色々試してみていいと思います。
 ちなみに本機は完全なデジタルプリアンプとしても利用可能で、そのままアナログ出力端子をパワーアンプにつなぐこともできます。ボリウムは本体のメインノブで行います。こちらはFireFace本体のマルチファンクションノブと違い、回すだけでそのままボリウムとして機能しますので、使い勝手も悪くないです。

 手持ちのFireFace 400とUC、どちらも性能的にはまだ満足出来るレベルですが、やはりADI-2 Proを聴いてしまうと「音がいいなぁ〜」としみじみ感じます。これはとても大事なことで、FireFace 400に至ってはもう発売されて10年選手のオーディオインターフェイスですが、まだ音は古びていません。そうなると、このADI-2 Proも今後10年位は性能に心配なく使えるという期待がある訳で、日進月歩のデジタル機器の中では極めて長寿命の機材となる可能性があります。
 販売価格はFireFaceのハーフラックサイズに比べて値上がりしましたが、興味がある人はなるべく早めに入手して、なるべく長い時間本機と付きあった方がトクなのではないか?使っていてそんな気持ちになりました。特にRMEの音が好きな人は絶対に気に入ると思います。

 ひとつトラブルですが、1度はじめて本機をアンプに接続したとき、PCから音楽の入力はあったようですが(本体グライコが動くので)、何故かアンプ側には「ブツッ・ブツッ」という断続的なノイズだけが再生されるという現象がありました。1度本機の電源を落として再接続したら直りましたが、ひょっとして純正以外のACアダプタ使っているせいかもしれませんね。
 私を含めこの手のアイテムはつい電源部分に手を入れたくなってしまいますし、一部オーディオ評論家は電源は非純正のアダプタに変えるべき…みたいな事書いたりしてますが、案外ACアダプタとか寿命で壊れるもんですし、それが原因で電気製品が壊れるという例も実は結構ありますので、ホント自己責任だと認識しといた方がいいですよ。
 あと、スイッチング電源はAC側の電圧降下などにも強いですが、トランス式のアダプタはそういうAC側の外部要因をそのままDC側に流しますので、音質についてはともかく、どんな電源環境で使うかわからないプロ用機材がスイッチング電源を採用するのはある意味当然なのです。

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↑電源に使っているドフで買った年代モノYAMAHA PA-6、まだ値札が付いてますw

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▼2017年01月02日

ベルデンの8470を注文

IMG_8612.JPG スピーカーをYAMAHA NS-1 Classicsに変更したので、どうせならスピーカーケーブルも交換してみようかな?となんとなく思っちゃいました。
 ただ、お金はかけたくないので、安いけど一部で究極とも噂されてるベルデンの8470をゾンアマで注文。どちらかというとスピーカーケーブルが欲しかったというより、ちゃんと別荘までゾンアマ届くかな?というテストの気分の方が強かったんですけどね。

 で、都内じゃないのでプライムお急ぎ便で注文してもお届けは中1日の2日かかると出ました。ま…それはいいんですけど、その予定で動いていたらやはり注文翌日に届けにきたみたいで、ヤマト運輸からケータイに連絡があり、昼間は外出していたので夕方に再配達を依頼。ちょっと申し訳ないですが仕方ないよね。ちなみにその日は別な荷物も注文していたので、まとめて翌日に持ってきてくれるのかな?と思っていたのですが。

 それはそうと、今回購入したのはベルデンの8470:5m、マーケットプレイス音光堂扱いですね。送料ナシの1,380円でこの関東のハズレまで届けてくれるんだから実にありがたい。

 どーでもいいけど、一部の人達が「ベルデンの8470はニセモノが多い」みたいな事書いてて、ネットで検索すると8740のニセモノ情報とか、8740は購入後1cm刻みで短くしてベストな音質を見つけるために最低2セット必要とか色々書いてる人がいるようですが、高価な高級ケーブルならいざ知らずカルダスのニセモノ騒ぎとか有名でしたね)常識で考えてこんな普及品のニセモノ作っても誰も得しないと思いますし、そもそもこんな単純な構造のケーブルでホンモノもニセモノも無いとは思いますが、一応音光堂からもニセモノ疑惑についてのコメントが出てます。
 がんばってWebに写真上げて被覆の色が違うとかツヤが違うとか書いてる人もいますが、そりゃこれだけの大量生産品、ロットによってそれくらいの差は当然あると思います。まー世界は広いのでどこかにニセモノも存在するのかもしれませんね(藁)。とりあえず音光堂で売られているのはホンモノみたいですよ。

 さて、以前使っていたスピーカーケーブルですが、JVCケンウッド・ビクター:CN-413Aというケーブルで、これはなんのこだわりもなく、単に近所のヤマダ電機で間に合わせのつもりで買ってきたケーブル。ただこれが思ったより悪くなかったみたいで、以前もPIONEER OFC-STAR QUAD CABLEと比較したらこちらの方が全然良かったと書きました。つことでこの話はこれでおしまいのつもりだったのですが、今回は上記のように色々な要因があって、ベルデンなら安いしいいか…って気持ちになっちゃったのです。

 ちなみにスピーカーケーブルとしてなら同じ線材をつかって被覆付のベルデン8741の方がいいというアドバイスをネットで頂いたのですが、もう注文した後でしたw。いずれにせよ被覆の処理とかまともな工具がない別荘だと面倒だったので、これで良かったかな?

 早速届いた日の夜に作業開始。まずは5mのケーブルを中間で切断してから端末処理。工具といえば100均の小さなカッターナイフしかなかったので意外と手間だったのですが、8740は内部の芯線が異様に堅かったのでむしろ楽だったかも。片方はバナナプラグ(じゃないとアンプに入らん)を装着するため被覆を完全に剥いて、もう片方スピーカー側は先端の被覆を残す形で剥きました。本当ははんだでまとめちゃえばいいんですけど、当然別荘にそんな工具はないので。

 で音ですが、確かにこれはイイですね。なんというかストレートな感じがしてとても好感がもてます。加工の時の印象か少し音が堅めな気もしましたが、聞いているウチに慣れてきました。余計な響きとかをまるで感じない抑制がピシッと決まった個性がないのが個性みたいな音。
 実は今までベルデンって試したことなかったのですが、こういう素な要素を感じるケーブルは実に好感が持てます。こういう素っ気ない音では物足りないって人も多いとは思いますが、まずはシステムの素性を知るためのリファレンスとして使ってみてもいいかもしれません。なんたってニセモノ(笑)じゃなくても安いしw。

 そういえば、家の奥の院に、何故か使った事はないんだけどベルデンの9497があったはずなんだよな。ネットで検索してみると8470より少しタイトな音らしいです。次回はそっちも別荘に持ち込んでみるかな?…とか、余計な事考えずに、これはこれで満足しちゃってる方がいいのかもしれません。

IMG_8566.JPG
↑こんな感じで処理しました。

iPhone7 Plus


▼2016年12月31日

2016年のYAMAHA NS-1 Classics

IMG_8583.JPG 年末手に入れてしまいました、YAHAMAのNS-1 Classics
 お値段は3万円台中盤。状態は限りなくミント。ドームツィーターのへこみもないですし、ウーハーのヤケもヨゴレもなくとても綺麗。シリアルも左右お揃いの完全セットですね。サランネットも破れもほつれもなくミントな状態。ただ、スタンドはありません。

 YAMAHAのNS-1 Classicsといえば、日本のオーディオメーカーにとってあの悪夢の消耗戦だった598スピーカー競争の中から、ポンとなんの前触れもなく現れた商品。実際は598戦争後半からユーザーが国産スピーカーを見限り始めたのを予感した商品企画だったのでしょうが、その発売タイミングが絶妙でした。
 魯山人うんたら〜ではじまる広告のキャッチも、ツヤ有り楓の美しいキャビネットも、そして鳴らすと意外とソースを選ぶという個性ぶりも、今までの国産スピーカーではあまりなかった商品で、一部でとても好意的に受け止められていたせいか10年近くカタログに残っていたようですが、残念ながら有名な割にそんなに数が出た商品でもなかったようです。

 1988年発売当時の国産スピーカーは、59,800で30cmウーハー3Wayや、重量も片側30kg越えるなんてスピーカーがひしめいていた時代です。そんな中で 16cmウーハー2wayのシンプルな構造で65,000円。しかも専用スタンドが別売りで35,000円もしましたから、使うためには左右130,000円にスタンドで合計165,000円、当時は割高で安い製品ではありませんでした。
 この数年後ですかね、海外製の小型スピーカーがヒットし始めて国産598シリーズのスピーカーが衰退し始めるのは。何度も書きますがこういった音が悪い製品ばかり作っていたせいでこの騒動以降の国産オーディオは衰退し始めます。決してバブル崩壊のせいばかりではありません。

 早速聴いてみます。
 別荘オーディオなので普段と違いますが、ソースはLINN MASIK DS、アンプがAudioLab 8000A+8000Pとなります。横にMisson CyrusIIが写ってますが、単に電源入れチェックしてるだけでシステムには関係ありません。スピーカーの上にあるのはホイホイさんの通常タイプと強化型フィギュアw。ここ夏は虫が多いので虫除けのおまじないっす。

 このスピーカーの前には、CelestionのSL-6Siが置かれていたので、そちらとの比較になりますが、まず感じたのが国産スピーカーらしい緻密な音の表現。それと空間表現もなかなか…ただ、こちらは SL-6よりも明らかに狭い。その他意外でしたがSL-6よりも「あぁ、箱が鳴ってるなぁ〜」という気がします。ツィーターの位置は外側と内側試しましたが、ここでは内側の方がいいみたい。自宅で音出しチェックしたときは明らかに外側の方が良かったので、これは環境によるかと。
 ツィーターのアッテネータですが、自宅のチェック時には3/4の位置(9時か3時か)の位置が良かったですが、鳴らして馴染んできたのか、こちらでは中央の位置に戻しています。

 得意ソースは割と選びます。まずは大編成クラシックはちょっと苦手かなと。それなりに気持ちよく鳴るのですが、空間がこじんまりしてしまいます。弦楽器は絶品、響きも含めてうっとりしてしまう音。ピアノはSL-6に比べると少し堅めですが悪くはない。ボーカル(アニソンw)は、少し顔が小さくお上品になる気もしますが、想像より全然良かった。

 SL-6と比較すると、実に優等生的小型スピーカーという鳴り方ですが、いわゆるあの時代の国産スピーカーの音を思い出してみると、こんなに自由で空間表現が巧みで美意識あふれる音を出すスピーカーは皆無でした。
 あと、なんたって見た目が素晴らしいですよね。明るい色のキャビネットに、いかにもいい音がしそうなグレーのエッジと萌葱色のウーハー、そして金色のソフトドームツィーターなど、この見た目だけで「あ、いい音!」って気がしちゃいますもん。
 発売されてもう30年近く?ネットを検索すると今でも愛用している人が多いみたいで、むしろオーディオファンというか音楽ファン的な人が手放せずに使い続けているという事例が多いようです。

 ということで、NS-1 Classicsのバイヤーズガイド的な話を少々。今では当然新品で手に入れられませんので、中古オーディオショップか、ハードオフなどのリサイクル店、またはヤフオクのような場所から入手になります。中古オーディオショップだと、専用スタンド込みでは 7〜8万、スタンド無しだと6〜5万、リサイクル店だとスタンド無しでおよそ3〜4万。ヤフオクだと3万円前後ですかね。

 状態が心配な人はチェック済みの中古オーディオ店を探した方がいいですが、メンテナンスと称してネットワーク改造したり部品交換したりしている個体もあるのでそこは注意。市販品の修復(同等品パーツ交換)ならまだしも、ショップ(あるいは個人)チューニング品の9割は音良くないので、そういう製品には手を出さないのが吉。
 リサイクル店では、以前もCelestion SL-6のエントリで書きましたけど、ユニットの状態チェック、ドームツィーターは多少凹んでいたりしても音は出ますが、まぁ…そういう扱いをされていたと認識した方がいいかも。ウーハー部分は正面から見てきちんと円を描いているか?エッジ部分に歪みがないか?ヨゴレがないか?タバコなどのヤニが付いている匂いはないか?(ベトついたヤニ成分はもう落とせませんし音も回復しません)を確認すれば良いかと。さすがにちゃんと音出るのかは店頭だとわかりませんので、1週間でも保証が付いている方がいいと思います。余談ですがハードオフの場合は割と保証はきちんと守ってくれますので安心です。この製品だと修理ではなく返金対応になると思いますが。
 オークションでは…売り手を信用して買うしかないですね(笑)

 スタンドについては、別に専用品でなくてもいいと思います。というか、専用スタンドだと裏から本機をネジで固定できて便利ですが、あの木製スタンド、あまり良いモノではなかったような記憶があります。ちなみに底面固定ネジは2箇所で間隔が前後方向に70mmなので汎用スタンドでも固定できる製品はあるかもしれません。

 メーカーでは当然修理不可能…だと思います。メーカーに質問した訳ではないので、ひょっとしたらパーツによってはメンテしてくれるかもしれませんが、期待はしない方がいいかと。

 イザ手に入れたら、どうか大切に使ってあげて下さい。もう新品が存在しないし修理できない製品なので壊したらそれまでです。そして「自分には必要ない」と思ったら、きちんと中古市場に開放してあげて下さい。
 内部のコンデンサやユニットなどがいつまで保つのかは知りませんけど、こういう中古品は寿命で音が出なくなるまで、みんなで大切に使っていきたいモノですよね。

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↑1989年当時の雑誌広告、今風にいうと意識高い広告文章。

iPhone7 Plus


▼2016年12月19日

Apple AirPods【チンアナゴ】着弾

PC190336 先週の月曜日…だったかな?とにかく深夜に突如発売になったチンアナゴ(AirPods)、発売開始から1時間ちょっと経ったタイミングで知って、すかさずオンラインストアで注文。無事初回出荷組に滑り込めました。
 頭が痛くてボーッとしてるなか、本日無事着弾しまして早速聴いています。

 製品の特徴などは、色々なギーグ系のWebサイトで色々紹介されていると思うので、ここは自分が気が付いた印象のみの記述に留めますが、まずは充電器も兼ねる付属のケース、思ったよりちっちゃい。そして毎度お馴染みApple製らしく、表面がつるりとした形状なので落としそうで怖い。ストラップホールくらい付けてほしいよねほんと。背面にはなにやら丸い押込式のスイッチがありますが、これはセットアップボタンみたいです。iOS以外のデバイスで使いたい人(いるのか?)が、bluetooth接続する際に使うみたい。

 早速ケースを開けると…おおっ!近くにあるiPhoneの画面に「AirPodsと接続しますか?」という表示が出ます。ちなみに自分、iPhoneが机の上に2台あるのですが(笑)、両方ほぼ同時に出ました。icloudの設定とか何もしてませんでしたけどすごいですね。一応サポートページには「AirPods を入れたままケースの蓋を開けて、iPhone の横で支えます。」と書いてありますが、そんな事しなくてもちゃんと普通にiPhone机に置いたままで設定アニメーションが表示されました。そしてその下の「接続する」をタップすればそれで接続完了。さすがこの辺のスマートさはApple製品っぽい出来で感動します。

 W1チップというよくわからない新技術内蔵らしく、今までの市販のイヤホンと違い便利な機能が搭載されています。上記に書いた簡単なbluetooth接続もそうですが、例えば使用中に片耳を外すと音楽の再生が一時停止します。また装着すると自動で音楽再生。片耳で音楽を聴きたい場合はそのままiPhoneの再生ボタンを押すと再生が開始されます。一説によるとその場合はモノラルで再生されるという噂を聞きましたが、試してみたところモノラルにはなっていないようです。
 Apple製品で使う場合は、icLoudを通してログインした端末全てで使用出来るようになり、自分の場合もiPhoneで接続したら、iMacのBluetoothメニューにもAirPodsが追加されていました。

 音量変更その他はSiriを通して行います。本体左右どちらでもいいですが、指でダブルタップするとSiriが起動し「お気に入りのプレイリストを再生して」とか「次の曲にスキップして」や「音楽を一時停止して」みたいに声で制御できるのですが、ハッキリいってナイーブで繊細な我々ジャップ原人には、お外で「お気に入りのプレイリストを…」とか話しかけるのはちょっと恥ずかしい。なので、ここは設定画面から「ダブルタップで音楽を再生、または一時停止」にしといた方がいいかな?もちろんお外でSiriたんと話すことに躊躇ない人はそのままでいいと思います。

 早速音楽を聴いてみますが、音質と遮音性はiPhone付属のlightning EarPodsと一緒じゃないですかね。もちろんノイキャンも装備していません。ケーブルがない開放感とBluetoothっぽい低音の出方でやや高音質に聞こえますけど、手持ちのEarPodsで比較した限りは気のせいの範囲かと。ただ、個人的にはこのバランスは嫌いじゃないので特に問題視してません。そうそう…ちなみにlightning EarPodsは普通の3.5mmジャックEarPodsより音良いよ。

 つかそもそもEarPodsって自然なバランスでそれなりに音良いと思うんですけど、いわゆる音質厨に限って音悪いだのなんだのいって昔のミニコンポみたいなキンキン音のイヤホン使うよね〜って、これは昔の若者もちゃんとしたオーディオ製品よりエフェクトバリバリなミニコンポみたいな製品の音を好んでいた傾向と似てるかな?という気がします。時代は繰り返すというか変わらんよね…と、つい余談を。

 無線なので音の遅延が気になるところですが、少なくともYoutubeをみたり、スーパーマリオランをやるくらいでは遅延は感じません。もはやBluetoothイヤホンの遅延チェック用のみでインスコしてある「スクフェス」を一曲やってみても、自分がド下手からかもしれませんが、遅延みたいな挙動は感じませんでした。ただ初回曲「僕らのLIVE君とのLIFE」しかやってません(笑)ので、よりむずい曲での遅延はわかりません。

 装着感についてですが、これは個人差もあるので何ともいえませんけど、少なくとも私の場合では歩いている最中に外れてしまうことはないかと。というか、本体が軽いのでジョギングしたって外れないと思いますが、汗で濡れたりした場合でも大丈夫なのかは知りません。
 Appleの公式サイトでもこの手の製品にしては珍しくワークアウト姿の写真がないため、激しく汗で濡らすのは止めた方がいいかも。

 そうそう…重要な点がもうひとつあって、このイヤホン「寝フォン」に最適だということ。もともとこのジャンル、ケーブルがないのBluetooth製品が有利なのですが、更にAirPodsの場合、本体がコンパクトだしステムも下方向に伸びているので、装着したまま寝返りうっても、イヤホンが耳を圧迫しません。しかも眠くなって音楽止めたいときは片耳外せばそれでOKだし、実に使いやすい。イヤホンの評価ジャンルで「寝フォンアワード」とかあればグランプリ間違いなしだと思います。

 価格が税抜で16,800円と、それなりの値段ではあるのですが、上記の使い勝手を実現していることと、いわゆるトゥルーワイヤレスイヤホンとして考えるとちゃんと価格破壊的に安い製品ではあるので(怪しげな中華ホンならあるけど)、普段iOSを使っていて日々の音楽鑑賞で少し未来を感じたい人にはなかなかお勧めです。EarPodsからの音質グレードアップにはなりませんが、左右完全ワイヤレスは本当に人生観変わっちゃうくらい快適ですよ。

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EarPodsとはステムの太さが違います
OLYMPYS XZ-1

▼2016年10月16日

Westone BluetoothケーブルをFitear対応にしてみたのだわさ

R0331066 時代は無線!時代はBluetooth!有線ケーブルなんてダセーぜ!なんてiPhone7 Plusに機種変してからヤケクソみたいに言ってますけど、実際問題、結構なお金出して買ったカスタムイヤホンがiOSで使えなくなるのはちょっとツラい。
 ツラいので、だったら無線にしてしまえばいい!と、割と衝動的に行動してしまって、気が付いたら最近発売になったWestoneのBluetoothケーブルぶった切ってましたw

 本来この製品、Westoneのイヤホンで採用されているMMXC端子専用のBluetoothレシーバーなのですが、当然同じ端子を持つ別のメーカーのイヤホンでも使えるので、割とイヤホンファンの人達の間では話題になってたみたい。ただね、MMXC端子なので当然俺達のFitearには使えない訳ですよ。なんでもイベント限定やヤフオクとかでMMXC端子→Fitearの変換アダプタとか売ってたようなので、それ使えば使えない事もないのですが、これからの私の人生、MMXC端子のイヤホンを買うこともないだろうし、今だってひとつも持ってない。だったらね、ヤルしかないだろうと。

R0331057 つことで必要な材料は、本製品と、Fitear用のコネクタ部品。こちらは秋葉原のオヤイデで売ってましたが、このマメみたいなパーツがなんと左右セットで2,500円(税抜)もしやがる。このコネクタって無線では結構汎用品じゃなかったっけ?といっても、探し回った限りでは、これより更に高い4,000円(税抜)のコネクタ以外小売りしているお店はないようです。仕方がないので買う。

 後は家に帰って、テスターとカッター、ピンセット、それと小さなキズミを用意。ハンダごては暖めて、ホットボンド用のホットガンは…もう少し後でいいか。一回深呼吸して心を静めてから、バツンとMMXCコネクタを切り離します。

 あとはもう、ケーブルの導体引き出してホットとコールド側の配線を間違えないようにはんだ付けするだけ。作業できたら手持ちの萌音ちゃんのコネクタに接続して音が出てるか確認すれば(一般的なケーブル工作と違い作業後の導通チェックが事実上不可能)、あっという間に無線萌音ちゃんの出来上がり!

 ただね、ちょっと白状しますと、これ多分使ってるとすぐに接触不良起こすような…、というのもはんだ作業が久しぶりで、なおかつ前回の作業以降、なれたはんだごてを処分して新型の温度調節機能付きのこてで作業したせいかどうもカンドコロが掴めず、ワイ将はんだつけ下手すぎワロタwwwwww みたいな結果に。
 ついでにいうとホットボンドも久しぶりのせいか、糸引きまくっちゃってw、中身のはんだもザツな上に見た目もザツなちょっと残念な感じになってしまいました。この手の作業はちょくちょくやってないとダメだねこりゃ。

 肝心の音に関してですが、Westoneのこのレシーバー、ちょっと低域を盛ってる感じですこし高い方の音にキレがない感じ。もっともそれは無線だから仕方がない訳で、bluetooth環境下での音質で言えば今まで経験した中では当然最高レベル。ユニバーサルとはそもそも音の情報量がまるで違う。イヤモニで無線、たまりません!

 この工作、2万円のレシーバーをぶった切る勇気さえあれば誰でも出来ると思いますが、このオヤイデ産(?)のfitearコネクタ、品質は最低レベルで、加工精度はいわゆる100均の中国製品並み。バリはあるしピンの回りも樹脂で埋まっちゃってるし、困ったのはピンの穴まで樹脂で埋まってたことで、こちらはピンバイスでホジホジ掘り出したりした。それとイヤホンケーブルの工作は、一般のオーディオ用ケーブル自作よりも、スケールが1/10の世界で作業してるような世界なので、老眼進行していない人でもルーペは用意した方がいいと思います。

 今回のこの工作、作業としてはコツをつかんだので(先に手を付けたL側は、ケーブル末端処理の迷いやハンダ付け数回のやり直しと導通確認などで作業時間1時間以上かかったけど、右は5分だったし)、次回同様の作業をする際にはもっと効率よくもっとうまく出来ると思うので、接触不良で使い物にならなくなったら、今のところ結構気に入ってるのでもう1個同じ製品買って作り直してもいいかも…なんて考えてます。

RICOH GR


▼2016年10月06日

ERATO Apollo7に新時代の幕開けを見た

IMG_0079.JPG このブログも結構放置しちゃったなぁ…つことで久しぶりに更新。

 今回のネタは、新しいBluetoothイヤホン、apollo7。この製品、元々はクラウドファンディングで開発資金調達していたらしいけど、好評だったのか普通にヨドバシなどで売られるようになりました。ちなみに自分はアキヨドで購入。

 この手の完全左右独立無線イヤホンは、トゥルーワイヤレスステレオイヤホンというらしく、iPhone7のイヤホンジャック廃止に連動して、新たなジャンルを築きつつあるようです。
 かくいう私もiPhone7 Plusに機種変更したばかりですし(こちらのネタはまた別に)、これを機会に新しいbluetoothイヤホンでも買おうかなと思っていました。

 ちなみに、私が今まで使っているbluetoothのイヤホン/ヘッドホンは、ParrotのZik3JayBird X2があります。どちらもそれなりに音がいいので気に入ってはいるのですが…

Zik3:センサー式の電源自動ON/OFF機能がちょっとした湿気ですぐ誤作動を起こし、そのため使おうとすると、バッテリが空になってることが頻発。
JayBird X2:音もなかなか良いし防塵防滴だし気に入っているのだが、タッチノイズがうるさい。

 という問題がありまして、なんか他の製品が欲しいなと。一応いくつかアキヨド店頭で試聴してみたところ、B&0のBEOPLAY H5が、音が綺麗だし見た目もカッコイイし良いなぁ…と思っていたのです。つことで買ってみようかなと思っていたのですが、なんとなくしばらく買わずに様子見していたら、なんとapollo7がヨドバシに入荷したとの情報が!ホントに売るんだ?と半信半疑でアキヨドで試聴させてもらうと、なかなか音も良い。というか、どうせ買うならこっちの製品の方が未来がある!と思って半日悩んだ後、購入してきました。

 早速使っているのですが、まず驚くのが「意外と音が良い」こと。もちろんbluetoothの無線なので、それにしてはという但し書きの上でですが、逆に言うと高音質カナルイヤホンで必ず問題になるケーブルのタッチノイズが皆無な訳で、それも音質の一部として考えれば、音に関してはほぼ不満はないです。

 動作時間ですが、カタログでは音楽再生3時間を謳っていますが、確かにそのくらいはバッテリ保つようです。毎日の通勤に限ってでは、それだけ駆動時間があれば全く問題はありません。長距離の旅行に出かけたときなどは少しつらいですが、もう歳なのか、ぶっ続けで3時間以上イヤホンで音楽聴くこともあまりないので、まぁ、いいかなと。充電器を兼ねた付属のケースでは、内蔵バッテリで本体を2回分完全充電できるとのこと。

 装着については、ケーブルも何もないのでちょっと不安ではありますが、1度耳に入れてしまうと、普通の運動レベルでは外れる事はないと思います。
 iPhoneとのペアリングも、左右片方どちらかをペアリングすれば、自動でもう片方もペアリングできる仕組みですが、左右ともきちんと別にペアリングさせると、それぞれのバッテリ残量がiPhoneから参照できて便利です。左右間のペアリングについて、遅延を発生させないような仕組みがあるようですが、ちょっと詳しくは分かりません。ただ、安物トゥルーワイヤレスステレオイヤホンで発生しがちな左右どちらかの音声遅延は発生せず、綺麗なステレオイメージが頭の中に再現されます。というか、左右の位相についてはかなり正確に一致してるんじゃないですかね。イヤホンでこういう綺麗なステレオイメージが再現できるとは、有線を含めても結構優秀ではないかと。

 装着後の操作は本体左右それぞれに付いている小さなボタンで行います。左右とも1クリックが一時停止(あるいは電話着信)、2クリックが右・ボリウムUp、左・ボリウムdown、長押しが右・次トラック、左・前トラック、となっていて、慣れるとそこそこ便利。
 イヤチップは、シリコン製とコンプライの2種類それぞれS・M・Lが付属。傾向としてコンプライの方が遮音性はいいけど、少し音が甘くなるのは、どんなイヤホンでも共通かな。ステムがかなり太いので、交換用イヤチップの種類が少ないのが残念だけど、まぁ…付属品どちらかで実用上問題はないと思います。一応防塵防滴構造なので多少濡れても大丈夫。ちなみに私は今回防塵防滴になったiPhoneと一緒に風呂場でも使ってました。

 と、概ね満足はしていますが、心配なのは、小さな筐体なのでなくさないか…ということと、初期のバッテリ性能がどこまで継続するかということかな。

 とにかくこの完全無線トゥルーワイヤレスステレオイヤホン、ケーブルがないってこんなにもすごいんだ!と、まさに新時代の幕開けを見た感じ。これで音楽聴くともう意味もなく踊りたくなっちゃう開放感で、今までの有線+左右ケーブルありの無線イヤホンとは、全くジャンルが違う、とても未来を感じる製品でした。

iPhone7 Plus



▼2016年05月22日

Apogee Duet/FW と Fireface 400はどちらが優秀なのか

IMG_7502.JPG どちらも「チョイ古機材」で申し訳ないのですが、両者PCオーディオでは評判がとても良いD/Aコンバータです。
 もっとも、ライバルとするにはFirefaceの方はBabyfaceが価格的にも見た目的にも該当すると思うのですが、持ってないので仕方がない(笑)。早速鹿嶋の地で音質対決です!

 まずはApogee Duetの方から。こちらはマック専用のオーディオインターフェイスとなっています。接続と電源供給にFireWire端子を使う事もあるのですが、仮にFireWire端子があろうとWindowsでは使えないという清さ(笑)。発売は2006年位でしたかね。当時発売されていたオーディオインターフェイス達を全てねじ伏せる程の高音質。さすが業務用デジタル機器を長い間製造してきたApogeeだなと。
 ちなみにPCオーディオなどが始まる以前から、ApogeeのD/Aコンバータ DA1000は欲しかったなぁ。あの本体と電源が別れてるツーピースの製品。以前音を聴いたことありますが仰天するほど音が良かったです。

 このApogee Duetも、ショップで音を聴いた限りでは本当に仰天するくらい音が良かったのですが、値段も8万円位しましたし、私も本格的にPCオーディオを嗜んでいなかったという事もあり当時は入手はしていませんでした。
 また数年前にAppleがFireWire Audioのサポートを正式に辞めるとの通達があり、Apogeeでのサポートもひとつ前のOS、Yosemiteで終わっています。公式ではEl Capitanでも使えるとありますが、サポート外だそうです。

 Fireface 400については特に語る事はありませんね。このブログで何度も話題にしていますし、性能には非常に満足しています。少し音が堅い気もしますが、とても優秀なオーディオインターフェイスです。

 早速試聴開始!
 まずはApogee Duetからスタートです。音出しの印象はとてもなめらかで美しい音。モニタライクというより、音を本当にキレイに演奏してくれる感じで、余韻の美しさとエッジのなめらかさはまさにApogeeサウンドそのものです。たっぷりと小一時間ほどこのアポジーサウンドを堪能した後、Fireface 400につなぎ替えてみます。

 まずは電源をMacbookのFireWire端子からとった状態。今までは不満もなかったのですが、アポジーから切り替えた後だと、より端正なサウンドですが、音のエッジが立ちすぎていて少しヒステリックな印象。
 こりゃアポジーの勝ちか?と思って、次は電源をFireface UC買ったときに付属していたACアダプタに切り替えて聴いてみます。そうすると「アレっ?」と思う程の変化が。ちょっとヒステリックな感じが抜けて、端正な音像表現が際立ちます。これは…質的にはFirefaceの勝利だけど、好みとしてはアポジーも悪くありません。しかし…Firefaceって電源の変化に敏感なのね…と思いながら勝負はFireface 400の辛勝という結果になりました。

 で、この話には更に先があり、夕飯の買い出しで出かけたついでに寄った鹿嶋のドフのジャンク箱で、なんとYAMAHAのPA-6を発見!ジャンク箱なのでお値段300円。店にある動作確認用のACコンセントで問題なく動いているのを確認して購入してきました。写真一番左の黒い箱ですな。

 こうなるともうFirefaceの圧勝で、電源をPA-6に変更した際の変化はUCの場合ですけど以前もこちらで書いてます。今回もこれと同じで、ちょっとびっくりするくらいの音質改善効果がありました。

 つことで、今回の対決は様々な変化球で応酬したFireface 400の圧倒的勝利でおわりましたとさ。

 あ、Apogee Duetの方は自宅でiconの代わりにiMacにつなぐUSB/DACとして使用する予定。使い続けられるその日までカタマリ01をドライブすることになります。

iPhone6 Plus


Audiolab 8000P

IMG_7500.JPG 私が以前からAudiolab 8000Aというプリメインを使用しているのは、ここのブログを読んでいる方ならとっくにご存じだと思いますが、そのAudiolabから発売されていたパワーアンプの8000Pを、ふらっと衝動買いできる価格で入手することができました。
 値札には「概観にキズアリ」とありましたが、既に30年前のアンプにしてはそれなりにキレイですしヤニの変な臭いもしない。更に当時のユーザーマニュアルまで付属していました。これはうれしい。
 しかし…この8000Pを放出したユーザー8000Cは持ってなかったんですかね。私は以前買うまでもないけどちょっと興味をもった時期があって、そのときe-bayなどで探してみても8000CとPのセットばかりでした。

 このアンプは当時ベストセラーになっていた8000Aを元にセパレート化された8000Cというコントロールアンプと対になる形で発売されていたパワーアンプ。Audiolab製品が日本に輸入されていた時の希望小売価格は、

・8000A(プリメイン):13,8000円
・8000C(コントロールアンプ):15万円
・8000P(パワーアンプ):20万円

 となっていました。8000Aの価格と比べ、15万円20万円とざっくりとした値付けなのが、輸入代理店だった成川商会のやる気のなさが伺える感じw。
 まぁ…ペアで35万円になるんですから中途半端に高価だし、また当時の輸入オーディオはマッキンとかレビンソンとか、そういったアメリカンハイエンダーが幅をきかせていて、お値段も最低100万円〜という状況。入門クラスから中級クラスのアンプは無意味な重量競争に走っていた国産製品ばかりの中、聞いたことのない細身(メーカーでは「ストレートライン」と呼んでいました)の英国セパレートアンプなんて売れなかったんだろうなぁ。かくいう私も実機は1度見たことあったっけかな?
 もちろん、当時から8000Aを所有していた私は、同社の上級機にコントロールアンプとセパレートアンプが存在するのは知っていたので、パワーアンプの方はなにかチャンスががあれば入手して聴いてみたいもんだ…程度の意識を持っていました。

 早速Audiolab 8000Aに接続してみます。8000Aには標準でプリアウト端子があるので、そこから8000PのLINE INPUTへ一般的なRCAケーブルで接続。最近私が所有しているオーディオ機器は普通のRCAケーブルではないモノが多いので少し新鮮な感じw。初期型の8000Pではその他パラレルのINPUT LOADという端子もあるので間違えないようにしましょう。

 スピーカーについてはバナナ端子での接続が強く推奨されています。理由についてはユーザーマニュアルに「The clamping action of a terminal/binding post, evan a very large one, is not satisfactory because the soft copper wires "yield" and "flow"」と記載されており、この部分日本語マニュアルでも「やわらかい導線のワイヤから "yield" and "flow"が生じるからです」とあります。翻訳があからさまに変なのですが、要はバナナ端子を使わないと銅のより線がばらけて隣の端子やボディに接触する危険がある…という意味でしょうか。このアンプでは一応被覆を剥いたスピーカーケーブルも直接接続出来るようにはなっていますが、イギリス製のアンプはスピーカーケーブルはバナナ端子以外接続不可能という機器は多いです。日本では何故かあまり評判の良くないバナナですが、正しく接続されたバナナ端子はケーブル末端の酸化も防ぎますし、より線をネジで締め付けるより確実なコネクトが保証されますので音質的には有利な筈なんですけどね。

 音を聴いてみます。電源投入直後は少し音が堅い感じ。長い間使われていなかったせいもあるのでしょうね。蓋を開けて中身を見てみると、ホコリの付着もほとんどなく、とても綺麗な状態でした。
 セッティングは場所がないので8000Aの上に重ねてますw。この状態はマニュアルにも記載されていて、本当は横に並べて配置すべきですが、それができないときはプリアンプの上にパワーアンプを重ねるべしと記されています。これはパワーアンプの発熱から本体を保護するためですが、常識的な音量より少し大き目で鳴らし続けても、触ってみる限りそんなに熱くなるモデルでもないようです。

 電源投入後、一晩くらい過ぎると徐々に実力を発揮してきた感じ。
 変化の方向は、音質が良い、というより音が安定する感じですね。8000Aの音色やキャラクターがそのままで、スピーカーのドライブに余裕が生まれるような、そんな音の変化です。
 これは聴く音楽にも影響が出てきて、8000A単体の時より、より広い音場やダイナミックレンジを持つ曲が聴きたくなってきます。ピアノの音もとても気持ちよく鳴るようになりました。それにチャンネルセパレーションも若干改善された気がします。そのため音場がよりくっきりしてきた印象でしょうか。

 今でもAudiolab 8000Aを持って使っている人は絶対数は少なくともそれなりにいると思いますが、8000Pと組み合わせて聴いている人はかなり少ないと思うんですよね(さらに8000C/Pで聴いている人は日本で何人いるんだろ?)。国内で8000Pを単体で入手できる機会はほぼないと思われますが、8000Aを気に入ってまだ使っている人は、チャンスがあれば入手しても後悔しないパワーアンプだと思います。どうせ値段も安いだろうし。

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↑当時のマニュアルが揃っているのが嬉しいところ

iPhone6 Plus


▼2016年03月29日

KENWOODのU585BT(中古)に交換しました

IMG_7387.JPG 2年前に買ったカーオーディオのヘッド、KENWOODのU383BTですが、半年位前からBluetoothがブチブチ切れるようになり、それを解消するにはiPhone側から1度Bluetoothを切断して再度接続しなければならないという、変な感じになってました。
 それが、1度エンジン切るとやり直しなので、ドライブ中にスタンド寄ったりコンビニ寄ったりエンスト(笑)したりする度にイチイチiPhone側から切断→再接続をせねばならず、結構ストレスが貯まります。
 他、当時ケチって安物買ったのが悪かったのか、ヘッドのディスプレイが日本語対応ではなく、日本語の曲が流れると意味不明な記号がヘッドに表示されるのにも地味にイラッとしていたので、いい加減買い直すかなぁ…と。

 ただ、当時の上級機であるKENWOODのU585は、何故かbluetooth仕様のBTのみがディスコンとなっており、買い直そうにも中古しかない状態。
 更にその中古相場も、みんな同じような事考えているのかそれなりに高く、ちゃんと動く中古品はヤフオクなど見ても1.5万円前後。美品だと当時の定価並みで売られている例もありました。

 しかし、どうしてKENWOODはこんな便利なヘッドを生産中止にしちゃったんですかね。きっと接続ケーブルやアクセサリなどで儲けられなくなるからだと思っていますが(イヤミではなく日本のカーオーディオ業界はとにかく閉鎖的拝金主義そのもの。前面にAUX端子が付いたのもかなり最近です。輸入品はずっと昔から付いていたのにね)、新品がなければ仕方がない、中古でも見つけたら買おうと思っていたのです。

 で、毎度お馴染み鹿嶋に出かけたときに寄ったドフで中古品1.2万円を見つけたのでサクッと購入。ま…安いとも高いとも言えない相場ですが、一応3ヶ月保証付きなのでオクで落とすよりは確実かと。程度はB、それなりに小傷はありますが、装着してしまえば気にならないかな。

 早速駐車場に戻ってその場でインスコ。同じKENWOOからなので接続コネクタ類も一緒のせいか、取り付け自体は5分程度で終了しました。
 起動させてみると、Bluetoothの認識もしっかりしてるし、自動接続で音も途切れないし、日本語もちゃんと表示できるし、どうしてはじめからこちらを買わなかったんだろうとちょっと後悔。音質は…別に変わらないです。そこは期待してなかったのでどうでもいいんだけど。

 一応上級機のせいか、イルミネーションの色をR/G/B指定で最大1,000色以上選択可能とか意味不明な機能が付いてますが、とりあえずMGFの車内イルミネーションに近いオレンジ色に設定しました。それが上の写真。

 ご覧の通り、最近のドライブミュージックはノリがいいのでラブライブ!ばっかですわ〜えりちかわいいよかわいいよえりちw。

iPhone6 Plus


▼2016年03月27日

NAD 302とかいう格安でとても美味しいプリメインアンプ

R0327688.JPG 相変わらずしょーもないガラクタを貯め込んでいるのですが、このNAD302は、いつの頃だったか…確か馴染みのオーディオショップが大改装するというので、箱から出していない新品を確か5,000円とかで手に入れてきたものとなります。
 当時の定価は59,800円。昔の自分のWebサイト、2001年の12月24日でネタにしていますが、その後箱にしまい込んでしまいましたので、およそ15年ぶりの音出しになるでしょうか。

 NADの製品は近頃日本で目にしませんが、母国カナダではそれなりにラインナップを揃えた音響機器メーカーのようです。設立は1972年のロンドン。このアンプの前身であったNAD 3020は世界で100万台以上売られたベストセラーだったみたい。NADはその後1991年にデンマークのAudioNordに買収され、1999年にはカナダLenbrookに買い取られ今に至っている模様。

 で、今回持ち込んだNAD 302ですが、こちら鹿嶋の別荘には既にSONY 333ESX IIから、 CYRUS TWO、そしてAUDIOLAB 8000A、LINN MAJIK Pというそうそうたる顔ぶれのアンプ達が勢揃いしていますので、ハッキリいって音に期待していた訳でもなく、単に「使ってないんだからたまには音出すか」という程度の気持ちでした。

 金曜日の夜に到着して早速梱包を解き音出しをします。
 ちなみに使用システムは、ソースがMacbook Pro13 Mid2010Audirvana Plus、DACがFireFace400、スピーカーがCelestion SL6 siとなります。何気にスピーカーのSL6が小型ながら能率84dbという極悪仕様なので、それなりにアンプは選ぶ感じ。

 まだ新品の香りがする製品を取り出し電源を投入。
 このアンプ、電源コードは海外製にしては珍しくインレット直出しで、2ピンの一般的な電源プラグとなっています。ただ国産家電とちょっと違うのが、プラグのコールド側がやや幅広になっていること。なので2ピンながらもコールド側が左側という決まった方向にしか差し込むことができません(一般的なコンセントは左側の口がすこし長くなっているので観察してみてね)。ま、内部でどういう構造になっているか分かりませんけど、無理して逆向きに突っ込もうとせず、必ず幅が広い方を左側にしてコンセントに差し込んで下さい。さすがにシャーシがコールド側に接地してるとは思いませんけど、理屈の上で極性指示があるということは、逆に刺すと感電とかあり得るかもということです。もっとも日本家屋の場合はコンセント右ホット・左コールドなんてちゃんとしていない場合も多いので、気にしても仕方ないかも知れませんが…。

 で、音を出してみると「お!なかなかいいじゃん!!」という印象…ですが、ま、所詮は格安の輸入プリメイン。音が中央に固まった感じで、更に低音も高音も少しヒステリックな鳴り。期待していたわけではないといいつつ少し残念。すぐにAudioLab 8000Aに戻して、15年ぶりに電源投入って事もあるししばらく通電だけはしとくか、というノリで24時間以上放置していたのです。

 で、土曜日が終わって日曜日の朝、せっかくなのでもう一度音出してみるかなと配線をやり直して音を出すと、これまた驚きました。金曜日の晩とは全く違う印象と音です。やはりアンプはウォームアップが必要なんですね。

 音の印象は比較的暖かく柔らか目で、あまりレンジは欲張っていません。ただ、空間表現が面白いですね。広いとか狭いとかそういう視点ではなく、うまい具合にステレオイメージが広がります。

 ステージの主張は少し控え目で席は少し後気味かな。AudioLab 8000Aのように前に出てくるタイプでもありません。その代わりベースや打楽器の響きが広い空間を通過してきたような音を出して美しいです。ボーカルは時としてハッとするくらい人の声に近い音が出ます。なのでPOPSなど人の声がふんだんに入っている曲が楽しい。逆にインスト曲やジャズ、オーケストラは、ここにある他のアンプに比べて少し苦手かもしれません。

 かけるコストを十分理解した上で、出来る事と出来ないことの取捨選択を正しく行って設計している、なんというか、音がいいというより、センスがいいなぁ…と感心してしまいます。
 イギリス製のアンプは、細かい音質評価よりも、とにかく音楽が鳴っているのが楽しくて聴き続けてしまうアンプが多いのですが、フロムカナダ(というか NAD302もイギリス製といってもいいかもしれませんけど)のNADもそんな印象ですね。こんなアンプが5,000円は論外にせよ、定価で59,800円なので、量販店だと4万円台中盤から買えたという事で、当時としてはなかなかお得なモデルだった気がしますが、残念ながらかつてのオーディオジャーナリズムだと空間表現やステレオイメージに言及できる人材はほぼ皆無だったので評価されなかったのでしょう。実際スペアナで測定すると、この音のレンジは国産格安アンプに負けてると思います。

 元々国内でほぼ流通していなかった製品なので、わざわざ探し出して買うほどのアンプだとも思えませんが、もしどこかの中古屋さんやリサイクル店で格安販売されていたら(プレミアつく理由がありませんけどw)、救出して使ってみると、それなりに楽しいオーディオ体験ができるかもしれません。

 そういえば、同時代に輸入されていたNAD 513というCDプレヤーも、適度に音が緩くて楽しいプレヤーでした。こちらは一時期オークションなどで少しプレミア価格で取引されましたが、なんせ3連装ベルトドライブという特殊な機器なので、ちゃんと動く個体は少ないのではないかと。完動品ならそれなりに気持ちの良い音を出してくれる隠れた名機ですが、ま…いまさらCDPってのもね。
 それと前面イルミネータのランプが切れるのは仕様ですw。少なくとも自分が知っている何台かの個体は全て購入後半年くらいでランプ切れになりました。当時から修理は実質不可能だったらしいので、気にしないのが吉かと。

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↑片側の端子が広がっていますよね

RICOH GR

▼2016年02月10日

STAXのSR-44がすごいのか、NAP250がすごいのか

P2090246.JPG 先日の日曜日に北関東のドフで箱付美品のSTAX SR-44を見つけまして…。そういえばSTAXって使ったことなかったなと軽い気持ちで12,000円強のお金を払って購入。
 一応ダメなら返金保証付きだし(ちなみにドフは割とあっさり返金対応してくれるので安心)、ちゃんと動いても気に入らなければオクにでも流せばいいかなと。

 で、家に持って帰ってきて、付属のドライバであるSRD4は電源いらないけど、パワーアンプまたはプリメインのスピーカー端子から出力しなければならないので、仕方なく間に合わせでメインシステムのNAP250PIEGA引っこ抜いて代わりにつないで音出した刹那、ぶったまげました。スゲーなSTAX!

 今までSTAXのコンデンサー型ヘッドホンは試聴室やアキヨドの店頭でよく聴いていたのですが、いわゆる自分のメインシステムにブチ込むとこんなにスゴいんだーと。
 ちなみに私が入手したSR-44は、今のSTAXお馴染みの純コンデンサー型ではなく、エレクトレットコンデンサー型ですけどね。

 私が思っていたSTAXの魅力って、コンデンサー型独特の空気感。特にユニットの動きを感じさせない速くて繊細で自然な音。でもパワー感にはちょっと欠ける。低音とか出ていないわけじゃないんだけど、その帯域だとユニットが前後にドカンと動くダイナミック型ヘッドホンの迫力にはちょっと敵わないかな…みたいな印象でした。でもね、それは間違いでした。

 こちらは純コンデンサー型ではないのであまり偉そうなこと言えないとは思うのですが、このSR-44+NAP250は、そういったコンデンサー型の繊細で自然な空気感にNaimAudioの過剰なまでの実像感がプラスされてる印象。
 人の声とかハッとするくらい生っぽくて、バックの演奏の気配が空恐ろしい。つかSR-44で音楽聴きながら曲の背後で聞こえる音に反応して「あれ?なにか後で音した??」なんてふり返ることがここ数日何度かあります(笑)。それでいてこの解像感。なんでしょうこの音の良さは!

 自分も今までそれなりにヘッドホンには投資してきた身ですが、ネタで仕入れてきた12,000円+消費税でなおかつ40年前の中古ヘッドホンでここまで感動できるとは思いませんでしたよ!あ…もっともアンプの方だって1960年代の製品だからこっちは50年前っすね。
 いずれにせよ、現代におけるオーディオの進化とは一体何なのか?なんてのをマジマジと感じます…ってのはウソでw、そんなめんどくさい事考える暇がないくらいもう音楽聴くのが楽しいです。
 今週は帰宅してからもうずっとSR-44を頭にかぶって夜更かししてます。音が良いヘッドホンはお肌にも悪いです。

 じゃ、今のSTAXに買い換えればもっといいんじゃね?なんて思って、ここ数日帰り道にアキヨドの試聴コーナーで今のSTAX製品聴きまくってきてるんですが…なんというか、こちらは今まで自分が思っていた、繊細で自然で…でもちょっと清潔すぎるかも?みたいなSTAX。これを自宅に持ってきてもここまで楽しい音が鳴るのかな?なんて思ったりもしました。

 もちろん、この楽しさはSR-44の性能のお陰でもあるのでしょうが、やはりNAP250というNaimAudioフラッグシップの駆動力にあるのかもしれませんね。

 手持ちのパワーアンプで直接駆動できるヘッドホン、良い買い物したわ−。

OLYMPYS XZ-1


▼2016年02月03日

オマニは立川でガルパン見に行くべし!

IMG_7169.JPG いい歳した大人達が「2回見た!」とか「いやいや5回は見た!」とか、あまつさえ「今度は大洗が負けるかと思った」とか(笑)めちゃくちゃ夢中になってるガールズ&パンツァーですが、好評につき例の立川の爆音上映が3月まで延期らしく、だったら自分も一度は体験してみるかな?と、仕事の後に遠路はるばる立川までやってきました。初めての爆音!楽しみですねぇ。

 さて、映画に行く前にまずはチケットの予約。というのもこのガルパンの爆音上映、全国からマニアが集まるみたいで、中央の良い席に座りたければ事前にネットで予約しなければなりません。そうしないと、休日はおろか平日だってほぼ満席なので、よい席どころか映画館に入場もできない可能性があります。
 チケットの予約はネットで一般4日前、シネマシティズンという有料会員だと5日前から購入できます。最近のシネコン同様席を指定して予約できますので、中央のよい席で見たい場合は、午前0時前から予約画面に貼り付きましょう。
 ちなみにチケット料金は一般1,800円。シネマシティズン会員なら平日1,000円。土日で1,300円。会費は半年で600円なので、平日の観覧ならむしろ会員になってしまった方が安上がりだったりします。会員だとチケットの予約も1日先行販売されるし。私ももちろん半年会員になりました。もうちょっと自宅から近ければ年間会員になってもいいんだけどなぁ。

 で、私が取った席は映画館ど真ん中G列-12。なんでも初心者向けスィートスポットがG~I列の中央付近。通はもうちょっと前のD〜F辺りを好むそうです。

 映画館には上映開始10分前くらいに到着。中に入ると席の間隔も程よく広くて実に快適なスペース。私の上映回はほぼ満席でしたが、窮屈な感じはしませんでした。
 テキトーに別映画の予告編が始まりましたが(ちなみにこの予告も短目でよかった)、ここは別に爆音ではないようですね。

 で、映画がスタートしましたが…これはスゴい!想像以上に楽しかったです。特に印象に残ったのが…

 1:人の声が鮮明でハッキリしている
 映画がスタートしてまず感じたのは、人の声の美しさでした。あぁ…よい音響で映画を見るとこんなにセリフや登場人物の感情がスッと入ってくるのかと。なんというか、セリフ聞き取るのがとても楽で楽しい。私が初回で見た映画館は音響がちょっとアレだったというのもあるのですが、1度目はアンツィオのカルパッチョと継続高校のスナフキンwの声優って一緒なの?とか思ってたのが、今回はちゃんと全然違う人の声に聞こえたのでよかったです。

 2:金属音がすげぇ!
 戦車砲の爆発音、エンジンの重低音など腹にズンズンきてそれはスゴいのですが、私がもっと印象的に感じたのは鉄と鉄が出す金属音。戦車砲発射後の薬莢が転がる音とか、戦車の弾着音とかすごい。中盤でアリサのシャーマンが全方向から集中砲火受けるシーンがあるのですが、その時の色々な砲の命中音がみんな違っててスゴかった!

 3:戦車の音がみんな違う
 もちろん、ここはTV版でもスタッフがこだわっていた所だと思うのですが、爆音上映だと各戦車ごとのエンジン音、駆動音の違いがバッチリ判別できて、なんというか映像の情報量がものすごく増えている。音を聴いただけで「あ!あの戦車が動いてる」ってのが分かるんですよね。目と耳で様々な情報がスッと身体に入ってきてとても快感でした。

 ということで、音が良ければ映画というか、映像ってすごく分かりやすい!
 爆音ということで大音響ど迫力を楽しむだけかと思ってましたが(もちろんそれも楽しいのですが)、実はストーリーの理解も深まるんだなぁ…と、しみじみ思いました。自分の右隣に座ってた女の子とかエンディングで泣いてましたよ。

 あ…そうそう、試合の結果ですが、前回に引き続き今回もなんとか大洗女子が勝ちましたよ。前回勝ってるので今度はヤバいかもと思ってヒヤヒヤでした(笑)。なんだか、もう一回くらい見に行ってもいいかも!

iPhone6 Plus


▼2015年07月26日

FireFac 400を入手!

IMG_6218.JPG かねてから、オーディオ機器を買うと似たような機械が集まる…みたいな現象があるなぁ、と思っているのですが、今回はオーディオインターフェイス、RMEのFireFace 400をUCに続き入手してしまいました(笑)

 RMEといえば、以前UCを手に入れているのですが、なんだかんだでもう2年近く前のことなのね…。このUCの性能には大満足で、制御ソフトのTotalMixに少し癖あるな…ということ以外では何ら不満もないです。強いて言えばFireWire原理主義者の私にとって、インターフェイスがUSBってことが気になるくらい。
 で、その小さな不満を解消って訳じゃないのですが、縁あってとても安く手に入れられる機会があったので入手したという訳。

 つことで早速使ってみました。
 まず音出しはMacMiniからAudirvana Plus、電源はもちろんFireWireのバスパワーで。ちなみにケーブルはオヤイデのd+という口が800→400のケーブル、長さは4mと規格上FireWireの限界に近い。
 この状態でUCと音の比較をすると、音質についてはほぼ一緒ですね、UCに比べて少し解像感が強調されてる感じかなぁ。電源を同じPA-6Bに変更してみると、ますますUCとの差がなくなりました。

 ただ、音質の比較についてはあまり興味はないのです。興味があるのはやはり使い勝手。というのもFireWireのバスパワーで使えるということは、マカーの私にとって移動の時などイチイチ電源を持ち歩かなくてすむということ。こちらのメリットが大きい…なんていいながら、持ち歩く先は鹿嶋しかないのですが(笑)、それでも荷物減らせるのは嬉しいよね。
 ちなみに、最近のMacにはFireWire端子が付いてなかったりしますが、音出すだけならAppleから出てるThunderbolt→FireWireアダプタを使えば問題なく音は出ます。ただ、自分の環境(Mac mini→4.5mFireWireケーブル→FireFace400)ではバスパワーでの電源供給が無理でした。もっと短いケーブルや別な機種なら大丈夫かもしれませんが、念のため。

 その他のメリットとしては、FireWire端子経由での音楽再生だと、Mac側のCPU負荷がMacminiでおおよそ3~10%程度下がることでしょうか。とくにAudirvanaをIntegrated Modeで使うとそれなりにCPUをぶん回すので、コレはありがたい。MacBookPro13だと石がCore2 Duoだったりするのでより助かります。

 私の家のオーディオ環境では、実質単体のオーディオインターフェイスは必要ないので、なにもRMEをふたつ持つ意味はないのですが、ヘッドホンアンプとしても面白いし、自宅以外での臨時オーディオ構築なんかにも役立ちそうだし、なかなかよい買い物であったかもかも。

iPhone6 Plus


▼2015年06月01日

スピーカーを選ぶコツ

DSCF0334 これだけ長い間オーディオを趣味としてると(というかここ10年位は趣味という実感もないくらい普通にオーディオと暮らしてるけど)、それなりに機器の入れ替えがあります。それらを全て列記しているとキリがないので、丁度スピーカーを買い換えたこともありますし、ここでは私のスピーカー選びについて語ってみます。

 というのも、オーディオにおいてスピーカー選びというのはある意味メイン競技というか、やはり目玉になる訳で、この選択に悩んでいる人は多いんじゃないかなぁ〜と思いましたので。
 それなりにクドクド長い文章ですが、若い方はオーディオの先輩からの軽いアドバイス的なノリで読んで頂ければと。

1:Celestion SL6 Si 編

 私が初めてステレオスピーカーに触れたのはいつのことか?思い出すと、幼い頃家にあったコロムビアのモジュラーステレオだった気もしますし、今はなきオプトニカのステレオコンポ…ま、そんな時代の思い出話をしてもキリがないので、グッと時代を下って、私が初めて自力で購入したスピーカー単体モデルといえば、CelestionのSL6siでした。

 この当時、日本のオーディオ界はブームとしてのピークは過ぎていましたが、それでも秋葉原の石丸電気などでは、沢山の国産コンポが所狭しと棚に並んでいた時代です。
 今の時代では、オーディオ機器で海外製を選ぶことなど普通なことですし、特にスピーカーについてはゼネラルモデル以上の製品だとむしろ国産を探す方が難しくなってしまいましたが、その当時の国産スピーカー界は長く続いた5・9・8(ゴッキュッッパ)競争の終盤にさしかかっていて、似たような大きさと外見のスピーカーがそれこそ何十種類(?)も発売されていました。
 5・9・8?最近の若い皆さんはよく知らないと思いますが、1970年代後半から1980年代頃に、日本のオーディオメーカーでは1本定価59,800円というプライスタグで、どれだけ高性能なスピーカーを送り出すかを競っていた時代があり、各社この価格のスピーカーには採算度外視で戦略的価格を付けて猛勝負を繰り広げていたのです。

 なら、その時代の5・9・8モデルにはハイコストパフォーマンスのモデルが充実しているのではないか?と考える人もいると思いますが、ブームの初期(私は知りませんが)にはひょっとしてそういうモデルもあったのかもしれません。
 ただ、ブームが過熱するようになると、各社とも他社を出し抜こうとスペック勝負に出始め、似たようなサイズのキャビネットに、見た目だけはド派手な大口径ウーハーを装着したり、フレームを金銀色で固めたこれまた派手なツィーターで高級感を出したり、スピーカーにおけるバランスを無視した、本来の音の良さとは全く違う方向に競争が進んでゆきました。

 ある意味それも仕方がないことです。当時のオーディオは主に大手家電量販店での扱いがほとんどで、その売り場には壁一面にスピーカーが積み上げられ、買いに来たユーザーは、20〜30の切り替え回路を持つスイッチで切り替えてスピーカーの試聴をする仕組みでした。
 また当時の量販家電店の店内は今と違い、フロアの中では流行の音楽が大音響で流れて(その頃はJASRACも音楽のBGM使用には寛容だったようです)、場末のパチンコ屋並みの騒音。そんな騒音まみれの環境で壁に詰まれたスピーカーのスイッチを切り替えながら、お店で用意されているクラシックやジャズなどのソースを聴くのです。ソースについて建前上は「お好きなレコードをお持ち下さい」となってはいましたが、自分のレコードやCDをお店に持ち込んで比較する人は少なかったみたい。特に若い客相手だと店員も接客を露骨に面倒くさがっていた時代でしたし。

 もちろんそんな環境でスピーカー本来の音質などわかる筈もなく、店頭試聴(?)の勝負に勝つのは、新製品で棚の目立つ位置(耳の高さに近い場所に重ねられている)に置かれた、派手なウーハーか派手なツィーターでドスドスキンキン言わせるモデル。そうでないと違いがわからないのですから仕方ありません。
 そんな試聴の末にスピーカーを選んだユーザーも、四畳半の部屋で近所で拾ったドブ板やコンクリートブロックで積み上げたスタンドの上に新品のスピーカーを置いて「自分のスピーカーはウーハーが30cmだ!」などと自慢していた訳で、今思うとのどかな時代だったと言えるかもしれません。

 結果、日本のオーディーメーカーで派手に行われた5・9・8勝負は、コスト度外視+採算無視の大出血サービスで売れば売るほど赤字を垂れ流し、肝心だった製品の音はどんどん悪くなる一方という、まさに消耗戦、オーディオ市場への焦土作戦となり、これ以降、まずはスピーカーから国産オーディオメーカーの衰退が始まることとなります。

 で、何故当時の自分が、初めて買うスピーカーでそれらのモデルを避けて、イギリス製のちんまい(割に高い)スピーカーを買ったのか?
 きっかけとしては、当時既に使っていたAudiolab8000Aの開発リファレンスモデルだったから…というのはわかりやすい理由ですが、その当時からなんでイギリス製の変なアンプをわざわざ買っていたのか…という点については今でも少し不思議です。
 ただ、理由は漠然と覚えていて、ひとつはその当時編集のアルバイトで潜り込んでいた某オーディオ雑誌(もう廃刊しています)の試聴室で、チラ聴きながら結構な製品の音を耳にしていたこと。また詳細は忘れましたが、その当時では珍しい海外製プリメインアンプの特集(殆どイギリス製)のために慣らしていたアンプ達がすごく音が良かったこと、それらが理由ではなかったかと思います。

 私はバイト(それもその編集部専属ではなく出入りの編集アルバイト)なので、試聴室正面で音を聴いた訳ではないのですが、おそらく相当衝撃を受けたのでしょう。当時は丁度アンプを買い換えたいと思っていたのですが、それ以降、もう海外製のモデルしかあり得ないと思っていました。
 そしてAudiolab8000Aを選んだきっかけは、試聴の末という訳ではなく、単純に10万円ちょいで買える海外製アンプがそれしかなかったから(他にNait2もあり悩みましたが後に再会)。まだ古いアキバ駅前のラジオ会館内サトームセンで購入しています。というかアキバ中探し回ってその店でしか売っていませんでした。まだまだ海外製のオーディオ機器を扱っているお店は本当に少なかったのです。
 結果、それまで使っていたパイオニアのアンプと比較して大変満足する結果となり、ならスピーカーもゆくゆくはCelestion…と、それがこのスピーカーを買ったきっかけ。購入場所は同じくサトームセン、2本定価148,000円で、別売りのスピーカースタンドはペアで3万円位したのですが、マケてもらって15万ちょいで買った記憶があります。買って友達に見せたらこんな小さなサイズでこの値段…と、あまり評判は良くなかった(笑)というのは以前書きました

 そういうこともあり、Celestion SL6siについては、悩んで購入したスピーカーというより、アンプを買ったら自動的に決まってた…という感じですね。コイツとは10年位の付き合いとなりました。

2:Marlin EXL-1 編

 さて、お気に入りのオーディオと過ごしていた毎日でしたが、なんのきっかけでしょう…LINNからのダイレクトメールだったかな?とにかく当時の私はアナログプレーヤーでLINNのAXISを使っていたのですが、当時代理店だったODEXが取り扱いを辞めてから製品の案内もなく、何となくですが「潰れたのかな?」みたいに思っていました。
 言葉悪いですが、当時の海外オーディオブランドなんてそんなもんでしたからね。数人で集まってテキトーに製品作って、負債抱えると会社を解散して、また別ブランドで会社立ち上げる…その様子を故、長岡鉄男氏は「駅前の不動産屋みたいなもん」と言っていましたが、さもありなん!と言った感じ。

 もちろん、LINNは潰れてなんかおらず、LINN JAPANという代理店の元で、本格的な日本進出を図っていたところでした。で、折角なので新しいLINNの音でも聴きに行こうと思い、雑誌で見つけたのが秋葉原のショールーム、リンツというお店。ただし電話したのが定休日だったのか電話が通じず、もう1箇所都内で取り扱っていた新宿のダイナミックオーディオに試聴希望の連絡を取ります。リクエストした機種はLINNのMAJIKとMIMIKのペア。当時私が使っていたSL6と似たようなサイズのスピーカー(ソナスだったと思う)で聴かせてもらい、こりゃスゴいと即金で50万円!払って帰ってきたのでした。
 そういえばこの製品買ったときも家で国産30cmウーハー鳴らしてた友達が「この二つで50万円?」と信じられないような顔してましたが、別なオーディオ好きな友達に見せたら「このサイズでこの重さ…それにこの筐体すごいね、鳴きがない、コレって結構高いんじゃないの?」と、割と的確に特徴見抜いてたのが面白い。ちなみにその人はスピーカー自作派で海外オーディオ機器なんて全然知らんと言ってた人でした、当然LINNなんてメーカーは知らないと言ってましたし。

 なんでスピーカー話でアンプとCDP入れ替えの話をするのかというと、このLINNというメーカーとの出会いが、次のスピーカーとの出会いで重要なポイントになるからなのです。

 さて、届いたLINNのMAJIK/MIMIKですが、同時にスピーカーの方ももう少しいいのにした方がいいのでは?と考えました。これは特に音の不満があった訳ではなく、単純にアンプとCDPをグレードアップしたからスピーカーも変えた方がいいのかな?と思っただけです。また、当時東京でLINN製品をメインで扱っていたリンツというお店にも一度出かけてみたいと思ったというのもあります。
 鉄は熱いうちに…じゃありませんが、新しいアンプが届いておそらく1ヶ月以内にリンツへ出かけています。当時のリンツにはLINN製品はもちろん、雑誌でも見たこともないような製品が多数並んでいました。そして確か初回の訪問はLINNのスピーカー、KANとかKEILIDHとかその辺だった気がしますが…を聴かせてもらったのですが、いまいちピンとこなくて、その後2〜3回通った後にふと見つけたのがバンダーステインに似た黒いスピーカー。
 アレなんですか?と店員さんに聞いてみるとMarlin EXL-2というスピーカーだと教えてもらいました。Marlinと言えばネット(当時はパソコン通信)で誰かが語ってたかな?程度の認識しかなかったのですが、値段もそこそこだし聴かせてもらうと、これには衝撃を受けました。私は元々空間表現の巧みなオーディオ機器には弱いのですが、このスピーカーから出るボーカルの熱さと空間表現には1発でノックアウトされ、その場で購入契約を…。その時に「このシリーズには1〜3迄あって、最上級機には高さ2m近くもあるExcaliburというモデルがありますよ」と聞きました。そういえばパソコン通信でエクスカリバーとか語ってる人いたな。これのことだったのか…と(笑)

 一応EXL-2を契約したのですが、自分の部屋には少しサイズが大きすぎる気がして、念のためEXL-1の出物があったら(これらMarlinのスピーカーは既に店頭在庫か中古しかなかった)連絡して下さいとお願いしたら、確か翌日くらいに連絡があった。記憶では平日の夜に店まで聴きに行ったと思うのですが、閉店時間過ぎての試聴の末、低音の迫力は劣るけど、EXL-1の方がタイトで音が生々しいとのことでこちらを選びました。確か広島の店から持ってきたとか言ってたな。

 ということで、EXL-1を選んだ理由は、試聴して検討というより、試聴してたらすごいのに当たった!みたいな感じでした。そういう意味でスピーカー選びの検討はしていないですね。運命みたいなモノかな?
 余談ですが、このお店を通じて色々な人と出会いました、特に日本では珍しい同じスピーカーを使っているANIさんと知り合いになれたのは、その後のオーディオ人生にも有意義なものでありました。

3:Celestion Ditton66 編

 さて、EXL-1を買ってから数年、LINNのシステムも調子いいし、EXL-1も調子いいしこりゃたまらん!と、当時流行ってた林原めぐみのアルバムとか(笑)聴いていた訳ですが、何故かふと魔が差して別なスピーカーの音を聴いてみたくなります。そこで現れたのが、かつて使っていたCelestionのルーツとも言えるDitton66。なんのきっかけか忘れましたが、当時リンツ改めサウンドクリエイトとなったお店で聴かせてもらい、その美音と雄大な音に、これは欲しい!と思ってしまったのでした。

 確かお値段はもちろん中古で18万円だったかな?数週間悩んでたら値下げしてくれた気がします(値下げしてと値切ったのは自分からだったのですが…)。早速購入してEXL-1の代わりに使っていました。
 ただね…お店ではアレだけいいと思っていたDitton66ですが、イザ自分のものになると、どうも納得できない。納得できない点は本当にただ一点で「音のエッジが緩い」ということでした。

 どういうことかというと、音の立ち上がり、音の消え方、そして人の声や楽器の切れ込みがどうもズバッと決まらない。なんせ、現代の基準では薄い木でできた大きな箱鳴りするキャビネットに、30cmのドロンコーンですから、もともと立ち上がりや立ち下がりが俊敏な構造ではないんですよね。発売された当時はモニター機としてブイブイ言わせていたのかもしれませんが、現代のスピーカー…特にEXL-1と比較してしまうと、どうも音がトロい…。ということで2ヶ月位使った後に、奥の院(私の部屋の奥にある倉庫部屋)入りしてしまいました。

 結果失敗した買い物とも言えるのですが、それでもこのスピーカーを手放していない理由は、古いので買い取りが安いというのもありますが、やはりあの音の美しさが記憶に残っているからなんですよね。もうしまい込んで10年以上経つと思いますが、まだ音は出るかな?チャンスがあればもう一度聴いてみたいと思いつつ、奥の院の中で朽ち果ててゆくのかもしれません。

 スピーカー選びとして失敗例ではありますが、その製品のどこかしらに惚れた部分があれば、購入した事そのものについては不思議と後悔は感じていない例。これも勉強のうちですし、大人の勉強はお金がかかるのです。

4:PIEGA Master Jubile 編

 ということで、その後は再びEXL-1でオーディオ生活を楽しんでいました。以前はもう一生このスピーカーでいいや…と思える位惚れ込んでいたスピーカーだったのですが、やはり長い間連れ添いすぎましたね。なんだかんだで15年以上はこのスピーカーと一緒にいると、不満というより音の衰えを感じてくるようになりました。
 特に参ったなと思ったのは、元々低音は少し弱くはあったのですが、ここ数年かなり低音域が出なくなってきたこと、それと音の位相がどうも決まらず、昔のようなスピーカーがまるで消えるかのような音場感が得られにくくなってきたというのがあります。

 アッテネータの調整をしたり、本体を支えるスパイクを床直差しにしたり、スパイクの数を5本にしてみたり色々やってはいたのですが、それらの作業もだんだんイヤになってきて、もうオーディオは引退しようか?と弱気になった時期もありました。

 そしてEXL-1との別れと、やはりオーディオは辞めない!と決断したきっかけは、最近よく出かける茨城県鹿嶋市での別荘オーディオを始めたこと。
 あまり深く考えず、もう20年以上前に買ったAudiolab8000AとCelestion SL6siをたまには鳴らすかといった軽い気持ちで持ち込んだだけだったのですが、そんなお下がりの機器ながら、全くといって調整もせずただ棚に置いただけで、とても楽しくワクワクする音が鳴りました。この音が鳴ったときは、大げさではなく本当に「昔の私ありがとう!」と心の中で思ったものです。なんだか勇気が出てきました。

 単なるノスタルジーなのか、それともオーディオは当時から進歩してないのかわかりませんが、あの頃選んだ自分の機器が、こんなに時間が経っても自分を愉快な気持ちにさせて、更に勇気まで与えてくれるとは、購入した当時は思いもしませんでしたよ。

 さて、となると冷静に考えて、もうEXL-1との蜜月は終わったんだなと判断するしかありません。確かにその当時でもタマにすごい音が出たりして、そういう時は気むずかしいEXL-1だしなぁ…と自分を納得させていたのですが、やはりオーディオはオーディオ。良い音を出すための楽しい苦労ならともかく、良い音を出すために楽しくない苦労をするようではいけません。何か良いスピーカーは無いものかと、漠然とですが買い換えを決意し始めます。

 結果、銀座に移ったサウンドクリエイトでPIEGA Master Jubileを買ってしまうのですが、その経緯についてはこちらのエントリに書きましたので詳しくは語りません。

 我ながら決断が早いなとは思いますが、その早い決断の理由については、まずは信頼できる店員さんのお勧めであったこと。こちらはPIEGAの中でもカタログにすら掲載されていない特殊なモデルなので、どうもお店としては売りにくい製品ではあったようですが、そんな面倒くさそうなモデルを数年ぶりに会った私に勧めてくれたというのは、彼もそれなりに何か思う事があったのかもしれません(ま、在庫押しつけたれ!かもしれませんけどw)
 あとまぁ…色々なスピーカーを試聴してじっくり検討してというプロセスを踏まなかったのは、私の方もこのスピーカーを聴いて何か感じる事があったからかもしれませんね。ちなみに、漠然と検討していた予算から数倍の価格になりましたが、これもまた何らかの出会いってモノなのかもしれません。

5:スピーカーの選び方

 ということで改めて思い出してみると、長いオーディオ生活の中で、私は今までまともにスピーカーを選んできたことがなかった。
 初めてのスピーカーは自動的に選んだようなモノでしたし、その後もオーディオ雑誌や本にあるようなじっくりと検討する選び方でスピーカーを買ったことはありません。いつも「あ!これすごくいい」という直感だけで買ってきましたが、不思議と後悔はありませんでした。Master Jubileはまだ買ったばかりなので、ひょっとしてこの先後悔するかもしれませんが、幸いの所今では、毎日どんどん好きになる一方!

 衝動買いできるのは、普段から色々な人の音を聴いてショップへ足蹴に通って新製品情報を集めているからでは?と思われる方もいるかもしれませんが、残念ながら半分コミュ症みたいな私は、人の家のオーディオシステムを聴かせてもらうなんて本当にマレですし、お世話になっているサウンドクリエイトだって、ここ10年で出かけたのはMaster Jubile買ったのを合わせても3回かな?そういう意味では今のオーディオ界にすっかり疎い私です。

 それでもスピーカーを衝動買いして失敗しないのは、実のところ失敗だった事実を知らないだけかもしれません。本当のところは失敗だったという可能性だってあります。
 ただ、少なくとも今のところはオーディオを引退する気持ちになっていない訳で、つまり自分の選択が失敗だったと思わないこと…それに自分の好きだという気持ちに素直でいること…が、絶対に後悔しないスピーカー選びの秘訣なのかもしれません。

Leica digilux zoom

▼2015年05月30日

PIONEER OFC-STAR QUAD CABLEを別荘で試してみる

IMG_6078.JPG コネタです。

 家に大分前から眠っていた、我らがパイオニアの高級スピーカーケーブル「PIONEER OFC-STAR QUAD CABLE」。3m位のペアが何故か昔から家にありまして(買った記憶が無い)、どうせなら別荘オーディオで試してみようかなと。
 あ、自宅では無理です。スピーカーケーブルは最低片側5m位ないと届かないし、自宅のスピーカーケーブルはLINN K400で充分満足してますので。

 ちなみに、別荘オーディオのシステムを紹介しますと、ソース側はMacBook Pro13のPCオーディオ。USB/DACやLINN MAJIK DSなど状況に応じて色々変化しますが、今回は関係ないのでいっか。
 アンプはこのブログ読者ならお馴染みのAudioLab 8000A、スピーカーもお馴染みCelestion SL6 Siです。それをつなぐスピーカーケーブルは、別荘近所のヤマダ電機で買ってきた安物…おそらくビクターのCN-415Aです。長さは片側2mだったかな?線材は立派にもOFC!無酸素銅を惜しみなく採用…といっても、今時その辺で売ってる電線やら何やらってほとんどOFCですけどね、つことで普通のケーブルです。

 で、今回用意したPIONEER OFC-STAR QUAD CABLE、当時はいくらしたんでしょうね。今は売ってないので色々検索すると、ヤフオクで4.9mペアが4,900円で落札された記録が残っていますので、新品だと1m/2,000円とかしたんでしょうか。高級までは行かずとも、高品質なケーブルではあるようです。

 早速試聴。接続はスピーカー側には直で、アンプ側は金メッキのバナナプラグ(型番不明)を装着して聴き比べました。比較という割に、ビクターは片側2m、パイオニアは3mなので全く同条件ではないですが、誤差みたいなもんでしょ。

 で、聴いた結果ですが、ハッキリいましょう、PIONEER OFC-STAR QUAD CABLEはまるで駄目でした。
 ビクターの安物と比較すると、一聴では「お、音のスケールが大きくて雄大になったな!」とちょっと感心したのですが、よく聴くと音の芯がボケボケ…、楽器の定位はおろか、中央のボーカルまでなんだかモヤモヤした感じになりました。ただ、音のレンジは確かに広がったので、オーディオ入門者なら「コレは音質改善効果大!」とか勘違いしそう。

 一応、エージングのつもりで数時間は慣らしていたのですが、時間の無駄だと思って、ビクターに戻しちゃったw。
 逆に言えば、ビクターのCN-415Aはなかなかのコストパフォーマンスですね。パイオニアと比較すると、音の密度感があり、何よりも位相が揃ってフォーカスが安定している気がします。確かに音の消える余韻などは少し抑えめですが、これはむしろパイオニアのブヨブヨした音と違って、音の消え際がしっかりしてると言い換えた方がいいかもしれません。

 つことで、あっという間にお役御免になったPIONEER OFC-STAR QUAD CABLE、うーん、どうしたもんかw。

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▼2015年05月20日

LINN Space Optimisationを試して測る

sc_01 LINNの新しい音場補正技術、Space Optimisationですが、少し前にLINNのDSシリーズ全てで使えるようになりました。

 こののスペース・オプティマイゼーションは、通常のグライコ、またはアキュフェーズのディジタル・ヴォイシング・イコライザーと違い、極めてソースファーストなデジタル補正なのが特徴。
 というか、補正というよりデジタルの信号を音楽に復号する段階で補正を行うようなので、音の劣化はありません。

 通常のグライコと大きく違うのは、アキュフェーズ等が出てくる音を測定し、その周波数を平坦に補正する考え方に対して、LINNのスペース・オプティマイゼーションは、ソフトで部屋の大きさや環境を入力し低域部分の歪みを補正するという考え方。積極的に好みの音を創り出すといった用途とはまた違うようです。

 具体的な使い方は、LINNのKonfigというソフトに登録されているスピーカーを基礎データとして選び、それを元に部屋の大きさやスピーカーを置いた位置を測定しソフトウェアに入力。あとはソフトウェアが理想的なトーンカーブを計算してくれます。ちなみに登録されていないスピーカーを使っている場合は、似たようなユニット構成と床からのウーハーの高さ(こっちが重要らしい)を選べばOKとのこと。私の場合はPrAcのD30を基礎データとしています。

 じゃ、私の部屋を測定して演算した結果はどーなのよぉ〜!というのが、上、重ねて掲載した二枚目の写真。27Hz付近〜30Hz付近でピークが-24.83dbの補正がかかっています。LINNが持つデータベースによると、私の部屋のサイズとスピーカーの設置位置ではこの付近で低音が反響し音楽を汚すようです。
 もっとも、部屋の中の家具や散らばっている本w、そのた細かい部屋の状況などはソフトウェアから入力出来ませんので、厳密に計測するとまた違うのでしょうが、スペース・オプティマイゼーションの場合は主に低音の歪みを補正する用途なので、こんなもので良いのかもしれません。
 補正をもっと追い込みたい人は、ソフトウェア上から直接補正量の数値も入力出来ます。

 で、スペース・オプティマイゼーションの効果ですが、私の部屋の場合、聴感上の印象だと少し音が地味になったことと、各楽器の定位が改善されました。定位というより音のフォーカスが合った感じかな。しばらくこの状態で聴いた後にフラットに戻してみると、やはりスペース・オプティマイゼーション効かせた方が正しい音のような気がします。

sc_02 ということで、この印象が正しいのかと簡易的にスペアナで測定してみました。音源はこちらのピンクノイズを使用。測定はiOSのアプリAudio Frequency Analyzerを使います。ま…所詮内蔵マイクなのであくまでも簡易的なモノですが、オーマニならインスコしておくと便利なアプリです。

 で、平日の早朝からあまり大きな音出せないので、控えめにリスニングポイントから測定したのが右の画像。上がフラットな状態、下がスペース・オプティマイゼーションかけた状態となります。

 ある程度の誤差はありますが、一応ソフトウェアで補正している25Hz付近はちゃんと音が弱まっているのが確認できます。他、小音量での計測のため低域側はすこし下がり気味ですが、私の部屋は、細かい凹凸を無視すればそんなに暴れた音響特性の部屋でもなさそうです。

 音としては明らかに低域側を引っ込めたのに、聴感上はフラットに錯覚してしまうのが不思議な感じですが、さすがHi-Fiホームオーディオを追求してきたLINNという感じですね。一件単純そうに見える補正ですが、実は独自に測定したノウハウがぎっしり詰まっているのかもしれません。

 そうそう…部屋の寸法を測るには、下のレーザー距離計がお勧め。オーディオ用アクセサリとして考えれば安いモンだと思いますので、DSユーザーはこれを機会に1個用意しておくのも良いかも。
 オーディオ用途以外でも色々便利そうだし。

▼2015年05月19日

AETの次世代防振パットを買ってみる

IMG_6030.JPG ジュビリーの脚ですが、床の響きを止めるために、暫定的にフェルトを四角く切って、床との間に挟み込んでいます。ただまぁ…所詮フェルトだし、しばらくすると潰れてクッション効果無くなるのは目に見えているのです、ま暫定だしね。

 ということで買ってきたのが、このAETのVFE-4005Hというゴム系のインシュレーター。ハイレゾ対応ってのが意味わかりませんが、お値段は4個入りで1,030円とこの手の製品にしてはなかなか安い。購入場所はアキヨドです。
 指でつまんでみると、ゴムっぽくそれなりに堅いのですが、力を入れると少し凹みます。ただのゴムよりは粘性があるようです。

 一昔前だと、この手のインシュレーターは、オーディオ用と名がついたモノよりもホームセンターなどで同等の素材を買ってきた方が安上がりだったのですが、今のご時世、オーディオアクセサリメーカーが良心的になったのか、一般ホームセンターがぼったくるようになったのかわかりませんが、このクラスの製品だと値段あまり変わらないんですよね。

 実は平日の夜にアキヨドでこのAETの製品を見つけ「ホームセンターで似たような製品買った方が安上がりなんじゃね?」とスケベ心をだしたものの、休日の島忠の防振ゴム系売り場で似たようなモノを探しても微妙に高い。同じようなサイズ感で一般的なただのゴムシートでも、1個195円(税抜)という価格で、8個揃えるとなると1,600円ちょっと?だったらAETのパッドでもいいかなと。オーディオアクセサリにもデフレの波が来ているのか?

 で、早速家に帰ってジュビリーの脚に敷いてみます。
 おおっ!さすが21世紀の技術で開発された防振素材!粘性素材×発泡処理で究極の振動吸収の効果がッ!…ってな事もなく(笑)、普通に効いているのだと思います。

 さすが、フェルトと比べると、当初自分が想定していたゴムっぽい効果はちゃんとあるようです。中域くらいの解像度が少し良くなった気もします。ま、この先ゴムが潰れてきて最適化されると、もっとよい効果が得られるのではないかと期待しているのですが…どうかな?元より悪くなっちゃうかもしれないし、それはしばらくしてみないと分かりませんね。

 なんだか、久しぶりにオーディオで遊んでる実感。たのしいな、オーディオは。

iPhone 6 Plus


▼2015年05月14日

PIEGA Master Jubileのセッティングについて

R0325277.JPG さて、うちに来て数日経ったPIEGA Master Jubileですが、何となくですがポイントが見えてきたので、いくつかメモ的に。

 まず、うちの機器との相性について。
 サウンドクリエイトではアンプがOCTAVEのプリメイン〜V40か70か80かわかりませんが〜と、プレーヤーがLINN Akurateで聴かせてもらっていたのですが、アンプに関してはうちのNAP250の方が好みの鳴り方だと思いました。というかどちらかというと、試聴時に聴いたOCTAVEとジュビリーって実はあまり相性良くないんじゃ?と思っていたので、その点は一安心。

 具体的に言うと、OCTAVEだと中低域の推しが少しものたりなくて、NAP250の方が高域の艶が少し希薄。これらは部屋の状態による影響もあるので、アンプの相性なのかどうかはわかりません。ただ、試聴室で聴くよりは音の実態感を感じますので、コレはコレで満足です。ま、試聴室だと同じ部屋に音を乱す要因でもある未使用スピーカーが沢山あるからね。サンクリの試聴室はどの部屋でも普通のオーディーショップより相当いい音しますが、ショップである以上コレは仕方がないことです。

 そうそう…私の部屋でも使っていないEXL-1は、とりあえず私が聴く位置からうしろの壁の隅に置いているのですが、昨晩「そうだそうだ」と思いだして、ユニットのプラスマイナスを余ったケーブルでショートさせたら、それだけで部屋の音響が変わりました。使っていないスピーカーを同じ部屋に置いている人は、必ず余ったジャンパーケーブルなどでプラスとマイナスをショートさせておくようにしましょう。

 で…ジュビリーちゃんですが、まだ数日聴いただけなのでまだあまり細かい事は気にしない方がいいと思いつつ、とりあえず現状で感じている課題は、

1:スピーカーに床が少し負け気味?
2:部屋に対してスピーカーの設置位置の問題
3:定位の改善

 というところ。

 1:については、ジュビリーちゃんが重すぎるせいか?おそらくエンクロージャーが同じサイズのCoax90.2より何故か1本あたり15kgも重いのです。EXL-1の時はスピーカーの軽さに悩み、最後の方はスパイクをフローリングの床に直刺ししてましたが、ジュビリーは何か堅いボードを用意した方がいいのか、或いは弾性のある素材でフローティングした方がいいのか…。個人的にはスピーカーボード敷いてその下をスパイクで支持して…なんていういかにもマニアっぽい事ってしたくないんですよね、シンプルなのが一番です。
 とりあえず、家にあったオーディオ用ではない薄い制振シートみたいなのを正方形に切って、スタンドの脚にかませてます。ジュビリーの脚はPIEGAでいうボトムプレートが標準装備なのですが、脚がスパイク状に尖っているのではなく緩やかに丸いプレート状になっていて、更に薄い透明なゴム(?)状のシートが貼られています。今はそこに制振シートを追加した状況です。
 やってみると、床の余計な響きがちょっとだけ消えたせいか、音がまとまってくると同時に、少し低音が出てきました。ただ響きが抑えられるのはいいとしても、低音寄りになったのは少しイマイチな気もします。

 2:のスピーカー設置位置ですが、個人的には壁から今の位置より少し内側にして前進させたい。しかしこれは生活上の利便性もあるので、もう少し考えます。昔みたいにコーナーを背にした配置でもいいのかなと思ったりも。

 3:は1ともかぶるのですが、まだスピーカーの間に綺麗に楽器が浮かび上がる…といった状況になっていません。音の情報量は増したけど、フォーカスがきちんと合っていない感じ。この辺はスタンドに置いた小型スピーカーだと楽なんだよなぁ。なんだかんだで、フロア型(トールボーイ含む)は、それなりに位置合わせに悩むこととなります。

 金属製のネットについては、基本外さない方向で考えてます。
 うちの場合、ネコにいたずらされるとアレだし、またピエガご自慢のリボンユニットは磁力も強力で、間違えてピンやらなにやらくっつけると、その衝撃でユニットに穴が開くこともあるそうで、その場合、ジュビリーに採用されているLDR2642 MKⅡリボンツイーターだと、修理の部品代が2〜3万円。出せない額じゃないけどチト辛い。
 尚、Coaxシリーズに搭載されてるC1/C2 同軸リボンを壊した場合、部品代だけで8〜10万円とか逝くらしいので、これらをお持ちの方は、くれぐれもご注意をw。

RICOH GR

▼2015年05月10日

PIEGAのスピーカーを買いました

R0325273.JPG 最近どうもEXL-1の衰えを感じていたのです。

 自慢だった抜群の音場感も、音のキレも、そこはかとなく失われてきていて、そろそろ寿命なのかなと。
 確かにオール木製…しかも合板ではない本体は、日本の季節、あるいは季節毎の湿度の差に対して辛い構造ではあります。ひょっとしたらユニットのネジが緩んできたとかそういう理由なのかもしれませんけど、ま、それを含めてそろそろ寿命かもねと。もう何年使ってるんだろ…20年近いかな。

 そういうこともあり、ここ1〜2年に渡り、ボチボチといいスピーカーはないものかな?と、何となく探していたんですよね。
 ただ、スピーカー買い換えのきっかけというか直接の同機になったのは、近頃良く訪れている別荘でのオーディオ鑑賞。
 私的にはお下がりの機材(Celestion SL6si+AudioLab8000A)ながらも、面倒な調整なしで、電源入れてスピーカー窓際に置いて鳴らすと本当に気持ちいい音が出る。あ…オーディオってこうじゃないと!

 そんな事もあり、久しぶりに何か良いスピーカーのネタでも拾えないかなと、銀座にあるサウンドクリエイトにでかけてみました。
 馴染みの店員さんが出てきて「最近スピーカーを買い換えたいと思ってるんですけど」みたいな話から、手頃なPIEGAのスピーカでも聴いてみますか?みたいな流れに。
 PIEGAとはスイスにあるオーディオメーカー。以前もこのお店で何度かPIEGAのスピーカーは聴かせてもらっていて、その度に「あ、いいなぁ〜」とは思っていたのです。当然今回の次期スピーカー候補のひとつとして考えていました。

 早速聴かせてもらったPIEGAのTP-5というスピーカー。アルミ押し出し材でできた細身のエンクロージャーが特徴。スタイリッシュな印象とは裏腹に、とても暖かみのある音が出ます。ちょっと低域の制動が緩いかな?みたいな気もしたのですが、音は本当に楽しい。

 これならEXL-1から買い換えてもいいだろうと思い、同じTP-5(また以前は同じEXL-1)を使っている北海道のアフロ店長に電話で相談。
 「いやーすごくイイッスよ」との絶賛コメントを聞いた上に「EXL-1に比べて全然鳴らしやすいです。セッティングに神経質にならなくて大丈夫」みたいなアドバイスも頂き、これっきゃnight!と、早速商談を。
 で、結果から言うと、商談の末に参考程度で聴かせてもらった同じくPIEGAの別なスピーカー、そっちを選んでしまいました。

 決めたスピーカーは、PIEGA Master Jubileというモデル。何年か前にピエガ創立25周年を記念して、世界限定で50本(25ペア)?発売したスピーカで、日本には合計3セットほどやってきたとのこと。そのうちの1本を購入してしまいました。

 実を言うとTP-5を聴く前に、「おなじPIEGAで珍しいモデルがあるんですよ」との話を聞き、参考程度にチラ聴きしたんですよね。初聴での感想は「確かに高そうな音するけど、ちょっと自分の好みじゃないかな?」というものでした。
 ただ、TP-5を試聴して決めた後、何となく気になって念のためもう一度聴かせてもらったら、このMaster Jubileのほうに可能性を感じてしまった訳なのです。

 ハッキリいって、絶対的な性能差を無視すれば、このブログを書いている今でもTP-5の方が自分の好みです。バスレフながらも僅かに低域が緩い感じとか、EXL-1や密閉型のCelestion SL6siに通じるものがあります。
 そういう意味で、Master Jubileの方は私としては少しカチッとしすぎる感想を持ちました。でもオーディオって時として単純な好き嫌いで割り切れるモノでもないんですよね。不覚にもふと出た弦楽器の音にハッとしてしまって、トータルでは好みと外れていても、「家で鳴らしてみたい、コイツにチャレンジしてみたい」といった感想を持ってしまったのです。

 となると、もうダメですね。スピーカーとか一度買ったら大体10年みたいなサイクルで付きあう製品です。今好きな音より、可能性を感じるモデルを選ぶ…ま、コレは人それぞれかと思いますが、そういった可能性や予感を感じたということは、多分自分の好みは今後、Master Jubileの方にシフトしてゆくんでしょう。カッコよく言うと、私は現状よりも未来を買ったのだ!(笑)みたいな感じ?

 早速契約を済ませて、善は急げと銀座から一度家に帰り、車で出かけてスピーカー受け取ってきちゃいました。このスピーカー即日持ち帰りしたのは、日本では多分自分ひとり…世界でも自分だけかもしれないw。

 搬入には苦労しました。なんたってこのMaster Jubile、片側だけで60kgもあります。写真で並べたEXL-1と同じようなサイズ(EXL-1はスパイク外してますので少し低いですが)なのに、重量差は3倍です。お…重い。

 PIEGAに詳しい友達に話を聞いたら「そういえば日本に入ってきたときやたらと重いのがあった」とのことで、おそらくエンクロージャーがPIEGA一般のアルミ押し出しじゃなくて、同社C40などと同じ鋳物なのではないか?とのこと。いずれにせよ資料がないので推測の域を出ないのですが、確かにPIEGAの他の同じようなサイズのスピーカーは重量30〜40kgなので、エンクロージャーの構造自体違うんでしょうね。

 早速音出ししていますが、夜なので小音量で聴いても、結構な雰囲気出るのがありがたい。最近のEXL-1だとある程度音量を上げないときちんと低域が出ないし、かといって昼間音量上げると少しヒステリックな音になりやすく、スィートスポットが本当に狭かった。そういう苦労なしに音楽に没頭できるのは本当に嬉しいです。

 思えばここ数年、家にいるときでも、スピーカーよりヘッドホンで音楽を聴くことが多かったのですが、これを期にまたスピーカーでの音楽鑑賞に努めようかなと思います。

RICOH GR


▼2015年02月15日

矢野顕子・さとがえるコンサートに行ってきました

IMG_5154.JPG もう去年の12月14日の話なんですけどね。

 色々ありまして、NHKホールで行われる矢野顕子のコンサートに行ってきました。副題が「さとがえる」だそうで、確かに彼女にとっては日本でのコンサートは「里帰り」になるのか。

 このライブ、矢野顕子冠は出ていますが、実は他のメンバーも超豪華で、彼女を支える脇役(?)は、鈴木茂、細野晴臣、林立夫というメンバー。う〜ん、往年のJ-POPファンにはたまりませんネン。

 演奏された曲目については、後でネットで色々調べてみると、あの夜は17曲もあったんだねぇ〜。本当にあっという間でしたが、その中で矢野顕子自身の歌は6曲?だったかな。前半はちょっと古い洋楽ポップスが中心で、後半は大滝詠一やはっぴいえんど、細野晴臣など、日本のニューミュージック系が中心。

 矢野顕子のライブは即興性が特徴との評判ですが、実際彼女のライブにフルで出かけたのは初めて(いつだか記憶にないけど生演奏はどこかで聴いたことがある)で、想像以上に楽しかった。細野晴臣とかも歌ってたけど、主役を食っちゃう位に拍手を受けてたのも面白かったなぁ。ってな感じで、1曲目からアンコールまでの時間がすごく短かった「え?もう終わり」みたいな。
 観客の多くは、自分よりも年上のおじさんおばさん方が中心なのですが、拍手とか応援のかけ声とか、結構盛り上がってましたね。

 それと、天下のNHKホールはやっぱり音響がすごいね。私は三階席だったので、正直矢野顕子自身は結構小さくしか見えなかったのですが、アレだけ大きなハコの割に、PAの音とか余計な付帯音が殆どなくて、彼女の声もたっぷりと楽しめました。
 そういえばアタシ、NHKホール入ったの初めてだったよ。あそこで毎年紅白歌合戦が行われてるんだと思うと、ステージは思ったより大きくなかったかも。

 このライブ、去年の大晦日にWOWOWで放送されたそうだし、この日のライブについては、3月18日にCDアルバムとして発売されるそうです。アッコちゃんファンの人は是非。

 自分も買いたいけど、同時にハイレゾ版も出ないかなぁ?

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▼2015年01月05日

FireFaceUCとChordette Gemの音質比較

R0324498.JPG あまり真面目にやった感じでもないのですが、メモ程度に音の印象を残しておきます。
 ただ、Chordette Gemについては、今となってはひと世代前のDACであり、入力も48kHz迄しか対応していません。絶対的なスペックは当然FireFaceUCより下となる事は、前もって踏まえた上でどうぞ。

 他今回の比較で使った機材は、スピーカーがCelestion SL6Si、アンプがAudioLab8000A、ソースはMacBkkoPro13より、Audirvana Plus 2.08で再生しています。そうそう…今回Chordette GemのBluetooth入力は使っていません。

 比較と言っても、FireFaceUCの方が音質的には上であるので、こちらをリファレンスとした比較になるんですけどね。

FireFaceUC
 ・特徴がないのが特徴的な…。
 ・分解能力がすばらしい。
 ・すこし音のエッジは立ち気味。
 ・既知の問題としてAudirvanaで再生するとノイズが乗る場合がある。

Chordette Gem
 ・音がふくよか
 ・低域に元気がある
 ・音のエッジは少し丸め
 ・音の雰囲気は良い、なんつーかオーディオ聞いてる感じ。

 とまあ、このような印象でした。

 もちろん、聴き比べるとFireFaceUCの方が音がいいので、殆どはこちらで音楽を聴いていたのですが、Chordette Gemの方も、わるくはないな…という感じ。少し低域が張り出してきて、コレはコレで気持ちいいと思います。
 それと、コンセプト的に違いを感じたのは、やはりスタジオ用機材とカスタマー向け機材の差って事かな。発売された年代が全然違いますので、絶対的な性能差があるのは仕方ありませんが、FireFaceUCと同年代のオーディオ用USB/DACと比較したら、また違った結果になったと思います。

▼2014年12月31日

海沿いの別荘でオーディオ引きこもり

R0324472.JPG 会社が冬休みに入った12月27日からずっと別荘ライフ中。海沿いにあるこの別荘は本当に居心地が良くて、人里離れた…って程でもない、程よく人の気配がしない地域にあって、ボーッと過ごすのにとてもいいところです。
 なんたって目の前は海!ただ、砂浜ではありますが遊泳禁止です。波荒いので。

 さて、今年の冬休みは、このお別荘に自分のオーディオシステムを持ち込んでみようと画策していたのです。海沿いの別荘で死ぬほど音楽を聴きまくる休日を過ごしたい。ちょっとしたバカンス気分ですね。で、そのシステム達がこの写真です。ちょっと露出オーバー目に撮影しましたので、こんなに明るい場所ではないのですが…。

 機器を解説しますと、出口の方から…

 ・Celestion SL6Si
 ・AudioLab 8000A
 ・Fireface UC
 ・MacBookPro13+Audirvana 2.0

 となります。ちなみに写真手前右にあるもう一台の液晶はMacBookAirです。コレは普通にネットとか用(笑)

 しかし、PCオーディオになってから、機器は仕方ないにせよ、音源を持ち歩くのがものすごく便利になりましたよね。このMacBookProは、元々SSD/250GBを入れてあるのですが、今回は更に使わなくなった光学ドライブを取り外して、そのスペースに1TBの2.5inch/HDDを載せてあります。なので、家にあるPC音源ライブラリをそのままコピーして持ち歩けるわけで、実に便利です。

 で、肝心の音なんですが、とても素晴らしい!
 ソース側はFireFaceまで最新のオーディオ機器になりますが、そこから先は1980年代のブリティッシュオーディオ機器となります。なかなかどうして…古さを感じさせませんね。特にこのAudioLab 8000Aは、開発のリファレンスに今回持ち込んでいる前のバージョンとなるCelestion SL6をつかって開発されたプリメインアンプ。相性がわるいはずがありません。

 セッティングについては、写真でおわかりのように正直満足行くモノではありません。中央に懐かしのブラウン管アナログテレビが鎮座坐していますが、コレはコレでなくなると困るので撤去するわけにも行かないという代物。またスピーカーの設置場所もスタンドではなく出窓になります。一応大理石とインシュレータで浮かせてはいますけどね。ただ、部屋のエアボリウムが大きいせいか、実に豊かに音が弾みます。このCelestionの特徴である「不安げのない低音」も遺憾なく発揮されています。もちろん件のハイエンドスピーカーなどに比べれば、レンジは狭いはずなのですが、そういった雰囲気を感じさせない堂々とした鳴り方です。

 で、この別荘オーディオが楽しくて楽しくて、27日の土曜日に別荘入りしてから、毎日の食べものや生活必需品(洗剤とか石油とか)を買いに行く以外全く外出しない引きこもり生活になっています。観光というか遊びで出かけたのは、昨日隣町のシネコンまで映画を見に行ったくらい。それもせいぜい3〜4時間でしかないし、それ以外はずっと籠もりっきりで音楽聴きまくってます。実に楽しい(笑)
 別荘でまとめて読もうと本も何冊か持ってきたのですが、今のところは一冊読み終えるのが精一杯だったな。音が楽しくてあまり読書に熱中できません。

 てな感じで、今年の年末年始は引きこもりライフを満喫中。そういえば会社終わってから、他人と殆ど会話もしてないレベルです(笑)

RICOH GR


▼2014年12月29日

OLIO.SPECでNaimAudio mu-soを聴いてきました

R0324448.JPG おかえりなさい!ネイムオーディオ!!

