ソ連/ロシア原潜建造史
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海人社から発売されている、世界の艦船シリーズ、ソ連/ロシア原潜建造史という本を買ってみた。
読んでみると、いままでどことなくおぼろげな情報で語られることの多かったロシアの潜水艦について、かなり具体的な記述で書かれていることがとても興味深かった。特筆すべきは、各潜水艦について安全潜行深度と、最大潜行深度がきちんと数字で書かれていることで、この数値が正確かどうかは検証のしようがないが、数字できちんと表記することは、一定のある確信を持ったソースから情報の提供を受けているはずで、ちょっとびっくりしてしまった。
ちなみに、各国とも潜水艦の潜航深度は秘中の秘で、アメリカは勿論、日本の自衛隊に関しても、現役艦退役艦含めて、これらのスペックは公開されていない。
あと、私にとってびっくりしたのが、タイフーン級のスクリュー部分が写真で掲載されているところ。2軸推進というところまでは広く知られていたのだが、ポンプジェット形式で、そのスクリューカバーが船体からなめらかに立ち上がっている所など、この写真が発表されたときは結構衝撃的だったんだろうな、と思った。あと、単純にタイフーン級のでかさにも改めて驚いたけどね。
とまあ、世の潜水艦マニアにとって、本書は必読です。