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出版取次業者

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 出版業界をつぶしたのは誰?なんてページを眺めていて、私にはここに書いてあることが真実かどうかなんて判らないけど、ひとつだけ最後にある、

「一年に何冊以上本を作れ!」というノルマを要求してるんだ。それを守れない出版社は、本を扱ってやらないぞ!って脅しをかけてるんだよ。

 という部分は知ってます。コレ事実です(笑)。脅しなのかどうかは知りませんけどね。

 というのも、昔私は、とある書籍の制作を仕事にしていまして、デザインの仕事かと思えば全然そんなことなくて、まず企画会議して意見をまとめて、台割り作って、ページサンプル作って、その後は執筆者にスケジュールを教えて原稿の依頼をしたり、原稿を集めたり、それらの管理をしたり、その合間に表紙や中身のデザインとレイアウトを進めたり、印刷会社と行程や予算にまつわる打合せを何度もしたり…まあ、デザインの仕事かと思ったら、デザインの仕事に編集者の仕事を追加した仕事じゃねえか、これならもっとギャラをふんだくっておけばよかった…と思ったんですが、その最後の段階で、「一般書店で販売するためのルートを確保してほしい」なんてダメ押しを言われまして、仕方なく、国内大手の某書籍取次業各社に問い合わせたですよ。んでその結果、上記とほぼ同じ事を言われました。

 まあ、個人出版とか変な会社とか、そういう怪しげな集団なら警戒もするでしょうけど、私が頼まれているクライアント様は、あなたたちが稼いだ利益の一部をお支払いしている側の人達。信頼性というか、金を取りっぱぐれる心配は、おそらく一番考えなくて済む相手だと思うのですが、そういうところでもダメなんですね。
 仕方ないので、そっちのルートから配送できる「利益を追求する必要のない書店」で販売したのと、一部独自のルートを確保している書店さんに下ろしたみたいです。さすがにそちらのルートに関しては、私はもう関与しませんでしたけど。

 まあ、そうやってある程度敷居を作らなければ仕方ない現実も判りますけどね。日々出版される本ってのはホントに膨大だから。

 だから、私もこれらの業者を非難しているわけではなくて、単にそういう現実もあるよ、ということは知っておいて損はないのではないかと思って、ここで過去の体験談を公開してみました。

|出版取次業者|


コメント(2)

リンク先の文章に関しては、
ツッコミどころが違うだろ!
とだけ(笑)。

印刷所と進行のみならず予算まで打ち合わせて、さらに取り次ぎ営業までやったら、編集どころか出版の仕事ほぼすべてですよ。

投稿者: にしだや | 2006年12月03日 02:28



仕事の種類に関しては、発注側も慣れていなかったというのが大きいですね。私みたいな人に頼めば、何でもやってくれると思っていたみたい。

でも、楽しい仕事だったので、いい思い出ですけどね。

投稿者: よっち | 2006年12月03日 07:52



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