 ということで、以前Naim Audioのmu-soについて記事にしましたが、その後なかなか実物を目にする機会がない。前回も書いたとおり、別に買うつもりではないのですが、やはり音は聴いてみたいものです。

 そんな中、某S氏と静音PCでお馴染みOLIO.SPECさんのご厚意で、プチ試聴会を開催して頂ける事に。早速東京に住むネイマー(Naim Audio使い)4人、S氏を含めて5人、そして驚きのLinn KLIMAX DSM使いの方々を含む、都内で現役としてNaim Audio使っている人の半数(嘘)がクリスマス本番(25日)の夜に集合した、とても濃いメンツの試聴会となりました。

 Naim Audio?mu-soってなんぞや?という方は、オリオスペックさんの非公式ブログ、こちらで始まるエントリをご覧下さい。その5までありますが、とても情熱に溢れたエントリです。

 私は少し遅れて現地に到着したので、既に試聴会は始まっていたのですが、途中参加で初めて聞いた音は「あれ?意外とエッジが強調された音がするな?」ということ。ハッキリいえば少し音がキツい。
 それでも、独特の音場感は事前にWeb等で知っていた評判その通りで、目の前で眉をしかめて聴くのではなく、適当な場所に腰掛けて音を聴いてもその高音質ぶりが遺憾なく発揮されています。
 この手の一体型ルームオーディオ機器の多くは、価格という制約もあるのでしょうが、どうも筐体が軽くスカスカで、筐体の余計な響きがバリバリ乗るか、あるいはパワーが必要な音の芯を出すことをあきらめて、キレイ目にまとめてある製品が多いです。
 しかしmu-soの場合は、一体型という制約があるのにもかかわらず、力強い音、そして何よりも音の芯がブレない、とても乗りが良くリズミカルな音楽を再生してくれます。確かにアルミとMDFで固めたボディーはそれなりに大きくそして重い。でも、こんなオーディオ機器が自宅のリビングにあったら、どんなに楽しいでしょう?

 mu-so-は当日、OLIO.SPECさんのオーディオコーナー入り口付近の窓を背に設置していたのですが、意外にも店内奥の角地がスィートスポットでした。

 そんなこんなで、しばらくみんなでmu-soの音楽を聴いていましたら、誰かが「あれ?この電源ケーブル…」なんて話を。
 確かによく見ると、どうも純正っぽくない白い太い電源ケーブルが使われています。スタッフの方に話を聞くと、オヤイデのオーディオ用電源ケーブルでした。コレを知ってしまうとね、ネイマーというか、LINN使いもそうですが、純正の電源ケーブルに戻した状態で聴いてみたくなります。というか、不思議とイギリス系Hi-Fiオーディオの多くは、市中の高品質電源ケーブルが合わないんですよね、何故か。
 自分も家のLINNとNaimは、純正ではありませんが、同社が推奨する屋内配線用電源ケーブルを使っています。NAP250は純正で端子をキャノンに付け替えたケーブルですけどね。

 で、電源ケーブルを純正に戻すと、コレが不思議なんですが実に朗々と歌い出しまして本当にすごかった。そしてこの音の鳴り方って、本当にNait2に似てる。ドラムなどが軽快に弾んで、部屋の中いっぱいに飛び跳ねて、膝でリズムを取らないと聴いていられない!そんな楽しいNaimオーディオの音そのもの。
 オリオスペック店長さんも「いや〜電源ケーブルについて指摘するのは、このS氏だけかと思ってましたよ」と笑っていましたが、確かにそうなんです。高級電源ケーブルはいらないのです、Naimに限って言えば(笑)

 こんなに素晴らしい音のmu-soですが、販売実績は今のところあまり振るわないようで、直接の輸入代理店であるトリニティーが、どうもこの機器をオシャレなインテリアグッズとしてとらえているようで、オーディオ販売では常識の「試聴機」を用意していないみたい。
 なので、店頭でちゃんと視聴出来る場所って、今のところ都内だとこのオリオスペックだけなんじゃないかな?Apple Storeで展示しているって話も聞かないし、例え展示していたとしてもあの環境ではきちんと音は聴けない。

 それと、当日もS氏と話したのですが、日本ではどうもこの手の高品質一体型オーディオシステムというマーケットがあまりないという問題も。長くオーディオを経験して、一体型でこの値段(¥165,000)でこの音が出る!といったカタチで本製品を正しく評価出来るバイヤーもカスタマーも少ない。Naimに限らず、国内ではBOSEやB&Oでもそこそこ高級な一体型オーディオシステムをリリースしていますが、どうもあの手の製品が日本で多く売れているという話も聞きません。

 でも、だからこそ、興味を持った人は一度でいいから音を聴いてほしいなーと思うのです。
 そしてこういった機器がリビングの窓際などに置いてある生活を想像してみて下さい。良い音…というか、楽しい音楽は、きっとみんなを幸せにします。自分もカタマリがなければ買っていたかもしれないな。音楽だけでなく、普段はPC用のスピーカーとして使ったりするのも楽しいと思います。
 ちょっとイヤラシイ言い方しますが、ハイエンダーオーディオファイルである某氏は、その場でmu-so買いました。自宅以外の場所で音楽を聴くのに最適だということで。

 ちなみに、今のオリオスペックは、mu-soもそうですが、イギリスミッドレンジオーディオの濃いプリメインアンプが集まっています。どちらも売り物ではありませんが、LINNのINTEKや、同じくLINNのMAJIK(LP黒箱サイズ)とか…。
 INTEKは自宅で聞いたことある上に、Majikは今でも手元にありますが、これらのアンプも本当に本当に音がよいです。ソースがデジタルやハイレゾ時代になって、益々あの時代のプリメインアンプの凄さに驚いている私です。どーでもいい話ですが、このエントリ書いてる今は、AudioLab 8000Aでハイレゾ音源鳴らしてます。もうね、音がイイとかワルいとかじゃなくて、顔がニヤけるんですよ、マジで(笑)

 これからオーディオを始める人、また、今までオーディオを散々やってきた人など、是非、ブリティッシュコンパクトオーディオの素晴らしさを体験して頂きたいのとともに、リビングの棚におくだけで楽しい音楽生活が約束されるmu-soも是非聴いてみて下さい。二つのスピーカーの前で眉をつり上げて聴くのだけがオーディオではありませんよ。

RICOH GR


▼2014年11月16日

KORG DAC-100mを返品してきた話

EB150069.JPG ヨドバシで安く売られていたのでつい購入。手持ちにDSDの音源も増えてきたしねぇ…と思ったのですが、これがまた色々とやっかいで、結局返品になったというお話。

 KORGのDAC-100m、コンパクトながらDSDネイティブで音源を再生できるということで、PCオーディオファンの方達の間では結構話題になりました。
 元々は同社のDAC-10での高評価から始まり、ちょっと面白い形をしたDAC-100、そしてモバイル用途に特化したDAC-100mの三種類が発売されています。

 私としては、この中でDAC-100mの形がとても気に入ってまして、既にUSB-DAC持っていますので購入はしていなかったのですが、数日前ヨドバシで特価販売されているのを発見。ポイント使えば数千円で手に入るし、本体を買えば付属ソフトAUDIO GATEのフルバージョンも手に入るし、当然DSD音源もネイティブで再生できるしで、なかなか得なんじゃないかなと。で、購入してきました!が、ここからが大変!!

 まず、購入後早速近くのカフェに入ってパッケージを開梱。MacBook AirのLate2013 13inchにドライバなどをインスコして接続してみても全く認識しない。あれ〜??と思いながらKORGのサイトを確認すると、近年販売されているMacのUSB端子だとKORG USBドライバに不具合があり認識しないと…。え〜!!!と思ったのですが、ま、購入前に確認を怠っていたのは自分なので仕方がない。家にあるMacBook Airの11inchで使えればいいや…と思ってあきらめました。
 が、結局色々あって全く使いモノになりませんでした。クドクド書くのもメンドイので、一気に箇条書きを。

1:新型MacのUSB端子だとDACを認識しない

2:YosemiteだとDACを認識しない

3:仮想環境のWindowsでは使えない

4:じゃ、Mavericksマシンならと思ったけど、今度はAUDIO GATEが起動しない
  (起動してもすぐ落ちる)

 家にあるMac5台を総動員して検証しましたが、もう何をやってもダメって感じw。

 一応、KORGのWebサイトでは「Yosemiteで起動しない問題は動作検証中」とか「新型MacのUSB問題は次期ソフトウェアのバージョンで対応します」とか書いてあるのですが、既にYosemite発表されて1ヶ月は過ぎてるし、最新MacのUSB問題についてはAudio Gate3発表当時(1年位前)から放置状態のようです。そもそも自分のMacは新型といっても最新じゃないし、このDACより前に発売されてるモデルだし…。
 となると、KORGというメーカーは、まともなUSBデバイスを作る能力がない会社なんだな、と判断するしかなく、残念ながら返品することにしました。

 音が良いという評判の製品ではあるのですが、PCに接続するUSB DACでこのサポート放置体制では、おそらく新しいマシンや新しいOSが発表される度に同じ問題を繰り返すんでしょう。
 つことで、これらKORG製USB DACの購入を検討している人は、特にMacユーザーは使えればラッキー程度で考えていた方が良いかもしれません。はっきりいってお勧めはしません。

OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2014年10月28日

Naim Audioよりmu-so(無双)登場!

mu-so 長らく正式輸入が途絶えていたNaim Audioですが、意外なところより新製品が輸入されて販売されます

 その名も「mu-so」、名前は想像の通り、日本語の「無双」からきています。
 イギリスでも2014年9月下旬からデリバリーされているので、案外時間差なしで日本に来たね。

 値段については、イギリス価格が£895らしいので、そのまま本日のレートで計算すると、155,730円。日本の代理店価格が178,200円(税込)らしいので、なかなか頑張ってると思います。

 音質についてですが、WHAT HI FI?では★5つの絶賛ぶりですね。とてもパワフルでスケールが大きい再生音と評されています。欠点として「Sounds a touch thick at high volumes」とありますが、これは再生音を指すのか、スイッチに触れた効果音を指すのか、私の英語力ではわかりません(笑)

 その他richerSOUNDSという販売店のサイトでは、mu-soの紹介ページに私達ネイマー(笑)達がもっとも大事にしている再生リズムについて言及されています。

THE RHYTHM OF NAIM

Amongst hi-fi experts, Naim are revered for the 'timing' or sense of rhythm their products portray. The Mu-so is no different and manages to make many rivals sound cold and cynical by comparison. If you want to feel the soul of the music then no other speaker system around this price will match the sense of timing and cohesion on offer here.

 つことで、我らがフラットアーサーでも満足出来る音なのかな?

 スピーカーの構成としては3Wayのステレオ。最大出力は450wのデジタルアンプが搭載されています。アナログからデジタルまで多彩な入力端子を持ち、Wi-fi、bluetooth、USB、Ethernet、AirPlay、UPinPで接続が可能で、再生可能ファイルもFLAC /AIFF /ALAC /WAV /MP3 /AAC /WMA /Oggと一通りなんでも。
 もちろんハイレゾにも対応していますが、DSDは無理みたいですね。操作には本体パネルの他、スマホやタブレットで動く専用アプリも用意されています。
 国内モデルには言及がないですが、本国仕様ではフロントのスピーカグリルに赤・青・橙の3色が付属する模様。ちょっと残念ですが、メイド・イン・シナ製となります。

 私個人としては、今のところ使い道がないので買うことはないと思いますが、久々に正規ルートで日本に入ってくるNaim Audio、是非音は聴いてみたいですね。

▼2014年09月16日

Audirvana 2.0をTry Now

 噂のMac用高音質オーディオ再生ソフトAudirvana Plusですが、この度2.0へとバージョンアップしたようです。お値段は、新規購入が$74、1.xからのバージョンアップが$39となっております。円安ニッポンの昨今ではちょっと強気の値付けですね。
 私も1.5xを使っていますので、ニューバージョンには興味津々だったのですが、とりあえず試用版を入れてみることにしました。

 まずはAudirvana公式サイトトップページよりTry Nowを選択。ダウンロードが始まりますので、終了したらダブルクリックでイメージファイルを解凍。中には新しいAudirvanaが入っていますが、アプリのファイル名が従来の1.5xと一緒なので、従来からAudirvanaをお使いの人は、そのままHDDのAppフォルダにインストールせず、まずは別の場所にコピーしてアプリ名をリネームしましょう。でないと、古いバージョンが上書きされてしまいます。
 また、古いバージョンをお持ちの方は、ライセンスファイルも、旧バージョン用をちゃんとバックアップしておきましょう。まだ試していないですが、おそらく旧ファイルへ戻すことを想定していないような作りです。何かあったときのために…ね。

 HDDにコピーしてイザ起動。始めにiTunesのライブラリファイルを統合するかとか、Audirvanaのライブラリはどこに作るかとか色々聞かれますが、そこは適当に。
 そうそう、Audirvana2.0は、以前のバージョンみたいに、音楽ファイルをそのままアプリへドロップして再生するという手軽な方法はダメになったようです。そのためHDD内にきちんとライブラリフォルダを設定する必要があります。主に会社で使っていて、なおかつ曲データはPCに充電用に接続したZX-1内のデータを手軽にドロップして使っていた私からすると、ちょっと不便だな。この辺、このアプリが「手軽な高音質音楽再生ソフト」から「PCオーディオの統合環境」的な方向を目指し始めてるって事かもしれません。

 肝心の音については、確かに良くはなっていると思いますが、少し傾向が変わりましたね。1.5x時のPCオーディオっぽいタイトで反応が早い再生音に加え、もう少しオーディオ的になったというか、キャラが立つようになったというか、具体的に言うと少し低域とか少し強化された反面ユルくなった気が。他、音像表現もタイトというより少し空間が広がった気がします。これって、ヘッドホン系のユーザーにとっては、1.5xの音の方が好みだという人もいるような気がするなぁ。
 ただ、アンプ通してスピーカーで聴く分には、2.0の方がオーディーオ的快感はあるかもしれません。私は会社でHEGEL SUPERでイヤホンでしか試してないので、テキトーな事いってますけどw。

 オーディオ機器(あるいはアプリ)で「音の反応が良くて正確で味付けがない…」みたいな傾向は、ある意味オーディオ的には第一段階みたいなもので、そこから先、各社は自ら考える「良い音」を実現するために、音の傾向やキャラクターを決定づけていきます。今回のAudirvana 2.0は、単なる高音質再生アプリではなく、オーディオ的にも積極的に選ばれるアプリとなるべく、新たな試行錯誤を始めた段階なのかもしれません。
 いずれにせよ、好みの問題というのはあると思いますので、従来のバージョンを持っている人は、バージョンアップで上書きしてしまわず、古いバージョンのアプリとライセンスファイルはちゃんと残しておいた方がいいと思います。

 現時点での私としての評価は、音質についてはこういうのもアリ。ただ、使い勝手については従来バージョンより少し劣っているとの評価です。

 もちろん、新たにMac用高音質音楽再生ソフトをお探しの方へは、やや高価ですが、自信を持ってお勧めするアプリである事に変わりはありません。

▼2014年09月14日

もうLINNのDSシリーズにはいい加減飽きてきた

 ま、タイトル通りなんですけどね。

 自分もMajik DSを買ってそれなりに音は満足しているんだけど、ソフトウェアが酷すぎる。QNAPでNAS使って運用している人はわかりませんけど、自分は以前も書いたとおりMacmini運用なので、HDDのライブラリに対する信頼性はずっと上です。しかし、とにかく新しく追加した音楽を聴くのに手間がかかりすぎるというか…。

 サーバーソフトで元々使っていたTwonky Mediaですが、ハッキリいってこれまた微妙なソフトで、名前によるコンテンツの検索は不可能。新規に追加したコンテンツのrescanもタイミングもまた意味不明で、CDをライブラリに追加するとすぐに共有されることもあれば、一晩経ってもライブラリから参照できないことがあったりする。ま、当時は「ネットワークオーディオとかこんなもんかもね…」と思ってたので、さほど腹も立ちませんでしたが。

 ということで、これらの不満を受け、満を持してLINNから登場したKazooというPC用サーバーソフト。まだβ版ながら、ライブラリの文字検索が可能な上に、Twonkyだと出たり出なかったり(つか出ないことが殆ど)ジャケットの画像もきちんと表示されるとのことで、ようやくiTunes並みのネットワークオーディオ環境が揃った!と思ったら、このKazooはそりゃ酷いもんで、新しくライブラリに音楽を追加した後は、rescanコマンドを実行しようが何しようが、絶対にコンテンツは再表示されず、例で言えば新しいCDを追加したときは、サーバー(この場合はMacminiね)を再起動しないといけないうえに、再起動後のライブラリ読み込みもこりゃまた遅くて、なんだかんだで全てのコンテンツが登録されるまで1時間位かね…かかる。
 んで、このソフトがコンソール見るとエラく行儀悪いソフトで、起動中しつこくHDD内をrescanかます上に(それなのにどうして新規追加コンテンツは認識しないんだろ?)、度々暴走して、Macminiを操作不能に陥れる。ソフトウェア的なフリーズではなく、あくまでも「暴走」なので、CPUにものすごい負荷をかけて、時折筐体が熱くて触れねーよって感じになるんだよね。近いうちマシンをぶっ壊すんじゃないかな、このサーバーソフト。

 てな感じで、他のLINN DSユーザー達がこれらの不便を「こんなもんでしょ」と受け入れてるのかどうか知らないけど、昨今ではUSB/DACも随分と音がいい製品が増えてきたし、こんな不便を強いられてまでLINNのDSシリーズ使うのがアホらしくなってきてる昨今です。
 特に新しいCDや、新しくダウンロードした楽曲データを聴くのに、なんだかんだで1時間近く格闘しなきゃならんというのは、だんだん我慢も限界に近くなってきたな。

 私の周りでDSシリーズ手放す人もちらほら出てるけど、LINNはもう、内部開発なんてぬるいこと言ってないで、一流ベンダーに外注するなりなんだりして、まともなサーバーソフトウェアとコントロールソフトウェアを開発しない限り、そろそろこれらの製品我慢して使ってる人もいい加減見切り付けるんじゃないかと。それか、意地張ってないでおとなしくiTunesとのライブラリ完全互換のソフトにするとかね。
 音質云々というめんどくさいこと除けば、どう考えても、iTunes使ってる方が全然幸せなPCオーディオ環境が得られるし。その操作体系でDSシリーズの高音質が味わえるのなら、みんな幸せになれると思うのですが。

 某オーディオ評論家の人も「ネットワークオーディオにはCDをサッと載せて音楽を聴く手軽さがない」みたいな事書いてた気がするけど、ネットワークオーディオ開発してるメーカーは、そろそろハードウェア依存じゃなくて、本気で使いやすいソフトウェアをなんとか開発しないと、今のネットワークオーディオは、いわゆるUSB出しのPCオーディオに潰されるんじゃないかな。

▼2014年09月10日

ゆりっぽい音楽からお勧めを紹介してみる

 昨今ゆりアニメが熱いのです。いや…別にいい歳して「百合に目覚めた」という訳ではないです、そもそも目覚めようがないしw。

 熱いのは、いわゆる「百合アニメの音楽」だったりします。これが私みたいな小編成のインスト音楽〜あえて軽音楽と言わせてもらいます〜が好きな属性持ちにはたまらないのです。ということで、3枚ほど最近のお気に入りゆりアニメ音楽を紹介。



ゆるゆりのおんがく♪YURUYURI ORIGINAL SOUNDTRACK

 まずは1枚目。テレビアニメ「ゆるゆり」の音楽集。このアニメは自分も見ました。面白かったです、歳納京子とつきあいたい(笑)

 音楽としては、ストリングス系がメインですね。基本は単純な演奏から始まり、徐々に楽器が追加されて賑やかになった所で終わる、あるいはテンポアップした所で終わる…といった構成。打楽器は少ないのですが、少しコミカルな印象があります。また、曲の終わり方が割と「ジャン」とサッパリ終わっているのが多いのも好印象です。



TVアニメ「ゆゆ式」オリジナルサウンドトラック 「Feeling good (nice) wind」

 2枚目、テレビアニメ「ゆゆ式」の音楽集。こちらのアニメは3〜4回位見ました。それなりに面白かったかな。やや男目線系ゆりって感じ。

 音楽的には、色々な楽器の音がしますが打楽器の音が印象的。あと、メロディーが美しいですね。少し哀愁を帯びた曲からコミカルな曲まで、BGM集の王道的構成。仕事しながら、あるいは何もしてないときにボーッとしながら聴くのにも、曲に変な主張が感じられないせいか、楽しい雰囲気で聴いていられます。



TVアニメ「桜Trick」オリジナルサウンドトラック

 3枚目、テレビアニメ「桜Trick」の音楽集。こちらのアニメは全く見たことないです。ジャケットに描かれている絵のキャラも知りません。

 こちらは、アニメ系オーディオのサイトで「ハイレゾ版音質めちゃめちゃいい!」と言われていたので、販売サイトで試聴してみました。序盤のいかにもな「ゆり」っぽい曲から、ピアノベースの音楽が美しくて、ぶっ続けで3回位全曲試聴回しちゃったので、なら買うかとw。音質は良く分かりませんけど、曲はピアノベースの美しいメロディが多くて、私的にはかなり満足しました。

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 上記のような、いわゆる「アニメBGM集」って、一般の音楽好きを自称している人達はまず聴かないと思うんですよね。せいぜい最近流行の菅野よう子系位までじゃないでしょうか。
 しかし、例えば作曲を含めたオーケストラ演奏の伝統が、今ではハリウッド映画の映画音楽で受け継がれているように、小編成による軽音楽、伴奏音楽というのは、もはや日本のアニメがなければ途絶えてしまうのではないかと。
 逆に言えば、毎週数十本も制作・放映されているアニメの殆どが、テーマ曲の他に、その作品にあったBGMをちゃんと作曲しているんです。これって結構すごいことだと思います。
 一方、テレビドラマの方はどうなんでしょうね。NHK大河ドラマのような大作になるとBGMも作曲されるようですが、普通のテレビドラマは結構使い回しが多い印象。

 歌がないインストの音楽なら、わざわざアニメ音楽など聴かなくても、JAZZがあるじゃないか!とおっしゃる向きもあると思いますが、なんというか、正直この歳になってくると、JAZZのあのクドさとはまた違うというか…、プレーヤーが情熱的に演奏されているのはわかるのですが、あえて言い切りますけど、毎日そういう我の強い音楽ばかりが聴きたい訳でもない。

 もちろん、そのようなアーティストの情熱に溺れたい気分の時だってあるのですが、もっとね…普通に音楽が鳴っていて、アクがないさらさらとしている、それでいてリラックスしたり、何となく楽しい雰囲気になれる音楽。そういう力の入っていないジャンルの軽音楽ってのがもうすこしあってもいいなと思うのですが、私にとっては、上で紹介したような音楽が、それらの要求に当てはまる訳です。



Music for Children (Schulwerk)

 それでも「アニメの音楽買うのには抵抗ある」という方は、実写ゆりジャケw、例えば上記のような音楽なんて如何でしょうか。こちらは1950年代、ドイツ人音楽教授のカール・オルフにより作曲された、子供の教育のための音楽を集めたアルバム。飽きっぽい子供向けに書かれたせいか、短い曲が多く、またとても微笑ましい気分になる音で溢れています。どんな曲なのか気になる人は、こちらで試聴ができます

 このような音楽が、もっと沢山買えるようになるといいんですけどね。

 


▼2014年08月26日

音が良いUSBケーブル、FitEar USB01-Micro35を入手してみた。

IMG_20140826_124901 世間では「音の良いUSBケーブル」というジャンルがあります。私はというと、実はおーまにのクセに結構懐疑的ではあるのですが、にしても以前ワイヤーワールドのUSBケーブルを導入して、それなりに良い結果を得ていることから、高品質USBケーブルに関して全てを否定している訳ではありません。ま、一定品質のケーブルであればそれなりのパフォーマンスは示すのではないかとの立ち位置。

 それと、オーディオとは別の視点で、高品質なUSBケーブルというのは最近流行っておりまして、スマホなどの充電が早くなるUSBケーブルというのは、家電量販店の一角を占めるまで市場に受け入れられるようになりました。実際使ってみると確かに充電早いし…。

 ということで、音はともかく、電気を伝達する道具としてのUSBケーブルには、明らかに製品によって優劣があるようです。

 そんななか、私の会社オーディオ(笑)については、MacBookAirからHEGEL SUPERへの接続に、ごく一般的なエレコム製のUSB→MicroUSBケーブルを使っていたのですが(写真違うけどおそらくこの製品、ここをもう少しグレードアップすれば、更なる音質向上が見込めるのではないかというスケベ心がでてきてしまい、早速会社帰りのアキヨドで商品を物色。
 ただ、MicroUSBのオーディオグレードUSBケーブルって数が少ないんですよね。更に私がほしい15cm前後の長さに至っては、モンスターケーブルの製品しか見当たらず、モンスターはね…と思っていたのです。

 ならばネットで検索!ということで見つけたのが、我らがFitEarのUSB01-Micro35というケーブル。なんでもシルバープレイテッドワイヤー(要は銀メッキだ)採用の高品質USB→MicroUSBケーブルだとのこと。同社のイヤモニ用交換ケーブルFitEar cable 001と同じ線材っぽい?お値段13,800円也とUSBケーブルとしてはベラボーな値段ではありますが、オーディオ用ケーブルとしては「こんなもんかな」という値段(笑)なので、サクッと手に入れてみました。

 早速会社でエレコムの安物ケーブルから交換して音を聴いてみますが、これはっ!確かに音が良い!!いいですよこれ!!!

 試聴はMacBook Air → Audirvana Plus(この間にFitEar USB01-Micro35)→ HEGAL SUPER → 萌音 で行ったのですが、エレコムのUSBケーブルと比較して、

1:音が締まる
2:低域が伸びる
3:位相がより正確になった気がする

 という変化となりました。
 以下あまり大げさにとらえられても困るのですが、聞いた印象を少し強調して音の違いを具体的に説明すると、エレコムではFitEarと比べ、音のエッジがふらついていて締まりがないように聞こえたこと。低域についてもエレコムはFitEarと違い情報量が減っている気がしたこと。そして位相については、エレコムのケーブルはFitEarと比較すると、音の出だしと消える所が少し滲むような表現になり時間軸が不鮮明、結果ステレオ効果をやや阻害している気がすること。その他全域で音の情報量がエレコムだと不足気味で、FitEarケーブルの方が音の種類が増えているように聞こえること。ま、値段なりの価値はあったのかな。

 参考に、様々なMicroUSBケーブルを比較試聴した方のページリンクを貼っておきますが、その中で私が求めている15cm程度のオーディオグレードMicroUSBケーブルは、実質モンスターとFitEarしか存在しないことになります。ただ、上記のページだと今回入手したFitEarケーブルはそんなに音が良いという評価ではないので、長さや接続アダプタが許容出来る人にとっては、別な製品を試してみても良いかもしれません。なんだかんだでせいぜい数千円だし。

 もちろん「音のいいUSBケーブルとかオカルトだろ!」という方にはお勧めしませんが、PCオーディオ周りの手軽なアップグレードを考えている方には、このFitEar USB01-Micro35、なかなかお勧めだと思いますよ。見た目もなんかカッコイイしw。

Nexus 5


▼2014年08月11日

カスタムIEMのフィッティングを確認しよう(ユニパでもOK)

 Music TO GO!からの受け売りなんだけどね、ただ向こうのリンクが切れてたので、敢えてこちらでも紹介します。

 注文したカスタムイヤホン(以下IEM)、また普段使用しているイヤホンのフィッティングテストとして、sensaphonicsではテストページでテストトーンを公開しています。

 テストページ中盤にMP3形式とWAV形式のテストファイル2種類のリンクがあり、ダウンロードして使用します。ま、テストトーンなのでどちらでも良いと思いますが、自分は何となくWAV形式をダウンロードしました。
 そして、ダウンロードしたzipファイルを解凍すると「sealtest_wma」というフォルダ内に音声ファイルが2つできています。「salt_tones.wma」が、50Hzと500Hzのトーンが交互に流れるファイル。「simul_tones.wma」が、50Hzと500Hzのトーンが同時に流れるファイルです。
 こちらをお使いのPC…USB/DAC経由でもなんでも良いですが、で再生してイヤホンのチェックを行うというものです。特にカスタムIEMの場合は、フィッティング確認にも使えるとあります。

 チェックの方法としては、

1:音量を少し大き目にする
  小音量だと低音は減衰してしまいます。爆音にする必要はありませんが耳に負担がない程度に音量を上げて下さい。

2:ダウンロードしたファイルを再生して聞く
  以下、sensaphonicsのテストページからリザルトを少し意訳して転載します。

聞いた結果考えられる問題解決方法
50Hz-500Hzが同じ大きさに聞こえるイヤホンとフィッティングは正常ロック・オン!(正常)
50Hz-500Hzが違う大きさに聞こえるイヤチップが正しく装着されていない、カスタムIEMの場合はフィッティングが不完全イヤホンを再度挿入し直して下さい。正しく聞こえるまで何度かイヤホンを再装着して下さい。マニュアルにある正しい装着方法を再確認して下さい。
50Hzが聞こえないイヤチップが破損、カスタムIEMの場合は耳型が合っていないイヤホンが故障していないとするなら、もう一度イヤホンを装着しなおして下さい。左右とも同様に50Hz帯が聞こえないか確認して下さい。問題が解決しない場合は、あなたの聴覚についても確認して下さい。格安イヤホンの場合、再生周波数帯域外の場合もあります。
その他の問題イヤホンの故障・聴覚の問題イヤホン購入元に問い合わせて下さい。あるいはあなたの聴覚をテストして下さい。

 つまり上記のテストトーンで、50Hzと500Hzの音が両方とも左右同じ大きさ(センターに定位)に聞こえれば問題ないという事になります。そうでない場合は、ユニバーサルイヤホンの場合は装着方法を見直す、カスタムIEMの場合も装着方法を見直す…といっても、カスタムだと普通に装着すれば耳にすっぽり入る訳ですから、基本的には耳型がきちんと合っていなくて、どこかから音が洩れて低音が減衰していると考えられます。

 イヤホンで低域がきちんと出ない理由の殆どは、耳へのフィッティングが正しくないことが原因になります。このテストトーンを使えば、カスタムIEMの仕上がりチェック以外にも、通常のユニバーサルイヤホンを装着する際のチェックにも使えます。50Hz-500Hzの音量違いの他、左右で音の聞こえ方が違うときは、両方同じに聞こえるよう、イヤホンを少しねじってみたり、チップを交換してみたりして、色々試してみましょう。

 また、50Hzという音は、一般的なPC内蔵スピーカーや、格安イヤホンだと再生できなかったりします(実はホームオーディオでも50Hzまでフラットは割とキツイ)ので、全く聞こえなくても慌てないで下さい。
 参考までに手持ちの非高級イヤホンだと、iPhone5純正イヤホンは問題なく聞こえましたが、Motorola 201Mに付属するイヤホンでは、どうやっても50Hz帯域はまともに再生できませんでした。

 ちなみに私のMonetちゃんは、ちゃんと問題なくテストトーンの再生が出来ましたよ。

MUSIC TO GO!/佐々木 喜洋

▼2014年07月30日

Monetちゃん早速リケーブル

E7300039.JPG ちょっとまえに届いた「Monet/萌音」、お陰様で毎日調子よく萌え萌えさせて頂いているのですが、このケーブルについてはどうにかならんのかと。

 Monet純正でセットされているケーブルはFitEar cable 000というもので、単体販売価格が3万円するというヘヴィーなケーブルなのですが、これがまた結構堅いケーブルで、自宅などでリスニングするにはいいとしても、通勤中に使うにしてはちょっと実用性がイマイチ。
 また、聴いているときにケーブルが何かにこすれると、耳に直接振動が伝わってしまい、思わず「お”っ!」とか「お”お”−っ!」とか、某島風みたいな声を上げそうになっちゃいます。

 つことで、もっと普通のケーブルでいいよとおもって購入したのが、FitEar cable 002というもの。お値段はグッとお安く5,000円(税抜)で、プラグ部分とコネクタ部分は000と同じながらも、ケーブル本体は実にしなやかと言うか、極端に安っぽい感じ。でもまぁ、普段使うにはこっちの方がいいかもね。

 音の違いですが、さすがに000と比べると結構違いはあって、002に交換したときは音量が1〜2段下がったのかと思いました。細かい音質の違いよりも、耳に届く全体のエネルギーが減ったような感じ。あと、音が少しナローになるのも仕方ないのかな。

 ただまぁ…全然ダメかというとそうでもなくて、普段使いではこれでもイッか、というレベルの差です。逆に言えばMonetの純正で002が付属していて、そこに3万円積んで000ケーブルに交換した時の音の差を考えると、コストパフォーマンスは悪いかなと。ケーブル堅くて使いにくいし。
 もちろん、イヤホンにここまで金突っ込む人達にとっては、コストパフォーマンス云々の世界ではないんですけどね。

 ということで、Monetを聴くときは、家ではFitEar cable 000を、外ではFitEar cable 002を使いましょう!という訳にもいかなくて、Monet本体側のコネクタは、ケーブルの取り外しは可能でも、日常的にケーブルを抜き差しする前提の耐久性を持っている訳ではないとのことです。
 なので、普段のケーブルは002を使い続け、ここ一番本気の時だけ000に交換して聴いてみる、という位の運用にしといたほうが良いのかもしれません。それかケーブル堅いのあきらめて000を常用するとかね。

OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2014年07月28日

イヤモニ。つくったぴょん!【FitEar MonetカスタムIEM:編】

E7280034.JPG いきつくとこまできちゃったな…という自覚はあるのですが(笑)、ついにイヤホン道楽も最終章!いや、ひとによっちゃこの先新たなスパイラルに堕ちるひともいるようですが、ついにやってしまいましたカスタムイヤホン(以下:カスタムIEM=Custom In Ear Monitorの略)。しかもあんた、よりによってネタ感満載のMonet(萌音)ですよw。

 この機種については、短いながらも以前こちらで印象を書いています。その後、漠然とカスタムIEM作りたいなと思っていたので、適宜機会があれば色々なメーカーと機種を試聴させてもらってました。
 ここ1〜2年でカスタムIEMを作るメーカーはかなり増えましたが、そんな中、輸入品はなんだか面倒そうなので、初めての私にはカナルワークスか、くみたてLab、そしてFitear等、国産メーカーのどれかだろなと。で、そもそもカスタムIEMいいなと思ったきっかけがFitearなので、やはりそちらでカスタムを作る事にしました。

 カスタムIEMって何?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、簡単に説明すると「世界で自分だけのために作られた専用イヤホン」となります。お耳のお医者さんにいって、耳穴にシリコンを入れて制作した型(「耳型」といいます)を取得し、その形を元にイヤホンを制作するのです。
 元々はプロの演奏家がステージで自分の音をモニタするために作られたのが始まりですが、圧倒的な遮音性と複数のバランスドアーマチュアドライバがもたらす高音質と、当然ながら完璧に耳にはまるフィット性が評判となり、近頃は一般音楽ファンでも注文する人が増えてきました。詳しく知りたい方はこの辺の記事を読んでみて下さい。
 自分も本当はもっと早くにカスタムIEM作りたいと思っていたのですが、なんせ耳型採取に行くのが面倒でね…。Fitearブランドを持つ須山補聴器店は、会社に行くついでに寄ってこられる距離なので、地方在住の方から比べれば圧倒的に恵まれている環境なのですが、ほら…自分みたいなコミュ症にはお医者さん行くのって精神的ハードルが結構高いのです(笑)

 メーカーが決まれば機種選びですが、短時間の試聴を何度かしたイメージだとMH334はなかなか好印象だけどちょっと物足りない。MH335DWは私的には少しやりすぎなのか好みに合わず、ここはやはりMonetだなと。
 ネットで検索するとこの機種はソースを選ぶとか音に癖があるとかいわれるようですが、私は別に音楽をモニタしたい訳じゃないので気持ちよく聴ける方がいいです。念のため注文直前に再度MH335DWと比較しましたが、初めて聴いたときに書いている「解像度を強調しない音色が素晴らしい」という印象は、2年近く経った後でもあまり変わらんもんだなと…。短時間の試聴で得たイメージは割と正しかったって事ですかね。注文後に読んだ記事ですが、BRAKSのこの記事は自分が感じた印象に近かったです。購入直前の試聴はアニソンじゃなくてZEPだったしw。
 もっとも、試聴では当然ユニバーサルなチップ(一般的カナルイヤホンに付属しているシリコンチップ)を使って無理矢理耳に当てて聴いている訳で、自分専用のカスタムとして仕上がった時の音は想像するしかありません。

 発注と印象採取は7月初め頃。到着が今週末なので、およそ3週間で完成したことになります。夏の始めは音楽フェスなどのためプロからの注文が殺到するらしいですが、その割には早く届いたかな?という感じ。
 お値段はペコちゃん価格で154,000円でしたが、現在は既に164,900円へと値上げされてます。ホントは須山補聴器で直接作りたかったんだけど、以前電話したら「中野経由だと少しだけ安いですよ」と教えてくれたのと、そもそも私が注文したときは、須山での直接受注がストップしていたので。
 アホみたいな価格ではありますが、カスタムIEMとしては安くはないけど特別高くもないという価格です。なんせ自分の耳にしか入らない特注品ではありますので、そんなもんかなと。

 音については、そりゃもう素晴らしいの一言でした。初めてのカスタムIEMなのでちょっと心配だった耳への密着具合も問題なく、リフィット(形状再修正)も必要なく、左右の耳にピッタリ入りました。初めて入れるときはちょっと苦労しましたけどね、あと初めて抜く時も(笑)
 また、遮音性についてはちょっと想像を絶する程で、シリコンやスポンジなどを全く使っていない剛体ながら、耳穴にFitしたイヤホンはここまで外部の音を遮断するものなのかと驚きました。また高い遮音性のおかげで、音楽を再生する音量が下がるのは耳に優しいかもです。この辺はステージアーティストの耳を守るのがきっかけで開発されたカスタムIEMらしいところ。

 音質についても実に楽しいです。圧倒的高解像度ながら、それぞれの音が弾んで踊る様が手に取るように実像感たっぷりに感じる事ができて、なかなか音楽を聴くのが止まりません。届いた初日は、夕方から深夜までぶっ通しで聴いちゃいましたもんね。それだけ長時間聴いていても、音量そのものは控えめだし、さらに耳への負担がとても小さいというか、耳に異物が入っている気がしない程のFit性なので全然疲れませんでした。今までのイヤホンは、どんなに頑張っても2〜3時間経つとチップの負担で耳が痛くなってきましたからね。
 また、これまで聴いた限りでは、市販のオーディオ機器でよくあるような「エージング」の効果もあまりない気がします。最初から全開で、その後何時間聴いても別に音は変化しない感じです。

 一般的なイヤホンから考えると、常識外の価格と購入方法ではありますが、これだけのリスニングルームを手に入れられたと考えれば、今のところ私的な価格満足度は高いと感じています。万人に勧められるアイテムではありませんが、一生に一度位、このように突き抜けたアイテムを手に入れてみてもいいんじゃないでしょうか。

 もっとも、これだけ高価な商品なので一生モノ!と考えたくなるものですが、残念ながら人の耳型は成長(加齢)とともに変化するそうで、極端な場合人によっては2〜3年でリフィット(形状修正)が必要になる場合もあるそうです。なので価格的には一生モノにしたくても、一度買えば死ぬまで使える!といったモノでもなさそう。また、当然ながら他人へ譲渡しても意味がないアイテムとなります。

 写真はペコちゃんで配っていたカスタムイヤホンガイドの表紙と今回制作した私のMonet。シェルは透明、右:Flat、左:earthの文字を入れてもらいました。背景のキャラクタは坂本萌音というそうで、この商品のイメージキャラクタ(笑)私みたいなヲタを釣るため カスタムIEMをより身近なものにするため、あちこちで活躍しているようです。自分も壁紙ダウンロードしてこようかなぁw。

OLYMPUS E-3 +Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2014年07月06日

HEGEL SUPER USB/DAC

R0322512.JPG モバイル用というか、ノートパソコン用のDACとしては、既にAudioquestのDragonFlyを使っているのです。
 こちらの音も別に不満だった訳ではないのですが、最近の小型USB/DACの充実ぶりを見ると、もう少し何か欲しいな…とか思っちゃったりして。あとまぁ…DragonFlyの使用場所は90%以上が会社なので、別にUSB端子直付けでなくてもいいかなと。
 そんな事を思いながら、最近評判になっているnanoiDSDとか、KORGの100mだとか、お店でチラ聴きしたりしていたんですよね。でもまぁ、これらのユーザーには悪いですけど、DragonFlyを買い換える程でもないかなと。
 そんな超小型DACをいくつか聞いてみると、HERUSは確かにすごく良かったですが、色々調べてみるとこの製品少し微妙みたいですね。品質が安定しないのと、USB接続時に何故か出力が最大音量になってしまう不具合があるようで(DSD転送上の問題らしいですが)、こういう余計な神経使う製品はちょっとね。

 これら以外、超小型にこだわらなければ、結構音がいい製品は沢山ありそうですが、なんせ会社で仕事中に使う予定なので、あまり大げさにはしたくないというか、余計なスイッチとか付いている製品はイヤだったんですよね。そうじゃなければKORGのDAC100とかに逝ってたと思いますが、会社の机にあんなの置いておくのもね〜。ま、M-Audioのインターフェイス置いて仕事してる人もいるので、別に構わないとは思うのですが、なんか恥ずかしい(笑)

 なんて視点で色々探してみますと、目に留まったのがこのHEGEL SUPER。アルミ筐体のコンパクトなボディがとてもカッコイイ!某FaceBookでは「音が良くてあと見た目20%で決めた」とか書きましたが、実はこの時点では見た目100%!欲しくなっちゃいました。HEGELはアンプやDACでも有名なブランドだし、音が悪いって事はないでしょう。
 丁度店頭で試聴できる機会があったので、チラッと音を聴きました。いいじゃないですか〜これにしよ!その時になってようやく物欲が「音80%外見20%」の比率になりましたよ。その後、ボーナス支給日を待って無事ご購入。しかしこの製品、都内でも在庫もってるお店少ないですね。あまり話題になってないのかな。

 話題になっていない理由は想像付いていて、今時5万円弱する実売価格ながら、DACとしては最大96kHZ/24bitという、ちょっと枯れたスペックだからかもしれません。話題のDSDにも対応してないしね。
 ただまぁ…、例えばnanoiDSDや100mが「価格を考えればお買い得な性能」みたいに語られるのと違い、このHEGEL SUPERは本当に「音が良い」。DACのキモは高品質なアナログ変換にこそ価値があるんだなと改めて実感。そういえば大阪の逸品館もべた褒めすなー。

 使ってみて特に感じるのが「音が濃厚」であるということ。これはDragonFlyがストレートな音の良さを発揮していたのとは少し違っていて、なんというか、オーディオ的快感を感じる事ができます。仕事中に遊びで(笑)聴くには本当に良い刺激。最近買いまくっているハイレゾ音源もまた伸び伸びと歌ってくれて本当に快感です。

 世の中のこの価格帯のUSB/DAC全てを聴いている訳ではないので、実は私が知らないだけで、世にはもっと音が凄い製品はひしめいているのかもしれません。しかし、音は良し!そして見た目もカッコいいこのHEGEL SUPERが、あまり話題になっていないように思えるのが、ちょっと不思議な気もしました。

 変な話、ここのところ、毎日会社に行くのが楽しみになってます(笑)

RICOH GR



 

▼2014年06月29日

ハイレゾが止まらない

 レッドツェッペリンのハイレゾを買い、マイケルジャクソンもハイレゾ買いましたが、なかなか私の「ハイレゾ欲」が止まりませんね。結局ツェッペリンの「I」と「II」も買ってしまいましたし、更に王国民ではないのですが、田村ゆかりの「のうりん」ハイレゾも買ってしまったし、マイケルジャクソンのスリラーまで。
 ついでにJAZZ永遠の名盤であるソニロリの「サックスの巨人」を買ったかと思うと、ちょっと前に買ったClariSの「PARTY TIME」もハイレゾで出ていやがって、くそぅ…CDはねんどろいど買ったと思えば!と訳のわからん理屈を付けて買っちまいましたw。

 おかげでなんというか、近頃は「日々1レゾ」みたいな生活を送ってます。

 で、知らない人は「ハイレゾって何がいいの?」と思われるかも知れません。また、既に持っているCDを何故ハイレゾで買い直すの?とかもね。
 技術的な説明はWebで検索して頂くとして、音楽ファンがハイレゾを買う理由は、例えば名盤とされているクラシックやジャズ・ロックのリマスター版、もしくは高音質アナログ版がでて買うときの心境に似ているかもしれません。

 それと、やはり新しい技術により、知っている音楽の魅力が再発見出来るってのは、とてもエキサイティングです。

 例えばツェッペリンの音楽については、正直今まで断片的にしか聴いたことがなかったし、ベスト盤CDを買ったのも割と最近です。
 しかし、今回ハイレゾでリリースされたI〜IIIは本当に素晴らしいものでした。どれも買ってから今までの短期間で最低10回以上はリピートして聴いてます。以前もどこかで書きましたけど、私は子供の頃、エレキギターのピーク音が苦手で、今でも嫌いではなくても得意ではないため、ロケンロールへの入門は大分後だったのですが、その苦手な筈のエレキギターも実に気持ちが良い。以前の私なら「Good Times Bad Times」のライブ音源とか繰り返し聴くことはなかったと思うんですよね。でもこのハイレゾだと聴けてしまう。
 もちろん、ハイレゾ音源だから音がいいだけではなく、それにはリマスタを自ら手がけたJimmy Pageが自分で「すげぇー頑張っちゃった」とか自讃してる仕事ぶりもあるんでしょうが、今まで知っていてもそんなに好きでなかった曲が、新しい技術で大好きになれるって、すごいことだと思います。オーディオ技術の発展バンザイです。

 他、以前は微妙っぽい?と書いているDeep Purpleの「Machine Head」ですが、Lazyについてはハイレゾ版が文句なしに良い、というか、前奏がカッコよすぎです。こちらもエレキギターバリバリのサウンドですが、自分はハイレゾだと気持ちよく聴けてしまうんですね。

 それと、アニソンのハイレゾも結構いい感じ。田村ゆかりののうりんは、王国民でない私も王国への入国申請しちゃおうかって位萌え萌えな声だし、ClariSのPARTY TIMEについては、あの少し機械音声っぽい独特な声が、ハイレゾ化で実に可愛らしくなってる。
 アニソンって偽レゾ疑惑も囁かれているジャンルではありますが、少なくとも今まで私が買ったハイレゾアニソンは、どれも良いものでした。

 ということで、ハイレゾ、益々盛り上がってくれるといいですね。

▼2014年06月10日

微妙だとの評判だったMachine Headハイレゾを買ってみた

 私のロックの師匠wであるこの方この方が、「Machine Headのハイレゾは微妙」と仰っていたのです。
 でも、心の中で私は「えーだってお二人は往年のロックアルバムによくあるリマスタ版だとか高音質版とか聴いての評価でしょ〜、自分のCDはそういうたぐいのものじゃないし」とタカを括っていたのです。
 だって、自分の持ってるDeep PurpleのMachine Headは、若造の頃に買ったそういう高音質版とは無縁なごく普通のCDですから。買ったのってもう20年位前なんじゃないの?

 つことで、ありがたいご神託を無視して、最近ではハイレゾに浮かれ踊っている私は、またまたHDTracksのカートをポチりと。ダウンロード販売って、24時間のべつまくなく仕事中だろうが何だろうが買えるのがヤバイよね〜と、無事ダウンロード終了。今回の決済はペイパルではなくVISAカードで。クレカでもちゃんと決済出来るのか疑問だったので。

 早速AudirvanaとDragonFlyで音出し!聴き始めて2秒、ハイウェイスターの冒頭エレキギターの音を聞いた瞬間、あ〜なるほど〜と理解しました。

 何がロックかとか、ロックンロールの目指す世界とか、そういうめんどくさい事はどうでもいいのですが、このMachine Headに関していえば、ギターやベース、ドラムなどの音が綺麗に分離して伸びやかになっています。いや…むしろなりすぎな印象。これがジャズとかクラシックでは間違いなくプラスに働くんでしょうけどね。
 しかし、元祖ヘビメタともいわれるDeep Purpleの場合は、そのクリアさと引き替えに迫力を失っているような気もしました。思い出してみると、自分の持っているCDでは、もっと音がダンゴでギターとか歪んで汚い感じ?だった気がします。

 更に副次的な効果として、ハイレゾ化したおかげで、楽器の分離と情報量が飛躍的に増えているせいか、演奏がややゆっくり聴こえるんですよ(笑)。コレってオーディオ的には正しいことなんですが、ロック的にはね…どうなんでしょ。

 かといって、先日解禁になったLed Zeppelinとか、ハイレゾ化して本当に良くなった印象ですし、同じDeep Purpleのハイレゾでも、ちょっと前に買ったMade in Japanの方は高音質と迫力がうまく同居している気がします(これもファンにとっては色々な意見があるようですが)
 このMachine Headについては、まだハイレゾ元年に近い2012年に発売されたデータなので、エンジニアの方もハイレゾロックの音造りには慣れていなかったのかもしれませんね。

 とはいえ、音質的には手持ちのCDなんかよりもはるかに高音質なので、コレはコレで満足です。楽しんでいこうと思います。それに、こういうのは例え微妙だと聞いていても、自分で毒を喰らわないと納得しないので。

 そうそう…お値段ですけど、17.98ドルでした。円安の今となっては日本のe-onkyoでも2,571円なので、無理してHDTracksから買う必要もないかもしれません。

▼2014年06月09日

Necromancers of the Drifting West/Third Ear Band

P6080094.JPG とある日、ネットで何となくThird Ear Bandについて検索していたら、私がまだ見たことがないNecromancers of the Drifting Westなるアルバムが発売されているのを発見!
 調べてみるとアルバムというよりブックレットにCDのおまけが付いている商品のようで、これは手に入れなければと思い、ネットでCD屋さんを検索してみると、全て売り切れ+再販の見込みなし。だったらヤフオクで!と思って無事手に入れました。送料込みで2,000円位かな。

 で、早速リッピングして聴いてみたら、あれ?なんか聴いたことあるな…。
 さっそく調べてみると、どうやらCDの内容は既に持っている「Abelard and Heloise」と同じ内容でしたw。よく見るとゾンアマのレビューにもちゃんと書いてありますな。

 Abelard and Heloiseは廃番になって長いので、そのアルバムを求める人達がこぞって買って品切れになったって事でしょうか。ま、外人バンド追っかけてると、たまにはそういうこともあるよねー(笑)

OLYMPYS XZ-1


Made in Japan/Deep Purple ハイレゾ!

 往年のロケンロールハイレゾリリースが続いています。ツェッペリンのハイレゾですっかり気分をよくした私は、同じくHDtracksでDeep Purpleの名盤「Made In Japan」についてもハイレゾ音源を購入。こちらも5月末に発売されたばかりの音源みたいですね。

 さっそくZX-1で聴いてみたいのですが、これがまた素晴らしい!特に名曲「Smoke on the Water」の冒頭、エレキギターの独奏部分がもう痺れるというか悶えるというか…以前CDで聴いたときはここまで気持ちよくはなかった気がするんですけどね。気のせいかな。

 ハイレゾだから音がいい…のか、リマスターだから音がいいのかはわかりませんけど、こちら金曜日の夕方に買って、土曜日・日曜日とほぼエンドレスで聴いていましたので、購入早々10回は聴いている。これだけで充分17ドルの元は取ったようなもんです。

 ツェッペリンもそうですが、あの当時録音されたロックンロールには、まだ私達が聴いたことがない、沢山の音の情報が詰まっているんだなと思いました。ハイレゾ、楽しいですね!

PARTY TIME/ClariS

P6080093.JPG 「クララとアリス」だから「ClariS」ってのは、アリスさんがこのアルバムで引退するって聞いて初めて知りました。なので今回のアルバムが現役ユニットとしては最後のアルバムだそうです。
 で、どうせ開けないくせに「限定版フィギュア付き」とか買っちゃうんだよなぁ〜(笑)

 さっそくリッピングして聴いてみました。

 いいですねぇ、どことなく人工音静的でありながらも、時折少女っぽさがチラ見される歌い方はなかなかクセになります。今回のアルバムも色々なアニメの主題歌が収録されているようですが、残念ながら一曲たりとも知りません(笑)。なので、個人的にはオリジナルアルバムを聴いている気持ち。

 本アルバムを持って、今までのクラリスは終了ですが、もうひとりの「クララ」ちゃんは、まだ音楽活動を続けていくそうです。楽しみですね。つか、どっちがアリスでどっちがクララなんだろ。

OLYMPYS XZ-1



▼2014年06月08日

ブリリアントクラシックス・Simeon Ten Holt / Canto Ostinato 12枚組

R0322441.JPG 私が聴き始めた頃に比べると、最近はSimeon Ten Holtの音源がとても入手しやすくなってとても嬉しいです。
 今流行のハイレゾ音源こそまだ発売されていませんが、iTMSやamazon mp3での販売、そして何とCanto Ostinatoのアナログレコードなど、全てに手を出していたらお金がヤバい感じ。

 今回のCD BOX〜個人的には「Canto Ostinato地獄BOX」と呼んでいるのですが〜に付いては、是非買おうと思っていたのですが、なにぶん12枚組なので割安とは言え、国内のタワレコなどでは7,000円を超える値段で売られており、すこし様子を見てみるか…と買うのを控えていたのです。

 しかし、発売日を過ぎて暫くすると、アマゾンで海外からCDを出品しているマーケットプレイス業者で、送料を含んでも3,000円台で出品している業者もチラホラと出始めて、それならと今回はオランダの業者に発注してみました。そして、注文からおよそ1週間位で日本に到着。先週到着しましたので、早速リッピング。まだ発売されて間もないせいか、あるいはやはりマイナなのか、12枚のうち半分以上はCDDB未登録でしたので、自分でタグ打ちを行い、何とか全てライブラリに格納したのが今週末。なので当然まだ全ての曲は聴いていません。

 とはいっても、ナンバリング前半のCDについては、既に持っているCDと同じ音源なので、今すぐ聴く必要は無く(音質の違いはどうだ?とかめんどくさい事気にすればまた別ですが)、本BOXの目玉はやはり後半。
 オルガンとピアノバージョン、オルガン独奏、ピアノとマリンバ、マリンバ独奏、ピアノの多重録音、そしてシンセサイザー版と、CD化されたアルバムを持っていないバージョンがあるのでとても楽しみだったのです。
 特にマリンバ版は、なかなか美しい演奏ながら、CDがあっという間に売り切れて、そのまま再販もかからない状態なので、それだけでもこのベスト盤を買う意味がありました。あと、シンセサイザー版というのは初めて聞いた。そそ…オルガンの独奏版は半年位前にCD買いました。

 つことで、まずはマリンバ版とシンセサイザー版を聴いてみました。
 聴いてみると、打楽器のミニマルって気持ちいいですね。コレはとても良かった。また、シンセサイザー版のシンセが、予想を裏切るチープさだったのでびっくりしましたが(シンセというよりMIDI音源的なw)、コレはコレでなかなかのもの。たまりません。

 初めてSimeon Ten Holtに触れる人にとっては、12枚組で1種類の曲しか入っていないというマニアックさからちょっと敬遠しがちなBOXですが、楽器が変わる事により、知った旋律の感じ方、解釈が色々と楽しめる上に、現在の時点では彼のアルバムの中では比較的入手のしやすいこともあり、ミニマル入門としてもオススメしておきます。

RICOH GR


Led Zeppelinのハイレゾ解禁!

 ようやく解禁になりましたね、Led Zeppelin/I〜IIIのハイレゾ96kHz/24bit音源。今のところHDtracksで買えるようなので、私もサクッと1枚買ってみました。買った音源はLed Zeppelin IIIのスタンダード版。お値段は19.98ドルとなっております。

 実は今までの人生で、Led Zeppelinをちゃんと聴いたことは殆どなかったんですね。しかし、ちょっと前から何となくツェッペリンの曲聴きたくなって、友人に相談したらマザーシップなるベスト盤からの入門を進められてチマチマと聴いていたトコロ。

 つことで今回のハイレゾ音源から、ようやくオリジナルのアルバム編成で聴くことになったのですが、さすがに三枚同時に買うお金はないし、デラックス版を買うお金もない(Iはデラックス版買ってみようと思いますが)。なら、まずはふとアタマに思いついた「移民の歌」が収録されているIIIから遡るかなと。のこりは月1ペースで購入していく予定です。

 早速ダウンロード購入。そしてZX-1に入れて聴いてみたのですが、確かにコレはすごいですね。正直ハイレゾだからいいのか、リマスターだからいいのかわかりませんけど、以前買ったマザーシップよりはるかに音が良い。あまりにも気持ちよいので、購入日はそのままずっとエンドレスで聴いていましたよ。

 とりあえず、Led Zeppelinのファンで、ハイレゾ音源を再生できる環境をお持ちの方には、自信を持ってオススメできるアルバムでした。

▼2014年05月07日

Canto Ostinatoのアナログ盤

R0322175.JPG 私の中で、ミニマル曲はどうもアナログレコードに向いていないのではないか?という疑惑があったんですよね。繰り返しの長いフレーズは、普通のPOPS等と違い、必ず曲の途中でA面B面の切り替えが必要になるし、それによくある現代っぽい曲というのは、案外ワウフラッターが気になる。いや…これは自分がたいしたプレーヤー使っていないからって事なんだけどね。

 と思いつつ、アナログのあの生々しい音で、Simeon ten holt爺のCanto Ostinatoを聴いてみたい。聴いてみたいなぁ〜なんて思っていたら、なんだか知らないけど、突如2台のピアノ版のアナログ版が発売になっていました。ゾンアマでも売ってましたので、思わず注文。2枚組なので4,565円。ま、昨今のアナログ事情を考えれば安いもんだと思います。

 で、プライム注文した翌日に正方形の段ボールに入って家に着弾。その日は夜遅かったのでそのままでしたが、翌日の朝、眠い目を擦りながらターンテーブルにレコードを載せて、針を落としてみました。

 いやーやはりアナログは良い、とても良いです。
 私は普段、MAJIK DSで音楽を聴いているのですが、デジタルの音もたしかに良いですが、アナログのこの音の気持ちよさというのは、本当にすばらしい。普段はなかなか全てを通して聴かないCanto Ostinatoでしたが、その日だけでA面からD面まで立て続けに3回も聴きまくってしまいました。なんせ1回(曲)聴くのに70分以上かかりますからね。その日は210分以上立て続けに音楽聴いていたことになるのか。

 その後も、休みの日は毎日のように聴いています。このアナログだけで、私が一生の間に最後まで聴き通したCanto Ostinatoの回数を上回ってしまいそう(笑)

 とまぁ、アナログって、実にいいですね〜という話でした。

RICOH GR


▼2014年02月28日

音楽って全然死んでないよね、むしろ黄金期じゃないの?

R0320629.JPG 一攫千金を夢みる歌手志望の人や、単一種類の円盤を100万枚プレスしていればお金になっていた音楽業界人達の気持ちはわかりませんけど、今、巷の音楽って凄く面白くなっていると思うんですよね。

 都内のタワーレコードや、インターネット通販、あるいはインターネット系の音楽紹介サイトなど読んでいると、もう欲しい音源で溢れていて、多分今の私は若い頃よりも色々な音楽買っているのではないかと。

 ジャンルとしても、一般歌謡曲やロック、POPS、アニソン、クラシック、ジャズなどに収まらない、従来の流通ではあまり積極的に販売されてなかった種類の音楽が、インターネットなどでどんどん紹介されるようになって、一部のCDショップでは積極的に販売されるようになってきました。

 ということで、写真はここ2〜3ヶ月で買った、従来のジャンルだと区分けしにくいと思われるCDをあつめたもの。1枚アニソンっぽいジャケットのCDありますけど、アニメとは関係ないです(笑)。まだまだ沢山ありますけど、寝る前にハタと思い出してかき集めただけなのでこんなもんで。

 個別では紹介しませんが、例えば写真右上にあるシンプルな男性のイラストが描かれている2枚。こちらは岩村竜太氏が1週間に1曲、半音ずつ音階を上げていって作曲したという曲。Sunday ImpressionとMonday Impressionというアルバム2枚でひとつのピアノ組曲が完成するというCDです。シンプルで静かに抑揚の効いたピアノ演奏に痺れました。

 こういう不思議な音楽って、従来の流通ではなかなか売りにくかった。
 何故なら売る側の棚の何処に配置すればいいかハッキリしていなかったからです。また、CD制作と宣伝にコストがかかった以前では、ある程度の販売数が見込めないと、そもそも売り出されることすらありませんでした。
 例えばこのCD、昔からのCD屋さんで売るとしたら何処の棚に入れるでしょう。クラシックではない?それともイージーリスニング?あるいは教則CDなんかの棚に入ってたりして…。

 このような私が好きなインスト曲、あるいは単一のジャンルに属していないクロスオーバーな音楽でも、今では気軽に少量プレスCDが制作できるようになったおかげで、作曲者が直接インターネット上で販売したり、あるいはプレスしなくても直接ダウンロード販売を行ったり出来るようになりました。
 また、その音楽を伝える手段についても、従来のようにお金のかかる宣伝をせずとも、インターネット上で積極的に自分のサンプル曲を公開出来るようになり、昔みたいにCD…いや、作った音楽を沢山の人に聴いてもらうためのコストが劇的に下がっているのです。

 それに割を食っているのは、ヒット曲を作り出して同じ商品を何十万枚、何百万枚とプレスすればちゃりんちゃりんとお金が入ってきたシステムに慣れてきた従来の音楽業界人、アーティストじゃないのかなと。そして、そういう人達が率先して「音楽は死んだ」「音楽業界は不況だ」と、まるで自分のお財布の中身しか心配しないかのように、業界を嘆いています。

 でもね、もちろん音楽を作っている側の人達にとっては大変な時代だとは理解しますけど、自分としては、今の音楽シーンは様々な種類の音楽で溢れている黄金期なのではないかなと思いますよ。
 
 私は、こういう音楽を聴きながら、ボカロとか歌ってみたとかチェックしつつ、アニソンチェックして従来のクラやJAZZ等も追っかけてるんです。とてもお金と時間が足りませんよー。

 なので私はここで宣言しますよ。音楽は全然死んでません、むしろ今黄金期です。そしてこの先、どんどん様々なジャンルの曲に気軽に触れられる素晴らしい時代が続くはずです。なのでこれからは「音楽は死んだ」とか、不用意に使うのはやめようね!

RICOH GR


Sunday Impression/岩村竜太
Monday Impression/岩村竜太
Tia Carat

▼2014年01月13日

SONY ZX-1

P1138992.JPG 今までずっと、ネットワークウォークマンをDisってきた私ですが、小室哲哉も認めた(?)コレは認めざるを得ません。試聴機で聴いて、確かにすごい音だと思いました。

 つことで、市場では品切れが続く中、辛抱強く予約待ちをしていて、ようやくお正月に入手。公式では「バーンインに100時間」と書かれていまして、まだ100時間は聴いていないような気がしますが、とりあえず簡単にご紹介を。

 このZX-1、なにやらオリンパスのデジカメと間違いそうな形式名ですが、SONYが現状で高音質化のDAPにできる事の全てを突っ込んだそうです。
 そのため、定価は何と74,800円。公式サイト見てもらえばわかるとおもいますが、DAP(デジタルオーディオプレーヤー、以下DAP)にはあるまじき高品質大型コンデンサを搭載したせいで、おしりがでっぷりとしています。また、ミニステレオ端子の真鍮もすごいですね。このパーツだけでいくらかかってるんだろ…と、見た目からしてヤバい感じのネットワークウォークマンです。

 かつても、ソニーのネットワークウォークマンというと、それなりに高音質を売り文句にしてきた機種があったのですが、私が店頭で試聴する限りはみんなダメというか、ハッキリいってiPhoneの方が音が良い。特に「ソニートーン」とも言える、あの不自然な高域と中低域のキャラクタは許しがたいモノがあります。
 しかし、このZX-1はさすがに格が違いましたね。キャラクタこそソニーそのものの音ではあるのですが、そういった「好き嫌い」の評価を覆すほどの緻密な音楽表現にはすっかり参りました。特にハイレゾ音源を再生したときのあの自然で伸び伸びとした音像表現は、ちょっと他では味わえない快感です。
 今までウォークマンの音をクソだのタコだのお前の母ちゃんデベソwだの散々Disってきた私ですが、店頭で数回試聴した結果購入を決意。ただ、商品はバカ売れで在庫ありませんでしたので、予約扱いでしたけどね。で、ようやくお正月になって手に入ったという訳。


●さっそく音楽を転送するのん!

 私はマカーですので、ソニーのMedia Goというソフトウェアは使えません…が、今のソニーは随分マカーにも寛容になったようで、Content Transferといわれるファイル転送ソフトが用意されています。
 起動すると,デスクトップ上にウォークマンのイラスト付きのウインドウが出てきて、そこに転送したいファイルをドロップすると、それぞれが必要なフォルダに振り分けられて転送されます。始めは「面倒かな?」と思ったのですが、iTunes上からプレイリストをそのままドラッグしても、必要な曲とプレイリストが転送されますので、なかなか便利。
 ちなみに、doubleTwistという、MacのiTunesとウォークマンを同期するソフトもありますが、ALAC形式のファイルの同期に失敗したり、訳わからず落ちたりと、全く安定しませんので、私は使っていません。

 ZX-1の容量は128GB、実容量で110GB位だったかな?普段iPhone 64GBで同期しているプレイリストを全て突っ込んでもまだ余裕があります。そしてファイル転送が速いです。初回で60GB位の楽曲転送を行ったのですが、大体1時間程度?iPhoneだと到底こんな時間では終わりません。

 ZX-1はAndroid4.1端末なので、お好きな音楽アプリが使えるのですが、Androidの音声出力を通さずに音楽再生出来るアプリは、今のところ標準アプリだけだそうです。ま、コレで特に困る事も無いですけど。

 ただ、アプリの使い勝手については、iOSの標準音楽アプリに比べかなり劣ると思いますね。特に単曲の再生から、それに属するアルバムへの遷移がないのが気になります。あと、画面のセンスはね…ま、これは言っても仕方ないので止めとくか。


●音楽聴くのん!

 つことでいよいよ音楽再生。
 正直言って、購入後開封したばかりでの音楽再生はかなりガッカリしました。いわゆるウォークマン的…というか、あの嘘っぽい高音質感ね。コレは酷いという感想ではありましたが、ま、バーンインで化けると判っているので我慢します。ユーザーの中には、速くバーンインを終わらせるために、夜間や仕事に行っている最中など、大音量でガンガンに音楽かけっぱなしにしているという人もいるようですが、これも楽しみっちゃ楽しみだと思いますので,がまんがまん。

 大体、2〜3日後くらいからですかね。音がなめらかというか、重心が座ってきてガッチリしてきたのは。キャラクタ的にはソニートーンではありますが、なかなかいい感じです。これよこれ。試聴機で感動した音は。
 今では2週間位経っていますので、更に音が変わっている気がしますが、2〜3日後に少し大きく音が変わった以降は、今のところ音の変化は小さいです。この先更に良くなるのかな?

 手持ちのイヤホンで色々試してみたのですが、今のところ非常に相性がいいと思うのは、開発者も隠れオススメ(?)している、MDR-EX800STでしょうか。こちらのイヤホン、従来はどうも解像度の主張が大きくて少しカリカリしている感じがしていたのですが、ZX-1で鳴らすとかなりいい感じ。
 K3003は、そりゃすごいです。ただ、こちらは相性というか、何で聴いてもすごいイヤホンなので、EX800STで感じる「相性がいい」というのとはまた違うかも。
 その他、ヘッドホンだとATH-ESW10JPNが素晴らしかったデース。

 とまぁ、ZX-1はどんなイヤホンやヘッドホンでも高音質で鳴らせる印象ですが、それなりに相性もあるようですね。

 音質設定では、ウォークマンお馴染みの「ClearAudio+」や「DSEE EX」があります。設定のメニュー階層的にソニーのオススメは、ClearAudio+をオンにすることなのかもしれませんが、正直コレはないな…という感じ。
 DSEE EXは、ハイレゾでない音源の補完再生技術だそうですが、こちらはアリ。ただバッテリ結構食います。公式でどこかに発表がありましたが、コレをオンにすると、30%位余計にバッテリを消費するそうです。


●外で使ってみるのん!

 つことで、ウォークマンなので当然街に持ち出して使ってみます。いや〜モバイル環境でこんなにいい音聴けるなんて幸せだわ〜と油断してはいけません。これ…バッテリ食い過ぎだろオイ!

 リチウムイオン電池は、新品状態から活性化するまでにしばらく時間がかかりますので、初期に何度か充電サイクルを繰り返すと少しは駆動時間伸びますが、にしても、音楽アプリで音楽聴くだけで、自宅から会社まで行くのにバッテリ消費50%台には笑いました。
 実際、通勤中に電車に乗って音楽聴いて歩いてる時間は、正味40分くらいだと思いますので、このペースだと1時間ちょっとしか保たない…。

 その後、1週間位してからバッテリ駆動時間については少しはマシになった気がしますが、カタログスペックにある充電池持続時間(?)である32時間保つことはあり得ません。DSEE HXオンの状態で音楽再生のみで、せいぜい3〜4時間じゃないですかね。ま、これだけ聴ければ通勤途中に困ることはないのでいいんですけど、遠くにお出かけ…みたいな場合は、別途モバイルバッテリ必須だと思います。


●アンドロイド端末としてはどうなん?

 近頃のハイエンドウォークマンの例に漏れず、ZX-1もAndroid端末です。バージョンは4.1。ただ、載っているCPUなどは、二世代前のスペックなので、あまりAndroid的には期待しない方がいいかもしれません…が、ingress入れてみてコレはすごいと思いましたよ。今まで世のアンドロイド端末はクソだのタコだのお前の母ちゃんデベソだのww散々言ってきましたが、クソでタコだったのは、MotorolaとGALAXYだったんですね。反省します。

 とにかくGPSの掴みが速いので、最近少し倦怠気味になってきた、イングレスのレジスタンス解放運動も捗りそうです。ただ、イングレス起動してるとバッテリマッハで消費しますけど(笑)
 ちなみに、ZX-1で聴くイングレスの効果音はすごいです。バースターぶっ放したときとか、ちゃんとステレオでレゾの破壊音があちこちから聞こえてくるのね。また、被害効果によって音の出方も違ったりしているようで、比較的高い音での破壊音や、ズシンと響く破壊音など、効果によって何種類かあるようです。カッコいい!

 当初はアカウント設定しないまっさらなAndroid端末として使おうかと思っていたのですが、それなりに高価な端末だし、Googleアカウント設定しておけば、Googleマップ上で端末の位置確認やロックが出来ますし、そもそもイングレスをインスコしたので、やはりアカウント設定します。
 それでも、メールやツイッタなどの基本アプリしかインスコしていませんけど、音楽再生中にこれらのアプリが通知情報吐き出すと、音楽再生が途切れたりするのは、ま…愛嬌ですかね。こういうのiOSではあり得ないけどね。


●うちはなぁ…ライバル、ライバルのDAPも熱いと思いますが!

 考えてみれば、イヤホンで10万以上する価格帯の製品が売れている訳ですから、74,800円のこのDAPが売れない訳はない…訳で、ソニーのような大手は参入していませんが、以前から高価格帯のDAPはそれなりにありました。

 2chでさっそく叩き合いになっているのが、Astell&KernのAK120
 ネットでの悪口合戦を読むと、AK120の方がより自然でフラットな音らしいですが、以前こちらの機種の前身であるAK100を聴いたときは「あ、音いいね」ってだけの感想だったので、ああいう味付けの延長線にある音なら、個人的には興味ないかな。
 もちろん新機種は音質もアップしているんでしょうけど、意外と初回機のキャラクターって、世代変わっても変わらないんだよね。そういう意味ではこのZX-1も、ソニーらしい音の延長上にあるし。

 もう一つが、iBassoのHDP-R10
 これは申し訳ないけど、買う寸前までいった(笑)。ただ、私が買おうか検討している段階で、丁度本体のファームアップデートが行われて、アンドロイド端末ながらアンドロイドマーケット機能が止められたんですよね。ま、音質のことを考えれば、仕方がない事なのかもしれませんけど(ZX-1ですらAndroidの割り込み処理で再生途切れるし)、アンドロイド端末なのにアプリインスコ出来ないとはなぁ…と考えてるウチに物欲消えました(笑)
 ただ、こちらの再生音は素晴らしかった。ずしりと腰が据わった広大な音像表現は、よりオーディオ的な快感をもったDAPだと思っています。そろそろ新機種が出るのか、それともこのまま終わるのか。個人的にはもっと進化してほしい機種ですね。

 その他、ライバルとは違うかもしれませんが、主にiOS機器からデジタル出力を取り出して増幅する機能を持った、ポータブルアンプも数多く存在します。
 全てを聴いている訳ではないので余り偉そうな事は言えませんけど、それらのペアなら音質上ZX-1を凌駕する組み合わせは多数あるのでしょうが、ZX-1は単体で済む事に意義があるのではないかと。
 私もiQube持ってまして、買った当初はiPodとの組み合わせは最強!だと思っていましたが、だんだん面倒くさくなって持ち出さなくなりました。あれに準ずるクオリティをZX-1は単機で実現してると思えば、すごいことだと思います。


●で、結論はなんなの〜ん?

 つことで、つらつらと書いてきましたけど、結論としてZX-1の話題は、74,800円というふざけた価格ばかりが先行するようですが、考えてみれば、昔のモバイル嗜好なオーオタは、当時としてはクソ高価だったWM-D6とかWM-DD9とかD-E01とか必死で手に入れてモバイル高音質再生を楽しんでいた訳で(全部持ってますがw)、それらの機種が当時で軒並み4〜6万円したことを考えると、このアベノミクス時代に74,800円とか屁みたいなもんすよ(嘘)

 この金額でこれだけの音が外で楽しめるんですから、本当に時代は進歩してるなぁ…と思います。久しぶりに「ソニーさん、ありがとう!」といいたくなる機種でした。

 写真はZX-1本体と、下は純正付属ケースが使い物にならないので、オシャレな雑貨屋さんで買った布製のケース。ゴルフしてる人や自転車に乗っている人の柄がカワイイです。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2014年01月01日

田舎のルイス・アンドリーセン?のんのんびより・オリジナルサウンドトラックを聴いた

P1010047.JPG ちょっと前に放送が終わった、アニメ「のんのんびより」のサントラです。2枚組で3,000円。

 このアニメ「にゃんぱす〜」などの流行語を生み出し、何と今年のアニメ流行語大賞の金賞をかっさらっていきましたが、もちろんキャラも可愛かったですけが、特に素晴らしかったのが田舎の風景と音楽。

 思えば私の場合は、アニメ第1話冒頭に流れた「陽だまり道とれんちょん」という音楽とシーンのすばらしさの勢いで、このアニメ全12話を見続けちゃった様な気がします。

 アマゾンのレビューにもありますが、このアルバム、特にメインテーマらしいメロディーはなく、数多くの細切れながらもゆったりとした音楽が、全57曲収録されています。
 個人的には、nano.RIPEが歌うOPテーマだけが雰囲気壊してる感じ。

 で、Facebookでも当時興奮して書いてますが、冒頭、れんちょんがフルート吹きながら歩いているシーンの音楽が、素晴らしいと思うのです。この音楽聴くと、現代音楽家のルイス・アンドリーセンが作曲した、メロディ(音出ます)という曲を思い出します。ちなみにこの曲を聴いたときのコメントは、古いサイトの音楽紹介ページ「99/11/04」に書いてあります。

 しかし、設定年齢では小1なのに、歩きながらこんな演奏をしてしまうとは…れんちょん天才過ぎ!ちなみにアニメの中では、他にも絵が超絶的にうまいという設定になっていますので、ひょっとして、れんちょん将来芸術家になるのんなー。

 アニメのサントラらしく、細切れな曲が多いのがちょっと残念ですけど、個人的な2013年度アニメサントラランキングで、少なくとも銅メダルは取れるな…って位、よいアルバムでした。聴いていると、気分はのんのんとゆったり出来ますよ。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年12月31日

Suika/サザンオールスターズ

PC310042.JPG もう発売されて20年以上経つのかな。我らがサザンオールスターズの完全限定ベスト盤、Suika。

 当時の私は、なんだかんだで発売日にレコード屋(当時はまだギリギリレコード屋さんだったと思う)に行けば手に入るのかと思っていたのですが、全て全滅。どうやら本当に予約分のみで完売だったみたいです。

 仕方ないので地元のレンタルCD屋さん(まだTSUTAYAではない)に行ってレンタル、当時は3HEDカセットデッキを使い、メタルテープにダビングしましたよ。バイアス調整や感度調整バッチリやって。

 このアルバムの素晴らしいことは、当時まだCD化されていなかった…あるいは当時で既に廃番扱いになっていたシングル曲を含めた、サザンのヒット曲を網羅したベスト盤だったということ。今でこそレア度は下がってますが、当時は本当にこのアルバムじゃないと聴けない!って曲も結構あったんだよね。
 そして、聴いてみるとわかるんだけど、まさにベスト盤の決定打というか、世のベスト盤CDの見本とも言えるような絶妙な選曲。本当にこの収録順で全て聴きたい!と思えるほどの素晴らしい構成でした。私も、本当に何度も、テープがすり切れるような勢いで聴きまくりましたね。取り立ての免許で運転するクルマのカーオーディオで。

 つことで、このSuika、ずっと値段が下がったら買おうと思って履いたのです。しかし、さすがはサザンというか、完全限定版というレア度が効いているのか、今まで売られている中古相場では、当時の定価(10,000円)を下回ることは皆無で、パッケージのスイカ缶+トランクス&パンティの付属品無し状態ですら、相場が15,000円以上と、ちょっと手が出ない状況になっていました。

 これは、サザンオールスターズの全アルバム+全シングル曲がリマスター化された後でも変わりません。というか、現在では、これらのアイテムを利用して、プレイリスト上ではより高音質なSuikaを再現できるにも関わらずです。それだけ、このアルバムにはパッケージとしての魅力が備わっていたんでしょうね。

 で、このSuikaですけど、ようやく…本当に20年越しで無事中古でトランクスとパンティ付属品無しですが、缶付きで入手することができました。お値段も無事定価を下回ってます。

 つことで、今年の大晦日はサザン祭りです。それでは皆さん、良いお年を!

OLYMPYS XZ-1


Murmuration/JO MANGO

PC310035.JPG アルバムのほとんどが真夜中に書かれたという、幻想的な楽曲の数々。イギリスのトラディショナルフォークとしてマニアに人気の、Jo Mangoのアルバムを買ってみました。

 1曲目の「The Black Sun」という出だしの曲から、美しく、そして少しかすれた感じのリアルな声が迫ってきてもうたまりませんです。
 他、全編に亘りシップルなアレンジっぽい中、様々な凝ったエフェクトや処理も楽しい。

 ちなみに輸入盤っぽいCDですが、歴とした国内盤。というか、国内盤はボーナストラックとして3曲の追加曲があるそうなので、直輸入でなく国内盤買いました。ま、値段も高くなかったし。

 真夜中の山奥というか、平原のなかの、むしろ静寂がうるさいような雰囲気の一軒家で、じっくりと聴いてみたいアルバムでした。

OLYMPYS XZ-1


Murmuration/JO MANGO

ガルパンのハイレゾ買ってみたよ!

R0320327.JPG 最近のオーディオはすっかり「ハイレゾ」ブーム。

 しかし、この手の「高音質音源」って、いつまで経っても錆び付いたクラシックやジャズの名盤がリマスタされるばかりで、レコード会社って客舐めてるのか?みたいな状況が長く続いています。

 既に海外ではHDTracksなどで、ロックンロールやポピュラー音楽などが、どんどんハイレゾ化され、販売されているのです。
 そんな中、日本は遅れているどころか、日本人が直接HDTracksから音楽を買う事をブロックまでしており、世界のハイレゾ+DRMフリーの流れから、むしろ退化しているという印象。

 しかし、最近のPCオーディオやヘッドホン/イヤホンリスニングの盛り上がりで、少し状況が変わってきたようです。
 ここ1〜2年、日本の音源販売サイトでは、モーラe-onkyo musicでは、クラシックやジャズ以外にも、私達が良く聴くPOPSなどの販売音源が、続々とハイレゾ+DRMフリー化されてきて、相変わらずのぼったくり価格であること以外は、それなりに状況が改善されてきています。

 つことで、PCオーディオやヘッドホンと言えばアニソン(笑)
 つか、これらのオーディオを支えている人達が、結構な割合でアニソンなどを嗜んでいることは間違いなく、そのせいか、ここ数年のアニソン業界は急速に進歩しています。音楽的進化…はともかく、今のアニソンは音楽好きなら聴かなきゃ損な感じ。

 で、前置きが長くなりましたが、この度ガルパンの48Hkz/24bitハイレゾ音源が発売されたので、思わず買ってみました。お値段は3,200円、CDと同じ価格ですね。WavとFlacフォーマットがありますが、私はFlacの方を買い、すぐにAlacに変換。早速LINNのMAJIK DSで聴いてみたよん!

 とりあえずオーマニの定番として、CDの44.1KHz/16bit音源と比較してみましたけど、思った程差はないかな。管楽器などの余韻部分は、さすがハイレゾ音源の方がなめらかで密度感がありますが、ハイレゾ聴いちゃうとCDなんてダメダメよん!って程でもありません。

 実は、往年のclassicやjazzの名盤が、ハイレゾ化によってグッと音質アップしてるのは、むしろリマスタ処理のお陰だとも言えます。なので、こういった最近の技術で録音された音源が、それぞれほぼ等しい年代の技術でリマスタされ発売されるというのは、ハイレゾ化による恩恵を確認する良いサンプルになるのではないかと思いました。

 あ、ガルパンのサントラそのものに触れておくと、CD2枚組総トラック数50の中に、大編成の行進曲からロシア民謡、盆踊り、いかにもなアニソンと、様々な音楽が収録されています。近年のアニメサントラの中でも、傑作に入るんじゃないかな。アニメ音楽への入門としてもおすすめですよ。

RICOH GR


▼2013年12月28日

Voice of Trees/lubomyr melnyk

PC280020.JPG lubomyr melnykのCDは既に「Corollaries」と「Watchers」っているのですが、どちらもキレイなピアノを主体としたミニマルアンビエント系でした。

 しかし、今回購入した「Voice of Trees」は、初期のライヒを彷彿とさせるような、複数の楽器による混成の、アップテンポなミニマル曲です。ライヒやケージが好きな人は、こちらも楽しめるのではないかと。

 ま、これ以上は特に語る事もないのですが(笑)、よいアルバムだなぁ…と思ったので皆さんに紹介したくなる、そんなエントリでした。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年12月16日

ATAK 020 THE END

PC168889.JPG ただでさえ天使のミクさんがパリでヴィトンでシャトレ座で…と話題になった、渋谷慶一郎氏が初音ミクを起用して話題のTHE ENDというオペラCDです。

 どんなのかな?と、タワーレコード新宿店10Fで試聴してみたのですが、1曲目の「overture」が、ミクさん音声がある訳ではないのですが、めっちゃカッコよくて、その場で購入。
 あ、元の作品であるこのオペラ自体には特に興味ないので、どんな内容なのかは全く知らないのですが、曲名で「死」とか「終わり」とかあるので、なんだとか、厨的設定の物語っぽい感じがします。

 音楽の内容については、ミクさん好きが想像するような、軽快で明るいピコピコサウンドとは対極にある、重厚で壮大な…というか、分かりやすく言えばよくある現代音楽っぽい感じ。私は結構気に入りましたけど、なかなか人を選ぶというか、ミクさん好きと言うだけで手を出すと、少し失敗するかも。

 オペラに初音ミクって合うんですかね。そういえば富田勲御大も、新作のオペラで初音ミク起用して話題になったし。

 私は、音楽演奏したり作ったりするセンスも知識も皆無なのでよく判らないのですが、オペラの作曲家が人工音声を使う意味は、もちろん話題づくりも無い訳じゃないと思うのですが、それよりも、不安定である「人の声」という楽器を、完全にコントロールできる事に魅力を感じてるんじゃないかな、と思ったりします。ナマの歌い手と違い、その日の気分や体調の影響を全く受けないですからね。
 どちらが上か下か…という話ではなく、そういう意味で「人工音声とオペラ」って、以外と相性イイのではないかと。

 このCD、私はトラック数が全部で12曲の通常版を購入したのですが、その他に完全限定版なる商品も存在します。
 こちらにはオペラで使われた曲が全て完全収録!CD2枚でトラック総数は計16曲あるのですが、何せ価格が、通常版2,500円に対して、完全限定版8,980円(タワレコ新宿店調べ)
 限定版には「完全生産限定:LPサイズBOX、EPサイズ・フォトブック(100P超)、カセットサイズ・ブック(台本完全収録)2CD+1DVD、ライナーノーツ:茂木健一郎、蜷川実花、高橋健太郎、鈴木哲也(ハニカム編集長)、ジャン=リュック・ショプラン(パリ・シャトレ座支配人)他(以上Amazonの商品情報より)とありますけど、私は音源以外は全て興味ないので買いません。

 仮に完全限定版音源だけ2枚組で4,000円とかだったらそっち買ってましたが、いくら限定版とはいえ、さすがに通常版の三倍以上とは…ボッタもいい加減にしてほしいモノです。

 つことで限定版通常版の話はともかく、収録されている曲はダークでカッコよいので、少しアダルティーなミクさんを聴いてみたい方なら、きっと楽しめると思いますよ。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5


オーディオ忘年会2013@亀戸

R0320246.JPG もうすっかり年末ですね。

 つことで、今年も開催されました、オーディオなのか自転車なのか艦コレなのか(これは二人だけかw)よく判らない忘年会。
 普段引きこもりな私としては、普段よくお会いする方から、毎年この会でしか会わない方など、いろいろな方と一緒にお会い出来るのが楽しいです。

 今年のお題は…なんだったかな?
 それぞれの現状報告と、某S氏がまたやたらとレアなカートリッジを持ってきたのとか、某W氏が遂にLP-12+AROなんて日本で何台あるんだ?的プレーヤーを手にしたこととか、某NB氏がブルベで九州を1,000キロ走ってきたこととか…。あ、今回は北海道のANI氏も電話参加してくれました。

 他、LINNのExaktの話とかね…。LINNがあのままいくと、将来はフォノイコ…いやいや…LP-12本体にデジタルアウト付くのでは?…的雑談も、このメンバーで話すとなかなか現実味を帯びてきます。どうなるかは知りませんけど、ちょっと夢のある話かも。

 つことで、この忘年会も今回でおそらく13〜4回目になるんでしょうか。当初は若造だった参加者も、すっかり出世して貫禄が、とならないところが面白いところ(笑)

 いつまで続く会なのか分かりませんけど、ずっと続いてくれるといいなと思った、亀戸の夜なのでした。

RICOH GR

▼2013年12月15日

Queen Orb USB 買ったよ

PC148824.JPG この手のUSB音楽セットというのは、以前ビートルズのりんごUSBを買いましたが、今回はそれに続いてQueenです。

 こちら、私がLINNのDSを買うまでは、商品の存在を知りませんでした。「ビートルズがUSBメモリでハイレゾになって売られているんだから、他のアーティストも売ってないのかな?」みたいな気持ちで検索したら、この商品の存在を知ったという感じ。
 ただ、発売は今から2年前の2011年12月と、二年前の上に限定商品だったおかげで、もちろん市場では売り切れ。たまに中古で出るみたいですが、なんせ物理的にデータが劣化しないUSBメモリ、最近では定価の29,800円よりもお高い値段で取引されているようです。

 ま、手ごろな価格で発売されたらその時買おうかな…と思っていたのですが、先日、我らがユニオンで24,800円で売られているのを偶然発見!早速ゲット致しました。

 どーでもいいけど、購入後ついつい相場チェックのつもりでネット検索したら、Amazonのマーケットプレイスで、ユニオン様が同じ商品を35,000円で発売してまして「○○店店頭でも発売してます売り切れ注意(私が買ったのはその店頭だw)」とあり、半日位したら在庫切れしたので、案外コレだったのかな?ま、深い詮索は止めておきましょう。

 早速家に帰ってMacにデータを取り込み!と思ったのですが、あれ…一部のファイルというか、結構な数のファイルが「エラーのためコピー出来ません」という警告が出ます。
 念のため店頭では「USBメモリが破損していた場合は返品出来る」事を確認していたので、こりゃ返品かなぁ…と思いつつ、該当ファイルを見ると、何となくピンときました。これ、Macだと読み込めないFlieっぽいなと。
 早速VM FusionでWindows7を起動して、そちらを経由してMacへデータを送ると、無事全てのファイルが取り込み可能となりました。これ…商品案内には「対応OS:Windows / Mac OS」とか思いっきり書いてありますけど、大丈夫なんですかね。みんな困ってないのかな?と思ったら、Amazonでまさに「ファイルが読み込めません」というレビューが上がってます。もしマカーの方でこの商品買ってしまった人は、友達のトザーに頼んでファイルコピーしてもらいましょうね。

 コピー後はファイル変換です。というのもこのOrb、ファイル形式が24bit/48KHzのwav形式なんですよね。さすがにwavではタグ付けが出来ませんので、全てALAC形式に変換。一度間違えて24bit/44.1KHzに変換してしまったので、再度やり直しなんていうオチがつきましたが、無事Queenのハイレゾ音源を楽しむことができました。

 音質的にはどうなんでしょうね。地球最高音質などといわれていたビートルズUSBと違い、QueenのアルバムはSACDでも発売されていますし、e-Onkyoでは24bit/96KHz形式でダウンロード販売も行われていたようです。ただ、今時SACDは現実的ではありませんし、e-Onkyoは得体の知れないDRM付きのゴミデータな訳で、当然買うはずがありません。なので、実用的ハイレゾデータとしては、このOrbがQueenのハイレゾスタンダードと言えるかもしれません。
 ただ、ハイレゾではありますが、音質的評価は必ずしも上々との評価でもないようで…ま、この辺は様々なリマスタリングディスクが発売され続けているQueenならではといえるかも。実際CDの16bit/44.1KHzと、Orbの24bit/48KHzで、普通のオーディオ機器で再生したとき、どれだけ音質面での差が付くのか…ってのもありますし。

 にしても、私が既に所有している、新たにリマスタリングしたとかなんだとかではないCDよりは全然音質はいい訳で、なかなか満足です。価格にしても、アルバム1枚単価で約1,653円。これで全てハイレゾなんですから結構おトクではないかと。

 ただ、このOrb、モノとしての高級感は、以前のビートルズUSBと違ってかなり劣りますね。商品写真で見ると、Orbの表面は金ぴかでそれなりに装飾が施されており高級感あるように見えますが、実物は100均で売られている小物入れ風なダサさで、上に装着するUSBメモリ部分も、本体のオーブ(?)がちゃんと密着せず、結構ザツな作りです。外に出して飾っておきたくなるような佇まいは全くないですね。ま…いいんですけど。
 
 中古相場では、最近だと定価よりも数千円〜1万円程度上乗せされた価格で発売されていることが多いようです。オークションなどの取引履歴を見ても、大体定価前後程度が多いみたい。この記事を読んだ上で購入するのであれば、例え定価買いだとしても、音はいいのでそれなりに満足感は得られると思いますが、マカーな人はご注意なのと、モノとしての高級感は期待しないで下さいね。
 あと余談ですが、収録されている「A Night At The Opera」内の「Seaside Rendezvous」、どうやらファイル名というかトラック指定間違ってるようですね。確かビートルズUSBでもタグデータの間違いありましたけど、さすが輸入製品、結構おおらかな感じw。

 ビートルズのUSBが発売されたときは、その話題性から、様々な大御所アーティストのUSBメモリハイレゾデータの販売が盛り上がるのではないか?と思っていましたが、案外追従する商品が少ない印象です。
 私としては、こんな風に様々なアーティストの音源が、ハイレゾデータでUSBメモリの形にシュリンクされて、もっと発売されると面白いなと思うのですが、色々と事情があるんでしょうね。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2013年11月05日

東京インターナショナルオーディオショウに出かけてきたざんす

 今年は出かけるつもりはなかったのですが、miss keyさんの「過呼吸になりそう」という感想を聞くと、やはりLINNのExakt(イグザクト)は聴いてみないといかんかな?と思い、2013 東京インターナショナルオーディオショウへ出かけてきました。

 東京国際フォーラムに入り、簡単な入場登録を済ませ、7FのLINNブースに到着したのは13:45分位?
 丁度14:00からExaktについて山之内先生のセミナが始まるとのことで、座って待機。しばらくするとExaktについてのプロモーションアニメが上映され、その後に山之内先生が登場、セミナスタートです。

 Exaktの音ですが、なんというか実像感がすごいですね。音色についてはやや固い印象もあった気もしましたが、あのコンサートホールにいるような感覚は、私の数少ないオーディオ体験でも初めて耳にするものです。

 おそらく、左右と各ユニットのチャンネルセパレーション、位相が超高精度で管理されているんだろうなぁ。スピーカーの存在はキレイに消えて、目の前に本当にコンサートホールが出現しました。
 私の場合は、位置的に左右スピーカーのセンターにいた訳ではないのですが、それでもあの音像!久しぶりにオーディオに興奮しましたよ。こりゃ過呼吸にもなる…(笑)

 Exaktシステムですが、今のところは、専用スピーカーセット+Exakt DSMという組み合わせでしか使う事しかできません。そのお値段たるや840万円。既存LINNハイエンドシステムを持っている方は、後に何らかのアップグレードパスも用意されるようです。
 仮に84万円ならとち狂って金策しかねませんけど、とりあえずこの価格なら、私の人生には関係ありませんので、悶々ともせず安心なのです。

 つことで、LINNブースを後にした私は、そのまま同じフロアの今井商事さんのブースへ。こちらには毎度お馴染みS氏がいらっしゃいますので、ご挨拶。BURSON AUDIOや、Densen Audio Technologiesを主体に見せて頂きました。

 やっぱり、Naimユーザーとしては、分厚いアルミ引き出し材とか、バカでかいトランスとかキャパシタとか見ると意味もなく興奮してしまう訳で、もう音なんてどうでもいいからくれ!(笑)みたいな気分になってしまいます(あ、バーソンは音も気に入りましたよ)

R0312329.JPG そこでS氏に教えて頂いたのですが、フォーカルの代理店であるロッキーインターナショナルが、何とNaimAudioの代理店に??

