「うつ」かもしれない 死に至る病とどう闘うか/磯部潮
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1・1日中気がしずむ
2・これまで好きだったことが楽しいと感じられない
3・急に体重や食欲が落ちる
4・眠れない、あるいは眠りすぎる
5・そわそわと落ち着かなくなったり、反対に動作が鈍くなる
6・毎日からだがだるく、何もする気がしない
7・自分をダメ人間だと考える
8・何も決められなくなり集中して考えられない
9・死にたいと思う
いきなり転載ですが、これはアメリカ精神医学界の診断基準を、この本の著者が簡略化したものだそうです。以上9項目のうち、5項目以上が該当して、それが二週間以上続いていると「うつ」と判断されるそうです。え?私ですか。9項目中8項目に該当してますよ。うち該当していないものは、全く逆の症状が出ているので、それはそれで「うつ」の症状なんじゃないの?なんて思ってます。
「うつ」は、死に至る病だそうです。恐ろしいですね。でも、仕方ないですね。もう、そういう精神状態になってしまってるわけですから。当人にとっては「死なないこと」の方が恐ろしいわけで、そういう人達に自殺の無意味さを唱えたって、全く意味がないどころか「ああ、私のせいでこんなに他人を煩わせているんだから、早く死なないと…」なんて思ってしまうだけです。
この本を読むと、色々な方の症例が紹介されています。そして「なるほどなぁ~」と思います。私が仕事をしたくなくなっている訳、何についても情熱を得られなくなり、私が昔楽しかったことも全然面白いと思わなくなったりしている訳、私が友人やその他に迷惑をかけまくってウザがられているわけ訳、なるほどね、これが「うつ」なんだね、と、改めて思いました。
でも仕方ないですね。実際には、もう自分に価値があると思っていない訳ですから、本質的にはこれらの状態を改善しようとは思えません。医者に行って薬をもらってくるのは、さすがに夜は寝ないと体が持たないから…というだけです。別に朝起きなくてもいい生活になれば、一日中ゴロゴロして引きこもってるだけじゃないのかなぁ。そして、それにも飽きた頃にようやく「自殺」に取りかかる…といった段取りでしょうか。
上記の文章は、別に敢えて脚色を入れたりして書いている訳ではありません。現時点での私の素直な精神状態です。3~4年位前、オーディオに夢中になっていた頃は楽しかったな。そしてもう8年前にもなりますが、MGFを買った頃も楽しかったです。思えば初めの車検位までなのかな、走ることがひたすら楽しくて、無我夢中でいられたのは…。最近でも楽しくないという訳ではないですが、自らどこか遠くにドライブでもしようと思うことはなくなりましたね。そうそう、オーディオについても、半分どうでもいいや…ということになったのは、3~4年まえ位からかな。それまでは、家に帰って音楽を聴くことがもう楽しくて楽しくて仕方なかった。
要は、こういった日常の喜怒哀楽が消滅して、哀の方向のみに精神状態のベクトルが進んでしまっている状態が「うつ」だそうなのです。そして、まさに私の現在がこの状態な訳です。そして、これは「死に至る病」でもある訳ですね。
今では、「うつ」に関する情報は、ネットを検索すれば色々なことが出てきます。でもそういったことだけで分かった気持ちにならず、こういった本を読んだり、一番重要なのは「先生」のお話をよく聞くということなんでしょうね。ひとくくりに「うつ」と言っても、さまざまな症例があるみたいだし、そもそも上記の症状があっても「うつ」とは限りません。現に私もまだ「うつ」とは診断されていません。まだ時間がなくて行けないのですが、私の場合は「てんかん」の一種である可能性もあるので、一度脳波測定をするように、と言われています。
とまあ、何を書いているのか自分でも分からなくなってきましたが、自分が「うつかもしれない」あるいは「上記の症状に当てはまるかも」と思う人は、この本を読んでみて、そして心療内科なり精神科なりに行く判断をしてみては如何でしょうか?
ちなみに、以前よりは世間的に理解が得られているとはいえ「うつ」は、まだまだ社会的に全く理解を得られていない病気です。私なんて「うつなので休職したい」なんて言ったら、速クビになりますよ。となると金銭的にもこの社会で生存していけなくなる訳です。改めて恐ろしい病気なんだなぁ、と思いますが、無責任な言い方をすれば、死んでしまえばそれでいい訳ですし、そうなったらそうなったで、それは幸せなのかもしれません。
あ…これは皮肉でもイヤミでもなくて、素でホントにそう思ってますからね、現在の私は。…まだ死んだりするつもりはありませんけど。
コメント(2)
ウチの会社、鬱になって休職する人たくさん居ます。大抵、復帰できずに辞めてしまいますが、時には復活できる人も居ます。
不思議に死ぬほど忙しい部署より研究職が多いです。
「鬱は心の風邪」らしいです。自分で自分の状況をある程度客観的に判断できているうちは大丈夫でしょう。周りの人の話を聞く余裕が無くなったら・・・ご注意ください。
投稿者: ふじむら | 2006年04月23日 23:24
症例にも色々あるみたいですね。
素直に自分の状態を自覚している人もいれば、全く自覚していない人もいて、
色々だそうです。
治りかけ、精神に余裕が出来てきたときがやばいとか…。
ま、注意します(笑)。
投稿者: よっち | 2006年04月25日 01:05