鉄道の旅
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私が小学生の頃だったと思う。親の実家である北海道に帰っているときに、母親が急に「真っ直ぐ東京に帰るんじゃなくて、どこか大回りして帰ってみようか」と言い出した。つまり、飛行機じゃなくて鉄道で、しかもただ真っ直ぐ東北本線を南下するのではなく、何か別なルートで帰ってみようという話だった。その時の私はもうとても嬉しくて、早速次の日に時刻表とにらめっこして、函館から下北半島をフェリーで渡り、そこから鉄道で青森へ行って、その後竜飛岬方面に回り五能線を通って…などというプランを出したのだが、さすがにそれは却下され、青森から当時電車特急では最長の運転距離を誇った特急電車「白鳥」に乗って直江津まで下り、そこから松本まで普通電車に乗り、松本から特急「あずさ」で東京に帰るという常識的(?)なプランに落ち着いた。
それでも、当時は家族連れの親子がそんなルートで東京まで帰るというのが珍しかったらしく、検札に来た車掌さん達にみんなに「大変ですね」と声をかけられた。
何故か、今の私には、その時に乗っていた電車からの車窓や、車内の雰囲気などの記憶が殆ど残っていないのだが、そういったルートで東京に帰ってきた、という事実は鮮明に覚えている。