 まだWebサイトには掲載されていませんが、インターナショナルオーディオショウで配られたチラシには、取り扱いブランド欄の最後、確かにNaimと記されています。確かに現在のネイムはフォーカル傘下ではありますので、取り扱いの可能性としては多いにあり得ます。おーっ!これは期待ですねー。

 早速、4Fにあるロッキーインターナショナルのブースに行ったのですが、残念ながらNaimAudioに関する情報は全くありませんでした。まだこれからかな。

 個人的には、往年のNaitっぽい形のオールインワンネットワークプレーヤー、UNITIQUTEとか輸入して「日本よ、これがNaimAudioだ!」という意気込みを、オーマニや転売厨達に見せてほしいものだと思いました。

 と、私は結局その3つのブースを見ただけで会場を後にしました。他のメーカーも気にはなりましたが、なんかもう…いっかな、と。
 このへんが、まだまだオーマニとしての修行が足りない私なのかもしれません。

RICOH GR


▼2013年10月28日

アニソンばかり売れてJ-Popが売れないこの時代

 アニソンが売れているらしい…というか、アニメ以外の音楽がサッパリ売れていないらしいです。

 アニメソングが席巻、音楽チャート 変わる業界地図:日本経済新聞

 長年アニソンへ積極的に触れてきた私からすると、ヒットチャートにアニソンが出てくるとか、それだけで胸熱なのですが、最近ではそういうのもすっかり珍しくなくなりました。で、最近のアニソン現象について、やはり皆さん気になるようで、ネットでは以前から色々な分析がされています。

 特に多い気がするのが「ヲタは購買力があるから一定の販売数が見込める」とか「J-Popは価値観の多様化の中で埋没している」や「若者が音楽を聴かなくなった」みたいな感じ。AKBとジャニーズ商法で業界が焦土化している…みたいなのもあります。

 上記の理由、どれも当たっていると思うんですよね。音楽を買う層の好みは細分化しましたし、ヲタの方はCDを音楽というよりアイテムとしてゲットする人もいますのでアニメの人気が出れば一定数売れますし、また若者が音楽を聴かなくなった、というより、若者の絶対数が減っているんですから当たり前の気もします。
 AKBとジャニーズはね…なんだかんだでプロダクション主体で作られるアイドルってのは昔から沢山いるのでまた別かな(いい意味でも悪い意味でも)

 もちろん脳は劣化するのです。
 音楽を買うメインの層が歳を取り、少子化で若年層が減れば、相対的に業界は新しい音楽スタイルを模索することもチャレンジすることも少なくなり、かつて流行った懐メロみたいな曲ばかり求められるようになります。現に、ここ数年のCDチャートは、かつての大御所アーティストによるベスト盤が目白押しです。
 しかし、例えばヴィレッジヴァンガードでよくプッシュされているCDは、10〜20年前のJ-Popのカバー集が多かったりします。そしてまた、そういう商品を若い人達が買っていますので(ヴィレッジヴァンガードは20代独身層をターゲットにしています)、今のJ-Pop離れを、単に若年層の人口減少だけに求めることも違う気がするのです。

 また、上記のような外部の環境からの考察は多いのですが、肝心のJ-Popの質はどうなのでしょう。
 申し訳ないけど今のJ-Popとか一般歌謡曲とか、相当レベルが下がってるのではないでしょうか?ハッキリいって、聴きたいなぁ〜という音楽の品質に達してないモノが多すぎます。これは自分の好みとかを可能な限り除外して考えてみても、アニソンに比べ、多様性が非常に少ないと感じます。

 J-popの均一性について、真っ先に思いつくのが「ラブソング以外の不在」です。というか、今メジャー所でリリースされるJ-Popは、100%と言っていい程ラブソングしかないんじゃないかな。
 対するアニソンですが、もちろんラブソングも多いですが、そうじゃない歌も結構あったりします。というか、男女とも「草食系」が叫ばれている現在、未だにラブソングしかリリース出来ないJ-Popは、客観的に見て、市場分析がまるでできていないように見えるのですが、如何でしょうか。

 そういった好み的な分析の他、アニソンとJ-Popでは、新たに生産される商品数の差も大きなモノがあります。インディーズ的なモノは除外して、ヒットチャートのベースとなるメジャー所の商品リリース数を考えてみましょう。

 例えば、近年リリースされるメジャーを狙ったJ-Popは、ぼぼテレビドラマ等のタイアップが行われています。その数をネットでサッと調べてみると、2013秋の場合、地上波で毎週35本前後放送されているようです。その中には仮面ライダーなどの子供向け番組も含まれますので、実際J-Popのタイアップターゲットになるドラマは20〜25本前後でしょうか?テレビドラマの場合多くは、アニメのOP/EDで2曲とは違い、メインテーマ1曲という形式が多いので、全てタイアップにしても、1期で20〜25曲となります。

 対するアニメですが、今期放送されているアニメ数って何本なんでしょう?ちょっと調べが付かなかったのですが、数年前の最盛期で週刊80本と言われていたので、その半分で40前後とカウントしましょうか。アニメの場合は例外もありますが殆どがOP/EDで作品に対して2つの歌があります。単純計算で1期80曲です。

 上記はきちんと資料に当たって弾いた数字ではありませんが、印象も含め、このように、アニソンとJ-Pop、今では市場へ投入される商品数にも圧倒的な物量差がついているように感じます。そして、ファンの質や購買層の違いを無視して考えても、アニソンは単純に商品数が多いだけ、ターゲットを絞った個性的で多様な商品をリリースする環境が整っているといえるでしょう。
 逆にJ-Popの場合は、リリース数が少ないため、アニソンに比べるとターゲットを絞り込みにくく、広く浅い顧客に向けた商品をリリースする必要がでてくるのは仕方ないのかもしれません。
 もちろん、上記で上げた数は概算で出した数字なので、実際のリリース数はまた違うのでしょうが、感覚的にAKBやジャニーズを除くと、アニソンはJ-Popよりも、毎月倍以上の新曲がリリースされている気がします。

 更にアニメの場合、最近顕著になってきたのですが、同じ制作会社・レーベルの別なアニメの歌を、番組内のCMで宣伝することがとても増えたのです。これはとても重要な事で、対するJ-Popは、テレビから音楽番組が殆ど消え、ラジオもトークが主流になった今、新しい商品がリリースされても、耳にできる場所が殆どないのです。

 なので、アニメファンが特に意識せずとも、好きなアニメを見ていれば、現在リリースされている曲を横断的に耳にすることができるのに比べ、J-Popファンは新曲情報、何処で得ているんだろう?不思議です。
 もちろん、音楽はテレビドラマとのタイアップだけではないので、それ以外でも沢山のJ-Popがリリースされているのだと思います。でも、その情報はみんな何処で得るのでしょう。今の世の中、J-Popファンでいるためには、アニメファンよりもマニアックに行動しなければならないのかもしれません。時代も変わったものです。

 という風に、単純にアニソンとJ-Popというイメージが、かつての状況と大きく違っているような気がします。
 J-Pop黄金期は、私的には1990年代前半だと認識しているのですが、考えてみると、あの時代に行われていた販売戦略が、そのまま今のアニソンに活かされ、また、今のJ-Popの多くが、新たな販促手段を手にしないまま(あるいは既存の販促手段を失う中)、知らない間にマイナである環境にすり替わってしまったのではないでしょうか。

 新曲の販売数、それを耳にできる場所、そして曲の多様性…冷静に考えてみれば、今の時代アニソンがJ-Popより勢いがあるのは当然なのかもしれません。

 そして、個人的なジャンルとしての好みはあまり語りたくないのですが、いつまでも90年代然としたラブソングばかりをリリースし続けるメジャー所のJ-Popは、私から思うに、作る人も聴く人も、一定の殻の中に閉じ篭もってしまった印象があり、あまり魅力のあるジャンルとは思えません。単純にそんな風に思っている人も結構いるんじゃないかなぁ。

▼2013年09月01日

YAMAHA PA-6B電源アダプタ

P8310010.JPG ちょっと前に買ったRME FireFace UCですが、付属の電源アダプタの評判が悪く…いや、悪いというより、YAMAHAのPA-6Bというアダプタに交換するととてもいい、と言われているのです。

 というので、買ってもヨドのポイントで払える金額ですし、オーディオにおける電源の重要性をイヤ程実感してきた私としては、試さずにいられない!とのことで、アキヨドで注文しちゃいました。

 ちなみに、PA-6Bというアダプタは、現在は製品ではなく、保守パーツ扱いとなっていますので、基本的には店頭では売られていません。しかしパーツ扱いで注文できますので、欲しい方は、ヤマハの楽器を扱っているお店を通して注文してみて下さい。私はアキヨド6Fの楽器コーナーで注文しました。

 注文してから丁度1週間。入荷したとの連絡があったので,早速受取りに行きました。お値段は4,900円位だったかな?「結構重いですよ」とお店の人から注意を受けて渡されたのですが、確かに重い…。その日、他にお買い物がある人は、一番最後に受け取った方がいいかも。ちなみに自宅で梱包を解いて重さを量ってみたら、1455gありました。単体のACアダプタとしてはなかなかの重さです。
 こんなに重い理由は、純正のACアダプタが小型スイッチング電源なのに対し、PA-6Bはトランスを内蔵しているからです。スイッチング電源とトランス電源…どちらがオーディオ的に上か?という判断はここではしませんけど、スイッチング電源は設計段階でよりノイズ対策をしっかりする必要があります。

 家に帰ってから早速接続。電源コンセントは2ピンの普通の家電製品と一緒ですが、左右極性の差が結構あるようです。私の家では、白いラインが入っている方をホット側にした方が良好な結果が得られました。反対だとちょっと歪みっぽい…。

 音ですが、FireFace UCの純正アダプタに比べると、そりゃもう笑っちゃう程違いました。何というか、図太さというか、音がどっしりと安定してきます。それに比べると、純正アダプタは少し線が細い感じ。比較しないと気にならないかもしれませんが、比較してしまうと明らかにPA-6Bを使った方が良好な結果が得られると思います。

 オーディオパーツとしては高価なものでもないし、12V/2Aに適合するのであれば、他の製品に使ってもよい効果が得られるかも知れませんね。ただ、もちろん何かあったときのリスクは自己責任で。

OLYMPYS XZ-1

▼2013年08月22日

Fireface UCを購入してみました

E8220013.JPG お馴染みのアキヨドで、箱無しアウトレットではあるんだけど、ちょっと信じられない位の値段で売っていたので、思わず買ってしまいました。

 というのも最近、DAC欲しい熱が再燃していて、何というかオーディオライクな正当派DACよりも、USBとか付いた色々遊べそうなDACはないものかと、ケンブリッジオーディオとか、ATOLLとか色々調べていた矢先だったので、とてもタイミングがよかったのです。

 Fireface UCとは、独逸製RME社から発売されているオーディオインターフェイス、日本ではシンタックスが販売代理店となります。

 元々…というか、今でもそうですが、この製品はPCのオーディオインターフェイスとして作られていて、音楽StudioやDTM用途では、機能と音質を含め、最強に近い製品と言われていたようです。
 そこに目を付けたのが、オーマニな方々。実はコレ、PCオーディオ用のDACとしても非常に優秀だとの評判で、更に一般的なUSB/DACとは違い、音声出力だけでなく、入力にも使え、更にマルチチャンネル音声出力までもが可能という、音楽制作を趣味としていなくても、色々な用途で遊べる優れもの機器だったりします。
 私も以前からうすらぼんやりと「ほしーなー」とは思っていたのですが、さすがに市中では12~4万円位で売られている、それなりに高価な機械ではありますので、長い間My物欲優先リストの下の方でくすぶっていたのです。

 ということで、昨晩帰宅してから取りあえず音出しはしてみようと思い、今使っているネットワークオーディオプレーヤーのLINN Majik DSに接続し、外部DACとして使ってみることにしました。

 タダのDACと違い、この製品はオーディオインターフェイスになりますので、使用前にはPCにつないで様々な設定が必要となります。詳しくは代理店であるシンタックスの紹介ページを見てもらえばわかるのですが、まず注意なのが、付属CD-ROMに収録されているドライバとアプリは、MacのMountain Lionでは動作しません。こちらのページでダウンロードして使って下さい。本体ファームウェアの更新もでているようですが、そちらは買ったままの状態で大丈夫でした(当然新しくした方がいいと思いますが)。また、Fireface UCのアナログ出力は、オーディオで一般的なRCA端子ではなく、φ6.3のマイク端子でL/R独立となりますから、一般的なオーディオケーブルを使う為には、このようなアダプタが2個必要となります。

 私の場合、デジタルは同軸出力で、オーラルシンフォニクスのデジタルケーブルを使用、FirefaceからはテクニカのAT514CMアダプタを介して、LINNシルバーで自作したRCA→DINケーブルでNAC12へ入力しました。セッティングとかそういうのは後回しで、取りあえずはラックの横ホコリまみれの床(笑)に直置きです。

 夜なのであまり大きな音は出せなかったのですが、サックリと聴いてみると…

・出力ゲインはMajik単体より高め
・音の解像度は高い
・音像が少し広がる…というか大きくなる
・少し固い音

 という印象。電源投入直後なので後に評価は変わってきそうですが、素性の良さは伝わってきました。翌朝、少し早めに起きて鳴らしてみると…

・音が昨晩よりふくよかになってきた
・解像度はバリバリ
・音像は昨晩よりも固まってきたっぽい
・外部DACとしても優秀

 といった印象でした。
 しばらく電源入れていると、また印象が変わってきそうですが、現状でMajikの内部DACに比べて、音質的グレードアップ、特に解像度の向上はめざましい結果になっていることは確認できました。ただ、キャラクター的にはMajikからのアナログ出力も、あれはあれで音楽表現が巧みで捨てがたいモノがあるけどね。

 このまま、DACとして使い続けるのも由!PCに接続して「一航戦、赤城。出ます!」の勇ましいセリフを高音質で聴くのもw由!また出力だけでなく、まだCD化されていないレコード音源をデジタル化するのも由!とのことで、遊び方楽しみ方は、普通のオーディオ機器とは比べものにならないくらい、色々な事ができます。
 それでいてDACとしての音質も優れている訳で、今10〜15万円クラスのDACを物色されている方は、オーディオコーナーだけでなく、一度DTMコーナーにも足を伸ばしてみるといいのではないでしょうか?

 ちなみにヨドの売り場の方によると、FireFace UCは販売終了だそうで(ヨドだけの話かもしれません。未確認)、次はちょっとお値段高目でFireWire端子装備のFireFace UCXへシフトしてゆくとのことです。
 RMEはBabyfaceからFireFace UFXまで、音質的なランク付けを行っていないそうなので、FireWireが必要ない人は、早目にUCを確保しておいた方がイイカモ…。

OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2013年07月13日

Audioquest DragonFly

P7061743.JPG 立て続けに買い物エントリ更新すると、ものすごい勢いで買い物しまくってるな…と思われそうですが、別にいっぺんに買ってる訳じゃありません。過去の買い物を徐々に紹介している訳でね(笑)

 つことで、いきなり言い訳から始まりましたが、こちら、オーディオ界では高音質(?)ケーブルで有名なオーディオクエスト社が突如発売した超小型USB-DAC、その名もDragonFlyであります。
 自分のオーディオ環境ではあまり使い道がなさそうだな…と思いつつも、この小ささとミニマルな感覚には、純粋に物欲を刺激されまくりまして、思わず購入。値段はアキヨド価格で22,000円ちょいだったかな?

 で、この「あまり使い道ないかな〜」的な製品が、こりゃまたびっくりな高音質USB DACな訳で、いまでは自宅でのヘッドフォンリスニングや、会社で仕事中などに使いまくってます。あ、今スタバでドヤリングしながらこのエントリ書いてるときも。

 本体はUSBメモリみたいな小ささで、キャップを抜いて、PCのUSB端子にそのままブスッと刺す構造。動作中はこの製品名にもなっているトンボが光ります。
 更にこの光も、一般的なCDのサンプリング周波数である44.1kHz再生時には緑、最大の92kHz再生中には白(実際はピンクに見えるけど)になるなど、各サンプリング周波数でトンボの色が変わるという手の込んだ作り。別に音質には関係ない機能ですが、緑から青やオレンジ、白(ピンク)に色が変わると、なんだかうれしいです。

 音は、繰り返しになりますが、ちょっとびっくりするくらいの再生音。
 もちろん、本格的な据え置きUSB DACに比べれば敵うはずはないんでしょうが、このクオリティを簡単に外へ持ち出せる…ってのが素晴らしい。技術の進歩ってスゴイですよね。

 再生音の傾向は、程よく中音域が充実した、歯切れのよいサウンド。この辺は構造的にハイパワー電源を使えない訳で、いたずらにダイナミックレンジやスケール感を広げるよりも、できる範囲でキレイにまとめ上げている印象があります。
 手持ちの機器で比較できる製品というと、CHORDのChordette Gemがありますが、音はあちらよりも細身で反応がよいです。オーディオ的楽しみならChordette Gemが勝るのかも知れませんが、モバイルオーディオとしては、ドラゴンフライの音もなかなか快感。

 難点は、iPhone/iPad等のiOS機器では使えないこと。ただ、Android機では外付けのヘッドホンアンプとしても使える事例もあるようです。

 PCにただ刺すだけで、ドライバソフトも必要ありませんし、デジタルで付きまとうボリウム問題(ボリウムを絞るせいでジッタが出る)も、自動的にドラゴンフライ内のデジタルボリウムが制御しますので、安心して音量調整ができます。

 確かに使いどころが悩ましい機器ではありますが、出てくる音に不満はないのではないかな…と思いますよ。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年06月27日

クク…クラリス〜のニューアルバム買った

ClariS new カリオストロ男爵ネタはまだ年寄りじゃないよねw

 ということで、現役女子高生ユニットとして、アニソン系のアレな世界で人気を博している、ClariSさまのニューアルバム買いましたよ。

 多分組み立てないと思いますが(笑)、グラフィグ付きの初回限定版ね。早速ゾンアマさんではプレミア付いてるみたいだけど、昨日の段階ではアキバのタワーには結構在庫あった。

 内容は、最近のアニソンの主題歌とかが多いみたいですが、なんのアニメの歌なのかサッパリ分かりません。トラックの4〜5辺りがなかなかよかったです。

 そういえば、ファーストアルバムもねんぷち付きの初回限定版買ったんだったな。

▼2013年06月23日

Rose Tres Bele-chansons:女吟遊詩人たち〜北フランス中世「女の声」と歌の世界〜

E6230969.JPG 女吟遊詩人たち…というタイトルのCD。
ふと通りかかった新宿タワーレコードバロックコーナーで目について購入。

 サブタイトルに〜北フランスの中世、「女の声」と歌の世界〜とあります。ま、中世時代の女性ポップスというか、ラブソングみたいなもんですかね。面白そうなので購入してきました。

 なんつーか、今も中世も同じですな、男女というモノは…。

 聴いているだけだと、歌詞はよくわかりませんので、なんだか高尚な音楽を聴いているようです。キレイに澄み切った女性ボーカルがまた神々しい。録音も結構いい…というか、こういう曲なのでいい録音に聴こえちゃうんだけど、オーディオ的にもなかなか快感であります。

 で、歌詞カードを読むとこんな感じ…一部だけ引用します。

わたしの夫は、ひどく嫉妬深いのです しかも偉そうで、残酷で、暴力的なのです。 けれど、いまになりますよーーNTR男に 私は必ず見つけて見せます、いい人を、

 株式会社マーキュリーという会社が輸入しているようで、こちらには日本語の対訳が入っています。直輸入品ならもっと安く手に入れられるのかも知れませんが、やはり対訳読みながらの方が面白いです。

OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2013年06月08日

FISCH Power Bar

P6081638.JPG 幻の電源タップ。効果はてきめん!ってのは知ってたんですけどね。色々あって入手はできていませんでしたが、この度ようやく購入できました。

 こちら、メイド・イン・ジャーマニーの逸品。単なるタップではなく、アナログとデジタル用にノイズフィルタを内蔵していて、それが音に効くらしいです。当時の価格は81,000円。普段こういうモノにあまり大金を出したがらない自分でも、思わず購入しようとした位ですからね。

 こちらの電源タップ、確か発売されていたのは2004〜2005年頃だったのではないでしょうか?その頃にドイツから輸入され、たちまちオーディオマニアの間で話題になりました。実際、オーディオやってるリアルな友達は、ほぼ全員このタップ買って使ってるしね。

 それだけの電源タップなのに、どうして近年は幻みたいになってしまったかというと、あのPSE法のおかげであります。この製品は、その頃始まったPSE法の適合を受けていなかったんですね。なので、2005年末以降は輸入販売ができなくなり、また、その頃問題になった中古品の扱いにおける解釈の問題もあり、オーディオショップでは並行輸入も中止し、中古品買取りも自粛されていたようです。
 その為、買い時を逃した今では、ヤフオクで2〜3年に1回出品があるかないかのレアものとなっています。

 メーカー自体はまだ健在なようで、本国のサイトでは何故かオヤイデ製品までが紹介されています。

 手元に届いてから、早速使っているのですが、聴感上のS/N比は随分と向上します。電源関係のアクセサリで、ココまで音が変わる製品は、なかなかないんじゃないかしら?
 音がクリアになった分、少しパンチが欠けた気もしないでもないですが、これはメリットがデメリットを大幅に上回っているので由とします。特に私の場合は、夜間や早朝に音楽をかけることが多く、小音量再生でクリア感が増したのはとてもありがたいです。

 電源タップとしては、かなりサイズが大きく、更に全てのコンセントに安全キャップ付きという、ちょっと中二心をくすぐらせるカッコ良さですが、見た目の無骨さと違って、音が繊細で綺麗な方向にシフトするのが面白いですね。やはり、内蔵フィルタ効果のせいなんでしょうか。

 今となっては、なかなか日本国内での入手はむつかしいかも知れませんが、電源系のアクセサリが好きな人には、是非一度試してもらいたい逸品です。

OLYMPYS XZ-1

▼2013年05月30日

K-ON! MUSIC HISTORY'S BOX

P5291525.JPG いや…買ったんじゃないんです。借りました。

 というのも、数日前に新宿のヤーツタ新譜コーナーで見つけましてね。「うぉっ!こんな12枚組BOXとかレンタルしてるの?借りなきゃ損じゃね!」と、よくわからない動機で借りてきちゃいました。
 けいおん!の音楽は主題歌シングルを昔買った記憶がありますが、それなりにいい感じだったし。

 で、家に戻ってサクッとリッピング。ちょっと前のビートルズから、昨日一昨日は、けいおんの音楽尽くしですよ。12枚ありますので全部聴くのも大変。

 しかしこれ、ファンの方には結構いいアイテムなんじゃないですかね。2万円は確かにアレですが、LP-BOXサイズの箱に、いままでけいおんシリーズ(バンドやろうぜシリーズは除く)の音楽が全て入った12枚のCDと、更にLPボックスサイズのジャケットアート集までついてます。
 また、自分はよくわかりませんが、いままで商品化されていなかったりしたトラックも含まれているそうですよ。

 もちろん、私みたいなにわかで「2万円はちょっとね…。」という人は、渋谷とか新宿のヤーツタに突撃しましょう。
 セット商品なので、CD12枚でもレンタルアルバム1枚分の価格ってのがまた更におトク過ぎ。まだ新譜扱いですが、1週間借りてもたかが790円(新宿TSUTAYA価格)です。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年05月26日

HDtracksでハイレゾ音源をご購入

 HDtracksという、アメリカのハイレゾデータ販売サイトがあるのですが、ビートルズ以降ハイレゾ付いてる自分も、早速こちらでご購入してみました。

 購入したデータは、Keith Jarrettのケルンコンサート96kHz/24bitと、DoorsのDoors96kHz/24bitとなります。どちらもMajik DSで聴いてみましたけど、いいねぇ…。両者ともやはり空気感が全然違う気がします。このままなら、円盤もういらないわ。

 と、ココまで書いておいてなんですが、HDtracksは基本日本のユーザーにデータを売ってくれません。というか、日本国内からのアクセスですと、買えるデータと買えないデータがあります。
 それを買う方法については…私からは言えませんので、みなさんググって色々試してみて下さい。一言だけヒントを言いますと、プロキシ使うやり方は成功率低いです。あと、私がアクセスしたときは、Mac用のHDtracks専用ダウロードマネージャが起動しませんでした。Windowsでアクセスしたほうがいいでしょう。

 こういうの、法的にどうなのかは知りませんので、私的には皆さんへお勧めする訳にもいかないのですが、少なくともカード決済は通っていますし、大丈夫ではないかと。個人としての利用なら禁止される事の方がむしろ理不尽な気もしますし、個人に法的責任が降りかかる事はないでしょう(広義の意味で“密輸”と言えなくはないですが)
 つかね、日本のレコードメーカーや利権保持者達の都合なんて知ったこっちゃないですし。

 日本国内の音源販売サイトや、日本から買える音源販売サイトは、明らかに買える音楽の種類が少ないというか偏ってます。早く一般に流通している音楽のハイレゾ音源が、日本国内からもサクッと買えるようになってほしいものです。

せーのっ!と月花

P5251495.JPG 久しぶりにヲタソンの感想も書いてみます。今期のアニメの中で、いいなと思ったアニソン(作品ではない)がこちらの2枚。

 左はゆゆ式というアニメの主題歌。不勉強ながら漫画もアニメも見ていませんでしたが、以前、夜に眠れなくなって起きていたときに見て、その時聴いた主題歌がいきなり気に入っちゃって翌日CD屋さんへ。

 こちらCDシングルながら、何故か収録トラック数が18という、よくわからないサービス精神を発揮してます。クレジットになんとかPとか書いてあるから、ニコ動の人とか関わっているのかな?
 音程が激しく上下するメロディと、短い単語を余韻なく言い切る歌詞がとてもよかったです。つか、この歌詞は美しいな。最近これ風のアニメはすぐに電波系に走りがちだけど、歌い方のアレンジはともかくとして、詞もなかなか聴き応えがあります。

 もう1枚は、下馬評ではあまり期待されていなかった(?)アニメ、はたらく魔王さま!のEDテーマです。
 つか、このアニメ、あまり力入れて作られている気がしないのですが、おそらく今期でダントツに面白いです。作画が安定していないのが残念だけれども、各キャラがきちんと演技してて、展開が地味な割には目が離せません。で、そちらの主題歌の方は正直どうでもいいかなと思ったのですが、EDの歌は切なくていい感じ。

 nano.RIPEというグループが歌っているようですが、よく知りません。私は見ていないのですが、たしか、花咲くいろは…とかいうアニメの歌歌ってたと思います。
 CDは3曲入りになっていますが、EDで使われた「月花」だけが突出してよかったな。

OLYMPYS XZ-1


せーのっ! /情報処理部(大久保瑠美、津田美波、種田梨紗)
サンカク ep/nano.RIPE

▼2013年05月22日

The Beatles USB

E5220954.JPG 数少ないリアルな友達に言わせると、私がビートルズ聴くとか意外な顔をするのですが、残念ながらビートルズのアナログレコードは、ベスト盤以外は一揃え持っているのです。
 熱心なファンではないですが、適当に嗜む程度には聴いてる感じ。

 なので、こちらのUSBビートルズ・ハイレゾ音源集が発売されたとき、サクッと全てのビートルズ音源がデジタルデータで揃うし、将来ネットワークオーディオ機器でも買ったら買おうかな…と思っていたのですが、色々あってしばらくは手に入れていませんでした。

 ただ、このタイミングで世間では円安が進み、一時期は輸入盤が2万円強で買えたのが、最近では軒並み三万円台中盤に…。これでは、高い高いと言われていた国内盤発売時の定価とおなじですね。う〜ん…SNEAKY MUSIC DSを買ったときに速攻で購入しておけばよかった。と考えましたが、仕方ありません。今後、また値段が下がったら買おうかなと思っていたのですが、先日都内の中古CD屋さんで、いい感じの値段に下がった中古を発見。早速注文し、無事に届きました。

 そして、ここ数日は家に帰ってからチマチマと聴いているのですが、さすがCD16Bitの256倍となる24Bitハイレゾデータは、地球最高音質というのも納得できるくらい音はいいです。
 その音の良さが、いわゆるリマスターものでよくあるような、再生音がクリアとか響きが美しいとかそっち方面ではなく、アナログ的に「ゴリッ」とした感じの音の良さなのがいいですね。

 また、せっかくなのでiPhone用にXLDで16bitにダウンコンバートしたデータも作成し、持ち歩いて聴いていますが、それでも音がいいです。なので、以前に入れていたビートルズのデータは全て消しちゃいました(追記:手持ちのiPhone5が24bitデータの再生ができるそうなので、後日ビットレートそのままでALACに変換したデータに差し換えてます)
 そうそう…重要な事ですが、当然ながら収録データにDRMなどというヤボな処置はされておりません。

 小さなりんご大の本体は、金属(アルミ?)でずっしりと重く、高級感があります。上部にある“へた”の部分を引っこ抜くとその下からUSB端子が出てきて、抜いた部分が16GBのUSBメモリになっています。この部分はUSBソケットの保持力で固定されているのではなく、りんご本体とは磁石で接合されていますので、取り外しした時の感覚も高級感があってよいです。それと、へたの部分は折れやすいので、取り扱いには注意して下さいね。本体に差し込んだままゴロンと転がしたりしたら、確実にへたが折れると思います。

 もう発売されてから数年経った製品ではありますが、PCやネットワークオーディオが普及してきた中で、このUSBにハイレゾ音源を内蔵して売るというモデルは、実に時代にマッチした販売方法だなと思います。この先、他のアーティストでも、このように持っていて楽しい音源全集が発売されるといいですね。

 今週は、通勤中も帰宅後も、ビートルズ三昧の日々を送ってますよ。そうそう、有名な話ですが、USB内のデータは何故かRubber Soulのタグ情報が抜けていますので、PCにコピーしたら修正しましょうね。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2013年05月19日

アナログレコードの復権?

P5181475.JPG FBにも書いたんだけど、アナログレコードが復活しつつあるようです。
…とはいっても、0.01が0.02になったようなモノで、前年比倍の出荷数になったからといって、世間でいわれるところのブームにはほど遠い訳ですが。

 かくいう私も、今月は久しぶりに新品のアナログレコードを3枚も購入してしまいました。もちろん、中古を含めれば、もっとレコードを買っている月は沢山ありますけど、新譜の完全新品をひと月に3枚って、…なかなか珍しいんじゃないかしら?

 買ったレコードは、流線形のアナログレコード2枚と、西山瞳のアナログレコード。
 流線形は何年か前にCD出た頃「あ、買ってみよう」と思っていたのですが、その後すっかり忘れていました。ユニオンでアナログ版が出ていたので(どうやらCD発売当時もアナログ版が出ていたそうだけど、それの復刻みたい)思い出して購入。
 西山瞳は、デビューアルバムから3枚位買っていたきりだったけど、ニューアルバムとアナログ版を同時に買うとCDRプレゼント…とあったので、こちらも若干衝動気味に(笑)

 流線形の方は、J-POPというか、達郎&ユーミン系の時代が好きな人は、結構懐かしい感じでハマるんではないかと。
 西山瞳の方は…彼女のJAZZって、スタンダード曲の焼き直しではなく、オリジナルで作曲された曲が多い。そのせいか当たり外れのブレは大きい気がするけど、アタリの時はなかなかよいというか、今回は特にボーナスCDRがよかったな。

 私がお金を稼ぐようになってオーディオを始めた頃というのは、世間ではもう「アナログレコードはいつ市場から消えるのか?」みたいな風潮で、これからはCD時代、アナログはもう古い!という時代でした。
 それが、このままだとおそらく、アナログレコードより先にCDの方が消えてしまいそう。
 実際、コンテンツ配布メディアとしてのCDはまだ続いてはいますが、それを再生するためのCD専用のプレーヤーは、高級オーディオの世界からは知らぬ間に消えてしまってます。

 そして、結果としてCDの音は、アナログレコードを凌駕することができませんでした。これはノスタルジーなどの評価ではないです。
 気になる人は、数万円のモデルでいいから、ターンテーブルを買ってアナログレコードを再生してみて下さい。その音の違いに納得できるはず。
 全ての環境で断言できる訳ではないですが、アナログの音は、濃密でエネルギッシュでCDよりもずっと現代的というか、演奏現場の音に近い。CDの影でヒッソリとしているかと思われたアナログプレーヤーですが、水面下ではきちんと進化していたんですね。

 もちろん、アナログレコードが今普及しているデジタルオーディオに取って代わるとは全然思いませんが、私達の世代が消えるくらいまでは、確実に音楽を聴くためのフォーマットとして残りそうな気がします。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年05月18日

Parrot Zik・Bluetoothヘッドホン

P5151465.JPG 以前から欲しいなと思っていたのですが、ま、イヤホンとか沢山持っているし…と、手を出していなかったのです。
 ただ、最近満員電車に乗る機会が増えて、となるとね、イヤホンのコードがわりと人に引っかかる。そのうちK3003とかぶっ千切られたら、泣くに泣けないな…と思って購入。といっても、買ったのはもう数ヶ月前の話です。

 で、使い始めてみると、なかなか快適で毎日このヘッドホン以外使わなくなりました。ということで、今更ながら軽く使い心地などを紹介してみます。

 このParrot Zikという製品、Parrotが製造メーカー、zikが製品名です。おフランス製ざますよ。ヘッドホンを製造しているからオーディオメーカ?という訳ではなく、他にはカメラ付きラジコンヘリとか、妙なモノを販売している会社です。

 このヘッドホンの特徴的なスタイルは、フィリップ・スタルクによってデザインされています。あの浅草うんこビルをデザインした人と言えばわかりやすいかな。

 専用バッテリにより駆動して、アクティブノイズキャンセル機能内蔵。接続はbluetoothによる無線接続ですが、ミニピンステレオジャックによる有線接続も可能で、その場合ノイズキャンセラは効きませんが、バッテリ無しでも音楽が聴けます。この辺はバッテリが切れると音楽すら聴けなくなるBoseのQuietComfortシリーズよりも優秀です。
 また、骨伝導によるマイク機能を内蔵し、そのまま通話にも使えます。通常のマイクではないので、環境音まみれの場所でもノイズがあまり入らないみたい。

 更にカッコいいのが、右側のハウジングを指でなぞり、曲送りや音量の変更、一時停止などが行える機能。これは、カッコいいだけではなく、混雑した電車内や、多くの荷物を持っているときなど、右側ハウジングを結構アバウトに触っても操作できますので、とても便利です。スイッチだと、いちいち正確な位置を指でまさぐらないといけないからね。また、ヘッドホンを外すと自動的に電源が切れるようになっています。

 肝心の音質ですが、低音モリモリ系です。正直、音だけで買うヘッドホンだとは思っていませんが、逆に言うとBluetoothでココまで音がいいんだとびっくりしました。いや…音がいいというか、まとめ方が上手いと思いますね。聴いていると楽しくなる音です。これは外出用ヘッドホンとして結構重要な事かもしれません。

 欠点というか気になる点は、バッテリが意外と保たない事。保たないといっても、スペックではアクティブノイズキャンセルを効かせて音楽を聴くと6時間保ちますので、通勤などに使うには充分です。充電端子も一般的なマイクロUSBなので、人によっては会社でも充電できるでしょう。
 ただ、上記にも書いた「ヘッドホンを外すと自動的に電源が切れる」機能が、どうやら右側のイヤパッド内にある静電スイッチ的な何かで感知しているようで、これからの時期、汗をかいてイヤパッドが少し湿っているときなど、誤動作したりします。困るのは、明示的に電源をOFFにしても、汗の水分のせいか、たまに電源がONになっている事。音楽の再生まで始まっていたりして、恥ずかしいアニソンとか流れちゃうとちょっとピンチですね。もちろん、電池も知らない間に消耗していますし。

 ということで、こちらのヘッドホンを使う人は、脱着した後の電源状態に注意する事と、不意の電池切れ対応のために、予備バッテリをひとつ手に入れておいた方がいいかもしれません。予備バッテリは専用品ですが、2,300円前後と比較的安い価格で売られていますので、買っておいて損はありません。

 実売価格が39,000円前後と、競合するbluetoothヘッドホン達よりも少しお高目ですが、スマホで音楽を聴くために、考えられるすべての機能がてんこ盛りになっていることを考えると、案外安いんじゃないかとも思います。自分としては、買って満足でした。

 あ、最後にひとつだけ注意ですが、このヘッドホン、サイズがあまり大きくありません。私の場合、帽子なしの場合は、最大から一個小さくした目盛り、帽子アリだと、最大の長さにしないと装着できません。
 頭が大きいと自覚している人は、まず試着してから購入した方がいいと思います。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年02月15日

DSの設定をチマチマと

P2090739.JPG 購入してから驚く程なにもしていなかった、Majik DSだけど、ようやくLINN konfigを使って、チマチマと設定を確認。

 まずは、背面イーサーネットLEDランプの点灯確認。こちらはデフォルトでオフになってましたので問題ナシ。次はデジタルアウトプットのオフ。これは音に効きました。
 それと、前面ディスプレイの光を弱めたり、ディスプレイに情報表示させるの止めたり、信号可変出力をオフにしたり…ちまちまと。

 電源ケーブルは、懐かしのリンイエローケーブルに変更。マニュアルには一応「電源ケーブル絶対変更すんなタコ!」と書いてありましたが(笑)

 これらをやって、音は少し良くなった気がしますが、気のせいかもしれません。どっちにしろ音は良いので楽しく音楽に浸れます。

 急に仕事が忙しくなってきたので、なかなか家で音を出す機会に恵まれないのですが、小さな音量で聴いていても、音像が破綻しにくくなっているのは、Sneaky DSとは違う点ですね。

 そうそう…Sneaky DSとMajik DSの性能差ですが、当時の国内価格、29万円と45万円を考えてしまうと、「もすこしがんばってMajik DS買おうよ」といった感じですが、直輸入品10万円程度と、今の価格33万円を比較すると「Sneaky DSって結構いいんじゃないのかな?」と感じてしまいます。もちろん、全ての面で、音はMajik DSの方がいいですけど、当初期待していた程の音質差はまだ実感できていません。

 同じメーカーの製品をあまり悪くは言いたくはないですが、SEKRIT DS-IとMajik DS-Iを比較したときの方が、性能差があったような気がしています。

 写真は、前のエントリで騒いでたメインスイッチ。下方向が本体前面で、ラックに収めると向かって右側の底面付近にあることになります。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年02月09日

【速報】LINN Majik DSが届きました

P2090750.JPG LINNですよDSですよ奥さん。
 DSといっても、デストロイド・スパルタンではありません。DSは、デジタル・ストリームの略らしいです。

 ま、去年の夏に、SNEAKY MUSIC DS買っちゃってますからね(笑)
 その頃は単体で50万位するコンポとか買えない!なんて書いてますが、その後の秋になって、民主党政策下の超円高のため、国内の価格が30万円位に値下がりしましたので、つい(笑)こうてしまいました。なんつーか唯一、民主党政権になって良かったことかもしれん。

 余ったSNEAKYは、逆に最近の円安で、ほぼ買った値段で売れそうだし、とりあえずDSの魅力が理解できただけでも、手に入れたことは有意義でした。つか、この円安だと、またLINN製品の国内価格上がるのかな?

 あ…ちなみに日本国内の製品価格については、リンジャパンに文句言っても無駄だよ。LINNは世界中で自社製品をいくらで売るか、本社が直接コントロールしているようです。内外価格差に文句があれば、英語で本社に直接メッセージ送りましょう。

 さて、既にSNEAKY使ってるので、ネットワーク設定は済んでいるのですが、初めは本体のメインスイッチがわからずに困りました。

 付属のマニュアルには「リアパネル・メインスイッチをONにし、DSの電源を入れますと…」としか書いてないので、背面にスイッチあるのかと思ったら、ありません。一応前面ディスプレイパネル横には電源ボタンがありますが、あれはメインスイッチではないので、当然電源は入らず。SNEAKYみたいにスイッチないのかと思いましたが、そうでもなさそうです。
 やっぱ送ってもらわないで、サンクリに納品+セッティングに来てもらうべきだったか?と少し後悔しましたが、ラック上にあるLINN BASIK・アナログプレーヤーのスイッチを思い出し、本体前から底面をまさぐったら、スイッチありました。どうやら素のMajik DSのみ、この位置にメインスイッチあるようで(後から聞いた情報によると、最近のシリーズは素のDS以外でも基本全て、底面スイッチにマイチェンしたらしいです。昨今は節電ムードなので、こまめに電源落とせ!って事らしいw )、つか、マニュアルに書いてくれないとわかんねーよ!

 音出ししたばかりなので、音質的評価はまだこれからですが、チラッと聴いた感じですと、SNEAKYよりも音が綺麗になるというより、音の重心が下がり、しっかりと足が地に付いた感じがします。レンジについては、上は明らかに伸びていて、下は少しずつモリッとしてきたかな?という印象。もう少し電源入れて鳴らさないと本領は発揮しないでしょう。

 初めはクラシック鳴らしていたのですが、途中松任谷由実のアルバムに切り替えると、ボーカルはやはりすごいなと思いました。なんというか、音に実像感があります。
 この表現の巧みさがLINNなんだよなぁ。例えスペック上、他社製品よりレンジが伸びていなくても、解像度が低くても、この、まるで目の前で人が歌っているかのような、正確で自然で実像を感じる再生こそが、一度LINNを聴くと、なかなか他社製品に移ることができない理由なんだと思います。

 他、オーディオ的、音質的なお話は、もう少し聴いてからまた後日。

 外見についてですが、以前のモデルと違い、最近のロットは、ブラックを選択すると、フロントディスプレイ回りも全て黒になったのがイイですね。以前の白黒カラーリングは、見た目ちょっとイマイチだったし。

OLYMPYS XZ-1


▼2013年01月19日

Dhm 50th Anniversary Box【ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX】

P1190632.JPG 以前買ったモーツァルトに続き、実はクラシックのハコモノブームが私にきているのでしょうか。

 最近は、アナログプレーヤーが復活して、そのきっかけで買ったシャルランのバロック曲がすごく良くて、朝起きるとほぼ毎日バロックのレコードを聴く習慣ができて、手持ち8枚のシャルランレコードもそろそろ聴き飽きてきたので、いよいよCDでも買ってみようかな?と思ってた矢先、友達のブログでハルモニア・ムンディの50枚組CDのエントリを見て、ついついほしくなってしまいました。

 自分も買ってみようかなぁ…と思っていたら、こちらのCD-BOX、当初の実売価格は5,000円台〜7,000円台だったらしいですが、発売当初は結構な評判で、割とすぐに売り切れたあと、今ではプレミア価格で取引されているようです。

 幸い、ネットで調べてみると、ディスクユニオンで複数在庫があるようなので、ま、若干のプレミア価格も仕方ないかな?と思って買いに行くと、丁度このBOXが、ユニオン名物、価格のラベルカラー割引きに該当していまして、値札からなんと3割引き、なんだかんだで当時の新品価格5,000円台で購入できてしまいました。ラッキーです。

 で、早速聴いていますが、なかなかのものですね。昨晩で12枚程リッピングしましたので、通勤途中と、本日の休日作業中のBGMとして活躍しています。録音も良好で、バロックの入門にはとても良いセットなのかも知れません。

 ボックスの内容については、メーカーや通販サイトを漁るとわかりますが、そちらよりも、以下の2chよりのコピペがわかりやすいです。

42 : 名無しの笛の踊り : 2008/04/19(土) 13:50:17 ID:IUaOa+3O
Disc.1 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881557
Disc.2 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1878457
Disc.3 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881842
Disc.4 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092981
Disc.5
Disc.6 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881665
Disc.7 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881665
Disc.8 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1878099
Disc.9 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881694
Disc.10 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881694
Disc.11 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881585
Disc.12 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881587
Disc.13 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881657
Disc.14 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881641
Disc.15 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881633
Disc.16 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1877927
Disc.17
Disc.18 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092980
Disc.19 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881579
Disc.20 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092975
Disc.21
Disc.22 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092978
Disc.23 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092962
Disc.24
Disc.25 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1877714

43 : 名無しの笛の踊り : 2008/04/19(土) 13:51:04 ID:IUaOa+3O
Disc.26
Disc.27 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092959
Disc.28 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1876693
Disc.29 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1877710
Disc.30 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881603
Disc.31 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092963
Disc.32 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092963
Disc.33 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881581
Disc.34 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092965
Disc.35 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092964
Disc.36 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881594
Disc.37 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092961
Disc.38 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1877578
Disc.39 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1877577
Disc.40 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092986
Disc.41
Disc.42 http://www.hmv.co.jp/product/detail/333072
Disc.43 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1877476
Disc.44 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1092987
Disc.45 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1877437
Disc.46 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881591
Disc.47
Disc.48
Disc.49 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1881589
Disc.50 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1877598

おまいら少しは感謝汁。

44 : 名無しの笛の踊り : 2008/04/19(土) 13:54:54 ID:Ihagy+L/
>>43
2ちゃん史上でも類を見ない程のGJ!!


 つことで、朝のバロックにもしばらくは不自由なさそう。
OLYMPYS XZ-1


▼2012年12月31日

シャルランのレコード

PC300239.JPG 何だかんだいいながらも、シャルランレーベルのレコードが合計8枚になってしまいました。

 もちろん、音質もいいレーベルではあるのですが、私にとって素晴らしいのは、全て楽曲的に「ハズレ」が無いって事ですかね。

 バロックを中心にした、小編成でかわいらしい音楽と録音ばかりのレコードで、嬉しくなってしまいます。

 8枚揃ってますが、どのレコードも最低で3回は聴いてます。買ったばかりなのでまだ演奏回数は稼げていませんが、恐らく、この先も愛聴しまくるでしょう。

 アナログを復活させて良かったと共に、年末になってこんなに素晴らしい音楽達と出会えたことを感謝して、今年最後のエントリとさせて頂きます。

 それでは、皆さん良いお年を!

OLYMPYS XZ-1

▼2012年12月23日

ちゅうかなミクさんが届いたよ!

EC190593.JPG もう先週の話ですけど、「増殖気味」の初回限定版に付属していた、中華ミクさんが届きました。いや…もちろんCDの方も届きましたけどね。

 見ていると、とてもあいくるしくてしにたくなってくるので、会社の机に飾ることにしました。業務をサボリながらさりげなくヲタアピールができるということで、私としては一石二鳥のアイテム(意味不明)。ま、とにかく可愛いのでお勧めです。

 なんだかついでみたいになっちゃいましたが、中のアルバムもモチカッコいい。ミクさん声のシーメンスが聴けるとは感動しちゃいましたよ。

 初回版はまだ店頭にあるのかなぁ。初回版じゃなくてもお勧めです。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


増殖気味 X≒MULTIPLIES(初回生産限定盤)DVD付/HMOとかの中の人。(PAw Laboratory.)

▼2012年12月22日

SATIN M-14

EC220603.JPG アナログをやり始めると、昭和な日本人の凄さがわかります。
 伝説のカートリッジ、幻のアーム…etc. 日本製品ばかりです。そして、コチラも伝説の日本製カートリッジです。

 SATINのM-14を聴いてみました。大分前に友達から預かっていたカートリッジで、針磨きだっけ?と思っていたら、超音波洗浄の方でした(笑)。もっとも、交換針の方には全く手をつけていないので、どうぞよしなに…(笑)

 サテンとは、1950年代から80年代にかけて、独創的なカートリッジを製造していた日本の京都にあったオーディオメーカー。社名の由来は天秤だか工学用語だかの「さ点」からきているというのをどこかで読んだような記憶がありますが、よく覚えていません。なんでも、カートリッジやアームの設計思想において、理論武装がすごいメーカーだったそうです。

 実際、このカートリッジもユニークな構造です。MM並みの高出力コイルを採用し、それを支えるダンパーは、ゴムではなくシリコングリスを用いて、ダンプを最小限に抑えています。その先のカンチレバーは、ジョイントを用いて接続しますので、MC方式ながら針交換が可能という異色のカートリッジ。
 音も独特で、当時は国産メーカーがこぞってオルフォトン形式を模倣していた中、異彩を放っていました。ソニーのESシリーズや、トリオ(KENWOOD)にもOEMでカートリッジを供給していたそうなので、知らぬ間に、案外SATINのお世話になっていた人は多いのかもしれません。
 今回紹介しているM-14については、こちらのページ当時のカタログが公開されています。

 早速音を聴いてみます。アームはLINNのBASIK PLUS。ちなみに、最近はLINNのアームが手持ちで3本になったので、気軽にアーム毎交換して複数のカートリッジが楽しめるのがうれしいです。
 カートリッジのサイズのせいで、スタイラスポイントが少し外側になってしまったのですが、そこはご愛敬。内部のグリスもさすがに劣化しているだろうし、ちゃんと音出るかな?と思ったのですが、とりあえずきちんと音は出ました。

 聴いてみて感じたのは、さすが高出力型MC、とにかく出力が大きい。アンプのボリウムも普段より2〜3時程下げます。ネイムのアンプはボリウム下げるとギャングエラー(左右バランス)の調整が面倒なんだよね。
 スピーカーの中央に陣取って聴いてみますと、こんなに古いカートリッジなのに、とても音がいいです。音については、IKEDAに比べて現代的というかフレッシュな感じがします。ロックとかポップスが、とても気持ちいいと思いました。盤のトレース能力も安定しています。もう発売されてから40年以上経つカートリッジなのに、アナログは本当に侮れないです。IKEDA9cIIIがなければ、常用カートリッジとして自分がもらっちゃう位の実力です。

 ただまぁ、さすがにIKEDAと比べると、細かいニュアンスは劣るのは仕方ありません。特に音が消える様の佇まいや、ピアノ、弦楽器の危なげな鋭さなどは到底敵いません…というか、こういう部分でIKEDAに敵うカートリッジも、この世にあまり存在しないとは思いますが。
 しかし、M-14が歌う人の声などは、適度な野太さと繊細さが同居しているような不思議な音色で、かなり気に入りました。常用はしませんが、なんかの時には、この音を聴いてみたいと思う時があるような機がします。

 古いカートリッジなので、入手先は主にネットオークションからになると思いますが、そちらでも結構人気があるようです。ただ、入札が殺到するとはいえ、まだ非常識な相場にはなっていないようなので、SATINの音が懐かしくなった人は、早目に可動品を確保した方が良いかもしれませんね。私もいずれかのモデルに入札してみようかなぁ。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro

▼2012年12月20日

なんだかキミが恋しくて/さよならポニーテール

Sayonaraponi 考えてみれば「さよポニ」のCD買ったのは今回が初めて。

 もちろん、聴いた事がないわけではなくて、彼女達の音楽は以前TSUTAYAでCDレンタルしたとき、まとめて何枚か借りたうちの1枚に入っていました。
 聴いてみると、確かに可愛らしい歌声でしたが、ちょっと暗い感じの歌やアレンジがあまり好みでないな…と思って、「新規追加曲」のプレイリストから落ちた後は、そのままiTunesのライブラリに入ったままです。

 なのですが、このアルバムは良かったな。
 タワーレコードの試聴機に入っていたので、色々聴いてるついでに聴いてみただけなのですが、曲のトーンが少し変わっています。初めて、さよポニのCD、レンタルじゃなくてDiscを買ってもいいかな…と思いました。

 特にトラック2「わたしの悲しみを盗んだ泥棒」とか、スタートの弾む感じは、かなりお気に入りです。少女系ポップスはこコレじゃないとね。暗い歌歌って許せる(許せた)少女は、谷山浩子だけだっつーのw。

 初回限定版にはボーナストラックも付いていて、こちらも可愛らしい雰囲気ながらちょっと悲しい曲で、なかなか良いです。
 レンタルで済ませてもいいんでしょうが、レンタルだとこういった初回限定トラックが含まれない盤だったりするので、その辺をご認識の上どうぞ。

▼2012年12月19日

PLANEXのSW-0008F2で音は変わるか?

PC180110.JPG 次はハブですよ、ハブ。シャーーッ!!

 つことで、とある世間では「音がいいHab」というジャンルがあり、ネットワークオーディオ黎明期から、○○社製のハブは音がいい…とか、音にこだわるなら○○社製のルーター…みたいな話は一部で盛り上がっていました。今でも検索すると、皆さんの試行錯誤ぶりが、色々と公開されていて面白いです。

 これらについて、正直私は「ついてけないな」と思っていたのですが、最近になって、リアルで知り合いの方が約2名こちらの方とかが、PLANEXの8ポートハブにしたら、音が良くなった。と仰られていまして、だったら私も買ってみようかな?という気持ちになったのでした。

 実は「音がいい」とは位相が違う話で、ネットワークオーディオにはスイッチングハブを追加した方が音がいいんじゃないか?みたいな話は、2011年の某所で行われたオーディオ系忘年会で盛んに議論されていました。

 つまり、家庭内のPC等、様々なネットワークトラフィックに、ネットワークプレーヤーやメディアサーバーを直接ぶら下げるのではなく、スイッチングハブを使って、ネットワークプレーヤーとメディアサーバーを、他のトラフィックから隔離した方が、データ転送的には優れているんじゃないか?という仮説を唱えられ、実践してみよう…みたいな話が語られていた訳です。
 私もこの話に参加しながら、従来のとにかく「信号の接点を減らす」的なピュアオーディオの概念は、ネットワークオーディオだと違うんだな…みたいに感じていた記憶があります。

 そんな前振りがあったので、元々「何らかのスイッチングハブはオーディオ用に追加しようかな…」と、漠然と考えていたのですが、こういうイチオシの製品があるとの事で、わかりやすく選ぶことができました。

 で、今回購入したのがこの「PLANEX SW-0008F2」。こちらはネットワークオーディオで有名な某社も、ショーなどのデモでは密かに使っているという噂がある逸品。
 8ポートのスイッチングハブとしては高価な部類ですが、ポートミラーリング機能を実装していたりと、サイズの割には高機能な製品です。パッケージも業務用チックな段ボールに製品名のシールが貼られているだけで、非常に素っ気ない。

 ネットワーク方面について、そっちはそっちで色々遊びたい気もするんですが、とりあえずオーディオ的に使ってみましょう。

 まず、自宅のネットワーク構成ですが、インターネット側から見ると、モデムを越えて最初の機器が、AppleのAirMacEXtream、基本はコチラがネットワークのルーターとなり、家庭内のDHCPサーバーとなります。そこにぶら下がっているのが、同じくAppleのTimeCapsule。こちらはブリッジ接続なので、ネットワーク的には有線/無線のハブ機能を担っています。その先に各種PCやLINNのSneaky DS、その他諸々の無線端末がぶら下がっている状態。
 この状態にSW-0008F2を追加して、ネットワークサーバーになっているMacminiSneaky DSをPC側のネットワークから切り離しました。
 ちなみに何となくTime MachineとSW-0008F2のカスケード接続には、昔懐かしクロスケーブルを使ってみましたが、多分意味が無いのでCat7のケーブルに変更しようかなと思ってます(今ではクロスケーブルの需要は少なくCat7の製品は存在しない)

 更にハブの電源も音に影響出る!との話もありますが、昨日の時点ではそんな所にまで構っていられないので、とりあえずやたらと太い付属の3P電源ケーブルを使いテスラクランプ経由で電源を確保しました。

 早速音を聴いてみます。私のシステムでは、事前に聞いていた程“激変”でもなかったですが、確かに音は変わっています。音色についての変化は感じませんでしたが、よりステレオイメージが明確になったのと、ステージが少し広がった気がします。音色は変わらないし、中央の音の濃さも変わらないので、かなり良い方向に変化していると感じました。

 まだ夜間に小音量で聴いただけなので、結論は出せませんが、この音量でサウンドステージが改善されたということは、おそらくそれなりの音量で聴けば、かなり良い感じに変化してゆくのではないかと。しばらく通電しておけば、また様子も変わるでしょうしね。

 ちなみに、LINNのSneaky DSだけなのかは知りませんが、ネットワークプレーヤーは接続するLANケーブルの状態に割とシビアです。実際、再生中に途中のLANケーブルを持って振ってみたりすると、再生音が途切れたりすることがあります。ストリーミングバッファを殆ど確保していない通信してるんだなぁ…と、ちょっと感心してしまいます(追記:後で気が付きましたが、途中でHIT-100が繫がっているせいかもしれません)
 なので、途中のネットワークの状態には、かなりシビアな筈。本製品ではなくても、DSやるには、しっかりとしたネットワーク構成は重要だなと思いました。
 あと、コチラは単純にスイッチングハブとしても、高機能なので、他にも色々遊びたくなってきますよね。

 いずれにせよ、単体のスイッチングハブ導入は、オーディオと関係なくても、ネットワーク的には正しいグレードアップなので、私のような無線ルータに直接機器をぶら下げている構成の人で、オーディオな人なら、本製品の導入を検討してみても良いかもしれません。

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LINTO復活!

EC190600.JPG 郵便局員が直々に荷物もってお詫びにきましたよ、「ご迷惑おかけしました」って。

 つうことで、何故か発送トラブルに巻き込まれて到着が遅れていた、フォノイコの最終兵器、LINN LINTOが到着しました。局員の方にお話を聞くと、どうやら倉庫の片隅に放置されていたようで…ま、良かったです。
 また、お送り下さったANIさんも、ご迷惑おかけしました。箱の中にスープカレー入ってて嬉しかったです。

 さて、このLINTOですが、アナログのLINNが、創立25周年記念ということで突如発売した、ある意味意外でもありますが、LINNとして単体初のフォノイコライザー。もっとも、以前にはPre-Preampという製品もあるにはありましたが、あれはLinnの製品なのかNaimの製品なのかよくわからない代物だったので。

 発売当時は、まだLINN製品をあまりべた褒めしてなかったオーディオ評論家達も絶賛!私も発売後の比較的早い段階に、自宅で音を聴かせてもらったのですが、これはもうすごい…思わず「買います」と言っちゃいました。
 当時の価格は、単機能(MC専用)のフォノイコで20万円と、なかなかハイエンドな製品だったのですが、逆にCD時代が進むにつれ、もっとバケモノみたいな値段のフォノイコがいくつも発売されましたので、相対的には比較的安い買い物だったのかも。
 その後LINTOは30万円近くまで値上げされた後、最近はUPHORIKという製品にバトンタッチしたようです。こちらは、MMもMCも使えますし、様々なゲインにもディップスイッチで対応しているようなので、LINTOの最終価格と比べて、販売価格33.6万円はお買い得な気もします。

 PC180107.JPGさて、戻ってきたLINTOですが、設置前にやる事があります。というのも私のLINTOは、以前使っていた高出力MCカートリッジ、BenzMicro Glider用に、内部の利得を54dbへ下げてあるのです。この先、低出力カートリッジと低出力な人生を送る私にとって、切換で下げた-10dbは是非確保したい所。

 LINTOの利得切換は至って簡単というか乱暴(笑)。メインの基板を本体から取り外し、その裏側にあるジャンパーをカットすればローゲインになります。写真で掲載したこの部分です。そして、このジャンパーを再びつなぐと元の利得64dbへ戻ります。
 早速はんだでサクッと再接続。作業時間はコテ暖める時間の方が長いくらいですね。ただ、製品の基板上での作業になりますので、自信がない方は、カットするのはともかく、戻すのはサービスセンターに持ち込んだ方がいいかもしれません。というか、サービスセンターなら、ひょっとして再接続じゃなくて、金属ジャンパーごと元に戻してくれるかも(知りませんが)。そうじゃなくても、音質的にはともかく、素人作業よりは気分が良いでしょうし。

 早速、システムに組み込んで試聴!といきたい所ですが、まだ作業があります。私が使っているNaimのプリアンプ、NAC-12の天板を開けて、MC用フォノステージNA323Sボードを、スルーボードに取り替えなければなりません。他の入力端子に入れても良いんですが、NAC-12は元々入力が3系統しかない上に、他2つはDIN端子なのでケーブルを用意するのが面倒です。
 ボードの差し替えは別にむつかしい作業じゃないのですが、OLDBODY仕様なのでネジ8本も外さないといけないのがたりー。でも、コチラもサクッとやっちゃいました。

 早速お気に入りのレコードに針を下ろします。
 夜間でのリスニングなのであまりボリウムを上げられないのですが、やはりLINTOはすごいですね。空間が以前よりも広がり、人の声がぐっと前に出てきています。と同時に、NA323Sボードも悪くはなかったんだなと思いました。

 ということで、BASLK入手からのアナロググレードアップ作戦も、ここでひとまず終了です。参考までに、これまでやった事をメモしておきますと…。

 ・BASIKのインナープラッターをAXIS用の金属プラッターに変更。
 ・軸受けのオイルを交換。純正モブリデン系から、もう少しサラッとした機械油に変更。
 ・ITTOK LVII導入。カートリッジはIKEDA9cIII。
 ・LINN LINTOの復活。

 となります。
 機材に関しては、ターンテーブルとアーム以外は、基本手持ちの再利用になるのですが、費やした金額を改めてふり返ると、やはり、アナログはお金も手間もかかりますね。でも、楽しいんですよね、レコードの音は。

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▼2012年12月16日

beautiful world/Connie Talbot

PC160101.JPG タルボットたん、ハァハァ。

 現在LINNレコードでは、クリスマスまでの毎日、ハイレゾ音源を含む毎日1曲無料ダウンロードサービスが行われております。

 なので、近頃はリンレコのサイトに行くことが増えたのですが、そんな中、サイドメニューの「RECORD OF THE WEEK」で見つけたConnie Talbot。
 確か天才6歳児歌手とかいって数年前話題になってたよな、位しか認識がなかったのですが、今ではもう、花も恥じらう12歳。すっかり大人びてきましたね…と思って試聴してみたのですが、これがなかなかよい!価格も24bit/96kHzデータが$24.00となかなかお買い得。早速ポチッと購入してみました。

 リンレコのサイトはJCBカードが使えないので、普段使っていないサブのクレジットカードを用意しなければいけないのが面倒なのですが、とりあえずVisaで決済。ダウンロードして聴いてみました。

 うぉう…!歌うまいな〜。聴き惚れちゃいましたよ。歌唱力は一級品なのに、声変わり前の女の子の瑞々しい声がスピーカーの間に広がります。
 また、録音もすごくいい。ベタですが7曲目の「Amazing Grace」とか、グイグイ引き込まれる感じです。

 ちなみに、このアルバムはiTunes Music Store(iMS)でも販売されていて、価格は1,500円程。もちろんゾンアマでも販売されていて、MP3ダウンロード版がiMSと同じく1,500円。CD版が2,275円だそうなので、個人的には、リンレコのダウンロード販売が一番おトクかと思います。CDクオリティでいいなら$13.00だしね。

 これからの寒い季節、皆さんもタルボットたんの優しい声を聴いてハァハァしましょう。心を温めましょう。写真はリンレコ版に同梱されていたPDFジャケットの一部です。

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Beautiful World/Connie Talbot

シャルランのレコードを買う

PC160098.JPG 昨日は午後から出かけてユニオン詣で。

 何枚かレコードを買ってきたのですが、そこで手にした「シャルラン」のレコード「quatuor a cordes slovaque」。スロヴァキア・四重奏というレコードです。

 シャルランといえば、古いオーディオマニアにとっては耳にしたことがあるのではないでしょうか。私は正直よく知らなかったのですが、レーベル名にもなっている「シャルラン」という録音技師が興したレコードで、ワンポイントとバイノーラルにこだわった高音質なレコーディングが特徴。その為、オーディオチェック用のレコードとしても人気があったとか。

 肝心の音楽については、マイナーレーベルのため演奏家へ大金を払えず、ギャラが安い楽団を探してきては、そこでマイナーな曲を演奏してもらっていました。彼は曲の内容よりも録音に興味があったのか、それとも、マイナーな楽曲にも素晴らしいモノがある!という気概でこのようなラインナップだったのか、よくわかりません。
 その後も、メジャーどころで人気のある楽曲がリリースされず、その為肝心のレコードがあまり売れずに、ヒッソリと消えていったようです。

 つことで、私もこの「quatuor a cordes slovaque」を聴いてみたのですが、音もいいけど音楽も良いねぇ…。確かにマイナー音楽っぽい雰囲気がありますが、室内楽が好きな人には、この美しい弦楽器の響きがたまりません。

 折角なので曲目リストですが

1:Joseph Myslivecek 1737-1781
  Quatuor a cordes en ut majeur

2:Jan Adam Frantisek Mica 1746-1811
  Quatuor a cordes en ut majeur

3:Antonin Rejcha 1770-1836
  Quatuor pour flute et cordes en ut majeur

 となっております。

 以前はシャルランのレコードって、あまり売れずに数も少ないため、それなりに中古価格も高騰していたらしいのですが、私が買ったレコードは、1,200円でした。
 音もいいし収録されている音楽も素晴らしい。特にB面「アントニオ・ライヒャ」なんて、他にもCDとか探したくなります。良い買い物したわぁ。

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▼2012年12月15日

ITTOK LVIIとAKITO IIとBASIK PLUSアームに付いているイモネジについて

PC110082.JPG コネタ系です。

 さて、これで私が所持しているLINNのアームは合計3本になったのですが、比較してみると色々と違いがあって面白いです。今回は、小さなパーツだけど、実は製品の音決の思想に関わる大きな点なのではないか…みたいな所を考察。

 写真のこの2本のねじ、アームベースに付属している、アームを固定するイモネジです。上がBASIK PLUS(ややこしいですが、LINNにはAXISに付属していたトーンアームで「BASIK PLUS」というアームがあります。ターンテーブルとは別製品です。更にややこしいことに、LP-12用電源で「BASIK」という製品があり、ネットで情報を検索するのに難儀します。)に付属していたイモネジ。下がAKITO IIに付属していたイモネジ。ITTOK LVIIのイモネジは、BASIK PLUSと同じに見えるネジだったので割愛しました。

 観察すると、BASIKとITOKのネジは、通常のイモネジに、アームを面で受けるための金属が被さっています。更にこのアダプタをよく見ると、微妙にアームの表面と密着するように弧を描いており、ネジの圧力をきちんと面で受ける構造になっています。
 対するAKITO IIは、先端は丸まっていますが、ちょっと尖った形の単純なイモネジ。シンプル・イズ・ベストな構造です。

 では、そのネジを受けるアーム側はどうなっているのかというと、これがまた不可解で、BASIK PLUSは完全な円柱。AKITO IIとITTOK LV IIは、ネジを受ける部分に少し切り欠きがあります。
 理にかなっている気がするのが、BASIK PLUSで、完全な円柱を円に密着するように加工されたアダプタを介してベースに固定するという、当然ながらの構造。
 AKITO IIもまぁ正しくて、切り欠けのある谷に対して、少し尖った形のネジを打ち込んで、点接触でアームを固定。これもオーディオ的には正しい構造。
 じゃ、ITTOK LVIIはどうなのというと、イモネジにはBASIK PLUSと同じようなアダプタが付いていて、更に前のエントリにもあるよう、ベースの反対側には切り欠きがあり、3箇所での点接触でアームを固定すればいいのに、何故かイモネジは面接触になっています。

 これらの微妙な仕様の違い、海外製品には割とある「あまり気にしてなくてロット毎にパーツが違っちゃった」という可能性も考えられますが(それが一番可能性が高い)、ひょとしたら、製品毎に狙った音や効果の違いに差があるからかもしれません。

 特に結論はないのですが、同一メーカー品でも色々な考え方があるものだなぁ…と思ったので、ついエントリを建ててしまいました。いや、特に何も考えていないのかも知れません。それか、AKITO IIのイモネジが単に破損したか別なネジに交換されただけかも知れません。

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BASIKにアームレストを付けたよ

PC150097.JPG ITTOKがきて初めての休日。つことで色々と工作を…。

 まず行ったことは、ITTOK用のアームレストを付けること。こちら、ITTOK LVII迄のモデルは、アームレストがアームベースと完全別体になっていて、装着するには、ターンテーブルに穴を開けなければなりません。
 LP-12などでは、ターンテーブル側のアームベースは別になっていますので、あまり躊躇もないんですが、BASIKとAXISの場合は、ターンテーブルのベースに直接穴を開けなければならないので精神的に結構しんどい。でも、やっちゃいましたけどね。

 家にあったBOSCHの電動ドリルで穴を開けたのですが、これがまた結構大変で、木の板のくせにBASIKのベースはやたらと堅い…。まず2mm径くらいのドリル歯を使ったのですが、ベースを貫通させるまでにバッテリ2回交換しました。ギュッと押し付けるようにドリルをあてても、中間層でやたらと堅い箇所があり、ドリルが進まない上になにやら焦げ臭い匂いが…。仕方ないので、焼けない速度で少しずつ穴を掘り進めていきました。
 一度貫通してしまえば、その後はあっけなく穴を広げることができて。次は5mmドリル、そして最終的には8mmドリルでフィニッシュ。無事成功しました。
 位置はアームホールからちょっと遠くしてみました。アーム取り付けてみると意外とギリギリだったのでヒヤヒヤしましたが。

 次はアームベースの取り付けです。もっとも、AKITO IIのアームベースは、ITTOKとも互換性があるので、そのままでも良かったのですが、実は性能に少し違いがあります。

PC150086.JPG 写真を撮ってみました。左のシルバーがITTOKのアームベース。右の黒いのがAKITOのアームベースです。

 価格が違いますので、仕上げの善し悪しはありますが、そこは無視してよく観察すると、なにやら穴の形が違いますね。AKITOの方は完全な真円ですが、ITTOKの方は、穴の左側が少し削られているのがわかりますでしょうか。

 何故このような構造になっているのでしょう。理由は、アームベースとアームとを固定する仕組みにあります。
 通常はイモネジで、アーム本体を片方から押し付けて、アームベース内周の反対側の円で挟み込むことによりアームを保持するのですが、その場合、ベースの穴が真円だと、固定ポイントはイモネジの1点とその反対側で円の内側に接触している1点、計2点となります。
 しかし、ここでイモネジの反対側の内周に切り欠きがある場合、接触ポイントはイモネジ部分の1点と、内周切り欠きの開始点2箇所、計3箇所でアームを保持することになるのです。
 どちらが安定するかは想像の通りです。細かいことですが、アナログプレーヤーの音質は、こういう細かい所の積み重ねが、再生音に効いてきます。

 さて、これらの工作が終わって、さっそく音を聴いてみました。アームレストは音に関係ないと思いますが、アームベースを交換したことは、確実に音の差になっていますね。もっとも、ベースの構造というより、新たにベースをきちんと締め直した事の方が音の差になっているのかもしれませんが、とにかく音が一層クリアになり、IKEDAっぽい音に1歩近づいてきた気がします。

 さーて、この後はLINTOが届けば、とりあえずアナロググレードアップ作戦は一段落しますかね。レコード聴くのが楽しくなってきたので、どこかにレコードを仕入れに行ってくるかな。

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▼2012年12月13日

ネットワーク分離装置HIT-100は音をゆったりとさせた

PC130084.JPG ネットワークオーディオがだんだんと盛り上がってきましたが、それに伴って電波なグッズも色々と販売されてきているようです。

 メーカーも必死だなwと思いますが、そりゃね…原価数十円のパーツを「オーディオ用」として売り出せば万円な製品になるんですから、アクセサリーメーカーも必死です!というか、個人的にはオーディオアクセサリ業界って、非常に失敗のリスクが少ないというか…失敗しても宣伝費以外の損失が少ないという優良業界だと思うのですが、さて。

 とまぁ…昔はそれなりにそういうモノに手を出してきた私ですけど、これは電波ではない!
 ネットワーク信号を物理的にアイソレートするアダプタ、日本光電のHIT-100です。この名前、場末のヒットチャートかよ!と思っちゃいますが、違います。ちゃんとしたネットワーク製品です。
 つか最悪、音に影響がなくても、患者さんには影響あるんです!何故ならコチラは鳴く子も黙る医療用機器、ホスピタルグレードです。因みにオーディオアクセサリ好きな人達は“医療用”大好きです。自動車好きの“レーシング用パーツ”に似た響きがあります。

 茶化すのはこれくらいにして、実際オーディオに取り組んできた人間からすると、PCオーディオ系のノイズに対する寛容性というか無理解は我慢できない訳です。なんせ、電源ケーブル1本のアースですらグダグダ言ってきた人達です。2ピンケーブルの電源と、それにぶら下がった数々のUSB機器やネットワーク機器、オマケにそれらは全てアースがいい加減なのはもちろん、それぞれ好き勝手にノイズ出しまくってる訳で、どうも生理的にイヤな感じ。
 中にはハッキリと「家電に影響あるぞ」とパッケージに書いてある製品もある始末で、こうなってくるともう、PC周辺機器のノイズはデジタルだということで「なかったこと」にしてしまうか、PCオーディオなんてクソ!と言いながら、時代に背を向けて生きるしかありません。でもそれも淋しい。

 もちろん、ネットワークを通る信号はデジタルで、そのデータの普遍性は、様々な規格によって保護されています。アナログ機器のような曖昧さは許されません。例えどんなにノイズが多い環境でも、LANケーブルで転送されたデータは復号処理され、必ず転送元と転送先でバイナリが一致しています。そうでなければ、コンピュータのプログラムは機能しません。
 しかし、例えバイナリが一致していても、その信号線のクオリティーは無視していいか?というと、そんな事はないのです。いくらデジタルなオーディオ機器であろうと、最終的に人の耳で聴くためには、デジタルデータをアナログ信号に変換しなければならない訳で、機器までのデータ転送が完璧であろうと、そこに高周波のノイズが飛び込んできていい筈がありません。

 因みに、LINNのDSシリーズでは、ネットワークを受ける端子付近にあるネットワークのパイロットランプを、設定で点滅しないようにすることができます。なんでこんな設定があるのかというと、ズバリ「音」に影響があるからです。例えバイナリ一致のデータが受けられたとしても、PC業界特有のノイズへの無頓着さは、音質的にまだまだ改善すべき余地があるということです。昔からのオーディオ的には、アンプのパイロットランプを消すと音が変わるとか、常識だったしね。

 前置きが長くなりましたが、このネットワーク分離装置「HIT-100」。これは、LANケーブルの信号を物理的に遮断するアダプタとなります。
 「ちょっと待て!LANケーブルの信号を遮断したら、信号通じないだろ!?」もっともな疑問ですが、この製品はそうやって、ネットワーク信号を電気的に遮断して情報のみを伝達することにより、コモンモードノイズや過電流を防ぐ仕組みとなっています。その仕組みについては、メーカーさんの製品ページを参照して下さい。

 で、これがどうしてオーディオ的に優れているかというと、PC回りからのノイズなどを、物理的に遮断できるからです。つまり、LINN DSのようなネットワークプレーヤーでは、この機器を間に挟むことにより、PC回りの信号ノイズとグランドノイズから、オーディオ側の機器が物理的に遮断される事となります。これは音に影響ない訳ない!のです。

 私もこの製品は、以前から「買わねば」と思っていたのですが、ウダウダしているうちに、アマゾンでは何故か取り扱い終了。送料払って一般通販サイトから買うのもアホらしいし、近頃はパシフィックオーディオで取り扱いを開始したとのことで、そのうちユニオンでも売られるんだろうと思っていましたら、本日、年末セール中とのことで、通常価格よりも割引きの8,400円。速購入!早速使ってみました。

 接続は、Sneaky DS側に30cm位のLANケーブルを装着して、その先にこのHIT-100を接続しました。つまり、DSの最終段付近で信号をアイソレートした訳ですね。接続後に音楽再生。何か変わっているのでしょうか?

 正直、音質の違いはあまりわかりませんでした。特に音のレンジが伸びている訳ではないし、音色も変化しません。でも、決定的に変わったことがあります。それは、HIT-100の装着前より、明らかに「テンポがゆったりと聞こえた」事です。

 これはすごいことだと思います。つまり、音色に何ら変化がないのに「テンポがゆったりとした」ということは、そのまま情報量が増大しているのではないかと。
 なぜゆったりとした方がいいのかというと、色々な音色や情報が頭に飛び込んでくると、人は脳の処理が活発になり、体感時間が延びるからです。学生の頃の100m走、普通なら15秒〜遅くても20秒近くだと思いますが、脳が活性化して肉体が俊敏になった瞬間は、その時間が濃密に長く感じたりしませんか?つまり、そういうことです。

 音質で迷ったときは、比較してテンポがゆっくりと聴こえる方を選べば、ほぼ間違いありません。そして、このHIT-100は、普段奏でている音楽を、より濃密に脳が活性化する方向に変化させてくれたということになります。

 この製品は、全てのネットワークオーディオをやっている人達に、オススメできるアイテムだと思います。売価は10,500円ですが、訳のわからんケーブルやアクセサリを買ったと思えば、安いものです。

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▼2012年12月11日

LINN ITTOK LV IIとIKEDA 9cIII

EC110577.JPG ちょっと前にLINNのBASIKというアナログプレーヤーを入手して、久しぶりにレコード三昧の毎日を送ってるのですが、この度更なる新兵器を入手。
 伊藤さんが作ったアームだからITTOK!ということでITTOK LV IIというトーンアームです。

 まずはバイヤーズガイド的な情報から。
 入手先はヤフオクで、落札金額は6万円台…ま、相場通りでしょうか。アーム単体の出品は少ないので、あまり相場感がないのですが、数年前では10万弱くらいでいくつか落ちていましたので、今回の価格なら、そんなモノかなと。

 ITTOKですが、ここの所海外のオークションでは、大体500ドル台で出品されているケースが多いようです。でも最終落札額まではわかりません。1ドル80円だと約4万円〜なので、500ドル強なら安い!と思ってしまいますが、国際小包の送料が数十ドルに加え、トーンアームは部品扱いになりますので、別途関税がかかります(通関処理の都合でかからない場合もありますが、基本的にパーツの輸入には関税が必要です)。もちろん消費税も…と考えると、最終的には600ドル+位になるかもしれません。海外から落札するときはこの辺の追加予算もお忘れなく。あとebayでは、何故かしばらく前から、ITTOKの改造品がよく出品されているようなので、ご注意下さい。

 最近はあまり熱心に見ていなかったのですが、ITTOKのLV IIとLV IIIでの相場は、あまり変わらないようです。というか、さほど出品も多くないので、落札金額は相場よりも、たまたま欲しい人が重なると上がるといった感じ。ただ、海外ではEKOSの出品もコンスタントにあり、初期型だと900〜1000ドルが開始価格みたいな感じなので、ITTOKだと、どんなに競っても700ドル迄じゃないでしょうかね。

 さてこのITTOKですが、最大の特色は、ダイナミックバランス型のアームだということ。
 アナログプレーヤーは、その先端に装着されたカートリッジにある針でレコードを読み取る訳ですが、アームはその針圧のかけ方によって、主に2種類の方式が存在します。

 ひとつは「スタティックバランス型」と呼ばれるモノで、これは天秤と同じ構造です。支点を中心に左右同じ傾きになるようアームのバランスを取り、そこから“おもり”を使って針圧を得ます。実際はおもりを載せるのではなく、アームの後ろにあるバランスウェイトをスライドさせ、支点をずらすことで指定針圧を得ます。現在発売されているアナログプレーヤーのアームは、殆どがこの形式です。

 そしてもうひとつが「ダイナミックバランス型」と呼ばれる方式。こちらもスタティックバランス型と同様、支点を中心に左右が同じ重さになるようバランスを取るのですが、その後の針圧のかけ方が“おもり”ではなく、スプリングなどを用いて機械的に荷重をかけます。そのため、原理的にはアームが天地逆さまになっていても、カートリッジには指定の針圧がかかる事になります。

 どちらの方式が優れているのか、アナログ全盛期には色々と論争が起きたのですが、現在では構造の単純さから、スタティックバランス方式が主流となっています。しかし、LINNのEKOSを始め、高級トーンアームの世界では、今でもダイナミックバランス型のアームは健在です。

 ダイナミックバランス型アームの利点は、その安定したトレース能力にあります。音溝の状態や、歪んでしまった盤面に対しても、常に動的に一定の針圧をかけられるのが特徴。逆にスタティックバランス型の利点は、その単純な構造故に、徹底的に工作精度を追求できるという点にあります。
 それぞれの方式に優劣はなく、使用するターンテーブルやカートリッジ、また、環境によって再生音の質は変わってきます。ただ、現在ではダイナミックバランス型のアームが、その構造の複雑さから、おおよそ高価である、というだけです。

 では、私が何故、BASIKに付属していたAKITO IIというトーンアームを持っているのに、今回あえて古い時代のアームをもう1本手に入れたかというと、機器のアップグレード目的というより、以前から所持しているIKEDA 9cIIIというカートリッジを使いたかった!のが理由なのです。

 このカートリッジは極めてユニークな構造となっており、一般的なカートリッジにあるカンチレバーが存在しません。カンチレバーとは、おそらく皆さんが「カートリッジの針」と聞いて真っ先に想像する、本体から斜め前に突き出している棒のことです。その棒の先をルーペで見ると、小さな“トゲ”のようなモノが見えますが、それがダイヤモンドでできた、本来のアナログプレーヤーの針となります。
 そして、IKEDAのカートリッジは、その針が直接コイル…つまり発電機本体に取り付けられています。それらについて詳しくは、過去のページ「カートリッジを磨こう!」を参照して頂けるとわかりやすいと思いますが(イラッとする文章ですが若気の至りということでw)、とにかく見た目的にも構造的にも危なげなカートリッジです。

 で、このカートリッジは、ダイナミックバランス型のアームを使わないと、性能を発揮できないのです。
 IKEDAのカートリッジは、カンチレバーというある種「緩衝材」がないおかげで、音溝のトレースに関する動作は全てアーム側で引き受けることになります。その為、盤面の状態やセッティング、そして音溝の変化に敏感です。また、盤面の状態はもちろん、音溝の状態によっても、簡単にカートリッジがホップしてしまい、それは音の歪みとなって現れます。そのため、針先には常に動的な仕組みで加重をかけ続ける必要があり、使うにはダイナミックバランス型のアームが必須となっています。

 以前、このカートリッジをスタティックバランス型のLINN BASIK PLUSというアームで使ったことがあるのですが、音が歪みっぽくなり使い切れない代物でした。IKEDAの場合は、特に型番が進化する程機材の選定がシビアとなり、初代IKEDA 9では、まだスタティックバランス型アームでもなんとか音になったのですが、IIIになるともうダメになりました。

 では、どうしてこんなにめんどくさいカートリッジが売られているのかというと、それはもう単純に「音がいいから」です。
 コイルとダイレクトに接続された針先の音は、ちょっと他のカートリッジでは聴けない種類の音を奏でます。この方式が最上であるとはいいませんが、一度ハマると抜け出せない音であることは間違いありません。
 で、私もこのITTOKをつかって、ようやくIKEDA 9cIII本来の性能を発揮させる事ができそうなのです。

 長くなりましたが、これが今回、私がITTOKを手に入れた理由となります。音質的な感想等は、また後日、別エントリで。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro

▼2012年12月09日

刺激に飢えて遂にクラシックまでいった人達

EC070566.JPG よく「高級オーディオマニアはジャズの名盤やクラシックしか聴かない」などと揶揄されることが多いですが、確かに間違ってはいません。大筋の傾向として私もその通りだと思います。

 では何故そうなるのかというと、曲の質などは除外しますが、流行のポップスよりも、クラシックを気持ちよく聴くためには、大がかりな再生装置が必要になることが多いからです。
 この辺は、タマゴが先かニワトリが先かの問題に似ていますが、低音・高音をしっかりと再生できる機器だと、ポップスのように中域に音が集中している音楽だと、刺激が足りなくなってきます。その為、高級オーディオマニアは、ジャズやクラシックにハマってゆくことが多いんだなと思っています。

 私が考えるに…。

1:子供の頃はラジカセ(今はiPodとかか)で流行のポップスを聴く

2:アルバイトとかして少し性能のいいオーディオ機器に手を出すと、音が伸び伸びと鳴るのが楽しくて、アンビエント系音楽などに手を出す。

3:更なる刺激を求め、機器をバージョンアップする。

4:機器が鳴ってくると、今度は生演奏の音楽が気持ちよくなり、JAZZ等にも手を出す。

5:更にサックスやピアノの高音質表現を求め、機器をバージョンアップする。

6:クラシック音楽って聴くと気持ちいいじゃん!

7:オーケストラの広大なダイナミックレンジを再現するために、機器に大金を払うようになる。

8:以下エンドレス…

 と、以上のような流れではないかと。

 なにが言いたいのかというと、世間でのクラヲタや、ジャズヲタは、例えばレコード屋で配られているジャズレコードのフライヤーのように「家に帰ってゆったりとしたサックスの音に癒される」とか「スインギーな調べと共に1日の疲れをリフレッシュ」なんて事はきっと考えていません。
 元々ポップスやロック、ヘビメタ(全員が通過する訳でもないだろうけど)を聴いて、それが楽しくて更なる刺激に飢え、ジャズ演奏での生楽器の鋭い切れ込みや、クラシックのオーケストラ演奏のような雄大な音像空間に活路を求めているのです。

 なので若い方達は、小銭を持ってそうなおじさん達が、ジャズやクラシックのCDを買い漁る姿を見て「歳を取ったらああいう刺激の少ない音楽がいいのかな…」などと考えるのではなく、彼等はロックンロールの刺激ではもう満たされなくなった音楽ジャンキーなんだ、と思うようにしましょう。
 そう考えれば、少しはクラヲタのおじさん達にも親しみがわいてくるのではないかと思いますが、如何でしょう?

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5

▼2012年12月02日

ソビエト製のよくわからないレコード

EC020559.JPG 華麗にアナログ復活記念として、本日は中古レコード屋さんへ。

 そこで見つけてきた、Made in The U.S.S.R.のレコード。曲の内容はサッパリ分かりませんが、ピアノと弦楽器の曲だというのはわかる。何となく気になって買ってきちゃいました。

 ボロボロですがなんか味のあるジャケットには「Д 04572-04573(a)」とありますが、これがタイトルなんですかね。お店で盤はチェックさせてもらったのですが、ずしりと堅くて重い。

 聴いてみると、ちょっと驚く程音が良くて、なかなか躍動感がある協奏曲でした。思わず二度聴きしてしまいましたよ。

 つことで、中古レコードってなんだかいいよね…というお話。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5

LINN BASIKを入手

EC010554 アナログプレーヤーです。LINN製のね。

 実は、ほんの半年くらいまで、アナログプレーヤーはLINNのAXISというターンテーブルを使っていました。
 こちら、廉価版のわりには結構性能が良く、また、泣く子も黙る上級機、LINNのLP-12と比べて、電源も33/45回転の切り替えもこれ一台で済むため、私的にはもうこのプレーヤー死ぬまで使い続ける!と思っていたのですが、残念ながら半年位前に突如、ターンテーブルが回らなくなってしまいまして、遂にお亡くなりあそばされました。

 AXISについては、LINN側でも確度の高い故障率データをもっているようで、某なかのひとからは「そろそろ壊れるよ」と予告されていたのですが、私のAXISは大丈夫!とタカをくくっていましたね。早目に対策すれば、田中屋クリエイティブの修理キットでなんとかなったかもしれないのですが、仕方ありません。これも自業自得。

 ま、実際は最近アナログレコードなんて聴かないしね、新しいプレーヤーはそのうち考えるとして、しばらくはPCオーディオで充分だわ…と思っていたのですが、実は結構ストレス貯まるんですよね、アナログが聴けないって。

 急にレコードが聴きたい!という衝動は特になかったのですが、街を歩いていて、アナログレコードの特売セールを見たり、CD屋さんにいって「アナログ盤限定発売!」みたいなチラシを見る度に「あぁ…今の自分には関係ないんだな〜」と思うのが辛いというか…。最近あまり聴いてなかったとはいえ、それはいつでも「聴ける自由」があったからの事なんだなと、改めて実感。

 かといって、同じメーカーのLP-12なんて買う金は更々なく、どこかに中古のREGAでも売ってないもんかな、と探していたのですが、今日何となく寄ったオーディオユニオンで、入荷したばかりというLINN BASIKが出ているのを発見!アームも現行品と同様のAKITO-2がついてます。

 LINNのBASIKとは、かつて生産されていたLINNの廉価版アナログターンテーブル。
 その前にLP-12の弟機として15万円で売られていたAXISターンテーブルが、弟機のわりには凝った作りで、LINNにしてみれば作れば作る程赤字だったらしく、さすがにAXISの生産を中止して、もっとちゃんと安く作れるプレーヤーを販売しよう!ということでデビューさせた機種だったようです。

 当時の定価は138,000円で、ターンテーブルの構造は内枠だけをフローティングさせていたAXISのように凝った作りにせず、その頃イギリスで人気があったREGAのアナログプレーヤーのように、ターンテーブルとアームボード全体を完全に一体化させて、全体をゴム足でフローティングするという簡易な構造で、コストカットを図っていました。
 しかし、せっかくターンテーブル本体をコストカットしたくせに、何を考えているのか、当時定価80,000円で売っていたAKITOというアームを標準装備しちゃって、この機種も売れば売る程赤字という状態に(ちなみに今ではこのアーム178,500円だ!)。結局BASIKも比較的短命に終わったらしく、その後LINNのアナログプレーヤーは、LP-12以外作られることはありませんでした。

 アホみたいな話ではありますが、そんな迷走ならユーザーにとっては嬉しい訳で、そのせいか、AXISもこのBASIKも、あまり中古市場で見かけることがありません。
 たまに見かけても、中古のわりにあまりお買い得でなかったりしたのですが、LINNが数年前にこれらモデルのサポートを打ち切ったせいか、近年はようやく、オークションなどで見かけることも増えてきたようです。

 しかし、注意ですが、まずAXISは修理できません。そして、今問題なく動いていても、近い将来に壊れます。中古で入手することは避けた方が無難。
 そして、今回のBASIKについても、モーターが壊れたら終わりです。ただ、このモーターはそうそう壊れるものでもないようなので、値段が安ければ手を出してもいいみたい…。

 ということで、長くなりましたが、この度BASIKを入手して、再びLINNのアナログライフを始める事が出来た訳です。うれしいね。

 早速セッティングと音出しです。まず、カートリッジは、ベンツマイクロのグライダーを装着。ただ、後から気が付いたのですが、このカートリッジ、カンチレバーをマウントするゴム部分がもう溶け出してきていて、音は出るのですが、少し歪みっぽくなります。もう寿命ですかね。なので家にあったLINNのKLYDEを使っています。

 フォノイコライザーは、LINNのLINTOといきたい所ですが、こちらは貸し出し中のため、NAIM AUDIOの内蔵MCボード、NA323Sを使用。つか、NAIMの内蔵ボードは他にも色々あったと思うのですが、何処行ったんだろう。

 ちなみに、フォノケーブルは、LINN純正ではなく、好みでSMEのフォノケーブル使ってます。確か購入当時は5万円位したような気が…。ということで、アナログは色々とお金かかるというか、お金のかけどころが多くて困ります(笑)

 久しぶりに聴くアナログレコードは、なんというか、いいですね。これを聴いてしまうと、やはりデジタルはどんどん進化しようと、アナログは残り続けるんだなと思います。例え、ノイズがあっても、測定上音の歪みがあっても、とにかく私にとって気持ちの良い音なんです。いいなレコード。

 夜の小さな音での音楽鑑賞にも優れています。ボリウムを絞っても、実態感があまり消えないのがアナログのいい所。
 残念なのは、どうしても聴く音楽が一昔前の音源中心になってしまうことでしょうか。新譜で手に入るレコードの種類って限られてるもんね。

 あと、なんだかんだで、アナログレコードしか発売されていない音楽…というケースはかなり減ってきましたが、それでもまだチラホラとCD化されていない音源はあったりして、それらが聴けるのはいいことです。
 今晩はアナログ復活記念で、CDでは聴けない音楽特集!このエントリ書いているときは、日本特撮映画の問題作(?)さよならジュピター」のサントラレコードを聴いていますよ…って、今調べてみたらこのレコードもCD化されたことあったのね。

 とまぁ、書き続けていてもキリがないのでここまでにしますが、とにかくアナログシステムが復活して嬉しいな!というお話しでした。明日は久しぶりに、中古レコード屋さんに行ってみようかな。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5

▼2012年12月01日

新創刊!Gaudioを買ってみました

EC010545.JPG PC Audio Fanという雑誌が、装いも新たに新創刊して、今度はGaudioだそうです。オーディオ雑誌は久しく買っていないのですが、創刊号だそうなので買ってみました。

 お値段は1,500円。付録にハイレゾ音源が入ったDVDディスクが付いてきます。

 ザッと眺めてみると…判型もそうだけど、特集記事の構成とか、中程にあるユーザー訪問記とか、後半のソフト特集とか、なんだか懐かしのAV FRONT誌を彷彿とさせます。金かかってそうだなぁ〜。

 中身は、組み合わせ系の記事と、新製品紹介。そして、ユーザー訪問記は面白いですよね。昔のAV FRONTでも、長岡鉄男の訪問記が一番楽しみだったし。あと、ソフト紹介に多くのページを割いているのも好感が持てます。普段自分があまり聞いていないジャンルのディスクとか、買ってみようかな?とか思っちゃいますね。

 一時期、この国ではオーディオという趣味が死滅しそうでした。あれ程あったオーディオ雑誌も、最不況期には「STEREO」と「STEREO SOUND」位になった時期もありましたね。それが知らない間に、今ではアキヨドのオーディオコーナーで、オーディオ雑誌だけで棚が一つできる位の盛況ぶりです。つかね…ヨドバシカメラでオーディオ用の真空管が買える時代が来るとは想像もしてませんでしたよ。

 ということで、この雑誌が売れて、また世の中でオーディオが流行って、みんながいい音で音楽を聴ける時代が来るといいですよね。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5


▼2012年11月27日

Simeon ten Holt 爺へ追悼の意を

 先日ですが、Facebook経由で「Simeon ten Holt 89歳で死去」という情報が入ってきました。公式サイトにもトップでアナウンスされています。

 彼の創り出す美しい旋律には、いつも勇気を与えて頂きました。心よりご冥福をお祈り致します。

Simeon Ten Holt: Canto Otinato/シメオン・テン・ホルト ピアノ・アンサンブル

▼2012年11月24日

超音速攻撃ヘリエアーウルフ・ナイトライダーのサントラCD

PB244225.JPG フラッと寄ったブックオフでゲットン!

 今でも一部でマニアが残っている、1980年代のアメリカアクションドラマ、エアーウルフナイトライダーのサントラCDです。

 日本では人気を博したこれらのテレビドラマ〜というか当時は本国よりも日本の方が人気だったらしい〜には、オリジナルのサウンドトラックが存在していませんでした(ナイトライダーについては2005年になって突如サントラCDが発売されたようです)。これら日本での人気にあやかり、当時のキングレコードが「スターチャイルド」レーベルでカップリング企画として発売したのがこのCD(レコード)となります。

 オリジナルスコアによるサントラが市販されなかったため、内容はなんと川井憲次氏らによる耳コピという噂。
 でも、あのテーマ曲独特のノリと旋律が忠実に再現されていて、サントラ市場ではレア版として扱われています。中には万円する値段で取り扱っているお店も。それが、当時の新品価格ちょい安で手に入れられたのはラッキーでした。

 ちなみに、下にゾンアマのリンク貼っておきますが、そこで手に入る怪しげなエアーウルフのサントラは、劇中の音楽と似ては似つかぬモノらしいです。レア版と勘違いしていたのか、数年前のディスクユニオンで中古が5,000円位のプレミア価格で並んでいましたが、アレ買った人、内容知ってて買ったのでしょうか。

 ナイトライダーの方は最近リメイクされたようですが、エアーウルフもまたリメイクされるといいですね。そしたら、今度こそ、完全なオリジナルサウンドトラックが発売になるかもしれません。

OLYMPYS XZ-1


Airwolf/Wonder Weapon

▼2012年11月17日

クリックレスポンスUSBがヤバい

EB170512.JPG 長い間在庫切れになっていたようですが、最近ゾンアマで在庫が復活したようなので、思わず注文してみました。

 このUSBメモリみたいなもの、一体何なのかというと…ま、早い話がUSB回路回りのアースチューンみたいなものです。

 USB端子については、様々な種類と機能の機器が接続されている上に、各製品ともグランド(以下GND)の取り回しが相当いい加減なようで、電位差もバラバラな状態です。
 そういった機器を沢山、一台のPCにつなげて大丈夫なの?というと、実は大丈夫ではなく、一般的には、それらハード的な問題とソフト的なトラブルはまとめて「相性の問題」とされているようです。

 GNDの問題は、PCヲタの方達でもあまり一般的に語られないようですが、DTMや計測機器を使う現場では割と問題にされていて、「USB グランド」というキーワードでネット検索してみると、それなりに情報が出てきます。
 一般的にはループを避けるため、回路のどこかでUSBのGNDをアイソレーションする方法がとられているようで、そのためのUSBアダプタも市販されていますし、またセコい解決方だと、USB端子の外側を1箇所、テープで巻いて絶縁するなど、それなりに工夫している人も多いみたい。

 で、このクリックレスポンス。
 こちらは長崎のオーディオラボという会社で販売されている製品で、ここの社長は新書で「電線1本で世界を救う」という本も書くくらいのアースヲタみたいです。

 私もこの本は以前読んだのですが、つまり、電気回路というのは、きちんと安定したGNDに設置されていて、そこで等しいプラスから等しいマイナス(本当はマイナスからプラスですが、一般論として)によどみなく流れることが正しいのですが、一般に流通している電気を使う製品は、電気のプラス側ばかりに気を取られ、正しく電気が抜ける道についておざなりになっていやしないか?それを正す!というのがこの本の主張、というか私の意訳。

 前置きが長くなりましたが、この「クリックレスポンス」という製品は、そういうあやふやなUSB回りのGNDを改善する製品のようです。
 中身は…何となく想像がつくのですが、いい加減なこと書いて恥かくのもアレなので黙ってます(笑)。おそらく、ラジオとか無線機とか自作してるおっさん達なら察しがつくのではないでしょうか。

 早速効果をチェック。本当は現在メインシステムの1部になっているMacmini用ではなく、普段使いのiMacの方に使ってみようかと思っていました。なんせ、既に色々なUSB機器をつなぎまくりで、一部周辺機器の動作が安定しなくなっていますので。
 でも、折角なんでオーディオの音で性能を確認してみますか…と思い、MacminiのUSBポートにズブッと差し込んでみました。そしてSneaky DSちゃんから音を出し。え!これはなに?ちょっとアレなくらいの効果がありますよ。

 情報量がいきなり増えました。今風に言うと「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!パニッシュメント!ディス!ワールド!」状態、これはすごい。

 逆に言うと、変わったのはそこだけ。「低域がもっと伸びるように…」とか「解像度に緻密さが…」みたいな変化は特に感じません。私はだからこそヤバいと思いました。

 もちろん、相対的に背景へ埋もれてた音が認識しやすくなっていますので、人によっては、というか、聴く音楽によっては「レンジが増えて…」みたいな感想になるケースもあるかもしれません。
 でも、変なアクセサリ系で、音をしっちゃかめっちゃかにしたくない人にも、これはお勧めできるのではないかと。

 GNDの問題って、主に輸入オーディオ使ってる人は割とよく考えたりするんだけど、PCオーディオでは今まであまり問題にされる事がなかったようです。私が知らなかっただけかもしれませんが。
 ただまぁ、これらの問題は電気回路を考えるためには当然注意しなければいけないポイントでもあり、そしてこの製品をPCの空きポートにブスッとしても、いい事あっても特に悪い事はないでしょうし(音以外にも誤動作防止や機器の寿命UP等にも効果ありそう)、気になる方はお守りとして注文するのも悪くはないのではないかと。
 少なくともこんな製品よりは音への効果、確実にあると思います(もっともコチラは、音質UPを詠わなければ、アルミの固まりをああいう形に削り出す製品として妥当な価格だと思います)

 問題は、また「在庫切れ(エントリ更新時)」になってることですかね。人気あるのかな?私ももう一個くらいほしくなってきました。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro



▼2012年11月11日

吉田美奈子/EXTREME BEAUTY

PB114195.JPG ちょっと前に、懐かしのソニーリバティのテレビCMをようつべでみて感動し、そういえば吉田美奈子のリバティ入ってるCDあったよな〜と思い、CDの山から数日間かけて発掘。
 さっそくリッピングしました。

 しかしいいよね〜この曲。音楽というか、音を聞く喜びに溢れています。歌詞についてはこちらのURLを参照

 なんだか、あのテレビCMも懐かしくて、近頃繰り返し聴いています。

 この時代の吉田美奈子は、他の曲も実によいです。アブラ乗り切ってますね。

OLYMPYS XZ-1


EXTREME BEAUTY/吉田美奈子

▼2012年11月08日

audiogalaxyで全ての曲を持ち歩こう

PB084161.JPG 皆さんのiTunesはどれくらいの曲が入っているでしょうか。

 私のiTunesは、今日現在21,655曲のデータが登録されており、容量的には273GBとなっています。
 もっとも、この容量は、結構遠慮気味にCDをリッピングしているせいで、実際家にあるCD全てを「本気出す」モードでやると、曲数も容量も数倍…特に、iTunesを使い始めてから数年間にリッピングしたデータはMP3のままなので、これも本気でALAC形式にしたら、かなり容量が増えるでしょう。

 ちなみに、私の全音楽ライブラリの中で、ALAC形式は7,682曲。容量的には191GBだったりしますから、MP3やAAC時代と違って、この先は加速度的にストレージの容量を圧迫してゆくのかな。

 で、この先テラバイト級のストレージを持ったiPodが発売されるならともかく、音楽ライブラリが一定以上に増えている人は、手持ちのDAPに入れる音楽を選択して持ち歩いていると思います。
 ただこれが、意外とめんどくさいというか、たまたま外出時に「あ…あの曲聴きたい」と思ったときには、手持ちのiPhoneにデータが入ってない!とか、結構ありがちですよねー。

 そんな悩みを解決してくれるのが、この「audiogalaxy」というソリューション。利用はなんと無料!
 必要な環境は、インターネットに常時接続された音楽ライブラリに接続されているPC(OSX or WINDOWS)と、iOSもしくはAndroid端末+外出先でのネットワーク。
 最近では自宅のネットワーク回線は、ADSLや光などの定額常時回線の人が多いでしょうし、iPhoneやAndroid携帯を持っている方なら、外出先でのネットワークは確立されていますので、それでOK!

