私という病
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買い物の女王でお馴染み「中村うさぎ」の本。待ち合わせの時間つぶしに入った本屋さんで何となく立ち読みしてみた。。
買い物やエステ、整形など、色々なことをやっているラノベ作家(元、というべきだな)の彼女だが、今度はデリへル嬢かよ…とびっくり。立ち読みなのであまりじっくりとは読んでいないのだが、「私の存在価値を確認するためにデリヘルで働く」という行動は、なるほどなと思う部分もある。というか飽食金満の現代日本で、あれだけ氾濫している風俗嬢の全てが「金のため」にやっている訳も無いはずで、どちらかというと「金」というのは、普通の女が風俗嬢をやってみたいという言い訳になっているだけという気すらする。実際女の子と話すと「ホンバンするのはやだけど、一度風俗で働いてはみたい」なんて言葉は結構聞くしね。
その中で「自らの女としての価値を買ってくれる所に行ってみたい」というのは、一件突拍子もない意見に聞こえるが、結構女の欲望としての核心は突いているんじゃないかと思う。回りの男が女である自分を求めるのは20代まで、その頃のセックスは男に「させてあげる」ものだったのが、30代に入ってから徐々に「していただく」に変わってくる恐怖(っていうのか?)は、男にとっては全く無縁な感覚だしね。
ちなみに私にとって男…というか自分の肉体の価値なんてのはハナから無いので、女とのセックスは常に「させていただくありがたいもの」でしかない。そういう意味では、元から価格が付かない商品の暴落を心配をする必要がないので、世間の女達よりも気楽なのかな?
もう読んじゃったので買いはしないと思うが、読後、買ってきちんと読んでも良かったなと、色々考えさせられる本ではあった。とりあえず立ち読みでなんだけど、アフリエイトリンク貼っときます(笑)。