SONY CD D-50
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久しぶりに引っ張り出してみた、今では信じられないが、ユーザーによるレコードからの乗り換えが進まずに、低迷していたCD市場へ渇を入れるべく、ソニーが送り出した、史上初のポータブルCDプレーヤー。
初の市販CDプレーヤー(以下CDP)である、ソニーのCDP-101発売からわずか二年後の1984年に市場へと送り出された、一説によると原価率200%とも言われる超戦略機種でもある。当時の定価は49,800円。二年前に発売されたCDP1号機が、168,000円ということなので、CDPの価格はわずか二年で1/3にまで下がったことになる。
ちなみに、手元にはそのCDP-101もありますので、おいおい紹介していこうと思います。ここ数年動かしてないので、まだきちんと動くかな…。
手元にあるD-50は、数年前に中古で手に入れたモノ。スピンドルモーターがもう弱っているみたいで、ディスクを入れて再生ボタンを押しても、ディスクが回り切らずに止まってしまうことが多い(ただ、演奏途中に止まることはない。スピンドルモーターの劣化じゃなくて、ピックアップの劣化かもしれない)。それと、ダイヤル式のボリウムはガリが生じており、なかなか思うとおりの音量にならないし、たまにノイズが混じったりする。
ただ、音に関しては、ある意味非常にいい。ある意味と書いたのは、デジタル系の処理…デジタルノイズなどは、割合ハッキリと聞き取れてしまう場合があるから。その代わり、アンプ部分などは金がかかっている…というか、当時はこういったパーツしか無かったんだろうね。ポータブル機にしては、なかなか馬力のある音を出してくれて、結構気持ちがいい。
もっとも、この機種の場合は、音の良さを云々しても仕方ない。むしろ音が出るだけでも感動モノ。オーナーの私としては、このままきちんと動作する状態を、なるべく長い期間維持できるよう勤めるべきなんだろう。