 詳しい使い方は、既にWebのあちこちで説明されており、ここで私がまとめても仕方ないので、iOSはこちらAndroidはこちらを参照して下さい。このエントリでは主に使ってみた感想を紹介しましょう。(※アカウントをFacebookで登録した人は、デフォルトが「再生した曲情報をタイムラインに流す」状態になってますので、オフにするなり注意してください。)

 どういう仕組みになっているのか知りませんけど、audiogalaxymobileのストリーミングアルゴリズムはかなり優秀で、地下鉄など、どう考えても今ネットワーク切れてるよな…という所でも、粘り強く再生してくれます(もちろん駅間が長ければ切れますが)。キャッシュの処理が優れているんでしょうね。ただ、私の環境では、端末側よりも、むしろ自宅側のネットワークがそんなに高速ではないので、たまに曲データが途切れることがあります。
 もっとも、仕事場でストリーミング再生している分には、2〜3日に一度位、数秒途切れる程度。この頻度なら「あれ?ネットワークの調子悪いのかな?」で済まされる程度のトラブルでしょう。

 気になる音質ですが、オプションの「High quality audio」で使う分には、高ビットレートでのMP3という感じで、悪くはありません。というか、外出先でBGMとして利用するなら全く問題がない音質。更に高音質で聴きたい音楽については、別途iTunesで同期して持ち歩けばいいのですから、そこは使い分けかな。

 一部の曲データで、日本語のタグが文字化けするという不具合もありますが、タグ情報は全てaudiogalaxyのサーバーに保存されますので、検索や選択については高レスポンスでストレスを感じません。再生開始時には2〜3秒待たされますが、これは仕方ないよね。一度再生が始まってしまえば、曲間でも待たされることはありません。

 また、audiogalaxymobileでは、アプリ内課金800円を支払うことにより、端末のストレージに音楽データを保存する機能が使えるようになります。これでお気に入りの曲を端末内に保存するようにすれば、iOSやAndroidの標準音楽プレーヤーを使わずに、オンライン/オフライン両方で音楽を楽しむこともできます。

 私の場合は、全ての音楽ライブラリをaudiogalaxyに登録して、端末ではiTunesで、主にお気に入りと新しく追加された曲を転送するようにして使っています。そして、仕事中など、ダラダラと色々な曲を聴き続けたいときには、audiogalaxymobileを使って音楽を聴いています。
 結構な頻度で「お!この曲こんなに良かったのか」など、新たな発見もあって面白く、これはiPodが発売された当時にあった「全ての曲を持ち歩く」のコンセプトに近い体験です。

 人によっては、自宅に常時起動しているPCを用意する必要があるのが、少しハードル高いかもしれませんが、この便利さと体験は病みつきになりますし、新たな音楽への発見もあるかも。
 アプリ内課金を行わないなら、今のところ完全無料なので、手元にiOSやAndroid端末があり、音楽データが端末に入りきらない…という人、みんなにお勧めしたいサービスです。

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▼2012年11月05日

東京インターナショナルオーディオショウに行ってきたよ

自分のフォトストリーム-379 土曜日は、都内に出るついでに「東京インターナショナルオーディオショウ」に寄ってきました。このショーに来るのは数年ぶりでしょうか。

 事前にショーの内容を把握していたら、我らがLINNの総裁、アイバーの講演も聞きたかったんだけど、到着時には既に始まっていた(というか、会場に着いてから知った)ので、仕方なく、適当にLINNブース見たり、ディナ見たり、今井商事のブース見たりしてました。

 そんな中、今年印象に残ったのは、今井商事が出品していたオーストラリア製ヘッドホンアンプ「Soloist」ですかね。
 少し堅い感じの音ながらも、実在感が良好で私好みでした。あと、いかにもガレージメーカー的仕上げとパーツの豪華さも気に入ったし。

 その他、LINN・KIKO様の音も聴いてみたかったんだけど、会場では当然ながらKLIMAXによるデモが中心で聴けませんでした。その代わり、屋外のリンレコ特売ブースでは音出しされていて「あ〜こういう鳴り方するのか〜」みたいなのは少し分かった気がします。チラ聴きですが、オーディオ仙人には良さそうでした。

 写真はリンブースでもらった、リン印のアメ。美味しかったです。

OLYMPYS XZ-1

▼2012年10月30日

Kiniko plays reich in Tokyo

PA304097.JPG 小田原に行った帰りには、そのまま目黒のパーシモンホールに出かけて、加藤訓子の日本凱旋公演、Kiniko plays reich in Tokyoに出かけてきました。

 会場はメインのコンサートホールではなく、地下の大きな体育館のようなステージ。中央に木琴や鉄琴、スチールドラムなどが設置されており、その周りは、豪華にエクリプスのTD712zが10本、円形にとり囲んでいます。これは、1人では演奏しきれないライヒのパーカッションを、スピーカーで補うための装置です。

 開演の19:00を少し過ぎて演奏が始まりました。

 ステージが暗くなって、加藤訓子氏が登場。そのまま踊るように、各種パーカッション楽器を叩き始めます。これは面白い。演奏も楽しいですが、彼女の舞台パフォーマンスも素晴らしいモノでした。

 曲はライヒのミニマル曲、途中「オロール・アルメニアソング」では少し眠くなりましたが、その後のヴァーモント・カウンターポイントではまたエキサイティングなステージに。最後はArvo Pärt氏の「鏡の中の鏡」という曲で締めくられました。

 その後はアンコールで、エスニックなマラカス演奏(というかパフォーマンス)を披露して、コンサートは終了しました。時間にしておおよそ100分くらいかな?私は面白かったけど、この手の曲に慣れていない人には、ちょっと眠かったかもね(笑)

 コンサート終了後は、ホール近くにあったオサレなイタリアン「ポストフェリーチェ」というお店で夕食を頂きました。ごちそうさまでした。

OLYMPYS XZ-1


Kuniko Plays Reich/S. Reich Kuniko

▼2012年10月28日

秋のヘッドホン祭2012メモ

PA284074.JPG 昨日は仕事(?)だったので、今日行ってきました。詳細は後でまとめますが、印象に残った機器をピックアップして簡単なまとめ。

 あ、否定的に書いているのもありますが、これは現時点でチラ聴きした印象なので、後日正反対のこと言い出すかも知れません。あしからず。

1:音茶楽のヘッドホン
  なかなか良かった。軽々と鳴るのがよい。昨今価格崩壊(インフレ的な意味で)してるイヤホンの中で3万円ならお買い得。

2:カナルワークス
  カスタムなので、便宜的にシュア風のチップで試聴。フルレンジ4ドライバのイヤホンが良かった。3Wayの方はまさにモニタ的で悪くはない。

3:FitEar・Monet(萌音)
  こちらも汎用チップで聴いてきた。価格も含めネタものかと思ったらこりゃすごい。特にこの手のカスタムにありがちな解像度を強調しない音色が素晴らしい。冗談みたいな値付けだけど、こりゃ女性ボーカルマニア向けに売れるのでは?ケーブルは堅くてちょっとマイナス。

4:Ultrasone IQ
  今回一番期待していたイヤホン…だけど、ま、ええんでないかい。うん、悪くはなかった。

5:DYNAUDIO Xeo 無線スピーカー
  セミナーやってたのでじっくり聴いてきた。初音ミクとか堀江由衣とか、ある意味会場の年齢層に合わせたソースでやってたけど、正直あれじゃな…というレベル。無線が悪いのかアンプが悪いのか(おそらくアンプ)、キンキンするだけで歌手が全然歌っていない印象だった。ま、無線じゃないといけない環境はあると思うので、そういう場所になら。

6:iriver AK100
  これも今回は期待!…だったけど、聴いてみたら「あ、音いいね」って程度の感想。音いいのはわかるけど、特に聴いていて楽しくもなし。iPhoneとiTunes捨ててまで移る気になるアドバンテージも感じなかった。

7:Final Audio Piano Forte X
  こういう場所じゃないと聴けないので、聴いてみました。ポップスなどはサッパリだけど、クラシックは良い。クラシックが好きな高年齢の方で少しお金持ってる人は、皮肉じゃなくてよいと思う。あと、チップがないので装着時に耳の中がひんやりするのが気持ちいい(笑)

8:サウンドアース DN-17
  萌え萌えばかりで客に媚びやがって…とか思いながら聴いてみたら、こりゃ隠れた目玉。お値段も1万円未満…つか、イヤホンに何万円も突っ込む変態以外はみんなこれ買っとけ!という出来。しばらくはフジヤエービックのみで売るらしいよ。

 その他、ヘッドホン本体に絵を印刷するコーナーとか、色々とそれなりに面白かったです。駆け足だったけどね。

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▼2012年10月21日

BRILLIANTのMozart170枚組じゃ!

PA123913.JPG もう1ヶ月も前のことでしょうか。無性にモーツァルトが聴きたくなったんです。

 なので、早速部屋の各地に点在するCD山を漁ろうと思ったのですが、チマチマと数枚の交響曲や協奏曲のCDが出てくるだけ。いや…もともとそんなに沢山モーツァルトのCDを持っていた訳ではないのですが、なんかこう、ズバッっとモーツァルトに浸りたいと思って、適当に安いBOXでも買おうかと思って探していたら見つけてしまったのです、このブリリアントモーツァルト170枚組を。

 このシリーズ、もちろんモーツァルト以外でも著名クラシック作曲家はいくつかシリーズがあるようですね。2chのクラ板では、既にdat落ちしていますが、一時期は作曲家ごとに「ブリリアントの○○を語り尽くすスレ」みたいなのがあったようです。もちろんモーツァルトのスレもあります。

 早速ネットで注文!と思ったのですが、意外と何処のショップも在庫がなく、納期が注文後3〜4週間となっています。
 1ヶ月待ちかよ〜と思って何気なくタワーレコードのサイトを確認したら、どうやら都内のお店にはいくつか在庫があるようです。早速会社帰りに渋谷店へ行きゲットン!重い…。Twitterではフォロワーから「持ち帰りかよ」と馬鹿にされましたがw。

 家に帰ってさっそくリッピング。CD170枚組とはいえ、全て厚紙のジャケットにそのままディスクが入っているだけなので、パッケージはそれなりにコンパクト(?)ではあります。
 この手のBOXにありがちな「低音質+低品質」という心配も杞憂で、何枚か聴き始めてみると、それなりの音質と演奏品質は担保されているようです。

 調べてみると、このブリリアントクラシックスは、数年ごとにこの170枚組BOXにアップデートをかけて発売しているようで、流通時期によって若干内容が違うみたいです。良心的…と言っていいのかな。
 ただ、なんせ170枚ということもあり、中身がきちんと揃ってなかったり、ディスクのダブりトラブルもそれなりに多いそうなので、その辺はパッケージ開封後要確認かも。気合い入れないと確認できないけどね(笑)。あ、最新版は2011年10月発売の模様。

 そういうこともあり、本製品は海外の直輸入ショップから購入するのは、あまりお勧めできないと、どこかに書いてありました。ま、直輸入ショップ1万円弱+1ヶ月の納期と、国内流通版14,000円弱即納+簡単に交換可能という状況をどう考えるかにもよりますが。

 リッピングはこのエントリを書いているときで、ようやく舞踏曲まで50枚程終わった所です。まだ半分もきていませんね。先は長いし、全てを聴くのはもっと長いです。

 ただ、最近では朝にテレビではなく、モーツァルトを流してみたりと、かつてのバブル期のような華やかな生活を、少しだけ送れることが出来て、結構満足しています。

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モーツァルト:大全集 170枚組/Mozart Complete Edition

Pioneer DVR-XD10Jを購入

EA140501.JPG なんだかんだで安く買った割には色々と金がかかるMacminiですが、この度データリッピング用に購入しました、パイオニア製のCD/DVDドライブDVR-XD10Jです。

 今までは、Macminiにロジテックの格安ドライブ、LDV-P8U2LRDを接続して使っていたのですが、このドライブ、何枚もCDをリッピングしていると、きちんとCDを読み込んでくれない場合が何度もありました。
 特にクラシック系のレンジが広い音楽では、割と高い確率でリッピングエラーが出ます…いや、その時はわからないのですが、あとでSneaky DSから再生したときに強烈なノイズとなって初めてエラーが判明するって感じ。
 このままでは、データリッピング用には使えません。また、デジタルエラーのノイズってのは、スピーカーのツィーターにも負担かけるし、使い続けるわけにもいきません。ということで、ネットで色々調べてみると、データのリッピングにはどうやらパイオニア製ドライブの評判が高いようでした。

 しかし…最近では以前のような据え置き型ドライブって、殆ど姿を消しているのね。買うならしっかりとしたボディの製品をと思っていたのですが、写真のようなポータブルタイプか、PC内蔵型が殆どで、昔ながらのでかいボディでトレイが出てくるタイプのドライブはなかなか売っていません。
 今更ディスクドライブ用ボディ+内蔵型ドライブの組み合わせで購入すると、2万円近くになってしまいますので、今回はおとなしくパイオニア製のポータブル形式の製品を選ぶことにしました。お値段は、アキヨドで5,300円位だったかな?ポイントで支払ったのであまり覚えてませんが。

 このパイオニア製ドライブ、パッケージには「CDリッピングに最適なPureReadがPureRead+に進化」と記されています。データリッピングには自信があるんでしょう。パッケージ裏の解説では「CDのキズの状況を分析し、ピックを最適にコントロールして再読み取りを行い、正しいデータを読む」とあります。この手の追加機能の多くは(※WINDOWSに限る)といった機能制限がつきものですが、このドライブについては、本体ファームで機能をコントロールするらしいので、一度設定すればMacでも問題なく使用できます。

 早速使ってみました。まずはMacBookAirからFusionでWindows7を起動し、手持ちのUSB→ミニUSBケーブルで本体を接続。その後添付ソフトウェアを使い、ファームウェアを更新してPureRead+を設定します。
 PureRead+設定後は、本体付属のコンバインUSBケーブルで、USBポートを二つ使わないとディスクの読み取りが出来なくなりました。要求消費電力が上がってるって事は、キッチリと設定が生きているんでしょうか。

 その後Macminiへと接続ですが、やはりUSB端子一つの接続ではうまくドライブが起動せず、付属コンバインUSBケーブルを使います(「コンバインケーブル」って言葉、パナソニックの登録商標らしい)。ただ、このケーブルって、ポータブル用途を前提にしてあって、少し長さが足りないんだよね。仕方ないので「玄人志向」から発売されているミニUSB延長ケーブルを使って接続します。このミニUSB用の延長ケーブルってのが、何気に見つかりにくく、アキバのパーツ屋さんでようやく見つけましたよ。もちろん通常のUSB延長ケーブルを使うのもありですが、その場合延長ケーブルが2本になってしまい、かさばるしみっともないので。

 早速リッピングスタート!おぉっ!!さすがPureRead+がもたらす静寂な音楽世界!今までのリッピングデータは何だったんでしょう!??…って事も無く、至って普通に使えています。ただ、ロジテックのドライブではちゃんと読み込めなかったCDも、1発で問題なくリッピングできましたので、読み取り能力は高いんでしょう。あと、比較してないけど音質も良くなった気もするナー。

 完全ドライブレスに向かいつつあるApple製品では、この先外付けCDドライブを買い求めるケースがむしろ増えてゆくかも知れません。ディスクの読み取り能力を重視するなら、コンバインケーブルでUSBポート二つ占領してしまうにせよ、この製品はなかなかお勧めです。

 ちなみに、DVR-XD10Jの海外版として、DVR-XD10という製品が、アキバ界隈では3,000円前後で流通しているようですが、付属ソフトウェアが全く違いますので、今回のようにPureRead+機能の設定が出来るのかどうかが不明。心配な方は、おとなしく国内版を買いましょう。

 アップル純正の「Apple USB SuperDrive」は、スロットローディング方式のため、8cmCDの読み取りが不可能な上、汎用性に欠ける(Apple製品でないと使えない)ため、初めから選択肢には入れていませんでした。見た目はカッコいいんだけどね〜。

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MacMiniの内蔵HDDを1TBに換装

PA203945.JPG ちょっと前に買ったMacminiの梅モデル。

 内蔵HDDが500GBで、ミュージックサーバー運用では、近い将来に容量不足になるんだろうな…と思っていたのですが、つい最近、ブリリアントのモーツァルト170枚組CD-BOXなんて買ってしまったおかげで、最近の世間ではなかなか来ないといわれる近い将来が、もうきちゃいました。

 今朝の時点で、内蔵HDDの空き容量が40GBを切っており、このままならしばらく保つとは言え、手元にリッピングしていないモーツァルトはまだ100枚以上残っており、予断を許さない状況。

 なので、散歩がてらアキバをぶらりと回って、自分的には6,000円台前半位で2.5インチ1TB/HDDが売ってたら買っちゃおうかな〜と思っていたのですが、最近はストレージ系の買い物でいつもお世話になってるTSUKUMO電気の店頭で、東芝のMQ01ABD100というHDDが、ちょうど週末特価+タイムセールの最中でなんと5,580円。こりゃかうわ!と思って買ってきちゃいました。

 ちなみにTSUKUMO電気でのお買い物は、特に休日では「ツクモeX.」がお勧めですよ。よく店頭で「○○○円引きチケット」とか配ってますので、それを利用すると更に安く買えたりします。本店の方でそのチケット配ってるのは見たことないなぁ。

 とまぁ、早速買ってきた2.5インチ1TB。家に帰って速換装作業です。作業にはトルクスレンチ(6個の頂点がある星状)の6Tと8Tが必要になります。

 写真はMacminiから内蔵HDDを取り出した状態。メモリの換装は実に簡単なこのMacminiですが、HDDの換装は意外と面倒で、詳しい解説はあちこちで公開されているバラしページを検索してもらうこととして、概要だけ説明しますと、作業の手順は、ファンを取り外し、ファンの空気を誘導させるためのノズルを取り出し、Wi-Fi用アンテナとそのカバーを取り外し、HDD取り外し+換装…となります。

 ファンの取り外し、Wi-Fiアンテナの取り外し時には、基板からコネクタを外す必要があり、その部分は慎重にやらないと、Macminiを破損させてしまうかも知れません。特にファンコネクタは、見た目だと横に引っこ抜くような形のコネクタになっているのですが、そのまま真上方向に抜くのが正しいです。難易度的には、抜き取る力加減も含め、ここが一番むつかしいかも。
 あと、各パーツが変則的に組み合わさっているので、基板を傷つけないように注意しながら、あちらこちらにパーツを傾けたりしつつ、慎重にバラす必要があります。

 現在使っているストレージをそのまま入れ替えるだけなら、上記のファンとWi-Fiアンテナカバーを取り外すだけで、換装は可能です。しかし、本体内にもう1台ストレージを入れる場合は、マザーボードを含め、完全に本体をバラす必要があり、作業難易度が更に上がりますので、覚悟して下さい。

 しかし…元からあるHDDを取り出すのがね…意外と面倒というか知恵の輪チックというか、本体開口部とマザーボードの間をすり抜けさせるようにしないとHDDは取り出せません。ここもある意味難易度は高いな。あ、取り出す前にHDDのコネクタをマザーボードから抜くのをお忘れ無く。こちらも真上に抜くのが正しいやり方です。

 そんなこんなで、換装作業自体は30分程度。次はデータの移転です。

 まずは、私のMacminiにはモニタがありませんので、卓上のiMacとミニディスプレイケーブルで接続。適当にキーボードとマウスをつなぎ、取り出したHDDを外付けUSBケースに入れて、そこから再起動。新たに内蔵したHDDはMac向けにフォーマットされていませんので、ちゃっちゃと「拡張ジャーナリング」で初期化します。
 その後は一旦システムを終了させ、元のHDDは外し、代わりにタイムマシン用に使っていたUSB/HDD接続して、コマンド+Rキーを押しながら再起動。最近のMacはこれでネットワーク復旧が可能になりますので、そこからタイムマシンデータで復旧を選択。あとは待つだけです(後で気が付いたのですが、初めから「コマンド+Rキー」でネットワークからディスクユーティリティー起動して内蔵HDDを初期化できますので、わざわざ元のHDDをつなぐ必要はありませんでした)

 待つことおおよそ4時間くらいだったかな。タイムマシンからのデータ移転が無事完了。システムを終了させ、Macminiを元の場所に戻してからシステム起動。あとはiMacからの画面共有で初期設定…をするまでもなく、HDD換装前の状態ですっかりと復旧されました。もちろんHDDの容量は1TBに増えています。
 Apple製品は、ハードウェアをいじるのは面倒だけど、ソフトウェア的な復旧などは本当にラクチン。昔はHDD換装となると、OSやらソフトのライセンスやらを全て移転するのに、最低半日仕事だったからなぁ。

 HDD交換後のパフォーマンスはどうなんでしょうね。容量が倍になってプラッタの密度が上がってますので、当然ながらアクセススピードも上がっているはずです。
 一部ではこのモデル、「カリカリ音が気になる」と言われているようですが、私が買った個体はほぼ無音。本体に耳をくっつけるようにすると、確かに「カリカリいってるかな」程度の音しかしませんでした、参考まで…。

 つーことで、無事リッピング祭も再開できます。残り500GBを音楽データで埋めるまでには、さすがにしばらくは大丈夫でしょう。

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▼2012年09月17日

Apple EarPods

E9170212.JPG 巷では新しいiPodやiPhone5で盛り上がっていますが、世間のイヤホンマニアの間で密かに話題になっているのが、今回Appleより発売された新型イヤホン、EarPodsです。

 前評判では結構「音が良い」との評判だったので、安いし世間で出回るようになったら買ってみようかと思っていたのですが、まだ新型のiPod本体がなかなか出回らない中、本日ヨドバシカメラに大量入荷したと、Twitterのフォロワーの方から教えて頂きました。

 アキバまで家から30分。速攻で2FのAppleコーナーでゲットンしてきましたよ。

 購入後、早速開封して聞いてみました。ちなみに、アキバへの往路で使っていたイヤホンは AKG K3003なので、かなり印象にバイアスがかかるような気もしますが、とりあえず第一印象は「オッ、低音出てるなぁ」というもの。
 もちろん解像度などはK3003に比べると相当劣りますが、これが付属品のイヤホンだとするなら、かなりのレベルだと思います。

 ということで、一旦耳をリセットして再度聞き込んでみます。そもそも、従来より付属していたAppleのインナーイヤホンは、付属品と考えれば結構優秀な製品でした。現在でも、オープンタイプの高級インナーイヤホンが絶滅に近い中、自分は逆に周辺の音が聞こえないといけない状況…例えば会社内などでは、今でもAppleの純正インナーイヤホンを愛用しています。

 もちろん、高級イヤホンに比べれば、解像度やレンジなどで不満はあるものの、自然な音造りをしているせいか、聴いていてイヤミがありません。ただ、低音ブーストラジカセや高音域を不自然に強調したDAPで育ってしまった人達には、あの自然さが理解できないんでしょうね。Appleの純正インナーイヤホンを否定することは、まるで大人への階段だと誤解している人が多いみたいで、なんだか微笑ましくなってしまいます。「Appleの純正イヤホンでは音が悪いので○○○○製のイヤホンを4,500円で買い換えました!」とかね。かわいくていいじゃなないですかw。

 しかし、そういったジュブナイル根性丸出しの子供達は、今回のEarPodsをどうやって否定するんでしょう。というのも、率直に言ってこのEarPodsは、世の中の純正付属品イヤホンのレベルを1〜2段階上げてしまったからです。

 低音は必要にして充分、むしろオーバー気味。それでいて、高音域もそれなりに伸びている。そして何より好印象なのは、音楽の中枢を司る中音域の反応とキレがとても良いことです。POPSを聴いていると本当に楽しいイヤホンだと思います。
 あえて否定的な部分を書いてみると、たっぷりとした低音に比べ、高音域の存在感がもう少しあっても良かったかも。それと、あの形状は誰にでもピッタリというわけじゃないんだろうなぁ〜ということ。実際、私は左耳については割とフィットするのですが、右耳についてはすこし違和感があります。

 世の中の高級イヤホンが実質「カナル型」になってしまった中、EarPodsも一見カナル型のように見えますが、こちらはちゃんとオープンタイプのイヤホンです。なので、地下鉄内ではそれなりに騒音も入りますし、音量を上げればそれなりに音漏れもするようです。ただ、逆に言うとオープンタイプである故の音の開放感は確かに感じます。

 EraPodsのスタイルは、非常に独創的といわれているようですが。オープンタイプで、音の流出口をオフセットさせる構造は、昔のSONYインナーイヤホンにも見られました。開発元のソニーでは、そのアイディアは今につながっていないようですが、私としては、Appleはやはり、あの時代のソニーも含め、過去の家電製品を徹底的に研究しているなと感じました。

 なんだかんだで、自称「音質厨」達は、このAppleの純正EarPodsイヤホンも「音が悪い」と叩きまくるんでしょう。ある意味わかりやすい体制に反発する姿勢は、さすがだとも言えなくもないですが、実際に1万円以下のイヤホンを設計・製造している音響メーカーにとっては、悪夢に近い製品だと思います。

 この先、日本製品の廉価版イヤホンが底上げされるのか、それとも執拗なネガキャンで乗り切ろうとするのか…本製品の出来も興味深かったですが、今後の、この製品に対するライバルメーカーの反応も楽しみです。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0


▼2012年09月13日

Mac miniを購入しました

P9113633.JPG LINNのSneaky DSを購入したときから、メディアサーバーを用意したいなぁ…と思っていて、候補としては、QNAPの黒モデルHDD1台刺し2台刺しか…はたまた、Mac miniを購入してサーバー運用かな、と考えていました。

 ただ、どうせなら、専用NASよりも、Mac miniをサーバーにした方が、色々とつぶしがききそうです。

 つことで、心はMac miniに傾いていたとある徹夜明けのアキヨドで【MAC乗り換え応援キャンペーン】 というセールが開催されているのを発見!
 なんでも、今マックの本体を買うと、手持ちのWINDOWSマシンを最低20,000円で下取りしてくれるとのこと。期間は買い取りまでのプロセスを含め今月29日までだったかな?詳細は店舗で聞いてみて下さい。

 で、早速店員さんに詳細を聞いてみると、下取りマシンの条件は、

 ●WINDOWSマシンであること
 ●ブラウン管・トリニトロン管のモデルではないこと

 「箱ナシでも構いませんし、壊れていても構いません」だそうです。2万円増額のクーポン券が発行されますので、買い取りマシンの持ち込みは後日でOK。
 デスクトップ機の場合は、自作機の場合や、モニタ無しでもよいのか、質問ポイントが他にも色々ありそうですが、私は今使っているiMacしかデスクトップPCを買った事がないし、他には持ってもいないので、その辺は聞きませんでした。
 で、もう捨てようと思っていた懐かしのHITACHI FLORA Prius note 220Lノートを下取りに出そうかと考え、その場でIYHを決断。

 買ったモデルは、Mac miniでも一番安い、Corei5/500GB HDD/2GB RAMの仕様。52,500円なので、2万円(正確には20,001円引き)だと32,500円。なんと4割引きです。もちろん、ヨドのポイント還元もちゃんとあります。これ…この調子で何台も買ってヤフオク回せば利ざや稼げるんじゃね?とか考えちゃいますね。

 あ、ちなみに後日談ですが、PRIUSノートはきちんと20,001円で買い取って頂けました。起動確認もしなかったので、本当に壊れていても問題なかったようです。一応ちゃんと起動するんだけどなぁ…。

 そして購入後、同じフロアのPC自作コーナーに行き、DDR-3/1333仕様の増設メモリも購入。4GB×2=8GBにしようか、8GB×2=16GBにしようか迷ったのですが、結局合計16GBの方を選びました。お値段7,350円。こちらは全額ヨドのポイント払いです。もうウキウキで家に帰りましたよ。

P9113627.JPG 帰宅後、早速パッケージを開封します。というか、本当に筐体ギリギリサイズの箱に入っているのね。
 そして、電源を入れる前の処女状態でいきなり開腹。純正メモリモジュール1GB×2を取り外し、8GB×2へと入れ替えます。メモリ交換は工具なしで簡単に行う事が出来ます。

 その後、とりあえず初回設定用に、古いマウスと普段使っているHHKB、そしてディスプレイはmini Displayケーブルで普段使っているiMacのモニタポートへ。イザ起動!

 思うに、まっさらな初期状態からMacOS使うのって相当久しぶりなんじゃなかろうか…。今のマシンも考えてみれば、昔会社で使っていた社のMac環境を移転して使い続けてますからね。そういう意味では新鮮です。

 搭載OSは、今をときめくMountain Lion。iCloudアカウントを設定すれば、おどろく程簡単に、環境設定が終わってしまいます。

P9133647.JPG ここで一旦Mac miniを終了させて、モニタ、キーボード、マウスを全て外し、普段使っているTime Capsuleの上へと移動。余談ですがこれら2台の機械、微妙にサイズと角のRが違うのね。重ねてピッタリサイズかと思ってました。
 そして、電源ケーブルとイーサーケーブルを接続してスイッチオン!そうです。この先はiMac上から「画面共有」を使ってマシンをコントロールしますので、外部デバイスが必要ないのです。

 画面共有は、ネットワーク上にあるMac miniを選択して画面共有ボタンを押すだけ。この辺はWindowsでもMS純正リモホツールがありますが、Macの画面共有が優れているのは、ユーザーアカウントがあれば、ファイル共有さえスタートしていれば、リモート側で特別な設定がいらないことかな。
 とにかく、この状態で、モニタマウスキーボードレスなMac miniが使えるようになりました。

 早速、LINNのDS関連ソフトをインストールして、iMacのメディアデータを全て移転して、Mac miniから音楽再生してみます。
 おぉ…さすが最新CPUと、余計なデバイスが接続されていないせいで、クリアな再生音!という事もなく(笑)、至って普通です。特に音に変わりはないんじゃないかな?

 ただ、kinskyのスクロールスピードは段違いになり、とても使いやすいです。あと、iMacで音楽再生をしていると、同時に色々なアプリを立ち上げて使っていることが多いので、CPUが頑張ってしまい、ファンの音が大きくなることがありましたが、音楽再生をMacminiに切り替えたおかげで、その辺の心配は少しだけなくなりました。

 kinskyが重くて止まることはありませんでしたが、他の処理(AdobeCS系を使っていたり)をしているときは、マシン全体の反応が鈍くなることもありましたからね。

 メディアライブラリの移転や、iOSデバイスの管理をどうするかなど、まだ運用における課題は色々あるのですが、とりあえず格安で手に入ったMac mini、これから使い倒してみます。

OLYMPYS XZ-1


▼2012年08月29日

Mac Audio Explorer

E8280120.JPG 話題の同人誌「PCオーディオガイドブック」シリーズの新刊。今度はMacでのオーディオを紹介した同人誌が発刊されました。ただ、前作のように厚い本ではなく、ある意味で同人誌らしい薄い本です。もっとも、こちらは暫定版らしいので、しばらくしたらまた分厚い本が出来るのでしょうか。マカーとしてはとりあえず抑えておこうと思って買ってみました。

 内容的には…正直そんなに濃い訳ではありません。Macオーディオ技術論というより、再生ソフトの紹介が中心。もっとも、前作のPCオーディオガイドブックがちょっとアレな感じで敬遠していた人も、こちらの記述については割と冷静で楽しめると思います。

 また、前作の内容から、著者はMacに否定的なのかと思っていましたが、基本ポテンシャルはMacの方がPCオーディオとして優れていると書いておられます。実際、高品質再生ソフトについては、珍しくWINよりMacの方が多いくらいだしね。

 購入場所は毎度お馴染み「COMIC ZIN」コミケでは800円で売られていたようですが、このお店では1,100円だったかな?で売られています。ちょっと割高な気もしますが、ま…同人誌だし、仕方ないかも。

 完全版についても期待しちゃいますね。

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▼2012年08月05日

LINN SNEAKY MUSIC DS

E8049983.JPG ついに私のオーディオ人生もネクストワールドへ!

 つことで、ここの所ネットワークオーディオ界で威勢の良いLINNのDSシステム、LINN SNEAKY MUSIC DSを今更ながら購入してしまいました。
 本当は、Majik DSとか欲しかったのですが、さすがに単品コンポ50万円前後というのは、いい歳ぶっこいて転職マニアである私には、とてもじゃないが買ヘナイ…。

 このモデル、既に日本国内ではライン落ちしてしまっていますが、英国本国では、まだきちんとライン入りしています。さすがにディスコンになってしまうと、ソフトウェア面でのサポートが少し不安ですけど、これならまだ安心して購入できますね。

 日本国内の価格は、2008年当時で294,000円(税込)と、リンにしちゃ安い!と思ってしまいますが、普通に考えれば30万円のオーディオ機器になる訳で、ハッキリいって安くはないです。しかし幸いなことに、日本でライン落ちしているせいか、こちらのモデルはどうやら海外から通販で直接購入できるお店もあるよう(通常LINNの販売店は国外向けに製品を売ってくれない)、今なら円高日本バンザイ価格の送料込みVAT抜き+日本への送料込価格でナント907.33£!、1ポンド125円で計算すると、約113,400円(消費税抜)価格になってしまいます。

 すげーな、これなら直接注文しちゃおうかな…と思いながら念のためヤフオクをチェックしたら、こちらも国際相場が反映されているようで、以前は中古でも20万近い相場だったSNEAKY MUSIC DSも、10万円以内で落とせるみたい。早速二件をウォッチリストに入れて、チェックしていたのですが、結局10万円ギリギリ切った即決価格の方を落としました。即決なら送料込みだというし、オーディオクエストの怪しげなLANケーブルを2本おまけにつけるとのことだったので。
 ま、この手のグッズには興味ないとは言え、価格的にもいずれ、一度は遊んでみたくなるモノ(笑)ではありますので、それを先取りしたと思えばトクだったと思う事にします。参考に新型機である「SEKRIT DS-I」は、デジタルアンプが、あまり評判よろしくないようです。形は好みなんだけどね。詳しくは2chのスレでも掘って読んで下さい。

 で、早速音出しをしてみます。以前はセッティングにも大分手間取るとの評判だったLINNのDSシリーズですが、最近ではサポートソフトウェア群のおかげで、随分と楽になったようです。
 特に、以前はNAS(ネットワークディスク)必須だった事が、SongBoxというLINN純正アプリを使い、PC内のデータから再生できるようになったことで、大分設定の敷居が下がりました。つまり、iTunesで音楽データをリッピングしている人は、SongBoxを起動させれば、そのままDSに音楽データを転送することができます。
 もっともPCからの再生は他にも方法があるのですが、ややPCとネットワークのスキルを要求されます。といいつつ、そういえば自分のiMacも、AppleTV購入したときに遊びでDNLAサーバー化していたので、考えてみればSongBox必要なかったかな?

 ちなみに私のPCはiMac 27-inch Late 2009で、OSはLionとなります。このエントリでは、そちらを前提にお読み下さい。

 前置きが長くなりましたが、まずはオーディオ機器への接続です。アンプにつなぐ場合はRCAケーブル、トランスポートとして使う場合は同軸・もしくはTOSLINKケーブル、また、パワーアンプも内蔵していますので、そのままスピーカーにつなぐことも可能です。私の場合は、NAC-12に接続するため、RCAケーブルを接続します。
 つぎはネットワーク、LANケーブルを接続して自宅ネットワークにSNEAKY MUSIC DSを参加させました。
 最後に電源です。SNEAKY DSは電源スイッチがありません。そのため電源ケーブルを挿してシステム起動となります。ケーブルは一般的な着脱式3ピン電源ケーブル。DSはユニバーサル電源化されていますので、240Vでも100Vでも自動で認識します。起動後本体前面のロゴにあるランプが点滅し、問題なければ青く光るはずです。光らない場合は何らかのトラブルだと思われますので、接続を見直して下さい。

 私の場合、SNEAKYの初期IPアドレスは、192.168.1.20で接続されました。中途半端な数値だし、こちらデフォルトではIP固定なのかな?
 無事ネットワークに参加できれば、次は本体の設定です、LINN JAPANのサイトからKonfigというアプリをダウンロードして起動します。「c」じゃなくて「k」なのがLINNっぽいよね。
 初期設定をした後、内蔵パワーアンプをオフにし、音楽出力を固定に設定しました。出力可変でも使えますし、その状態では再生ソフト側でボリウムもコントロールできて便利なのですが、これだと音質劣化が激しく、ちょっと使い続ける気にはなれませんでした。

 再生のコントロールは、PC、iOSデバイスから、Kinsky Desktopというソフトを利用します。こちらもLINN JAPANのサイトからダウンロード可能です。やや、インターフェイスにクセを感じる作りですが、特にマニュアルを見ずとも使えると思います。

 さて、いよいよ音出しです。このブログを昔から読んでいる人には繰り返しとなりますが、システムは、プリアンプがNaim Audio NAC12、パワーアンプが同じメーカー、Naim Audio NAP250、そしてスピーカーがMerlin EXL-1となります。

 初日はすこし音が眠くて安定しない印象だったのですが、2〜3日通電しておくと大分目覚めてきたようです。かつてのリンの音に比べると、少し華やいだ印象もありますが、やはりきちんとクッキリハッキリした端正な音を奏でる所は、LINNだなぁ…と思います。こちらを「地味」と評価する人もいるようですが、音を派手にするなら、ソース機器でやっちゃいかんよね。

 音質については、好みとしての評価を除けば、自宅のCDP LINN KARIK IIIでは比較になりません。DSの音は、デジタルというより、アナログに近い実像感があります。
 アナログは捨てられないな〜と思いつつ(LINN AXISが壊れたので今ADPはないのですが)、CDについては、メディアは残るかもしれませんが、CDプレーヤーというジャンルはオーディオから消えるでしょう。というか、既にLINNは数年前より、アナログを除く回転系プレーヤーの生産を終了しています。その当時は「思い切りがいいなぁ〜」と思っていましたが、この判断は正しかったですね。

 リッピングデータは、FLAC、ALAC、AAC、MP3と、一般的な音楽データは何でも再生できると思っていいでしょう。また、比較試聴でもしない限りは、どんな形式のデータだろうと、その音には満足出来るはずです。

 更にDSでは、ネットワークラジオも再生できます。TuneInに登録すれば、プリセットデータもKinsky Desktopから選択できますので、とても便利。もちろん送り出し局によって音質はそれなりになりますが、地方のコミュニティFMや、アニソン専門チャンネルなどを、メインシステムからダラダラ聴くのも楽しいものです。

 と、価格を除けば(笑)このSNEAKY MUSIC DS、いい事尽くめのようではありますが、しかし、ネットワークオーディオになって、少し音楽を聴くのも面倒になるかもなぁ…と思ったのも事実。

 最近ではオーディオ以外でも、家電製品全般がネットワークに統合してゆく流れが起きていますが、その場合、ネットワークのトラブルとか誰が解決するのかな?また、このSNEAKY MUSIC DSでも、何故か急にネットワークから認識できなくなるトラブル(DSのせいじゃないと思うけど、なにが原因かなんて特定しようもない)が起きたりと、この手の機械に慣れている人ではなければ、これらのトラブルをササッと解決するのは難しいのではないかとも思いました。

 次のステップとして、やはりソースデータ倉庫としてNASを導入するか、あるいは音楽再生用PCを用意するか…色々選択はありそうですが、しばらくはiMacからの音楽再生を楽しむこととしますかね。NASなら下記リンクのモデルがいいかな〜と思ってます。

 そうそう…最後になりましたが、LINNのDSシリーズは「PCオーディオ」ではありません。その辺を勘違いすると、導入のイメージで誤解してしまうかもなので注意です。PCはあくまでもコントローラーで、音楽データは全てDS内に転送した後にデコードされて再生されます。そのため、PCの種類やOS等は、一定の処理速度さえあれば、基本、再生の質には関係ないと考えて下さい。

OLYMPUS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0

▼2012年03月14日

Tell Your World(初回限定版)

P3132733.JPG 昨日アキヨドで買ってきました。売り場では、私以外にも手にしている人がいたから、結構売れてるんじゃないかな。買ったらポストカードをおまけにくれました。

 初回限定版DVD付きですが、きっとDVDは見ないんだろうな。つか、他のCDも初回限定版付属DVD付きとか売ってると買っちゃうんだけど、いつも見ない(笑)

 もちろん、元はGoogle様のCMなので、動画はきちんとようつべで公開されてます。でも、きっとDVDに入ってるのは更に尺が長かったりして、ちょっと違うんだろうね。

 曲がネットで公開されている上に、iTMSで売られていて(←iTunes開きます)ランキングの1位を取り、なおかつ最後にCD発売で、これが売れちゃったら、CDが売れないのは○○のせい(キリッ!とか言っている人達、どう言い訳するのか、ちょっと楽しみな気もします。

OLYMPYS XZ-1


▼2012年02月13日

キツツキと雨・オリジナルサウンドトラック/オムトン

E2118818 今回発売されたオムトンのニューアルバムは、サウンドトラックですね。どんな映画なのか知らないのですが、とりあえず買ってみました。

 音楽的には、今までのアルバムよりもバラエティ豊かな感じなのですが、やはりサントラだけあって、ちょっと曲の尺が短いかなと。できれば、この曲をベースにもっと長くノレる曲にアレンジしてくれると嬉しいなと。

 聴いていると、相変わらず、頭をコツンコツンと叩かれる感触が気持ちよい音楽でした。よかった。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 11-22mm F2.8-3.5


キツツキと雨/オムトン

▼2012年01月30日

Simeon Ten Holtの曲がiTMSとAmazonMP3で大量リリース

2012-01-30 自分もさっき気がついたんだけど、iTMS(iTunes開きます)Amazon MP3ストアでSimeon Ten Holt爺のアルバムが大量リリースされてますね。

 特にiTMSの方はPlus配信なのでDRM(Fair Play)によるガードもかかっていません。

 聴いたことないアルバムも沢山あるので、いくつか買ってみようかな。ミニマル好きな人にはお勧めッスよ。

▼2012年01月05日

AKG K3003のイヤーチップを考えてみる

20120105_03.jpg せっかく買ったので、色々とチャレンジしていますが、今度はイヤーチップのお話しです。

 ご存じのように、最近の高級イヤホン界隈では、より自分にフィットするイヤーチップ、または音質向上を狙い、純正以外でもいくつかカスタマイズチップが売られています。有名なのはコンプライだったりしますが、他にもモンスターケーブルも面白いチップを発売していますね。

 という事で、それらのチップを交換することで、より音質の向上と極上のフィット感を得られるかという実験になります。

 写真左側から順番に使用した感想を書いてゆきますね。

 1:AKG K3003純正チップ(Mサイズ)
 私の耳には一番フィットしました。初めから結論を言ってしまって申し訳ないのですが、結局純正が一番音もフィット感も優れているかな?という印象です。シリコンなので拭いたり洗ったり出来て、清潔を保ちやすいのも魅力です。

 2:10 Pro用シリコンチップ(Mサイズ)
 ご存じ、少し前にはER-4やE-5と高級イヤホンの覇を競っていた、アルティメットイヤーズの10Pro、それに付属していたMサイズのチップとなります。こちらのチップも素材はシリコン。チップの先端と奥でシリコンの厚みが変わっていたりとなかなか凝った作り。遮音性は純正より高く、耳へのフィット感もいいのですが、純正に比べると、少しだけ音がこもる印象。しかし、音も含め総合的には甲乙付けがたい性能。

 3:コンプライT500(Mサイズ)
 汎用イヤホンチップの先駆けとなるコンプライ。元は米軍ヘリコプター搭乗員用の耳栓にも使われていたそうで、遮音性はピカイチ。K3003に使用すると、耳へのフィット感は抜群ですが、音は高音がやや吸われる印象があります。他、スポンジ素材なので、耐久性や常に清潔を保つのが難しいのが難点。ちなみに写真では黄ばんでいますが、これは私の耳が汚いからではなく、数年前に買ったままの開封未使用品なので変色しているのです。新品買ったらまた音とフィット感の印象が違うかもしれません。

 4:モンスター・スーパーチップス・フォームタイプ(MSサイズ)
 ご存じ、モンスターケーブルが発売しているイヤーチップです。本当は自社の製品用なんでしょうが、様々なメーカーに使用するためのオプションステムが付属しており、汎用性は高いです。K3003の場合は、そのまま入ります。フォームタイプということで、コンプライのようなスポンジなのですが、先端はシリコンで覆われていて、表面もツルッとしたコーティングが施されており、コンプライより耐久性は高いです。その分素材が堅く、耳へのフィット感はイマイチ。音はさほど悪くはありませんが、私の耳には少し大きすぎて耳が痛くなってきました。遮音性も高くありません。

 5:モンスター・スーパーチップス・フォームタイプ(Sサイズ)
 ならばSサイズならどうだ?という事で購入してみた、上記と同じフォームタイプのチップとなります。ちなみにモンスター・スーパーチップスはサイズ別に色分けがされており、同サイズでのカラバリはありません。試してみた結果ですが、一回りチップを小さくしたおかげで、無理せず耳に入るようにはなったのですが、どうも私の耳にはフィットしていないようで、音が逃げているような印象でした。具体的に言うと、低音も高音も何となくスカスカで力を失っています。私的には残念な結果です。

 6:モンスター・スーパーチップス・ジェルタイプ(Mサイズ)
 初めて購入したモンスター・スパーチップスとなります。サイズはMを選択したのですが、わぁの耳には全く入りませんでした。無理矢理詰め込んでもまともな音にならず大失敗です。モンスターのチップは、普段使っているサイズよりもワンサイズ、あるいはもう一段階小さなサイズを選択するのが吉です。

 7:モンスター・スーパーチップス・ジェルタイプ(Sサイズ)
 ならばSサイズならどうじゃい!という事で購入してみたチップ。耳にはなんとか入るようになりましたが、少し耳穴がイタイです。音もさっぱりダメで、これならK3003とけいおん!スペシャルイヤホンでいい勝負できそうな気がします。もっとも、この痛みはチップのサイズというより、このジェル素材が思いの外堅く、私の耳の形状には全くフィットしないからなんだろうなーという結論。耳にフィットさえすれば、シリコンの外皮の中はジェル状のシリコンで満たされているため、水洗いも可能だし清潔も保てるし、何よりも耐久性が高そうだと思っていたのに、残念な結果でした。

 とまぁ…こんな感じッス。ちなみにモンスター系のチップは、イーイヤでバラ売り(¥680円)で売られていますので、サイズに迷う人はそちらから買い揃えるようにしましょう。店頭でチップの試装着も出来ますが、短時間でとっかえひっかえしている環境では、あまり参考にならなかった気がします。

 色々と買い散らかしましたが、結局は純正が一番よかったという、幸せの青い鳥的な結果になってしまいました。さて、皆さんの耳にフィットするのはどのチップでしょうか?

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▼2012年01月04日

SONY ICF SW7600G

20120104_01.jpg 年始は何故かラジオにはまってしまってしまい、BCL入門機としても名高い、ソニーのICF SW7600Gとワイヤアンテナを引っ張り出して、北京やらベトナムやら北朝鮮やらモンゴルの短波放送を聞いたり、昼間はFMラジオ聞いたりと、久しぶりにラジオライフを満喫していた。
 ちなみにこの機種、正真正銘メイド・イン・ジャパンの十和田オーディオ謹製だよ。

 しかし…久しぶりに聞くラジオはなんだか気持ちが落ち着いていいなぁ…。午前中、午後の時間放送しているテレビ番組は、ある種専業主婦しか相手にしていないせいか、内容がとにかく下品極まりないモノばかりなのだが、昼間のFMラジオとか聞いていると、様々な人達を相手にしているせいか、パーソナリティーがみんな前向きで明るく、世間の話題やリスナーの失敗ネタなどを面白おかしく話してくれて、なんというか、聞いていても心地よいというか、家で自宅警備員やってる人は今すぐテレビ投げ捨てて、昼間はラジオ聞いている方が絶対いい!とつくづく感じた。

 他、夜間のお楽しみになる国際短波放送は、それこそ日本のメディアで聞くニュースや情報とは全く位相の違うネタを紹介してくれたり、今流行っている曲はこちら!とかドヤ顔で紹介してくれる音楽が、またなんというか…日本で聞くヒット曲とは全然感じが違う曲だったりして面白い。
 近頃は、インターネットのおかげで世界は狭くなったとは言われつつも、やはり世界はまだ広いなーと感じさせる。

 そんな国際色豊かな短波放送、日本でBCLマニアが減っているというのもあるが、世界的にも短波での放送を取りやめ、インターネットラジオでの配信へ徐々に切り替わりつつある。
 それでも、アンテナの向きや設置方法を工夫して、雑音混じりの先から聞こえてくる音声は、その不便さ故に距離感を如実に感じたりして、とても興味深い。インターネットラジオだと、ネット環境さえあれば、何処でも普通に聴けちゃって、あまりありがたみもないしね(笑)

 もちろん、世界のそういう技術推移を否定するつもりはないのだが、ワイドバンドのラジオを手に入れて、チューニングダイヤル(ボタン)を少しずつ回しながら未知の放送局をハントする楽しみはやはりいいよねー。
 昨日など、どう考えても単なる学級会(演奏会?)の合唱だよねこれ…みたいな謎放送が受信できたりして、不思議ながらもずっと聴いていたりして、なんだか電波の向こう側でこのコンテンツを発信している人達と妙に親近感が沸いたりしたモノだ。

 ラジオ用アンテナ、屋外には配置したことがないが、室内にはピンで部屋の隅へと導線を渡していた事もあった。ま、この先どれだけBCLにハマるかは別としても、ラジオというコンテンツを見直すきっかけになったのはとても有意義な体験であった。

 写真奥にあるラジオは、去年購入したICF-SW23というラジオ。ICF SW7600Gとのサイズ比較のため置いてみました。自宅は正直電波環境がよくないので、短波放送を聞くのにはあまり適していないのだが、簡易ワイヤーアンテナを装着すれば、このラジオでも短波のモンゴル日本語放送とか、充分聞けたりします。ラジオって面白いね、ホント。

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▼2012年01月03日

けいおん!スペシャルイヤホン・月刊ニュータイプ1月号付録

20120103_02.jpg 最近は本屋さんにいけばなんだって手に入る時代になったね〜。ということで、今月の月刊ニュータイプは、なんとけいおんのスペシャルイヤホンが付録についてます。お値段780円也。

 家に帰って早速開封。わが家のフラッグシップイヤホンAKG K3003とガチ勝負してみましょうか!

 まず本体を見て驚いたのが「カナル型」だと言うこと。付録のイヤホンでカナル型は珍しい気もするけど、今ではそうでもないのかな?付属のチップはSサイズで、私にはちょっと小さいような気もするけど、装着してみたらすんなりとフィットして入りました。
 ただ、写真でも判るように、ステムとシリコンチップのスキマが小さいので、耳に合わせて変形する量も少ない為、耳型への適合性はあまりよくないかもしれません。ピッタリくる人とそうでない人に結構別れそう。
 あと、L/Rの刻印が判りづらいなぁ〜。本体ケーブル付け根の裏側にありますので、見当たらない人はその辺をチェックしましょうね。

 で、試聴してみたのですが、明らかに低音が不足しておるな。やはりこれはチップの問題ではないかと思い、家にあったコンプライのT500に交換して聴いてみましたよ。

 そしたらなんとビックリ…目の前にはまさに惟ちゃん達のステージが出現する豊かな音場が…ってなことは当然無く、やはりチープな音です。全力で言わせて頂くと、K3003に比べ、ダイナミックレンジ、解像度、音場感、音の美しさ等々…全ての面で劣っております。当たり前だよね。感度は低目、プレヤーの音量を少し上げましょう。想像してたよりはちゃんと音楽鑑賞できます。
 ただひとつだけK3003に優っている点は、耳への装着感。割といいですね。この星形のとんがり部分が本体が耳たぶに引っかかるように固定されますので、装着感はゆるくてもちゃんと耳にフィットした感じになります。

 ま、音の品質は100均イヤホンと変わらない気がしますが(100均イヤホン聴いたことないので知りませんが)、なんたってこちらはカナル型だし、初カナルを試すきっかけにするには丁度いいのではないかと。大きなお友達は一回り大きなイヤホンチップのご用意も忘れずに。

 ただ、このイヤホン装着して外出する勇気、わぁにはないな…(笑)

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▼2011年12月27日

VICTOR STH-2 / STH-10

20111227_02.jpg クラシックヘッドホンのコレクションも、ボチボチ紹介していきますかね。

 こちらは名門VICTORが発売していたヘッドホン、左がSTH-10、右がSTH-2となります。
 どちらも、地元のハードオフかなにか…忘れましたが、その辺で購入したモノ。両方とも箱付きで、特にSTH-2の方は新品デッドストックだったみたい。

 音に関しては、さすが1960年代に作られただけあって、少し締まりがない感じですが、それでも聴いていてそれなりに楽しいサウンドです。上下ともナローっぽくはありますが、それなりに音も伸びています。特にSTH-10の方は低音が結構響く感じです。

 両方とも1,000円前後で手に入れた品にしては、なかなか楽しめるモノでしたよ。ヘッドホンは集めても場所をとりませんし、こうやって古い機種をコレクションするのも楽しいかもしれませんね。

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▼2011年12月25日

AKG K3003のチューニングノズルを試してみる

2011122501.jpg 死ぬ気で買ったK3003、向こう数年間は仕事辞められないな…って勢いですが(笑)、とりあえず毎日楽しんでいます。いいねぇ…音は本当に惚れ惚れしますよ。

 さて、そのK3003ですが、セットにはチューニングノズルなるものが付属していまして、そちらを交換することにより、音色の変化を楽しむことができます。とは言ってもSE-CLX9のように何がなにやらしっちゃかめっちゃか…みたいな感じではなく、シンプルに高・中・低の3種類から選択できるだけです。ノズル内の形状のみで音質を変更しますので、電気的な欠損はありません。

 ということで、3種類のノズルを付け替えてテストしてみました。テストはその場で交換して比較するのではなく、3日間にわたりノズルを交換したまま外出し、様々な環境で聴いてみた印象となります。使用チップは純正シリコンのMサイズと、昔10Pro用に買ったコンプライT500Mサイズの余り物、こちら古いので経年劣化があるかも。

 まずはデフォルトで装着されているREFERENCE SOUNDの印象から。デフォだけあって、とてもバランスがいい気がしますね。低音が若干不足気味に感じるのもAKGトーンという感じで宜しいです。多分こちらのノズルを選択する人が一番多いのではないでしょうか。不足気味の低音も、純正のシリコンチップから、コンプライのスポンジチップに交換すると解消されます。

 次に試したのがBASS BOOST、こちらは低音増強ですね。なかなか好印象ですが、明らかに高域部分がマスキングされます。ただ、純正シリコンチップを使って、毎日の通勤などで使用する際は、むしろ迫力があっていいかもしれません。こちらだとコンプライは少しウザイかな。

 最後がHIGH BOOST、高音増強です。こちらのノズルにすると低域が減衰します。高音増強による相対ではなく、ちゃんと低音域が弱まります。ピアノなどはとても綺麗になりますね。とても品位あるサウンドになりますが、少し迫力不足でしょうか。こちらはコンプライで耳を密封しないと、低音不足でちょっとストレスを感じます。

 とまぁ、こんな感じですかね。
 注意してほしいのは、こちらの結果は、私の音質的好みと、それにここが重要ですが、私がもつ耳の形状で判断した音だということ。例えば、耳穴が小さ目な上バッチリとK3003がフィットする人にとっては、REFERENCE SOUNDでも低域が多すぎでHIGH BOOSTが丁度いい、という結果になるかもしれません。上記の比較は、あくまでも私が自分で試した結果に過ぎないということに留意して下さい。

 色々テストした結果、私はREFERENCE SOUNDにコンプライのチップという組み合わせで聴いています。ただ、コンプライの閉塞感があまり好きではないので、純正シリコンチップにBASS BOOSTという組み合わせにしようかな?とも悩み中。特に毎日の通勤で使うと、コンプライの抜き差しは面倒だしね。

 この手のオーディオ製品は「結局のところデフォルトが一番」などと安易に考えてしまいがちですが、折角メーカーから自分好みのチューニングを託されている訳ですから、色々試してみると良いかと思いますよ。
 ただ、ステンレス製のノズルは小さくて落としやすいし、部品代としても高そうなので、交換する時は無くさないよう注意しましょう。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2011年12月24日

FLAC PLAYERに★ひとつ付けてしまいました

20111224_01.jpg ま、表題の通りなんですけどね。iTMSの評価コメントの話ですよ。一応ここで表明致します。理由は、だって…自分の環境では使えないんだもん。

 といっても、別に使えない腹いせにコメントと評価入れた訳ではなく、使えないなら使えない事は報告しないとね。その点は別に嘘ついてないです。850円というそれなりに高価なアプリでもありますし。

 症状としては、インストール2〜3日までは普通に使えていましたが、その後は起動直後にアプリが落ちるようになり、全く使えなくなりました。話は前後しますが、私の使用環境は、iMac 27inch CD2モデルにOSはLionで、エンコードはXLDでFLACに変換、プレーヤーはiPhone4sとなります。特殊な環境でもないと思うんですけどね。

 で、今日にかけて色々試してみたのですが、今はなんとか使えています。使えるようになったポイントを整理しますと、

 ・入れるデータ数はCDアルバムで4〜5枚分までなら落ちない。

 ・特定のデータ…というか、特定のアーティストのデータを入れると落ちる。

 というもの。どちらかが原因なのか、相関関係があるのかわかりません。とりあえず高音質エンコードで聴きたかった特定のアーティストのデータは、それだけを入れても落ちるので諦めています。再エンコードしてもダメです。また、アルバム4〜5枚分というのも微妙なさじ加減で、データ入れた直後は問題なくても、外出してから改めて音楽を再生しようとすると落ちるようになったりと…プレーヤーとして信頼性がまるでない状況です。

 ただ、音については内蔵iTunes(最近は「ミュージック」というのか)に比べると結構いいです。特に私好みなのが、ミュージックよりも音の減衰感に締まりがある点。FLAC PLAYERを聴いた後、純正のミュージックに戻ると、音がなんだかブヨブヨした感じになります。元々iPhone 4sの純正サウンドは、他社製DSPに比べ、割と締まった印象がありましたが、さらにそれがHi-Fi的に綺麗になったといえます。激変!までは行きませんが、使い始めると純正ミュージックには戻りたくないな…と思いますね。

 これだけ高性能なプレヤーなのだから、ちゃんと使えないというのは非常に惜しいです。次回のアップデートで、私のフィードバックが生かされ改良されることを望んでいます。

▼2011年12月17日

AKG K3003

2011121701.jpg ムシャクシャして買った。後悔はしていない…いや、少ししてるかも(笑)

 つことで、AKG掲載価格桁間違えてんじゃないのK3003です。年末の仕事で小銭が入るから買ったったわこんちきしょう。

 でもね、これはすごいですよ。ハイエンドで音がいいイヤホンってレベルを超えています。解像度、ダイナミックレンジ、そしてこれが一番ですが、音楽を聴く楽しさ…全ての面で、従来のハイエンドイヤホンのレベルを超えていながら、AKGらしさをしっかりと残しています。

 私はカスタムインプレッションのイヤホン買った事はないですが、過去、それらを耳型が合わないなりに試聴してみた印象(試聴になるかどうかはさておき)からしてみても、このK3003は従来のイヤホンの概念を超えていると感じます。特に、高解像度=高音質という、やや一元的評価しかなかったハイエンドイヤホンに、超高解像度でも楽しい音、という価値観を新たに与えたこの製品は、まさしくエポックメイキングです。

 また、この製品で驚愕する点は、バランスド・アーマチュア2Way+ダイナミック型の系3Wayなのに、ネットワーク回路が存在しないようにみえること。そうだとすれば、つまり、各ユニットに入る信号は、電子回路による調整を全く受けず、ユニット自身の特性、または配置という物理的法則のみによって各帯域に分離・チューニングされている事になります。そして、その組み立てと調整は、全てAKG本社のあるオーストリアで全品検査という形で行われているそうです。高価なのも頷けますね。

 この手の高額品を購入するいい訳として「人は五感を直接刺激する製品に対して驚くほど無力である」といった言葉がありますが、一度本製品を耳にすると、従来のハイエンドイヤホンを遙かに凌駕する、驚くほどの緻密感、スケール、そして音楽の楽しさに魅了されるに違いありません。
 少なくとも、現行その他製品のイヤホンとは次元が違う、圧倒的高音質に驚嘆すると同時に、この音質をポケットに入れて持ち歩ける現代社会の技術力に感謝することしきりです。そしてその比較対象は、イヤホンではなくヘッドホン、個人的にはEdition系すら敵にするレベルだと感じています。

 iPhoneなどのDSP直接でも充分に音量は取れますし、その高音質を充分に堪能することができますので、興味がある方は、危険かもしれませんが、一度販売店で試聴してみては如何でしょうか。

 ただし、その結果購入を決意しても、今のところは市場では品薄で、注文してもいつ手に入るのかわからない状況が続いているようです。

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▼2011年11月29日

奥井亜紀Live/君と輪に永遠に

20111129_01.jpg 去年一昨年に続き、今年も出かけてきました奥井亜紀たんのライブ。今年は歌手生活18周年だそうで、ライブのタイトルは「君と輪に永遠に」だそうです。
 今年のライブは、ちょっとしっとりめの曲構成だったかな。去年に比べて少し落ち着いていた感じ。それと、未発表曲が多かったですね。
 そろそろ新しいアルバムが欲しい所ですけど、ま、すぐに出せない理由は色々あるんでしょうな…というのがある程度想像できてしまうのがなんとも、というのは一緒に行った友達の弁。

 今年のライブで非常に印象的だったのは、ライブ最後の方、奥井亜紀が発言したコメント、

あの頃はインターネットとかなかったので、ファンの人が私をどう思ってるかわからなかった

 と言って感極まり、彼女が涙ぐんでしまった部分。この歌手とは思えないストレートすぎる素直な発言に、あぁ、本当に辛かったんだろうな、と思えた事と、やっぱり、色々問題はあっても、世界はきっと良い方向に進んでいるよ、と思ったこと。未だに「ネットでのバーチャルなコミュニケーションは実体を伴わない」とか言われたりしますけど、そのネットを使っているのは人間だから。

 写真のアルバムは、そんな、彼女が“辛かった”時期に作られたアルバム…なのかな。作っている人は辛かったのかもしれませんが、このアルバムで歌の暖かさと力を知った人も、きっと大勢いると思います。その気持ちを、手軽に共有できるようになった今のネット社会、私は素晴らしいと思いますよ。

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B型のオンナ/奥井亜紀

▼2011年10月20日

Steve ReichのCDを2枚ほど

2011102001.jpg タワレコでお買い物。スティーブ・ライヒの新譜が2枚出ていましたので、光の速さ…いや、ニュートリノの速さで買ってきましたよ。

 まず1枚目は、あの9.11テロを題材とした「WTC 9/11」というアルバム。サンプリング音声を使いまくった表現は、彼お手の物ですね。NPR MUSICのサイトで、太っ腹にも全曲試聴が出来ますよ。

 2枚目は、新曲という訳ではないのですが「Different-Trains/Piano-Counterpoint」という、最近新録音されたアルバムです。みなさんも何処かで一度は耳にしたことがあるであろう「デザートミュージック」の他、CD初収録となる「ピアノ・カウンターポイント」が収録されています。

 下に見えるカードは、タワーレコードでお馴染みの「タワレカード」です。集めると枚数によって色々特典があるのですが、今回は「けいおん!」仕様とのことで、マニアな人にとってはコレが特典みたいなモノですね。特定の日に3,000円以上のお買い物で1枚もらえます。

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▼2011年08月30日

電線一本で世界を救う/山下 博

20110830_01.jpg オーディオやってると、コンポやスピーカーをつなぐケーブルの品質にこだわるのは当たり前なのだが、そんな事すら認めない(認められないほど耳が悪い?)人が今でも多くいる。

 ま、確かにオカルトが跋扈するオーディオ業界だというのは私も認めるが、だからといって、ケーブルで音が変わらない…と言っている人は、困った事に、まるで自分達が科学的思考を持った科学を代弁するような口調で「音は変わらない」という。ここまでなら「勝手にすれば?」と思うのだが、そういう閉鎖的思考を持った人たちが、実際の科学技術の発展を阻害しているというのなら大問題。

 クルマのアースチューンについては、最近チラホラと聞かれるようになってきている。ただ、実際にアースチューンしたと言っている人達の車を見ると「こんなんで大丈夫なの?」という施工がほとんどで、更にそういう人達の車に限って「なんだか調子が悪い」とか、しょっちゅう言っている気がする。ちなみにアーシングの弊害については以前もこのブログで書いた。その通りだと今でも思っている。

 で、この本。実はこの人の影響を受けた(?)人が行った、銀線裏打ちをしたオーディオ機器は、確かに音が変わった。友達でも銀線の接続ケーブルにはまっている人は何人かいたし、その効果も耳で確認した。
 そのノウハウを自動車のアーシングにも応用すると、燃費改善や排ガス削減の効果があるらしい。私にはこの効果が「絶対にある」とは主張できないが、オーディオの経験からすると、何らかの効果があってもおかしくないと思っている。だからこそ、是非、もっと色々な場所で検証を重ねて、それが正しいのかを実証してほしい。そして、正しい自動車のアーシングについての効果を、もっと広めてほしいと思う。

 また、本書で言うとおり、そういう未知の現象へのチャレンジが、今の日本の技術者にかけているとするならば、日本の技術者達はすっかり科学的思考を失ってしまったのではないかと、別な位相からも心配してしまう。是非、健全な科学的思考を取り戻してほしいものだ。

 大体、アースの具合でクルマの調子が変わるなんて、ちょいとクルマをいじってる人からすれば、もう常識に近い。MGFになってからは、一応コンピューター付きの精密機器(笑)になったのでやっていないが、オールドミニに乗っていた時は、何度もアースポイントはいじったり磨いたりしていたもんだ。

 ちなみに、どうしてケーブルで音が変わるのかについても、本書では簡単に推論が書かれている。ケーブルの効果を信じないオーディオマニアの方も、一読されてみては如何でしょうか。

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▼2011年08月28日

ソニーのコンパクトラジオ・ICF-SW23

20110828_02.jpg 父親が外出時にラジオをよく聞くとのことだったので、今年の父の日には、ちょっといいラジオを買ってあげようと思っていたのだが、いわゆる「完全地デジ化」の影響で、ここしばらく、電気屋さんの店頭からは、まともなラジオが消えていた。

 何故かというと、日本の市販ラジオはテレビの音声を一部受信できるモデルがほとんどだったりするのだが、アナログテレビ電波が完全停波するにあたり、それらの電波が受信できなくなるから。

 当然製品の一部修正が必要になるのだが、ただ、ラジオとしての機能が変わる訳では無く、多くの製品については主に周波数表記の問題でしかない。しかし、地上波音声完全受信機能が付いていたワイドバンドモデルについては、そもそもその機能がいらなくなった訳で、そういう小変更のため市場から製品を引き上げた、というメーカーも多かったようである。

 ま、そんなこんなもあり、まだ品薄ではあるが、最近ようやく市場にもボチボチラジオが戻ってきたようなので、遅い父の日プレゼントということで、どうせなら短波放送も聴けるラジオがいいな〜と、この製品を選択した訳。スタイルも「ザ・ラジオ」という感じでカッコイイしね。

 プレゼント後に、自分もちょっとこの製品に興味があったので、こっそり父親の部屋から持ち出して使ってみた。チューニングは最近では珍しいアナログ方式で、シンセサイザー式が主流になった視点からすると、やや雑音混じりという感じだけど、こういうのも結構いい。
 本体サイズに似合わない位のでかいアンテナが付いているので、電波のつかみも大体なんとかなる。ただ、私の机のようにPCが3台も置いてある環境だとノイズが酷く、ラジオ電波のつかみも結構大変。また、昼間のせいか短波については入りがあまり良くない。もっとも、私が住んでいる場所はテレビでもラジオでも電波状況が悪い地帯なので、持ち出して外で使う分には問題にならないかもしれない。

 コンパクトで軽く、そしていて精密感がある作りは、往年ソニーテイスト満載で、そういうフェチな方にも満足出来る作り。ちなみにMADE IN JAPANなので、海外向けのおみやげにもどうぞ。

 久しぶりに聞くラジオは、愛しさと懐かしさと切なさと…みたいなノスタルジーよりも、J-WAVEが昼間っから「リスナーの恋愛相談」とかやってる変貌ぶりの方にビビりましたな。ま、これも時代の流れかね。

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▼2011年07月22日

iPhoneのイヤホン端子を耳掃除?

20110722_02.jpg 毎日のお出かけの友、iPhone3GS。近頃ヘッドホン端子の状況がおかしくなってきて、特に4線端子リモコン付きのイヤホンを使うと、急に大音量になったり、音が出なくなったり。
 初めはイヤホン側の異常を疑っていたのですが、端子内の異常も疑ってみようかと思い、爪楊枝でごりごりやってみましたよ。

 まず前提条件、作業は自己責任で。
 初めは爪楊枝にウエットティッシュを巻き付けて、軽く端子内を湿らせます。この状況でティッシュには結構なヨゴレが付いてきます。

 その後は、爪楊枝で端子内をホジホジ…耳掃除の要領ですね。デスクランプを照らして端子内の状況を確認しながら、ひたすらホジホジ。その結果がこの写真。

 すげーな、結構な量のゴミが端子内に詰まっていました。ヨゴレじゃなくて「ゴミ」というのがポイント。端子のクリーニングやってる人は大勢いると思いますが、ゴミの除去をやってる人は少ないんじゃないかな。

 iPhoneに限らず、持ち歩いているモバイル機器で、イヤホンの接触がおかしいなと思い始めたら、まずは爪楊枝でホジホジとやってみましょう。思いの外大物が釣れるかもしれませんよ(笑)

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みみかきをしていると/國府田マリ子

▼2011年06月18日

Celestion SL6si【セレッション SL6si】

20110618_01.jpg 最近、奥の院深部へのルートが確保されたので、本に埋まって姿が見えなかった、往年のイギリス製小型スピーカー、セレッションSL6siを発掘。久しぶりにメインシステムに接続して聴いてみることにした。

 このSL6siというスピーカーは、私がまだ学生でアルバイトをしていた頃に買ったもの。一説によると、既に愛用していたAudioLab 8000Aという同じくイギリス製のプリメインアンプが、このSL6を使い音決めをしたとのことで、当時の私は、実際に試聴する前から既にこの製品を買おうと決めていたものだ。

 買値は専用スタンド込みで15 万円強だった。早速家に帰って鳴らしてみたら、今までの大型フロア型スピーカー以上に雄大で、それでいて反応の良いサウンドを奏でてくれたと記憶している。

 このSL6Si、さすが変態イギリス人が作るだけあって、小型スピーカーながら、システムが全く小型にならないのが特徴。

 そもそも能率が異常に低く、当時の中堅国産アンプを使用してもスカスカな音しか出なかった。その為、リファレンス機器に国産機を使う事が多かった当時のオーディオ雑誌では「やや暗い音」とか「柔らかい聴き疲れしない音」などと、誉めているのか貶しているのかよくわからん評価が多かったようである。
 また、セッティングの指示も革新的で、当時このサイズのスピーカーは「ブックシェルフ型」と呼ばれ、本棚などの隙間に詰め込むように設置して、不足する低音を壁などのバッフル効果で稼ぐといった前提の設計が多かったのだが、このSL6は、鉄製のSPスタンドをメーカーで用意し、スパイクで床と設置させて壁からなるべく離してのセッティングを推奨していた。余分な反響音や付帯音を排除して、サイズ的に不足する低音は、SP全体の感度を下げ、ウーハーのストローク量で稼ぐという考え方だ。
 ちなみに当時のARも「エア・サスペンション方式」という方式で小型密閉型スピーカーで従来のサイズからは考えられない低音を実現させていたりして、小型ブックシェルフスピーカーの世界では革新が始まりつつある時代だった。

 とにかく、メーカーが推奨するセッティング方法と、マトモにドライブできるアンプ類を揃えようとすると、大型フロアスピーカー並みに金とスペースを食う小型スピーカーだったようである。
 上記では値段をさらっと流したが、私がこのSL6siを買った頃は、こんなサイズのスピーカーに15万とか頭おかしいんじゃねーと言われかねない時代。実際友人からは「小さい割に高価でやっぱり輸入品は割高だね、国産ならもっと大きなウーハーの付いた…」などというありがたいコメントを頂いたものだ。

 とまぁ、思い出話はさておき、私が購入してもう20年以上、更に最後にならしてからほぼ10年近い歳月が流れているSL6si、果たしてきちんと鳴ってくれるのだろうか?と思って音出しをしてみると、とりあえず音はバッチリ。故障はしていないようでまず安心した。

 改めて音を聴いてみると、まず驚くのがその雄大な音場。目を閉じていれば、絶対に大型フロアスピーカーが鳴っていると思うだろう。
 それと面白いというか特徴的なのが、ツィーターの存在がキレイに隠れていること。これは「高音が出ない」という事ではなく、なんというか、ウーハーとツィーターのつながりが絶妙で「今ツィーターが鳴ってるな?」みたいな感じがまるでしないことだ。音の出始めは「あれ?ツィーター死んでるか?」と一瞬思ったくらいだ。

 鳴らし切るのは難しいと言われるが、さすがNAP250のパワーにはとりあえず従順にしているようで、以前の英国プリメインで聴いていた感想とも少し違った鳴り方をしている。とにかく色々な場所で言われることだが、サイズの小ささを全く感じさせず、音の低位もズバズバと決まり、たっぷりとした低音が出る、魔法のようなスピーカーだ。さすがに現代のソリッドな製品達と比べると、エッジのタチはやや緩い部分もあるかもしれないが、それでも音の存在感は抜群である。
 また、当時のメディアに書かれていた、あるいは自分も少し感じていた「少し暗目の音」という表現も当てはまらなかった。やはりアンプにコストが掛かるというか、アンプのパワーをごくごく飲み込むような印象である。

 では、普段メインにしているEXL-1とはどう違うのか?と聴かれれば、EXL-1の方は、あれはあれでサイズとは違ったスケール感を出すスピーカーではあるが、このSL6siのように「まるで大型スピーカーのような」音を出すモデルではない。それと、もう少しツィーターというか高域側がソリッドな印象がある。あと、セッティングがより難しいですハイ。
 スピーカーの存在感も、まるで自身が拡大するように消えるSL6siと、その場で透明人間のように消えたがるようなEXL-1という差もある。どちらが良いというものでもないのだが、やはり自分にはEXL-1なんだろうなと感じている。

 とは言いつつも今日のSL6siは、午前中10:00頃に出してきて鳴らし始めたばかりである(エントリを書いている今はその当日16:45分)。しばらく鳴らしていけば、もっと違った魅力を発見できるかもしれない。

 また、本製品について面白い関連ページを見つけたので、ついでにリンクを貼っておく。

 「audio identity 」Archive for category Celestion

 最後に、本製品に興味を持った人へ向け、バイヤーズガイド的なアドバイスを少々。
 色々と書いてきたが、セレッションSL6siは、海外製スピーカーとしては当時比較的売れた方であり、逆に言えばこの製品以降、日本製のスピーカーは没落し始める。そのせいか中古市場でも比較的流通しているようで、値段も手頃。安くて3万円前後、オーディオ専門店でチェック済みの製品になると、およそ5〜6万前後で売られているようだ。
 その際チェックしたいのが、専用スタンドの有無。別に絶対に専用である必要は無いが、やはりスピーカースタンドの使用は必須と考えたい。逆に本棚に押し込んだり、棚の上に直接置いて使う用途には適していないので、その場合には別な製品を選択したほうがいい。
 それと、上でも書いたが、アンプには金がかかるようだ。自分もそんなに数多く試した訳ではないのだが、手持ちや友達の主に国産アンプを使って鳴らしてみても、イマイチピンとこなかった。また、NAIT2ではかなり楽しく鳴っていた気がするが、本日NAP250で鳴らしてみると、やはりあれでもまだ少し不十分だったんだな、と実感している。
 バッフルを固定しているねじのサビはあまり気にしなくても大丈夫。前面のバッフルはアルミなので、全体が錆び付く心配はない。
 手持ちのモデルはエッジの劣化などは見られないが、中古ショップの在庫品にはかなり劣化が進行しているモノも多い。見た目で判断できなくても、ウーハーがバッフルに対してきちんとまっすぐ、周囲の縁も等間隔になっているかをチェックしよう。
 ツィーターもドーム型で出っ張っている為か、比較的つぶれたりしている場合も多い。修理はもう不可能だそうなので、直したければ部品が生きているジャンク品を漁るしかない。
 今も営業しているセレッションというメーカーは、既にイギリス資本を離れ、中国系のメーカーとなっているため、過去の製品メンテナンスに、あまり積極的ではないようだ。

OLYMPYS XZ-1

▼2011年06月05日

WM-DD9を引っ張り出してきた

20110605_01.jpg 休日の午前中は、奥の院整理で発掘された往年のウォークマンプロフェッショナル、WM-DD9で音楽鑑賞。昔録音したLPレコードのテープや、FMエアチェックなどを聴いて楽しんだ。使用ヘッドフォンはAKGのK702

 このWM-DD9とは、当時のソニーがモバイルオーディオ(そんな言葉はまだなかったが)の限界に挑戦した野心作。昔のソニーは輝いていたよ本当に。
 A面B面のオートリバースはオーディオ的に不利とみるや、往路・復路用のキャプスタンにそれぞれ独立したモーターを与えている。バラすと分かるが、駆動系は2台のテープデッキが一緒に納められているようなメカニズムが特徴。再生に限って言えば、歴代ウォークマン最強とも言われた。熱い時代だったんだね〜。

 自宅にあるものはまだ問題なく動いているが、ちょっと振動を与えるとテープ走行が止まる事があったりと、そろそろドライブベルトの劣化が疑われているが、残念ながら交換パーツは既に存在しない。いつまで動作しているのか分からないが、最後を迎えるその日までは、たまにこうやって動かして楽しんでみたいと思っている。

 そそそ、WM-D6Cも所有しているので、そっちの方も動かしてやらないと(笑)

OLYMPYS XZ-1


▼2011年05月23日

部屋の状況

2011052301.jpg 一応、オーディオ話として(笑)

 写真の通り、大量に埋まっていた本は大分処分して、この位の状況になっています。何とかEXL-1の姿もそれなりに見えてきて、最近は何とか音楽聴いてみようかという感じ。

 広角撮影なのでスケールがわかりにくいですが、スピーカーの間隔は2m。横にオーディオラックがあり、更に奥に見えるのが、近頃のソースコンポでもあるiMac 27inchです。

 ついでなので、機器についても紹介してみますと、音楽データは、iMacのiTunesからUSBでCHORD ChordetteGem(コード・コーデットジェム)に入り、プリアンプのNaimAudio NAC12を経て、パワーアンプのNaimAudio NAP250へ、そしてMerlin EXL-1から音を出します。

 ちなみに、Merlin EXL-1の足は、1本当たりに鉄スパイク5本を装着し、以前はTAOCのスパイク受けで設置していたのですが、最近は面倒なので、そのままフローリングの床に直刺し(笑)してます。ま、床に多少傷が付いても、もういいや…って感じになっちゃったので。

 例の地震で、スピーカーが2本ともぶっ倒れたというか、本の山をスピーカーが倒したというか…そんな状態になっていたので、なし崩し的に配置を換えたのですが(以前は部屋のコーナーを背にスピーカーを配置していた)、こっちの方がやはりいいですね。久しぶりに、少しオーディオで遊びたい心境になってきました。

OLYMPUS XZ-1

▼2011年04月07日

Fiio L3 VS BlueDragon

20110407_01.jpg どちらも、iPhone/iPod用のドック→ミニプラグケーブルです。私の場合はiQubeとの接続用に使用しています。

 今まではBlueDragonというドック→ミニプラグケーブルを愛用していたのですが、このケーブルの堅さが嫌になり、突発的にFiio L3という同じ用途の廉価版ケーブルを購入。お値段は1,500円。ま、BlueDragonに比べ1/10位の価格なんですかね。

 音の差…については、そりゃあります。ありますけど、正直どうでもいいレベルです。BlueDragonの方は、確実に音全体が分厚いというか力強いです。わかりやすく高級ケーブルの音がします。
 逆にFiio L3の方は、普通ですね。普通にポータブルアンプから期待される音が出るというか、私的評価ではこっちで充分というか、こっちの方がケーブル自体が柔らかく取り回しやすいためお勧めです。

 実は同様のケーブルで、ノーブランド品だと思うのですが、もっと細いケーブルを使ったドック→ミニプラグケーブルも持っていたのですが、あちらは確かに、BlueDragonの使いにくさを許容できる位に音悪かったです。粗というか大雑把というか、そんな音の印象でしたね。

 以上、たまにはオーディオ的なコネタでもひとつと思いまして。

OLYMPUS XZ-1


▼2011年03月19日

EXL-1の避難状況

20110319_01.jpg 避難ってほどじゃないんだけど、2本とも先週の地震でぶっ倒れたので、適当に隅に寄せて置いています。動作確認用に配線はしてあって、音が出るのは既に確認しているんだけど、なんとなく今日の昼間音出しをしてみると、意外といーねーなんて、親バカでしょうか?

 音が変わっている要素としては、当然設置場所が変わっていること、特に部屋の隅に置いてますのでとりあえず低音は増してます。あと、安全を考えて底のスパイクを3本から5本に追加していること。それと緊急時だからいいやと思って、床にスパイク直差ししてること(笑)

 テレビを処分して、スピーカーのレイアウトは変えようと思っていたので、ついでに移動始めるかなぁ…。まずは崩れた本やら何やらを整理しないといけないんだけどさー。

OLYMPUS XZ-1

▼2011年02月12日

ガンダムのサントラをテープで聴く

20110212_02.jpg 奥の院を漁っていたら、懐かしの機動戦士ガンダム・オリジナルサウンドトラック・カセットテープ版が出てきた。折角なんで、これまた奥の院から引っ張り出してきたSONY WM D6-Cで聴いてみることにする。

 なんつーか、アナログカセットの音ってのは、心にスッとしみるねーと、昭和生まれ丸出しな事をほざきながらガンダムのBGMに酔いしれていたのでありました。

 今となっては、けっこう贅沢な時間かもしれないね。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5


▼2010年12月31日

SENNHEISER HD25 Originals

2010123101.jpg ハイ、衝動買いでありんす。自称「アディ・ダス夫」を名乗ってる以上買わずにはいられまい…つことで、初めてのゼンハイザーヘッドホンです。ちなみに子供の頃に聞いたHD414は感動したなぁ…。ヘッドホンでこんなにすごい音が出るのか、と思ったものです。

 そんな経験がありながらも、今までゼンハイザーのヘッドホンはどうも敬遠していたのも事実。というのも、最近のゼンハイザートーンというか何というか…。ハッキリいってしまうとHD650の音が全くいいと思っていなかったというのがあります。
 以前もどこかで書いたけど、あの高域にまとわりつくような独特の変な付帯音がどうも気に入らない。そんな理由から、何本もヘッドホンを所有している割に、ゼンハイザーのヘッドホンは1本も持っていませんでした。ただ、HD25についてだけは、何処かしら憧れみたいなモノはあったのです。あの49,800円という値段についていけなかっただけで。

 それが、偶然訪れたアキヨドで、なんとアディダスとのコラボモデルHD25が、24,800円で売っているじゃありませんか。アディダスとのコラボという事で物欲が刺激されたのも事実ですが、それよりも、今ではHD25がこんな値段で売っていることに驚きました。思わず同じフロアの普通のHD25の値段を調べに行った位ですよ。あ〜きちんと円高還元されているんですね。代理店の営業努力にちょっと感心しましたよ。

 つことで、この値段なら、アディダスなら(笑)、購入をためらうこともあるまいと思い、早速レジへ。バックヤードから出てきたアディダスモデルのHD25は、箱もカッコイイのね。そして、写真のブルーイヤパッドの他に、ベロア地のホワイトイヤパッドも付属していましたよ。ちょっと得した気分です。

 早速、近所のカフェに入り開封の儀(笑)。iPhone直差しで鳴らしてみたのですが、これはイイですね。この手のポータブルオーディオ機器でも割と鳴らしやすい印象です。もちろんiQubeをつないで鳴らすともっと良くなりますが、これだけ音が鳴るなら、わざわざポータブルアンプ使わなくてもいいんじゃないかな…というのが個人的な感想。もっとも、毎日の通勤時にわざわざポタアン持ち出すつもりは更々ありませんけどね。
 とあるユーザー同士が集まる掲示板では、みんな必死で「本機はDAPからの再生では宝の持ち腐れ」みたいに書かれていますが、そこまで言うならポタアンなんてセコイ機械で再生せず、据置きヘッドホンアンプ使えよ…とか言いたくなります(笑)。ま、人それぞれなんでしょう。私は断言しますけど、本機は高音質を詠うヘッドホンの中で、とても鳴らしやすいヘッドホンだと思いますよ。そりゃアンプかました方がいい音になりますが、んなのは「地球は丸い」位に当たり前のことなので。

 音質に関してはよく言われますが、確かに少し乾いた感じのメリハリがある音を出すと感じています。このキャラクタが、ロックやポップスに合うと言われる所以なんでしょうが、クラシックみたいな音楽にも結構合うと思います。この辺がモニタヘッドホンである実力なんでしょうかね。同じモニタ系とはいえ、ソニーのあの有名モニタヘッドホンと違い、音楽を楽しむことができます。

 しかし、作りは安っぽいですね。知らない人に本機を見せたら、おそらく「1,980円?」とか言われそうな仕上げと工作レベルです。でも、そんな荒っぽく安物な作りのくせに、どうしてこんなに音がいいんでしょうね。ハウジングやケーブルに素材自慢をしたがる日本製品とはちょっと違います。ちなみに付属のケーブルはスチール製だそうで、わざわざカタログに誇らしげに書いてあります。面白いな。

 側圧は割と高めです。頭の大きい人にとっては、その左右からキツく締め付けられる装着感に思わず「ンギモチイィィィ!!!」と喘いでしまう!などという都市伝説がありますが、真偽は定かでありません。この辺は調教…もとい、使い込むとそれなりにガバガバ…もとい、ヘッドバンドが広がって馴染んでくるらしいですよ。折角なので、私ももっと締め付けられたかったなーなんて思いましたけど(笑)

 とにかく、通常モデルなら2万円切っている価格帯の中で、これだけのクオリティを持つヘッドホンは他に思い当たりません。もちろん、それぞれ音の好みがあるでしょうから、全ての人にベストな選択とは言いませんが、昨今の円高のおかげで、価格における性能が著しく高まったモデルであることには間違いありません。興味のある方は、街の電気屋さんで聴いてみては如何でしょうか?

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2010年12月17日

Final Audio Design Piano Forte

20101217_01.jpg ファイナルオーディオデザインのピアノフォルテといイヤホンを購入…というか、購入したのではなく、ヘッドホンブック2011というムック本の付録に付いてきた。本の付録にイヤホンまで付く時代になったんだねぇ…。

 つことで、早速聴いてみる。本体はツボの下に穴が開いたような不思議な形。設計意図はホーン型スピーカーの音をイヤホンで実現するとの事らしいが、ま、わかりやすくホーンっぽいというか、よくできたホーン型はむしろ音の反応は素早いんだけどな…みたいな音、自分でも何言ってるか分かりませんけど(笑)
 とにかく、低域の制動が適度にゆるく、高音が出ていないというより、緩くマスキングされているような音。ただ、これはこれでなかなか面白い。安物イヤホンだと高域ばかりがキンキンするが、雑誌の付録のくせに、それなりに高額品っぽい音がする。結構楽しい音だ。

 市販品でPIANO FORTE IIというのがあり、この付録イヤホンをより進化させたもの…らしいのだが、おそらく同じ製品ではないか?ちなみに販売価格は3,280円らしい。その価格を考えれば、本機はかなりのコストパフォーマンスだと思われる。こんなイヤホンが2,000円の雑誌に付録で付いてしまうのか…世も末だな(?)

 イヤホンが付属するのは、初回出荷分だけらしいので、興味がある方は、早めに本屋さんに行った方がいいかもしれない。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5


▼2010年12月12日

常磐津文字由喜先生の発表会に行ってきました

20101212_05.jpg 先月末になりますが、友達に誘われて、東京都は文京区にある、湯島天神の参集殿で行われた、常磐津の発表会に出かけてきました。

 もちろん、私は事前に常磐津の知識などまるでありません。時代劇で見る三味線と「いよ〜」というかけ声と共に歌なのか喋りなのかを行う伝統芸能…くらいの知識です。ま、結局聴きに行ったからと言って、それ以上知識を増やしてきた訳でもないのですが、それでもすごく面白かったです。

 三味線を弾くのは、師匠である常磐津文字由喜(本来喜の字は「七」をみっつ重ねる漢字)先生。三味線の音と「いよ〜」というかけ声が心地よい上に、お話しもとても面白い。仕事で徹夜明けというヘロヘロな状態で行ったので、途中寝ちゃうかもと思ってましたが、全然そんなことなくて、興奮しながら聴いてました。楽しかったです。特に生で聴く三味線のアタックはたまらないモノがあったなぁ。

 皆さんも、機会があれば、是非このような伝統芸能を聴いてみては如何でしょうか。面白いよ。

iPhone 3GS


奥井亜紀さんのライブに行ってきました

20101212_04.jpg ちょっと前になりますが、渋谷で行われた奥井亜紀さんのライブに出かけてきました。

 去年も出かけているのですが、今年の選曲順はちょっと間違えたかな?先に踊れる曲(笑)を持ってきちゃダメですよ、と、同行していた友達が言ってた。確かにあまり席を立たずに踊らない真面目な客層ですからね。見ているお客様を見ると、みんな真剣で…なんというか「眼力(めじから)」がすごいッス。

 ライブ自体はとても面白いモノでした。関西弁のMCも楽しいし、知らない間にポケモンの歌も歌っているし、アルバムもそろそろ出ないかな、なんて事を期待しちゃうライブでしたよ。また来年もいけるといいな。

iPhone 3GS


SONY MDR-Z1000

20101212_03.jpg 度重なるEdition8の故障を経て、何となくあのヘッドホンに少し信頼性をもてなくなってしまった今日この頃。こういう時期だし少しは散財すっか…と思って買ってしまいました。新世代ソニーのモニター機として名高い、MDR Z-1000です。なんせ先月はヘッドホン売却でそれなりにお金を手にできて(ありがたい)るし、その金はヘッドホンに回すのが筋だろうと(笑)

 ソニーの宣伝戦略として、このヘッドホンは、かの銘機、MDR-CD900STの後継機種として位置づけたいみたいですが、実際はどうなんでしょうね。音を聞く限りは、あちらよりかなりリスニング向きだと思います。つか、MDR-CD900STってそんなに音よくないじゃん。

 音のキャラクターとしては、国産ヘッドホンのキラキラしたような解像感と共に、独特の音場がまた心地よいといったところ。Edition8みたいに個性たっぷりで濃厚という音ではないのですが、これはこれで国産機らしい個性だなと思います。オーディオテクニカ系の高級機に比べればもう少し主張があるかな。
 あと、振動板が軽やな印象がありますね。これは説明やら売り文句やらに洗脳されちゃってる結果かも知れませんが、Edition8の重いドライバを軽やかに鳴らすみたいな音ではなく、もっと軽いモノが反応よく鳴っている感じ。悪くありません。

 Edition8の時もそうでしたが、この機種もエージングで割と変わる印象ですね。店頭試聴機と新品で手に入れた時の音、それと使い始めで徐々にこなれていく音が全て違います。高級機らしいのかどうなのか…その辺は何ともいえませんが。

 新品価格が6万円強とかなり強気な設定ながらも、実売価格は3万円台まで下がっているお店もあります。その値段なら買いでしょうか?いえいえ…6万円そのままでも十分通用する音だと思います。Edition8より勝っているとは思いませんが、ワンランク下を追撃する存在としては、充分な実力があります。発売前は全く期待していないヘッドホンだったのですが、これは嬉しい誤算でした。

 他、本機の特徴として、ケーブルが脱着できることがあります。ミニ→ミニプラグのケーブルなら市販品が使えますので、ケーブル交換でも楽しめます。ちなみに私は、音質云々じゃなくて利便性を考え「MONSTER beats OE用 iSoniTalkケーブル」に交換してあります。iPhoneで使う時は、曲の停止、早送り、巻き戻しはもちろん、マイクでの通話も可能です。なぜか音量調節ができないのですが、それでも便利です。え?音質…、質なら純正ケーブルの方がいいでしょうね。でもたいした差じゃないです。本機にはケーブルが長短2本付属しています。

 今のところ、毎日の通勤や外出・自宅リスニングで、本機とEdition8を交互に使ってるという感じ。購入してからほぼ毎日酷使しているEdition8の方は、最近さすがに少し音がヘタってきたかも…って印象です。最近は家のオーディオセットで音楽聴く暇ないからなぁ。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5


▼2010年12月05日

DOWN TOWN/やさしさにつつまれたなら/坂本真綾

20101205_03.jpg 坂本真綾様のマキシシングル。ちょっと前の話なんだけど買ってしまったよという話。

 買ってしまったくせに文句言うのもなんだけど、カバーで選ぶ選曲がいかにも…という感じであざとい。でも真綾様の声だしな…。

 あ、もちろん曲としてはなかなかいいし、声も楽しめますよ。

RICOH GR Digital


▼2010年11月21日

SHARP AQUOS LC-52LX3

101121-01.jpg エコポイントで盛り上がっている時流に乗って、つい購入してしまいました。吉永小百合嬢(とはもう言わないか)のCMでおなじみの、クアトロン・アクオスです。サイズはドドンと52インチ。私の部屋ではなく、居間で家族が使うためのテレビです。ヨドバシで購入しました。

 しかし…本体は23万円位で購入できたんだけど(通常店頭価格は現在29万に値上り中)、それにエコポイントが古いテレビ処分するから合計39,000円分ついて、更にゴールドポイントカードが10%ついてと、なんだか金持ちになったような錯覚をしてしまう感じ。エコポイントについては来月以降だと半額以下になります。

 メーカーについては、東芝のレグザやら、ソニーのブラビアなど、色々と検討はしたのですが、結局は価格と見た目の印象かな。テレビというかモニタは、店頭で頑張って色確認してもあまり意味もないしね。どうせメインで使うのは私じゃないので、レグザのデータ共有機能とかは無視して、単純にUSB-HD接続するだけで録画できるという簡単機能の方を重視しました。

 ちなみに、AQUOS本体以外に揃えたアイテムは、イケアで買ったローボード7,980円。ネットワークにつなぐためのAirMacExpress9,800円。録画に使う残量メーター付きのバッファロー1TB-USB-HD12,800円也と、近頃はテレビ買うのも面倒になってきたよなとしみじみ思いました。そうそう…噂のApple TVも、いつ届くかわかりませんが注文してあります。

 当然ながら、映像は笑っちゃう程キレイですね。自分は普段からiMac 27inchを使って地デジを見ていたのですが、それでもキレイだとしみじみ思いました。私以外の家族はもっとビックリしてましたね。

 サイズについては、これ位のサイズがあれば充分だろうと思ったのですが、自宅のリビングに使うには、もう一回り大きくても良かったかな?とか贅沢な事を既に考えちゃったりしてます。とはいっても、現在では52インチ以上のサイズだと、急に倍になる価格体系なのでこの辺が一番お得感があるサイズなのかもしれません。ま、家族は大喜びだし、いい買い物でした。

 写真は、私のiMacをDLNAサーバーにして、AQUOS側からファイルを参照している図。映像は多分対応フォーマットの関係で再生できてませんが、iTunes上の音楽データは再生できてます。あと写真の閲覧もできますね。ま、こちらについてはAppleTVを注文してるので、どうでもいい事なんですけど、最近のテレビはこんな事もできるんですね…と遊んでみたところです。

▼2010年10月31日

Omu-Tone/Odorudake

101031-02.jpg 待ちに待ったオムトンのニューアルバム。アルバムとしてはこれで4枚目になるのか。

 今回のアルバムは、以前のアルバムに収録されていた曲とはちょっと違う、落ち着いた幻想的なテイストの曲が多い。ポコポコと元気が出る曲もいいが、この感じもまたお気に入り。ただ、ライブで何度か聴いた「ピロリ菌」が収録されていないのは、チと残念。

 全てお気に入りなのだが、特に気に入ったのが、アルバム最後に収録されている「seeds of trouble」という曲。悩みの種とか訳すのだろうか。聴いていると、ゆったりとした気分になって、気持がちいい。

 他、縞縞2ピアノフォルテも、ピアノが加わって演奏されるとこんな感じになるんだ!という新鮮さがあって良かった。他の曲もピアノで再演奏してアルバム化してほしいものだ。

 この音楽、どんな人に勧めていいか判らないが、ミニマル好きの人には安心して勧められるかな。他、インストだけで楽しい気分になれる曲ってのもなかなかないので、楽しい気分になりたい人にもお勧め。ちなみに一部の曲はiTMSでも視聴・購入できるようだ。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 25mm F2.8


Odorudake/オムトン

宝曲~T-SQUAREはアラフォーホイホイ

101031-01.jpg CD屋さんで見つけて速買い。おなじみT-SQUAREが、自らの昔の名曲を新録音で収録したCD。若い頃の勢いがある演奏と違い、円熟味がある音楽表現が魅力だ。

 といっても、やはり名曲「It's Magic」や「宝島」などは、相変わらずあんな感じだし、それがまたいいね。
 今回に限らずT-SQUAREのアルバムにはセルフカバーってのが多いが、それでも買ってしまうのが私達の世代なんでしょうかね。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 25mm F2.8



▼2010年09月26日

The Final CountDown・オリジナルサウンドトラック

100926-03.jpg 正にサウンドトラックの秘宝!空母ミニッツが真珠湾攻撃前の太平洋にタイムスリップするというあの映画、あのサントラCDが知らない間に発売されていました。つか、もうCD化なんて絶対ないと思っていたけどね。

 このサントラにまつわるエピソードは、このサイトで紹介されていますね。確かに以前私も火曜サスペンス劇場を見たときに「あれ?この音楽は…」と思ったものです。

 子供の頃、私がこの映画をテレビで見て、サントラLPを探し回った頃は既にもう遅しで、LP版のサントラも市場から消えていました。大分大人になってからだったなぁ…。LPというか、メインテーマのシングルレコードを発掘して買ったのは。大人なので買えない値段じゃなかったけど、確かプレミア付いていて2,000円位した気がします。
 その幻のトラックが、こんな歳になってCD化されて聴けるようになるとはね。長生きしていて良かったですよ。

 売っていた場所は、ディスクユニオン新宿本店の3階サントラフロア。私が見たときはまだ在庫が何枚かあったので、問い合わせれば購入可能なんじゃないでしょうか。何故かネット通販のリストには上がってないようです。ちなみに販売価格はチと高めの3,990円でした。
 他、海外からの注文になりますが、ネットではこちらで購入が可能みたいですね。

 あの勇ましいファンファーレを聴きながら、F14と零戦の空中戦を思い浮かべるのも乙なものです。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro

Apocalypse Now 地獄の黙示録・サントラ

100926-02.jpg 「地獄の黙示録」のサントラ自体はあまり珍しくないのだが、これは映画公開当時に発売されたサウンドトラックのLPレコード2枚組をCD化したアルバム。何が違うのかというと、セリフ入り。

 もちろん、地獄の黙示録の音楽は、スコアだけでも楽しめるのだが、やはり旧LP版を知っていると、あのセリフ入りサントラの狂気が懐かしくなる。特に前半クライマックスの「ワルキューレの紀行」から「ナパーム・イン・ザ・モーニング」までの下りは、戦争のキチガイ共…といった狂気が垣間見えて楽しい。

 このCDの発売は、1990年頃だったらしい。その後に発売されたCDは、全てセリフがカットされているオリジナルスコアバージョンになっているので、セリフ入りの本アルバムがほしい人は、CDの型番に注意。

RICOH GR Digital



 

ワイヤーワールド ULTRAVIOLET USBケーブル 3.0m

100926-01.jpg 仕事帰りに寄った新宿のオーディオユニオンで、中古品6,600円なんて値段で売っていたのでつい購入。考えてみれば、iMacよりChordette GemへのUSBケーブルは、PC付属の格安品の上、長さが足りないので延長ケーブルを継ぎ足しているというひどい状態だったので(笑)

 早速接続して音出ししてみた印象。「あぁ〜USBケーブルでも変わるもんだな」ということ。

 もちろん、私もオーマニとして、それなりにケーブルには金をかけているし、別にケーブル否定派ということはまるでないのだが、正直USBケーブルでねぇ…とは思っていた。ただ、その考えからが間違っていたというのは、まぁ…嬉しいというかこれからどうしようか(笑)みたいな複雑な気持ち。

 とりあえず今回購入したULTRAVIOLETの感想だけど、わかりやすく低音モリモリ系のケーブルではない印象。むしろ余分な低音は引き締められた感じだ。
 その代わり、音の情報量はかなり厚みを増し、立体感、音場感が以前とは比べものないくらいに出てきた。中高域の方には多少独特のキャラがあるようだが、比較対象があまりないので、ケーブルのせいなのか、元々のDAC、あるいはiTunesの傾向なのかは分からない。ただ、PCからの再生音が、非常にオーディオ的になってきたと感じる。特に情報量の増大は顕著で、いつもの音楽が、ハッキリとテンポが緩やかに聞こえてくる気がした。

 今回は6,600円という安値だからこそ手を出したようなものだが、これだけの効果があると分かっていれば、元の売値、14,700円を支払っても損したとは感じないだろう。更にこのワイヤーワールドのUSBケーブルは、上級モデルに「STARLIGHT」というグレードもあるのだが、そっちはどうなんだろうか…なんて、いけないことを考えてしまう(笑)。体験した人、どうなんでしょうね。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro


▼2010年09月19日

CD買って…

100919-02.jpg 最近はCD買ったり借りたりすると、そのまま近所のカフェに入ってリッピングして、その場でiPodへ…、みたいな事が増えたな。家に持ち帰っても封すら開けない(笑)

 ま、時代ってヤツでしょうかねぇ。

 ちなみにモノにまみれた私だけど、モノとしての音楽パッケージには、意外とこだわりがあまりありません。というか、LPレコードを知っている世代からすると、CDメディアに愛着を…と言われても戸惑ってしまう。別に8インチの円盤は、嫌いではないけど。

 本日買ったCDについては、以下のリンクから。

CONTAX SL300RT*


▼2010年08月29日

iPod shuffleを修理してきた

100829-02.jpg 去年の冬に買ったiPod shuffleのステンレス仕様。最近何故かフル充電されなくなり、動作時間も30分位しか保たなくなってしまったので、銀座アップルストアにある「天才の居酒屋」で修理をお願いしてきた。

 修理と言っても、症状を話して「では新品に交換しますね」というだけ。所要時間は10分位か。
 その後カンタンに書類に記入して、私のステンレスiPod shuffleは、整備済み新品として生まれ変わりました。

 写真は、何となく保護フィルムを外すのが惜しくてそのままにしてある状態です(笑)

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 25mm F2.8



▼2010年05月08日

オーディオテクニカ AT-PHA30i

100508-01.jpg 近頃のオーディオテクニカって、急にセンスが良くなってきたのではないか。
 ちょっと前までここの製品というと、なんだか解像度はそこそこだけど、キンキンドンドンして、イマイチ音楽を楽しめるって製品が無かったのだが、ここ1~2年位は、音楽に“コシ”を感じて楽しめる製品が増えてきたように思う。
 特に半年位前にリリースされたポータブル用ヘッドホンATH-ES10はかなりいい製品でセンスある音を出す。手持ちのATH-ESW10JPNと被るので、さすがに購入はしていないが、あぶく銭でも手には入ったら買ってしまいそう。で、ヘッドホンはさておき、今回買ったのがこの「AT-PHA30i」というヘッドホンアンプ。中古で購入した。

 実は昨日、ちょうど秋葉原のヨドバシカメラで、この製品を試聴していた。購入を検討していた訳ではなく、何となくの好奇心から…。しかし、聴いてみると意外としっかりとした再生音で、更に聴いていてなかなか楽しい。iPhoneへ接続すると物理的なリモコンにもなるしいいなぁ…と思った。ただ、9,800円という価格がちょっと割高な気がして、半額位にならないもんかな?とも感じていた。

 で、本日中野で開催されていた「ヘッドホン祭2010」の帰りに、フジヤエービックに寄ってみると、キズあり中古品が4,000円で出ていて、即決(笑)。丁度いいタイミングだな、おい。

 音については、この価格ではあるので過剰な期待は禁物だが、割と弾む感じの低音が気持ちいい。解像度が上がるというより、音の分離、テンポが強調されるという感じか。なかなか悪くない。あと、当然ながら物理的リモコンとして使えるのは便利。iPhoneって、内蔵iPodで音楽聴いてると、曲の早送りや一時停止が意外と面倒。私なんて一時停止したいときは、ヘッドホンを端子から引っこ抜いて止めてるし(引っこ抜くと自動で一時停止状態になる)
 とにかくこのAT-PHA30i、音質向上の効果もあるが、どちらかというとiPodの音を楽しく演出してくれる…みたいな効能が私としては気に入った。こういうのは、開発者にちょっとしたセンスがないと、なかなか製品としてまとまらないんだよね。iQubeと違って気軽に使えるのもいい。

 iPhoneでの使用の際は、写真のように警告が出るが、無視していればダイアログは消えるし、また「いいえ」を選択してもいい。いずれにせよ、使用には全く問題はない。

 昨今のPCオーディオとiPodブーム、それに伴うヘッドホン市場の盛り上がりは、以前は脇役であったヘッドホン・イヤホン・ヘッドホンアンプ等に脚光を浴びさせるきっかけにもなっている。そんな中、国産メーカーの製品が良くなっていくのは、日本人として素直に嬉しい。これからのオーディオテクニカには期待してます、ハイ。

RICOH GR Digital


▼2010年05月04日

オムトン・のらくろ~ど商店街ライブ

100504-01.jpg ツイッターで予告したとおり、オムトンののらくろ~ど商店街ライブに出かけてきました。

 天気がいい中、ブロンプトンをこいで、都営地下鉄森下駅をすこし南にいったところに、会場ののらくろ~ど商店街はあります。どんなところなのか知らなかったのですが、初めて行ってみると、そりゃなんというか…とてもゆるい雰囲気で、これはこれで悪くないと思いました。
 会場はアートイベントをやっているようで、学生さんみたいな方達が簡易テントで出店みたいなのを出しているのですが、人気(ひとけ)がちょっと少なくて、逆によく出品物を見られない感じ(笑)。会場の商店街は、長さにして200~300m位でしょうか。普通に歩くとすぐに通り過ぎてしまうような、こじんまりとした場所です。その商店街の中央付近にライブ会場はありました。

 一応ライブ開演30分位前に、会場を確認するつもりでブロンプトンで通り過ぎたのですが、ライブのテント横で、メンバー3人が地べたに座ってぼーっとしているのが見えました。一応ライブはやるみたいです。

 で、開演時間の5分前位に行ったのですが、あまりライブが始まる雰囲気じゃないな…と思っていたら、折りたたみの椅子が10~20脚位並べられました。いよいよライブ開始かな?

 1回目は13:00時より。スタートは「あんまりかわいくない姫のダンス」でした。その後3曲位演奏した後、ポニョの歌が演奏され、最後は「ピロリ菌」という曲で終わり。時間して30分位ですかね。会場にいる人達も、コアなファンみたいな人は私以外に1~2人位しかいなくて、その辺に住んでいるおばちゃんや子供が見にきてる…という感じ。途中でおっちゃんが「わかめーる」氏にからんで一緒に踊ってたりと、とてもゆるい雰囲気でした。

 で、2回目は1時間後の14:30から。せっかくなのでもう一度聴こうと思って、その辺をフラフラして、また1時間後に戻ってきました。第2回目も、なんだかホントにやるのかな?という雰囲気でスタート。2回目のスタート曲はなんだったかな?その後3曲位演奏した後、ポニョの歌を演奏して、最後はやはり「ピロリ菌」で締め。更にその後アンコールがあって「餅」で終わりました。楽しかったッス。

 ライブ終了後にCDの即売会がありました。数人の人がCD買っていたみたいですね。私もCD買ってサインでももらいたかったのですが、全部持ってるんだよね。ごめんなさい。つことで、そのまま会場を後にしました。ニューアルバム制作中みたいなので、出たら速攻買います。

 なんだか、連休後半にだらーっという雰囲気で聴くには、とても雰囲気のいいライブだったな。またこんな形のライブ、自宅から比較的近い場所でやってもらいたいものです。

RICOH GR Digital


▼2010年04月25日

スタートレック(新)のサントラを注文しました

 もちろん輸入盤の方ね。何故なら値段が安いから…ってだけじゃなくてさ、このジャケットデザイン比較してみて下さいよ。

 まず国内盤。
 オリジナル・サウンドトラック「スター・トレック」

 次輸入盤。
 Star Trek [Music from the Motion Picture]

 そりゃ好みもあると思いますけど、国内盤スタートレックのジャケデザインは、なんだかかホラー映画みたいな感じ。もちろん、国内映画公開時のポスターがこのデザインだったので、仕方ないのかも知れませんけど。

 対する輸入盤のジャケデザイン。カッコよすぎでしょ。色々意見があると思うけど、私にとっての「スタートレック」って、あの不格好な宇宙船が、ものすごいスピードで空間を疾走する…ってイメージなんだよね。もちろん、ストーリーや配役にも魅力は感じますが、2つのデザインでどちらがスタートレックの世界を的確にイメージしてるかといえば、間違いなく輸入盤のジャケットだと思います。

 つことで、皆さんはどちらのジャケットがお好きですか?

▼2010年03月27日

BT-MicroEDR1XでBluetoothオーディオを

100327-01.jpg 先日購入したCHORD Chordette GemがBluetoothオーディオに対応しているので、一度試してみたいと思っていた。
 というのも、このDAC。日本国内ではUSB経由の方が音がいいと言われているようだが、海外ではBluetooth経由の音が絶賛されている…という情報を得たから。ということで昨日、アキヨドに寄り、BT-MicroEDR1XというBluetoothアダプタを購入してきた。

 この製品、アダプタとしての大きさはとても小さく、更に電波の到達距離が見通しで100mという強力なモノ。オーディオ的にはあまり電波が強すぎるのも、他の機種へのノイズとか干渉に影響があるのかも知れないが、部屋の中で無線LAN飛ばしていて、外では携帯電話用の電波が飛び交っている都市部では、もうそんな事気にしても仕方ないかなと…。

 インストールは簡単で、PCのUSB端子に刺せばそのまま使える。一応製品には専用のドライバソフトが収録されたCDが付属しているのだが、専用ドライバをインストールしなくても使えた。もっとも、念のため後で専用ドライバをインストールしたのだが。
 PC側のサウンド出力設定は、通常の「USB外部オーディオ」を選ぶ。そして、Chordette Gem側の入力をBluetoothにして、iTunesで演奏開始。果たしてUSBケーブル経由の音と比較してどうであろうか…。

 ザッと聴いた限りでは、USB接続に比べ、Bluetooth接続の方が少し音が緩くなるような気がした。もっともこれは悪い意味ばかりではなく、ちょっとエッジが立ちすぎていた感もあるUSB側の音に比べ、もう少し音がまろやかになるという印象。また、音場全体はBluetoothの方が広がる感じがした。一部で強すぎるという批判のあった低音(私の環境ではそうでもないのだが)も、もう少し抑えめになるというか引っ込むというか…そんな感じ。
 いずれにせよ、一部ネットで言われているように「Bluetooth接続はUSBに比べて音質が劣化する」とまで断言できる程の決定的なクオリティーの差は認められない。どちらかに優劣を付けるのが目的の試聴なら、USB接続の方がいいという評価になるのかな…という程度だというのが、私の感想だ。

 で、どちらが便利なのかといえば、それはもうBluetoothの方は無線で済む訳で、これは大きなメリット。ただでさえケーブルでごった返してしまうオーディオ機器回りに、新たなケーブルを増設しなくて済むというだけでも、Bluetooth接続を検討する理由は充分ある。

 この辺は、電波事情や、オーディオ機器の設置事情。また接続に必要なUSBケーブルの長さ(ちなみに私の環境では3m)、再生に使用するソフトウェア(私はiTunes)、再生に使用するPC(私はThinkPad R40)、はたまた使用するBluetoothレシーバーなどによって色々と評価が変わってくるだろうから、結論めいた事は言えないのだが、なんとなく「USB接続の方が音がいい」と思っている人も、一度は試してみる価値はあるのではないかと思う。
 特に、ノイズの原因となるグランド回りの配線を、物理的にオーディオ機器とPCで遮断できるというのは、割とメリットではないかと考えている。

OLYMPUS E-1 + Macro Zoomatar D 40mm F2.8


▼2010年02月25日

CHORD Chordette Gem

100225-01.jpg 英国CHORDと言えば、高級オーディオ機器メーカーとしてマニアには有名だが、そのコードにしては比較的手頃な値段で、Bluetooth対応のUSB DACが発売された。その名も「Chordette Gem」という。

 CHORD社の製品にしては珍しくカジュアルな位置づけで、本体のカラーも全7色。USB/DACとしても使えるが、やはり大きな特徴は、Bluetoothで音楽信号を受信できること。Bluetooth対応機器であれば、携帯プレーヤーや携帯電話に入っている音楽を、高品質・ワイヤレスで再生することが可能だ。
 実際には、携帯電話に入ってる「着メロフル」を再生するために、CHORDとしては手頃とはいえ、こんな値段の機器を買う人はいないと思うが、取組みとしては面白い。

 無線機能については、同社の高級シリーズDACであるindigoでも同様の機能を備えており、同じ英国でネットワークプレヤーに積極的なLINNとの差別化を考えているのか、CHORDはオーディオ機器の無線化によって、アイデンティティーを確立したいという思惑があるのかもしれない。

 DACとしての特徴は、無線だけでなく、44.1kHzは88,2kHz、48kHzは96kHzと、デジタル信号を一度アップサンプリング処理をしてアナログ変換すること。また内部のBluetooth回路とその他の回路は電源を完全に分岐させ、ノイズなどの悪影響が出ないように工夫されているらしい。

 早速音を出してみた。まずはiPhone内のデータをBluetooth経由で再生。

 ちなみに、私のシステムで今まで使っていたDACは「AudioAlchemy Dac-in-the-Box(ちょっとページ下にスクロールしてね)だったのだが、これもまぁ…古いDACにしてはなかなかの美音系で、中域の滑らかさは今でも気に入っているのだが、やはり低音などについてはどうしてもパンチが不足していた。

 で、今回の Chordette Gemだが、予想以上の低音もりもり系で、むしろCHORDのイメージだと、もう少しおとなしい音を出す製品かと思っていたのを裏切られた。なかなか幸先はよい。
 ただBluetooth経由だと、どうしてもオーディオクオリティとしてはちょっと不満が出る。これはBluetoothのせいじゃなくてiPhoneの力不足なのかもしれないが…。

 次は本命、PCからUSB接続での再生。再生ソフトはiTunesを使用。夜間の再生だったので、大きな音は出せなかったのだが、なかなか…可能性を感じる音を奏でてくれた。しばらく通電しておいて、更にセッティングなどを煮詰めれば、もっといい音を出すだろう。

 接続直後の評価なので何ともいえないが、変に高級機であろうとする音のまとめ方ではなく、その辺は割り切って、むしろ元気でシャッキリとした音にチューニングされているようにも感じた。その辺の評価については、もう少し使い込まないとわからないが、今のところは好印象だ。

 最近のCHORD製品のアイデンティティーとなっている「ボディの一部が窓になっている」スタイリングも含め「手の届く高級DAC」として、なかなか面白い製品かもしれない。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro


▼2010年01月10日

雨と休日

100110-02.jpg 昨日はブロンプトンで、西荻窪にある「雨と休日」というお店まで出かけてきた。こういうコンセプトのお店には弱いので…(笑)

 お店に入ると「え?売っているCDはこれしかないの」という位のラインナップではあるのだが、どれもこれも持って帰りたいCDでいっぱいだった。
 私は既に持っているけど「omu-tone」の1st.アルバムは、おそらく都内ではここでしか売っていないはず。

 近所にあれば、また、何かのついでであちらにいった際は、是非寄ってみたい。また、こういうコンセプトの音楽が好きな人なら、一度出かけてみると、楽しいと思う。

iPhone 3GS

Klavierraum/Henning Schmiedt

100110-01.jpg 「妊娠中の妻が暑い夏を心地よく過ごせるように」とのコンセプトで作られたという、ヘニング・シュミテッドという旧東ドイツ出身のアーティストによるピアノソロ音楽。

 心地よいピアノソロと、意図して入れているのか判らない、辺りの緩やかなノイズというか空気感…。今日は晴れてお出かけ日和なのですが、午前中はこんな穏やかな曲と過ごしています。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2009年12月08日

ささめきおと/蓮実重臣

091208-01.jpg 「ささめきこと」というアニメのサントラ。ちなみに、元のアニメと漫画は、女子高生のレズ物語らしい。
 私はこのアニメも原作の漫画も全然知らなかったが、タワーレコード渋谷店の5Fアンビエントコーナーで試聴機に入っており「アニメのサントラかぁ…」と思って聴いたら、スゲーと思って買ってきたという次第。

 あくまでもサントラなので、曲が細切れなのがちょっと残念かもしれないが、それでも、この手のアンビエント系の音楽に興味がある方は、一度どこかで聴いてみるといい。

 アニメのサントラって、実はインストの名曲がとても多くて、何年か前は色々とアンテナ貼ってはいたんだけど、最近は新しいアニメの音楽って全然注目しなくなっていた。そんな中でこんなセンスの音楽が出てくるとは、やはりアニメは侮れないね。

 聴くと「♪じょ し ぶ~  じょし~ぶ~ 」と歌いたくなりますが、恥ずかしいので歌わないようにしましょう(笑)

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2009年12月07日

iPod shuffleでEdition8を使うたった一つの冴えたやり方

091207-01.jpg いや…たった一つでも、大して冴えたやり方でもないんですけどね…(笑)

 おひとりさまのプレゼント…頑張った自分へのご褒美(藁)ま、なんでもいいけど、とにかく先日買ったiPod shuffle。ご存じの通り、本体には「電源・シャッフル・通常演奏」の切り替えスイッチしかないので、リモコン対応イヤホンがないと、再生・停止はおろか、音量調整もできない。こりゃ困るということで、各社から別売りのシャッフル用リモコンが出ている。

 その中で私がお勧めだと思ったのが、「Belkin Headphone Adapter with Remote for iPod shuffle」という製品。軽量だしシンプルだし、シャッフルのコンセプトに一番近いと思う。他の製品は大仰なクリップが付いてたり、妙にケーブルが長かったりするので。ま、これも個人の好みだと思うけどね。

 で、このリモコンを使って、Edition8を鳴らしてます。思ったよりもきちんと鳴ってくれるのが意外でした。ちなみにATH-ESW10の方は、ちょっとドライブ力不足って感じもしたなぁ。

 もちろん、厳密に言えば、接続端子を一カ所増やすことになる訳で、そういう観点からは音質劣化の可能性もあるけど、少なくともそんな事気にするモノでもないし、そういう細かいこと気にする人はシャッフル買わないよね。

 そうそう…実はこのリモコン、iPhone用のリモコンとしても使えて、更にiPhoneで使うと、思ったよりも便利なんだよね。ポケットに本体を入れたままでも、手探りで一時停止やトラック送り等ができる。iPhoneで音楽聴いている時の欠点が、本体のディスプレイを見ないと音量調節以外ができない…って事だったからなぁ。何気にiPhone/Touchを使ってる人にもお勧めのシンプルリモコンです。

RICOH GR Digital

▼2009年12月06日

Platina Jazz

091206-05.jpg アニソンのジャズアレンジアルバム。ありがちな企画ではあるが、本アルバムがひと味違うのは、真面目に一流のアーティスト達が演奏する北欧ジャズであるということと、選曲が、オッサンオバサン達の懐古趣味ではないこと。
 私も近頃のアニメに明るい訳ではないが、トップの「晴れのちユカイ」はなかなか良かったし、コスモスに君とは、ちょっとアップテンポなアレンジが加えられていてとても良かった。

 アニソン好き以外の人にもお勧めとは言わないが、アニソンが好きでジャズも聴いている人には、楽しめるアルバムだと思う。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


nils frahm/wintermusik - second edition

091206-04.jpg タワーレコードで見つけた1枚。とてもミニマルでプリミティブなピアノ演奏曲。ぐぐってみると、どうやらこのアルバムはnils frahm自身が、親しい人達に向けてのプレゼントとして企画されたモノらしい。

 アマゾンでは取り扱っていないようだが、通販は奈良県にあるこちらのショップで取り扱っているようだ。試聴も出来るようなので、興味のある方は是非。

OLUMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro

Simeon ten holt/Canto Ostinato:ハーブ版

091206-03.jpg 名作!Simeon Ten HoltのCanto Ostinato。ちょっと前に国内の代理店から2台のピアノ版がリリースされたが、今回はハーブ版なるモノがリリースされた。

 聴いてみると、これがまた…なかなかのアレンジで実に良い。正直、ハーブという楽器にはあまりなじみがなかったのだが、ミニマルミュージックとの親和性も非常に高いのでは?なんて思った。

 アマゾンでも売ってますので、お勧めですよ。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


iPod shuffle・光沢ステンレススチール仕様

091206-02.jpg 買うつもりは全くなかったのだが…(笑)

 昨日は都内に出たついでに、壊れたマウスの代替機…平たく言えば、アップルのMagic Mouseを買ってみようかなんて、銀座のアップルストアに寄ったのだが、そこで目にしたアップルストア限定の「iPod shuffle・光沢ステンレススチール仕様」ってのがスゲーカッコよくて、つい衝動買いしてしまいました。
 ええ…ハッキリいって今の私にはあまり必要ないアイテムです。あまり必要ないのに、シャッフルは全世代衝動買いしてるんだよなぁ…なんというか、衝動買いするにも「ちょっとカワイイお値段」なんだよね。ま、あまり必要ないとは言いつつ、持ってれば月に何回かは使ったりしてるのでいいんだけどさ。

 容量は4GB一種類。価格も通常モデル7,800円に比べ、割高の9,800円。完全にファッションアイテムとして買ったつもりなので、正直音なんてどうでもいいんだけど、音質についても以前のシャッフルより良くなってると思う。こういう所をイチイチ胡散臭い宣伝でアピールせず、地道に確実に改善してくるところがアップルっぽくていいね。

 本当は、こういうアイテムは誰かから誕生日プレゼントか、クリスマスプレゼントとしてもらいたいけど、そんな経験も宛もない私は、おひとりさまお誕生日プレゼントのつもりということで1人淋しく年の暮れを迎えるのであった(笑)

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2009年11月29日

奥井亜紀・ライブ!「ココロのフード」

091129-01.jpg のっけから湿っぽい話だが、私が奥井亜紀という歌手を知ったきっかけは、友人から「最近ハマってるンだよね」と聞いたから。もう前世紀の話になる。

 その友人と、自動車で関西方面にドライブに出かけた時、何故か道中の音楽はその友人しか用意しておらず、しかも用意してきた数枚のCDは「奥井亜紀」のアルバム2枚だった。まだワーナー時代の頃だったかな。で、他に聞く音楽もないので、道中延々と奥井亜紀の音楽を聴いた。何となく、明石大橋のたもとで聴いた「wind climbing」が、妙に心に残っている。

 そして、その旅行から帰って2日後くらいの朝、警察から電話があった。「ご友人の死について何かご存じのことはありますか?」はじめ何を言っているのか判らなかった。

 私が「奥井亜紀」というアーティストの音楽を、自ら聴くようになったのはそんなきっかけだ。その友人の意志を受け継いだ訳ではないが、だから、聴き始めたことに対して予備知識は全くなかった。魔方陣とかしんちゃんとか、そういったアニメのテーマ曲を歌っていたことも全く知らなかった。知ったのは今からほんの数年前の話。∀ガンダム「月の繭」を聴いた後だったかもしれない。

 11月28日に渋谷で開催された、奥井亜紀のライブに出かけてきた。今まで発売されたアルバムは全て聴いてきたが、動く「奥井亜紀」を見たのは、ナマ・映像含めて始めての経験。あんなに激しく動き回るステージだとは思わなかった。

 ライブの感想としては、言葉足らずだが、とても楽しかったとしか言えない。意表も突かれたが、それでも最初から最後まで、緊張感が途切れず、熱中できたステージだった。

 また機会があれば、是非ライブを聴きに行ってみたい。

iPhone 3GS


TIMEcARTRIDGE/奥井亜紀

▼2009年11月26日

Fiio E1

091126-01.jpg 秋葉原に寄ったついでに買ってみた、ipodドック接続用ポータブルヘッドホンアンプ。オヤイデ価格で2,940円。

 アンプとしての性能はあまり当てにしていなくて、ハッキリいうとネタ5割、あと単純にリモコンとして便利だというのが5割という期待値。で、買ってiPhoneに接続して聴いてみると、なかなか悪くない。

 ちなみに使用しているヘッドホンは、ULTRAZONEのE8。この状態で感じたことは、低音がちょっと出て、音の全域で締まりを感じるということかな。正直絶賛する程の音でもないし、かといって「効果ナシ」と断言できる程無意味な訳でもない。音質効果については、各自感じ方に差はあると思うが、少なくともiPhoneで使えるリモコンとして買っても損はない値段。それに、音質の向上も個人の感じ方次第とはいえ、確実にある。

 不満な点といえば、音質云々ではなく、表面全体がトラック送りのボタンになっている構造のため、リモコンを止めるためのクリップを使おうとすると、不本意に曲の先送りや戻しがかかってしまうということ。また、個人的には、トラック送りとボリウムボタンは、逆の方が使い勝手がいいと思う。

 ドック出力に接続するコネクタ部分がやや大柄のため、使用しているケースによっては干渉するかもしれない。それも欠点といえば欠点か。

 ただ、実売で3,000円を切っている値段だし、iPhoneのリモコンが欲しかったり、またポータブルヘッドホンアンプがどのようなモノか試してみたい人にとっては、買ってみて損はない製品だと思った。

 ついでにいうと、以前アップル純正で発売されていたFMチューナ付きドック接続リモコン、あれもリモコンではなく、ポータブルヘッドホンアンプとして売っていれば、きっとそれなりに評価されていたのではないかと思う。実際そんなようなもんだし…。
 ちなみに以前このブログでも書いたと思うが、あのリモコンも、使用してみると低域がちょっと豊かになり、今回のFiio E1と似たような方向性の音色の変化が感じられた。ただ、iPhoneでは全く使えないんだよね。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2009年11月19日

ATH-ESW10JPN

091118-01.jpg ヘッドホン三昧の毎日です。

 という事で、いつ買ったんだっけな?すっかり話題にするのを忘れていた、オーディオテクニカのポータブルヘッドホン最高峰「ATH-ESW10JPN」です。今ではウルトラゾーンのEdition8なんてバケモノがありますので、インパクトは薄れましたが、定価は税込みで6万円越える高級ヘッドホンです。

 製品の位置付けとしては、元々テクニカにはESW9というハウジングに木材を使ったヘッドホンがあり、そのヘッドホンに対して、こちらは新しいユニットを与え、ハウジングに越前漆塗りを施したモデルとなります。なので音はESW9と同じ傾向…かというと、あまりそんな事はなくて、テクニカのラインナップにしては、割とハッキリとした音質上のアドバンテージと傾向の違いがあります。特に低音については、若干ESW9の方が響いていますが、聞き比べると、低音を含め明らかにESW10の方がいい音です。ハウジングの構造と新開発とされているユニットの違いなんですかね。

 音は、テクニカらしい爽やかでややエッジの立った音…かなぁ。何とも言いにくいのですが、高音がとても綺麗だけど、中域も低域も綺麗に制動がかかっているような鳴りをします。値段に見合う…かどうかは判りませんが、少なくとも1年位前までは、ポータブル用ヘッドホンの最高峰であったことは間違いありません。値段も末期の頃は3万円台を切っていたなんていう噂もありましたので、その値段なら間違いなく「買い!」だったと思います。
 遮音性に関しては、ハウジングの構造上、そこそこです。電車の中…特に地下鉄の中だと車内騒音が気になるかもしれません。と同時に、音漏れもそれなりには発生していると思います。

 それと、音とは直接関係ないのですが、この漆塗りのハウジングがとても素晴らしい!写真だと伝わりにくいのですが、本当に綺麗です。光の当たり加減で、濃くなったり薄くなったり、非常に豊かな表情を見せます。
 ただ、この漆塗りですが、製品として漆をあまり乾燥させきらないうちから出荷していたみたいで、特に初期ロットを購入された方は、爪で傷が付いたとか、指で強めに握ったら指紋の跡が付いた…なんて噂もありました。漆は製品として乾燥するまで、1~2年はかかるといわれていますので、美しいハウジングを保ちたいのなら、取り扱いには注意して下さい…って、そんなんじゃポータブル用途に使えないよな(笑)。電車のつり革などにヒットさせるのも注意とのこと。

 で、手持ちのEdition8との比較なんですが、なんというか、ほっこり(笑)した気分になりたい時とか、ちょっと疲れている時などは、ESW10の方がリラックスして聴けるなぁ…なんて感想。解像度もレンジも、Edition8に比べ明らかに劣るのは仕方ないにせよ、何処か人造音的ニオイのするウルトラゾーンに比べ、テクニカのヘッドホンはなんだか日本人の私には落ち着くなぁ…なんて。一時期ESW10を外に出す機会はめっきり減りましたが、最近はまたこちらもいいなと、持ち出す機会が増えています。

 ちなみにこの「ATH-ESW10JPN」ですが、限定1,000台ということで、今では新品で入手するのは難しいと思われます。後継機となったES10は、まるで違った傾向の音を出しますので、ESW10を買い逃したと思っている人は、どちらかというとESW9の方に手を出した方がいいかもしれませんね。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


▼2009年10月12日

藤枝守/響きの交唱・植物文様ソングブック

091012-01.jpg 今日の朝は、藤枝守の「響きの交唱・植物文様ソングブック」を聴く。

 現代曲だけど、このアルバムは3分前後の曲ばかりで構成されていて、しかもほとんどが合唱曲なので、この手の音楽に慣れていない人でも聴きやすいかも。

 お勧めまではしませんが、興味がある方は是非。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5

▼2009年10月01日

ULTRASONEのヘッドホン

 ULTRASONEのヘッドホンを女に例えると

 Hi-Fiシリーズが巨乳
 PROシリーズが爆乳

 だそうで、更にEditionシリーズは、
 
 見た目小学生だけど実は100歳くらいの熟女、常識を越えてる…だそうだ。

 つまらんネタだけど、何となくメモ代わりに(笑)

▼2009年09月27日

音楽ソースファイルには、想像以上の情報が詰まっている

 高音質オーディオの考え方には2つあって、1つは、とにかくソース機器のクオリティを優先すること。これはある意味flatearth的思想と言えるのかな?もう一つは、日本人におけるオーディオ感の主流だと思うんだけど、音の出口…つまりスピーカーなどのクオリティを優先すること。日本のオーディオ誌にある「組み合わせ」記事では、大体「スピーカーの予算を多目に割り当て…」なんて書いてあることが多いよね。

 まぁ…どっちが正しいという事じゃないんだけど、近頃iPhoneでUltrazone Edition8を使っていて、感じているのが、例えiPhoneの圧縮オーディオファイルだとしても、その収録されているデータを余すことなく再生できる音楽機器…ここではヘッドホンだけど…ってのは、実際存在しないんじゃないかなぁ…という、当たり前と言えば当たり前なんだけど…そんな事。

 「iPod程度のポータブル機器で、このクラスのヘッドホン(イヤホン)の真価は発揮できない」などと言っている人は多いけど、インピーダンスなどの物理的要因はともかくとしても、今市販されているヘッドホンごときでは、ソース機器側のクオリティを云々する資格がある製品は存在しないのではないか?なぁんて事すら思い始めている。そんな事を感じてしまう程、Edition8が奏でる音楽の情報量は濃密だし、日々新たな発見があるし、素晴らしいと思う。

 もちろん、この状態にヘッドホンアンプを追加すれば、確かによくなるけど、物理的な情報量という点では、外付けのアンプでは、あまり変化が感じられないしね。アンプのグレードアップで感じる効果は、主にレンジの拡大とか、余裕のある鳴り方(例えば余韻の美しさとか)等が主流で、アンプを交換すると情報量が激増!ってのは、今までのオーディオ生活ではあまり実感したことがない。そういう意味で、ソース機器をグレードアップした場合に付いては、逆に「情報量」に関する変化がいちばん実感できる気がするので、とにかくソース機器のクオリティを優先するという点は、正しいのかとも思う。

 それと同時に、例え圧縮オーディオだとしても、そのデータには、多分私たちが普段思っている以上の情報が詰まっていて、その情報を取り出す努力をもっと行うべきなんだなぁ…なんて思った。よく、128kbpsのデータは、音楽を鑑賞する用途になり得ない…って言うけど、確かに高ビットレートのデータと音質差があるとは言え、ではその128kbpsのデータは、全てのデータがきちんと再生されて耳元で鳴っているの?なんて話になると、そうとも言えないなぁ…と思った。

▼2009年09月23日

オーディオ装置に高いお金をかけるのは悪か?

 オーディオが良くわかっていない人によくある誤解で「100万円の高級機器を手に入れるのなら、10万円の機器で90万円分ソフトを買った方が豊かではないか?」という逸話があるけど、これって正しいのかね?

 例えば、10万円の服を買っている人を捕まえて「服はユニクロや西友で1,000円以内にして、残りの99,000円で外出した方が豊かではないか?」なんて話にはならないよね。

 例えが極端だが、自分が大好きなCD、たった1枚をもっといい音で聴くために、オーディオ機器に1,000万円つぎ込みました…ってのも、ある意味とても豊かな音楽趣味だと思うんだけど、こういう「オーディオ機器を買う金があればもっとソフトを…」って人は、乱聴以外の価値観は認めない…って言うことなのかな?つか「乱聴」って、そんなに豊かな音楽趣味のスタイルなのか?

 そうそう…派生バージョンとして「高級機器に金をかけるなら、その金でせっせとライブに行って生音を」って言い方もあるけど、こっちにしたって、夜な夜なのライブ通いってのは、そんなに大層で豊な音楽趣味なのかね…とも思う。つか、そんなライブ通いの姿って、端から見るとまさに「道楽者」にしか見えないが(笑)

 で、私自身はどうなのかというと、残念ながら(?)、今のところ家にあるオーディオ機器よりも、今までのソフトの代の方が全然高額だと思う。
 ただ、ライブに関しては、あまり行ってないね。ライブに行くのは好きだけど、ライブ通いする程、生音にこだわってる訳じゃないし、そもそもライブ会場で聴く生音は音楽鑑賞的にベストじゃないことがほとんどだし、そもそも「ライブ」ってのは、体験を楽しむための遊びであって、私としては家やiPodで聴く音楽趣味と、直接対峙もしないし、比較しようとも思わないし…。

 そういうもんじゃないのかね?

▼2009年09月13日

ULTRASONE Edition8

090913-01.jpg 久しぶりの大物登場、「ULTRASONE Edition8」です。

 正直、このモデルについてはあまり触手が動いていませんでした。過去に何度か試聴させて頂いた事があるのですが、その時の印象はあまりいいモノではなく、確かに解像度とレンジは高いけど、それぞれの音がバラバラに主張しあっている…これは悪い意味での「ウルトラゾーンっぽい音だな」…と感じていました。

 実はエディション系の音について、普段はウルトラゾーン好きな私でも、全般的にあまりいい印象を持ってはいませんでした。Edition7、Edition9も、確かに音は素晴らしいのですが、あの音にあれだけの金額を投入する気にはなれない…ハッキリいえばそれほどの価値がある音だとは思っていなかったのです。なので、世のヘッドフォンマニアが「Edition系」のネタで盛り上がっているのが、正直よく判っていませんでした。

 で、その前印象をざっくりとえぐってしまったのが、アキバヨドにあるEdition8の試聴機。「ヨドでもEdition8売ってるんだ~」なんて軽い気持ちで試聴したのですが、ぶちのめされました。他のお客さんには迷惑だったかもしれませんが、iPhone直刺しの状態でおおよそ1時間くらいは聴きまくっていたのではないでしょうか…。というか、店頭で試聴を忘れ音楽に没頭していました。こんな体験は久しぶりです。

 私はいわゆる「エージング万能論者」ではありませんが、試聴機という用途で、絶えず鳴らし続けていたのがよかったのでしょう。猛烈な解像度と音の濃密度…そしてそれらが整然と組み合わさった上に、高解像度モデルでよくある、耳に刺さる刺激音がまるで無い。陳腐な言い回しになりますが、まるで目の前で生楽器を聴いているような、アタックの強さと自然さ、存在感を感じました。

 反射的に「うぁ…欲しい」と思ったのですが、残念ながらアキバヨドでは在庫ナシ。というか、本モデルは台数限定ではないとはいえ、一応「Edition」シリーズなので、生産量は細いです。
 次回の入荷は10月末で予約者優先だとのことで、買えない状態。残念というかホッとしたというか…そんな心境だったのですが、本日、都内の某所で、アキバヨドより2万円近く安い値段で入荷→販売しているとの情報を得て、朝一で買いに行きました。え?お金ないのにどうしたのって…。どうしましょうね(笑)

 購入後、早速近くのカフェに入り、音楽を聴きました。初めの印象は…確かに私が発表当時にちょっと試聴させてもらったあの音です。あまりいい印象ではありません。でも、ある意味ゴールというか目標が見えているので、悲観はせず、日中はほぼずっと鳴らし続けていました。

 で、今の時間ですが、早くも多少こなれてきた印象です。初期の慣らし運転を終えて、少しずつ振動板がフリーに動き始めた…という感じでしょうか。
 まだまだ納得できる音ではありませんが、それでも求めている方向に着々と進んでいる気がしますので、楽しみです。

 なんとなくネガティブな書き方をしてしまった気がしますが、もちろん、新品状態の音でも、通常のイヤホンやヘッドホンとは音のレベルがまるで違います。こんなに濃密で豊かな「オーディオクオリティー」の音が、iPod/iPhoneとEdition8を用意すれば、易々と実現できてしまうということに、技術の進歩をマジマジと感じます。

 昨今盛り上がっている「高級ヘッドフォン市場」ですが、モバイル用途を前提とした「高級機」は、まだこの「ULTRASONE Edition8」しかありません。本機の登場が、また一段とモバイルオーディオの高品質化に拍車をかけてくれるのか…これから他社でもモバイルを前提とした「超高級モデル」がどんどん登場してくるのかもしれませんね。

 そうそう…Edition8のハウジング部分は、ルテニウムによるコーティング処理がされているそうで、表面の硬度はチタニウムを上回るそうです。ちなみに同様のコーティングは、エルメスの金属部品(例えばカギなど)にも施されているとのことでした。確かにエールラインのカギって、ピカピカしているのに全然傷が付きません。

RICOH GR Digital


▼2009年08月13日

女性の57.0%は「音楽の趣味でがっかり」

 つまり、この調査から判ることは「女はバカ」という事だけだと思うのだが…。

 女性の57.0%は「音楽の趣味でがっかり」」:ナリナリ

 まぁ…調査によると、男でもたかが相手の音楽の趣味程度でガッカリするアホはいるみたいだけど、正気かよと思う。
 で、この調査をもって「だから男は女が好きそうな、トレンディなCDをもっと沢山買いましょう」って結論でもはじき出すのかね。お断りだわクソが!

 まぁ、普段からHMVなんて利用しないのでどうでもいいけど、こういうキモい調査して喜んでるCD販売店でCD買ったら、裏で買ったCDランク付けされていそうで気分が悪い。HMVではCD買わないようにしよっと。

▼2009年07月17日

あなんじゅぱすのライブに行ってきた

 日時は7月15日。場所はここ。きっかけはこのエントリ(笑)

 watiさんとライブ開始15分位前に合流。近所のドトールコーヒーで時間を潰し、開場時間丁度にネクストサンデーへ。意外と混んでいた。

 とりあえず、一番前の席に陣取り、ビールを飲みながらライブを鑑賞。ひらたよーこさんのピアノが柔らかくそれでいてメリハリが効いているようで、とてもいい感じだった。あとハーモニカの超絶演奏もすごかったなぁ。

 休憩時間中にひらたよーこさんにご挨拶、watiさんは古くからの友達らしいが、ライブで演奏を聴いたのは初めてだとのこと。むかしのちっこいイメージからすると、ずいぶん大人の印象だと驚いておられた(笑)

 帰りは、阿佐ヶ谷駅近くの飲み屋さんで、ワインを軽く一杯呑んで帰ってきた。とても楽しい経験だった。次回の「あなんじゅぱす・歌はもライブ」は、8月20日らしいです。

▼2009年07月13日

PIONEER SE-405・ヘッドホン

090713-01.jpg 私のいけない所は、何かにハマると、ついコレクター的な収集癖がすぐ出てしまうことか。

 ということで、以前近所のリサイクルショップで見つけた古いヘッドホン、パイオニアのSE405です。軽く調べててみると、1970年代から80年代にかけて製造されたヘッドホンみたいです。同じような形で、SE205から505までシリーズ化されており、このSE405は、ヘッドホンハウジングに左右に独立したボリウムつまみがあります。上位機種のSE505は、ボリウムの他更にトーンコントロールまであったとのこと。まだリモコンが普及していない時代には、重宝された機能だったのでしょう。

 音質ですが、新品状態からこうなのか、あるいは経年劣化か知りませんが、やはり現代のヘッドホンに比べるとナローレンジです。ただ、大き目のハウジングのせいか、比較的おおらかに鳴り響き、それが現代のヘッドホンとはまた違った趣になっています。ナローとは言っても、当然現代の安物ヘッドホン並みのレンジはあります。K702やPRO900とは比べものになりませんが、逆に言うとそんなレベルです。

 ハウジングは大きくて重いです。ですが、耳がすっぽり覆われてあまり不快感はありません。ただ、今の時期はちょっと蒸れますけど…。左右のボリウムは非常に軽く回りますが、タッチはなかなか高級感があります。写真ではiQubeというヘッドホンアンプを使っていますが、iPodで直接駆動しても音量は充分取れます。

 私の所有している個体は、キズや痛みがとても少なく、状態はとてもいい感じ。まぁ…アンティークモノとして大事に使っていくことにします。

 他にも古いヘッドホンをいくつか所有しているのですが、追々紹介していきますね。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro

▼2009年07月10日

ウォークマンは音質重視で

 なんだか近頃のソニー製DAPは、事あるごとに「我々は高音質で勝負する」なんて言ってるけど、高音質だった試しがない。いつも思うのは、低音をボワンボワンにして、高音をヒステリックにして、ボーカルを埋もれさせてしまえば、オーディオ知らない小僧共が「高音が澄み切ってる」とか「低音が豊かに伸びて」とか2chで書いてくれるからなぁ…という事。
 別に全てのiPodが高音質だとは言わないが、少なくと音楽的には、デジタルのウォークマンより、大筋でバランスがいいモデルが多いように思える。

 ソニー、音質でアップル追撃…ウォークマン誕生30年」:ZAKZAK

 誤解されるといけないので補足すると、私は結構なソニー信者。歴代のエポックとなったカセットウォークマンは何台も所有している(していた)し、ディスクマンだってコレクターに近い。ヘッドフォンとイヤホンはなかなかいい製品出すしね。

 でも、DAPの分野に限って言うと、今アップルがやってる事って、かつてのソニーがやっていたことなんじゃないかと…。今のソニーは何のアイディアもないもんだから、仕方なく「高音質」なんてキャッチに逃げているとしか思えない。大体「高音質」じゃねえし(笑)
 また、

傘下の音楽会社に所属しているアーティストがソニー製品の浸透を図るキャンペーンを展開するなど

 ってのは、つまりiTunesには絶対に曲を卸さない…という宣言だよね。みみっちいな。

 昔のソニーというのは、確かに革新的ではあったけど、その一面、自らで新たな規格を作って、それをユーザーに押しつけ客を囲い込むというマーケティングを得意としていたメーカーでもあった。
 で、そのアイディアが革新的でありさえすれば、私は喜んでソニーに囲い込まれる心の準備はできているのだが、近頃のソニーは、どうでもいい規格や囲い込み政策ばかりが目立ち、ユーザーにとって、単なる不利益を押しつけているメーカーでしかないのではないか。

 ケンウッドやオリンパスや東芝やシャープなど、かつてDAPを製造・販売していた国内メーカーのほとんどが、苦し紛れに「高音質」などと言いながら消えていった様を、ソニーだけは繰り返して欲しくないなと思う。
 そもそも、現在の業界覇者であるAppleは、自社のiPodを「高音質」なんて言って売っていないだろう。音質改善なんて、わざわざキャッチにする程のものじゃなく、こっそり地道にやるもんだ。

 そんなものより、もっと「NWD-W202」みたいに、ワクワクするようなアイディアを盛り込んだ製品開発を目指して欲しいけどな。

▼2009年07月09日

iPhoneとHBH-DS205とSHURE SE530のトリオが素晴らしい件

090709-01.jpg 最近、外出時にはiPhoneでBluetooth経由でDS-205を使ってSE530で音楽を聴くことが増えた。この組み合わせが実に素晴らしいので。

 実は、DS205側から、iPhoneのコントロールはできない。音量調整は可能だが、それは単にDS205から出力される音量を調整しているだけで、実際iPhone側の音量コントロールは不可能…というか、ある意味iPhone側の音楽信号はライン出力なので関係ない。曲のスキップなどは全くできない。何故かストップボタンだけは効くので助かるが。

 で、それに接続しているSE530は、丁度ショートケーブルで、そこに延長ケーブルを必要に応じて接続する構造になっているので、ショートケーブルのまま、DS205を接続して、本体クリップで胸の辺りに止めておけば、気分はケーブルフリー。で、更に当たり前のことだが、この状態で、メールの着信や、電話の着信などイヤホンから聞こえてくるので、聞き逃しがない。というか、音声通話がイヤホン装着したままできるという状況に、初めはちょっと戸惑った。まぁ、Bluetooth使ってる人からすると、当たり前のことなんだろうけど。

 音に関しては、DS205は、元々ちょっとハデ目の音を出す所があるので、家で静かに音楽鑑賞するにはともかく、外で移動しながら音楽を聞く分には、むしろ元気があっていいような感じ。
 なまじDS205側で曲のスキップなどができない分、iPhone側の操作で戸惑うこともなく、快適です。

 そっか、世のBluetooth端末使っている人達は、こんなに便利な環境を享受していたのかと、改めて思った今日この頃でした。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digita 35mm F3.5 Macro

▼2009年07月03日

オムトンのライブに行ってきました

090703-01.jpg 場所はジョージタウンここ

 入場が18:30~で、演奏が19:30から。こういう始めて行くアーティストのライブって、何時頃会場に行けばいいのか正直読めないんだよね。で、わからないから、念のため18:30過ぎに行ってみたら、まだ誰もいませんでした(笑)
 誰もいなかったので、前のセンターテーブルをゲット。とりあえず演奏開始までジョッキのビールを飲んで(「ゆっくりビールを飲みましょう」と書いてあったライブなので)、iPhoneで時間潰そうと思ったら、SoftBankは圏外でした。ボチボチ入場してきた周りの人達を見ると、携帯使っていた人もいたので、ダメなのはSoftBankだけなんでしょう(笑)。ま、こんな所がソフトバンク…いいけどね…。

 で、ビールをゆっくり飲んでいたんだけど、開演15分前位で飲み干してしまったので、トイレに行くついでにグラスワインとチーズを注文。で、トイレから帰ってきたら、私がいたテーブルに「あなんじゅぱす」のひらたよーこさんが座っていた。「ここいいですか?」と聞かれたので、「どうぞどうぞ」と答え、その後運ばれてきたチーズの盛り合わせにはフォークが二本付いてきたので、折角だからチーズもお裾分け。
 で、その場で色々お話しさせて頂いたのですが、不勉強ながら、私はその時点でひらたよーこさんを知らなかったので、ご自身でも演奏されるんですか?などと、トンチンカンな会話をしてしまってました。申し訳ない。

 で、そんなこんなで演奏開始。やっぱり生で聴く打楽器というのは、迫力満点だね。また、高橋若菜さんの弾けぶりにもちょっと驚いた。こういうキャラだったんだ…。
 
 他、ゲストでいらしていた、アライノリタケ氏の演奏。その後オムトンと一緒に演奏して、ラストは「さよなら歩く」、その後アンコールが続き、最後は「ピロリ菌」という変なタイトルの曲でライブは終わり。あっという間の2時間だった。生で聴いてよかった。

 帰り際に、アライノリタケ氏のCDも買ってきた。アコースティックギターの曲に、バックでオムトンも参加しているそう。ライブで聴いて、とてもよかったので。

 さて、つぎは「あなんじゅぱす」の曲も聴いてみるかな。ライブも7月15日と20日にあるそうです。

Apple iPhone 3GS

▼2009年06月28日

NHKのダーヴィンが来た!で

 オムトンの曲がBGMで使われていた。

 今年はクるのか、オムトン!、

マイケルの歌を聴いている

 どうでもいいけど、語尾にいちいち「アッ!」を付けると、マイケル・ジャクソンのマネになることを、彼が他界してから始めて気がつきました。

 今度、宴会芸…というか、この先私が死ぬまで、宴会に呼ばれる事があるのか判りませんけど、その時は「アッ!」をやってみようと思います。

▼2009年06月24日

奥井亜紀/音海スイム

 以前も全く同じタイトルでエントリ書いたけど、聴く度にいいなぁ…と思う。

 奥井亜紀っていうと、一時期「クレヨンしんちゃん」の主題歌歌ってたと記憶している人がいると思うが、あの頃の歌と、この「音海スイム」は、結構違う。なんだか歳を重ねて円熟味が増してきてるね。

 ちなみに、クレヨンしんちゃんの歌を歌ってた人というのは、かなり後から知ったんだけど、チトびっくりした。失礼かもしれないけど、マイナーなシーンばかりで活躍してきた人だと思っていたので。

音海スイム/奥井亜紀

▼2009年06月22日

この制動感だよ!

 そうそう、この緊張感溢れる制動感が、ブリティッシュオーディオ、というか、Flatearthオーディオの醍醐味だな!
 大量物量投入主義のアメリカや日本のオーディオでは味わえない(使ってる人いたらゴメン)、ある種独特の、寸止めにも近い緊張感。

 やっぱり、私はイギリスオーディオに命かけるわ!と、NAP250が調子いいモンだから、つい私自身も調子いい発言をしてしまうのでありました(笑)

 でも、このイギリス系…Flatearth系オーディオの快感って、やっぱり体験してみないと絶対理解できない。Hi-Fiオーディオのくせに、なんでこう、体をじっとさせていることが苦痛に感じる楽しい音を出すのか。

 音の伸びなんてどうでもいい!大切なのは、リスナーに緊張感を感じさせる制動感だ!そして、その制動感が、リスナーを興奮させるんだな。昔からブリティッシュオーディオにハマっていて、私は本当に幸せだ。

 大体、今日数年ぶりに、EXL-1のアッテネーター、いじっちゃったっつーの!(笑)

久しぶりにシステムをNAIMに入れ替え

090622-03.jpg テスト接続の結果がよかったので、本格的に楽しんでみようと思い、久しぶりにメインシステムをLINNからNAIMに入れ替えてみました。SNAPSもスイッチが古い方を接続してみて、気分はベリーオールドルックシステム(笑)という感じ。

 接続しているソースは、リンのカリックCDP、それに、iTunesの音を聴くため、AirMacExpressを経由して、オーディオアルケミのDITBを接続。ちなみに電源は、PowerStation Twoのゴム足部分がちょっと劣化していたので一休みさせ、PowerStation ONEで駆動してます。

 う~ん、久しぶりのネイムオーディオ、いいねいいね…。まさにFlatearth!

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5

NAP 250のスピーカー端子

090622-01.jpg 通電チェックも終わって、メインスピーカーにスピーカーケーブルをつないで、さて再生…と思ったら「ん?なんか変」と気がつくのに、正直10分位かかった。

 何が違うのかというと、接続したスピーカーケーブルが左右逆なんだよね。NAIMのオーディオ機器を使っている人には常識なんだけど、この写真の状態で、本体右側(上)のバナナ端子は左チャンネル端子、左側のバナナ端子(下)が右チャンネル端子です。何故か普通のアンプとは逆なんだよなぁ。

 つことで、あわてて左右逆に接続し直しましたよという話。もちろん、左右正しく接続すると、スピーカーの間から、濃い音が充満します。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro

▼2009年06月21日

伝説巨神イデオン 総音楽集

 何も考える必要は無い。このエントリ下のリンクをクリックして、予約すること。

 絶対に幸せになれること請け合い。他の分野では色々議論はあるが、音楽という面で、伝説巨神イデオンを超えている…どころか、足下にすら到達しているアニメは、今まで世界に存在しない。

 とにかく、騙されたと思ってみんな買えと…。

NAIM NAP 250

090621-02.jpg 色々と紆余曲折あったが、電源コネクタ部分の工作も終わり、ようやく本日、NAP250の音出しに成功。まだアンプが暖まっていないみたいで、ちょっと音像が薄い感じもするが、これもまたNAIMっぽい…というか、FLATEARTHっぽい音か。音出ししてまだ10分も経っていないけど、少しずつ馬力が上がってきている気がする。

 ちなみに再生システムを紹介すると、ソースがSONY CD D-50。プリアンプが、NAIM NAC12。そしてそのプリを駆動する電源ユニットが、NAIM SNAPS。そしてパワーアンプが今回の、NAIM NAP250。これはにしだやさんからお借りしている240Vへの昇圧トランスを使い、240V駆動しています。そしてスピーカーがお馴染み、MERLIN EXL-1です。

 とりあえず、懸念されていたDC漏れとか、そういうのがなくてよかった。まずはご報告まで。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro

▼2009年06月19日

AKGでふわふわ時間【タイム】

090619-01.jpg 割と気に入っていたけど、あの通気性がない蒸れるパッドのおかげで、長時間着用するとちょっと汗で蒸れてくるAKGのK271s

 調べると、今発売されている後継機のK272HDに採用されているベルベット調ソフトタイプのふわふわパッドが、K721sでも使えるということなので、注文してみた。

 注文はアキバヨド、在庫がなかったので取り寄せになったが、それでも4日位で届きました。お値段は2,500円…だったかな。

 早速交換して着用。これはいい。なんだかK702の着用感に似ているねぇ。純正むれむれパッドよりも、音の抜けがよくなって爽やかになった感じ。これなら、お外に出かける時でも着用できるかなぁ。なんせ、前のパッドは冬でも耳の周りに汗が滲んだからね。

 つことで、もしK721sをお持ちの方は、純正のむれむれ時間から、こちらのパッドに交換して、ふわふわ時間でリスニングしましょう!というお話しでした(笑)

 プーチンさんも、こちらのパッドに交換した方がふわふわ時間、満喫できるのでは?

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro


TVアニメ「けいおん!」劇中歌::ふわふわ時間/桜高軽音部 秋山澪(日笠陽子)山上路夫

▼2009年06月18日

SONY NWD-W202

090618-02.jpg このエントリでちょっと触れていた、ソニーのネットワークウォークマン。ポイントがたまっていたので、思わず衝動買い。最近、割と多目の荷物を持って外出する事が多いので、ケーブルレスはいいなぁ…と思ってアキバヨドで見ていたら、居ても立ってもいられなくなった(笑)

 従来SONY系のネットワークウォークマンって、音が悪いというか…高音質を何か勘違いしてるのではないかというモデルばかりで、あまり興味がわかなかったのだが、最近のは違うのかな?
 特にこのW202は、高音質…って訳でもないけど、いい意味で力が抜けている感じの音で、割と好感が持てた。あと、装着してみると、このフリー感はたまらんよなぁ。

 色はグリーン。付属のチップはちょっと堅めで耳が痛くなるので、10Proに付属していたシリコンチップ(小)を装着。適度な遮音性共々なかなか良い。

 転送ソフトは、定番のSonicStageは使わず、iTunesユーザー御用達のSonictunesも使わず(というか対応していないので使えず)、ヨン様が作ったDoubleTwistを使用。iTunesで専用のスマートプレイリストを作って、それを同期させるようにした。

 本気最大の特徴である、装着感…については、普通かな。というか、普通にちょっと大きめなカナルイヤホンを突っ込んでいる状態なので、カナルが全く駄目という人は厳しいかも。耳に当たる部分の感触はMDR-EX90SLに似ているかな。その部分はさておき、ケーブルレスの開放感は本当に素晴らしいね。外出時だけじゃなくて、家の中で色々と用事をしている最中でも、ストレスフリーで音楽を聴いていられる。

 音質については、上でも書いたけど、ある意味普通。ソニー製五千円前後のカナルイヤホンを想像してもらえればいいのではないかと。特に聴いていて苛つく感じの音でもない。

 他面白い点としては「ZAPPIN」と呼ばれる機能。当初は「こんなの使わねーよ」と思っていたが、いざ使ってみると、結構面白い。きちんと曲の「サビ」を解析するには、SonicStageを利用する必要があるが、別にサビの解析が無くても、適当に曲中の数秒間をザッピングして再生してくれる。で、気に入った曲があれば、ダイヤルを一回クリックすれば、その曲の頭から再生が始まるという仕組み。

 そうそう、話が前後するが、この「NWD-W202」。ソニー製にしては太っ腹なのかなんなのか、曲データを「ドラッグ&ドロップ」で管理できるので、例えばiTunes中の曲データを掴んでそのまま、ウォークマン内の「Music」フォルダに曲を入れれば、それで再生が可能。MP3でもAACでもOK。もちろんiTunesストアで買った著作権保護機能付きのデータは再生できないが、変な話、ソニーのサイトから買った著作権保護機能付きATRACデータも再生できないらしい。変な仕様だな。当然ながら、アップルロスレスファイルも再生できません。これは残念だね。ちなみにDoubleTwist通すと、iTMSの保護データは聴けちゃうんだけど(笑)

LEICA digilux zoom


▼2009年06月16日

XLRに240Vは安全か?

090616-01.jpg う~ん、調べれば調べる程、この端子に240Vを結線するのはどうなんだろうか…なんて気になるんだよなぁ。

 写真は電源ケーブル側に使うコネクタなんだけど、当然ながら、圧着とかネジ止めとかじゃないんだよね。機器の内部では電源ラインもはんだ付けだから気にしなくてもいいのかもしれないが、やはり電源ケーブル側のコネクタをはんだで止めるというのは…どうなのかな?

 ということで、確実な絶縁方(厚くゴムチューブ巻き付けるとか、はんだ付け後にエポキシで固めるとか)を色々考えているうちに作業が止まってる。

 気にしないで、サクッとやっちゃっても大丈夫なのかな?

 ちなみに、例の赤い電源用XLRだけど、機器側の端子を観察すると、各配線の間に大きなプラパーツが挿入されていたりと、やはり絶縁には気を使っている模様。う~ん。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro

▼2009年06月13日

SONY TMR-BT8iP / HBH-DS205

090613-11.jpg このエントリで使い勝手はまた後で…と言いながら、大分経ってしまった。遅ればせながら軽く感想を。

 使い勝手は非常にいい。なんたって、iPod本体から解放されるのは、ケーブルの引っかかり等が激減して快適。音質的には、ちょっと低音寄りにはなるけど、顕著な音質低下は感じられない。これは、イヤホン側で使っているHBH-DS205の性能が評判がいいからみたいだ。もちろん、送り出し側のTMR-BT8iPだって、なかなか評価は高いみたい。

 音質面だと、このBluetoothというのは、以外と使用機種により音質差、また、未だにペアリングの際の相性問題があるようだ。特に音質については、Bluetooth関連のサイトを調べてもあまり言及されていないので、何を買っていいのかなかなか情報が充実していなくて困ってしまう。
 一応、私がこの製品を買った時の評価では、ソニーのこの組み合わせが、音質的には無敵だったようだ。

 欠点といえば、そのHBH-DS205の操作性によるモノ。音量調整はやりやすいのだが、何故か曲のスキップレバーを音量調整レバーと共通にしているため、レバーの長押しをしてスキップモードにしてから曲のスキップになるのだが、これがまた、私はなかなか慣れなくてイライラする。ネットで調べても、この操作性にはみんな参っているみたい。

 通常使用時には必要ないかもしれないが、ちょっと大きな荷物を持って出かける時、iPodの仕舞い所があまりないような時、あるいは運動している時など便利。
 本当はいけないのだが、自転車に乗っている時などは、iPod本体をカバンに完全に入れたままにできるので、それもまたいい。

 正直、もう少し買いやすい値段になってくれればな…とは思うけどね。

CONTAX TVS Digital


SONY PFR-V1

090613-10.jpg 不思議な形のヘッドホン…いや、ソニーではこの製品を「ヘッドホン」と呼んでいません。「パーソナルフィールドスピーカー」というらしいです。

 パーソナルフィールドスピーカーSONY PFR-V1」:SONY

 実はこの製品、以前から興味はあって、なんどかお店で試聴した事もあるのですが、ネックになるのはあの価格。税込みで55,650円もします。
 なので、興味はあっても買う気になった事はありませんでした…が、何故かこの製品が地元のハードオフに格安で出ていまして…、チェックすると、付属品も全て揃っているし、外観もとても綺麗。それに、幸いな事に耳に触れる面積も小さいモデルなので、中古でもあまり抵抗感がありません。早速購入してしまいました。

 以前店頭で聴いた時は、ちょっと低音が不足気味かと感じていて、ネットなどの評判でも「低音が不足気味」と言われる事が多いのですが、それはどうも装着方法が悪かったみたいですね。
 スピーカー脇についている飛び出した棒、そこが低音を出すバスレフダクトになっていまして、その部分を耳の穴の近くに持ってこないと、低音がスカスカになります。正しく装着さえできれば、低音不足はあまり感じないかな。私は低音厨じゃないので…。

 低音以外の音については、非常に解像度が高く、エッジが立ち気味で、とても綺麗な音を出します。音楽鑑賞以外でも、映画のDVDなどを鑑賞するにも良さそうです。
 また、音場についても、やはりヘッドホンとは違いますね。耳にスピーカーが密着していませんので、広がり感は抜群です。あと、構造的に長時間着用していても耳が蒸れないのがいいです。

 ヘッドホンとしては、当然ながら遮音性は皆無で、音漏れも多いです。というか、これは音漏れというべきなのか…普通に音が外に出ている訳ですから。

 付属品として「ブースター」と呼ばれるヘッドホンアンプが付属しています。もちろんこのPFR-V1以外でも使えます。これを使うと、ちょっと低音が強調気味になりますが、なかなか単体としても優秀なヘッドホンアンプです。一説によると、補修パーツ扱い5,000円程度で買える事から、サービスセンターに頼んで単体購入している人もいるとか。
 本来の用途としては、ポータブル機で使う際に、音量が不足する場合があるので、その時に使う…との事ですが、手持ちのiPodで聴く限りは、音量は充分取れます。

 全体の作りは非常にいいですね。さすが高級品というか…各部材に、とても精密感があります。華奢な感じもしますが、とりあえず簡単に壊れてしまうモノでもなさそう。見た目もカッコイイです。

 5万円越えだとさすがにお勧めできませんが、今のところアマゾンなどでは半額程度に値が下がっています。この値段でもちょっと割高かな…なんて気もしますが、屋内用のヘッドホン、それも映画のサウンドを迫力で聴きたい…という人にはお勧め。もちろん、音楽鑑賞もいい感じです。

 あと、なんというか、久しぶりに往年のソニーっぽい、ちょっと変態チックな製品だという事で、私としては好感が持てますね。このエンジニアが作った他の製品を見ても、ああ…成る程と納得できます。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5


▼2009年06月03日

カタマリ01が特価で!

090603-02.jpg 半ばやけくそで改装したんじゃないかという気がしないでもない、草加マルイ&アウトレット。そこのインテリア用品売り場で、ギャンゼのカタマリ01が特価で売ってたわ。

 値札が取れていたのか、価格の表記が見あたらなかったんだけど、全品30~50%オフの棚にあったから、価格は105,000~75,000円の間か。それでも売れるのかちょっと心配だが、今では新品でも買えるのかどうか分からない商品なので、興味のある人は突撃してみては如何か。
 他に「波動スピーカー」も同じ棚で投げ売りされてたよ。

 しかし…カタマリ01オーナーの私からすると、ちょっと悔しい気がするね(笑)

RICOH GR Digital

▼2009年05月28日

XLR端子を買ってきた

090528-01.jpg もちろんNAP250用。電源用XLRはアキバで見つかりませんので、こっちでいいかなと。

 しかしちょっと気になるのが、いわゆる240V電圧が流れるケーブルを、圧着ではなく、はんだで固定しなければいけない事か…。もちろん熱収縮チューブなどで安全策は講じるつもりだけど、何となく安全性とか気になってしまう。まぁ、本体側の端子は元々はんだで固定されているんだから、気にする必要ないのかもしれないけど。

 昇圧トランスをお借りできるのが再来週になりそうなので、まぁ…のんびりと。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro

▼2009年05月27日

新しいウォークマンWシリーズ

 こういうのは、今のソニーではなく、アップルが先行するのかと思っていた。

 “ウォークマン”Wシリーズ」:ソニー

 社外製のイヤホンを否定するような感じで登場した、新型iPodシャッフルだけど、どうせ他のイヤホンがまともに使えないのなら、こういう方向で行けば良かったのにとも思うね。

 それはそうと、このウォークマン、最近はジョギング中に音楽聴いている人も増えているので、以外とヒットするのではないか?最近はiTinesとソニーのウォークマンを同期させるソフトなんてのも出回ってるみたいなので、iPodからの乗り換えも不可能ではない?

▼2009年05月25日

プーチンホンAKG K271S

 2chで見つけた、ロシアのプーチン首相がAKGのK271Sを装着している写真。怖カッコイイね。

 という事で、私も久しぶりにK271Sを引っ張り出して聴いています。やっぱりなかなかいいヘッドホンだよね、これも。K702に比べると、やっぱり密閉モニターだなという気がして、そういうのも久しぶりでタマラン感じです。

NAP250

090525-01.jpg イギリス・NAIMオーディオの上級パワーアンプ、NAP250。それも箱形アルミスリーブ形式ではない、ごく初期モノが家に届いたのが、大体一週間位前。固着していて全くビクともしなかったパネル分割のネジが、ラスペネ攻撃数日を経て、ようやく外すことが出来たので、ザッと今まで判明した概略を。

 初めの印象は、とにかく重いです。なんというか、このサイズの器に水を満たして持った感じにちかいか…いや、もっと重いな。その重量のほとんどは、写真に見えるバカでかいトランスが占めているのですが、とにかく見た目を裏切る重さ。そのトランスですが、裏を覗くと、黒い絶縁シート?と、木板を挟んでシャーシに太いトルクスネジで固定されています。

090525-02.jpg シリアルは1185なので、かなり初期もの。動作電圧については、装着されていたヒューズが250V用だったので、イギリス仕様240Vだと思います。トランスにも大きく250Vと書いてありました。

 トランスとその配線部分のアップ。まだ配線はきちんと追っていないのですが、落ち着いて配線を調べれば、おそらく120V仕様にリケーブル出来ると思います。その前に動作確認ですが…。

 キャパシタは、生きているのか死んでいるのか…。固定ネジの回りに、アルミのサビなのか何なのかわかりませんが、白い粉が大量に付着しています。軽く掃除機で吸いましたが、きりがないですね。

090525-03.jpg もひとつ謎だった電源コネクタ。ごく初期モノのネイムオーディオには、この形の電源コネクタが装着されていることが多いのですが、実際に見たのは初めてでした。これは電源用XLRコネクタらしく、かつては業務用の機器によく使われていたコネクタらしいです。昨日出かける用事があったので、アキバのパーツ屋を軽く覗いて限いて見た限りでは、この形のコネクタは発見できませんでした。ま、コレについては、ラジオ会館などをもう一度探索してみることにします。どうしてもこの形のコネクタがなければ、今市販されている普通のXLRに付け替えてしまうという方法もあるし。

 という事で、現在まで判明しているのはここまで。そういえば、動作確認には、240Vへの昇圧トランスが必要になるな。私持っていないのですが、誰か持ってましたっけ?

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro

▼2009年05月19日

価格コムでK701がランキング1位

 まったくもって世の中おかしい!

 ヘッドホン・イヤホン 売れ筋ランキング」:価格コム

 これは、すでにけいおん効果だけじゃなくて、潜在的需要がかなりあったという事だろうね。何にせよ、こんな価格のヘッドフォンがバカ売れするなんて、非常にエポックな話だ。

RCサクセション/カバーズ

 昨日iTunesで買ったRCのカバーズなんだけど、懐かしさのあまり早速昨日からヘビロテ中。つか、私にとってラブ・ミー・テンダーとは、「なにいってんだー」の方がオリジナルだぜ!

カバーズ/RCサクセション

▼2009年05月18日

夜空のおりがみ

 井上陽水の娘だってさ!名を「依布サラサ」というらしい。

 依布サラサ」:Wiki先生

 で、なんで「依布サラサ」なのかというと、最近始まったNHKの「Jブンガク」という番組で、彼女の歌がテーマ曲として使われていて、なかなかよさげなのである。

 残念ながら、その「夜空のおりがみ」の楽曲は、ケータイの着うたとしてしか、まだリリースされていない。つか、はようCD、もしくはiTunesで配信しろと。というか、ケータイの着うた買って喜んでるのは、情報弱者しかいないだろう!

 サビの部分だけなら、ようつべで聴けます。ホテルはリバーサイド!

▼2009年05月17日

iTuneでRCサクセションのカバーズを購入

 CD買おうかと思ったけど、アキバヨドのタワーでは売ってないし、ま、いいかと思って購入。懐かしいなぁ。

カバーズ/RCサクセション

▼2009年05月11日

K701「けいおん」問題

 なんだかすごいことになってきましたな。ギガジンにまで取り上げられるとは…。

 「けいおん!」効果か、澪のつけていた超高級ヘッドホンの売り上げが爆増、売り切れる店が続出」:ギガジン

 ちなみに、マニア向けのサイトだと「ヘッドフォンアンプがないと鳴らない」なんて書かれていますが、そんな事はなくて、その下のモデルK601よりは鳴らしやすいです。つか私もちょくちょくiPod直刺しで聴いてるし。

 ま、クオリティを追求し始めるときりがない世界なので、ある意味ヘッドフォンアンプは必須…というのもわからないでもないですが、逆に言うとネット上の発言はみんな極論が大好きなので、話半分にしておいた方がいいかも。興味がある方は余り心配せず買ってしまっても大丈夫だと思いますよ。

▼2009年05月09日

スィードゥイー!を買う

090509-01.jpg で、中野に行ったついでにCDを買う。

 めんどくさいので箇条書きすると、
 「にせぱん」
 「Hiroko」
 「アイラミツキ」
 「JULVERNE」×2

 今、中野ブロードウェイ内の“かへ”でメモエントリー中。最近はカバンにD-EJ2000を突っ込んであるので、出先でCD買ってもすぐに聴けるのが楽しい。

 さて、もう少しブロードウェイ内をヲタ散歩して、カメラの方のペコちゃんにも寄ってのんびり帰るか。

CONTAX SL300RT*

春のヘッドフォン祭・2009

 サンプラザ中野…じゃなくて、中野サンプラザの15Fで開催されている「春のヘッドフォン祭り2009」に出かけてきた。お目当ては、ゼンハイザーのHD800と、ウルトラゾーンのEdition8。短時間だけど両方聴くことができた。

 まずHD800は、思ったよりも薄口というか爽やかな音だったなぁ。HD650とはちょっとキャラが違った感じ。見た目はカッコいいけど、オープンエアーで遮音性はないため、電車内などでは使えないだろう。どうでもいいけど、大きなヘッドフォンアンプ持ち込んで聴いていた人、ちょっと離れた所からでもどんな音楽を聴いているかハッキリと聞こえる。耳大丈夫なんだろうか。

 Edition8の方は、良くも悪くもウルトラゾーンのキャラバッチリ!Edition9に比べるとちょっと濃さが足りないかもしれないが、こちらの方が一般ウケすると思う。私もなかなか気に入りました。

 もっとも、上記2つのヘッドフォン、両方ともバカ高なので、買うつもりは全くない。今のところ家で使うヘッドフォンはK702で満足してるし。

▼2009年05月07日

澪ホン…だと?

 K701は「澪ホン」認定されちゃったんだ…(笑)。もっとも私が持ってる方は亜種の方だけどね。

 ちなみに私、BOAホンは持ってるし、他のっちホンも手に入れなければならないのか…って、BOAホン持っててのっちホン買う意味がわからないけど…。そうそう色違いだけどテルマホンも持ってたよヤバイ(笑)

 しっかし…K701が売り切れるってすごい事態だな。世の中不景気なんて嘘だろ。

 それはそうと…この値段なら、亜種であるK702の方が断然得だね。6月より5万円を切る価格に下がるってのは本当なんだろうか…。もっとも5万を切るといっても、49,800円とかそんな値段なんだろうけど。

 にしても、アニヲタ達の行動力というか経済力はすげーな。これを機にAKG信者が増えるのは嬉しいけど、K701/702使っているのを見て「ああ、それアニメのヤツでしょ」なんていわないでね(笑)

 ちなみにこのeイヤホンというお店、3月に関西いった時寄ってきました。何も買わなかったけど、ヘッドフォンとイヤホンの展示数はすごかったな。

デイリーライフ/doubleeleven undercurrent

090507-01.jpg デイリーライフというアルバムを購入。購入後、カフェに入って聴いてます。なかなか乙なモノです。

RICOH GR Digital

▼2009年05月02日

忌野清志郎!死す!!

 アルバム「COVERS」は私にとって神アルバムだった。何度も聞いたなぁ。そういえば、昔の事なんでCD買ってない事に気がついたよ。あれだけ聴いたのに、友達にコピーしてもらったカセットテープでしか持っていない。そんな昔の事だったんだなぁ。

 という事で、安らかにお眠り下さい。

カバーズ/RCサクセション

audio-technica ATH-CK10とATH-CK100

 夕方から友達と遊ぶ約束なので、ちょっと早めに家を出て、久しぶりにアキバ散策。そこで何となくオーディオ屋さんで目に入った「audio-technica ATH-CK100」が目に入ったので、ちょっと聴かせてもらった。

 えーと、もしユーザーさんがいたら申し訳ないんだけど、想像以上に酷い音でちょっとびっくりしましたよ。実は私、同社のCK10を持っているんだけど、こっちの方が全然バランスがいい音を出すなぁ。

 通常のトリプルバランスドアーマチュア形式イヤホンの、低域側を2発、高域側を1発というセオリーから外れて、低域1発高域2発という面白いユニット構成にも期待してたんだけど、ちょっとなぁ…中高域の量に比べて、あまりにも低音域が薄いというか…。あと、その高域についても妙にエッジを削いだ感じの鳴り方が気になった。

 で、ネットでの評判はどうなのかな?と思って検索してみたら、こんなエントリーを発見。確かに私が感じた事に近い。

 もっとも、CK10とCK100どっちがいいか?という問題については、個人の好みや耳への装着感(イヤホンはコレがでかい)にもよるので何とも言えない。ただ、CK10を使ってる人がステップアップする機種ではないというのも、ネット検索してたら、どこかで見た。

 ただ、好みとはいえ値段の事も考えると、私としてはCK10の方がお勧めだと思う。CK100の価格になるとSHUREのSE530等も同じ価格帯になってくるしね。

 以上、何となくATH-CK100の感想。

アウトドアオーディオを堪能

090502-01.jpg アウトドアオーディオといっても、iPodを持ち出してイヤホンで音楽鑑賞…ではなく、iQubeヘッドフォンアンプとAKG K702を持ち出しての本格的音楽鑑賞。

 これらをウエストバッグに詰めて、本日の早朝、ロードレーサーで近所にある水元公園に出かける。原っぱにある木の根元にござ敷いて、青空を見ながら音楽鑑賞。これらの装備で、いわゆる「ポータブルオーディオ」とは違うクオリティの音楽が聴けた。

 iQubeについては、通勤途中の電車内などで使っている人も多いけど、こういうアウトドア用途で使った方が無理なく使えるね。やっぱり毎日の通勤でヘッドフォンアンプ持ち出すのはめんどくさいし。あと、K702については開放型なので、電車内などでは使えません。

 朝のまだ涼しい空気の中で、Simeon ten Holtのミニマルミュージックを堪能してきました。なんだか、屋外で聴くピアノミニマルって、以外と雰囲気合う気がするなぁ。

CONTAX SL300RT*

▼2009年04月30日

Julverne/不吉な話はやめるべし

090430-01.jpg 今月の25日にJulverneのCDが一斉に販売されているけど、これはそのとき発売された国内版ではなく、昔発売された輸入盤。中古で購入した。

 早速iTunesに放り込んで聴いてみる。なんだか優雅な気分になれるサロンミュージックの数々。でも、ジャンル的にはロケンロールシェゲラベイベーなんだよね。ユニオンみたいなCD屋さんだと、ちゃんと「プログレ」の棚に売っているけど。

 ロックファンと言うより、クラシックやジャズファンに聴いてほしい、緩やかでちょっとブラックなチェンバーロックです。

OLYMPYS E-1 + G.Zuiko Auto-W 28mm F3.5

▼2009年04月29日

Simeon ten holt/solo Devil Dance III・Cycle to Madness

090429-01.jpg シメオン・テン・ホルトのCDを二枚注文。注文したのは京都にある「パララックスレコード」というお店。知っていたら、先月京都に行った時に寄ってくればよかったよ。

 で、早速iTunesに取り込んで、今日は都内の水元公園に出かけて、原っぱで寝そべりながらこれらの曲をiPodで聴いていました。ちなみに使用イヤホンはB&OのA8です。

 これらのミニマルって、運動している時の音楽にも合うよな…なんて思いました。もちろん私的には一家に一枚というくらいにお勧めです。どちらかというと、solo Devil Dance IIIの方が一般ウケしやすいかな。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Auto-Macro 50mm F3.5

▼2009年04月27日

Jポップが復活し以前のようにCDが売れるようになれば

 ならねーよ、絶対。

 ヒットランク1、2位独占 「アニメ曲」席巻の裏事情」:J-Cast

 大体、一種類の歌のCDが数百万枚も売れていた…なんて状況がおかしかったんだと、音楽業界の人はまだ気がつかないのか。

 昔と違って、今ではアーティスト本人がネットで曲を発表したり、またその曲をネットで気軽に買う事が出来るようになった時代で、誰もが同じCDをバカ正直に買い揃える訳がない。
 同じCDが数百万枚なんて売れていたのは、みんなレコード会社から与えられていた情報以外持っていなかった時代の話だ。誰もが自分の好みの音楽を、ネットや何やらで自由に選べる時代に、ミリオンセラーなんてあり得ない。あったとしても、それはよほど特殊な条件が重なった上での話で、少なくともマーケティングのテクニックでヒット曲を生み出すなんてトップダウンの思想自体が古すぎる。

「アニメソングの人気は揺るぎないものがあるが、Jポップが復活し以前のようにCDが売れるようになれば、固定のファンから支えられているアニメソングが、ランキングトップを席巻するような事態はなくなると思います」

 マジで言っているとすれば、もう救いがないというか…、今のレコード産業は斜陽状態にあるとの現状認識が出来ていないマヌケ者の発言なのか。

 大体J-POPって衰退してる?私的には、昔よりも多種多様な音楽が選べるようになって、むしろ百家争鳴状態で楽しくなってきたと感じているんだけど。
 もっとも、全く同じモノを数百万枚刷って、それが一枚数千円で捌けていた頃の、時代遅れのプロデューサー達にとっては、今のチマチマした商売なんて、やってられないのかもしれないが、そんなのは私たち消費者にとってはどうでもいい事。

▼2009年04月25日

ロシア分を補充

 ちょっと寒い今日は、なんだか気分はロシアなので、Alexander Mosolov Piano WorksとMercuryのTchaikovsky/Nutcrackerを聴く。なんだか心も寒くなってきたよママン…。

LINNリモコンの電池が切れた

090425-01.jpg つか、今まで使っていて初めて切れたぜ。一体何年保ったんだか?

 ということで、リン純正(?)のデュラセル電池はいよいよお役ご免となりました。なんだかこんなに長い間使っていると、この使用済み電池にも愛着がわいてくるから不思議(笑)
 とりあえず、エネループ突っ込むのももったいないので、手元にあったエボルタのアルカリ電池を突っ込みました。いや、コレもちょっともったいないけど、近頃電池はエネループ一色で、マンガン電池の予備なんて手元にないので。

 エボルタだと、私が死ぬまで保つかもしれないな。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Auto-Macro 50mm F3.5

▼2009年04月24日

Bang & Olufsen A8 ホワイトが

 知らぬ間にカラー展開していたのか。

 Bang & Olufsen A8 ホワイト」:Macと美しいモノのブログ

 これはいいなぁ。ちょっと欲しくなるけど、今の値段が17,000円以上というのにもちょっとビビる。特に昔の値段を知っているとね。これではしろつながりの「ATH-PRO700 CWH」と値段が一緒ではないか。いや…どっちがいいのかは人それぞれだと思うけど。

 で、私のA8だけど、一回断線の修理をしてから、それ以降はトラブルも無く順調に使えている。付属のケースなど使わず、そのままカバンに放り投げるような使い方だけどね。
 色々イヤホンを使っているので、毎日使っている訳じゃないけど、今でもなかなか好みの音を出す。うーん、ホワイト欲しいけど…買う訳にはいかないよな(笑)

▼2009年04月23日

イヤホンの低音が足りないとお悩みの方

 非常に判りやすく解決法が書いてあるエントリーを見つけた。

 ATH-CM7TI の正しい装着法 の巻き」:よこにゃん☆ぶろぐ

 このエントリーでは、オーディオテクニカのATH-CM7tiを例に挙げているが、このイヤホンに限らず、一度耳に装着したイヤホンをちょっと前にひねるようにすると、耳との密着度が増し、低音が逃げなくなる。私も比較的常用しているテク。

 ま、90度なのか30度なのかは、人によってスイートスポットが違うと思うので、ご自分での最適値を見つけてください。とにかく、イヤホンは、オープンエアー・カナル、どちらも「装着方」により、音が大分変わります。「このイヤホンはゴミだぜファッキン!」と悪態をつく前に(笑)、色々試行錯誤してみましょう。

omu-tone【オムトン】のCDにハマる

090423-01.jpg 近頃オムトンのCDばかりを聴いている。オムトンで現在発売されているCDは、シングルが1枚とアルバムが4枚。他に曲が一部収録されているCDがあるみたいだが、さすがにそちらまでは追い切れないかな。

 色々と気に入った曲が多いが、特に気に入った曲が、1st.アルバムに収録されている「あんまりかわいくない姫のダンス」、それと「3」というアルバムに収録されている「涙のうた」「さよなら歩く」という曲かな。もっとも、お気に入り以外の曲も私的には全く外れがない、私にとって近年どストライクなアーティストだ。

 このオムトンのCD、ファーストアルバムとシングルCDに関しては、現在通常のCD屋さんでは取り扱っていない。彼女達のライブ会場で販売しているのと、このエントリーを書いている現在は、横浜にあるBankArt Studio NYKに併設されているミュージアムショップで売られている。問い合わせれば通販もしてくれる模様。他、以前は東京の阿佐ヶ谷にある「オトノハ」というお店でも取り扱っていたみたいだが、今現在、在庫はないみたい。

 一応、さわりだけならMyspaceで聴く事ができるので、どんな音楽か興味を持った人は是非是非。

CONTAX TVS Digital


sima2studio/omu-tone
3/omu-tone
omu-life for BankART LIFEII/omu-tone

▼2009年04月18日

JulverneのCDが一斉再販?

 アマゾンで検索すると、4月25日発売で色々出てくるな。私の持っていないタイトルのCDもあるので、何枚か買ってみるか。

▼2009年03月27日

omu-life/omu-tone

 オムトンのミニアルバム。今日出かけたついでに渋谷のタワーで購入。なんというかタマラン音楽の数々。ミニマル好きな人は絶対に買うべきだと思う。

 特に一曲目の「omu-life 1」がタマラン。なんだか、恋人に頭をポカポカ叩かれているような、とてもいい気分になれる。

omu-life/ome-tone

▼2009年03月23日

Perfume/ワンルーム・ディスコ

090323-01.jpg 滞在しているホテルの隣がCD屋さんなのでちょっとのぞいてみたら、Perfumeの新作CDのサンプルが試聴機に入っていた。なんでも明日入荷だそうです。

 聴いてみたけど…東京に戻ったら買ってもいいかな?

RICOH GR Digital


▼2009年03月13日

LINN BLACK

 家では、割と端物ケーブルみたいな扱いされてるLINN BLACKだけど、知らぬ間に値段は16,800円なのね。バラしてDINケーブル作ったり、使い道無いから余った10m位のケーブルを仕方なくテレビにつないだり(しかも全然使ってない)と、こんな仕打ちを受けるケーブルではなかったんだな。

 ケーブルとしては、本当に素直なケーブルで質はとてもいいと思う。変な皮膜をぐるぐる巻きにした高級ケーブルに飽き飽きした人は、このケーブルに交換すると、音がすっきりとまとまる事に驚くだろう…なんて書いてみると、昔初めてLINN BLACKを手にしたあの感動がよみがえってきたよ(笑)

 この世界を知らない人は、いまだに高額ケーブルを見るとムキになって貶したり(例えば執拗にモンスターケーブルを攻撃するギズモードとか)敵意を懐いたりする人が少なくないようだが、むしろその差を感じられない人は幸せで、余計なアイテムに散財しないで済んでいる事を感謝すべきだろう。
 もちろん、結果を伴わない単なるぼったくり品がある事は否定しないけど。

▼2009年03月08日

おかしな午後

 小川美潮の4 to 3というアルバムに収録されている。確か映画TUGUMIの主題歌だった記憶がある。

 歌としては、何の変哲もない男に、ある日急に恋をしてしまった女の子の歌。別に共感はできないが、とても面白くて傑作な曲だと思う。
 ♪「あ~もうなんかわかんないわ」「あの人はどこかで笑ってるんだ」
 イライラしてこういう意味不明な事で腹を立てたりする所が、いかにも少女(少年)の恋っぽくていい。

 このアルバムは他の曲も傑作なので、中古屋さん…でしか手に入らないと思うけど…で見つけたら是非。

4 To 3/小川美潮

iQubeを実際に外で使ってみる

090308-01.jpg 今日は実際にiQubeを屋外に持ち出してみました。ソース機器のiPodとは、ドック経由でライン出力を取り出し、そのままiQubeへ。やはりボリウムを通したイヤホン端子とは鮮度が違います。このケーブル自体は2,000円弱でヨドバシで売ってます。
 ケーブルにこだわりたい人は、ドックのコネクタが別パーツで入手できれば自分でケーブル自作する事も可能です。実際このドックコネクタは単体でパーツやさんなどで手に入ります。あとはこのピンアサイン通りに配線すればOK。

 まずはULTRAZONE PRO 900から。低音がガンガン来ますね。すごく楽しいです。やはりiPod単体だと駆動力が足りなかったんだなぁ…なんて思いました。
 次はオーディオテクニカのATH-PRO700 CWH。こちらもすごいすごい…。実際気に入ったヘッドホンではあったけど、こんなに丁寧な音を出すヘッドホンだとは思ってませんでした。

 その次はイヤホンタイム。正直、ER-4Sと10Proについては、確かに音はよくなるけど、わざわざポータブルアンプ持ち出す程でもないかなという印象。ただ、SHURE E530については激変。こんなによく歌うイヤホンだったんだと、改めて認識できましたね。もっともiPod直刺しでも、E530については好みはともかく、クオリティは他のイヤホンよりも飛び抜けてはいましたが。

 で、肝心の可搬性ですが、写真のようにゴムバンドで固定している限りは、思ったより持ち歩きに苦労はしません。冬なので上着のポケットに入ってしまうというのもあります。
 あと写真のように、ローカル線なんかでのんびりと車窓を眺めながら音楽鑑賞という用途には向いています。ちなみに写真は八高線の中。このようなシチュエーションで高品質サウンドってのは実によろしい。ただ、毎日の通勤に使うかというと微妙かな。あと、夏になって衣類に収納するポケットが無くなる季節になるとちょっと面倒かも。

 バッテリの持続時間についてですが、さすがD級アンプ。iQubeよりもiPodの方が先にバッテリ切れになるので問題ないでしょう。まだバッテリ切れまで使った事がないのですが、単四のエネループフル充電で100時間程度保つという話もあります。

 iPodラインアウト+iQubeだと、ゲインはもう少し低くてもいいかな…なんて気もちょっとします。本体にゲインの切り替えスイッチがついてますが、何となく、手探りなどで間違えて切り替えてしまう危険性を考えると、なかなかロー側では使う気になれません(間違えてゲインをローにしても音が小さくなるだけだが、間違えてハイに切り替えるとイヤホンから大音響になってしまうので)。ただ、ゲインをローにした方が、しっとりしたサウンドになる気がしますね。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 25mm 2.8


▼2009年03月07日

iQube

090307-01.jpg 自宅警備員の分際でこんなに散財してる場合なのか?とにかく、命がけで日本経済の内需拡大に貢献している私です。

 つことで、iQubeです。ヘッドフォンアンプです。今のところ好みの差はあれど、現在市販されている中では最高峰のポータブルヘッドフォンアンプと言われております。私も何度か聴いた事があったのですが、確かに音の好みとか何だとか言わせないだけの説得力のある音を出します。
 音質としては正確とかすっきりとか言われていますが、やはりiPodのイヤホン端子とは比較にならない音を出します。正確だろうが冷徹だろうが、ここまで音がよければもうウキウキしてきますね。

 欠点は、良くいわれる事ですが、電池蓋が開けにくい事。というか、事前に予備情報を知らずに買った人は、電池蓋開ける事は不可能ではないだろうか。力業というのもありますが、その上ある種の“コツ”みたいなモノを要求されます。購入の際は、おとなしく単4のエネループ4本持参して、販売店で電池を入れ替えてもらった方がいいでしょう、その際、USB充電ケーブルの購入も忘れずに。

 現在は買いたくても入荷待ちの状況です。というか、入荷されるとあっという間に売り切れて、また数ヶ月入荷待ちという状況が繰り返されています。欲しい方は予約するしかありません。店頭在庫が潤沢になる頃を待っていては、いつまで経っても買えないでしょう。おかげでUSB-DAC内臓のV2に至っては、今でも出荷時期が未定のままです。もっともiPod使っている人は、一回り筐体が大きくなってDAC内臓になっても意味はないので、おとなしく現行モデルを買った方が吉かな。まだ製品が出回っていないのでわかりませんけど。…あ、価格は100ユーロアップだそうです。日本だといくらのアップになるのかな。

 で、私は何故この状況で購入できたのかというと…某地元のリサイクルショップで半額になって売りに出ていたからなのでした。そりゃもう…悩まず買うだろ。ね(笑)

 来週はまた別な大物が到着する予定だというのに、こんなに散財…もとい、命がけで日本経済の貢献しまくって大丈夫なのだろうか。破産したらみんな助けてね。

 iQubeに関する音質については、エージングが進み次第また追々ご報告いたします。しかし、この前のiconといい、iQubeといい、小さくて高音質なオーディオが楽しくなってきたのは嬉しいな。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 25mm F2.8

▼2009年03月01日

Nuforce Icon

090301-01.jpg NuforceのIcon。以前から気にはなっていたのですが、ついに入手。オプションの強化電源も手に入れましたよ。

 早速家に帰って使ってみています。用途としては主にカタマリ01用なんですが、スピーカー接続を前提としていないので、背面のプリアウト端子が使えないのが面倒。ヘッドフォンと切り替える時は、全面の端子を抜き差しして切り替えなければならないのですが、カタマリは内蔵パワーアンプのゲインが高いので、抜き差しする際にポップノイズが出るんだよなぁ…。かといって電源スイッチがないので電源切るわけにもいかないし。
 あ、Iconも電源オン時にポップノイズが出ますが、カタマリ01に比べればへでもないです。

 まだ通電したばかりなので、音質等については後ほど語りますが、全面ヘッドフォン端子からAKGのK702を駆動してみた限りは、ちょっと堅めの音だけど、解像度、存在感共に良好。もう少し通電してエージングが進めばいい感じになると思います。
 ま、音質についての評価は後ほどゆっくり書きますけど、とりあえず手に入れたという報告まで…。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital ED 50mm F2.0 Macro

▼2009年02月19日

ステップアップトランスが付属するオーディオ機器

 詳しくは判らないけど、少なくともこの記事を読む限りでは、あまりにも無責任ではないか?

 ポーカロ・ライン、欧州仕様のアンプとCDプレーヤ-「HiFi200シリーズ」。230Vへの昇圧トランスが付属」:AV Watch

 まず問題になるのがプラグの形状。この写真を見る限りは、電源ケーブルは日本で手に入る一般的なものと変わらないように見える。つまり、間違えて100Vのコンセントに直結した場合の安全策はきちんととられているのか。当たり前だけど、高電圧で動作することを前提に作られた機器に、低電圧を送り込んだ場合、電流が増えますよ。その手の安全回路は…さすがに考えられているとは思うけど、実際はどうなのかな。

 つか、昇圧トランスを付属させたオーディオ機器なんて、個人的にはとても信用できるものではないと感じる。マニアが昇圧トランス使って高電圧駆動…とは違う話だろう。法律的…というか、安全管理的には大丈夫なのだろうか?

▼2009年02月16日

進め!お遍路さん/Hiroko

 井上ヒロコという歌手が歌っている土佐弁テクノだそうだ。ありがたいことにこのサイトから試聴はおろか、MP3形式のダウンロードまでできる

 ピコピコデス☆な演奏に「その方が似合っちゅー」と、土佐弁の歌詞で歌われているちょっと不思議ソング。テクノアレンジが強いので、一聴すると土佐弁には聞こえないかも。

 ちなみにCD化されているようです。

▼2009年02月04日

I/Oロックシリーズ

 なかなか良くできている。これなんて、カリックとマジックの電源インレットにそのまま付け替えたいくらいだ。

 オーディオ用にして売れば、きっと10倍以上の値を付けられるね(笑)。

▼2009年01月21日

iPodイヤホンのL/Rを瞬時に見分けるミニハック

 つか…ハックか?これ。

 iPod付属イヤホンのLRを瞬時に判別できるミニハック」:ライフハッカー

 みんな判ってると思うけど、新旧問わず、iPod付属のイヤホンは、ユニットから伸びている柄の部分がオフセットしています。そしてLとRを正しく装着したとき、柄がちょっと後ろ寄りになります。
 イヤホン装着時には、多分ユニットと柄の付け根当たりを持つと思うので、手触りで判ります。というか、個人的に左右どっちか迷った記憶がないんだけど。

 もちろん、触る前に瞬時に判る方法として、色を変えるとか印を付けるのは、柄のオフセット方向を判断するよりもわかりやすいと思いますが、透明なセロテープじゃあまり意味なさそうな…。

 もっとも、手がとても大きかったり、手の皮が厚かったりして、そんな微妙なオフセットなんて判らないよ…というアメリカンな人には有効なハックかもしれませんね。

▼2009年01月11日

初代iPod

090111-02.jpg 本当は「初代」ではないんだけどさ。まぁ…形は初代と一緒という事で。

 で、この時代の20GBiPodなんだけど、アナログ部分に関してはこちらの方が駆動力があるなぁ…。特にヘッドフォンをつないで音楽を聞くと、最新のiPod Classcよりも音に弾みが出る。もちろん、データはmp3しか再生できないし、解像度も劣ったりするんだけど、なんだかヘッドフォンアンプをかましたかのような音です。

 この20GBiPod、たまに持ち出したりもするけど、今は家の中で使う事が多いかな。バッテリは交換しましたので、とりあえず駆動時間の問題もナッシング。

RICOH GR Digital

▼2009年01月07日

冬にはロシア

 ふと、私のiPodから「INTERNATIONAL TCHAIKOVSKY COMPETITION LAUREATES Cello 1962-90」というCDに収録されている曲が流れてきた。あれ?いつ買ったんだろう。また、いつiTunesに取り込んだのか良く覚えていない。
 でもなかなかいい感じだったので、早速このアルバム一曲目から聴いていて、昨日と今日でもう3回くらい通してリピートした。寒い街中や、電車内で聴く冷えた感じのクラシックというのも、なかなか乙なものであった。

 ちなみにこのCD、アルバムタイトルでググっても、該当のCDが出てこないなぁ…。

▼2009年01月04日

出来レース?のレコード大賞

 というか、出来レースじゃない事を信じている人の方が少ないというか…そもそもレコード大賞が誰かなんて、もはや誰も気にしていないのではないかと。

 出来レース?事前にダダ漏れだった日本レコード大賞!」:探偵ファイル

 まぁ…出来レースとはいえ、今年の大賞と新人賞が、エグザイルとジェロであるのは仕方ないかなと思う。他にいないし。つか、過去の受賞履歴見ると、去年の「コブクロ」って誰なのよ?氷川きよしだって近年大賞取る程のヒット曲出したかな。

 個人的には、既に「出来レース」なんて話題が出ないと話題にすらならないレコード大賞に意味があるのかな?と思うけど、元々業界のお祭りなんだし、私たち消費者にとってはどうでもいい事か。

▼2009年01月01日

David Lang/Child

 ちょっと電子入ったミニマルミュージック。タワー新宿店で購入した。

 今年はすこし音楽の方も復活できればと思う。

David Lang: Child/David Lang

▼2008年12月31日

ULTRASONE PRO900

081231-02.jpg スパイラルに堕ちてます(笑)
 ということで、ULTRASONE PRO900です。ヘッドフォンマニアにはお馴染み!つか、ヘッドホンマニア以外はこんなメーカー知らないよね。

 ウルトラゾーンとは、ドイツの音響メーカー。その独特の音はマニアに評価が高く、良くいわれる傾向として「強烈なコンプレッションをかけた音」と言われます。そのコンプレッションを左右のドライバで解放する…何の事やらという感じですが、実際に音を聴いてみると何となくわかります。

 音の傾向はハッキリいってドンシャリです。でも、このドンシャリぶりがたまりません。解像度も高く音は比較的堅め。ただ、ソニー系の堅さとは全く違って、とても気持ちがよいです。マニアの評価が高いのもわかります。逆に言うと万人向けの音ではないので、好き嫌いもハッキリするかな。
 ただ、音像定位だけは独特でアドバンテージがあると思います。なんでもS-LOGICという技術らしいです。

 付属のケーブルはストレートとカール2種類。ケーブル交換ができるのが嬉しいですね。プラグはステレオ標準。なんとノイトリック社製。また、オプションで80cmミニピンケーブルが市販されていますので、iPod等のポータブル機でも使いやすいです。インピーダンスが40 Ωで、能率も若干低めですが、iPodでも十分鳴らせます。
 アウトドアでの使用では、遮音性は中程度、音漏れも中程度で多少漏れますが、なかなか使いやすいのではないでしょうか。ただ、ハウジング左右のアルミカバーはちょっと傷がつきやすい気がしますね。それと、外観がチープなので、ファッション性はやや劣るかも。
 製品にはハードケースとデモCDが付属していますが、ハードケースは使ってないし、CDもまだ聴いてません。

 ウルトラゾーンと言えば、定価24万円のedition9が話題ですが、聴いてみると、このPRO900も比較的音の傾向は似ていると感じます。もちろん性能はedition9の方がいいですが、流石に4倍もの価格差は納得できないかな。PRO900に+2~3万円なら迷わずedition9買いますが、その辺がまだ私もスパイラルが浅いのかなと(笑)、そんな気もします。

 あ、ちなみに、本製品も定価では買わないよう、事前に価格調査はしっかりしましょう。輸入ヘッドフォンって、販売店によって価格差ありすぎです。

OLYMPUS E-410 + Macro Zoomatar D 40mm F2.8

moenie and kitchi/Gregory and the Hawk

 英語版がセールで2,100円。で、その横に日本版が3曲のボーナストラック付きで2,500円。だったら日本版を買う…というか、輸入CD店の輸入盤CDの価格って舐めてないか?
 1ドル90円のレートを反映させろとはいわないが、1ドル100円ちょっとになったのはもう大分前の話だろう。直輸入アルバムの平均価格2,500円って…いい加減にしないと実店舗からCD買う人っていなくなるのでは?

 つことで、ポップスというにはちょっとヒーリング的すぎるし、またそっち系の音楽ともちょっと違うような、微妙な立ち位置の音楽。声は少しざらついたかわいらしさがあって、なかなか良い。

モーニー・アンド・キッチ/グレゴリー・アンド・ザ・ホーク

▼2008年12月29日

セレッションSL6

 SL6関連で面白いアーカイブを見つけた。
 後でじっくり読む為にメモエントリーを。

 SL6の最近のブログ記事」:audio identity (designing)

 しかし…イギリス人の設計って、イギリス人だよなぁ…と思う。なんで「最適」を追求すると、何でもかんでもこぢんまりとしてしまうのだろうか(笑)

 私も久しぶりにSL6を引っ張り出してみたいが、引っ張り出せる場所がないので、まずそれを確保しないといけない。

▼2008年12月28日

ちょいわるオヤジのセレナーデ

 日曜の朝、演歌系のテレビ番組を見ていたら思わずふいた。この絶妙な時代遅れ感…たまらんというか、マジでやってるのかいな?

 内藤やすお公式サイト※音出ます

 CD買わないと思うけど、心で応援します(笑)

▼2008年12月23日

Chistmas gift/KOKIA

 クリスマスには興味ないんだけど、何となくこのアルバムの場合、新年になってから買うのもアホらしいし、かといって真夏に買うのもマヌケかなと思って、あえてこの時期に買ってきましたよトホホ。

 で、この人のクリスマスアルバムはある意味正当。本人はマジクリスチャンらしいので、お祭り気分だけでクリスマスソングを作っているアーティスト達とは違う…のかな?

 ちなみに、曲の選定からアレンジ、ジャケットやブックレットのデザイン全て、自らの手で行っているとのこと。完成度が高くてマスプロ的ではあるけど、極めて高度な「手作り」アルバムだということらしい。

 私はクリスチャンじゃないけど、このアルバム聴いて少しは神聖なクリスマス気分を味わってみようかと、そんな風にも思ったりしました。
 クリスマスだから彼とラブ…なんて盛ってる歌は収録されてないので、そういうの期待してる人は注意して下さい。

デ・カルチャーだよ人生は

 で、「娘たま♀」買ってきましたです。早速聴いてますが、デ・カルチャーですね、人生は。

 二枚組で歌満載のCDですけど、私はこの「宇宙兄弟船」が一番気に入りました!だめかな?(笑)

▼2008年12月20日

「オランダ」が足りなくなった時に

 今日、新宿のタワーレコードクラシックフロア奥にあるヤバイゾーン(笑)の方に足を向けると、そのコーナーでは何やらスピーカーから聞き慣れたピアノ演奏が…。

 「あれ?カント・オスティナートじゃない?」

 あわててただいま演奏中のCDが映っているモニタをチェックすると、まだ見た事のない、Simeon Ten HoltのCDジャケットが映っていた。早速新譜コーナーをチェックするとありましたありました。なんと日本語の帯が付いている!すげえな、日本語版(?)なのかどうかは知らないけど、Holt爺のCDが平積みで並んでいる。思わず反射的にレジに持っていこうとしたのだが、落ち着いて裏の録音年月日をチェックして思い止まった。これって私が持っているこのCDと内容が同じなのではないか…と思って。

 という事で、家に帰ってチェックしてみようと思っても、肝心のCDが出てきません(笑)。まぁ…もう一枚買っちゃってもいいけどさ。

 Simeon Ten Holt とは、オランダ在住のミニマル作曲家。とんでもなく長い曲を作る事で有名。また、ミニマルと言っても、ライヒやグラスの現代風な曲とは違って、もっと湿り気のある古いヨーロッパ的な曲を作る。
 数年前に日本でライブ演奏が行われたらしいんだけど、知ったのは終わった後だった。またやってくれないかなぁ。

 なんだかんだで結局私も買ってしまうと思うけど、少なくとも日本のCDショップで彼のCDが複数在庫されていて、あまつさえ店内でCD演奏されてたなんて事態はかつてなかった。私の彼のコレクションは、チマチマとヨーロッパの、それも大手ではなくマニアックそうなオンラインCDショップを巡って少しずつ集めたモノである。
 そう考えると、名前だけは知っていて興味があったけど、今までCD売っているのを見た事無い(そんな人いるのか?)なんて人は今が絶好のチャンスです!
 また、今まで彼の名を知らなくても、ライヒとかグラスとかに少しでも興味がある人は絶対に買うべきだと思います。

 ちなみにこのCD、CD1枚で一曲です。また、オリジナルである4台のピアノ版では、CD3枚組で一曲というアホなCDでした。確かにこんな曲ではライブもやりにくいよなぁ…。
 私としては、「ホライズン」の方を、もう少しコンパクトにアレンジして一枚のCDに収まる長さで演奏してCD化してほしいなと思う。
 大好きなんだけど、なかなかCD2枚や3枚を通して聴くだけの時間と体力がある時というのは限られるので(笑)

▼2008年12月16日

いつだって恋だけが素敵な事でしょう

 「My little lover」のアリスという曲。My little loverって、本当にいい曲作ってきたよなぁ…と、ふとiPodから流れてきたりするとしみじみ思ったりする。
 大ファンだという訳じゃないんだけど、このアッコの声と奥田節のリズムが流れてくると、なんだかうきうきしてくる。

 ちなみに、ソロになったアッコも、悪くはないけどあの当時の輝きはないかなぁ。

New Adventure/MY LITTLE LOVER

▼2008年12月15日

BoAホン・ATH-PRO700 CWH

081215-01.jpg 全くの衝動買い。というか、こんなモノを買おうとは、レジに行く3分前まで全く考えていなかった(笑)

 会社帰りについつい寄ったビックカメラで「オーディオテクニカ限定ヘッドホン」というブースがあって、そこに展示されていたATH-PRO700 CWHが目に入り「うわ、白っ!」と思ってそのままレジへ。音も聴いてません(笑)
 ひょっとすると、AKGのK702を買って、白くなかったのが頭のどこかでコンプレックスとして残っていたからかもしれません。いったいどんなコンプレックスなのかは知りませんが。

 で、買ってから改めて思い出すと、これっていわゆる「BoAホン」ってやつよね。あのCMは確か一度だけテレビで見た事があって、そのときは「オーテクもテレビCM流すのか…」なんて感慨深い思いに浸ったものでしたが、ATH-PRO700 CWH買ってから改めて思い出すと、なんだかちょっと照れくさい(笑)。ちなみに友達から「なにJKみたいなヘッドホンしてるんですか!」と怒られた(?)けど、JKが買うにしてはちと高価かな。
 勿論、ヘッドホンとして考えても、その場で音も聴かずに衝動買いする価格帯のモデルではないのですが、いわゆるアクセサリーというか、見た目目的の服飾品として考えると、そんなに高いものでもないかな…なんて思ってしまうのが不思議。そう考えると服って高いというか、家電製品って不当に安いのかも。

 でまあ、買って帰ってきて家で開封。箱も真っ白けっけで、思わず「白いよ~!!」とつぶやいてしまうような白。付属のヘッドホン入れるポーチも真っ白です。
 肝心の音ですが、モニター系のヘッドホンという事で、かなり堅い音を想像していたら、意外と聴いていて楽しいサウンド。それと低音がモリモリきますね。事前に音を聴いてしまうと、こういう傾向のヘッドホンは敬遠する私ですが、いざ自分のものになってしまうと、これはこれで悪くないし楽しいし気持ちいい。新しい自分を発見できた気分かしら?こういう形でオーディオ機器を選んでしまうのも、結果としてはなかなかよかったです。

 その他のメリットとしては、本年度新規採用した耳ほっかホン「RP-HTX7」と違って、自転車に乗ってても風切り音がしません。これは素晴らしいですね。これだけでもATH-PRO700 CWH買った価値があったか(?)
 ちなみにRP-HTX7の方は、その筋の方達からは「テルマホン」と呼ばれているらしい(笑)。私はBoAも青山テルマも聴いた事ないです。ただ、折角だし「メリクリ」位はiTMSで買ってみるかな。150円だし。

 今になって冷静に考えてみれば、使っているうちにすぐ汚れが付きそうだし、更にその汚れも目立つだろうし、正直見た目的では長くつきあえそうもない気もするのですが、まぁ…季節ものということで良しとしましょうかね。暖かくなれば、またイヤホン生活に戻ります。

OLYMPUS E-410 + Macro Zoomatar D 40mm F2.8


▼2008年12月14日

Art Syncgen

081214-01.jpg にしだやさんから借りてきた、Art Syncgenというクロックジェネレーター。要するに…というか要さなくても時計です(笑)

 で、何に使うのかというと、私のCDP、LINNのKARIKに接続します。

 って、サクッと書きましたけど、割とここ重要です。つまりLINN KARIKに接続できます。マジッすか?

 この時代に作られたリンのデジタル機器は、これらの外部接続規格が独自規格と言われ、長い間カリックの外部クロック同期端子には、同社のヌメリックというD/Aコンバータしか使えないとされてきました。で、このヌメリックというD/Aコンバータですが、当然、発売された当時はそれなりに素晴らしいコンバータだったのですが、デジタルの世界は日進月歩…カリックが製造終了になる頃は、「DACとしては確かに悪くはないけど、今では他の選択肢もたくさんあるし大体高杉(定価40万円だったかな??)」という評価でした。
 ただ、このヌメリックには、カリックの外部クロックジェネレータとしての機能がありました。これについての評価はハッキリしており、つなぐと確実に音が良くなります。というか一聴して明らかに判るくらい…というかそもそも出力のゲインも変わったりするのですが(笑)

 で、カリックユーザーにとって、このヌメリックはクロックジェネレータとしての価値があり、D/Aコンバータとしてはロートルでも、カリックと同期できる唯一の機器として、いまだにヤフオクなどでは10万円前後の値段で取引されています。
 ちなみに、D/Aコンバータとしても悪くはないですが、今時10万円も出せば、もっとイイコンバータはたくさんあります。

 前置きが長くなりましたが、このカリックのクロック端子、実は独自の規格ではなかったようです。ただ、一般オーディオ用クロックでは同期しません。どうやらその原因はクロック出力の電圧によるもうだったようです。具体的な数字は書きませんが、家庭用の機器が出す信号の電圧が低すぎるのだとか。

 という事でつないでみましたけど、あれ?BNC OUTPUT TERMINATIPONのランプが点灯しないな。同期できていないのだろうか?

 音に関しては、つないではみたけど、まだ音質評価はできません。というか、久しぶりにEXL-1鳴らしたので(笑)、もうちょっと聴いてみてからおもむろに接続を外したりとかやってみようと思います。

OLYMPUS E-410 + Macro Zoomatar D 40mm F2.8

▼2008年12月01日

人に臆病になって人を好きになれない

 別に私の事じゃ…いや、私もそうかな?ま、そんな事はどうでもいいんだけど、iPodで音楽を聴いていたら、偶然「たくさんの人と出会っても、自分が人に臆病で人を本気で好きになれない…」って趣旨のことを歌ってる歌がたて続けにかかって、正直私から言わせると「人に臆病になっている人が“出会い”なんてレベルで他人と関わり合うことがあるのか?」などと突っ込みを入れたくなってウズウズしてしまったというお話。大体そういう状況では、そもそも人と出会わないのでは?

 まぁ…所詮歌謡曲の作詞家が考えることなので、そういう意味でそこまでリアルな状況は想像付かない、もしくは冷静に考えると、逆にそこまでリアルにしても歌は売れないか…なんて思った。

 と、そんな与太話。

LUCY ANN POLK WITH DAVE PELL OCTET

081201-02.jpg ルーシー・アン・ポルクの10インチ版レコードを再発したCD。寺島レコードから出ている。
 軽快でちょっとかわいらしさを感じるジャズボーカルで、大変よろしい。ちなみに封入されている寺島靖国の解説によると、彼女は「へたうま」だそうである。

 聴いてみて「え~充分うまいじゃん…」と思うのは、今の歌手が下手ばかりになったせいなのか?(笑)。ンな事ないだろうけど。

CONTAX SL300R T*


▼2008年11月28日

廃盤CDを1枚から受注生産

 これって以前も似たようなことを違う会社か同じ会社でやってた気がするが…。

 廃盤CDを1枚から受注生産、コロムビアが「オンデマンドCD」開始。」:ナリナリ

 結局リストから選べ…って形態なんだよね、しかもそのリストだってかなりしょぼい。だったら「世界の空軍AIR FORCE'82ドッグ・ファイト・オリジナルサウンドトラック」のCDが欲しい!っつーようなリクエストには応えてくれるのかと。

 で、期待のラインナップを見ると、特定のアーティストに偏ってばかりで、あまり触手が動かないな。

 まぁ…こういうのは飽きずに淡々と5年10年と続けて、それこそ「ラインナップにはあるけど一度も注文入ったこと無い」みたいなアイテムが大量に出現するようにならなければ意味がないので、メーカーの方は飽きて投げ出さず、粛々と(笑)行っていってほしいものです。

▼2008年11月27日

CD買い

 久しぶりにCD買うのが楽しいです。昨日も3枚買った。だって今月中だとタワーレコードのポイントが倍なので。
 ということで、たまには晒してみる。

 西山瞳はこれで4枚目。近頃珍しく追いかけてるアーティスト。演奏が楽しそうなのがいい。
 ジャズ・ロワイヤルは、以前買おうと思って買っていなかったベストCD。ジャズっぽくスリリングな部分を集めた聴いて楽しいCD。
 Barbarian On The Grooveは、いわゆる同人CDですな。曲はオリジナルだけど…。この中の「Here There※音出ます」を聴きたくて買った。この歌はもっと評価されていい。

 さて…今日も何か買って帰っちゃおうかな?

みみほっか

 で、何でヘッドフォンなんて今更買ったのかというと、冬だから(笑)

 いわゆる「耳ほっか」代わりですね。自転車で駅まで行くのに耳が冷えて仕方ないので…。

 ええ、自転車乗りながらヘッドフォンやイヤフォンしてるのはダメですよね。でも耳冷たいし男が耳ほっかしてるのってなんだかみっともないので許して。音ちいさ目にしますので(笑)

 しかし、このRP-HTX7って、風邪切り音がすごいな。イヤパット横の部分が細い針金状になっているせいか、そこの部分からヒューヒュー音が出てヘッドフォン内に進入してくる。自転車乗車中は当然、普通に歩いていて向かい風に当たっただけで結構な音がする。これは買って使ってみるまで想像だにしなかったウィークポイント(笑)

RP-HTX7についてもう少し

081127-01.jpg で、昨日衝動買いしたRP-HTX7についてもう少し語ってみる。

 ネットでの評判をザッと見てみると、結構評価が低いというかさんざんですね。中には「1,000円程度のレベル、でもエージングで2,000円」とかいうよく判らない評価もあるみたいですが、エージングでそんなに音なんて変わんねーよ、と(笑)

 で、このヘッドフォンに対する意見で多いのが「高音が刺さる、低音が出ない」みたいな評価。本当かな。私が一聴した感覚では、かなり低域寄りのバランスで、新品のせいか高音が足りないかな?なんて感じだったんだけど、製品の仕様変更でもあったのだろうか。少なくとも高音が多い印象は全くない。
 ※調べてみると、ネット上のうわさ話レベルの話として、どうやら仕様変更が行われて音が変わっている?なんて話もあった。

 もちろん、音がいいといっても、何万円もする高級ヘッドフォンやイヤフォンにタメをはる…なんて言うつもりはなく、あくまでも5,000円前後の価格帯で、これだけ装着感がよく(もちろん個人差はあるが)、これだけ普通な音が出るヘッドホンはなかなかない…という事。購入時には参考に10,000円以内で周りにあったヘッドフォンも聴いてみたのだが、正直他の安物は高音が確かに刺さる。逆に言えば高音過剰…というか、中音を薄めにチューニングすれば、みんな「高音から低音までよく出ている」と勘違いして買っていく人が多いということ。つか、他はそんな製品ばかりだったけどね。
 そんな中、パナがこの安物ヘッドフォンで、きちんと中域を重視したセッティングで製品をリリースする姿勢は評価したいな。

 ネットでの風評に対抗して誉め事ばかりになったので、一応きちんと不満点も。まず音の解像度が全般に低い。どの帯域の音もちょっと曇った感じの音に聞こえる。もう少しクリアになると良いかなと思うけど、安物でクリアな音は即刺激音につながるから仕方ないか。他、なんだかf特があばれている感じ。特定の音域(やや高域寄りの辺り)がばっさり抜けている印象がある。もっともこのポイントはエージングで少しは変化するか?
 いずれにせよ、実売5,000円程度の製品なので、変に期待はしない方がいい。まずはこの価格帯でこのバランスで、更に形もそれなりにお洒落という製品が存在すること自体に感謝しよう。
 ちなみにいわゆるオーディオマニアと呼ばれる連中は、見た目がオシャレだったりカッコ良かったりする製品は、聴きもせず…というか聴いてもだけど、「外見に金をかけすぎて肝心の音が悪い!」と決めつける人が多い傾向があるので、あんまりネット上の風評は当てにしない方がいいかも。

 このヘッドフォンについてそれなりに肯定的な意見を寄せていたのは「萌えるヘッドフォン読本」内の紹介記事位だったなぁ。

OLYMPUS E-410 + Macro Zoomatar D 40mm F2.8


▼2008年11月26日

RP-HTX7

081126-02.jpg 何気にヨドバシカメラに入って試聴してみたら、エライ音がよいのでびっくりしてつい衝動買い。最近若い女の子達の間で流行ってるヘッドフォンだけど、これだけ素直な音を出すモデルだとは思わなかった。
 丁度持ち歩き用にしていたソニーの古いヘッドフォンが1ヶ月前位にぶっ壊れたばかりだったし…といいつつ、別にその代わりのモノを買うつもりは全くなかったんだけどね。

 で、早速近くのカフェで開封して聴いてるんだけど、ヘッドフォンってのはやっぱりイヤフォンとは違った独特の気持ちよさがある。特に最近の高級イヤフォンは、カナル形が多いので、装着にちょっと気を使うし。

 音漏れもあるし音だってそんなに突出している訳ではない。ただ、なかなかリラックスできるバランスだし、なんだかイヤフォンを装着している時より身軽に感じるのは何故?値段もそんなに高くないので、普段イヤフォン派の人が、ちょっと気分を変えたい時にもお勧めかも。変な話ファッション性もあるしね。特に女の子達にとっては。

 ちなみに、AKGのK702とK271Sは、外出時に持ち歩くのには根性いるので却下(笑)

RICHO GR Digital


▼2008年11月25日

聴きたくなったCDを…

 ネットで探したら、もう2万円もの値が付くプレミア品になっていて愕然としたのだが、更に愕然としたのが、詳しくググっていたら、私の過去のエッセイで、自分で買って聴いていたという記事が出ていたこと(笑)。今度の週末は倉庫漁りか。

 歳なのか何なのか…いずれにせよ買ったCDとかの情報は、もっとマメにメモしようと思った次第でした…。

▼2008年11月20日

貼り付けたものがスピーカーになるヨロズオーディオ

 昔、あの天下のDIATONEが、ACT-1なんて、遊びなのかマジモノなのか判らないスピーカーを発売しておってな、今は無き「サウンドトップス」というオーディオ雑誌でおもしろがって特集組んだりしておったわい…。と、オーディオ爺風に語ってみました。時代は繰り返すか?

 貼り付けたものがスピーカーに、「iPod」でも使用可能な「ヨロズオーディオ」発売」:モノメトロ

 原理は同じ。ただ、こちらはあくまでもシャレな商品だね。
 ちなみに、ACT-1の方は、素材を選ぶとかなり真面目な音が出たので、ついでに三菱電機も再版しないかな?そういえば、一度ハードオフのジャンク棚で一個だけ見つけたことあったけど、今思うと確保しておけば良かった…。

 同じ遊ぶのでも、作り手がより本気な商品の方が、消費者もより本気で遊べるしね。

▼2008年11月19日

CDペースが上がってきた

 これを買って以降、CDを買うペースが上がってきたのである。ある意味健全なことかも知れないなぁ。

 久しぶりに音楽のある潤いの生活を楽しんでいる感じ。

▼2008年11月17日

ギャンゼのカタマリがデザイン賞を受賞!

 最近ではすっかりメディアやネットの関心も薄れた感のあるギャンゼのカタマリだが、今年の初めにイギリスのWallpaper誌のデザインアワードインテリア部門で大賞を受賞してたらしい(リンクをクリックするとラルフローレンのウザイフラッシュが始まるが、右上の閉じるボタンを押して閉じてしまおう)
 確かにイギリス人が好きそうなデザインではあるような気もする。どうでもいいけど、このページにブルトゥース信号を受信可能と書いてあるが、最近のはそうなのか?全然知らないけど。

 ページ上にあるムービーを再生すると、カタマリ受賞祝い(?)のフラッシュが再生されるが、なんだか非常にネイムオーディオっぽいテイスト(笑)

コンプライ・イヤホンチップ

 こちらのエントリーでも書いているけど、この「コンプライ・イヤホンチップ」が近頃お気に入りなのである。

 材質はいわゆる「ポリウレタン」なのだが、低反発性のとても柔らかく、それでいてハリがある素材で、このチップを指で「くしゅくしゅっ…」と縮めてから、イヤホンを耳に刺すと、痛みも違和感もなくスッと中に入り、それでいて10秒位かけて耳の中で元に戻る。そのフィット感がたまらない。また、元に戻った後も、違和感がなくそれでいてしっかりとイヤホンが固定されている感じがしてとても心地よい。また、しっかりとイヤホンが固定されるという事は、音質的にも大変メリットがあるという事。

 今このチップを使っているのはER-4SMDR EX700SLだけなのだが、特にMDR EX700SLについては、標準のチップを使うよりもグンと音質アップが実感できる。来月になったらSHURE用にも1セット買ってみようかなと。

 6コ入りで3,000円はちと高いが、洗って使えば比較的長持ちするみたいだし、カナル型のイヤホン使っていてどうも耳に馴染まないと思っている人は、是非一度試してみる事をお勧めします。買う前に使用しているイヤホン用の型番確認を忘れずに!

▼2008年11月16日

KOKIA/pearl~The Best Collection~

 期待もせずに店の試聴機で聴いてみたら、結構いいな、これ。
 なんでも「愛のメロディ」が2ちゃんで神歌扱いされていたそうだが、愛のメモリーの間違いだったりして(笑)

 ちょっと探し始めると、このように買うCDがたくさん出てきて困る。どうしよう。

pearl~The Best Collection~/KOKIA Glenn Frey Don Henley

▼2008年11月15日

奥井亜紀/音海スイム

 なんだか、昨晩から本当にプチというか、局地的に奥井マイブーム。つことで「うたの素・1」移行追っかけていなかった事を思い出し、最近のCDを買ってみる事に。

 パッケージを見ると、一曲だけだけどなんだかテレビ番組のタイアップ曲があるんだね。彼女は長い間休業中で、今はインディーズからアルバムを出すようになったみたいだけど、それでもタイアップってあるんだ。
 というか、このご時世「インディーズ」なんて売り方は、単に在庫管理や流通をいい加減にできるというレコードメーカー側にとって都合のいい…ま、いいや、今は止めとこう。

 で、久しぶりに聞く最近の奥井さんですが、声のトーンに少し腰が出てきてなかなか魅力的になってます。昔のハスキーボイスを期待するとちょっと「オッ!」と思うかもね。他のCDも追っかけてみるかなぁ。

音海スイム/奥井亜紀

MOUMOON/MOUMOON

 “モウムーン”じゃないですよ、ムームーンだそうです。

 何となく夕方になってCD買いたくなって、アキバヨド上のタワーレコードの新譜コーナーで試聴してみたら、意外によかったので、ワンフロア下のヨドCDコーナーで購入。タワーさん、ごめん(笑)。でも、ワンフロア下でポイント10%還元で売ってればそっちで買うよなぁ。ワタシだけ?

 全く知らない人達だったんだけど、CDシュリンクに貼ってあるシールを見ると、CMやドラマやアニメやゲームなどとタイアップだらけみたい。ただ、これだけタイアップしても全く聴いた事がある曲に巡り会わないというのはある意味スゴイというか、音楽会社はアラフォー世代へのプロモーションを少し考え直した方がいいのではないかと…。ワタシだけ?

 で、久しぶりにEJ2000を持ち出しているので、帰り道のカフェで聴いてます。なかなかよろしいんでないかい?

 どうでもいいけど、帯に「ムームーン」とわざわざ読み方を解説してあって、更にCDの中には直筆メッセージ(印刷だけど)でわざわざ「ムームーンです。モウムーンじゃありません」と書いてある。どっちでもいいような気もするのだが。

moumoon/moumoon

▼2008年11月14日

奥井亜紀/シングルコレクション&モア

 このCDを聴くと、あのときキミと眺めた明石海峡大橋を思い出すよ。もう二度と会う事はできないけど。

 世界は無事、21世紀になっているよ。

AKG K702

081115-01.jpg 近頃ヘッドフォン系の物欲が止まらない私ですが、以前から買うつもりでお店にいって何度も聴いていたAKGのK701を、GR Digital 2をなくした代償行為(笑)としてこの機会に購入しようと思い…というか以前から買う気マンマンでしたが(笑)、その結果ついK702を購入してしまいました。

 ちなみAKGとはオーストリアのプロ用音響機器メーカー。そのプロユースヘッドフォンの新製品K702は、まだ日本では正規輸入されていません。というか…K701でも正規輸入品なんて買うつもりなかったですけどね(笑)
 色々調べると、私がK701で感じていた不満点…ケーブルの着脱ができない、プラグがステレオ標準の6.3ミリで、ポータブルCD(以下PCD)やiPodで使用する際、変換アダプタを使わなければならない…という点が改善されていたため、K702を買う事にしました。
 K702はケーブルは本体側にミニXLR端子を使った着脱式で、ソース側はステレオ3.5mmミニピンの上に標準プラグアダプタをかぶせる形になっています。私が持っているK271Sと同じプロ仕様です。なので、外に持ち出すときなどは、既に自分でカール折りしているK271Sのケーブルに差し替えられますので便利。
 もっともK701を買ってミニピンに付け直すって方法もあったんだけど、やっぱり新品のケーブルぶった切るのって抵抗ありますからね。それと、ヘッドフォンのトラブルのほとんどは、ケーブル内の導線断線によるものなので、そういう点でもケーブル交換式は安心感があります。直輸入品にするつもりだったから保証なんて当てにできないし。

 で、まぁ…、ここしばらく海外の色々なサイトを調べていたんですが、最近投げ売り気味のK701と違い、K702は新製品なのでまだそんなに値下がりしていないようで、一応米国定価(?)おおよそ550ドルが今なら350ドル位から。
 これならサウンドハウスから買った方が送料考えると安いなと思って、週末に電話で在庫確認して買いに行こうかと思っていたら、別な場所で丁度中古美品を発見して思わず確保。一応中古ではありますが、外見はほとんど使用された形跡がないので、これでOKです。思ったより安くて得しました。
 ちなみにK701はサウンドハウス価格が39,800円。ただアメリカだと230ドル位から販売していますので、海外通販に抵抗がない人は直接注文をお勧めします。送料入れても今なら1万円以上安くなるでしょう。正規輸入品はヨド特価でもこんな値段になってますので、買ってはいけません(笑)。K702も正規輸入が始まったら、こんな値段になるんだろうな。

 音は繊細華麗にしてダイナミック!高音も低音もストレートに伸び切ります。聴感上ピークを感じる周波数帯が無いように感じるため、特に低音などは人によってあっさりしすぎに聴こえるかもしれませんが、私のようなAKG信者にとっては天上の音楽です。特にゼンハイザー系のヘッドフォンみたいに、中高域で変な付帯音がまとわりつかないのが素晴らしい。私はゼンハイザーの音ってどうも駄目なんだよね。逆に言うと、そっちが好きなユーザーにとっては、AKGは薄口で物足りないかも。

 昨晩だけで5時間位は聴いていますが、ようやく「目覚めてきた!」という感じで、ダイナミックレンジがどんどん拡大している印象です。逆に買ったばかりの時は何となく眠い音で「あれ?K702ってK701と全然音違う?」なんて思った位。エージング済んでなかったのかな。
 で、気になるK701との音の差ですが、今のところ私的には「無い」と断言します。以前から買いたいと思っていたので、割と色々なところでK701の音は何度も聴いていますが、調子が上がってきたK702との音質差は実感できません。もし音質差があるとしたら、型番によるものより、個体差の範疇でしょう。
 スペック上は両者、感度もインピーダンスも同じ。差があるのは着脱式ケーブルと、K701はケーブル内のコールド配線が左右別になっている…という位ですけど、ネイムオーディオ使っている私から言わせると、むしろコールドの共通部分が長いK702の方が音質上メリットありそうな気もします。端子が増えるのは音質的にデメリットですけどね。

 他、あまり評判がよろしくない本革製の上部ヘッドバンドですが、少なくとも私の頭のサイズでは、内側の突起が頭に当たって痛い…なんて事はなく、私は何時間でも装着していられます。ユニット部分の側圧は強めだと思いますが、パッドの感触がいいのと、耳がすっぽり覆われるので痛くなる事はありません。ただ、頭サイズの許容度はあまりないみたいです。頭の大きな人というか、ほっぺが厚い人、お顔の横幅が大き目の方(笑)には、ヘッドフォンが左右に開き、その結果、側圧も強くなってヘッドバンドも引っ張られ、内側突起が頭により強く当たり、痛く感じるのかもしれません。偉そうな事言ってますが、私も今以上に頭のサイズが大きくなったら、そんなに上への許容度は多くないようです。購入に当たっては是非試着してみる事をお勧めします。

 オープンイヤーなので当たり前なのですが、遮音性は皆無です。また、一般的なオープンイヤーにしてはそんなに多くはないようですが、音漏れも当然します。なので、電車内などでの使用には向きません。というか一度電車内音楽鑑賞はやりましたが、駄目でした(笑)。ただの屋外の喧騒でも気になる位。しかし、広い公園などでのんびり音楽を聴くのには向いているような気がしますね。今度チャレンジしてみます。

 インピーダンスがそんなに高くないのと、感度も大き目なので、音量はiPodでもまずまず確保できます。実用上は問題ないでしょう。ちなみにこの下のモデルK601だと、iPodでの音量確保が厳しくなってきますので注意です。iPodに限らず、この手のポータブル機器はは、ボリウムが最大音量に近づくとクリップ気味になるので、最大ボリウムから余裕を持った位置で楽しく音楽を聴ける音量を確保する必要があります。

 PCDではまったく問題ないです。今メインで使っているPCDは、ソニーのCD D-50ですが、こんな…というか、これ以上はないロートル機を使っても、当たり前ですが、iPodで再生するのとは格が違います。そのほか久しぶりにLINN MAJIKのヘッドフォン出力からKARIKの音を拾い出してみましたが、やはり素晴らしい。これはiPodなんかで聴くのはもったいないですよ~といいつつ、今朝もiPodで音楽聴いてましたが(笑)

 色々と長くなりましたが、このAKG K701/K702、日本の正規販売品はとてつもなく高いですが、それでも相対的に8万円分の価値はあると思います。ゼンハイザーも国内代理店がボッタくってるので比較になりませんが、国産8万円前後のヘッドフォンとは違う、軽やかで繊細で高品質な再生音が楽しめますよ。特にストレスなく音が伸びて消えていく様は、ちょっと他のヘッドフォンでは味わえないなぁ…。
 これはスタックス系の音にも似ている気もしないでもないですが、あそこまで良くも悪くも“はかなげ”な味わいはありません。それがあんた!海外から直輸入すれば2~4万円台で手に入ります。この価格帯で他製品と比較した場合なら、私としては敵無しの高性能ヘッドフォンだと思います。

OLYMPUS E-410 + Macro Zoomatar D 40mm F2.8


▼2008年11月13日

アキュとデノンの中級機聞き分けられない

 まずさ、たとえ話にしても、アキュとデノンの中級機聞き分けられないヤツがオーディオ語るな!…と思うね。どうしてこうオーディオを経験してない人間は、音の区別が付かない事を誇らしげに語るのか?
 リンク先の例えだとシャンパンは理解できるけど、オーディの話だとちんぷんかんぷん。せめてシャンパンのようなたとえを出すなら、500~数千万クラスのオーディオ機器で語れよと思う。そのレベルだと、確かにいいとか悪いとかを超越してしまい、値段と出てくる音の相関関係なんてなくなるのは判るのだが。

 情報の質とコンテンツ~験価値経済の時代へ~/村上敬亮 情報産業の未来図 」:CNET Japan

 そもそも、デノンの30万円アンプなんて、申し訳ないが高級の入り口にも達していない。そんな製品を例えにして、

こういう高級AV機器が「原価+利潤」という考え方で値段を決めているかというと、おそらく、そういう次元は超えている。

 なんて話を進めるのがおめでたい。上記のリンクはオーディオの話じゃないんだけど、なんだかこれ以上読み進めるのが面倒になったよ。

 以前は、この手の「オーディオ機器はぼったくり」的な話って、意外とムキになって反論していた事もあるんだけど、最近ではもう、言っても…というか、そういう世界を経験、もしくは経験しても理解する感性を持たない人に何を言っても無駄なんだなと思っている。以前もどこかで書いたが、100万円の盆栽と500円の盆栽の見分けが付かない人に、この盆栽が如何に100万円の価値があるのか語ってもお互い意味がないという事。
 ただ、盆栽については「あんなものに100万円出すなんてコストパフォーマンスが悪すぎる、大手の植物園で大量生産すればもっと効率的に商品開発が可能、大体盆栽の原価はいくらだと思っているのか、あんなものを喜んで買う人間は情報弱者に過ぎない」なんて言いがかりつける人はいないもんね。でも、この手の無茶苦茶は、オーディオ機器が対象だと許されるみたいだ。こんなに過激な言い方じゃないけど、上記のリンク先の主張だって、批判ではないが方向性は似たようなものだろう。
 勿論、オーディオ機器にぼったくりやダマシ入っている製品があるのは判るけど、それはどんな分野だって同じだしね。

 ということで、久しぶりについ熱くなって語ってしまったけど、結局上のリンク先は何を言いたかったページなのか、私が興奮してしまってよく判らなくなってしまいました。読み進めればいい事書いてあるのかも知れないけどね(笑)

▼2008年11月10日

SFC SK-CD

 また怪しげなモノが出たな…。

 帯電イレーサー・SFC SK-CD」:株式会社ユキム

 静電気の除去については、何となく効果が判らなくもないけど、何故16,800円?というか、実物を見てないので何とも言えないけど、それなりの品質の本革を使ってこういうモノを作れば、例え「サンダーロン・フェルト」の原価が1㎡/1,000円だとしても、それくらいの値段にはなるね。腑に落ちない感じだけど。

 ま、趣味の世界だし、効果があれば原理はなんだっていいけどさ。人が死ぬ訳じゃないし。

▼2008年11月06日

イヤホン

 所有している、いわゆる“高級”といわれる機種を参考までに…。
 各機種名には、グーグルの検索リンクを貼っておきました。もしこれらの機種について知りたい方は、適当に質問してもらえれば、私なりの見解を答えます。
 というか、イヤホン関係のエントリーは、少しずつまとめていこうかと思っているので、気を長くそれらの記事が充実するのを待ってもらってもいいかも。

 繰り返しますが、下は「所有」している機種です。聴いた事があるイヤホンを列挙するとなると…正直覚えてません。また“高級”ではないと思われる範疇の機種については、除外してあります。

 参考程度に、私の好みに応じた星マークを付けておきました。こちらも繰り返しますが「好み」です。絶対的な音質評価ではありません。何となくホッとする音とか、気に入った音とか、装着しやすくてついヘビーローテ(笑)してる機種とか、それでいてちょっぴり音質も…。そういう観点からの評価だと思って下さい。音質だけで考えれば、多分皆さんが普段思っている通りの番付になります。

 逆に言えば、普段通勤・通学で使用するイヤホンについて、音質的な評価はたいした問題ではない…というのが私の本音です。

audio-technica
 ATH-CM7Ti ★★☆☆☆
 ATH-CM700Ti ★☆☆☆☆

BOSE
 in-ear headphones(IE) ★★☆☆☆

B&O
 A8 ★★☆☆☆

ETYMOTIC RESEARCH
 ER-6i ★★☆☆☆
 ER-4s ★★★☆☆

PIONEER
 SE-CLX9 ★★★★☆

SHURE
 E2 ★★☆☆☆
 E5c ★★★★☆
 SE530 ★★★☆☆

SONY
 MDR-E888SP ★★★☆☆
 MDR-EX90SL ★★☆☆☆
 MDR-EX700SL ★★★★★

参考
APPLE
iPod ヘッドフォン ★★☆☆☆
(純正・各世代リモコン無迄)

▼2008年11月03日

ETYMOTIC RESEARCH ER-4s

081103-04.jpg 最近オーディオ関係はおとなしいと思いきや…こっち方向のオーディオには割と散財してます(笑)。ということで、昨今の高性能イヤホンブームの嚆矢ともいえる、エモティックリサーチのER-4sを買ってしまいました。ちょっと色々あってね(笑)

 とりあえず、事前にSのモデルとPのモデルを試聴しました。SのモデルはオリジナルのER-4で、高解像度を誇りますが、何分インピーダンスがやや多目で、ポータブル機器などでは充分な音量が取れない場合もあります。それを改善したのがPのモデル。非力なポータブルモデルでも充分ドライブできますし、その分出にくい低音もきちんと出ます。
 自宅でヘッドホンアンプを使って使用するならいざ知らず、iPod等のポータブル機器で使用するにはどちらがいいか?というのは、ER-4遣いの間で色々いわれていますが、結論は出ていません。

 で、私なりの結論をここで書いてしまうと、iPodクラシックで使う場合なら、迷わずSを選択すべき。私はSを聞いて、次にPを聞いたのですが、10秒経たないうちに結論が出ました。一応しばらくは聞いてみたのですが、はやりSが良いです。iPodで音量も充分取れます。
 確かにPの方が低音にゆとりが出るような気がしますが、その分ER-4の持ち味である音の鋭さや反応の早さは味わえません。というかSの方だってきちんと低音は出ています。この音に不満だというのなら、Pではなく、おとなしくSHUREを買うべき。E-530等を頑張って買った方が絶対に満足できます。世に色々ある高級イヤホンでER-4を選ぶなら、やはりER-4らしさを味わえるSでしょう。
 ちなみにPを買って抵抗入りアダプターを接続してSと同等な音にする…という手もありますが、ポータブルで使う以上余計なアダプタは可能な限り接続したくないし(音質ももちろんだけど、プラグ部分が増えると持ち歩きに結構ウザイ)、こういう手を使うと、結局初めからSを買えばよかった…という結果になると思います。繰り返しますが私論としてPが欲しけりゃ別なの買え…と(笑)

 では、SとPの比較ではなく、イヤホンとしてはどうなのよ…というと、SHUREのE530と比べると、確かに音の反応は良好です。使い古された言い方をすると再生音にスピード感があります。これらの特徴を持って、よく「正確な音」等と称されますが、正確というのはまた違うとしても、音の違いやバックの演奏を聞き分けるにはよい特性を持っていると思います。
 かといって、ソニーのモニター系オーディオみたいに、面白くもないモニターサウンド…という訳でもありません。再生音はそれなりに躍動感もありますし、演奏のタメなども味わえます。音もしなやかで適度にゆるく、エージングを進めたというのもありますが、それほど堅さも感じません。
 チップはComplyFoamTipsのSサイズを使っています。このチップを使っている限り…というか他のチップを使っていないので判らないのですが、よく言われる低音不足は感じません。確かにSHURE系のイヤホンよりも低音の量はありませんが、これは味付けレベルの話です。録音されたソースからは然るべき低音がきちんと出ています。

 今まで色々なイヤホンに手を出してきましたが、SHUREのE-530、SONYのMDR EX700SL、そして ETYMOTIC RESEARCH ER-4sがイヤホン三巨頭かな…と思います。

 聴いて圧倒的に楽しいE530と、ダイナミックドライバ的な音が味わえるEX700SL、そして繊細なER-4sという感じでしょうか。どれも高性能+個性的で迷ってしまいますが、変な話、迷うくらいなら徐々に3つ買い揃えてしまいましょう(笑)。イヤホンなんて「高級」とはいえ、ホームオーディオの機器やケーブル(笑)と比べれば、そんなに高いモノではありません。一度に買い揃えるのは無理としても、一年に1本くらいのペースならお小遣い貯めて買えると思います。…というか、初めての1本を選ぶ際に迷って色々試聴などしてしまうと、結局半年くらい遣い続けた後、他のモデルに浮気したくなってくるのでは?私だけかな(笑)

RICOH GR Digital 2


▼2008年10月29日

正確な音

 オーディオ機器でこの手の言葉が出てきたら、眉唾モノだと思った方がいいよ。

 少なくとも、実際の生演奏は、オーディオ機器で聴く程解像度も高くないし、生っぽくもないし正確でもないく、割とルーズな音。

 ま、何を「正確」だと信じるのも、人それぞれだからいいけどね。

▼2008年10月21日

Come again/m-flo

 つじさんのカバーガール2を聴いていたら、一曲目の「Come Again」という曲が気になり、iTunesでシゲる…って言い方も古くて恥ずかしいな…とにかくオリジナルの方を、ポチッと購入してみました。

 なかなかいい感じです。

▼2008年10月20日

iTunes Music Card

 以前、アキバのヨドでもらった、3曲フリーのiTunes Music Card。ふと気がついて確認したら、使用期限が今日までだったので、あわてて使いました。買った曲は以下の通り。

 インカ帝国の成立/つボイノリオ
 KINTA MA -XIM MIX/つボイノリオ
 雪の中の二人/つボイノリオ

 インカ帝国の成立で、もうくだらなすぎで大笑いしました。セクハラとかそういう無粋なことをいう女性は絶対に聴かないでください。

 ちなみに、この曲買った後、iTunesから「音楽のレーティング」なんて注意書きが出ちゃったよ(笑)

iPod課金、決着先送りへ

 まだやってたのか…。

 iPod課金、決着先送りへ=提案に賛否両論-文化審小委」Yahooニュース

 もっとも、こいつらにとっての“決着”とは、『課金を実行する』以外あり得ないのだから、どんなに世間やメーカーが反発しても廃案という結論はあり得ず、ひたすらチャンスが来まで「結論は先送り」を続けるのだろう。

 寄生虫は寄生虫なりにがんばっているのだから、私たちもがんばって、ずっと「NO」を言い続けなければならない。でないと、ちょっと世間の関心が薄れた隙に、どさくさに課金が実行されてしまうよ。

▼2008年10月13日

CD Walkman D-E01ゲット

081013-01.jpg 自転車散歩中のハードオフジャンク箱で発見。動作未確認1,050円の破格値。リモコンが付属していたので、パーツ取りに確保しようと思い、ついでに隣の箱からソニーの単三用専用電池ケースも315円で発見したので、ついでに確保。こちらのパーツはD-E01専用品ではないのだが使える。

 家に帰って早速再生してみた。なんの問題もなく普通に使える。思わず心で「ラッキーは、つ・む・じ・か・ぜ!」とオヤジギャグをかましてしまった(笑)

 これで、D-EJ2000に続いてD-E01も三台体制。これらの名機はもう発売されることはないと思われるので、大事にしよう!と言いつつ、今カタマリ01につながっているCDPはD-50だったりするのだが…。

CONTAX i4R

▼2008年10月11日

【毎年】Bluetooth時代に突入!【元年】

 ということで、流行遅れの私もようやく初Bluetooth機器の導入に成功!
 といっても、携帯電話なんて使わないので、いわゆるヘッドセットとか全く興味がないんだけど、iPod用に便利かなと。

 今回導入したのは、ソニエリの「HBH-DS205」と、北米ソニーが発売している「TMR-BT8iP」の2点。

 まだ使い始めたばかりなんだけど、もうちょっと様子を見てから詳しく紹介してみます。

▼2008年10月05日

パイオニア SE-CLX9

081005-01.jpg ブロンプトンで群馬県は桐生市方面へ…。そんなときでもハードオフは見のがさない私(笑)。大体、私が普段持ち歩いている60CSxには、全国ハードオフ/ブックオフ情報を追加してあるので、いつでも何処でも「♪お売りくだ~さい」状態なのだ!いや…出先で売りはしないですけど。

 つことで本日の獲物、東北Pioneer製SE-CLX9。未使用新品がなんと8,400円。値付け間違ってねえか?ちなみに隣で売られていたCLX7は6,000円くらい?だった気がするけど、こちらは安いながらも「まぁ…特価なら」って値段。つか、この値段で並んでたらCLX9買うだろ。

 ということで早速聴いてみました…というか、ノズルとイヤーホルダーとチップの組み合わせが多すぎでまだよくわからないんだけど、とりあえず標準のStandardノズルでMサイズホルダーにMサイズチップを装着した状態で聴いた印象は「あ…パイオニアっぽいな」というもの。
 一般のオーディオコンポでも、パイオニアの音って一聴すると「無個性」なんだけど、その中でちょっと中域に控えめながらも独特な艶があるんだよね。もちろん製品によって違うけど、私にとってのパイオニアトーンって、そんな印象。で、このイヤホンについても、見事なパイオニアトーンで気に入った。私は国産コンポの中では、パイオニアの音が一番好きなので。

 それに、後発なせいか、バランスドアーマチュアの変なクセ(時として音のつながり感、なめらかなグルーブ感に欠ける)が、比較的綺麗に解消されているような気がした。無理に性能を上げようとがんばったのではなく、ある程度の余裕を残した上でバランスを取ったような安心感がある。
 また、高級イヤホンにダイナミック形を選択したソニーとは全然違う音というのも面白い。昔のオーディオコンポが各社ここまで個性的だったら面白かったのにね。

 ただ、実際の価格は実売16,000円以上な訳で、それだけのお金を支払った人が、この適度な「バランス感」で満足するかどうか…。そういう問題もあるかな。それだけのお金を支払ったなら、それなりに突き抜けた個性があるほうが買った人にとっての満足感は高い気がする。

 ちなみにお店にはもう1セット残ってましたので、興味がある人はお早めに…。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital ED 50mm F2.0 Macro


▼2008年09月18日

MDR-EX700SLとMDR-EX90SL

 高価な割にイマイチ評価が微妙なMDR-EX700SLなんだけど、音の傾向としてはソニーの考える高音質モデルそのものなんだなと思うね。おそらくみんな、その前に発売されたMDR-EX90SLのトーンを想像して手にする人が多いからなんだろうけど、やはりあれはソニー自身が「スタジオモニターMDR-CD900STのコンセプト」と言ってるだけあって、他のイヤフォンとちょっとキャラが違う。MDR-EX700SLはMDR-E888LPの流れとして考えるとあの音のキャラクターにも納得できるのではないか。私はMDR-E888LPが好きなのでMDR-EX700SLも大好きだよ。

 MDR-EX700SLは中高音に独特のつやがあって、それでいて低音も高音も伸びる。シュア系の時として耳にまとわりつくような高音質と違って、なんだかサラリとした感触。人によってはこの部分で「迫力がない」とか「弦楽器の明瞭さが今一歩」などと感じてしまうのではないかと思う。また、新品状態だとボーカルの「サ」行がちょっと耳にまとわりつく感じがするね。これは使っているうちに改善されてくる。世のエージング絶対主義はイマイチ信用していない私だけど、新品状態で「ちょっとここだけが気になるな」というようなポイントは、使っているうちにエージングで改良されるのか耳が慣れるのか、とにかく知らない間に気にならなくなってくる事が多い。
 耳への装着感はなかなかいい。というかあれだけたくさんのチップが付属するのだから、どれかひとつ位は自分に合うサイズもあるだろう。他に裏技としてシュアE2のスポンジチップも使える。遮音性は確実に増すが、こういった音が欲しいのなら別にMDR-EX700SLを買わなくてもいいのでは?という気もした。
 ケーブルは相変わらずのU字コードなのがウザイが、それ以上にウザイのが、延長ケーブルのコネクタ部分を、高級感を出すために金属製の大げさなコネクタに変えてある事。このコネクタが重いので、ケーブルが耳に垂れ下がるようになってしまい、うっとうしい。私は普段このようなものでコードをシャツに固定しているけど、これを忘れたときなどは音楽聞くのをやめようと思ってしまう位不快だ。
 結論として、やや高価だけど、ある意味誰でも納得できる好き嫌いのない高音質が美点…なのか、このクラスになるとそれが欠点なのかは何とも言えないところ。シュアと比較試聴させてもらって「ああ…こっちがいいね」と直感的に思ったら、買ってしまって間違いないと思う。というか、比較試聴はある意味決断力勝負よ(笑)

 MDR-EX90SLについても、あれはあれでとてもいいイヤフォンだと思う。今の時点で一万円前後でいい音のイヤフォンが欲しければ、この機種をお勧めするところだが、残念ながら販売中止になるようだ。もっとも今店頭在庫が残っているお店では、こんな爆安で売っているところもあるので、ちょっといいイヤフォンが欲しい人は、迷わず確保した方がいいと思う。本機のネット上での評判は「近年まれにみるソニーの傑作」。ソニーマニアの人も買っておいた方がいいかも。
 音は「モニター」とうたっている割に、MDR-CD900ST程ギスギスしないというか、もっと素直に楽しめる音を出す。個性とかなんだとか、そういう視点で見ると、あっさりしすぎな音色にも思えるけど、今の高級イヤフォンは、どれもこれも個性出し過ぎな気もしないでもないので、こういう方向性もある意味個性的か。高音も低音もそれなりにそれなりの質で出て、イヤフォンにしては珍しく音場がやや広がる感じ。この音場感が、メーカー自身「モニターヘッドフォンの流れ」と言いつつ、出る音がモニターっぽくならないというポイントなのかもしれない。こうやって書くと誤解されるかもしれないけど、これは美点だよ。
 装着感は抜群。ほとんどの人で「耳が痛くなる」という事はないだろう。メーカーでは密閉型と言っているが、装着感、音漏れ、密閉性など、オープンイヤーそのもの。装着のポイントは、少し小さ目のチップを使ってなるべく耳の奥に押し込む事かな。この機種だけじゃないけど、イヤフォンは製品の音質差よりも装着方法からくる音質差の方が大きい。つまり、ダメな装着ではどんなにいいイヤフォンを使っても、ダイソーの100円イヤフォンを正しく装着するのに負ける場合がある…という事。
 ケーブルはもちろんU字。ただ、適度にしなやかだし、コネクタ部分も小さく作られているし、特にいやな点はない。強いて言えばU字だという事位。そうそう忘れてた…これはMDR-EX700SLも同様だけど、ソニー製イヤフォンに付属する延長コードって、ちょっと長すぎだと思う。
 結論としては、販売中止だし、ちょっとでも興味のある人は早めに確保すべきイヤフォンだと思う。好き嫌いは別にして、この値段でこれだけ高音質のイヤフォンは、現時点で他にちょっと見あたりません。

▼2008年09月15日

iPod純正イヤホンはなかなか

 昔は「クソ」だの「ゴミ」だの色々言われていたiPod純正イヤホン。私は昔から結構評価していたのだが、近頃はネット上でもようやくこのイヤホンの素性の良さが語られ初めてきたようだ…って、スレの書き込み日付を見ると最近でもないか。

 iPodの付属イヤホンの長所を無理にでも挙げよう」:2ch

 おそらくスレ立て人はアンチのつもりで立てたんだろうけど、意外とまったり進行。

 ただ、初期の頃の純正はあまりよくなかったとは思う。その後年々改良されてきて、今の流線形風になったモデルから急に音がよくなった。なんというか、自然で疲れないんだよね。自宅や公園など広くて静かな場所で長時間音楽を聴く用途にはなかなかいい。

 ちなみに、低音が少ない…という人は、イヤホンの装着方をちょっと変えてみましょう。基本的にイヤホン本体と耳たぶの設置面積が多くてしっかり固定されている程低音はよく出るようになります。例えば耳に入れた状態で軽く前後にイヤホンをひねってみるとか。私は装着後ちょっと前にひねった辺りがスイートスポット。あまり無理にねじ込むと耳を痛めるから程々にね。

 もちろん音がいいといっても、「ソニーのEX90SLに勝つぜ!」とか無茶言うつもりはありません。あの手の純正付属品にしてはよくできている…という話です。

sonictunes

 ソニーのシリコンウォークマンをiTunesに同期させるソフト…らしい。AACに対応した機種で使えるみたい。

 sonictunes support HP

 iTunesが使えるのなら、安いウォークマンもひとつ買ってみていいかもしれないなぁ。

▼2008年09月08日

PAN NOTE MAGIC

080908-04.jpg 演奏もよかったけど、演奏者のその楽しそうな表情が印象的だったな。

 「PAN NOTE MAGIC

 あちこちでライブ活動をやっているみたいなので、今度はスケジュールをチェックして演奏を聴きに行ってみよう。

RICOH GR Digital 2

SHURE E5cとSE530

080908-01.jpg SE530の方が高性能というのは判るんだけどね。

 でも、私はE5cの、あのまっすぐな音の方が好みだな。SE530については、別なイヤフォンでも代用できると思うけど、E5cのあの音は、このイヤフォン以外では全く聴くことのできない、とても個性的で素晴らしい音だと感じている。
 変な話、E5cの音を聴いていると、なんだか生きる力がわいてくる感じ(笑)

 ちなみに写真を見て「チップが違うから音の印象が変わるのでは?」という突っ込みがあるかも知れないのであらかじめ書いておくけど、E5cではこのイエローのチップが一番いいとおもうし、SE530ではSサイズのこのチップが一番いい。おそらくケーブルの堅さとか音の個性とか、そういう部分でベストなチップも変わってくるという事なんだと思う。もちろん、どっちのイヤフォンも、エージングはやり過ぎというくらいやって酷使してる。

 ちょっと否定的に書いたけどこのSE530、ライバルメーカーの高価(なだけ?)なイヤフォンと比べると、圧倒的に音がいい。好みなどのファクターを考えなければ、高価だけどまずこのイヤフォンを買っておけば後悔しないはず。もっともただ音がいいだけでは満足できないのがオーディオ趣味の世界なので、色々とつまみ食いしてみるのも楽しいと思う(私もそうしてる)。つまみ食いたって、ホームオーディオに比べりゃちょっとしたインターコネクト程度の価格だし。

OLYMPUS E410 + Zuiko Digital 35mm F3,5 Macro


▼2008年09月04日

あーちゃんだけ無事

 考えてみれば、CD持ってるけど、だれが「かしゆか」「のっち」「あーちゃん」なのかわからないのであった。

 妻に「私とPerfume、どっちが大事なの?離婚よ!」と突きつけられる」:デジタルマガジン

 しかし、仮に仲直りできても、旦那に「殺すぞ」と言える嫁とはこの先暮らせないのではないかと思う。私は無理だな。

GAME/Perfume

▼2008年09月01日

歌われる体

 英語だけど、歌で歌われる体のパーツを曲のジャンル別に分析した表だそうな。

 listen」:musical genres

 こうやってみると「瞳」が圧倒的に多いですね。で、今の朝の連続ドラマ「瞳」でひゅーちゃー(笑)されているヒップホップは…。

 わかりやすすぎというか、子供にこんな音楽聴かせちゃだめザマス…と言いたくなるような結果です(エロ注意)

▼2008年08月26日

筋少の大車輪/筋肉少女帯

080825-01.jpg 「ダ~メ ダメダメダメ人間 ダ~メ 人間~ にんげ~ん」

 あまりもの衝撃につい買ってしまいました(笑)

 しかしまぁ…面白すぎ。特にラ・ムーの菊池桃子さんには笑いました。

CONTAX TVS Digital


筋少の大車輪/筋肉少女帯

▼2008年07月14日

帰ってきたアポジー

 アポジーは…私も憧れでしたよ。

 オーディオ再開!帰ってきたアポジー」:男の隠れ家ONLINE

 このアポジー、私も一度買いそうになりましたよ。かつてまだ秋葉原にあった頃のサンクリで。
 このアポジー、平面スピーカーという事で形も個性的ながら、音も個性的で、本当に振動板の存在を意識しないようなその場の空気を直接駆動しているような音を出す。この辺は今のMERLIN EXL-1ととても似ている感じなんだけど、音色はちょっと違うかな。実際の使用上でちょっと困る点は、当たり前といえば当たり前なんだけど、スピーカーの背面からも同じ音圧をが出る…という事。つまり、セッティングでは、背面の音鳴りについても充分考慮しなければならない。
 他「アンプ殺し」としても有名なアポジーだが、LINNならMAJIKでも充分鳴らせる。というか、ハイパワーのアンプでのデモより、我らがMAJIKで鳴らした時の印象がとても素晴らしいものだった。つか、旧MAJIKは何でも鳴らせる本当にMAJIKなアンプだったなぁ。今のモデルは知らないけど。
 ちなみにカタログスペックだけは優秀だった国産のアンプなんかだと全然ダメだそうです。「つないでみて」と聞いたら「トラブルが怖い」との事で断られた(笑)。なんでもアキュとかの超高級品を持ってこないと話にならんとか。

 長く使っていると、振動板のリボンが緩んでくるそうだけど、その張り替えをきちんと行えるのが、日本では1人しかいないとの話だった、今も張り替えやってくれるのかな。
 メンテナンスがしっかり受けられるのなら、今でもかなり欲しいスピーカーのひとつです。もっとも、アンプはともかくとして、セッティングでかなり悩みそうだけどね。

▼2008年06月26日

甘い贅沢/MEG

 ♪恋の爆弾片手に~

 ってな感じの歌、誰かのカバー曲だよね、これ。

 iTMで購入。超くせになりそう。

甘い贅沢/MEG 安井かずみ 中田ヤスタカ

娘フロ。

 「娘フロ。」…むすめふろ?、一体なんて読むんだろう…というか、何の意味?

 昨日布団の中で前半を聞いて、その後、今日電車の中で残りを聞いた。確かに菅野節炸裂って感じでよかったけど、マクロスプラスのCDを聴いたときほどの衝撃はなかったな。

 でもまあ、お買い得なCDだとおもう。ちなみにマクロスフロンティアは全く見ていないので、そういう意味でもちょっと私の楽しみ方が足りないのかもしれない。

▼2008年06月23日

ちょっとオーディオやりたくなってきたな

 最近そんな心境。

 やっぱり夜に落ち着いた心境で音楽を味わうと、寝付きがとてもよくなる…と(笑)、健康面でも是非始めてみたいという感じ。

 ただ、今の私の部屋だとちょっと無理かなぁ。部屋のモノと、ワタシノココロと…、とにかく色々なモノを整理しないと、とてもオーディオなんてやる気になれない。物理面精神面両方で今のワタシに、音楽とストレートに向かい合うことができない気がする。

 いっそのこと、引っ越しでもしようか…そんな事もちょっと思ったりして(無理だろうけど)。楽しかったあの頃を取り戻すには、色々と障害が多くて大変だ。

 改めてこんな風に書いてみると、なんだか、まだその時期でもない気がしてきたな。

▼2008年06月11日

COVERS FOR LOVERS/大山百合香

 久しぶりに何となく新しいCD買いたくなって、大山百合香ちゃんのCDを買ってくる。

 このCDは、日本の男性歌手の歌、カバー集なんだけど、特にTHE BOOMの「風になりたい」がツボだった。やっぱり島唄っぽいテイストが似合うのだろうか。そういえば「小さな恋のうた」なんてのは、オリジナルのモンゴル800版よりもずっとオリジナルっぽいよね。知らない人に比べてもらったら、モンゴル800の方がカバーって答えるんじゃないかな。

 まだ若いみたいだけど、なんだか声に、さわやかな胆力があっていい感じ。

LINN SNEAKY MUSIC DS ?

 久しぶりにサンクリから案内が来て、面白そうなプレヤーとアンプが入荷しているようだ。

 24日(土)いよいよサウンドクリエイトに登場!!! LINN SNEAKY MUSIC DS。」:サウンドクリエイトニュース

 価格が¥294,000らしいので、これくらいならようやく現実味を帯びてくるかなという値段。いくら何でも私のような庶民に294万円は無理だろ常考(笑)

 こういうの買って、自宅のディスクソースを一元管理するのもいいかなとは思う。ちなみにKLIMAX DSの音を聴いた限りでは、この製品も結構期待できそうだ。

 あと、もう一つの製品「icon」というのも何だかよさそう。こっちは3万円台なので、より現実的な値段だろう。スタイルも何やらネイムっぽい可愛らしさがあるし、興味が湧いてきた。

 銀座に移転してからまだ一度も行った事がないのだが、一度顔を出してみるかな。

▼2008年05月17日

Wadia 170 iTransport

 いよいよ発売か…なんだか欲しくなっちゃうね。

 いよいよ来ます、Wadia 170 iTransport!」:目福耳福 FUJIYA AVIC blog

 しかし…定価が59,800とは随分安い。実売はいくらくらいになるのかな。この値段だと、ある程度音なんかどうでも良くて、おしゃれさんのインテリアとしてのiPod充電台として価値があるかもね。もちろんワディアだから、それなりに音はいいんだろうけど。

 オーディオの価格については、ちょっと前にも話題にしたけど、これこそまさに量産効果が発揮される価格体系なのかもね。

▼2008年05月12日

オーディオ機器はぼったくり?

 「雑誌や消費者がブラインドテストを実施しないからこういうことを許してしまう!? 」などと書いてありますが、逆でしょう。出てくる音で判断しないから、基板を見ただけで性能がわかった気になっているだけです。

 ついでにいうと、ゴールドムンドのミメシスなんて、むしろNaimAudioの中身よりは良心的な気もしないでもないですが(笑)

 いい音悪い音…なんて、主観によっていくらでも何でも言えるからね。更に測定データを出してきて云々ほざく似非評論家もいますが、測定データと重量…などという誰にでもわかるカタログデータばかりを重視した機種開発を続けてきた日本のオーディオメーカーは、ほぼ全滅しました。音を理解しないアホなマニア共のいいなりになった結果がこれです。

 それと、いい音と悪い音なんて、ある程度トレーニングしないとわかりません。100hzの倍音で「超低音」などと言っている人達に、いい音を理解しろなんて不可能でしょう。
 大体、この手の基板批判をしてる人達って、実際にこれらのオーディオをきちんとセッティングされた状態で聴いてないでしょ。お店でちょこっと聴いた…なんてのは問題外ですよ。

 もちろん、この内容でこの値段は高すぎる…という批判はわかります。わかりますけど、では同じ内容の機器を、例えば日本国内だけで年間50台…ってな出荷数で、それを販売する会社の維持と販売ルートの構築、更に告知のための宣伝活動、またまた売った後のメンテナンス体制の維持をするにはどうすればいいのでしょう?一台が30万円と高価に見えでも、たった50台なら売り上げ1,500万円ですよ。全て利益だとしても代理店の社長の給料にもならない。
 こういう書き方をすると、論点をはき違えて「ではおまえは会社にお布施してるのか?」などとバカな返しをする人もいるのですが、まさしくそうですよ。たかが30万円払えば、これだけ素晴らしい機械が手に入るのです。個人的には企業ホームページ作成でデザイン事務所が30万円取るよりもずっと良心的では?なんて思ってしまいます。

 ちなみに、この機械が日本国内で年間数万台出荷されている…といった話ならまた別です。そういうのは素直にぼったくりだと思います。

 もっとも、それを素晴らしいと思うかどうかはそれぞれの価値観次第なので何とも言えません。ただ、こんなコスト計算で世の中わかった気になっている人達は、例えばアパレル業界の原価率を知ったら憤死してしまうのではないかとちょっと心配です。

 そうそう…言い忘れましたが、この手の高級オーディオメーカーは、基板に乗せるコンデンサひとつのために、何十個も検査をして、カタログデータに一番近い仕様のパーツを選別したりしています。おそらくゴールドムンドも。パーツとしてはこれらの基板を実際に使用する数よりも遙に多く仕入れて、社内で測定後、使用していると思われます。もちろん、高級なオーディオほどそれらのしきい値は高くなりますし、当然使用されなかったパーツについても、どのように処分するのかは知りませんけど、コストは製品に上乗せされることとなります。それに納得できない人は、高級オーディオなんて手を出すな…ということですね。

 ただ、デジタルの時代になって、性能の高いソースコンポーネンツが安く製造できるようになり、これらの機器は昔ほどお金がかからなくなりつつあるというのも事実。また、明らかに価格と性能が見合ってないのでは?と思われる製品も確かに存在しますけど、そういうのが止められない人がいるというのも趣味の世界。それがイヤなら、おとなしくミニコンポで満足するようにしましょう。

 余談だけど、このサイトの作成者、Nait2とCHORDの差が判らないか?。私としても結構な衝撃。なのに一体なんでこんな高級機器買い揃えているんだろうね。Nait2、また私も欲しくなったよ(笑)

▼2008年05月11日

モルシン(口琴)への道

080511-02.jpg 「インドへの道」ライブの後は、適当に歓談。
 中でも私は、ボーカルの方の横で口に当てて音を出していた不思議な楽器に興味を持ち、どんな原理で音を出すんだろう?なんて思っていたのだが、チキンな私が直接質問などできる訳もなく、同行した清純派の友人(笑)が、演奏者の竹原幸一氏に直接質問すると、「実際に演奏してみますか」と、モルシンをその場で貸して下さった!おおおっ!ラッキー!嬉しいぜ!

 実際に楽器を見てもどうやって使うのかわからない上に、演奏しているのを見てもどうやって音を出しているのかさっぱりわからない楽器なのだが、聞くと、尖っている部分を挟み込むようにして軽く歯で噛んで押さえ、その状態で先から出ている金属の弦を弾く…といったやり方。実際にやってみると、当然音などでないのだが、演奏者の方から直接コツを聞いて試してみると、徐々にビヨ~ンという音が出始める。どうやら歯を通して頭蓋骨も共振するらしく、なんだか頭が気持ちいいし、何よりも音を出していて楽しい。
 ざっと調べてみたら、都内だとこちらのお店で売っているみたい。買って練習して、キャンプ場などでビロ~ンと鳴らしながら遊んでみるのも楽しそう。

 ちなみに、ここまで読んでいただいた方はどんな音を出すのか気になると思いますが、とりあえずメジャーなモノだと、ど根性ガエルオープニング初めの「ピョコン、ペタン、ピッタンコ」のバックで流れている「びょ~ん、びょ~ん、びょん、びょん、びょん」という音がモルシンだそうです。というか、私から「ど根性ガエルのあの音に似てますね」と聞いてみたら、「まさにあの音がモルシンですよ」と教えていただきました。

RICOH GR Digital

インドへの道

080511-01.jpg 高円寺の「さんさん福祉芸術館」で開催された「インドへの道」というライブに出かけてきた。お目当てはボーカルの「小尾淳子」さん。ライブを聴くのは二回目になる。

 開演後に会場入りしたので、初めは柱の陰みたいなところで聴いていたのだが、何を言っているのかわからない歌ながらも、なかなか心が安まる。
 休憩後はちょっとおじゃまさせてもらい、最前列かぶりつきで聴かせていただいた。迫力があって良かった。初めは「インド音楽なんてどんなモノだかわからないし、楽しいのかな?」と思っていたのだが、今回のライブは「アレ?もう終わり」という感じで、まだまだ聴き足りない!という心境。楽しかった。

RICOH GR Digital

▼2008年05月03日

DANIEL VARIATIONS/Steve Reich

080503-01.jpg 5月には来日して東京オペラシティにてライブを行うライヒ様(萌)だけど、この度日本初演奏となるDANIEL VARIATIONSを収録したアルバムが出たよ。

 早速聴いてますけど、いいねぇ~ライヒ様は。ライブにも行きたかったけど、このCD買うまで来日するの知らんかった。オペラシティからは定期的に講演情報が送られてくるのに、すっかり見落としていたな。いずれにせよ平日の19:00からだと、ちょっと行きにくいのでいいけどさ。

OLYMPUS E-410 + RIKENON 55mm F1.8


Steve Reich: Daniel Variations/Steve Reich Grant Gershon London Sinfonietta

▼2008年05月01日

Sweet Vacation と Julverne

080501-07.jpg 家に帰ったら届いていた。Sweet Vacation のセカンドアルバムと、ずっと欲しかった Julverne のCD。早速iTunesに読み込んで聴いています。というか、もうCD買っても何も考えずにPCに読み込んでから聴く癖がついてしまった…。

 Sweet Vacation のあの女の子って日本人じゃないんだってね。日本語上手です。Julverneについてはこちらのページをどうぞ。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 25mm F2.8


More the Vacation!!/Sweet Vacation Berryman Damon Albarn

▼2008年04月24日

Bowers & Wilkins Zeppelin

 B&Wの製品にしては、思ったより高くないか…やっぱり高いか…。

 Bowers & Wilkins Zeppelin」:Apple Store

 私はこの手の用途にカタマリ01を持っているので、買う事はないですが、ちょっと物欲をプチ刺激されるデザインではある。それとこの名前ね。iPod持っていて「ツェッペリン」という言葉にドキドキしたり興奮したりする人は、買ってみてもいいのではないかと…というか、買ったら見せてほしい(笑)

▼2008年04月17日

GAME(初回限定版)/Perfume

080417-01.jpg 正直、すぐに買おうとは思っていなかったんだけど、昼間ネットのニュースを見ると、初回限定版は各地で瞬殺だったとか噂が立っていて、確かにその時点でアマゾンを見てみると、早々にプレミア価格になってるし、そのときに、ああ…初回限定版見つけたら買ってみてもいいかな…と思った。いつも心にヲタ心を忘れぬ為に(笑)
 その後の会社の帰り道、本日オープンした秋葉原のブックファーストに寄ったら、体よく1枚残っているのを見つけて、つい買ってしまいました。

 開封してみると、1枚ID入りのカードが入っていて、それを使って携帯専用サイトにアクセスすると、シークレットパフューム待ち受け…がもらえるそうです。折角だから後でもらってみるかな。

 この手の初回限定版を買っても、結局特典のDVDって全然見ないし、あまり意味がないんだけど、何となく…ね。早速聴いてますけど、期待通りに良くも悪くも裏切りのない楽曲の数々です。なかなか。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 25mm F2.8


▼2008年04月16日

パタパタママ

 今日、偶然iPodから流れてきた、のこいのこが歌っている「パタパタママ」という歌を聴いたのだが、冷静に考えるとかなりひどいというか、ウーマンリブやらなにやらで戦っている人達にとっては、もう許し難い歌詞なのではないかと、ちょっとそんな風に感じてしまった。

 パタパタママ」:Yahoo!ミュージック

 改めて歌詞を読んでみると、このおばちゃん午前中しか仕事してないじゃん。午後はテレビ見ながら食っちゃ寝してるだけでだぞおい。ひょっとしたら、ボクが寝てしまった8時以降は、旦那と夜のお勤めしているのかもしれないけどさ(笑)

 いや、別に怒ったとか気分を害したとかそういう話じゃなくて、最近の家庭というか社会は変わったなと、この歌を聴いてつくづく思ったので。
 実際、私らの子供の頃のかあちゃんなんて、こういう人も多かったし、またそれが許されるのんきな時代でもあった。もっとも、昔は良かったと言うつもりはない。昔よりは今の生活の方が、総合的に考えると少しはいいだろう。

 歌は風俗だなと、改めて思うね。

のこいのこ大全/のこいのこ

▼2008年03月24日

30☆☆☆

 この人も30歳かぁ…。近くで見た訳じゃないから判らないけど、Webで写真を見る限りではそうは見えないなぁ。
 奥華子って、いわゆる美人ではないけどかわいい感じだよね。メガネっ娘だし。

 何年か前、立川の高島屋前で路上ライブやっていたのを見たなぁ。そのときはあまり客もいなかったけど、それからぐんぐんと有名になっちゃった。

 特にファンという訳でもないんだけど、それ以来何となく気になっているアーティストです。

恋手紙/奥華子

▼2008年02月27日

米ソニーがiPod用スピーカー発売

 こうまで堂々とされると、まるで何かのSFか、はたまたできの悪いコラにしか見えないな。

 米Sony、軽量化したノイズキャンセルヘッドフォン」:AV Watch

 個人的には、ソニーには独自路線を突っ走っていってほしいので、こういう製品は韓国企業に任せておけばいいのでは?と思ってしまうのだが、どうなんだろう…。
 ただ、いい加減イヤホンのU字コードはやめてね。

▼2008年02月26日

ちりとてちん・オリジナルサウンドトラック

 ちりとてちんのオリジナルサウンドトラックを買ってしまいました。聴いているといろいろなシーンが思い起こされて楽しいな。

 このドラマも3月で終わりか。果たして結末はどうなるのか。

▼2008年02月19日

「かぐや」のHD DVDを発売中止

 流れが速いな…。撤退を決めたとたんにソフトの供給もナシか。真面目に今期冬のボーナスとかでHD DVDプレヤー買った人は本当に気の毒だ。

 ポニーキャニオン、月探査機「かぐや」のHD DVDを発売中止
 -3月発売のHD DVDは発売するも、4月以降は予定無し
」:AV Watch

 ほんの数週間前まで「撤退はあり得ない」とかいっていた規格が、あっという間にハードの供給が止まり、ソフトの供給も途絶えて終息に…。本当に今の時代は何を買っていいのかわからないね。
 特にこの手の商品は、ソフトやディスクの供給が止まってしまうと、まさに「使用不能」になる訳で、「私はHD DVDを愛しているから使い続けるのよ!」などとも言っていられない。

 日本の消費者はまだおとなしいから大丈夫だろうけど、海外だと下手すりゃ起訴ものの事態ではないだろうか。いずれにせよ、かつてのVHS VS βの戦いとはまるで異なる急すぎる展開。少なくともかつてβを買った人は、買った機器の原価を焼却できるくらいは使い続けられたが(後半に入ってβ買った人は明らかに確信犯だし)、今回の規格戦争はまさにメーカーとユーザー含め敗者側の丸損…といった状況である。

 この手の無意味な規格乱立って、そろそろ公的機関のコントロールが必要なのではないか?なんて気もしてくる。東芝の決断は経営的には正しい判断だが、そこに消費者への思いやりはまるで感じない。もっとも、今はそういう時代でもないんだろうけど。

▼2008年02月17日

Hitomi Nishiyama In Stockholm/西山瞳

 私が最近このピアニストにハマっている訳は、アルバムに収録されている曲のほとんどが自ら作曲したオリジナル曲だから…というのがある。別にスタンダード曲などに思い入れがないので、ジャズのCDでオリジナルの曲が多いと得をした気持ちになる。
 自ら作曲した曲の感性も影響しているのだと思うが、近頃の女流ピアニストでは逆に珍しくなったかもしれない、柔らかでしなやかな演奏を聴く事ができる。また、ピアニストのCDとはいっても、ドラムやサックスなどにも結構スポットが当たっていて、更に得をした気分になる。

 本CDは、スウェーデン・ストックホルムにあるグレン・ミラー・カフェで開催されたライブの模様を収録している。面白くて、家ではCDで聴いて、外でも久しぶりEJ2000を持ち出して聴いてしまった。

東芝、HD-DVDより撤退?

 この手の映像フォーマットにはまるで興味がないので、正直HD-DVDといわれても、イマイチどんなモノなのかよく判らなかったりする。DVDサイズの円盤に録画できるんだろうな…って位の認識。ちなみにブルーレイに関しても同様。

 東芝、HD―DVD撤退検討 ブルーレイが主導権」:アサヒコム

 何でもいいけど、今のVHS規格と同様、安定した誰でも使えて長い寿命のフォーマットが早く決まる事を望みます。つか、最近のフォーマットは移り変わりが激しすぎ。ブルーレイだってこの先何年使えるフォーマットなのか判らん。

▼2008年02月16日

MDR-E888SP

080216-02.jpg 最近ソニーのイヤホン買ってばかりな気がするが、本日都内の某所で未使用開封パッケージなし品が2,500円で売っていたので、つい買ってしまった。

 早速聴いてみると、これは驚きました。すごく音がいい、びっくりした。

 このイヤホンのデビューは1995年。バイオセルロースという特殊な振動板…どうやらナタデココらしくて実際食べられるとの話…を採用していて、音にはクセがある…と聞いていたのだが、確かにちょっと不思議な音色。でも当時のソニー製品らしくなく、音も割とコクがありつつ高解像度。いずれにせよ近年のイヤホンとはちょっと違った形の音色だ。

 もちろん、遮音性は皆無だし、当然音漏れも激しいと思うが、考えてみればカナル型以外のイヤホンってこんなものだし、最近のハイテクイヤホンの音色がイマイチ気に入らない…あるいはカナル型や特殊な装着のイヤホンはイヤだ…という人にも充分お勧めできる。新品当初は音が堅くてキンキンするらしいが、しばらく聴いているとすぐに馴染んでくるので、我慢しよう。

 遮音性が必要ない人にはばっちりお勧めできるイヤホンです。現在実売価格が6,000円前後らしいけど、激安だと思う。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Auto-Macro 50mm F3.5


▼2008年02月11日

マイクロソフトがiPodの箱をデザインすると

 こんな感じになるらしい…。ちょっとワラタ。

▼2008年02月10日

MDR-EX90SL

080210-01.jpg ソフマップで中古4,000円強で出ていたのを見つけ「そういえばイマイチ使いどころのないソフマップポイントが6,000円分余ってたな…」という事を思い出し、何となく購入してみた。気にはなっていた製品だけど、1万円近くは出す気がさらさら無かったし、現金でもこの値段を出す気はないのだが、余ってるポイントだしね。

 で、ちょうどiPodを持っていなかったので、携帯電話を通して聴いてみる事にする。いやいや…思ったよりも全然良かった。というか、装着感が案外良くて、それでいて音も広がりを持った感じで、あのカナル型がもたらす鼓膜を直接ドライブする感覚が無くて(アレはアレでいいときもあるんだけど)、散歩しながらとか、休日に空いた電車に乗るときなどはリラックスできていいのではないだろうか。中古なので新品の状態はよく知らないのだが、店頭で試聴させてもらったときの印象よりも音が柔らかく自然な感じになっていて好ましい。従来のソニートーンとは明らかに違うし、また開発目標にしたという「MDR-CD900ST」とも明らかに違う。あのヘッドフォンの音は嫌いなので(認めないと言っているのではない)、あんな音だったらイヤだな…とは思っていたのだが、嬉しい誤算だった。…というか、あのヘッドフォンを音楽観賞用に使っているのはある意味苦行だと思うのだが、これも人それぞれか。

 この記事用のアフリエイトリンクを貼るために、アマゾンで商品検索してみたんだけど、既に実売価格は8,000円を切っているんだね。この中古を買うまではこの金額でも買わなかったと思うけど、今の心境では中古にこの金を払うのなら新品を買えばよかったと思い直している。もっとも今回の件がなければ振り向きもしなかったんだから、仕方ないんだけど。

RICOH GR Digital


▼2008年02月07日

音楽無料化へ?

 ジャスラックの陰謀(笑)とは裏腹に、現在のアメリカでは「音楽配信無料」へ向かいつつあるようだ。

 音楽無料化へ動く レーベル各社の思惑 」:東京IT新聞

 もちろん全くの無料ではなく、ユーザーは様々な手段による「広告入り」音楽を提供される訳で、今までの「ソフトを直接購入」という形ではなく、間接的な形で音楽に対する対価を支払うモデルとなる。広告付きであるが故に、これらの音楽は今まで以上に「広告主」の意向を反映したものになるはずだ。これを作家性の喪失と見るか機会の拡大と見るかは人それぞれだとは思うが、既にヒットチャートの上位を占める多くの音楽における制作システムを考えると、様々な広告戦略で利用され消費された末の音楽に、消費者が改めて「対価を支払う」必要性があるのか?とも感じる訳で、それならばいっそ、この無料化で更に多くの消費者に向け音楽を聞かせる機会を増やす事により、他の部分の間接収入を増やすというビジネスモデルは、ある意味この「広告時代」にはふさわしいモデルとなるかもしれない。もっとも、そのように作成された音楽に普遍性を持つ価値があるかないかの議論は当然別問題となるが。

 考えてみれば、音楽制作者がライブ演奏ではなく、その制作物であるソフトを売った対価を収入にする…というビジネスモデルは、せいぜいここ半世紀くらいのモデルでしかない。となると、この業界はまだまだ変化(進歩とはいわない)の余地が多分にあるのだろう。そこを果敢に攻めるアメリカという国の文化は、良いか悪いかは別にして、やはり革新的だなとは思う。

 ちなみにここ半世紀における「ソフトを売る」というビジネスモデルにおける音楽の変化をざっと思いつくままに上げてみると…

 ●曲が短くなった(ちなみにジャスラック基準だと5分以内を1曲分としてカウントしていた)
 ●少人数、もしくは1人で演奏が可能なスタイルへの変化
 ●歌曲の圧倒的増大(大衆の嗜好以外にも様々な金銭的要因も関与していると思う)
 ●演奏者と作曲者の同化(同じく大衆の嗜好以外に金銭的要因も関与しているだろう)

 繰り返すが、上記のポイントはあくまでも「ビジネスにおける音楽」についての話である。

▼2008年01月31日

ダーリン/堀江由衣

080131-01.jpg 今更声優CDもないもんだが、ほっきゅんだけは買わねばならない…(笑)。つことで買ってきました。

 変な小細工のない、わざとらしい小洒落た味付けもない、ストレートなガールズポップというのは、もう声優CDの中にしか残っていないジャンルではないか。そういう意味で、アニメなんて全然見ていない方にもお勧めできるアルバムだと思う。

 ちなみに本アルバムにもアニメの主題歌として使われている曲が多数収録されているらしいのだが、私は何一つわかりませんし知りませんでした。

OLYMPUS E-410 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro


▼2008年01月18日

「Flatearth」とは何か?

 偶然見つけました。もう2年以上前の話ですが、こちらのスレッドで熱い議論があります
 元のサイトは、日本でいう所の「価格.com」みたいなサイトですが、そういう一般的なユーザーが多いサイトのせいか、投稿者の説明もマニアックではなく、理解しやすいように(実際理解しやすいかは別として)書いてありますね。

Here's a newbie question for everyone. What is meant by the term "flat earth" audio? I keep seeing this term and it seems to be applied to Linn and Naim equipment in particular. But I don't get it. How are people who like Linn and Naim equipment similar to people who believe the earth is flat?

Can someone explain the origins of this term and what it means today?


 という疑問に対して皆さん色々答えていらっしゃいますが、結局の所「Flatearth」的なリズムを重視したオーディオは、既に過去のものであるという流れみたいです。
 「flat earth folks」は「don't move forward」なんて書かれちゃってます(笑)

 中でも「Frank Abela」さんの書き込みが熱いですね(あちこちに書き込みまくってるみたいですが…)。エントリーに直接リンクを貼れないので、興味のある方はお時間がるときに参照してみて下さい。

▼2008年01月15日

iPod純正イヤホン

 私は昔からこのイヤホンについて、一定の評価をしてきたのだが、世間ではとにかく評判悪いよね。おそらく売れていてみんなが持っているから「音が悪い」という一般論でコミュニケーションをとりやすいからなんだと思う。

 ただ、訳の判らない装着方の高級イヤホンやヘッドフォン道楽を繰り返している人は、一度このイヤホンで音楽を楽しんでみるといいよ。これだけ大量に生産されていて、きっとコスト的制約も厳しい製品(付属品?)ながら、これだけ良好なバランスを持ったイヤホンというのは、そんなにたくさんある訳じゃない…いや…他のメーカーでもない訳じゃないんだけど、おそらくこのイヤホンならみんな持ってるだろうし(笑)

 イヤホンでもスピーカーでも何でもいいんだけど、「いい音」というものを、単に「レンジの広い音」と勘違いしている人がとても多い。もちろんレンジの広さは重要な要素だけど、一番重要なのは「どれだけ自然に音楽の芯を感じる事ができるか」なのではないかと思う。

 つことで「ipod純正イヤホンはダメだ」とか「○○に付属しているイヤホンは安物」とか思いこんでいる人は、素直な気持ちでもう一度この手の安物の表現を味わってみては如何?ひょっとすると、思いの外気持ちよく音楽が聴けるかもしれません。

▼2008年01月10日

SACD PS3が出荷終了

 ゲーム機としてはちょっと微妙だけど、SACDプレーヤーとしてはマニアから高評価だったPS3。今月の1月末を持って、SACDが再生できるPS3の出荷は終了してしまうみたいだ。

 となると、SACDはいよいよマニアックな方しか用のない規格になってしまうという事なんだろうか。私もSACDというメディアには触れずに終わってしまいそうだな。

オリンパスからリニアPCMレコーダー

 最近流行っているのだろうか、この手の機器って…。

 という事で、オリンパスから発売されるリニアPCMレコーダー「LS-10」。価格はオリンパス直販で49,800円 。最大の注目はSDカードスロット搭載という点だろう。

 つかよ…デジカメでもいい加減SDカードにしてよ。

▼2008年01月08日

Music in the time of Goya

 近頃クラシックに飢えていたのである。

 ただ、私のCD棚(と床に積み上げている分)は、いろいろなモノに埋まってしまっていて、正直発掘も面倒。本当はモーツァルトみたいにあっけらかんとした演奏が聴きたいと思っているのだが、なんせCDが出てこない。あれだけたくさんあったクラシックのCDは、近頃山の奥に追いやられてしまい、それらを発掘するにはまず手前の本や訳の判らない荷物やカメラ関係の部品などを片付けて…というか片付ける場所はないので、どこかに一時的に移動させて…なんて考えていると、面倒になって諦めてしまう。
 それでもなんとか今日発掘できたCDが、この「Music in the time of Goya」というもの。正直いつ買ったのかわからないのだが、とりあえず聴いてみる。

 す…すばらしい。
 ジャケットにはゴヤの絵が使われていて、収録されている音楽はゴヤが生きていた当時のスペインで歌われ演奏されていた、いまでいうポップスみたいなジャンルの曲かな。全部で18曲程収録されていて、どれも2~5分と聴きやすい長さなのも嬉しい。

 今は珍しくカリックで演奏しているが、あとでiTunesに読み込ませる事としよう。

▼2007年12月24日

MUSIC FOR SUPERMARKET/BEST MUSIC

 各地のスーパーマーケットなどでかかっているあの訳の判らない音楽…実は私は大好きで、本当にあの手の音楽を集めたコンピアルバムってのが存在するなら絶対に買うと思いますが、現実には存在しません。
 つことで「BEST MUSIC」が、あのスーパーマーケットの音楽を目指して作ったアルバム。なんだか訳も判らず買い物したくなってくる感じ(笑)。ライナーに記されている解説文では「実際のスーパーで店内で耳にする音楽は安っぽくて退屈だ」とか書いてあったりしますが、そんなことはねえぞ!つか私は大好きだよ。

 このアルバムが意外と売れてしまって、実際本当にスーパーで使われている音楽を集めたアルバムが発売されてくれると嬉しいんだけどね。ちなみにヨドとかビックとかのテーマ曲はCD化されているけど、アレはアレでそれなりに好きだけど(つか持ってるけど)、スーパーマーケットで流れているほっこりとした心地(用法間違い)の音楽とはまた違う。このアルバム聞いていると、なんだか無性に「しまむら」とか行きたくなってしまいます(笑)

▼2007年12月19日

ICE の宮内氏死去

 うへ!びっくりしました。

 5年間も闘病生活を送った後の結末だったらしいね。ご冥福をお祈りします。今日はiPodで「MOON CHILD」を聴きながら帰るよ。

▼2007年12月15日

タモリクラブでオーディオ特集

 珍しいね、こんな内容テレビでやるなんて。

 「試聴」のクレジットが空耳アワーになっているのがなかなか細かい芸。

▼2007年12月05日

夢で逢えたら

 初音ミクネタ。このサイトでは、JASRACに許諾を得ていろいろな歌を公開しているらしい。

 ここで公開されている、大滝詠一の「夢で逢えたら」は、結構いいなぁ。感動した!

▼2007年11月29日

Griffin AirMac Express用AirBase

071129-01.jpg GriffinのAirBase買いました。実際AirMacExpressはコンセント直刺し以外の場合スタンドがないと困るし、それとそろそろ手に入らなくなりそうだしね。お値段は平行品で2,980円。実際今では並行輸入品しか流通していないみたいだ。

 まあ、見た目まんまの機能なので、設置した後は特に不満も何もないんだけど、それでもあえて上げるなら、海外製品で多いあの硬質なシュリンクはどうにかならないものなのだろうか。非常に開封しにくい上、開封面のパッケージが鋭利で、怪我の元だと思う。これだけPL法が騒がれている昨今、あのパッケージが問題にならないというのがとても不思議。
 あとまあ、機能的に問題はないけど、スタンドに差し込んだ際もっと保持力が強いものなのかとも思った。別にぐらついたりはしないけど、AirMacExpress本体をつかんで持ち上げると、AirBaseの方が外れてしまう感じ。それと付属の電源ケーブルがあまりにも安っぽい…って、こんな事気にするヤツはいないか。
 他にこの製品には、AirMacExpressの電波を強化する効果があるそうだけど、そちらについてはよくわからない。電源ラインをアンテナとして使っているとか、そういう事なのか。

 この置き台を使うと当然ながらアースライン対策はできなくなりますが、まあ…そういうのはとりあえず今はいいや。まずはカタマリ01専用という事で。

 ちなみにもう一台のAirMacExpressは、昔どこかのお店で買ったiBook用ACアダプタ専用のコルク製置き台を使っで設置してあります。お値段も確か2~300円位だったので、こちらがまだ売っていればこちらの方がいいんだけどね。電源ラインのアース対策もできるし。

OLYMPUS E-410 + Carl Zeiss Tessar 45mm F2.8


▼2007年11月27日

二つ目のAirMac Express

 中古屋さんで6,300円で売っているのを見つけて、つい買ってしまいました。

 状態はとても綺麗で何故か無記名の保証書付き。アキバ界隈だとたまに中古見つけても8~9,000円位で売られているので、なら新品買うよな…って値段ですからね。
 で、なんでわざわざもう一つのAirMac Expressを買ったかというと、メインシステムのLINNと卓上システムのKatamari01を使い分けたかったからなんだよね。今までは、メインシステムで音を聞くときは、わざわざ配線を付け替えていたんだけど、やはり深夜にそういった作業をごそごそやるのもめんどいし、それに何故かオーディオアルケミーのDAC-IN-THE-BOXが家には2台あって、うち余っている方を有効利用できるな…というのもありました。
 どうでもいいけど、AirMac Expressって、アナログアウトの音は本当にしょぼくてイヤになるのですが、高品質なDACをかませると見違えるんですよね。そういう意味でも小さくて高品質なデジタル製品をリリースしていたオーディオアルケミー社が消えたのは痛いです。

 で、ミニピン→角形光デジタルケーブルが手元になかったので、アキバヨドへ買いに行ったのですが、安そうなものでも結構なお値段するんですね。設置の自由度を考えると2m位の長さが欲しいのですが、そうなると安い製品でも3,000円前後になってしまう。アホらしいのでこちらももう一つ、AirMac Express Stereo Connection Kitを買ってきてしまいました。お値段は4,600円位するけど、お目当ての2m光デジタルケーブルの他に、モンスターケーブルのRCA→ミニピンケーブルと、私的には一番興味深い、アースライン付き電源延長ケーブルが同梱されていますので、デジタルケーブルに+1,600円と考えれば安いもの。つか、どうせそのうち、この延長電源ケーブル目当てにこのキット買っていたでしょうしね(笑)

 さすがにまだ色々と加工はしていませんが、週末にでもまたホスピタルグレードのコンセントを買ってきて(つか部屋を探せばまだ余っていたと思うけど)、更にアルケミのPowerStation Two用の電源ケーブルを自作してみましょうかね。もっとも、今でも追加したDAC-IN-THE-BOXはPowerStation Oneで駆動してますから、それでもいいんだけどね。

▼2007年11月10日

今週のiTunes無料シングル

 Shout Out Loudsってひと達だそうです。しかし、曲の解説にあるネオアコ感…って、一体どういう「感」なんだろう。どうでもいいけどさ。

▼2007年11月07日

SONYの新型録音機「PCM-D50」

 PCM-D1は高すぎて買えなかったという人も、こちらのPCM-D50なら何とか買えるのではないでしょうか。実売は6万円くらいだそうです。

 私個人としては、録音機なんて持っていても、何も使い道がないんだけど、このメカメカしいフォルムは、ちょっと物欲を刺激しますね。意味もなく欲しい…。

 バンドやってる人とか、ライブ録音しまくっている人なんかにはいいかもしれません。問題はソニー製品だから仕方ないけど、SDカードに対応していない事。対応外部メディア用に「メモリースティック PRO-HG Duo対応スロット」を装備って…もう何が何だかわかりません。メディアの形すら想像できない…。でも、内蔵メモリが4GBあるそうなので、とりあえずはそちらで用は足りると思います。

 ここしばらく、録音可能なポータブルDAT機が途絶えて以来、アマチュア向け高音質録音機は市場に存在しませんでしたが、そういう意味でもこのPCM-D50は、なかなか画期的な製品だと思いますね。

▼2007年10月28日

フレディ&グロスターのマネークリップ

071028-03.jpg フレディ&グロスターというお店でマネークリップなるものを買いまして、まあ…マネーを挟むマネー(笑)をする訳でなく、写真の通りイヤフォンのケーブルクリップに使うと、携帯電話のストラップなどについてる洗濯ばさみみたいなもので留めるよりも、ちょっとオシャレかなぁ…と思ってね。

 一応シャツの胸に挟む物だから、革のシボの形にもこだわりたい…と思って、お店にある在庫全部持ってきてもらって選びました。在庫全部っていっても全部で10個もなかったけど。

 で、当然だけど、出してもらったマネークリップを胸につけて鏡を見ている私を見て、店員さんが「それはお札を挟むのに使うものですよ、何に使うんですか?」と不思議そうに聞いてきました。
 私は「ええ、イヤフォンのケーブル留めるのに丁度いいかなと思いまして。」と答えたら、なんだかその店員さんエラく感動してしまったようで、「うわー、それはいいですね、オシャレですよ、是非使ってください。でも気がつかなかったなぁ…確かにいいですよね!」と熱く語られてしまいました。逆に私の方がちょっと恥ずかしくなってしまい「ホントにそう思ってます~?」とか聞き返してしまいましたよ(笑)

 で、まあ…写真もあるので一目瞭然ですが、こんな風に使います。挟んでいるイヤフォンはiPod純正です。実際使ってみるとイヤフォンが不意に引っ張られたりしなくなるので、実に塩梅がよろしい。見た目的にも胸元のちょっとしたアクセントになっていいかも。

 皆さんも、ちょっとオシャレなマネークリップとか…まあ、マネークリップじゃなくてもいいけど、こんなアクセサリーを見つけたら、こんな用途にも使ってみては如何でしょうか。少なくともコレ使うよりはオシャレだと思いますよ。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro

▼2007年10月27日

Plays Pajama Pop Pour Vous/Lullatone

 何で買ったのか全然思い出せないのだが…。

 うん、でもよくわからないけど、何となく可愛い感じがする電子音楽で、こういうの好き。竹村延和っぽい部分もあるかな…。ライナーを見ると「Yoshimi Tomida」という女性がボーカルパートを担当しているようだ。寝間着姿であひる座りをしてマイクを握っている写真が掲載されている。もっとも、ボーカルとはいっても弱いコーラスみたいなもので、歌詞は存在しないと思われる。

 何で買ったのかは思い出せないんだけど、聴いてみると案外いい。こういう事もあるから、パッケージメディアというのはまだ私にとってやめられないな…と思う。


▼2007年10月25日

Air/EPO

 今月も無事お給料が出ましたので、買ってきましたCDを。

 つことで、久しぶりに秋葉原石丸電気のCD屋さんに寄ったら、EPOのCDが結構たくさん置いてあってちょっとびっくり。最近はCD屋さんの店頭に並ぶ事も少なくなったからね。ヨドアキバ7Fのタワーレコードでは、再発された旧盤しか売ってない。

 で、ラインナップを見たら、おお「Air」が売ってるじゃないすか。何ヶ月か前にちょっとほしいなと思ったアルバムなんだけど、街のCD屋さんで売ってないし、アマゾンではプレミア価格だったので買えませんでした。石丸に置いてあったとはね、もちゲットっす。

 早速家に帰って聴いているけど、なんかしみじみとイイアルバムだなぁ…と思う。色々と紆余曲折あったアーティストだけど、今はきっと、あまり売れていなくても、幸せそうな気がする。何となくそんな気分が伝わってくるアルバムだね。「土曜の夜はパラダイス」も、なんだか幸せそうに歌ってくれています。ちょっと前のEPOだと、この歌はこういう心境で歌えなかったのではないか。

 ということで、昔の再発ばかりではなく、少しずつでいいから、末永く活躍していってほしいアーティストです。

AIR/EPO

WALK MAN/平石博一

071025-01.jpg 平石博一氏のWALK MANを購入。ついでに井上郷子が平石博一の曲を演奏しているCDも見つけたので買ってきた。うれしい。

 これで、平石博一のCDは、プリズマティック・アイと「HIROSHIMA」「WAITING」の4枚、更に井上郷子と里見暁美の関連CDを加えて合計6枚。他にはもう発売されていないかな…。

 ちなみにプリズマティック・アイ以外の平石博一氏のCDは、全てCD-Rの自主制作盤。吉祥寺にある「百年」というセレクトブックショップ(?)で、HIROSHIMAとWALK MAN、それと井上郷子のCDが売っている。欲しい方はお早めに。

CONTAX i4R


プリズマティック・アイ/ムジカ・プラクティカ(平石博一)
ピアノホライズン/里見暁美

▼2007年10月16日

CDエンコ三昧

 うふふふ…新しいiPod買っちゃったから、これで当分残り容量の心配をする必要がないわ…。

 なんてノリで、今まで避けていたジャンルのCDなどを大量にエンコ中。今日も家に帰ってきてからCDの発掘作業を行い、「これも」「これも」なんて、エンコするCDを積み上げていったら、あっという間に30枚くらいになったので「今からエンコ初めても寝るまでに終わらん!」と思い直して、その中の10枚程度を残してまたCD箱に戻しました。次に発掘されるのはいつの日か…(笑)

 もっとも、こんなノリを1ヶ月も続けていたら、速攻で容量あっぷあっぷになりそうだな。やはりエンコCD選びのしきい値は、もっとあげておくべきか。

 でもさー、何でだかわからないけど、こういうのってすっごく楽しい。なんていうか、ラベル整理の楽しみ(?)なんてのがあるのか知らないけど、とにかくそんな感じ。よくわからないけど、るんるん気分(死語)っす。

▼2007年10月14日

iPod classic 160GB

071014-01.jpg なんちゅーかね、やっちゃいました(笑)。今月は休日出勤も何度かしたし、お金もらえるからいいかな…なんて思ってしまったのと、5.5G/80GB iPodが、ついに空き容量1GBを切りまして…もう仕方ないなと。新たにCDエンコードする度に、いらないと思われる曲の同期を止めるってのも、なにやら本末転倒だし。

 色は以前のと同じ黒。実際使ってみると、新機能を増やしすぎて動作がもっさり…なんて前評判だけど、そもそも5.5Gだってもっさりしていたからあまり気にならない。
 その新機能だけど、カバーフローはやっぱり便利かな。「つぎはどんな曲を聴こうかなぁ…」なんて、今の曲を聴きながらパラパラと絵をめくるのはとてもいい気分。逆にアルバムアートが無い曲が気になってしまうので、今まで登録していないアルバムアートを必死こいてアマゾンやその他から画像コピって登録してます。
 あと、決定的に便利なのが、例えばシャッフル再生の時などに、その曲の同じアルバムの曲を辿れるようになった事。具体的には、再生中ダイレクトにシャッフルモードを切り替えられて、なおかつ今聴いている曲が例えばAというアルバムの3曲目だったりすると、シャッフルモードをアルバム単位に切り替えた時点で、トラックを二回遡ればAというアルバムの1曲目に移動できるようになった。他社のメモリプレヤーでは既にあった機能だと思うのだが、この度iPodで使えるようになったのは非常に嬉しい。私は実際店頭でこの機能を試してみて「コレはやっぱり買うしかない」と、最後の一押しになったくらいだからね(笑)。他の人にとっては判らないけど、私的にはとても素晴らしい改善点。
 逆に改悪点は、再生中一定時間を過ぎると、何故か液晶の表示が時計の表示に切り替わってしまう事。まあ、タッチホイールに触れたりすればすぐに曲情報へ復帰するんだけど、どうしてこういう仕様になっているのかよく判らない。電池を保たせるためかな。

 音質については、ネット上では従来機に比べ「悪化した」などと噂されているが、iPodの場合、新型が出ると必ずと言っていい程この手の話題が出るので、あまり本気にしない方がいいと思う。
 ただ、私的に気がついた事は、classicの音の傾向は、初代iPod系の音に戻ったのかな…ということ。ある意味多くの日本人にとって理解しやすい傾向のhi-fi的な音に変化した5G/5.5Gだが、classicになって従来の中音を重視した音のキャラクターに再び戻っているようだ。どちらがいいという話でもないと思うが、私的にこの音は結構好ましい。今でも2G/20GBのiPodの音を、懐かしさでたまに聴いていたものだが、そういう必要もなくなるかも。
 ちなみに、測定データ的にclassicは、周波数22.1kHzでの強い変調…という話らしいが、そんな帯域の比較なんてどうだっていいし。耳で聞こえる帯域で、楽しく弾んだ音を出してくれればそれでいい。最近ファームウェアが1.02になって、音質もアップしたという話らしいが、私は古いファームを知らないのでノーコメント。ただ、チャンネルセパレーションは明らかに5.5Gより向上している…というか、そういう味付けになっているような感じ。

 いずれにせよ、5/5.5Gとは、音のキャラクターに違いがある点については私も確認できるので、気になる方は自分でお店に行って試聴してくる事をお勧めします。もっとも、気になってもならなくても、これから先はclassic買うしかないんだけどね。ちなみに新しいnanoとtouchについても、音の傾向は大体同じような気がした。音質差については店頭で自分のイヤホンで聴いたくらいだと正直よく判らない。静かな環境で音質比較をすれば何か変わるかもしれないが、実用上はどうでもいい範囲だろう。こちらについても細かい事イチイチ気にする人とそうでない人にとっては印象も違うだろうし、ご自身で判断してもらいたい。
 ちなみに私は家のメインシステム以外のオーディオについては、かなり大雑把を心がけてます。人の趣味にケチをつけるつもりはないけど、モバイルオーディオでバカでかいヘッドフォンに携帯用ヘッドフォンアンプを組み合わせて…なんて世界には興味もないし、またカーオーディオでチマチマとドアの隙間やインパネの間に制震材入れるのも興味ない。なので「現行iPodファミリーの音質差が気にならないなんておかしい」なんてクレームつけられても困りますからね…と、念のため予防線を張っておきます(笑)

 サイズは5.5G/80GBとほぼ同じ。厚さだけ数ミリ薄くなってるみたいだね。ケースなど多くの5/5.5G用アクセサリは、60/80GB用をclassic160GBに転用する場合は結構使い回しできるみたい。ただ、シリコン系のケースは、classicの表側が微妙に盛り上がっている事もあり、液晶の辺りなどに微妙な隙間ができるとの事。布系/革系のケースは問題ありません。現に私はケースにid east end製OpUS80GB用をそのままclassic/160GBに転用してますが、ばっちりフィットで使えている。
 余談だけど、キズが気になるとかそういう観点じゃなくて、iPodには何か薄いケースを身につけさせた方が、いろいろな面で故障の頻度が減る傾向がある。裸のつるつるボディだと、テーブルにおいても、何かの拍子で滑って落ちる頻度が高くなるし、また使っていて落としたり、どこかにぶつけたりした場合、たとえ間に布1枚だとしてもそれある事によって本体へのダメージは大分少なくなる。私も以前は裸使用派だったのだが、4G/5.5Gとも、HDのトラブルが意外と多くて、薄くてもケースに入れた方が対衝撃の面で有利なのかな…と思い直して近頃ケースを使用している。以降HDのトラブルもさっぱりなくなりました。よくiPodのトラブルに見舞われる人は、一応参考まで。
 それと、写真で液晶面に拭きキズが見えるが、これは液晶保護シートのキズ。液晶面だけはキズを入れると表示が見にくくななってしまうので、購入後は早急に何らかの保護を考えた方がいいと思う。私はclassic買ってきた日、そのまま部屋に行かず風呂場に行って「開封」→「保護シート貼り付け」をしました(笑)。何故風呂場かというと、作業中ほこりが舞わないから。風呂場は家庭内でのお気軽なクリーンルームに使えますよ。そうそう、こちらのシートについては、5/5.5G用の保護シートの流用はできない。きちんとclassic用を買う事。

 しかしまあ…でかい容量はいいよね。あっという間に半分埋まってしまった訳だけど。これで今まで遠慮がちだったJAZZモノなどのCDも、心おきなくエンコードできるな。次に容量が足りなくなるのは、いつの頃だろう。

OLYMPUS E-410 + SIGMA 30mm F1.4 EX DC/HSM


今更おまもりんごさん②

 一部で話題になっているおまもりんごさん②を入手しました。アキバの大手アレな店などで売ってます。840円でした。

 基本設定は、寮の隣の部屋に住んでいる「ちょっと頭のゆるい女子高生、御守りんごさん(16)」に惚れてしまった「新入生、海棠コイさん(16)」が、あらゆる手段を講じて御守りんごさん(16)の気を引いた結果、自分の部屋におびき寄せることに成功して、音楽がかかる度に自分の部屋でへたくそな演奏をする御守りんごさん(16)の姿をうっとりしながら眺めているという、よく判らない状況を楽しむソフト。詳しくは公式サイト見てください。

 ちょっと起動してみましたが、海棠コイさんが寝ている横で音楽に合わせて大太鼓を叩きまくる御守りんごさん(16)とか、一体どんな状況なのか判らないながらも見ていて楽しい。もう少し彼女たちにつきあってみます。

 ちなみに、このソフトはiTune用ビジュアライザという位置づけになります。ただ、WINDOWS標準のメディアプレーヤーでも使えるらしいです。

ハートでさくらや

 さくらや店内で流れているあのテーマなんだけど、サビの部分の歌詞が昔から「おひるね、すなばこ、夏盛り」って言ってるように聞こえていて、店内に入る度に「一体何を歌っているんだこの歌は?」などと呆れていたのだが、CDの音源をきちんと聞くと「おきに めすままご らんください」と歌っているのが判ってちょっと納得した。

 でも、これからさくらやに入ったときに「相変わらずどんな歌歌ってるんだ?」という、心の中の1人突っ込みができなくなるのがチトさびしい。

▼2007年10月12日

CD買ってない

 と、自分では思っているんだけど、冷静に考えると…いや、考えてもわからないんで、近頃机の回りで増えたCDを数えてみると…まぁ…買ってますね、よく判らないうちに(笑)

 ちょっと前にはどっかで平然と「ここ数ヶ月CD買ってないんじゃ?」なんて書いていたような気がするけど、そんな事全然なかったようだ。ホントに空気みたいにCD買ってるんだな、私ぁ。

▼2007年10月08日

iPodの限界が見えてきた…

 手持ちの5.5G/80GB iPod。残り容量が3.2GBしかなくて、そろそろ限界に近い雰囲気。つうか、買ってからまだ半年ちょっとしか経ってないのに。
 ここのところCDのエンコードがんばりすぎたかなぁ…なんて、私的にはまだまだ、結構意識して手加減しているペースなんだけどね。このCDは今のところ聴きたくならないだろう…とか、このCDはこの曲とこの曲だけ取り込む事にしよう…とか、そんな感じ。

 つうことで、世間ではiPod touchが熱い昨今、私の次世代iPodはclassic 160GBしか選択肢がないみたい。今のモデルがブラックだったから、次はシルバーがいいなぁ…なんて考えています。
 いやいや…まだ買いませんけどね(笑)。でもボーナスシーズンくらいにはなんとかしたい。じゃないと、今日買ってきた10枚組のCDだっておちおちエンコードできん。

 こういう話をすると、決まって「そんなに持ち歩く必要があるのか」なんて事言う人がいるんだけど、持ち歩く必要あんのよ。実際に外で「ああ…この曲聴きたい気分」なんて思ったときに、その曲が自分のiPod内に入っている確率は今のところ7割くらいしかないからね。
 既に12,000曲ものデータを持ち歩いていても、自分のiPodをライブラリとして活用するなら、まだまだ足りないのだ。容量だけでなく、エンコードする時間だって(笑)

MELODIES MELODIES/DAISHI DANCE

 札幌を起点に活動している人だそうです。札幌ってなんだか音楽盛んだよね。市内のCDショップに行くと、地元の人達の自主制作版がたくさん並んでいるし、そして実際買われている。そういえば、最近ゲーム方面で暴れ回ってるI'veなんかも札幌を中心に活動していた人達。音楽業界では今北が熱いのかな。

 それはさておき、このCDについて一言で語ると、ドラマチックテクノ…いや、劇画調ハウスミュージックといった方がいいのであろうか。どことなく映画の盛り上がり場面でかかりそうな音楽が多い、そしてどれもカッコいい。試聴機に入っているのを聴いて打ちのめされてしまった。

 このアルバムはセカンドらしいので、近いうちにファーストも買ってみる事にする。それと、今アキバのタワーレコードでこのCDを買うと、タワレコオリジナルの「MELODIES MELODIES Bonus CD」がもらえる。こっちはまだ聴いていないけど、結構貴重かもしれない。

 どうでもいいけど、このCDのジャケット。乗鞍畳平駐車場の脇にある湿原から撮られた写真ではないだろうか。「あのV字谷の向こう側はどうなってるのかな?」なんて、みんな行くたびに話していたあの場所だよね。

MELODIES MELODIES/DAISHI DANCE Lori Fine COLDFEET

DIXIELAND JAZZ 10CD

 ジャズ演奏の発祥といわれる、デキシーランドジャズ。それらの古い音源を集めて10枚組のCDにしたのがこの製品。アマゾンだと3,000円以上で売られていますが、アキバのタワーレコードだと、なんと1,790円で売られています。それで10枚組だからね。安すぎ!

 古いジャズ演奏だけあって、録音はモノラル。更にどことなく蓄音機風味のレンジが狭い音。それでも楽しさは充分伝わってきます。クラリネットやオルガンやアコーディオン、その他色々…現在のジャズ演奏では使われなくなった楽器もたくさん使われていて、どことなく民族音楽的なテイストもあり。

 しかし…何でこんなに楽しそうな演奏なんだろう。一曲一曲じっくり聞かなくても、部屋で流しているだけで、ちょっといい気分になれます。お勧めです。

▼2007年10月07日

LINN KLIMAX DS

071007-04.jpg 写真掲載していいのかな?つことで世界初公開らしいです。本日聞いてきました。

 特に行くつもりもなかったのですが、近くを通りかかったので寄ってみました「インターナショナルオーディオショー」。入場は無料ですが入り口で名前を登録する必要があります。

 とりあえず昨日ネタにしたリンクレルについては見てみようかという事になり、まずはリンブースへ。丁度「KLIMAX DS」のデモが始まるところで、CD-12との比較を聴かせて…というか、聞かせてもらいました。

 正直、周りのブースからの音も漏れてくるし、たくさんの人が着席している後ろの方で聴いていたので、実力についてはよくわからなかったのですが、比較のために聞かされたCD-12と遜色のない音を出していましたので、実力はたいしたものなんじゃないかと思います。多分、294万円なんつー非常識な価格ながらも、自宅デモで撃沈される人多数という感じ。

 現状でアナウンスされている再生フォーマットがWAVとFLACというのがちょっと…という感じです。そのままiTunesからの出力も再生できればいいのにと思います。コロコロと仕様が変わるPC屋のフォーマットに迎合していられるか…ってのもあるんでしょうが、専用のソフトを使わず、手持ちのCDを全てWAV化して、更に上位フォーマットのコンテンツデータを自らのPC内に大量保管している…ってユーザー層が正直見えません。DSの制御ソフト側で、何らかのデータインポート手段があるのでしょうか。
 高音質勝負をかけるときはともかく、やっぱり普段使いだとiTunesやメディアプレーヤーなどのプレーヤーソフトに対応してくれないといろいろな面で不便だし困るなぁ…って、私買えませんけど。

 話がちょっとずれますが、私がPCオーディオで結構困っている問題点として、PCからの再生音が全て直接スピーカーに出力されてしまうという点があります。このKLIMAX DSがその問題をどういう風に解決しているのか知りませんが、音楽再生中にPCのピープ音なんてアンプに向けて出力されると、スピーカーにもよるけど下手すりゃツィーターとばしちゃうぞ。
 こういう点でも、あくまでも音楽再生音しか出力しないiTunesとAirmacのソリューションというのは非常に優れていると思うのですが、誰もこの点を話題にしないね。つうか、PCオーディオやってる人達って、音楽聴いている最中にスピーカーからメール着信音とか聞こえても気にしない、おおらかな人たちばかりなんだろうか。

 話がずれたけど、せっかくPCとオーディオの融合に舵を進めたのなら、もうちょっとPC側の状況にも積極的にすり寄ってあげてもいいのではないかと思います。実際発売される際はどうなるんでしょうかね。…というか、ここで私の要望なんて言ってみても、私自身が買えませんので関係ないのですが(笑)

OLYMPUS E-410 + Zuiko Auto-W 21mm F3.5

▼2007年10月06日

LINNも訳の判らない超高級プレヤーを

 今回のインターナショナルオーディオショーでは、LINNもよくわからないけど超高級なオーディオプレヤーを出展しているみたいだね。294万円だそうです。消費税だけで私のカタマリ01買えちゃうな。見に行きたいけど7日までだし、今年はムリか。

 その名も「KLIMAX DS」だそうです。上のリンクを読む限りでは、AppleTVからビデオ機能を省いて超高級機器にしたという感じなんだろうか。iTunesの出力が利用できるといいんだけどね。それとも、コントロールは「DS」側で全てやるのかな。ハードディスクに入っている音楽ソースなんて、オーディオのリモコンと全面パネルだけじゃ制御できそうもないけどね。ネットワーク上にあるPCに専用のコントロールインターフェイスをインスコするとか、そんな感じ?よくわからない。

 従来のリンからすると、今回このクライマックスシリーズで出すという事なら、音もずば抜けているんだと思う。元データの状態にも左右されそうだけど、逆に近頃iTunesで音楽聴いている私からすると、元データがロスレスだろうがAACだろうがMP3だろうが、D/A変換やアンプという昇圧側の機器でやれる事の可能性は非常に大きいと感じている。

 ちなみに、データは最低でもロスレス以上じゃないと音質を語る資格がない…なんて訳知り顔で言ってるヤツは、オーディオ…というかいい音というモノがわかっていない人なので、適当に聞き流しておきましょう。

 ああ…聴いてみたいなぁ…。買えないけど(笑)

クレルがiPod用プリアンプを!

 あのクレルがiPod用のオーディオッスか?びっくりだななぁ…。その機器私にクレル?

 …って(笑)、クレルという会社をそもそもなんだか知らない人にとっては、何がびっくりなのかわからないと思うけど、例えばプリアンプとパワーアンプ(モノラル)が、一番安いので各100万円位して、プリアンプとパワーアンプ×2が揃ってようやくその辺のプリメインアンプと同じ機能が揃う機械を作ってる…といえばわかりやすいんじゃないでしょうか。つまり、アメリカの超高級オーディオメーカーですね。ひと揃い買うと一千万超えるかも。

 音はそりゃもう…って感じで、派手で豪華でゴージャスでエキセントリックでアメリカンな音がします…って書くと全然凄くなさそうだけど、本当にそういう感じの音で本当に凄くいい音です。つまり我々庶民には身の丈が合っていない位の凄い音を出すメーカーです。そのメーカーがiPod用プリアンプですよ。しかも20万円。買おうと思えば買えちゃう値段じゃないですか。

 時代は変わったよなぁ…なんて思います。CDの回り緑色に染めたり、コーティングCDなんて事やったり、そういう世の中じゃなくなってきてるんでしょうね。
 でもまあ、こういう高級オーディオにマッチング取れる新世代のソース機器ってのも、いろいろな意味で今では実のところiPodしか存在しないというのもちょっと寂しいかな。国産機器ももっとがんばってほしいものです。誤解されないように書いとくけど、普及率とか販売台数の事じゃなくて、もっと音を良くしろって意味だよ。

▼2007年10月01日

おニャン子クラブ/家宝

 最近がんばっているCD発掘作業の中で掘り出されたCD。ああ…覚えてる覚えてる。このCDはかつて目黒不動尊の骨董市で買ったものだよ。100円だか150円だか、そんなもんだったな。今ではそれなりに値がついているみたいだけど。とりあえずiTunesに飲み込んでもらう。

 改めて聴いてみると、今ではもう放送禁止だわな、こりゃ。
 未成年女子高生の分際で「Hをしたいけど」だとか「バージン捨てたい」だとか、ふざけんな!なんならおれんとこ来い(笑)みたいな歌で、いわゆる淫行条例に引っかかりそうだ。いい時代だったのか、おおらかな時代だったのか…。

 そういえば、夕焼けニャンニャンって、本当に放送を一度も見た事ない。いや…どこかで間5分くらい見た事あるな。確か田代まさしがオナッターズ…じゃなかった、おニャン子の誰かの顔にズボンおろして股間を押しつけていたな。スゲー番組だったが、こちらについても、いい時代だったのか、おおらかな時代だったのか…。

 ま、今では色々と堅苦しくなったという事は間違いないね。そんな時代を懐かしみながら聴いていました。

▼2007年09月30日

iTunesエンコード+再生日和

 この週末は、土日とも雨で外に出かけるのも面倒で、なおかつ寒いという事もあり、久しぶりにiTunesエンコード三昧な休日を過ごした。というか、じゃんじゃんエンコードしまくったので、そろそろ手持ちのiPod 80GBじゃ収まらなくなってきたな。冬になったら新しい160GB版でも買うか。

 んで、iTiunesで再生した曲のリストが例のMixiミュージックに出てくるので、自分自身でなんだか非常に便利…というか、私以外で私のプレイリストなんて興味持つ人いないよな(笑)
 再生した曲のリンクをクリックすると、自動的に関連情報に飛ぶのもなかなかイイ。結構いい加減で間違ってる事も多いけど。

Mixi ミュージックに登録→公開する集い(笑)

 このエントリーで文句言ってますが(笑)、いざ登録してみるとなかなか楽しいというか、こういうサービスだったんだなと改めて理解できました。頭で理解していたのと、実際やってみたのでは、確かに楽しさが全然違う。というか、他のみんなもどんどんMixi ミュージックに登録してくださいよ。

 ということで、私の恥ずかしいプレイリストが公開されるのは後悔しちゃう…なんてダジャレを言っている場合ではないのだが、やっぱりちょっと気恥ずかしい部分もあるね。

▼2007年09月29日

dip in the pool アルバム3連発

070929-02.jpg 今の若いもんには「dip in the pool」なんていっても知らない人が多いかも。曲は木村達司。ボーカルはモデルでもある甲田益也子 。実物を見た事がないのだが、甲田益也子の綺麗さは地球人とは思えない程だそうだ。関東地区にお住まいの方は、10年くらい前に「天使が降る夜」という曲が何年間か続けてマルイのクリスマスフェアテーマ曲として使われていたので、テレビCMで聴いた事がある人も多いと思う。

 何となく、アマゾンのマーケットプレイスで、中古を一気に3枚も注文してしまった…というか、もう中古しかないんだけどさ。
 今日まとめて3枚届いたのだが、全て別の店舗からなので、送料が一枚あたり340円もかかる。CD買ったというより、CDを届けてくれるサービスに対価を払ったというような感じ。中古CDそのものの値段は、200~300円だったし。

 どれもゆったりのんびりとした心地よい音楽です。ボーカルの甲田益也子がいい感じに楽曲と同化したようなスタイルで、不思議とインスト曲を聴いているような雰囲気。実にいい感じです。今回の注文で、アルバムは全てコンプリートできたかな。

 とりあえず、今アマゾンで新品が手に入るアルバムのリンクを一つ張っておきますね。

RICOH GR Digital


KM93.11/dip in the pool

▼2007年09月26日

Mathias Algotsson Trio/In Copenhagen

 もう1枚JAZZのCD新作を。

 Mathias Algotsson Trioという、今まで知らなかった人たちの新譜。試聴機に入っていたので聴いてみたら、とても軽やかでリリカルでミラクルみ(笑)なピアノ演奏。速買いでした。

 家に帰って聴いているのですが、こういう演奏はいいなぁ…。なんていうか、きちんと観客を楽しませる演奏だね。ここ最近のピアノジャズは、下手すると自己満足の押しつけみたいな曲が多いからね。

 軽やかなピアノ演奏が好きな方には是非お勧め。残念ながらまだアマゾンでの取り扱いはないみたいなので、こちらへリンクを張っておきます。

T-SQUARE/33

 T-SQUAREの新作。通常版と違い、期間限定生産版にはおまけCDが同梱されており、名曲Truthのボーカル版とPS3CM曲アレンジ版が収録されている…というか、いつまでTruthで商売するのかという気がしないでもないが、まあうれしい。ちなみにSACDとのハイブリッド版。DVDプレヤーでの再生に一部障害が出るとパッケージには書かれているが、手持ちのThinkPadR40のドライブは問題なかった。というか問題が出たら返金してくれるのだろうか、気になる。

 曲については、いい感じで落ち着いた楽曲が多い感じ。アップテンポだったりスローだったりいろいろだけど、単に弾けているだけではなく、どこかしらに安定感も感じさせる音楽。超久しぶりにスクエァの新曲を聴いた私の感想は、こういう方向に来たかぁ…というモノ。というか、こうまで正当に己のスタイルを継承して熟成させているとは思わなかった。聴こえるプレイに迷いがないね。素晴らしい。

 ちょっと売れたり大人になったりすると、割と安易に演奏スタイルを変えてしまうバンドが多い昨今、昔ながらのノリがきちんと進化した形で触れる事ができるバンドってのも貴重だよね。ノスタルジーに浸らずかつての興奮の体験をそのまま継承できる。「宝島」でハマった人、「Truth」から聴き始めた人、あるいは最近ファンになった人…みんなで楽しめるんじゃないかな。

▼2007年09月25日

MALTA/High Pressure

 なんだか最近、ヒージョン(江戸弁)づいてるな。

 つことで、ごちゃごちゃとCD発掘作業をしていたら、懐かしのマルタ・ハイプレッシャーが出てきたので、早速iTunesに読み込んでiPodでリスニング中。深夜なんでね。

 懐かしいなぁ…というか、昔の私は結構こういうCDも丁寧に買っていたんだなと、ちょっとびっくりです。やっぱり、音楽はメディアで買わないと後々残らないなぁ…。幸いCDもLPもSPも私が死ぬくらいまでは再生できなくなる事はなさそうだし、メディアの互換性なんて心配する必要もないしね。

 さてと…いい加減寝るかな。

パパ・ダルファーはかっけー

 娘のキャンディ・ダルファーには興味ないのだが、オヤジのパパ・ダルファーの方はいいのう。特にCD出し始めた初期の頃(パパ・ダルファーは当時Live原理主義者で、自らの曲がCD化されるのを極度に嫌っており、CDデビューは1990年代前半)は、実にカッコいい。
 近頃の曲は、ちょっとアーティスト気取りが出てきたのか、変に難解になってきてイマイチだな。それでもカッコいいけどね。

 で、このエントリーを書いたきっかけは、アルバム「BigBoy」で収録されている、その名も「Mickey Mouth」という曲が流れてきたから。当時は何かの番組のテーマ曲になっていたみたいだから、耳にした事がある人もいるとおもう。いやもうカッコいいねぇ…、しびれちゃう。

 週末にかけて彼のCDは、色々発掘したんだけど、メジャーどころでは「ハイパービート」が発掘できていない。うーん、早く発掘して聴きたいぜ。

BIG BOY/ダルファー

▼2007年09月22日

すたまにシリーズ「少女革命ウテナ」

 世界を革命する力を!

 …っつーことで、会社の帰り道ヘトヘトになりながらもふとタワーレコードに寄ってしまい、そこで見つけたのがこのCD「少女革命ウテナ」のベスト盤ッスよ。こんなの発売されていたんだ、お値段も1,500円でリーズナブル。一応ウテナ関係のCDは全て持っているけど、現在では発掘するのにチト骨が折れる。発掘できないのなら所持していないのと同じ…ということで買いました。安いしボーカルが1枚のCDにまとまっているのは聴きやすいしね。
 嬉しいのが、J.A.シーザの楽曲が、テレビ版オリジナルになっている事。つうか、ウテナ放送終了後にJ.A.シーザの曲だけを集めたベスト盤CDが発売されたんだけど、ご丁寧に楽曲が全て新録音になっていて、確かにプロの方のコーラスはうまいんだけど、オリジナルの少年少女達を集めて歌わせたバージョンの方が私的には気に入っていて、それらが1枚のCDに収まったという事だけでも買いですね。

 ♪絶対運命黙示録 出生登録 洗礼名簿 死亡登録 絶対運命黙示録 私の誕生 絶対誕生 黙示録

 この歌詞を読んだだけで、ちょっと聴きたくなってきたでしょ(笑)

 全ての歌曲が収録されている訳じゃないのが残念だけど、とりあえずこのCDを聴きながら、当時を思い出してCDの発掘作業にいそしむのもいいかもしんない。


▼2007年09月20日

マッハバロンの主題歌は

 Rockしていてカッコいいよな…。

▼2007年09月17日

真空管CDプレイヤー

 「ハンドメイド感溢れる 真空管CDプレイヤー」だそうです。

 エレキットから売られていたキットもそうだし、古くは「アルパイン/ラックスマン(こういうブランドだった)」からも、真空管を使ったCDPが市販されていました。

 そろそろ、真空管を使ったMP3プレイヤーとか出る頃なのでしょうか?

▼2007年09月16日

戦国TURBのサントラはかなりイイ

 いやもう、サイコーなのである。
 今日も、iPodシャッフルにして聴いていたら、急にかかってきてもうタマランと。早速家に帰ってカタマリ01で聴きまくってます。

 「夢のふわふわ」「普段のNEWねこ軍」「Nanoray B.H」辺りはかなりクる。是非聴いてみて…といいたいところだけど、今となっては新たに聴けるチャンスはほぼ皆無。

▼2007年09月12日

Perfume/ポリリズム

 買っちまいました(笑)。久しぶりのCD発売日買い。…まあ、このCD買いに行った訳じゃないんですけどね。

 早速聴いてますけど、ポリリズムはCDPがぶっ壊れたのかと思ったよ。たのし~。

▼2007年09月09日

CDを紙パックで出すクソアーティスト

 いや、クソプロデューサーのせいかね。

 要するに、最近こじゃれた系のCDで良くある、紙を二つ折りにした内側にプラスチックのCDクランパを接着してあるようなパッケージ。こういうの採用するアーティストって何を考えているんだろう?

 この手のCDは、シュリンクを外すと内側にライナーノーツが挟み込まれていて、それだけ…。ライナーをしまう場所も何もなく、普通に持つと挟んであるだけのライナーははらりと落ちてしまう。

 そうか、この手のパッケージに込められた意味は、使い捨てで一度聴いたら捨ててくれ…って意味なのかな?だったら販売価格は1枚5円くらいにしとけや。

 まあ、最近はCD買ってもPCに読み込ませて、後はよっぽど気に入ったモノ以外は再びCDPで演奏しなかったりするので、どうでもいいのかな?パッケージなんて。そうなると、中のライナーも、実質なくなってしまっても実害はない訳だし。

 いずれにせよ、音楽を作る側も使い捨て思想が蔓延してるのかね。確かに最近は安易な“限定版”とかばかりになった気がするしな。
 あと、ちょっと違ったパッケージで販売する事により、その安っぽい顕示欲を満足させているという事か。アホらしい。

▼2007年09月08日

アンジェラ・アキって

鼻がむやみやたらデカくね?特にニューアルバムのジャケット写真とか(笑)。

iPod hi-fi 終了

 iPod hi-fiが、製造終了だそうです。残念だなぁ…あれだけ鳴りっぷりのいいiPod用スピーカーシステムは他になかったんだけど。

 iPod用の外付けスピーカーが欲しい人は、早めに捕獲した方がいいと思うよ。この手のiPod用商品では、本当に珍しく音がいいから。

 他売っている他社製スピーカーは、解像度だとか何だとかチマチマせこい部分を重視しているのか、どうも気分良く鳴る製品がないみたい。BOSEもiPod用製品だとどうも音の案配が良くない感じ。

▼2007年08月31日

アナクロオーディオ

070831-01.jpg なんというか、卓上オーディオというより、もはやアナクロオーディオと言っていいかも(笑)。それと、昔の私はソニー大好きだったんだなぁ…というのが思い知らされるラインナップ。もう筐体このままでさ、3.5inchHD搭載したHD-WM-D6とか作ってみろよ、とさえ思う。

 一応写真の解説をすると、カタマリ01の前にあるのが、世界初のポータブルCDPであるD-50。
 その前がちょっと前のオーディオ少年ならお馴染みの超名機、WM-D6C。これは丁度一週間くらい前に駆動系の修理から上がってきたモノ。まだトラブル箇所によっては修理可能みたいなので、故障したD6Cを持っている人は、急いで修理に出そう!
 更にその手前にある小さなモノが、最強の再生専用カセットウォークマンDD-9。オートリバースなんだけど、あきれた事にテープ駆動モーターを二本内蔵、しかも薄型のモータではなく、ワウフラッター防止に効果的な大型円筒形のモーターを寝かせる形で配置してある。録音はできないけど、再生に関してはD6Cをしのぐといわれる優れもの。
 その上はお馴染みiPod。更にその上には、PowerCDが二代並んでます。どっちもきちんと動くよ。

 他に写真には写っていない、往年の音が良かったポータブル機が、机の脇で何台も待機してます。音楽を聴きながら、ちょっと調子の悪い機械をバラして修理したりとかね。こんな機械いじりなら悪くもないかなぁ…。それらについても、おいおいここで自慢させていただきます(笑)

 こういう往年の傑作ポータブル機を机にいながらとっかえひっかえして楽しめるというのはとても幸せだね。音の出口としてカタマリ01を手に入れてホントに良かった。音質の評価に「ポータブルにしては…卓上システムにしては…」などといった手加減がいらなくなったから、何も考えずストレートに音の良さを堪能できます。

 こういうの見ると「結局音楽じゃなくて機械に遊ばれてるだけじゃん」なんて事言われちゃいそうだけど、機械と遊びながら音楽を楽しめるなんて、私にとっちゃ理想の音楽生活ッスよ。卓上システムなんで、夜遅くてもきちんと音を出して遊べるし。

 今日のBGMは、PAZZ & JOPS のVil.1。ソースがミュージックカセットテープなので、昔のウォークマンじゃないと聴けないんだよね。このミュージックテープには、チックコリアの「TRAFFIC」が収録されているという貴重品。CDもヤフオクを探せばたまに出品があるみたいだけど、ちとプレミアついてる。いずれ買い直そうとは思うけど、しばらくはテープでもいいや。

CONTAX i4R

▼2007年08月30日

寺島靖国/疾風怒濤のJAZZオーディオ放蕩生活

 ちょっと前に買ってきてチビチビと読んでいるのだが、本書における夫婦和合オーディオの極地!というのは、あの方達かなぁ…。

 夫婦でオーディオ、うらやましいなぁ。

▼2007年08月26日

ときわ台 Lemon hart

070826-01.jpg ときわ台駅でちょっと時間が余った。で、適当に駅前を徘徊しているときにふと目に入ったこの看板。ジャズ喫茶かな?と思って入ったら、飲み屋さんでした。
 まあ…時間つぶしにいいかと思って、ハイネケンを一杯頼んで、ちょっと一休み。

 お店は丁度開けたばかりみたいで、お客は私一人。飲み物を注文してしばらくしたら、ちょっと甘めな演奏のセント・トーマス がかかる。私としては、もっと大音量でガンガンにかけてほしいのだが、まあ…ジャズ喫茶じゃないのでこんなモノかな。適当に30分くらい本を読みながらくつろいでお店を出た。

 普段の通勤ルートでこういう店があれば、通うまではいかないでも、ちょくちょく寄れるのになぁ…。私の住んでいる八潮市では、あと一世紀たっても、こういうお店はできないであろう。

OLYMPUS E-410 + Voigtlander Zoomar 36-82mm F2.8

▼2007年08月24日

マランツから新型CDP

 今時普通のCDPかぁ…。まあ、CDP自体には特に興味がないんだけど、ちょっと気になったのが、この内部写真背面写真

 電源ケーブルのソケットが、いわゆる普通の3ピンソケットになっているんだけど、そこのアース端子がご丁寧に抜かれていますね。国別の仕様に合わせる方法として合理的って言えば合理的だけど、なんだか変。そこまでやる必要あるのかなぁ。
 確かに、PCパーツなんかで付属している、アースコード丸出しの電源ケーブルも、安全面という見地ではあまり望ましくないけど。

 まあ、音にこだわる人なら、端子部分をちょっと改造して、アースを筐体に落とせばそれでいいんだけどね…なんて書くと、私の心の中に住む湾岸オヤジに怒られそうだな。

恋とマシンガン

 ♪真夜中のマシンガンで、君のハートも撃ち抜けるさ~

 って、なんだか沖縄弁みたいになったけど、うれし恥ずかし懐かしのフリッパーズギター「恋とマシンガン」。
 いえ…じつは昨晩から懐かしくというか柄にもなくというか、フリッパーズギターがヘビーローテーション中。今私の心は、渋谷の空にあります。

 だだだだだだだ…。

シングルズ/フリッパーズ・ギター

▼2007年08月23日

PowerCDとカタマリ01

070823-02.jpg なかなかよろしい組み合わせだと思う。音もいいけど見た目がなんたっていいよね。自分でいうのも何ですが、こだわりのマニアックミニマムオーディオって感じで(笑)
 ちなみにこちらのPowerCDは友人から頂いたモノ。よくわからないけど机にあった…動くかどうか判らない…との事でした。だから、電源アダプタもリモコンもありません。なので電源はオーディオアルケミのPowerStation Twoから取っています。

 ちなみに手前に見えるCDプレーヤーは、これもまたマニアックなSONYのD-50。初のポータブル機として有名ですね。こちらも使い分けてます。まだきちんと音も出るよ。

 PowerCDの方は、実はもう一台フルセットの箱入りモノを持っていて、そちらは友人宅に預けっぱなしなのであった。リモコンも使いたくなってきたし、そろそろ受け取りにいこうかな。

 本日の音楽は、Terry gibbs dream band/One more time。もう玉が走る!!すなわち、タマRun!!!っつー感じ(まったくもって意味不明)

OLYMPUS E-1 + MC JUPITER 9 85mm F2


Dream Band, Vol. 6: One More Time/Terry Gibbs Dream Band

音楽っていいな

070823-01.jpg 音楽っていいな…なんて、今、素朴に思ってます。

 カタマリ01を購入してから、家で音楽を聴く時間がとても増えて、それはそれで嬉しいんだけど、音楽を聴くようになったら、夜がきちんと眠くなる…というのがまた嬉しい。
 考えてみれば、MERLIN EXL-1で音楽を聴いていたときは、きちんと夜眠くなったりしたモノだからね。音楽には心を安らかにする作用ってのがあるんだなと、改めて実感している。

 人が快適な眠りにつくためには、まず脳の温度が低下する事が重要らしく、そのためにはやや暗めの部屋で、のんびりとリラックスするのが良いとの事。
 人は夜になってリラックスし始めると、自然に脳の活動が押さえられ、手足をを通じて脳の熱が奪われて眠りにつくそうだ。だから、眠る前には一時的に体側の体温が上昇する。その体温上昇は脳を冷やすためのメカニズムらしい。

 まあ、理屈はともかくとして、私にとってやっぱり音楽は欠かせないモノだなと改めて思う。実際の体調管理まで音楽に支配されるとするならば、これらオーディオ機器に向けた投資は必然ともいえるよね…なんて意味もなく言い訳しちゃったりして(笑)

 寝る前の音楽療法、皆さんも試してみては如何?ちなみに今日の寝る前ミュージックはこちらでした。驚いた事にまだアマゾンでも売ってないや。

OLYMPUS E-1 + MC JUPITER 9 85mm F2

▼2007年08月22日

The Best of Buddy Rich

070822-03.jpg バディ・リッチのベスト盤三枚組。ベストを三枚に編集したモノではなく、単発のアルバム三枚を一つのパッケージに収めて販売している形。タワーレコードで見つけてお値段1,980円。値段につられて思わず買ってしまった。まあ、何となくスイングしたい気分でもあったし(笑)

 早速家に帰って聴いているんだけど、何というか古き良きスイングするジャズバンド…という感じでよろしい。誰が聴いても「ああ…ジャズだね」と判りやすいのではないだろうか。
 内容は、黒人系ジャズに見られるちょっと雰囲気重めの演奏ではなく、ひたすらスイングしまくる脳天気白人(失礼)ジャズになるかな。たまにはこういう王道系ジャズもよろしいモノです。

RICOH GR Digital


カートリッジの針磨き

070822-01.jpg 申し訳ないです。依頼された方も既に忘れているんじゃないかという感じですが、久しぶりにカートリッジ磨きました。昔懐かしサテンのカートリッジです。ちなみに予備の針の方も磨いておきました。
 昔一度磨いたんだけど、今日チェックしたら、もう少しなんとかなりそうだったので、再度の磨きになりますね。ただ、私の家にはユニバーサルジョイントを持ったトーンアームがないので、動作確認ができないのですが。

 まあ、使用頻度にもよるけど、少なくとも一般家庭用の用途程度では「カートリッジの針は減らない」というのが私の持論で、実際ルーペで拡大して減ったように見えても、実は汚れがたまっていて針先のダイヤモンドチップがその汚れに埋まっているだけという状態がほとんどだったりする。
 これに気づいたきっかけは、昔何の気もナシに針が減ったと思っていた自分のカートリッジを、ラッピングペーパーで磨いたら綺麗に針先が復活したから。ああ…なるほどね、減ったと思っていたのは、レコードの塩ビカスがなどが針の回りにこびりついていただけだったんだよね。考えてみれば、普通の人はカートリッジの針先磨くなんて考えもしないしね。せいぜいコシの全くないブラシでさっとホコリを払う程度でしょ。

 で、友人のカートリッジや手持ちのカートリッジを適当に磨いて、今のところそれなりの効果を実証している。考えてみればリンのクライドなんて高価なカートリッジも磨いたりしたんだよな(ただで手に入れた品物だけど)。あと、手持ちのイケダ9も磨いたけど大丈夫だった。

 もちろん、こんな事は人に勧めないし、私も人のカートリッジを取り上げて磨く…なんて事するつもりもない。マネしてもらうのは結構だけど、ラッピングペーパーって結構研磨力あるから注意しないと失敗すると思う。私ができるくらいだからたいして技術力はいらないけど、誰でもその日からできるってモノでもないんじゃないかと…。

 でも、うまくいけば確かに効果はあるので、古くなったカートリッジと「キズミ」を用意して、ちょっと練習してみてはいかが?真っ黒になった針先から、輝くダイヤモンドチップが出てくる様は、結構興奮するよ。

RICOH GR Digital

▼2007年08月20日

APPOGEEのDAC

 いや、今回は買ってないですよ(笑)

 んで、このアポジーのDAC、昔めっちゃ欲しかったんだよなぁ…。私が聴いたのはD/Dコンバータとセットになってるヤツで、当時は中古25万円。音聴いて本気で買おうと思って注文したら、入れ違いで買われてしもた。
 今はこんな値段なのかぁ…時代は変わったなぁ。

 一月前に見つけていたら飛びついていたけど、さすがに今は買えんわ。悔しいけど(笑)

▼2007年08月13日

カタマリ01のセッティング

 セッティングという程のセッティングは要らないだろうし、そもそもそういう使い方される事を否定しているような感もあるカタマリ01だが、とりあえず電源回りをなんとかしようと、ちょいと机の裏に回り込んだらもう大変。ついでに必要のない電源を抜いて整理しようと思ったら、でるわでるわカブトムシ(ACアダプタ)の数々。こいつらが全て独自にAC/DC変換して降圧させて…なんて考えると、世のエコやら省エネやらの取り組みが空しいモノに感じてくる。そろそろ国でさ、例えば電源アダプタ経由で電源を採る機器は、全てUSBにするよう指導するとか考えた方がいいのでは?だって、出てきたACアダプタのほとんどは、3V~7Vの間のDC出力でしかないし、それくらい合わせられるでしょ。待機電力としてACアダプタがどれだけの消費電力があるのか知らないが、少なくとも今ちょっと整理しただけで10個くらいのACアダプタが出てきた訳だから、それを全て一つのアダプタでまかなうだけで、かなりの省エネになると思うんだけど…。
 こういう根本的対策を全く行おうとせず、アホな広告代理店に何千万円も払って「地球に優しい」とかいって喜んでる企業がエコといえるのかね。もう少し本気で、それでいて簡単で、確実に効果がある事から始めようよ…。

 なんて、話がすっかり変わってしまったが、とりあえずカタマリ01の電源はTEACのノイズフィルタ付きタップから取得。私のノイズフィルタタップは業務用なので、電源容量も余裕だし、そんなにに突き詰めなければそれなりに音もよい。一度コンセントを差し込むと、再び抜くのにとても苦労するくらいの保持力。それを懐かしのテスラクランプを介してアースを落とすセッティングにする。

 音はどうだろう…正直余りよくわからない。というか、ここ数日何故か耳鳴りがすごくてさ。あんまり音の細かいニュアンスがよくわからないんですよ。
 ただ、このタカタマリ01って、ACラインからのノイズ逆流に敏感で、同一ブレーカーラインで他の機器のACアダプタを抜き差しすると、スピーカーに結構ノイズが入り込んだりするので、そういう意味でも大柄のノイズフィルタをかました事は、精神的にもよい。

 しかし、こういう事ってやり始めるとなかなか止まらない。電源ラインの取得ノウハウとケーブルの取り回しは、オーディオセッティングの基本だしね。

▼2007年08月12日

GYANZE カタマリ01購入

070812-01.jpg 購入したったわこんちきしょう。

 つことで、数日前から暫定サイトすら閉じてしまっている、メーカーとしてホントに大丈夫なのかますます不安になってきたGYANZE カタマリ01だが、待っていると本当に買えなくなってしまいそうなので、えいやっと買ってしまいました。あのぅ…分割払いでお願いできますか(笑)

 購入店は表参道のイデアフレイムス。当初は受注生産と聞いていたのだが、在庫があるそうだったので、注文した数日後の金曜日に受け取って、そのまま持ち帰り。カタマリ持ち帰りで買ったやつって私くらいじゃないのかな。

 早速その日のうちにセッティング。音出しをしている。購入日はちょっと音が堅かったけど、今日になって大分こなれてきた感じ。この調子だとまだまだよくなると思われる。
 従来のオーディオ的コンセプトや音質評価とは違ったポジションにあるので、万人にお勧めするシステムではないが、こうやって机の上でデスクトップオーディオをやる用途には最高に近い機器だと思う。

 音は重厚で低音の厚みがしっかりとしている。また空間の広がりも充分に感じられてクリアである。iPodつないでこのサイズでこれだけの音を出すとは信じられないレベルだ。
 音がいいという他に、私的に非常にツボにはまっている点が、なんというか、音の傾向がこのブログの名称にもなっている「フラットアース」的なんだよね(だから惚れたというのもあるが)。いや、もっとわかりやすくいうと、非常にネイムっぽいんですわ。この過剰なゲインがもたらす力強い音の感じがね。ひたすらクリアで透明感を強調する音の方向とは違って、再生音に存在感がありとてもリズミカルで楽しい。このサイズでこういう音のキャラクターを持った機器はおそらくこのカタマリ以外には存在しないのでは?これだけでもこの機器を選ぶ理由は充分にある。
 また、主に本機を実際聴いていない人たちが懸念している「ステレオ定位」の問題だが、当然ピンポイントでボーカルが正面に定位…といったモノではないが、ステレオ的空間は充分に感じられる。不思議と部屋のどの位置で聴いても、それなりのステレオ感と空間が感じられるのが面白い。
 実際問題として、デスクトップオーディオとして考えると、ピンポイントで音の定位が定まってしまうのも困るけどね。私の場合、そういうときはおとなしくMERLIN EXL-1聴きます。

 ゲインの高さは、別売りとマニュアルに書いてあるリモコンによって本体アンプのボリウムを調節できるみたいだけど、とりあえず今は手元にリモコンがないので、仕方なくケーブルにシュアの可変抵抗かませて使っています。というか、別売りのリモコンが存在するなら売ってほしい。今のままの設定だと、ケーブル引っこ抜いただけで「ボツッ」とノイズが出るし、またそのケーブルを何もつながず放置していると、ハムを拾いまくる。こういうところもなんだかネイムオーディオに似ているなぁ…と思うけど、普通のユーザーにはちょっと困る点ではないか。
 あと、電源スイッチを廃止したのは清いという言い方もあるけど、頻繁に機器を抜き差しする用途(というかiPod接続を意識している以上そういう使い方をされるはず)だと、前記のハムの問題もあるし、明示的な電源のオンオフ機能位は欲しいところ。
 ちなみに電源関係は仕様変更があったみたいで、現在あちこちで紹介されているサイトでは「音声入力が止まって2分後自動的にオフになる」となっているが、2006年11月出荷分から「1時間後自動オフ」になっている。これもちょっと長すぎるかなと思う。10分くらいでいいのでは。

 表面処理がされていないアルミの輝きは素晴らしい。一見曇っているように見えるけど、写り込んだ画の存在感が、表面処理でテカリをいれてある素材とはまるで違う。それと、ユニット覆うサランネットも、所々エッジが立っている部分があったりして、手作り感が楽しい。

 この手のスタイルと機能を持った機器なので、インテリア製品として、オーディオ的評価とは違ったポジションで語られる事が多いカタマリ01だが、オーディオ的に音を評価しても、とても素晴らしい音を出す。この音の良さは、ミニコンユーザーの好む音作りとは全く違った、とても玄人受けするHi-Fi的なモノだ。また、本気で音量を上げれば、私の部屋程度なら音のパワーで埋め尽くすだけの音量を出す事も可能。
 ユニットはAURASOUND製、アンプは専用D級デジタルアンプ。本体の製造はMcAUDI。正真正銘のメイド・イン・ジャパン。付属の電源アダプタまで日本製だというのがちょっと笑った。

 現時点で気になる点は、上記した入力ゲイン(ボリウム)を調整できない点と、おそらくそれに付随した高すぎるゲインの問題だと思うのだが、電源がオンになると、微少だけど「チリチリ」とノイズが発生する点。気になる…って程でもないけど、もう少し通電してみて改善されないのなら、ここは修理に出してみるつもり。久しぶりの通電で機械的ノイズが発生しているのならともかく、恒久的にこの状態だとすると、明らかにトラブルの一つだからね。まあ、気になるほどの音じゃないんだけど。
 他はサポート体制かな。マニュアルに「Webサイトからカスタマ登録しろ」って書いてあるんだけど、そのWebサイトが全然公開されないじゃん。こういう点は、メーカーとして本気でやる気があるのか、かなり不信感を抱く点。もっとも、メーカーがなくなっても製造元は判明しているので、イザとなれば製造元に泣きつけばなんとかなるかもしれない。

 とにかくこのカタマリ。インテリアモノとしてだけではなく、通のオーディオ好きがサブ用として本気で遊びたくなるクオリティを持つ、“可能性”を強く感じるシステム。そう考えると、アンプ込みの本格オーディオでこの値段は高いモノとも感じなくなる。特にアルミのカタマリでこれだけの重量がある事を考えると、むしろ素材としては安いとさえ感じる。

 このカタマリ01、アフリエイト目当てなのか、サイトやブログで話題にしている人は結構いるが、実際に買ったというユーザーはこの人しか見かける事ができなかった。という事なので、これから先、使用感などを何度かに分けて随時ここで紹介していけたらと思う。早期の公式サイト復活を祈りつつね(笑)

 さて、最近では色々あって、なかなかメインシステムでいい音を聴く事ができないんだけど、このカタマリ01を使って、少しでも長い時間いい音楽をたくさん聴いて、自分の心に勇気を与えよう!

OLYMPUS E-410 + SIGMA 30mm F1.4 EX DC/HSM

▼2007年08月09日

Naim Audio SNAPS で WM-D6Cを駆動する

070809-01.jpg 久しぶりにオーディオネタを。

 何となく奥の院からごそごそ引っ張り出してきて聴いているWM-D6C。確かに優秀だわ、このカセットデッキ。きいているソースはチックコリアの「アイ・オブ・ザ・ビホルダー」。アコースティックバンドじゃなくてエレクトリックバンドの方ね。なかなかタマランです。

 で、そのWM-D6Cを駆動しているのが、なんとNaim Audioの強化電源SNAPS。改造品?いえいえ…改造品といえば改造品だけど、これはれっきとしたネイムオーディオ本社による純正改造品。聞くところによると、ネイムオーディオの創始者である、故、ジュリアン・ベリカー氏が「世界で一番音のよいカセットデッキ」だということでこのWM-D6Cを愛用していた際、自社の強化電源SNAPSでこのデッキを駆動するように改造したのが始まり。以降、公式にはアナウンスされていなかったみたいだが、ネイムオーディオでは、WM-D6C用にSNAPSの出力をDC6V仕様に改造するといったサービスを密かに行っていたらしい。

 で、私の手元にあるのが、ネイムオーディオ本社で改造されたSNAPS。何年か前にebayで落札。もっとも更に自分で改造(というか配線の入れ替え)を施し、イギリス240V仕様から日本で使える120V仕様に変更して(この機種は120V仕様の配線を100V電源で駆動しても問題ないという解答をネイムオーディオ本社から受けている)、更に安全性のためか、本来2系統ある電源出力の片側を殺してあったのを復活させ、DC6V出力と、DC24V出力が行えるようにしてある。なので、これ一台あれば、ネイムオーディオ製のプリアンプに電源を供給しながら、WM-D6Cへの電源も供給できるという、ちょっとしたレアSNAPSになっている。つうか、ウォークマン駆動するために改造されているSNAPSって、私が持っているモノの他に日本国内に現存するのだろうか?なんて気もする。

 以上、久しぶりのオーディオネタをちょっとかましてみました。カセットテープのサウンドもなかなかイイモノですよ。

CONTAX TVS Digital

▼2007年08月06日

カタマリが売っていた!

 会社があんのか?とか書いていたギャンゼですが、カタマリ01に関していえば、ここのページで売っているみたいですね。本当に今注文したら買えるのか?

 サイトの放置っぷりを見る限り、この会社はこの製品を本当に売るつもりがあるのか、あるいは会社として大丈夫なのかという気になってしまうが、とりあえず以前ヤマギワで展示してあった商品は本当に素晴らしかった。
 もっとも、ここの会社のあり方については正直どうでいい。自社サイトをここまで放置している位だから、サポートは怪しそうだし、どうせ3年間無料保証なんて書いてあっても、故障より3年後に会社が存続している可能性を心配した方がいいくらいだもんな。

 アンプ部の構造はよく判らないけど、飽きるまで使い続けてもおそらく壊れないでしょう。ユニットに関しては特殊なサイズや構造でもなさそうだし、壊れたら代替品を自分で買ってきて組めば直ると思う。あと心配なのが接続ジャック付近の構造。抜き差ししたり、あるいは設置場所を移動させるときなど、ちょっとした不注意で壊しがちな部分。自分でバラして交換できる構造なら問題ないのだが…。
 他はむしろ、機械的な部分より、外装部品が壊れたときの方が心配。筐体が壊れる事はないと思うけど、ユニットを覆っているネットやユニット間にある木材のパーツとか、その辺は会社がなくなったら修理不能になるだろうね。まあ…自分で作る(もしくは業者を探す)という可能性もなきにしもあらずだけど。

 この「カタマリ01」、高品質デスクトップオーディオとして、あるいは趣味のポータブルCDPコレクションを鳴らす為のスピーカーとして、実は私的なニーズに結構マッチした製品なんだよね。
 音は本当に良かったので、すぐには買えないがかなり欲しい。一体いつまで買える状況なのか(あるいは今買えるのか)この辺の情報があると助かるんだけど。

 ネットを検索してみても、この製品について語っているページは結構あるけど、実際買ったという人の紹介記事は全然見あたらないなぁ…。

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▼2007年08月04日

JAZZ喫茶ベイシー 一ノ関

070804-02.jpg 昔読んだ何かの正しいジャズ喫茶…とか書いてある本の中で、「ジャズ喫茶のウエイトレスはみんな化粧が濃くてケバく、泥のように不味いコーヒーを出す」なんて事が書いてあり、そういうお店が正しいジャズ喫茶という話になると、このベイシーは正しくないジャズ喫茶ということになる。
 コーヒーもうまいし、コーヒーを持ってくるナオン(笑)も、清楚な感じで美人だった。

 それはともかく、ジャズとオーディオを愛する人なら一度は行かなければならない、日本で一番音がいいと噂される岩手県一関市にあるジャズ喫茶「ベイシー」に行ってきた。お店の前までは何度か来たことがあるのだけど、営業しているときに来たのは今回が初めて。

 二重扉になっているお店にはいると、店内には常連だか仕事の打ち合わせだかでカウンター脇に集まっている人たちを除いて、客は誰もいない。有名な割にはこんなモノなのかなと思い、コーヒーを注文。はじめの30分くらいは、この圧倒的な音量にやられてしまい、音楽を楽しむどころではなかった。

 そして、しばらくして耳が慣れてきた頃にコーヒーが切れたので、ここでウイスキーをロックで注文。つまみで柿ピーも出てきたので、ポリポリとかじりながらほろ酔い気分でリラックスしてきた。そのタイミングで男性客一人が登場。コーヒーを注文して30分くらいで出て行ったかな。私はまだウイスキーを飲んでいる。しばらくしたら、年配の女性客二人組が入ってきて、マスターとおしゃべりをしながらくつろいでいた、その人達もしばらくすると出ていってしまう。
 更に耳が慣れてくると、今度はこの音楽が楽しくてたまらなくなる。このタイミングでウエイトレスさんが「おかわりはいります?」と聞いてきたので、もう一杯ウイスキーを頼む。持参した本を読みながら音楽を楽しみ続ける。
 その間にカップルらしき客が登場。この人達も30分くらいで出て行ったかな?そうしたら、私の隣小さなテーブルを挟んだところに、知らない間に女性客一人が登場していた。その人は足を組みながら音楽に聴き入っている。
 そうこうしているうちに、演奏の方が盛り上がってくる。もう本なんて読んでいられない。一心に音楽を聴き続ける…というより、感覚を音楽に乗っ取られたと言った方がいいか。とにかくもう楽しくてたまらない。そんな頃にポニーテールの女の子が一人で入店。ウエイトレスの人と知り合いみたい。私の前の方の席で、スピーカーに向かい合って音楽に聴き入っていた。
 二杯目のウイスキーがなくなるかな…と思った辺りで、今度は年配の女性客が一人で登場。やはり私の前の方の席に座って、音楽を気持ちよさそうに聴いている。私もすっかりノリノリになってきたのだが、ウイスキーもなくなったしそろそろ引き上げるか…と思った辺りで、男女のカップル…というか、長年連れ添った夫婦が登場。その人達が入ってしばらくして私も店を後にした。

 結局4時間以上店にいたことになるのかな?

 で、感想だけど、本当にね…私はいい音を聞くと、心に勇気が沸いてくるんだなぁ…と思った。この体験はクセになる。また18きっぷのシーズンになったら、来てみようかな。

 あと、これだけ有名な割に観光客っぽい人があまり来ないということと、客のほとんどが女性というのもちょっと意外というか何というか…。結局単独で来た男性客は一人しか見なかった訳だし。
 ジャズ喫茶の方は昔からあまり変わっていないと思うけど、訪れる客層は大分変わったということか。大体昔はジャズ喫茶に女性が一人で来店…なんて、あまり考えられなかったけどね。

RICOH GR Digital

▼2007年08月02日

タワーで超久しぶりにCDを

 CD買わなくなったなぁ…。なんていいつつ、手元に満タンになったタワーのメンバーズカードがあったので、以前からちょっと気になっていたCDを買ってみた。
 買ってみて気がついたんだけど、最近タワーのメンバーズカードって、変わっていたんだね。どうもポイント率を考えると、以前より損してる気がするのだが…。

 買ったCDについては、下のアフリエイトリンクをどうぞ。

▼2007年07月29日

元気ロケッツ/Heavenly Star/Breeze

 「人類史上初、宇宙生まれの17歳が“Happy”を地球に発信!」…って、何いってるのかさっぱりだが、曲は面白い。特にアレンジトラックでなかなか気持ちいいモノがある。

 ただ、PVはちとダサイなぁ…、

▼2007年07月19日

米SONYがiPod用スピーカー発売

 ネットワークウォークマンの敗北宣言でしょうか、これは。日本での販売はあるのかな?

▼2007年07月15日

POP JACK/ゆいこ

070715-02.jpg 中古CD屋さんで偶然見つけたCD。見つけたときは何のCDだか全然知らなかったんだけど、何となくピンと「これは同人CDだな」と思って、買ってきちゃいました。買値は480円です。

 後でネットで調べてみたら、やっぱり同人CDだったみたいです。私の場合、こういう同人ものやインディーズもののCDって、中古で安く売られているのを見つけると、思いっきりひいき目になってつい買っちゃう事が多いんだよね。なんというか、この機会を見逃したら永遠に目にすることができないようなモノなのに、こんな値段で売られているなんて…どれどれ、私が救出してあげよう、なんて気になっちゃったりするのさ。結果失敗だったことも多いんだけどね。

 で、このCDの場合は、結構よかったと思う。「恋する6人の女の子をテーマに…」なんて「ケッ」と思ったりもするけど、聴いていてそんなにこっ恥ずかしくない位の完成度と力量はあった。アキバで同人CDがまだ売っているみたいなので、機会があったら買ってみてもいいかな。

OLYMPUS E-410 + SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM

▼2007年07月02日

NHKでぱふゅ~む

 NHKで放映しているリサイクル推進CMでぱふゅ~むが出てますね。最近NHK見ていて思うんだけど、内部に強烈なヲタちゃんがいるのではないかと思う。

▼2007年06月29日

高音質なiPod

 改造iPod付デジタル出力Dock…とは、イマイチ判りづらい製品だが、要は高音質という事かな。それにしたって32万円とは尋常ではない、と思うのは、私が最近オーディオから離れているせいなんだろうか(笑)

 実際音は変わるのか。また、PCからのデータ転送などは、普通にできるのか、そっちの方も気になるね。

▼2007年06月22日

本日の脳内BGM

 何故か最近同じ曲が一日中頭の中でリフレインされる事が多い。ひょっとしたら何らかの傾向があるのかもしれないので、マメにメモっていこう。

 今日の曲は「浜田省吾/AMERICA」でした。♪今もあ~めりか~…って感じで、もう朝から鳴りっぱなし(笑)。せっかくなので、会社帰りにiPodで聴いてみようと思います。

J.BOY/浜田省吾

iPod shuffle用ランドセルケース(手縫い)

 シャッフルにランドセル?何の事かいなとおもったら、こういうケースだったんだ。ケースに入れてしまうと、シャッフルが操作できなくなりそうだけど、ちょっと欲しいかも。

▼2007年06月19日

今日の脳内BGM

 何故か朝から八代亜紀の『舟歌』が、脳内リフレイン中。

全曲集/八代亜紀

▼2007年05月15日

谷村新司/愛の誓い

 ♪あ~なたに抱かれて あ~なたに見つめられたままで いつか死にたい

 恥ずかしながら、谷村新司の歌が結構好き。
 彼の代表作というと、「昴」とか「チャンピオン」とか「いい日旅立ち」とか「Aura」とか色々あるけど、私的には何故か「愛の誓い」という歌がずっとスタンダード。
 何故かというと、この歌は学生の頃によく聞いていたラジオ番組のエンディングテーマで、毎日のように聞かされていたから。今までCD買ったとか、そういうことはなかったんだけど、先日ITMSで見つけたので購入。もう何度も聴いています(笑)。

 歌の内容は、それまたベタなラブソングで、ラジオ番組の内容とは全くそぐわないものだった。でも、私にとってこの歌は、そのラジオ番組の思い出そのものなので、ちょっとコミカルなイメージとセットになっている。

▼2007年05月11日

リフレインが叫んでいる?

 昨日は一日中頭の中で「トライアタック!メカンダーロボ」のテーマが鳴り響いていて、今日は朝から「ダウンタウンブギウギバンド/港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が、頭の中でへービーリフレイン中。

 いったい何なんだ?

ヴィンテージ・ベスト/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
ロボットアニメメモリアル Vol.5/テレビ主題歌・西六郷少年合唱団・水木一郎

▼2007年04月27日

ギャンゼがあった!

 ちょっとまえに「つぶれたのか?」なんて書いてますが、本日ようやく公式サイトを見つけました。トップページしかないですが、会社は存続している模様…。ただ、いずれにせよこの対応は不親切だと思います。

 頑張って会社存続させてくださいよ、頑張ってお金貯めて、私も「カタマリ01」買うからさ。

▼2007年04月20日

ギャンゼってつぶれたのか?

 今月に入って、サイトにアクセスできない状態が続いているね。企業としてこの状態はただごとじゃないと思うんだけど、つぶれたのかな?

 カタマリ01は、将来金に余裕ができたら(そんなときあるのか?)、欲しいなぁ…と思えた夢のある製品だったんだけど、非常に残念だ。

Naim Audio 輸入再開

 ユニオンがディーラーになるのか。とにかく長かったね。ようやく輸入再開みたい。

 もっとも、最近の製品には困ったことにあまり興味ないんだよなぁ。むしろ旧製品のメンテとかそっちの方に期待してしまうんだけど、どうなるのかな?

 といいつつ、もうネイム使ってないんだよな(笑)。つーか、オーディオ機器自体をあまり使ってないけど。

Groove Line Podcasting

 思わず「グルーヴィ~イェ~!」と叫びたくなってしまうところだが、あの国民的関東地方ローカルFM曲のGrooveLineがPodcastで配信され始めた

 これはうれしいうれしい。普段は放送を聴けない私だが、これから好きな場所でふみふみに会えるぞい!

▼2007年04月08日

iPodトラブル解決

 そうそう、下のエントリー。実は4世代の20GBモデルは、友人から壊れたといってもらったもので、私がそれを直してちゃっかり使っている次第(笑)

 なんかの参考になりそうだから、一応トラブルの症状と復活の手順を書いておきますが、受け取った時は電池がすっかり切れていたので、その場でチェック不可能。そして家に持って帰って、まずはPCと接続してみたのですが、充電はされています。でもiTunes側から全く認識されない。仕方ないので引っこ抜いてリセットかけてみたら、普通に起動。ただ、メニューの動きがおかしくて、再生も途中で止まったりと不安定。この時点で再びPCに接続してみるが、やはり認識しない。
 はて?と思って、今度はPCを介さない普通の電源アダプタにiPodを接続。そこでリセットを5~6回かけ続けてみる。その後しばらく充電してみたけど、どうも動作がまだ不安定。でも、リセット何度もかけたから、今度はPCで認識しないかな?と思って、再びPCに接続すると、今度はiTunesで認識成功。すかさずソフトウェアアップデートをかける。
 最近のiPodは、ソフトウェアアップデート後、必ずPCを介さない電源に接続する必要がある(ちなみに最近のiPodには電源アダプタが付属しない。でもソフトウェアアップデートには必ず必要になる。この仕様は不親切だと思う)。そして電源アダプタに接続して、iPodがリスタートして、それで作業終了。問題なく動くようになった。

 このiPodを持っていたオーナーは、洋楽好きだったので、ビートルズとか、アハとか色々入っている。何日かこれらの洋楽を通勤途中に聴いていたのだが、結構新鮮だった。
 え~と、自分のPCにはコピーしてないんだけど、これも音楽の不正使用になるんだろうか?

 ということで、それなりにバッテリは弱っているみたいですが、このiPodどうします?本当にもらっていいのなら、中身消去して私のiTunesに入ってる曲と入れ替えちゃうけど。

iPodたくさん

070408-03.jpg 家にある稼働状態のiPod達。右から2世代20GB、4世代20GB、4世代60GB、5世代80GB。

 どれも基本的に入っている曲は重複してますが、なんつーか、古いiPod程中に入っている曲が厳選されている気がしまして、特に2世代の20GBモデルに入っている曲は、色々薄まってなくて、より私の原液に近い気がします。

 あ、そうそう…、他にシャッフルもあったんだっけな。

RICOH GR Digital

オーディオ昨日今日明日/春日二郎

 アマゾンでしつこく「おすすめ」上位に表示され続けていたので、根負けして買ってみた…といっても、いつか読もうとは思っていたのでいいんだけど。

 本書は、日本唯一の高級オーディオメーカー(と言っていいと思う)アキュフェーズの創立者である著者が、かつてのオーディオについてや、オーディオ業界の事、オーディオ関係の友人などについて書いた散文をまとめてある本。一冊の本としてはあまりまとまりのない内容だが、オーディオ好きな人なら、気軽に読んでみるにはいい内容だと思う。私も自転車で出かけた際に持ち出して、途中、桜の下でのんびりと読み進めた。

 アキュフェーズに関しては、残念ながら私の好みとする音ではないが、でも、日本にこのメーカーが存在して、本当に良かったと思う。

▼2007年04月02日

iPodは何を変えたのか?/スティーブン・レヴィ

 iPodが何を変えたのか、今iPodを使っている人なら、それぞれの答えを持っているだろう。そう、他のメモリオーディオにはない革新をiPodは私達に与えてくれた。それは、私が以前SONYのWALKMANを手にした興奮と似ている。しかし、同様の興奮ではない。多分、アップル以外のメモリオーディオを作っているメーカと、iPodを「使えない」プレーヤーだと口にしているユーザーは、そこの部分を理解していない。

 本書は、アメリカで発売されたiPodについての革命を、技術論よりも文化的側面に多くのページを割いて語っている。ややiPod絶対主義みたいな部分が鼻に付くが、どのエピソードも、実際に使っているユーザーなら納得できると思う。

 本書のオビに「2001年、9・11テロの翌日に発表されたiPod」とあるが、私は「iPodはそんなに最近発売されたデバイスなのか!」と驚いてしまった。

iPodは何を変えたのか?/スティーブン・レヴィ

▼2007年03月15日

id east end "OpUS A460 Beige" iPod用本革ケース

070315-01.jpg 「id east end」というサプライメーカーが、ヤフオク内でバルク品のセールをやっている(2007/03/15現在)
 チェックしてみると、昔からカッコいいけどチト高い…と思っていた、同社製本革のiPodケースが、送料込みで1,480円という破格値で売っていた。思わずゲット。

 もう主力機から外れた第四世代iPodだけど、まだまだ自動車用などの用途で余生を過ごしてもらう予定。ただ、専用のケースを結局買っていなかったので、今回のセールはグッドタイミングだった。

 手元に届いたので、早速iPodを入れてみたんだけど、これはいい。以前紹介した5G用Apple純正本革ケース程ではないけど、開口部が大きい割にはぴったりとフィットする。それに、つるつるの筐体と違って、やはり革の手触りはいい。

 ヤフオクでは、5G用iPodや、nano用のケースも破格値で売っているので、興味がある人は急いでヤフオクへGO!

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5

▼2007年03月10日

サウンド・オブ・ジャズ!/菅原正二

 この本のオリジナルは、「ジャズ喫茶『ベイシー』の選択」という本。私は講談社α文庫版を持っているが、この度新風社文庫から再版されて、また買ってしまった。というか、昔のα文庫版は部屋の中でどっかいっちゃったし、最後まで読んでなかったし…。

 という事で、面白かった本だと、あまり書く事ないんだよね、でも一応報告しておくと、とても面白かった。最後に収録されている坂田明の解説文をの除いて…(笑)

 著者による最後の一言、「何か1つ“面倒”な事を見つけ、退屈しない人生を!」というのは、とてもいい言葉だと思う。

▼2007年03月07日

クリエイティブメディアがiPod関連市場に参入

 ある意味「敵に塩を送る」行為だと思うが、よくやった!のか?

 クリエイティブ、iPod関連製品市場に参入-2.1ch対応の上位モデルなどiPodスピーカー2種

 目立たないように別ブランドを立ち上げて…とか、小細工をしない点に好感度がもてる…というか、大丈夫なんすかね。Zenシリーズへの影響とか。

▼2007年03月05日

高級ホテルのテレビ

 ついでにもう一つテレビネタ。
 アメリカ大手のホテルチェーンであるマオリットが、2009年までに全室HDTVを導入する…という事らしいです。

 とまあ、このニュースは単なるきっかけで、本論とはあまり関係ありません(笑)。で、何を言いたいのかというと、ホテルにおけるテレビの話。

 私だって、たまにはシャレで高級ホテルみたいな所にステイ(笑)することもあるんだけど、その時いつも思うのが、「テレビって部屋のインテリアから浮いてる」という事。
 例えば、創業明治○○年…というホテルで、玄関はクラシカルで、廊下も雰囲気あって、そして部屋にはいるとこれまたいい感じなんだけど、置いてあるテレビの一角だけ、妙に安っぽいというか白けるというか、そういう風に思った人って、けっこういるんじゃないだろうか。
 これが、ビジネスホテルとか、そういう場所なら割り切れるんだけど、老舗旅館とか高級ホテルで、部屋の一角にドカンと黒いプラスチックのカタマリがあるのは、かなり不陰気ぶちこわしだと思う。

 まあ、旅館とかそういう場所にはあまり無茶言えないかもしれないが、少なくとも一泊○万円…というホテルなら、テレビの部屋への持ち込みは、申し込んだ人だけにするとか、少し考えてほしい。
 大体、そんな高級旅館やホテルに泊まって、ずっと部屋でテレビ見てるってのも、全く風情がないし、そんな高い部屋に泊まる意味もないでしょう…と思ってしまうのは、私の方が特殊なんだろうか。

DVDレコーダーが売れない事とテレビの閉塞感

 DVDレコーダーが売れていないようだ。確かにそうかもしれない。私も昔は欲しいと思っていたけど、編集できなかったりダビングできなかったりと、訳の判らない制限が多そうで、最近はこの手の製品に全く興味が持てない。

 ソース記事にもあるように、著作権上の議論がウザったいというのも確かに理由の1つだと思うが、その他に見逃せないのが、いわゆる昔AV(オーディオ・ビジュアルね)マニアだった層が、この手のコンシューマー向け機械に興味を失っているというのもあるかもしれない。だって、PCがあればなんだって出来るしね。

 それと、もう一つの大きな理由として、そろそろテレビというメディアが第一線を失いつつある…というのも理由としてあると思う。個人的な話をすると、私はDVDレコーダーを持っていないが、かといって代わりにビデオデッキを使っているかというと、全然使っていない。もうここ1年は、電源すら入れてないのではないか?
 では、映像メディアは何で消費しているのかというと、PCでYoutube見たり、無料のストリーミング放送を見たり、それだけでおなかいっぱい状態である。逆にそろそろテレビも捨てていいかな…と、真剣に考え始めている位。テレビは居間にあれば充分で、少なくとも自分の部屋でテレビがなくてもさほど困らない。

 自分本位な著作権議論を延々とするよりも、そろそろテレビは再び大衆に媚びを売っていかないと、もう先はないと思う。実際、今テレビが一番大好き!ってな人達って、なんら知的でも文化的でもない人達ばかりじゃん…なんていうと怒られちゃいますね。
 でも、毎日8時間も10時間もテレビを見続ける主婦や、テレビジャンキー向けの番組ばかり作っているが為に、テレビという文化が、どんどん好き者向けの閉塞的なメディアになりつつある…というのは間違いないと思う。

 だって、たまにバラエティーとか見ても、何が何なのか全然分からない。普段から芸人を沢山見て、それらの力関係とか相関図とかが頭に思い浮かべられない人にとっては、何が面白くて何に怒っているのか全然分からないリアクションばかり。
 そして、そういうテレビばかり見ている人達が、高画質とかハイビジョンとか、そういったモノを求めているとは到底思えないしね。そしてまた、知的で高収入であったAVマニア達(皮肉ではなく、この手の人達はじっさいそうだろう)が、こんなメディアを保存するために、大枚をはたくとも思えない。

 という訳で、DVDレコーダーが売れないのは、当然だと思える。ただ、HDレコーダーは使い捨ての録画機能として残っていくのかもしれない。アレは便利だしね。そして、たまに保存したいなと思う番組は、ビデオデッキをつないで録画する事になるのかな(笑)

iPod三台比較

070305-01.jpg なんだかんだでコレクターみたいになっちゃったな。

 手持ちのiPodを古い順から記してみると、一番古いのが第2世代iPodで、正式には「iPod touch wheel」というらしい。通常は2Gと略するが、どうもiPod nanoの2GBモデルを表しているみたいな言い方で、もっと世代別にきちんとした愛称があればいいのにと思う。
 私が持っているのは20GBモデルで、重さは実測206g。

 次のモデルは第4世代のiPodで、正式名称は「iPod photo」通称4G。こちらも前者同様になにやらややこしい。
 私が持っているのは、60GBモデルで、重さは実測182g。

 そして最新モデルが、第5世代のiPod。正式名称は「Fifth Generation iPod(iPod with video とも呼ばれます)」だそうだ。通称5G、もしくはiPod video。ただ、このモデル以降はビデオ機能が標準搭載だろうから、やはり5Gが通称になるのかな。
 私が持っているのは、80GBモデルで、重さは実測155g。

 3台を比較すると、意外にも正面からのサイズは全てほぼ一緒。大きな液晶のせいか、5Gモデルのサイズが一回り大きいように錯覚するが、2Gモデルと4Gモデルのサイズと一緒だというのもちょっと意外。4Gモデルは、正面からのエッジも面取りしてあるので、他よりも少し小さめに見える。

 厚みと重さはもう、テクノロジーの進歩を如実に繁栄しているというか、内蔵HDの容量はどんどん増えていっているのに、新しくなるにつれてどんどん薄く軽くなっている。また、バッテリーの保ちも実感としては“倍→倍→倍”といった印象。

 ソフトウェア面を見てみると、一番多機能なのは当然5Gモデル。ただ、私的には4Gモデルの方が使いやすい。5Gはクリッカーがイヤホン出力できなくなり、ちょっと不便。その他、5Gは細かいところで使い勝手に関する機能が削られている。

 そして音質だが、これはもう、世代が新しくなるにつれて、判りやすいくらい良くなっている。5Gモデルと4Gモデル、そして2Gモデルでは、音の緻密さが全然違ってくる。下手に音質向上を狙ってイヤフォンをグレードアップするより、本体を新しいモデルに買い換えた方が確実ではないかと思う。

 ただ、好みかどうか…という主観を伴う評価だと、ちょっと違う。私的には2Gモデルの乱暴な音の出方が、実はけっこう好み。まさにフラットアース的…なんて言ったらちょっとズレてるかな?(笑)

 新しいiPodは、世代が新しくなるにつれ、高音質になればなるほど、逆にCDPの背中が見えてきてしまい、相対的に音質の評価が下がる…というか、音質評価という行為自体にだんだん白けてしまってくるのが辛いところか。
 もっとも、最近ではCDPよりもiPodの音の方がいいという人達もいるみたいだけどね。私には到底そんな風に思えないが…。

 手持ちだと第3世代の「iPod dock connector」がないなぁ…。こちらのモデルは、第2世代iPodと同じく、FireWire駆動を前提とした電源なので、案外2Gモデルにサウンドは似ているのではないかと思う。ただこのモデル、操作性は最悪だった。

 最後にスタイルの好みを語ってみるが、私的には古いモデルほどスタイルはカッコいいと思う。特にオリジナルiPodと同じデザインである2Gモデルが、今でも一番格好良くて、操作性を含めたデザインも際だっている。
 逆に5Gモデルは、スクロールホイールが小さくなって、例えばメニューの1項目だけ選択ハイライトを移動させたい…といった際に、妙にやりにくくなってしまった。

OLYMPUS E-1 + SIGMA 30mm F1.4 EX DC/HSM


▼2007年03月04日

あたらしい予感

 久しぶりにiPodから流れてきた。やっぱ名曲だな、これ。

 なんのことか判らない人が多いと思うけど、To Heartというエロゲーのエンディング曲です。思えば、この手のエロゲーを一般の人(とも言えないが)がやり始めたのは、このゲームからだろうね。私もこれ以前のこっちの方向は全然知らないし、また今では興味ないし。

 ちなみに、「To Heart~恋して死にたい~」というテレビドラマがあったけど、やっぱりこのゲームにインスパイヤ(笑)されていたのか…。

▼2007年02月27日

OLYMPUS Radio Server VJ-10

 オリンパスから発売された、ラジオ放送を予約録音できるという「Radio Server VJ-10」。結構いいかも…。

 問題はiPodへデータを転送して使えるかどうか。一応公式サイトには「※USBストレージクラスに対応したICレコーダーのみ転送可能」となっている。

▼2007年02月26日

ビデオも見れる(ラ抜き言葉)

070226-01.jpg  iPod Video持ってる人にとっては当たり前のことだと思うのですが、これはちょっとした感動!

 手持ちのDVDや録画したDVD、またyoutubeで拾った映像などをコンバートして表示できます。表示面積が小さいのがかえって幸いして、youtubeの画像も結構きれいに見えます。

 もっとも、喜んでこんな事をしているのは、初めのうちだけだと思いますけどね(笑)

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro


▼2007年02月25日

iPod with Video レザーケース

070225-01.jpg 所謂「Apple純正のiPodレザーケース」。純正品の割には、街で持っている人を見かけたことがない…というか、かつてケースが同梱されていた時代から、Apple純正のiPodケースって、あまり使っている人いませんでしたけどね。

 私のスタンスとして、基本的に求める商品は「シンプル」なことがあります。色々な機能がついているモノは、基本的に使いにくいハズ!という信念があって、クルマも、オーディオも、カバンも、山歩き用ザックも、全て「シンプル」というキーワードでどこかしらつながっています。しかし、今の時代、この「シンプル」というキーワードをテーマにすると、意外と多機能よりお金がかかってしまうことが多いようです(どうでもいいけど「シンプル」の反対語はなに?)

 と前置きしておいて、Apple純正のiPod本革製ケースです。高いです…はっきり言って。でも、こういったシンプルで高級感のあるケースって、探すと何にもないんですよね。第二世代20GBモデルを使っていたときは、「犬印」のケースを選びました。これも、機能的には今回購入したApple純正ケースと同じく、ただの袋です。またこれにしようかなとも思ったのですが、今回はApple純正のケースがとても格好いいので、こちらにしました。

 機能的には、かなり低性能です。本当に本体を入れるだけで、あとは何もできません。ケースに入れたまま液晶も見えませんし、操作もできません(実はホイールを押す操作だけなんとかできる)。このケース最大の機能は、格好いいということです。でもそれがいいんですよね。
 訳のわからないグリップがついていたり、ケーブル巻き付ける取っ手がついていたり、そもそもベルトクリップすら邪魔だと思う私にとって、現在市販されているiPod用ケースのほとんどは失格。よって、今回のケース選びは、結局「犬印」と「純正レザーケース」の二者択一しかありませんでした。

 ちなみに、この前に使っていたiPod(iPod Photo 60GB)は、自分的にいいと思えるケースがなくて、裸のまま使ってました。ただ、そのせいなのか、どうも内蔵HDのトラブルが多いみたいで、合計3回交換しています。保証期間中だったからよかったモノの(最後は保証期間外でしたが)、逆にいうと、保証期間中という比較的新しい時期に内蔵HDが何度も壊れる原因は、ひょっとしたら裸で使っているため、外からの衝撃をHDがもろに受けてしまうからではないか…と。

 だから、今回のiPodは、きちんとケースに入れて使うことにします。

OLYMPUS E-1 + SIGMA 30mm F1.4 EX DC/HSM


▼2007年02月22日

クワタを聴け!/中山康樹

 私が「クワタ&サザンが好き」というと、いまだに「えっ!ほんと?」といわれてしまうのですが、実際好きですよ、クワタとサザン。

 この本は、そのクワタが発表した曲全て(?)、について、1P分の評論を書いたモノ。馬鹿正直に通読するモノでもないと思いますが、それでも続けて読んでみると「音楽ライターっていうのは語呂が豊富だな」と、変な部分で感心してしまいます。

 昔はこの手の評論文って、基本的に嫌いだったのですが、最近では適当に「ふむふむ」と唸りながら、しれっとした感じで読めるようになりました。これも適度に年齢を重ねた恩恵でしょうか。

 クワタ入門ではなく、クワタヘビィリスナーの方に向いている本だと思います。

クワタを聴け!/中山康樹

Organ Series at Suntory Hall II/Gillian Weir

070222-01.jpg 今日の音楽は、ジリアン・ウィーアのパイプオルガンCD。このCDは、サントリーホールオリジナルのCDで、なんでもサントリーホール内限定販売だったらしい。だったらしいと書くのは、発売が1988年と結構古いCDだから。今でも売っているのかどうかは知らない。

 ジリアン・ウィーアという人は昔から好きだったのだが、当時はラジオでエアチェックした音源しか持っていなかったので、そちらをマスターとして、テープから別のテープにダビングして、何度も聴いていた。それからしばらくして、サントリーホール内で彼女のCDが限定販売されているらしいと聞き、サントリーホールに行って買いたいなぁ…と、当時アルバイトをしていた会社の先輩に話したら、後日その先輩が、サントリーホールで開催されるピアノコンサートのチケットを買ってきてくれて、二人で一緒に聴きに行ったことがある。うれしかった。
 写真のCDは、その時に会場内で買ってきたモノ。同じCDを2枚買って、1枚は先輩にプレゼントした。

 買ってきたCDは、当時うれしくて何度も何度も聴いて、今でもたまに引っ張り出して聴いている。聴く度に「いいなぁ~」と思う。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro + EC-14

▼2007年02月21日

銀河鉄道の夜/細野晴臣

070221-01.jpg 今日は部屋にいるのに手がかじかむほど寒い。こんな夜はちょっとしっとりとした音楽を…ということで、今宵の音楽は「銀河鉄道の夜」のサウンドトラック。細野晴臣による不思議なオオケストラが心地よく、ヘッドフォンで聴いているとうっとりしてきます。

 後ろに見えるポータブルCDPは、Technics SL XP5 です。確かテクニクスで2番目に発売されたポータブルCDPだったと思います。ちなみにテクニクスに関しては、こちらのサイトが詳しいです。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro + EC-14


銀河鉄道の夜/細野晴臣

▼2007年02月20日

TV/AKIHABARA electric circus

070220-01.jpg 通称“秋エレ”…と言ったかどうかは知りませんが、AKIHABARA Electric circusによるTVというアルバムです。発売は1990。内容はちょっと古いアメリカテレビドラマのテーマ曲をアレンジしたもの。バンドのメンバーは「松本隆」「松武秀樹」「入江純」の三人。

 バンド名のAKIHABARAは、まだPCブーム前夜ののんびりした頃で、ボチボチと家電販売店の中からPCショップが現れ始めたり、アパートの一室みたいな所でMacの専門店が出来はじめた辺りでしょうか。

 アキハバラという言葉が、今とはちょっと違った意味を持っていた時代の、これも今のヲタクとははちょっと違った意味のヲタク達によって作られたアルバムです。

 この後に、彼等はゲームミュージックをアレンジしたアルバムもリリースしたそうですが、残念ながらそちらは私も知りません。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro + EC-14

▼2007年02月18日

A Brief History/The Penguin Cafe Orchestra

 今日のBGMは、久しぶりにペンギン・カフェ・オーケストラ。

 夜の読書のお供には丁度いい音楽…かな。

A Brief History/The Penguin Cafe Orchestra

▼2007年02月17日

ツールドフランスのエンディング曲

 自転車乗りの人にとっては、もう涙ながらにしか聴けない、フジテレビ系ツールドフランスのエンディングテーマ。iTMSで買えます

 さあ皆さん、この曲を聴いて自転車で坂を登りに行こう!(笑)。CDは下のリンクから。

▼2007年02月15日

CAIG DeoxIT

070215-02.jpg 「ケイグ・デオキシット」と言うらしい、アメリカ製の接点復活・保護材。パッケージには、「電池の寿命が延びる」とか「携帯電話の充電効果が上がる」とか「米国の各種大手メーカーが『ケイグ』製品を使用…」とか書いてある。ヨドアキバで購入。税込2,100円。

 この製品を買った訳は、手持ちのApple PowerCDと、SONY D-50の回転式ボリウムにガリが出ていたので、何とか直らないかと思ったため。特にD-50の方は、最近急に、聴くに堪えない状況になってしまったので、コレで直らなければ、基板からボリウム引っぺがして、アキバで部品買って半田付けするか…なんて思っていた。

 そして、早速家に帰り、ボリウムの接点部分に軽く「シュッ」とやってから、ぐりぐりとボリウムを動かして薬剤を馴染ませてみる。結果は大成功。あれだけあったボリウムのガリが綺麗に消えた。その後PowerCDにも同じ処理をしたのだが、こちらも大成功。

 何となくダメもと…と思って買ったこの接点復活剤だが、とりあえず効果が実感できて良かった。何よりも、手持ちの貴重なポータブルCDPコレクションがきちんと復活したことがうれしい。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro + EC-14

Russian Futurism

070215-01.jpg 「ロシアの未来派」とでも訳すのか。バラ売りもされているようだが、手元にあるのは3枚組に見えるけど実際は5枚組のCD。

 ロシアの近代音楽というと、私的にはそれだけで何か期待してしまう。昔まだ六本木のWAVEが健在だった頃、4Fの現代曲コーナーで、日々訳の判らないCDを買い漁っては一喜一憂していた私は、ロシアものの新譜が出ていると、それだけの理由で買って帰ったりしていいた。結果家で聴いてみても、そんなに当たりがあった訳じゃないんだけど、中にはすごいピアノ曲がひっそりとオムニバス版の中に紛れていたりして、そんなのを期待しながら何度もしつこくハズレを引き続けた。

 私にとってのロシア現代曲というのは、冷たくて鋭利で、それでいて力強く、ストレートでシンプル…というイメージがある。そのような音楽にはまった時は、背筋をピンと伸ばして一心不乱にスピーカーの間を眺める。そんな自分の状態も含めて、そういう気分にさせてくれるロシア現代音楽が大好きだった。

 最近はまた、ロシアの近代ピアノ曲がちょっとしたブームで、渋谷のタワーレコード6Fには、特設コーナーができたりしている。また何枚かCDを買ってみてもいいかな?と思っている。

 このCDは、もう何年か前に買ったもの。ハマった!というほどではないが、やはりロシアっぽい冷たくストレートな雰囲気が伝わってくる曲で、忘れた頃に棚から取り出して聴いている。
 今日は、SONY D-50とヘッドフォンで、本を読みながらのリスニング。冬の夜には寒い音楽。暑い時には熱いお茶…に通じるものがあるかな?

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 35mm F3.5 Macro + EC-14


▼2007年02月14日

いい音と心地いい音

070214-01.jpg ちょっと前に読んだ本で、割とこざっぱりした部屋で暮らしているインテリアコーディネーターが、部屋の隅にある古ぼけた小さなラジカセの音について、「この部屋のインテリアには、こういった古い音の方が似合う」などと書いていました。なるほど、似合う音かぁ…と、私はちょっと感心した覚えがあります。

 私も含めて、いわゆるオーディオ好きな人にとっては、「いい音こそ正義」という価値観があって、どんなときでもいい音に勝るものはない…と考えがちなのですが、そうか、インテリアに合わせて「こういった古い音がいい」といういう価値観もあるんですよね。常にいい音が正義ではないのだと、あらためて思ったりしました。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-45 F3.5-5.6

▼2007年02月13日

べーシーの客/村松友視

 この本つながりで買ってみた、岩手県一関市にあるジャズ喫茶「べーシー」を舞台にした短編小説集。

 面白かった…とは思うのだが、面白い!というには、随分サラッと読めてしまった気がする。これは、このジャズ喫茶の店長が書いた本と共通した感想。

 もちろん、ジャズのことをよく知らない人(私だってよく知らない)や、音楽にさほど興味がない人にもお薦めの本。もっとも、音楽に全く興味がない人が何故本書を手にするのか…という気もするけどね。

▼2007年02月10日

聴く鏡/菅原正二

070211-01.jpg 「びっくり仰天」の事を、バンド言葉で「クリビツテンギョー」というらしい。ホントかどうか知らないが、本書にはそう書いてある。

 私はかつて一度、岩手県一関市に行ったとき、ベイシーの前には行ったことがある。ただ、その日は到着時間が午前中だったため、お店には入れず、目の前で記念撮影をして帰ってきた。
 その後、友人達と「ベイシー参りに行こう!」とか、一度盛り上がったこともあったのだが、結局行かずになってしまい、今日まで出かけていない。もう店主もご高齢だし、早めに一度は行っておかなければ、とは思っているのだが…。

 本書は、ステレオサウンド誌に連載されている「聴く鏡」という記事を、年代別にまとめた本。本誌でずっと読んでいた人にとっては、冒頭と最後の未掲載記事しか読む場所がないし、それに連載中に掲載してあった写真もカットされている。
 私も、全てではないけど、それなりに連載中に読んでいる筈なのだが、何故か単行本になって読むこの「聴く鏡」は、どれもこれも初めて読んだ文章のように新鮮だった。
 決して押しつけではないが、オーディオとジャズと人生に関する著者の熱き主張は、何故かサラリと心の中に染みてくる。

 きっと、数年後にこの本を読み返すと、また新鮮な気持ちで読めるような気がする。それと、オーディオもまたやりたくなってきた。それと、今年こそは一関に行かなければ…。

Leica DigiLux Zoom


恋のフーガ

 超くだらなエントリーなんだけど、今気がつきました!

 ずっと昔から、セーラームーンの主題歌のサビって、どこかで聴いたことある気がするなぁ…なんて思っていたんだけど、そうだ!「恋のフーガ」だ!

 いやもう、すみません。いきなりこんなくだらなエントリー立てて(笑)

▼2007年02月04日

ipod shoulder bag

070204-03.jpg この記事を書くに辺り、一生懸命ネットを検索したのですが、ついに個人で買ったという報告が記載されているページを見つけることが出来ませんでした。実際どれだけ売れたんでしょうね。
 ある意味レアというか、時代のあだ花というか、そんなアイテム。我らがブライトンネットが去年発売した「ipod shoulder bag」。本日私はアキバで購入してきました。通常店頭価格12,800円ナリ!

 まあ、当然そんな値段なら私だって見向きもしないですけどね。実は今日、アキバのマック系ジャンク屋で、こちらの商品が新品で2,480円!なんて値段で売ってまして、そんな値段なら買ってみてもいいかな?なんて思って買ってきちゃいました。え?そんな値段でも欲しくない?そりゃそうかもしれませんが…。

 この商品を「iPodが入るバッグ」として考えてしまうと、とてもじゃないけど買えないし、手元にあっても使えな~い、ってな感じですが、別な視点で「モノが入るアクティブスピーカーセット」として考えれば、この値段ならなかなかいいのではないかと。取っ手も付いてるからその辺にぶら下げることも出来ますしね。
 私だって、このバッグを持って街を歩いてみよう…とは思いませんよ。

 で、早速使ってみた訳ですが、使ってみると私にとって(あくまでも…ですが)、実は意外と使い勝手のいい製品なのではないかと、そんな風にも思ったりもしてます。電源として単三電池4本が必要になりますが、私はエネループの単三電池を12本持っていますので、こちらも問題ありません。充電式の電池を持ってない場合は、ちょっと辛いかもね~。

 車で旅行に行った際、ホテルの部屋に持ち込んでラジカセ風に使ってみてもいいし、キャンプなどのアウトドアに持ち出しても面白いかもしれません。それでいて、小物類を収納することも可能(バッグなので当たり前ですが)。いい感じじゃないですか。

 それともう一つ、私がこの製品を「使える」と思った訳は、手元にあったiPod用外付けワイヤレスリモコンがバッチリ使えるからです。iPodにこのリモコン受信部を刺して、そこからバッグのアンプへ端子を接続、そしてiPodはバッグに入れてしまいます。
 このリモコンの素晴らしい所は、信号受信方式が、テレビなどでお馴染みの赤外線式ではなく、電波式なので、受光部がリモコンから視認できなくても構わないのです。すばらしい。
 このリモコンも、定価では買う気になれない品物なのですが、ちょっと前まで、Sofmapでバルク品が1,000円で売っていました。まだ売ってるのかな~?私はこれを買っておいた訳ですね。いつか何かの役に立つかもしれないと思っていましたが、今日役に立ちました(笑)

 ちなみにこのバッグ、今日お風呂場…には持ち込めませんが、脱衣所の床に置いて、風呂につかりながら音楽を聴いていました。リモコンも小さなジップロック付きビニール袋に入れれば、簡易防水となり、お風呂場でも使えます。丁度リモコンがカード型なのも幸いしました。

 今、この記事を書きながら、一生懸命エージング中(笑)。中に入れる荷物によって音が変わるかな?なんて思って、敢えて重い本を入れたりしてます。

▼2007年02月03日

X JAPAN 秘蔵映像

 ぶははは、大笑いした。

 元気が出るテレビをそのまま再放送してくれれば、おれは地上波デジタルチューナー買ってもいいぞ。

▼2007年01月30日

やられた!

 iPod shuffleに新色追加だって!グリーンかオレンジがよかったなぁ。

▼2007年01月29日

iPodの空き容量が

070129-01.jpg もう1GBちょっとかぁ…。何枚かCDエンコードしたらいっぱいになっちゃうね。というか、あまりギリギリまでデータをいれちゃうと、動作が不安定になりそうだし、なにかiPodからデータを消さないといけない。

 何ヶ月か前に、iPodの中身を棚卸ししたばかりなんだけど、いまだにその時消してしまった音楽を聴こうと思って、くるくるとその音楽を探し始めたりすることがある。まさか60GBを使い切る日がくるとは思ってなかったけどなぁ。

 ふと椅子の横を見ると、まだエンコード候補中のCDが何枚もあります。これらを入れるためには、何かを消さなければいけないんですね。人生何かを得ようとすると、何かを捨てなければならないのだな…と、寝る前なんで、訳分からない事を考えてしまった。

OLYMMPUS E-1 + Zuiko Digital ED 50mm F2.0 Macro

▼2007年01月28日

CD買ってきた

 久しぶりに渋谷に出て、CD沢山買い込んできた。なんか、こういう買い方って久しぶりな気がする。

 その中でびっくりしたのが、知らない間にD-DayのCDがリリースされていたこと。もう何年も前から出るぞ出るぞと案内されていたけど、全然そんな気配もなかったので、企画倒れかなと思っていました。今日何気なくインディーズコーナーを見たらひっそりと置かれていて驚いた。
 普段は見ないライナーノーツも、このバンドの歴史的興味から珍しく取り出してみると(普段の私は、ライナーノーツなんて読まないどころかケースから出さなかったりする)、解説を小野島大先生が書かれている。氏もこんな音楽聴いていたんだと、ちょっと意外な気もした。

 他にはスティーブライヒの新譜や、1950年代ドイツのパーカッションバンド復刻アルバム、それとLullatoneのCD。
 ちょうど同日に6,000円以上お買い上げになると、ポイント二倍の日だったので、あっという間にポイントカードが殆どスタンプで埋まってしまってラッキーだった。

 家に帰って、もう夜なので、小さな音で聴いている。D-dayなんて、活動していたのは私が中学生の頃だったかな。あの頃考えていたことがちょっと思い出されて懐かしい。

▼2007年01月22日

CD Walkman D-E01

070122-01.jpg また買ってる…。こうなってくると、イヤミな転売屋にしか見えないかと思いますが、でも仕方ないじゃん。この時代のCD Walkmanが大好きなんだから。

 なんて前振りをしつつ、また買ってしまいましたCD Walkman。今回はWalkman20周年記念で発売されたという、CD Walkman最高の傑作といわれるD-E01です。申し訳ありませんが、二台目です。もう新品で手に入らないんだから、気に入ったモノは二台くらいないと不安なんですよね。二台あれば、例え両方が壊れても、お互いの部品を融通し合えば再生できることが多いし。
 今回は、福島県のハードオフに売っていた、箱付き4,000円の個体をゲット!。箱の中にはマニュアルも付属していたのがうれしいです。手持ちのD-E01はマニュアルがありませんでしたから。

 旅行中だったので満足な動作確認が出来なかったのですが、本日この時間でようやく動作確認が出来ました。簡単なチェックは店頭でやってきたのですが、バッテリー関係はその場で確かめられなかったので。
 結果、バッテリーの端子に軽く液漏れの汚れが付着していたのですが、それらを清掃して磨いて、端子をちょっと起こしてあげたら、何とかガムバッテリーでの動作も確認できました。
 世に現存するD-E01の殆どは、この内蔵バッテリー機能が死んでいますので、これはラッキーでした。まだ何となく接触が不安定な兆候があるんですが、仕方ないですね。でも、例えガムバッテリーが使えなくても、付属の乾電池ケースはちゃんと生きていますので問題ありません。当然ACアダプタを使用した際も問題なく動きます。
 ヤフオクに出品されているD-E01は、意外とこの端子が死んでいる個体が多いみたいです。

 お金の話ではしたないですが、ヤフオクだと元箱付き機能全て良好美品なら、3万円を超える落札も珍しくないみたいです。イザとなったらお金にも換金できるし、良い買い物でした。別に売るつもりも、これ以上同機種を買い足すつもりもないですけどね。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5

Fight!/ビタミンバナナ

 例え旅行中でも、ハードオフがあれば見過ごせない私です。ということで、今回の相馬旅行でも道中先々でハードオフに寄っていたのですが、その途中で買ったビタミンバナナというアーティストのCD。全然知らなかったのですが、何となく気になって手に取ってみると、インディーズだったので、ここで買わないと一生このアーティストを思い出すこと無いだろうな、と思って買ってしまいました。まあ、タダみたいな値段だったし…。

 聴いてみたら、良い!という程でもありませんが、そこそこ気に入りました。ただ、この歌唱スタイルでメジャーにはなれないだろうな、とも感じました。もっとも、このアーティストがメジャーになることを望んでいるのかどうかは知りませんけど。

 あ、アマゾンでも売ってるんですね。アフリエイトリンク貼っておきます。

FIGHT!/ビタミン・バナナ

▼2007年01月08日

サン電子 TalkMaster II

 私の学生時代に、こういう機械があったら便利だったのに…と思います。

 そういえば、ラジオのチューナーって、ビデオの予約録画みたいな便利さはありませんでしたね。子供の頃は根性でタイマーセットして…とかやってた気もしますが、面倒なので、働き始めてからはやらなくなったな。

 当時テープに落として聞いていた「ビートたけしのオールナイトニッポン」は、今iTunesの中に入れて、たまに聞いたりしています。

今聴きたい音楽

 昔、テレ朝で朝6:45分から放送していた「みどりの窓口」のテーマ曲が無性に聴きたい。

▼2007年01月04日

R.O.D. オリジナルサウンドトラック

 CD棚をごそごそやっていたら出てきたので聴いている。久しぶりに聴くと、このサントラエライカッコいいのう。メインテーマとか、60~70年代のスパイ映画みたい。輸入盤だと試聴もできるみたいなので、興味がある方はどうぞ。

 最近は、iTunesで堕落した音楽生活を送ってますが、たまにはCD棚も漁らないといけませんね。

▼2007年01月03日

邪馬台国/わっぱがっぱ

 わっぱがっぱというバンドの「邪馬台国」というCDを買ってみた。聴いてみたら、演奏は素晴らしいけど、残念ながらボーカルの声が魅力的じゃないなぁ。歌詞も綺麗だし演奏もうまいだけにちょっと悔やまれる。

 好みじゃないって言えばそれまでだけど、80年代な図太いハスキー声を売りにする女性ボーカルというのは、ちょっと古いんじゃないかと思った。

邪馬台国/わっぱがっぱ

▼2006年12月31日

紅白リーダー同士の対立!

 毎年…というか、久しぶりに見ている気がしますが、紅白リーダー同士のわざとらしい対立劇が、なにやらなつかしくホッとした気持ちに…(笑)

 それでは、よいお年…って、それは下のエントリーでもう言ってるか。

絢香

 白状しますが、今までずっと、グラビアアイドルかと思ってました。

First Message/絢香 L.O.E

▼2006年12月30日

流されやすい…

 普段は割と頑固っぽく振る舞っている私だが、実は意外と人に流されやすい。

 考えてみれば、一時期アニメ声優のCDばかり聴いていた原因は、全く別なヲタ友達2人から同時に熱いアプローチを受けたからだったし、そういえば、高校の頃の友人で、やたらとドアーズの「THE END」が好きな友人がいて(ワープロできちんと清書した歌詞をくれたりしたのだが…)、私はその人に感化されて、いまだに「THE END」を聴くと、なんだか襟を正さなければならない気になるし、他には、友人が狂ったように聴いていた奥井亜紀も、昔は全く興味がなかったのに、後、その友人の魂が乗り移ったかのごとく聴いていた時期もあった。

 いや、だからといって特になんでもないんだけど、ただそんなかんじー。

▼2006年12月29日

帰ってきたヌルルンちゃん大曽根絵日記

 

061229-01.gif
 
 このネタに反応できる人は、日本で10人くらい?

▼2006年12月26日

ミュージックショップ・キタガワ 北海道深川市

061226-01.jpg 北海道のほぼ中央、旭川市より南へ20キロ位…?留萌本線の玄関口にある深川市。そこに今、全道でもっとも熱いCDショップがあるのを皆さんご存じだろうか!

 とまあ、もっとも熱い…はともかくとして、北海道在住の漫画家さんであるANIさんが経営するミュージックショップ・キタガワにおじゃまして参りました。

 お店の感じは、ここ関東地方ではすっかり姿を消してしまった「街のレコードやさん」といった趣。J-POPや洋楽、アニメ音楽など、比較的ジャンルは多目です。それと、演歌コーナーも充実してますね。演歌のカセットテープなんかも売っているのがシブイかも。東京じゃ演歌専門店に行かないと、カセットテープってなかなか流通してないですからね。

061226-02.jpg 店内の在庫量も、この手の個人店にしては割合多目です。具体的な数字も聞いてきたのですが、ここでは割愛させていただきます(笑)。まあ、普通に探しているCDなら、普通に見つかるといった感じでしょうか。それと、奥にはひっそりと楽器も売っていて、実は楽器の取扱もあるのだと聞きました。

 実はこのお店、私がまだ小学生の頃、北海道に旅行したときに、偶然入ったことがあるみたいなんですよね。確か深川駅で乗り換えのため時間を潰さなければならなくなって、近所にある模型店とレコードやさんに入った記憶があるんですよ。昔の深川駅前商店街は、もうちょっとアーケードっぽい感じになってた気もしますが、よく覚えていません。とにかく、ANIさんが北海道でCD屋さんをやっていると聞いたとき、何やらなつかしく感じた記憶があります。

 普段は流行のJ-POPが流れている店内ですが、時折お店に現れる店長ANIさんがレジに立っているときは、思いっきり趣味的なソウルミュージックがかかっていたりするそうです。北海道中央に住んでいてソウルミュージックが好きな人は、是非行ってみた方がいいよ。ディスクユニオンで買っては売り買っては売りを繰り返していた店長ANIさんのマニアックな話が聞けるかも。
 ちなみに、店長さんがお店でソウルミュージックを流していたとき、その音楽にとあるおばあちゃんが反応して、かかっているソウルミュージックCDと、北島三郎のアルバムを一緒に買われたそうです。確かに両方ともソウルだもんなぁ…さすが道民の皆さんは、演歌の心をわかってるっしょ!まったく、はんかくさくてあずましいんでないかい(意味不明)

061226-03.jpg 沢山買うとお得なポイントカードもあります。なんと店長のオリジナルイラスト付きっす。1000円枚にスタンプ一個で、20個たまると1,000円。50個たまると3,000円相当のソフトと交換してくれるそうです。
 私も常連客になろうと思いますので、スタンプカード作ってきました。いつでも使えるように、モールスキンのメモポケッツに入れて持ち歩いています。でも…私は確かCDアルバム2,300円位の商品を買ったのに、何故かスタンプが一個しか押されてないっす(笑)
 そうそう、発売日前に予約してソフトを買うと、スタンプ1個サービスしてくれるらしいですよ。

 ということで、北海道に住んでいる音楽マニアの方は、店長ANIさんのマニアックな音楽談義を聴きに、みんなで「ミュージック・キタガワ」に行ってみましょう。
 もうしばらくすると、以前店内で音楽を奏でていたNaim Audio Nait2も復活するとの事。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5
OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital ED 50mm F2.0

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▼2006年12月25日

SONY CD D-50

061225-02.jpg 久しぶりに引っ張り出してみた、今では信じられないが、ユーザーによるレコードからの乗り換えが進まずに、低迷していたCD市場へ渇を入れるべく、ソニーが送り出した、史上初のポータブルCDプレーヤー。
 初の市販CDプレーヤー(以下CDP)である、ソニーのCDP-101発売からわずか二年後の1984年に市場へと送り出された、一説によると原価率200%とも言われる超戦略機種でもある。当時の定価は49,800円。二年前に発売されたCDP1号機が、168,000円ということなので、CDPの価格はわずか二年で1/3にまで下がったことになる。
 ちなみに、手元にはそのCDP-101もありますので、おいおい紹介していこうと思います。ここ数年動かしてないので、まだきちんと動くかな…。

 手元にあるD-50は、数年前に中古で手に入れたモノ。スピンドルモーターがもう弱っているみたいで、ディスクを入れて再生ボタンを押しても、ディスクが回り切らずに止まってしまうことが多い(ただ、演奏途中に止まることはない。スピンドルモーターの劣化じゃなくて、ピックアップの劣化かもしれない)。それと、ダイヤル式のボリウムはガリが生じており、なかなか思うとおりの音量にならないし、たまにノイズが混じったりする。

 ただ、音に関しては、ある意味非常にいい。ある意味と書いたのは、デジタル系の処理…デジタルノイズなどは、割合ハッキリと聞き取れてしまう場合があるから。その代わり、アンプ部分などは金がかかっている…というか、当時はこういったパーツしか無かったんだろうね。ポータブル機にしては、なかなか馬力のある音を出してくれて、結構気持ちがいい。

 もっとも、この機種の場合は、音の良さを云々しても仕方ない。むしろ音が出るだけでも感動モノ。オーナーの私としては、このままきちんと動作する状態を、なるべく長い期間維持できるよう勤めるべきなんだろう。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital ED 50mm F2.0

Swing Out Sister祭り

 土曜日のドライブ中、何軒かのハードオフやらブックオフやらに寄ったんだけど、気がついていたらSwing Out SisterのCDばかり3枚も買っていた。だって、どの店舗でも250円なんだもん。

 ということで、クリスマスイブイブの日は、私にとって「Swing Out Sister祭り」の日だった…という訳でした。さて、今からiTunesにぶっ込むか。

またまたまたSONY CD WALKMAN D-EJ2000

061225-01.jpg 自分でもアホだとは思ってますけどね。ドライブがてら寄ってみた、福島県にあるハードオフで、EJ2000が6,000円で出ているのを見つけてしまって、また買ってしまいました(笑)。詳しくはこちらのエントリーをどうぞ。

 さすがの私も、もう既二台持っているEJ2000をまた買うには訳があって、その売りに出ている商品は、付属品のたぐいが全て揃っていたこと。私が持っているEJ2000は、二台とも本体のみで、付属品は全くない。そして、実際商品を見てみると、本体は何度か触られた跡があるけど、他の付属品は使われた形跡が全くないこと。前のユーザーは、本体のみしか使っていなかったのだろうか。

 買う前に店頭で考えたのだが、以前のエントリーでもあるとおり、卓上充電器と電池ケースはソニーに部品発注しようと思っていて、更に付属のポーチはちょっと工夫がしてあって、外付けの電池ケースと一緒に持ち歩くにはとても便利な構造になっているし、純正電源アダプタは、私の非純正電源アダプタと、ちょっとだけど仕様が違うし、リモコンは常用しないにせよ、これでしか変更できない設定もあるし…なんて思っていたら、本体無しの付属品のみでも実はお買い得なのではないかと考えた。その上、更に私が持っているモノより明らかに状態のいい本体がおまけでついているしね。こりゃやっぱ買っとくかぁ…と思って、買ってきちゃいました。

 つことで、今手元にはEJ2000が三台という、あほかいな…状態になってしまいました。写真の三台のうち、今回手に入れたモノは、一番手前のイヤホンが刺さっているモノです。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5

▼2006年12月24日

itunesのパーティーシャッフルで

 ブログのエントリー立て連発して現実逃避してないで、とっとと掃除しろ!って感じなんですけど(笑)

 ということで、「掃除中はやっぱ音楽よね!」なんて、お掃除好きのOLみたいなこと思ってiTunesのパーティーシャッフルで音楽再生しながら、しぶしぶ部屋を片付けてるんだけど、イヤに嘉門達夫ばかりかかるなぁ…なんて思って、iTunesの画面を確認してみたら、何故か嘉門達夫10連発のシャッフルリストができていました。

 偶然にしては随分出来過ぎてるけど、確率的にはありえない話ではないよな。なんか腑に落ちませんけど。

▼2006年12月18日

Apple PowerCD

061218-01.jpg 動かないということなのでもらった。部品取りになるかもしれないし…。

 とりあえず動作チェックしようと思ったら、そうだ。PowerCD一式は友人宅で預かってもらってるんだった。電源アダプタないや。

 まあ、仕方なくというか願ったりというか、AudioAlchemyのPowerStation Twoのでんきをぶち込んでみる。詳しくはこちらのリンクをどうぞ。んでまあ、ぶちこんだら、あっけなく動いちゃいました(笑)

 久方ぶりに鳴らしたせいか、はたまた本体下のゴム脚が取れているせいか、音は私が持っているPowerCDより明らかに薄い。ただ、この辺はしばらく鳴らしていれば直ると思うし、また、PowerCDは、置き台や脚の影響をかなり受けやすいCDPなので、脚無しならこんなもんかもしれない。

 いずれにせよ、フィリップス・スイングアームの音は、今となっては貴重なので、大事に育てていこうと思う。とりあえずSCSI信号は必要ないので止めちゃわないとね。

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▼2006年12月12日

最安CDを探せ!

 デイリーポータルの再放送ネタですが、私がいわゆる「きちんとお金を払って1枚として購入したCDの最安値」は10円。もちろん中古。もうググっても情報が出てこない、イカ天の「はなこさん」というバンドのアルバムでした、きちんと綺麗なケースもついてきたので、ケース代と考えても安いわな。

 もちろん、レジでは10円払って買いましたよ。それ1枚だけ…(笑)

 セット売りだと、実質一枚辺りもっと安い!というCDはあるかもしれないけど、タダを除けば、おそらく単品CDとしては一番安い価格ではないでしょうか?中古とはいえアルバムだったし。もっとも、処分価格「5円」というのは、この日本のまだ見ぬどこかにありそうな気もするなぁ。

 購入場所は、今はなつかし、越谷にあったリバティでした。別にワゴンセールとかそういうんじゃなくて、普通の棚に普通にそれだけ10円だったんだよね。

▼2006年11月30日

パッパッパッパッパッパッPerfume

 あ~あ、ここ2~3日は忙しかったなぁ。ここのブログの更新もほとんどせえへんかった。

 ということで、今日は寝る前にぱふゅ~む…違った、今はパフュームね、を聴いて寝るつもり…ちゅーか、もう聴き始めてます。
 なんか、このエレクトロっちゅーかテクノちゅーか、グルービーなトランスワールドな曲が(自分でもなに言ってるのか判りませんが)、寝る前のアンニュイでセンチなギザギザハートに子守歌なマインドに染みるっつーかなんちゅうか、ホントにワタシ、疲れてますね(笑)。もうねるわ、お休みなさい。

▼2006年11月24日

LINN KARIK

061124-01.jpg 久しぶりに、ちょっと大きな音量でCDを聴いてみた。カリックもたまには仕事させないとね。

 このLINN LARIKとは、かつてのLINNの最高峰にして最初のCDP。初期モデルは確かデジタルアウト専用で、コンビとなるD/Aコンバータ・NUMERIKと一緒にしか使えなかった。その後ラインアウトを備え、更に電源がトランスから、スリムラインと呼ばれるスイッチング電源を搭載したモデルへと変更になった。その後後継機種のIKEMIにバトンタッチ、製造中止となる。最終的な価格は60万円くらいだったのかな。

 リンの音というのは、昔の傾向と、IKEMI以降の傾向ではかなり違っているように感じる。昔のリンというのは、やや陰影のある音作りだったのだが、最近のモデルはどれも音が明るくて今風。んで、私といえば、昔のオールドリンの音が大好きだったりする。

 今ではCDP用の専用ドライブが手に入らず、このカリックもドライブ部分が壊れたら修理が不可能。よって大事に使わなければならない。私にとって後継機種のIKEMIは、ちょっと好みと違うしなぁ。

 さすがにiTunesと違って、カリックの信号をぶち込むと、Merlin EXL-1もよく歌う。久しぶりに聞き惚れた。もっとも、だからといってiTunesの音は許せない!と思わなくなったところは、私も大人になったということなんだろうか。

 本日の演奏は「Afternoon Tea Music for Celebration」というCD。休日を終える時間にぴったりの、なかなか雰囲気がある曲ばかり。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital ED 50mm F2.0 Macro


▼2006年11月14日

聞くは一時の恥、されど聞かねば恥なし

 長岡鉄男の言葉だけど、けだし名言である!と思います。

▼2006年11月11日

Every Little Thing/スイミー

 なぜだか判らないけど、最近この曲がプチローテーション中。昔は全く聴く気にならなかったこのバンドだが、この曲の持田香織は、ちょっと声が低めになって、なかなか魅力的なのではないかと思う。

 どうでもいいけど、この曲が使われているドラマ「結婚できない男」だっけ。ちょっと前にこのドラマの広告ボードと、「14歳の母」というボード広告が、駅に並んで設置されていて、世の中本当に狂ってると思いました。

スイミー/持田香織 Every Little Thing

カタマリ

 昔、中臣カマタリ…なんて人がいましたね。すみません、関係ないです(笑)

 ということで、一部では話題沸騰のカタマリです。何となくサイトを見ると、iPod用の機器に思えなくもない感じもしちゃいますが、普通のアンプ内蔵スピーカーだそうです。普通じゃないのは、筐体が1つ(左右のスピーカーが1つの筐体に内蔵されていること)と、入力端子がいわゆるステレオミニピンということでしょうか。他に接続するものは電源ケーブルのみ…清い!といいたいところですが、この手の機械の電源ケーブルって、そろそろどうにかならないのかなとも思います。
 いっそのこと、ノーパソで使われてる充電池を内蔵して、充電式にすればいいのにね。普段は電源アダプタから駆動しておいて、ちょっと部屋を移動したりするときに、サクッと電源端子を引っこ抜いて、本体だけで移動、移動先で4~5時間駆動…みたいなオーディオ機器って出てこないかな。ノーパソがあれだけ駆動時間伸びてるんだから、そろそろこういう技術の使い方もありだと思うけど…。

 すみません、話が思いっきりズレましたが、とにかくこの手の清いオーディオ機器がどんどん出てくるのはいいことだなと思います。自分もオーディオにハマっているので、あまり偉そうなことを言えないのですが、いい加減でかくて重いプレヤーとアンプとスピーカーと、ぶっといケーブルを何本もラックからはみ出させているオーディオは、そろそろ止めにしましょうよ…と思います。マニアが好きこのんでヤルのはいいんですけど、メーカーからもその手の商品しか発売されていなかったというのが、日本のオーディオがほぼ絶滅した原因の1つでしょう。いつまでもボケ老人相手にした、重くてでかくて金ピカな機械作り続けたって、若モンはもう振り向きませんよ、きっと。

 それに昨日のエントリーでも話題になりましたけど、よく歌うアンプと歌うスピーカーがあれば、ソースのアラなんて気にならないもん、別に。
 なんで、そろそろiPodだってオーディオは充分楽しめるということを、こういったメーカーの方々が堂々と主張していってくれないと、そのうち音楽はみんなイヤホンで聴くことが当たり前の世界になっちゃうよ。その先の世界は、今の世界を充分楽しんでから進めばいいんだしさ。大体、もうディスクソースの時代なんて先長くないでしょ。個人的には寂しいけど仕方ない。だったら、これからの未来を感じさせるオーディオってのを、そろそろ皆さん考えていかないとね。

 そんな未来をイメージさせてくれるオーディオ機器として、このカタマリという製品は、私自身久しぶりに情報だけで興奮できる新製品。正直私は古い人間なので買わないと思いますけど、今成人していないような世代の音楽マニア達が、将来こんな機械を使って贅沢に音楽を聴きたい…という夢を持ってくれれば、きっとこれから先のオーディオというのは、また楽しい時代がやってくるんじゃないかと思います。

▼2006年11月09日

MERLIN EXL-1

061109-01.jpg もはや伝説のスピーカーなのである。アメリカから日本に輸入されたのは、一説によると20台前後、他の説によると200台前後(笑)とよく判らないのだが、とにかく普通の街のオーディオショップで目にすること(目にできたたこと)はありえないスピーカーだと思う。

 その音はというと、もう、とにかく楽しくて仕方ない。調子のいいときの歌いっぷりは、もうこのまま溶けてしまいたいという位、音楽にどっぷりとつかることが出来る。
 ここ半年くらいオーディオから離れていたので、あまり鳴らしていなかったのだが、今週に入ってからちょっと意識して夜も小音量で鳴らしている。いざ鳴らしてみると、もう夜中だというのにウキウキしっぱなし。最近のソースはiTunesなのだが、実はオーディオにとってソースなんてどうでもいいのかな?なんてね。
 ちなみに使用しているアンプは、LINNの旧型MAJIK。個人的には、LINN史上、もっとも価格と性能のバランスが取れた、最高傑作のアンプだと思っている。Naimのアンプも持っているのだが、正直MerlinにはLINNの方が合っているかな。

 音のレンジなら、もっともっと上から下までワイドに再生できるスピーカーはいくらでもあるし、f特やらなにやらを比較すれば、もっと全然性能のいいスピーカーはいくらでもあると思う。でも、私にとってこのスピーカー以上に楽しい音楽再生機はない。正直次に買うべきスピーカーが思い浮かばなくて困っている次第。

 有休を取って部屋を片付けてガツンとオーディオ復活するか!と思っていたのだが、下のエントリーの通り、なかなか会社から離れらないっぽいので、この先どうなるか。

 ちなみにこちらは2ちゃんねるのMERLINスレ。マイナーすぎて誰も話題にできないので、荒れ放題になって終わったみたい。
 その他Web上でこのスピーカーの話題が掲載されているのは、実質私のサイトだけみたいなんだけど、こちらのページで少しEXL-1について語っています。

CONTAX TVS Digital

▼2006年11月04日

新型 iPod Shuffle

061104-01.jpg 昨日は会社に行っていたんだけど、アキバヨドが9:30なんて時間から営業しているもんだから、つい出勤前に寄ってしまって、売っていたので買ってしまった。買ったといっても、ほとんどポイントで支払ったから、あまり買ったという感覚はないんだけど。

 早速近くのカフェに駆け込み、持参していたレッツを取り出して、充電とシンクロ開始。なんで都合良くレッツを持っていたのかって?「こっ、これは、iPod shuffleを買うつもりで準備してきた訳じゃないんだからね!しっ、仕事で使うためなんだかから!」と、意味もなく心の中でツンデレしながら、曲が転送されるのを待つ。もう会社は午後からでいいや(笑)
 そして、その場で30分くらい充電してから、持ち出して電車に乗ってみた。

 しかし、実物を見ると本当にちっちゃいなぁ。コレで12時間駆動して、1GB分の音楽を入ることができて、価格が9,800円で、対応するアップルケアが7,000円とは、まったくもって客をナメめている…じゃなくて、本当にいい時代になったものだ。
 なんつーか、これ、持って歩いていることを忘れるほどの軽さと小ささ。とたんに、今までのiPodが重くてずさんな機械に思えてきた。いいわ、これ。

 また、iPodの素晴らしいことは、きっちりとカタログで謳っていない音質も上げてきていることだろう。これは初代shuffleよりも明らかに音がいい。
 ちなみに私が一番始めに買ったiPodから比べると、iPodは新製品ごとにちゃんと音が良くなってきている。最新型の5Gモデルは持っていないので比較はできないが、手持ちの4Gモデル(容量ではない)と比較しても、新しいシャッフルの方が音がいいと思う。

 不満な点は、旧モデルと違って、USB端子に直接させないことだろうか。今現在では純正のドックを使わないと充電もシンクロもできない。もっとも、これはしばらく待てば、また色々と便利グッズが登場してくるだろう、大きさが大きさなので仕方ないとは思うのだが、ドックコネクタに対応してくれれば、色々と周辺機器が使い回しできたんだけどな。

 イヤホンは、オーディオテクニカのCM7Tiをつなげて聴いている。このチタンの端子が、新型シャッフルのアルミボディにマッチして「これは純正の組み合わせですか?」というくらいカッコいい。正直今ほどCM7Tiを買って良かったと思ったことはない(笑)。もう音なんてどうでもいいですよ…いや、音もいいですけどね。

 写真はペントレイに置いたシャッフル。横のソーレ・ミニマのスケッチペンと比べても、如何に小さいか判るでしょ…って、わかんねーか(笑)

RICOH GR Digital

▼2006年11月02日

平石博一/プリズマティック・アイ【PRISMATIC EYE】

 客先に出かけていた帰り、中央線の車内で「回転する時間」という曲を聴いていた。ああ…なんて素晴らしいんだ。

 この曲が収録されている「平石博一/プリズマティック・アイ」というCDは、今でも都内タワーレコードなどで購入できる。残念ながらアマゾンでは取扱がないようだ。非常なほど素晴らしい音楽なので、ミニマルとか電子音楽系が好きな人は、是非聞いてみてください。

 現在、彼の曲が収録されているCDは、アルバムという形態だと上記のCDだけ。他にはマイナー現代音楽系のオムニバスアルバムに一曲収録されているとかそんなのしかなく、音源の収集が実に困難。どかんとまとめてアルバムをリリースしてほしい。特に、昔タワーレコードで数種類限定発売されていたCD-R盤のCDは、切実に復刻を望む。…ああ、あのとき何故万難を排してでも買っておかなかったんだろう。

▼2006年10月24日

SONY CD WALKMAN D-E01

061024-01.jpg 修理から戻ってきた。故障箇所は充電池の充電・再生ができなかったこと。これは電池カバー部分の対策部品があり、その部分が交換されて戻ってきたみたいだ。修理代金は8,000円位かかったが、この音を聴けば仕方ないかなとも思える。

 早速昨日からこのCDPで音楽を聴いているのだが、コレ本当にポータブルかよ!という位いい音がする。正直ちょっと前のエントリーで書いたEJ2000よりも良いと思う。この音は、同じくポータブルCDP(ポータブルじゃねえよという意見あり)で音が良いと言われる、Apple PowerCDとは全く違った解釈で、なかなか個性があって面白い。

 久しぶりに昨日からCDを取っ替え引っ替え聴いている。やっぱり、アルバムという単位で聴く音楽もいいものだな…と、ちょっとiPodでのランダム再生に慣れてしまった自分を考え直した。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5

▼2006年10月23日

iPodがまたまたゲロりました。

 表題のとおり、iPodがまたまたゲロりやがったので、土曜日の朝、アップル銀座に持っていった。

 もう、始めに買ったiPodの保証はとっくに切れているんだけど、幸いというかなんというか、一台目は保証が切れる寸前に壊れたので、アップル銀座で新品交換。そしてその交換品には3ヶ月の保証が付いていたんだけど、丁度そちらの保証切れ寸前にまた壊れてしまった。ということで、またまた新品状態なiPodである。

 しかし、交換品の整備済み新品が、こうもあっさり壊れると、アップルでたまに販売している整備済み新品にはあまり手を出さない方が良いのかな?と思ったりもしてしまう。

 ま、新品でバッテリも新品になったと思えば、悪いことばかりでもないかな。

▼2006年10月18日

CD WALKMAN D-EJ2000

061018-01.jpg 至高のポータブルCDPなのである。以前新品で買ったのだが、何を考えたのか友達にやっちまったので、後で安かった(¥1,500!)中古を買い直した。2台同時に。
 ただ、その二台の中古にはリモコンと充電器が付いていなかったので、ちょっと不便を感じている。リモコンは普段使わないのだが、リモコンを使わないと変えられない設定があるので、とりあえずリモコンは別な機種のものを使って、余計なBASSブーストなどを全てカットしてある。
 一時はCDケースより薄くて小さいので、ケースに入れて持ち歩くならいっそのことと思い、CD2枚持ち歩く時はEJ2000を2台持ち歩いていたこともある。

 このEJ2000が登場した頃は、既にポータブルCDPの世界にも終焉が訪れていた頃で、現にアンチショックを搭載したCDPなどは、音源データを圧縮してメモリに蓄えるものだから、携帯のMDプレヤーよりも音が悪いといった機種ばかりだった。また、このEJ2000の前に発売されたEJ1000も、音質的には期待はずれで、ネットではMDより音が悪いという意見も多数見うけられた。そんな中発売された、CD WALKMAN最後のCD-DA専用機(?)である本機は、期待を裏切る高音質で、発売直後からオーディオ系掲示板でお祭り騒ぎだったようだ。

 私が1代目の本機を購入したのは、既にディスコンになり店頭在庫が消えかかっている頃。一応ネットでの評判は聞いていたのだが、そこまで音がイイもんなのかいな?と思っていた。しかし実際に聞いてみてビックリ、本当に音がクリアで、まさにソニーが考えるソニートーンの高音質そのもの。

 本機後のソニーは、格安機種を除きCD-DA専用機から足を洗うこととなる。ATRACやMP3の再生機能を備えたポータブルCDPは、結局利便性では勝負にならないハードディスクプレイヤーに駆逐され、現在息の根を止めつつある状況。そう考えると、このEJ2000は、ソニーの技術者がポータブルマシンで高音質を夢見た、最後の機種なのかな…なんて事を思ったりして、ますます大事に使い続けていこうと思ったりもする。
 とりあえず、オプションの電池ケースと卓上充電器は欲しいなと思うので、オークションで格安ジャンク品でも出たら、もう1台落としてみようかな。もっとも、まだソニーにパーツを注文すれば手に入るかもしれないが。

 話は変わるが、私はもう一つの伝説的ポータブルCDP、D-E01も、一時2台所有していた。一台は手放してしまったが、もう一台は充電池での駆動と充電ができないというトラブルがあったので、丁度本日修理に出してきたところ。こちらも直ってきたら大事に使っていこうと思う。

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital 14-45mm F3.5-5.6

▼2006年10月17日

LINNスレッド:3 ふんどし一丁だよもん

 仕事中ググって遊んでいたら、久しぶりにこの過去スレッドを見つけたので、読んでいたら笑いを押し殺すのに苦労した…というか「よっちさん、なに笑いながら仕事してるんですか?いいことでもあったんですか?」と言われてしまった、押し殺せてねえっつーの(笑)

▼2006年10月16日

洋楽>邦楽?

 いまだに洋楽の方が邦楽よりもセンスが良くて格好いいと思ってる奴がいるのには驚く。まあ、例外もあるが、大体無意識に洋楽の方が邦楽より格好いいと思ってる奴って、音楽が好きなんじゃなくて、そのアメリカン(笑)な雰囲気が好きなだけなんだよね。その程度のクセに、洋楽を聴いている自分を邦楽を聴いている人より上だと思って通ぶっていたりする、バカ丸出し。

 いやね、今時とおっしゃる方もいるかと思うが、都心を離れたイナカ東京には、まだにこういった連中が生息しているのよ。

 どっちが上とか下とか所詮好みの問題なので、実生活でイチイチ言い争いはしないが、ここで敢えて同じ土俵に降りて語ってみると、1980年代の洋楽は確かに輝いていたと思う。ただし、1990年代中旬から今現在までは、どう考えても邦楽…というか、今更だけどJ-POPと言い換えた方がいいか…のほうが、センス、テクニックともアベレージでは上にあると思う。
 もっとも、いつの時代にも天才というのはいるので、洋楽の全てが邦楽よりダサイというつもりはない。というか、こういう予防線は張っておかないと、揚げ足取りのアホが湧いてくるからな。

 まあ、個人的には、いわゆる洋楽邦楽といったジャンルにはさほど愛着もないので、どっちがどうだって構わないのだが…。

audio-technica ATH-CM7TI

061016-02.jpg ご存じ、オーディオテクニカのATH-CM7TIであるチタン削りだしである。オープンイヤータイプのイヤホンとしては、B&OのA8を持っているので、特に必要ないはずなのだが、ひと月くらい前に、このイヤホンの新品が秋葉原で一万円を切った値段で売っていたので、つい買ってしまった。結果としてはなかなか良い買い物だったと思っている。

 音質について、A8との比較を交えて語ってみると、まずは使い始めてしばらくはサッパリ音が良くない。正直失敗だったと思ったのだが、SHURE E5の時も買ったばかりの時はヘナヘナの音だったことを思い出し、しばらく使い続けてみた。一週間くらいで大分馴染んできて、その後の高域の伸びは素晴らしいと思う。
 A8がバランス良く音楽を聴かせるのに対し、CM7Tiの方は音の主張が強く、個性的で大分とんがっている。オーディオテクニカの考える高音質というのは、こういう世界なんだろうなと納得して聴くと、それなりに味があるように思えてくる。良くも悪くも個性はあるので、それが受け入れられる人にとってはとても良いイヤホンだ。
 勿論音の再現性に関しては、一般的なプラ製イヤホンとは別世界。一応比較になるかなと思って、量販店でアルミボディとチタンボディのCM700(CM7シリーズはディスコンなので)シリーズを聴いてみたけど、音のキャラクターが大分違っている気がした。なんだかCM700シリーズの方が、音が明るい感じ。逆にCM7シリーズの方は、ちょっと前の高音質という感じで、やや暗めの音を出す気がする。もっとも、これらは好みの問題もあるので、チタンボディ同士の対決なら、どっちが上ということはないと思う。ちなみにCM700シリーズでは、アルミとチタンで大分音が違っていた。ただ、これらの評価は、ちょうど店頭に並んでいたデモ機の状態にも左右されるので、安易に決めつけられない。

 で、私はどう思っているのかというと、実は最近、A8よりもCM7Tiを持ち出していることの方が多い。これはクセのある音も魅力的に感じてきたのと、やはり形は普通のイヤホンなので、付け外しが圧倒的にやりやすいということ。それと肝心の音漏れなのだが、外部の音はそれなりに入ってくるけど、イヤホンから外部への音漏れは、思ったよりも少ない。この点もチタンボディが効いているのか?

OLYMPUS E-1 + Zuiko Digital ED 8mm F3.5 Fisheye


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買いたいCD

 今までは手元のロディアに書き残したり、あるいは覚えているだけで忘れたりと、後になって困ることも多かったので、定期的にメモ代わりに書き残しておこうと思う。まだ買ってないんだから、感想も何もなしです。

The Golden Morning Breaks/Colleen
Yui/Childs
STEREO NOSTALGIC/laff RHYTHM
Reich: Different Trains/Marc Mellits Steve Reich

▼2006年10月14日

シャア専用 iPod nano

 私がiPod nanoを買わないのは、オートフォルが使えないからだ。それが使えれば、本当はシャッフルよりも欲しいんだけどね。でも、数十GBあるiTunesライブラリーから、イチイチ4GB分の曲データを手動でnanoに入れて…なんてめんどくさくてやってられない。iPod nanoを使っている人は、みんなライブラリデータは4GBとかしか持っていないのだろうか?

 てなことで、シャア専用 iPod nano

▼2006年10月12日

はずしたヘッドホンが落下しないヘッドホンホルダー:AVD-NECK01BE

 タイトル通りの商品なんだけど、エレコムダイレクトショップでアウトレット価格だったので、思わず注文してみた。なんか便利かもしれないし。

 定価1,200円の品が、なんと100円というアホ価格。このアホ価格に釣られて、色違い2本ずつ計4本注文してしまった私もアホだ。ちなみに400円の商品に送料が545円。なんだかなぁ…。

 100円という価格に思わず狂ってしまったが、考えてみればあんまり使い道ないかも(笑)

▼2006年09月16日

ラジあきさんのラジオを聞いてマターリ

 某所の某スレ(いわゆる巨大掲示板ではない)のラジあきさんがやっているネットラジオを聞いてマターリ中。iTunes使えば、AirMacExpress通してメインシステムで聴けるので結構快適。今日はヲタっぽくI've特集だそうです。スレッドをリロードすると、その度にリクエストとそれに応えるラジあきさんのやりとりがリアルタイムで見れておもしろい。開始時間適当、終了時間はラジあきさんが眠くなったら、でもこの手の放送は大体次の日の昼くらいまでやってたりする。

 こんな気分でいると、テクノロジーの発展も悪くないなと思いますね。

▼2006年09月11日

CM7Tiのピーコー品

 オーディオテクニカCM7Tiのコピーもん。メイド・イン・シナです。なんだかほしいなぁ。

▼2006年09月06日

おにいちゃんCD

 この年になってもリアル「おにいちゃん」呼ばれしてる私にとっては、妹への幻想というのは全く持って未知のジャンル。実際の妹なんてハナクソみたいなもんだよ、汚ねえったらありゃしない。

 その代わり、実はお姉さんへの幻想はちょっと持ってたりもする。優しくて綺麗なお姉さんが、ある夏の午後、うたた寝している私のところにそっとやってきて、その細くて綺麗な手を私のネマキの中に滑り込ませ…「えっ、おねえちゃん、だめだよそんな、きょうだいでそんなこと、あっ、そこは」…って、そんなことはどでもいよな。

 つことで、おにいちゃんCDだそうです。1おにいちゃん1円というリーズナブルさ!だそうです。私も一度は聴いてみたいもんだが、途中でCDたたき割るかもしれん。

▼2006年08月29日

西松屋のテーマソングが聴きたい

西松屋のCM曲が頭から離れなくて困っているのである。きちんとした音源でも存在すれば、集中的に聴きまくって飽きさせるという手もあるのだが、なんせ関東圏ではテレビCMを定期的に放送していないし、かといって、実際西松屋にでかけて、店内で飽きるほど聴くというわけにも行かない。

 そんな中見つけたのが、西松屋携帯サイト「ミミちゃんパーク」。ここのメルマガに登録すれば、着メロではあるが、あの西松屋のテーマソングがもらえるらしい。う~ん、このオレが着メロかぁ…。なんて一瞬悩んだが、とりあえず登録してみた。

 登録方法は至って簡単。まずリンク先アドレスに空メールを送り、そこから返信されてきたアンケートに答えるというモノ。自分の氏名などは登録しなくていいので気楽なモノだ。そしてそのアンケートメールなのだが、まずは郵便番号を入力、これは会社の住所の番号を入れた。それと次の質問、しつもん…。

あなたはどちらですか?
□ マタニティ(プレパ)
□ 育児ママ(ベビパ)

 ……なんか、ダメージ受けたなぁ。そうか、そうだよな、西松屋なんだから、子育てハッピー家族用のメルマガなんだよな。つまりおれみたいに、子供はおろか、結婚はおろか、彼女はおろか、女と手を握ったことすらないような加齢臭満載の中年には全く関係ない幸せで光溢れる住民達の為のメルマガなのね、はぁ、どうしよ…。

 と、一瞬このようなことが走馬燈のように頭の中を駆けめぐりましたが、とりあえず登録しちゃいました。そして無事「西松屋オリジナルソング着メロ」をゲット!これで毎週水曜日に、お得な育児情報満載のメルマガが送られてくるよ!トホホ…。

 さっそく携帯の着メロに設定してみました。♪「に~しま~つや」。

服地はミユキ

 ♪みゆき みゆき 服地はみゆき

 このエントリーって、ヤフブログでも建てた気がしますが、またしつこく建てマス。

 ということで、あの懐かしのCM映像と共に、こちらからどうぞ。

▼2006年08月27日

Bang & Olufsen A8 の

 低音が足りねーとかほざいてる奴等は、ただのズンドコ低音厨なのか?使い始めて一週間、この手の製品にしては充分すぎるくらい低音出てるぞこれ。ブーストされてる感じはしないから、それで低音が物足りないのだろうか?

 つことで、今のA8ミュージックは、なつかしの「斉藤由貴/MAY」。なんか胸キュンだね(笑)。そういえばこの歌には作曲者の谷山浩子バージョンもあるんだけど、同じ歌ながらあちらは聴いていると鬱になってくる感じ。まあ、それはそれでいい感じではあるんだけど。

▼2006年08月25日

iPodのリモコン

 下のエントリーを書いていたら思い出して腹が立ってきた(笑)。そうそう、そうなのよ、奥さん。ちょっと聞いてよ~と、勝手にグチを語りますよ。

 以前から使っていたアップル純正M9128G/A-iPod用リモコンなんだけど、あまり使ってないクセになんとなく端子の付け根が怪しい感じになってきた。たまに曲げたりすると音がとぎれます。しばらくはiPodでリモコンを使ってなかった私だけど、最近またリモコン派に復活しつつあるので、いっちょ新しいリモコンでも新調するかと、るんるん気分(死語)で、ヨドバシカメラに出かけてみました。というか、ほとんど毎日のようにヨドには出かけてる私だけどさ。

 とりあえず買おうと思っていた製品が、サン電子より発売されているコレ。なんたって純正より安いし機能も多い。特にアルバムスキップができるのが便利そう~。期待を胸にいざ売り場で実物を手にとってみると、
 「………」
 という感じ。いや、なんちゅーか、実物を見てみたら、Web上の写真からは想像できないくらいの安っぽい概観にすっかり萎えてしまった。それと、本体の厚みも結構あって、衣類などにクリップで装着するとあちこちに引っ掛けそう。更に本体側のリモコンポート接続部が妙にでかくて、それも萎えポイント。すっかり意気消沈。今年からチョイワルを目指している私にとっては到底許容できるデザインではありません。
 かといって純正リモコン以外に代替品があるわけでもなく、でもMIYAVIXの互換リモコンは安いだけなので買う気になれず、「あ~あ、なんか他にかっこいいリモコン売ってねーかな」なんて思って見つけたのが Apple iPod Radio Remote。そうそう、すっかり忘れていたよ。この純正のかっこよさ。値段は高いけどFMチューナーついてるし、こりゃいいかなと。確か昔この製品についての紹介文を読んだときには、iPod-4Gにも対応…って書いてあったしね。そのときはもう面倒くさくて深く考えずに買っちゃいました。iPodでラジオかぁ…あんまり使いそうもないけど、あればあったでいいよな、なんて考えながら。

 んで、この話のオチですが、FMチューナーは使えませんでした。この製品の正式対応機種はiPod-5GとiPod-nanoのみ。4Gってあったじゃんと思って調べたら、nanoの4GBの事でした。紛らわしーっちゅーの。

 でもまあ、iPod-4Gで使っても、普通のリモコンとしては問題なく使えるのでこれはこれで良しとしましょう。スタイルは問題なくかっこいいしね。アマゾンのレビューだと音質の低下が云々…と書かれていますが、気になるもんじゃないすよハッキリ言って。大体あそこに書いてる連中はツウっぽく「音質が低下する」って言ってみたいだけちゃうかと。もちろん部屋でAKG使って視聴すれば「ああ、音は変わったね」と感じますが、この製品の使用形態を考えればそんな問題なんて全然ない。いつだって違いの分かる男がエライと思ってるのは大間違いだよっと。

 とまあこんな感じ。FMチューナーが使えないのが悔しいけど、それなりに満足はしちゃってます。結局愚痴じゃなくなっちゃったな(笑)


九印 Eater-mobile tail

 数日前ネットサーフィン(死語)していたら偶然見つけて、衝動的に九印のEater-mobile tailをこちらの店で注文してしまった。昔からこのシリーズのケースは欲しかったんだけど、以前ツレにこれ買って持ち歩いていいか?と相談したら猛反対された経験があるので、その時は買えなかった。でも、しっぽ付きの新製品を見てしまったら、もうこの愛くるしさは我慢できん!思わずポチっとな…しちゃいました。

 実際に手にしてみると、素材はなんちゅーか柔道着の感覚に近い。特にしっぽの部分がね。Webで写真を見ていた限りでは、なんとなくフリースっぽい素材感かなと思っていたので、これはこれでしっかりした趣があり好ましい。黒い目の部分は内向けのボタンになっており、内側にキーなどの小物を固定するホックが付いている。内側の感触はふわふわもこもこなフリースっぽい素材で、iPodなどを優しく守ってくれそうだが、先の小物固定フックのボタンが露出しているので、ここの金属部分が触れて傷が付く可能性アリ。サイズ的にはiPod4G60GBを収納するには充分。イヤホンも一緒にはいるが、リモコンとイヤホン、それと何小物を一つ二つ…と考え始めると容量が足りない。用途的にはiPodが全然余裕で入りますよ…といった感触だろうか。

 しっぽの部分だが、柔道着の帯っぽい手触り。Webサイトには結んでカバンにぶら下げるといった使用例が出ているが、私はこの部分を革のベルトに巻き付けて使っている。カラビナとかプラ製のバックルを腰に付けるのは大嫌いな私だが、このひもはなかなかいい感じ。
 届いてからここ数日間はいつもイーター君と一緒でゴキゲン(笑)。しっぽの付け根にiPodのリモコンを挟んで、B&O A8と一緒にお出かけしてます。歩いていると出しっぱなしのシャツからチラッと見える目玉がかわいい?

▼2006年08月20日

B&O A8

060820-01.jpg 初めに断っておくが、これは衝動買いではない。実はここ2~3ヶ月、開放型のヘッドフォン、もしくはイヤホンが欲しいと思っていて、色々と物色していた。用途としては、部屋で深夜にリスニングをするとき。それと、キャンプとかそういった野外でのんびりと音楽を聴くとき。あと通勤途中かな。これは、今では昔みたいに通勤中地下鉄の騒音下に晒されることもないので、密閉型イヤホンを使用する必然性が低下したこと。それと、やっぱり密閉型のヘッドフォンやイヤホンって、長時間音楽を聴いていると、やや聴き疲れするんだよね。開放型の何となくお気楽な感覚で音楽を長時間聴いていたいな…というのが今回の趣旨。
 一応本命としてAKGの新型ヘッドフォンを考えていたのだが、冷静に考えると高価だし通勤中に使えないし、やはりヘッドフォンよりはイヤホンかなと思い始め、標的を開放型のイヤホンに軌道修正することにした。そしてまずは店頭で無差別に色々と試してみた結果、この手の奴は大体音が価格に比例するんだなと、当たり前のことに改めて気がつき、ATH-CM7とか、amadana-PE-117とか、SONYのMDR-EX90SLとか。あとオーディオテクニカの耳かけ式も色々聴いてみたが、こちらは全滅。なんでこんなもんが絶賛されてるのか理解に苦しむ。他、安いのを含め色々聞いてみたんだけど、この前iPodを修理に行ったときアップルストアで聴いたBang & Olufsen A8が、やはりというかなんというか、圧倒的にいい音で、私としてはこの製品は避けているつもりだったのだが、結局これを買うことにした。ただ、その場では買わずに、一応その後日に未練たらしく他のイヤホンをもう一度店頭で聴き直したりしてたんだけどね。つことで昨日の土曜日、秋葉原のヤマギワで購入。お値段はどこで買っても一緒だけど\14,700円。一昔前ならイヤホンでこの値段は随分高いと感じたモノだが、最近はそうでもない感じ。

 A8の音については、色々なところで語り尽くされているけど、同じように私も語ってみると、特に突出した部分があるわけでもないんだよね。低音だって高音だってもっと伸びている開放型イヤホンは沢山ある。ではこのイヤホンが他社製品より優れている点はどこかというと、高度にバランスされた自然な音作りだろう。なんか、いつまでも音楽を聴いていたいなと思わせる、上品な音の良さが特徴かな。それと開放型の割には周囲への音漏れが少なめというのもポイント。つか一応密閉型であるSONYのMDR-EX90SLなんかは、密閉型とは言えないほど外の音が聞こえるのと同時に、周囲への音漏れも激しい。これを密閉型イヤホンとして売るのはどうなのかなと思う。音も相変わらずのソニートーンで、高音質なのは分かるけど、これで音楽聴いてても楽しくはないよな…という感じだし。ま、音の好みについては人それぞれだけど。…って、話がズレた。
 最近、密閉型カナルイヤホンについては、色々と高音質で高級な製品がリリースされてきているけど、開放型のイヤフォンについては、なかなか高級品…といえるモノの存在が少ない。このA8だって、もう発売されて4~5年は経過してるしね。そろそろこっちの世界でも、従来のイヤホンの常識を覆す面白い製品が出てこないものかな。

 そうそう、このイヤフォンの装着感に関してだけど、この点に関しては、不満とまではいかなくても、世間で言われているほど良好だとも思わなかった。まずユニット自体がちょっと大きめなので、私の耳には微妙にフィットしないし、アルミ製のボディのあちこちで耳を固定するやり方は、慣れないと耳に触れている部分が痛くなったりする。私も昨日から使い始めているけど、使い始めは耳が痛くて仕方なかった。「失敗だったかな?」と思ったくらい。ただ、1日経った今では結構慣れてきて気にならなくなりつつはあるけど…。
 それともう一つの問題は、このスカしていやがると感じる位の格好良さかな。いや、私がA8を敬遠していた訳は、この部分なんだよね。かっこいいんだけど、逆にその格好良さがなんか浮いてしまっていて、逆にヲタっぽくてダサイかなと。格好いい外人さんとかが装着してる分には似合ってるんだけど、ブサメンダサオ君の私には、ちょっとこっぱずかしくてやや気後れする上に、なんか余計ヲタっぽい感じがして恥ずかしい。

ひゅーじょん

 私の場合、カシオペア派じゃなくて、SQUARE派なんだよね。どうでもいいけど“T-SQUARE”って言い方、いまだに馴染めない。

▼2006年08月17日

ハードオフでLP12

 この前埼玉県大宮市のハードオフで、LINN LP12が売られていたのだが、肝心のキャビネットが新藤ラボラトリー製のものに交換改造されていた。お値段は84,000円。

 だれがそんなもん買うのか?

▼2006年08月09日

道頓堀V大夫に感動

 米バンド 道頓堀Vダイブに感動

 シム・レッドモンド・バンド/HANSHIN TIGERSだそう。どんなバンドなのか全く知らないのだが、歌は聴いてみたい気がする。

▼2006年08月08日

iPodがゲロりやがった

 iPodがゲロりやがった。まったくもってクソだぜファッキン!

 ま、かろうじて今月の24日までが保証期間だったんで、こんなふざけたコメント書いてる余裕もあるんだけどよファッキン!(笑)

▼2006年07月10日

恋のささやきは2回までよ

 ♪ショコラアラフォーリ!

 つことで、ここの所有線でヘビーローテーションになってるこの曲だけど、いかん、だんだん洗脳されかかってきた。とりあえずなんの歌か調べてみたら「シュガシュガルーン」というアニメの主題歌だったらしい。曲は「野本かりあ」って人と小西かよ。まずいな、帰りにCD屋に寄るかどうか。多分CD買ったら一週間もしないうちに飽きるのは確実な気もするのだが…。

シュガシュガルーンOP・EDテーマ ショコラに夢中/野本かりあ 安野モヨコ 小西康陽

▼2006年07月09日

冷凍みかん4個入り

 買った訳じゃないんだけど、友人から面白い曲だといわれてほにゃららしてもらいました。確かに面白い!もうこの週末はこの曲ばっかり繰り返しで聞いてます。100回位は聴いたかも(笑)

 ♪冷凍みか~ん、冷凍みか~ん、冷凍みか~ん、四個入り。

冷凍みかん/GTP 大倉沙斗子 友森昭一

▼2006年06月15日

世界止めて...

 先月かその前かに竹井詩織里についてのエントリーを書いたんだけど、その時はなかなかいい歌手だな、と思って気に入っていたんだよね。ただ、最近有線でしつこいくらいかかりまくっている「世界止めて」という彼女の歌は、圧倒的にクソ。プロデューサーもこんなクソ歌よく歌わせるもんだ。

 聞けば、この歌って「名探偵コナン」のエンディングテーマだったんだってね。つことは、世の中の大多数の人は、彼女の歌の実力をこの程度のものと誤解していることになる。ちょっとかわいそうな気がするが、これも消費活動の一環なのだろうから、これはそういうプロモーションを選んだアーティスト側に責任があるわな。数年後には消えていなくなってたりしなければいいが…。

second tune ~世界 止めて~/竹井詩織里 小林哲 アマオトラァラ

▼2006年06月01日

Kenny Drew Trio/Live at the Keystone Korner Tokyo

060601-02.jpg 昨日の帰り道、iPodからこのアルバムに収録されている「キャラバン」が流れてきた。iPodで音楽を聴いていて困ることは、こうやって人の心に不意打ちを食らわす点だろう。困るよね、本当に…。駅で思わず立ち止まってしまったじゃないか。

 このCDは、かつて原宿にオープンしたジャズのためのライブハウス、キーストンコーナートーキョーで収録されたもの。本アルバムが発売されてから数年間、彼等は定期的にここでライブをやっていたようで、当時このライブアルバムを聴いて感動した私は、会社の手下を無理矢理連れていき(ペアじゃないと席取れなかったんだよね。平日だから友人は誘いにくいし)、最前列でこの演奏を聴いた。もう手を伸ばせばピアノどころかピアノの鍵盤に触れそうな距離で聴いた「キャラバン」は、もうあれほどライブで心打たれた演奏は後先にない!という位痺れまくった。

 私にとってのジャズピアノの楽しみとは、あの絶妙な寸止め感を味わうことにつきる。その点でキャラバンのドラムソロからピアノ演奏へダイナミックに変わるところは、CDを聴いていると、もう足を閉じて体くねくねさせたくなるくらいの気持ちよさ。それがライブだと「涙」になるとは私自身驚いた。普段は特にライブ主義でない私だが、やはり当然ながらライブにはライブでしか味わえない感動というのはあるものだ。

 ちなみに、私は超絶テクニックで有名な「チック・コリア」や「ビル・エヴァンス」系ピアニストの演奏にはイマイチのれない。これらのアーティストは、確かに演奏はうまいのだが、ケニー・ドリューキース・ジャレットのようなタメや寸止め感を感じられないから。ま、この点については人それぞれ色々な感じ方があるから、何とも言えませんが。

 ちなみに、エントリータイトルのアルバムは現在廃盤。もっとも廃盤とはいっても、プレミアが付いているわけでもないので、中古CD屋を何軒か漁れば出てくると思う。値段にもよるけど、ジャズに興味がある方は是非買っておくことをお勧めする。

Simeon Ten Holt/Complete Multiple Piano Works

060601-01.jpg 昨日、シメオン・テン・ホルトのコンプリート・マルチプル・ピアノ・ワークスが届いた。数日前にも書いたが、CD11枚組で5,000円位。なんて安いんでしょう。早速itunesにエンコ中…。

 なんだけど、CDDBに、このCDの情報がまだないや。自分でトラック名入れないとな、めんどくさい。

▼2006年05月28日

MDR-CD900STのプラグをミニピン仕様にする

060528-01.jpg このSONY MDRーCD900STとは、ソニーが誇る業務用ヘッドフォンで、日本の録音スタジオのほとんどにこのヘッドフォンが用意されているとか。一説によると歌手の山下達郎がこのヘッドフォンの熱狂的ファンで、事ある度に回りの人間やラジオで本製品の素晴らしさを語っているという。当然彼もモニターで愛用しているとのこと。

 そんな事もあり、このヘッドフォンは音楽ファンの間で人気が高く、iPodなどの携帯オーディオ機器に繋いで愛用している人も多いみたい。まあ値段もそんなにバカ高じゃないしね。それと本製品は“業務用”ということもあり、以前は限られたショップでしか買えなかったのだが、最近はヨドバシなどの量販店でも普通に売っているようで、手に入れやすくなったというのも、人気がある原因の1つだろう。
 ただ、問題もあって、このヘッドフォン、まずは業務用ということで保証が無い。つまり買った翌日に壊れても有償修理となる。それともう一つの大問題点は、プラグが標準3.5φのため、iPodなどの携帯オーディオ機器で使うときは変換アダプタを嚼まさないといけないということ。この変換アダプタが、結構大柄で邪魔なんだよ。

 つことで、このヘッドフォンを買った人は、変換アダプタで我慢するか、ミニピン2.5φプラグに付け替えて売ってくれるお店に行って購入するか、それとも自分でプラグを付け替えるかの選択を迫られることになる。まあ、私とかのオーマニ連中なら、プラグの付け替えなんて朝飯前だけど、作業にはハンダごても使うし、ちょっと敷居が高い作業であることには変わりない。それと、コレは私の回りだけなのかもしれないけど、何故か女性の間でこのヘッドフォンが好きな人が多いみたいで、となると、プラグの付け替え作業は彼氏とか、友人の男の子(オヤジ)に頼むこととなる。つことで、このヘッドフォンのプラグ付け替えは二個目だな。

 まあ、作業自体は特に語ることもない。ハンダこてを暖める時間を含めても10分位で終わる。そしてプラグを付け替えた状態が上の写真。
 この手のプラグ付け替えを自分でやる人は、無条件で高級っぽい金属筐体のミニプラグを選ぶけど、携帯オーディオ機器側に与えるダメージと、使い勝手などを考えると、私はこのプラ製のパーツがベストだと思う。実際このヘッドフォンに金属プラグを付けてiPodで聴いていた人がいたが、iPodの場合は特にプラグ端子自体が華奢なこともあり、力がかかった場合、プラグが変に頑丈で本体側が壊れるより、プラグ側が壊れてくれるようなパーツの方がいいともう。それに金属プラグだとにiPod背面の鏡面パーツとプラグ自体が導通してしまい、まれに変なノイズが出ることがあったりもするしね(もっとも、こういう場合は大体工作ミス)。どんなときでも高そうなパーツ使えばいいってもんじゃないのよ、こういうもんはさ。

 んで、肝心の音なんだけど、正直私はこのSONYトーンの音は馴染めない。この価格帯で抜群の高解像度っぷりというのは理解できても、私にとっては音楽を楽しめるような音じゃない。もっとも私は、昔はこの兜型ヘッドフォンを使っていたし、現在はAKG派なので、元々私の好みはソニーの求める音の方向が全然違うんだけどね。

 でも、女の人がこういうプロっぽいヘッドフォンかけながら街を歩いていると、ちょっと格好いいな…とは思う。

Simeon Ten Holt の新作!

 私的には、この「シメオン・テン・ホルト」爺の作曲した「HORIZON」は、もう神が人類に与えたもうたスーパーミュージックだと思っている。聴いてると眠くなるけどさ(笑)

 つことで、HMVは私に断りもなくこんなボックスCDを販売していやがった。タワーで注文するよりちょっと安いじゃねえか。ついさっきタワーで注文しちまったよ!

 内容的には、以前買った11枚ボックスと大分かぶるんだけど、演奏者も違うみたいだし、以前のボックスには含まれていない曲もあるし、なんつったって11枚組で5,000円切ってるんだから、みんな悩んでないで買えよ!ホントに(笑)
 私が昔海外に「HORIZON」注文したときは、CD2枚組送料抜きで7,000円位したんだからよ。そう考えるとタダみたいな値段だぜ。

 これで、彼のピアノ全集は二つもリリースされたことになる。前世紀には必死でネット検索しまくって、外国の訳の分からんサイトからチビチビと注文していて、一度ーオーダー間違えちゃって同じCDが11枚届いちゃったりと(あの頃はサイトの常連の皆さんにご購入いただきまして助かりました。ありがとうございます)そんな苦労が嘘のようだ。次はピアノ以外の曲を集めた全集も発売して欲しいな~。

▼2006年05月26日

Glenn Sweeney died

 マジかいな。知らない間に「グレン・スィーニー」がお亡くなりになられていやがった

 中途半端に解散と再結成を繰り返していたThird Ear Bandだけど、ついに新作を聞く望みはゼロになったということかぁ。今晩は例のズンドコミュージックを聴いて、彼の冥福を祈るか。

▼2006年05月15日

ホネホネロック/子門真人

 うお!今有線で、子門真人のホネホネロックがかかってる。しびれるぜ!

 ホ~ネホネロック!
 ホ~ネホネロック!
 ホネホネ~
 ロック!

Swing Out Sister/waiting game

 柄にもなく、この日辺りからiPodでSwing Out Sisterヘビーローテーションになってます。なんかすっかりツボにはまってしまって、気分上々↑↑mihimaruGTって感じッス。

 んで気がついたこと、私にとってのSwing Out Sisterはwaiting gameに原点があったんだと。この曲、最近はもう何度も聞きまくりッスよ。他の曲もiTMSでシゲってばかりだし。

 いかんなぁ、私ともあろう者が、こんなお洒落な曲ばかり聴いていては…。家に帰ったら、さくらとねここのナイチチ放送局でも聴き直すか(笑)

Kaleidoscope World/Swing Out Sister

▼2006年05月07日

Swing Out Sister/Breakout

 土岐麻子がカバーしている「ブレイクアウト」を聴いてきたら、オリジナル「スイングアウトシスター」の「ブレイクアウト」が聴きたくなる。一応彼等のアルバムはアナログレコードで持っているのだが、アナログからiPodに入れるのが面倒なので、先日アキバに行ったついでにCD屋さんを回ってみることに。

 しかしびっくりしたのは、当時あれほど売れたスタンダード曲だと思っていたのに、アキバ中のCD屋を探しても、彼等のデビューアルバム「It's Better to Travel 」が売っていなかったこと。仕方ないので、中古ソフトでお馴染みのリバティでベスト盤ようやく探し出して買ってきました。

 家に帰ってiTunesで読み込ませると、CDDBで取得してきた曲目とライナーの曲目が違う。よく調べたら、私の買ったベスト盤は輸入盤なので、国内版のトラックと違うんだよね。ま、どっちでもいいけどさ。

 今回私が買おうと思っていたCDは、稀少盤でもレア盤でもなんでもない、それこそブックオフやハードオフに行けば100円で投げ売りされてそうなアルバムなんだけど、こんなモノでも供給が止まってしまっているんだという日本の音楽シーンがとてもアホらしく思えた。
 もっとも、考えてみれば効率化のために無理矢理ブームを演出して単一の商品を大量に掃こうとする広告代理店連中の思惑通りに動いてるだけなのが日本の音楽マニア…と自称している連中のレベルなんだろうけどね。

 あ、ちなみに私は音楽マニアじゃないッス。まともに聴きもしないレア盤やブート盤を収集して値をつり上げ、素人さんがヤフオクに出品するモノにイチャモンを付けたり邪魔をしたりして、その割にはライブでの違法録音など平然とやりまくり、そしてその音源に群がるファンクラブ連中の人間関係上下関係など、その手のクズマニア共の話はかつて色々聞かせていただきました。ああいう連中とは人として近づきたくないなと思います…って、話変わっちゃったな(笑)

 話変わったついでにもう一つ言っておくと、この前友人と話したんだけど、今の音楽ファンは非常に不幸だなと思う。何故なら、自分がちょっと気に入ったアーティストを見つけても、CDなどの音源をさかのぼることが出来ないから。よほどの大物アーティスト以外は、ほんの2~3年まえのアルバムが廃盤になりヤフオクでバカみたいなプレミアが付いているといった状況ばかりだしね。シングル盤なんて殆どの商品は実質初回限定生産みたいなモノだよ。
 ちょっと前までは、こういった状況を作り出すレコード会社やアーティストの不甲斐なさを嘆いていた私だけど、最近ではこういった状況を作り出した最大の責任は、当然ながら私達ユーザーにあるんだろうなと思い直してます。
 昔から私が音楽を語るときによく言っている言葉で「世の中に音楽好きは非常に少数しかいないけど、消費者は国民のほとんどだ」というのがあるんだけど、当然ながらレコード会社やアーティストの人達は、音楽好きに向けて商売してるわけじゃないんだよね。

 つことで、話の脱線もこの程度にしておいて、久しぶりに聴く「ブレイクアウト」は、なんだかとても懐かしくて新鮮な気がして良かったな。80年代の洋楽は本当に輝いていたよね。

▼2006年04月27日

未来のエネルギー/サイドプロテア

060427-01.jpg アキバ系音楽というのでしょうか、それともテクノ?、昔キャンディーポップスなんていうジャンルの音楽があったりしましたが、本アルバムは“キャンディーテクノ"とでもいうのか、まあジャンルはどうでもいいです。「オサレを目指していたらオサルになってしまった」アルバムだそうです。しばらく前の週末にあきばお~で購入。

 テクノほどスカしてなくて、ポップスほど平凡でもない、そんな微妙な位置にある楽しいアルバム。久しぶりにIiPodではなく、CDPで聴いています。このアルバムはインディーズ…というか、同人モノなので、初回プレス分が掃けたら終わりじゃないのかな。興味のある方はお早めにどうぞ。現在はあきばお~の店舗と通販で買えるみたいです。

▼2006年04月17日

ShureE5とEtymotic Research ER-6i

060417-02.jpg 実は高級イヤフォンを3つ持っている。うち1つのSHURE E2Cは断線の問題で使っていないが、他にSHURE E5CEtymotic Research ER-6Iを、普段から二つ持参して、気分によって使い分けている。
 もちろん、クオリティ的には断然E5cの方が上なのだが、ER-6iの方は、高域の独特の艶がまた味わい深くて手放せない。特に購入時から一月くらい使ってから大分馴染んできて、よく言われる「低域不足」も解消されてきたみたいだ。
 また、E5cの方は、圧倒的なダイナミックレンジと、イヤフォンで音楽を聴いていることを感じさせない音場の広さで、こちらも手放せない。しばらく前に、右チャンネルの音が急に小さくなるといった症状が出たのだが、その症状も一度きりで自然治癒。今考えると、細かいゴミがユニットに付着していたとか、そんな原因だったのかな?むしろ、購入して2年を過ぎたここ最近、一度エージングで大分改善された音が、また新たにステップアップしたようで、癖っぽさが無くなり、音に迫力と艶が出てきた。これは実に嬉しい。毎日の長い通勤時間中にiPodで音楽を聴くのが楽しみになっている。

 以前どこかで「色々なイヤフォンを交換して楽しむことは、昔アナログプレヤーのカートリッジを気分次第で交換して楽しむスタイルに似ている」なんて文章を読んだが、確かにそうかもしれない。特に、シュアとエモスティックリサーチは、音の傾向が全然違うので使い分けて楽しむのに丁度いい。

▼2006年04月13日

ソフトロック・ドライヴィン/空と海とわたし

060413-01.jpg 申し訳ないけど、これは名盤だと思う。よくもまあ、こんなにクールでグルービーな曲ばかりを集めたもんだ。初めてタワーレコードの渋谷店で試聴したときはびっくらこいた。丁度その時は持ち合わせがなかったので買わなかったのだが、今日アキハのタワーレコードで無事回収してきました。

 25曲74分たっぷり入って¥2,500円というのはお得だと思うよ。本当にこのCD聴いていると、どこか遠くにドライブに出かけたくなるね。それか、腰を引きながら指を鳴らして、「グルービーイェ~」と、オースティンパワーズのマネをしたくなったり(笑)

ソフトロック・ドライヴィン ビクター編 ~空と海とわたし/オムニバス 岡田可愛 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

▼2006年04月12日

松本英子とZuTTOと明日に続く空

060412-01.jpg 松本英子と篠原ともえのユニットで「ZuTTO」というのがある。CDとしてはシングルを一枚リリースしただけだったのだが、その価格が、当時「音楽業界に価格破壊をもたらす」「子供にも気軽に買える値段」ということで、大手メジャーレーベルとしては当時最安値(?)の¥300円に設定されていた。ただ、さすがにその値段で一般CD店に流通させるのは無理があったのか、あまり店頭では見かけることもなく、多くはネット通販や無料コンサートイベントなをど中心に販売されていたみたいだ。そしてその価格破壊の勢いはすぐに止まり、2004年発売のCDなのに既に廃盤。これじゃ実質初回限定品みたいなモノ。相変わらず音楽業界というのは客ナメてんのかと思う。

 私は以前このCDを借りて聴いていたことがあったのだが、返して大分経ってからまた聴きたくなってネットで検索してみたら、廃盤扱いなので何処にも売っていないし、試しにヤフオクを検索したら、落札価格が¥2,000~¥3,000円とバカみたいな状況になっており、当然手は出せない。こりゃ、また暇なときに無料コンサートイベントにでも出かけて、現地で買ってくるしかないかな?なんて思っていたら、知らない間になんと、当の松本英子を差し置いて、iTMSでZuTTOの楽曲が提供されていたみたいだ。しかも新曲まで。さっそくシゲりましたよ。お値段が実際のCD販売価格と同じなのは、まあ仕方ないでしょう(笑)

 つことで、彼女たちのCDが手に入らないとお嘆きの方や、仕方ないのでヤフオクで高額落札しようとしている方は、是非こちらで…というお話でした。一応アフリエイト貼っときますが、新品でなく中古で、定価の倍以上払わないと買えないみたいなので、お勧めはしません。

 ちなみに、松本英子個人の楽曲は、iTMSには提供されず、Mora扱いになってますね。コレは彼女にとって、とても不幸なことだと思います。

明日に続く空/ZuTTO Tomoe Shinohara Eiko Matsumoto

▼2006年04月11日

こんのひとみ/くまのこうちょうせんせい

 しばらく前に、NHKのみんなの歌で放送されていた「ゆめをかなえよう」という歌を聴いて、なかなか感動したので買ってみた。
 このCDは、同名の絵本「くまのこうちょうせんせい」のサウンドトラック(?)という形式になっていて、歌だけでなく朗読部分のBGMなども収録されており、ライナーには台本も付属、そのまま幼稚園などの劇で使える構成になっている。まあ、それらの部分については正直あまり興味がないのだが、改めて聴いてみると「ゆめをかなえよう」というのは、いい歌だった。

 このCDは「株式会社オーマガトキ」という、ちょっと聞いたことがない会社から発売されており、アマゾンでは取り扱っているようだが、店頭では新星堂を中心とした販売となっている模様。私は立川の新星堂で買ったが、その前に都内のタワーレコードやHMVで探してみた時は売っていなかった。

 この記事を書くため、ちょっとアマゾンを検索していたら、この人、過去に「銀河英雄伝説」の主題歌も歌ってたんだね。なんかイメージ違う(笑)

くまのこうちょうせんせい/こんのひとみ 大瀬敏昭 吉川正夫

▼2006年04月10日

iPodにエンコード

 なんだか、ここの所の休日は、iPod用に音楽をエンコしまくってるだけで、終わっている気がします。今週末も、本当はここのブログのタイトル部分を大がかりに修正する予定だったんだけど、結局何もせず(笑)。まあ、休日なんてこんなもんかな。
 一応、iPodのアフリエイトでも貼っておきます。

▼2006年04月09日

もしも違う星に移り住んでもアキバに買い物しにくるよ

060409-02.jpg こんな音楽までiTMSで売るようになったんだね。このCDは、確か今年の冬のコミケが初版の同人音楽CD。ただ、同人といっても結構細かく作り込まれていて、なかなか面白い。

 最近休日のアキバに行くと、色々なバンドがホコテンで歌っていて、いかにもそれっぽいという方々から、ちょっと場違いでは?という傾向の歌を歌っている人もいて、なかなかカオス状態になってきた。そろそろ“アキバ系"というジャンルで、誰かがスマッシュヒットを出してもいい感じになってきたね。

 iTunesをインストールしている人は上のリンクを押せば、そのまま試聴できます。iTunesをインストールしてない人は「MOSAIC.WAV」で検索してみてください。

最近のオーディオ環境

060409-01.jpg 手元のLet’sNoteから、親機のThinkpadのiTunesにアクセスして、そこから例のAIrMacExpressを経由して光デジタル出力、それをAUDIO ALCHEMYのDAC-in-The-Boxでデジアナ変換してLinnMajikに入力、その後EXL-1へという流れ。

 コレを先進的というのか、堕落というのか判らないが、少なくとも最近全く聞いていなかった音楽を聴く習慣が戻りつつあるのは事実。

▼2006年04月08日

mF247

 今日のニュースでやっていたけど、mF247というサイトが恐竜のしっぽだそうだ…。

 ニュース見てないとなんの事やら解らないと思うけど(笑)、そんなことはどうでも良くて、要はこのサイト、まだレコードデビューしてない人や、とにかくみんなに自分の音楽を聴いてもらいたいという人の音楽データを集めてあるサイト。実際に登録されている曲のほとんどは無料で聞ける上に、ダウンロードまでできる。だから、ローカルに保存してiTunesやiPodで聞くことも可能。惜しむらくは、データがmp3でビットレートが128kbpsだということか。オーディオ的観点からすると、やや音が悪い。

 でも、そんなこともどうでも良くて、要は色々な種類の音楽が無料で沢山聴けるということだ。つまり、昔私が友人と都内のライブハウス巡りをしていた頃の音楽青田買いみたいな楽しみが、ネットを通じて自宅でできるということ。それに、実際ダウンロード数がトップ級のアーティストは、曲の完成度も高くて、純粋にいい曲だぁ~と感動も出来る。

 つことで、皆さんにもお勧めですよ。

▼2006年04月05日

竹井詩織里/My Favorite Things

060404-01.jpg iTMSでシゲってしまった(笑)。全然聞いたこと無い人なんだけど、ストア内を色々試聴しまくっていたら見つけた歌手。ライトにボサノバチックなアレンジがいいね。

 iTunesをインストールしている人は、こちらをクリックすると試聴ページに飛びます。

My Favorite Things/竹井詩織里 Azuki Nana Satoru Kobayashi

▼2006年04月03日

OtterBox for iPod

060403-02.jpg なんか、iPodネタばかりで申し訳ないが、防水ケースや特殊堅牢ケースで有名なアメリカOtterBox社が発売していた、「OtterBox for iPod 4G」が、アキバで2,100円のプライスを付けられて在庫処分されていたので、棚から救出してきた()。実は以前からiPod用防水ケースにはちょっと興味があって、特に長湯の私にとって、お風呂場で音楽が聴ければいいのになぁ…なんて思ってはいたんだよね。だもんで丁度良かった。

 早速お風呂場iPodに挑戦。本体は完全防水(パッケージには“Water Proof to 1m”と書いてある)。よく見るとイヤフォン端子からも水の進入をシャットアウトする構造になっている。もっとも、水は進入しなくても、濡れるとイヤフォン信号のショート位はしそうだが、これはイヤフォン出力電圧のショート程度じゃ本体にとって問題ないという判断なのか?私はチキン野郎なので、さすがに湯船に沈めて実験する勇気はなかった。

 使用したイヤフォンは、アップル純正のモノ、何故かこのイヤフォンが家には4~5個溢れていて、正直1つくらいぶっ壊れてもなんの問題もないのでテストに使用してみた。ちなみに世間では音が悪いと評判の純正イヤフォンだけど、そりゃ外出先の地下鉄の中や喧噪の中で聴く分には音悪いよ。だって外のノイズが筒抜けだしね。でも、静かな場所で冷静に聞いてみると、この手の製品に付属しているイヤフォンとしては、かなり高音質のモノだと思うんだけどね。個人的な話題で申し訳ないが、普段980円もしない付属イヤフォン程度のモノでMD聴いている女の子が、初めてiPod買ったときに「iPodのイヤフォンって音が悪いって聞いたんですけど、何か音がいいイヤフォンってないですか?」とか聴いてくるんだもんね。あんたが元から使ってたイヤフォンの方がよっぽど糞だっちゅーの。みんなネット上のアンチ共に振り回されすぎですよ。
 話が大幅にずれました。とにかくこのイヤフォンを使ってお風呂場iPodに挑戦。ちなみに、初期のiPodに付属していたイヤフォンと、今のiPodに付属しているイヤフォンって、音が大分違うんだよな。こういうカタログデータにアピールできない部分を地道に改良しているところにアップルの良心を感じてしまう…って、また話がずれた()。

 とにかく使ってみた結果だけど、湯船につかりながら音楽を聴くというのはなかなかの極楽気分。ただ、入浴後30分を過ぎた辺りから、イヤフォンのユニットに水滴がつき始めたのか、高域の減衰が始まった。この傾向はそのまま徐々に続き、1時間後くらいには、安物のノートPC内蔵スピーカーみたいな音になってしまった。仕方ないのでここでお風呂場iPodは終了。おつかれさまでした。ちなみ今回つかったイヤフォンですが、乾いたら元の音に戻っていました。とはいっても、こういったことを繰り返していれば、早々にぶっ壊れるでしょう。私としては別に一つや二つ壊れてもいいんだけどね。

 巷では、防水・防滴仕様のイヤフォン、もしくはヘッドフォンというのもあるみたいだけど、現状では正直そこまでする必要もないと思います。家にある在庫分のイヤフォンが全て壊れたら、おとなしく980円、もしくはダイソーの100円イヤフォンでも買ってきて楽しむつもりです(笑)

▼2006年04月02日

アースを落としたAirMacExpress

060402-01.jpg コレはもう、ジャンルとしてはオーディオにはいるね。ということで、この前高いなぁ~などと思いながら、AirMacExpress用の同梱の光ケーブル目的で買ったAirMac Express Stereo Connection Kit with Monster Cablesだが、セットに同梱されている電源ケーブルをよく見ると電源プラグ側にアース線が付いている。単なるダミーかな?と思って、テスターで導通をチェックしようとしたら、本体差し込み口のへこんだ部分に謎の金属パーツが見えた。そこの部分とアース線にテスターを当ててみると、きちんと導通している。iBookとiPod用の電源アダプタには、こんなところに金属が露出している部分はないのだが…と思ってAirMacExpressの電源ソケットを外すと、位置決めのポッチ部分が金属になっているぞ。変だなと思って、ここの部分と本体にあるUSB端子のグランド部分にテスターを当ててみると、きちんと導通している!つまり、AirMacExpressは筐体がグランドにつなげられる構造になっているのだ!
 こうなったら話は早い。早速延長電源ケーブルの先端を切断し、余っていた(こんなモノが余っているのが我ながらなんだかなぁ~と思うが)ホスピタルグレードの電源コネクタを装着。当然アースラインもきちんと接続させて筐体をグランドに落とす構造にした。そして出来たケーブルが二枚目の写真。

060402-02.jpg 工作終了後早速音出し。肝心の音質なのだが、一瞬「低域が痩せた?」と思ったのだが、それは初めに聴いた音楽の前奏によるもので、実際のところは全くの杞憂。音のレンジは明らかに上下に伸びて、以前感じていたなんとなく音の上下が詰まったような雰囲気が大分改善されている。結果は大満足。
 ということで例のケーブルセット。最初は随分割高だなと思っていたが、AirMacExpressユーザーでコンセントからアースを落とせる環境にある人は、工作用にこの電源ケーブルを手に入れるためだけに買ってもいいと思う。大体高い高いといっても、オーディオ用電源ケーブルに比べれば、低級グレードにも属さない程度の値段でしかないしね。それと、こういった電波発信機器を電源コンセントから離した位置に設置できるという点も効果があるのだと思う。というか、音質が改善された訳は、そっちの効果の方が大きかったのかもしれないけどね(笑)。

▼2006年04月01日

AirMac ExpressでiPod-4Gを充電

060401-02.jpg カテゴリ的には、PCにするか音楽にするか迷ったが、一応PCネタとする。
 ご存じ我らのAirMacExpressには、「ネットワーク端子」「光デジタル/アナログ」端子の他に「USB端子」が装備されている。ただこのUSB端子は基本的にプリンタ接続用のもので、普通のUSBプリンタをネットワークプリンタにするために使うものとされており、その他の機器の接続動作は基本的に出来ないことになっている。ただ、アップルの見解として、サポート対象外ながら、iPod shuffleに関してはこの端子を使って充電可能としている。
 まあ、私のiPodは当然shuffleではないので、どうにかならないものかと試してみた。

 まず初め、無邪気に考えたことは、そのままドックコネクタ→USBケーブルを使ってAirMacExpressに接続すれば充電でいるのではないかということ。ただコレは試してみれば分かるのだが、当然AirMacExpress側のUSB端子にはプリンタを接続するための信号も流れているので、この状態でiPodを接続するとディスクモードになってしまい、外部からの操作を一切受け付けなくなる。iPodの画面には例の「ディスクの接続を解除しないでください」という文章も表示される。まあ、どうしようもないので無視して引っこ抜くしかないんだけどね。ただ、充電自体はされているようだ。

 しかし、この状態では折角メインシステムに音声出力が接続されているDockの利用価値が無くなってしまうので、USBケーブルのデータ信号のみをキャンセルして充電だけ可能にするための簡単な改造…って程でもないけど、工夫をしてみることにする。

 まず用意したのは、iPod売り場などでよく売っているのを見かけるUSB延長ケーブル。ただ、延長ケーブルとはいっても、shuffle用にUSB端子の場所をちょっと伸ばすといった用途で売られているらしく、長さは15cm位しかない。これをデータ信号解除用のアダプタとして使用することにする。

 加工自体は呆れるほど簡単、透明の梱包用テープ(要は粘着力が強く、テープ自体にある程度強度があり薄いテープなら何でも良いを、内部に4本あるUSBケーブルの丁度1本分だけをカバーできる大きさに切り出し、4本ある端子の「D +」部分の上に貼り通電を止めてしまう。
 その「D +」端子はどれかというと、一般的なオスコネクタ(マウスの先のコネクタと考えればよい)をUSBのマークがある方を上にした状態で右から2本目。詳しくはこのページにあるピンアサインの図を参考にしてみてください。

 今回のテクニックは、通常の使用用途では全く一般性のないものだと思うが、インターネット上ではこういったノウハウを求めている人もひょっとしたら一人や二人はいるかも…と思って、それと自分自身の備忘録としても書いておくことにする。

 さて、現在iPodの画面を見ると充電中にはなっているが、一眠りした後、きちんと充電されているかな?

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高木正勝/エアーズ・ノート

060401-01.jpg 高木正勝の「エアーズ・ノート」というアルバムを買った。綺麗な曲ばかりで、心が洗われるようだ。

 ちなみに、本アルバムをPCにセットしてソニーミュージックの専用サイトにアクセスすると、なにやら期間限定(2006年05月31日)で、あなた自身の排出する二酸化炭素量を測定できる画期的な「MY CO2 Test」を体験できると書いてあるので、早速本CDをPCにセットしてアクセスしてみたら、事前に「ConnecteD」なるアプリケーションをインストールしなければならないと出た。

 誰がそんなあやしげなアプリインストールするもんかい!

▼2006年03月23日

光デジタルケーブルを新調してみる

R4012217.jpg 昨日買ってきてご機嫌な「AirMacExpress」、とりあえず間に合わせでジャンク箱から出てきた、端子の先端部がキズとホコリだらけの光デジタルケーブルなので、何とか新しいケーブルを新調してみようと思い、会社帰りにアキバヨドへ。
 そして色々売り場を見て回ったんだけど、「ミニピン→角形コネクタ」というケーブルって、いわゆる“安物”しか売ってないのね。そしてその安物も値段は2,500円前後という中途半端な価格帯のものが多く、イマイチ購買欲が湧かない。最安値だと980円位でも売ってたけど、何となく敬遠。高価なケーブルが欲しい訳じゃないんだけど、何か面白いモノはないかなとマック売り場に行ってみると、アップル純正(?)で、AirMac Express Stereo Connection Kit with Monster Cablesという製品が売っていた。キットの内訳は、延長電源ケーブルと、例の高品質「ミニピン→RCAアナログケーブル」、そして更に探していた「ミニピン→角形コネクタ」の光デジタルケーブル。おうおう、丁度いいじゃないですか。お値段は4,500円位とやや高めだけど、AirMacExpressと同色の白がかっこいい。どうせ中途半端な光デジタルケーブルに2,000~3,000円つぎ込むなら、いっそのこと…と思って購入。まあ、その中の光デジタルケーブル以外はとりあえず使い道がないので無駄なんだけどね。仕方ないでしょ。

 家に帰って早速怪しげなデジタルケーブルと交換してみる。その前にAirMacExpress側にケーブルを差し込んで、デジタルの光を見てみると、確かに交換前の安物ケーブルよりもくっきりと力強いデジタルの赤い光が見えた。なんだか期待できそう。

 結果は予想通り。思っていたよりも音は良くなった。もっとも、これは元のケーブルの状態が酷すぎたという点もあるのかもしれないけど、デジタルとはいえケーブルは侮れないね。昔の私ならそんなこと常識だったんだけど、最近ではケーブルによって音が変わるというのは、久しぶりに新鮮な体験だった。

 ということでこの製品、まあ満足は出来たんだけど、出来ればバラで売ってもらいたいところ。特にデジタルとアナログのケーブルは、同時に両方欲しくなる状況というのがイマイチ見えないからね。

▼2006年03月21日

AirMac Expressの日、後はダメだった(笑)

R4012214.jpg 久しぶりに早起き、目覚は良かった。今日は午前中に「AirMac Express」を買いにいって、家の音楽環境を本格的にPCミュージック対応にしてみようと思っている。そこで何故PCの外部出力端子ではなく「AirMac Express」が必要になるのかというと、ここはあまり知られていない結構重要なポイントだと思うのだが、「AirMac Express」経由で出力される音声データは、itunesの再生データのみになるということ。
 つまり、普通にPCの外部出力端子にスピーカーをつないだ時みたいに、余計なビープ音などが出ないのだ。
 コレは買いでしょう。ここのポイントを知っていたら、もっと早く買っていましたよ、エクスプレスちゃん。

 ついでに、PCの音楽環境は全て無線化してしまおうということで、外付けHDに入れてあるiTunesの音楽データを、バッファローのネットワークHD(余計な話だけど、これらの製品は「パーソナルHDサーバー」とか、そういったネーミングにした方がいいと思う。仕組みを知らずに買うと細かい点で誤解を生じやすい)に音楽データを移す。
 これで、音楽データ自体も無線で拾って、音楽データを無線出力で出力するという、美しい環境が実現する。早速フリーのコピーツールを使って中身の音楽データを全てコピー。
 ここで補足、なんでわざわざコピーツールを使うのかというと、通常のHDとネットワークHDでは、フォーマット形式が違うため、WINDOWSとは禁則文字の種類が違うのだ。つまり、ファイル名で使ってはいけない文字が若干違うということ。これはネットワークHDの仕組みを知っていれば分かりやすいと思うのだが、世の中で売っているネットワークHDの殆どの製品は、LINUXをOSとして起動しているれっきとしたコンピュータで、WINDWSとは全く違うコンピュータ。コレを理解してれば、後は何となく意味が分かると思う。分からなければご自分で調べてね。
 ええと、コピーツールに話を戻すけど、つまり、大量のファイルを一気にLINUXマシンに移す際に、いちいち禁則文字の警告でコピーが止まってしまっては、作業が全然はかどらないからだ。そういったエラーが出たファイルに関しては無視しておいて、後でログファイルを参照して手動でコピーすればいいという訳。文章ではイマイチ状況が理解しづらいと思うけど、実際にこういう場面に遭遇すると分かると思うよ。
 
 まあとにかく、コピー処理をかけて近所のPC屋さんに「AirMac Express」を買いに行く。ホントはヨドとかで買ってポイントを付ければいいんだろうけど、平日はなかなか買い物に行けないしね。とにかく今日はやることが沢山あるのだ…ある筈だったのだ…。
 
 ワールドベースボールクラシック決勝戦のプレイボール時刻頃に家を出て、5回表の日本代表イニングの頃に家に帰ってきた。早速サクッと設定して、今日はムーバブルタイプをいじって、自分のサイトもメンテして…なんて思っていたんだけどね。
 
 まず結果からいうと、この「AirMac Express」。設定が非常に分かりにくい。敢えて言わせてもらうが、この私が設定を開始して実際に音を出せるようになるまで半日、つまり夕方までかかってしまった。
 とにかく、解説書と設定ツールの文章が理解しにくいんだよね。のっけから「既存のネットワークにAirMacExpressを設定しますか?/新しくAirMacExpressを設定しますか?」。いや、よく読めば分かるのかもしれないけど、どっちをとってもどっちでもなるような文章、解説書からツールまで全てこの調子なんだよね。そして最後の難関、iTunes右下に出力先のタブを出すための方法がさっぱり分からなくて、苦し紛れにMiniStoreのボタンを押してまた戻したら、出力先のタブが現れた。こんなの分かる訳ねーっつーの。なんというか、非常にアップルらしくない、ユーザーに優しくない製品だった。おかげで、こんな事やってるだけで貴重な休日が一日つぶれちゃったよ! 
 まあ、苦労して設定さえ済めば、後は特に問題はない。音声出力はポータブルCDでお馴染みの、アナログ/光デジタル共用のミニピン仕様になっている。テストではアナログ出力でLINN MAJIKにつないだのだが、どうせならデジタル出力もやってみたいよね~、と思って久しぶりにオーディオアルケミのDAC-in-The-Boxを引っ張り出す。ちなみにこれらの製品、なんのことか分からない人は、適当にググってください。多分過去の私のサイトが出てきます(笑)。
 アルケミのパワーステーション1~3まで揃えてるなんて、日本でも私くらいなのでは?なんて思いながら、パワーステーションの3を探したのだが、1はあっても3は無い。2はあるんだけど、大がかりになるので面倒。仕方なくパワーステーションの1で試してみた。う~ん、やっぱりデジタル出力の方が全然いいね。こういった小回りのきくD/Aコンバータをコレクションしておいて良かったとしみじみ思う。

 というところで、一回部屋を出てお出かけ。近所のストアに夕飯の買い出しに行った。ついでに久しぶりに地元のCD屋に寄り、何かCDを買いたくなってしまう。別に何か欲しいものがある訳じゃないんだけどね。ただ何となくそんな気分になることもあるでしょう。
 つことで買ったCDは「奥 華子/やさしい花の咲く場所」というアルバム。この人丁度一年くらい前、立川の高島屋前で路上ライブやっていて、その時は正直言って全然繁盛していない雰囲気だったんだけど、私はその優しい歌い方にちょっと心惹かれたのも事実。そうか、メジャーデビューできたんですね。おめでとさんです。
 
 家に帰ってきてから夕飯までの間、早速部屋の片付け…といっても、散らかっているモノをとりあえず重ねて部屋の隅に押し込むしかないんだよね。もう根本的に収納スペースがないので、何かどか~んとまとめて捨てないとなぁ。
 ちなみに私は蔵書を捨てない(捨てれない)人間なんだけど、過去に一度だけ大がかりな書籍処分をやって、その時処分してしまった本は、今では入手困難になったモノばかりで非常に悲しい思いをしている。当時の私に見る目がなかったといえばそれまでなのだが、おかけで今の私は、本を捨てたり売ったりすることに非常に抵抗があるのね。だから結構な部屋のスペースと奥の院、1階の倉庫などは私の本で埋まってしまっていて、家族からもクレームが来ている毎日。
 この分だとあと半年で布団を敷くスペースもなくなるのでは?なんて心配もチラホラ…。結局強引に片付けましたけどね。とても人を呼べるような状態じゃないとはいえ。

 しかし、こういった作業中にiTunesから流れる音楽というのは実にいいもの。作業をしながら「お、またこの曲かよ」とか「この曲懐かし~」とか、全然退屈しない。さすがだよね。もちろん音は少し劣るけど、真剣に音楽聴きたい時は、CDPでしっかり聴けばいいんだし、音楽の楽しみ方が広がったという点では実に素晴らしいソリューションだ
 こういったことをやり始めると、かつてのオーマニ時代の血が疼くのは仕方ないのか、当初めんどくさいと言っていた、アルケミのパワーステーション2を引っ張り出してきた。それに自作のインライン電源ケーブルとアウトライン電源ケーブルを装着。昔は色々やっていたもんだ。
 んで、結果なんだけど、こんな事をやってしまうと、確実に音が変わってしまうからオーディオってのは嫌になっちゃうんだよな。コレはもう、ソースが圧縮音源だとか、無線による転送だとか、そういうのは関係ないのね。しっかりした電源にしっかりしたケーブル、それらの基本は、どんな音源でも確実に変化をもたらしてくれる。全てに効くとは言わないけど、一応全ての基本なんで、いい音を聴きたい人は、基本をしっかり覚えておこう。それをやるかやらないか、どこまでやるかは状況次第で考えてください。
 
 さあて、今日は結局音楽聴きながらエンコード天国になってしまったけど、とりあえずここのブログについても何とかしないとな。分かってる人も多いと思うけど、今ーカイブ画面が変なんですよ。直し方は分かるんだけど、ちょっとまとまった時間が欲しいので、結局手は付けず。まあ、文章は読めるからいいでしょ。ちょっと下にスクロールしてくれれば問題なし。β版と言うことで、その辺は気楽につきあって下さい。
 
 そうそう、iTunesの無線転送状況なんだけど、やはりネットワークやPCの処理に負担がかかったときには、たまに音がとぎれることがあるね。メインでバリバリに使っているマシンで同時にiTunes再生をやるというのは、ちょっと厳しいのかもしれない。
 ただ、こんな風に文章書いて、ブログ更新して、メールチェックして、そうしながらCDのエンコーディングをして…なんて用途では、私のレッツW2でもほとんど音はとぎれません。実用になるかどうかといわれると、充分実用になると答えておきます。
 それと、今となっては11b規格のはんぺんiBookなのだが、そちらでも充分に音楽を聴くことが出来たことを報告しておく。多分音がとぎれるのは、ネットワークの転送速度の問題ではなく、PC側の処理についての問題なんだろう。なので、古いiBookや、PowerBookを持っている人も、AirMac Expressは充分使えますよ。ただ、あまり古すぎても、iTunesの4.6以上がインストールできないとダメだけどね。
 ちなみに、本当はレッツノートとiBookで、ミュージックファイル共用したかったんだよね。でも、例のWIN/MAC間の曲データ文字化け問題が克服できずあきらめました。まあ、はんぺんiBookにも、昔のiPod20GB分の曲データが入ってるしな。そっちはそっちで楽しみます。
  
 なんて文章を書きながら、お、いまはD-Dayの曲がかかったぞ!そういえば川喜多美子のページでD-DAYの復刻版出すって話が数年前にあったけど、結局あれどうなったんだろう。それと、最近「さいとうみわこ」のインディーズCDをヤフで落札しまして、そこにWINTER-WINKが収録されているのがとても嬉しかった。今では信じられないかもしれないけど、考えてみれば10代終わりの頃から二十歳位にかけての私は、友達と小さな素人みたいなバンドが演奏するライブハウスに通いまくっていた時期もあったんだよな。みんな演奏下手くそだったけど楽しかったなぁ。あそこからビックになった人達はいるのだろうか?
 
 さて、そろそろ「セルシン」と「アモバン」が聴いてきた頃だ。ボチボチ寝るとするかな。

▼2005年10月30日

amadana

 最近流行(?)のお洒落家電の中で、アマダナというブランドがあるのだが、そこで販売しているイヤホンがちょっとひどい。だって、どう考えてもこれはB&OのA8そのものやん。

 なんつーか、こういった猿マネ根性って、同じ日本人として恥ずかしいよ、私は。

▼2005年09月29日

セブンイレブンでも「なのなの~」

iPod、コンビニにも セブン―イレブンが販売へ

 アサヒコムのニュースだが、セブンイレブンでもiPodの販売が始まるそうだ。もっとも、店舗で在庫を持つ訳ではなく、サンプルを展示して注文してもらうという形になるそうだが、それでも、山間僻地など、地方に住む人がコンビニで気軽にiPodをさわれる事は、販促という点でもかなりの効果がある気がする。
 他には、ミュージックストアカードも同時に販売するらしい。こちらは店頭に在庫するとのことで、クレジットカードを利用していない人には、カードの補充が楽になって助かるかもね。

▼2005年09月25日

iPod nanoをぶっ壊す

 2ちゃんで発見した、iPod nanoの耐久試験(?)ページ。

 http://arstechnica.com/reviews/hardware/nano.ars/3

 靴で踏んづけたり、アスファルトに落としたり、クルマで踏みつぶしたりしても液晶がダメになるだけで、音楽を再生し続けたnanoだが、最後空に放り投げると、ついに息を引き取った模様。読んでいると、なんだか切なくて哀しくなってくるのが不思議(笑)。

 薄さが話題のiPod nanoですが、とりあえずポケットに入れたくらいで折れるといったことはないみたいです。

▼2005年09月20日

10年前に

05-09-20-01.jpg 写真は昔使っていたフルート。こっち方面の才能が開花する可能性は0だったので、早々に見切りを付けて正解だったかな?(笑)

 昨日の夜、友達と話していたことなんだけど、「今の知識が10年前にあったら、もっとすごい職業に就いていられるだろうなぁ」なんて事を話していて、それを聞いた私は確かにそうだ…と頷いてしまった。

 もっとも、知識と経験を身につけるという事は、凡人にとってはある程度の時間をかけないと不可能なわけで、それを今の私達よりも10年早く身につけられる人というのは、それだけで大天才だとも言える。結局普通な私(普通以下か?)は、地道に努力する以外はないんだなと、当然の事を改めて思い直した夜。

 まあ、何があるか分からないのが人生だし、とりあえず履歴書と職務経歴書のデータは、いつも持ち歩いてるよ。

▼2005年09月15日

CDエンコ三昧

 記事を増やさないと、レイアウト調整もしにくいので、適当に増やさないとな…。

 新しいiPodを買ってから、ある意味容量リミッターが解除されたので(旧20GB→新60GB)、夜な夜な何の遠慮もせずCDのエンコ中。

05-09-15-01.jpg

 とりあえず、押し入れの中のボックスに入りきっていないCDを床に並べたのですが、こんな状態になってます。