トップページへ

DVDレコーダーが売れない事とテレビの閉塞感

flatearth.Blog* » 音楽とAUDIO » DVDレコーダーが売れない事とテレビの閉塞感

 DVDレコーダーが売れていないようだ。確かにそうかもしれない。私も昔は欲しいと思っていたけど、編集できなかったりダビングできなかったりと、訳の判らない制限が多そうで、最近はこの手の製品に全く興味が持てない。

 ソース記事にもあるように、著作権上の議論がウザったいというのも確かに理由の1つだと思うが、その他に見逃せないのが、いわゆる昔AV(オーディオ・ビジュアルね)マニアだった層が、この手のコンシューマー向け機械に興味を失っているというのもあるかもしれない。だって、PCがあればなんだって出来るしね。

 それと、もう一つの大きな理由として、そろそろテレビというメディアが第一線を失いつつある…というのも理由としてあると思う。個人的な話をすると、私はDVDレコーダーを持っていないが、かといって代わりにビデオデッキを使っているかというと、全然使っていない。もうここ1年は、電源すら入れてないのではないか?
 では、映像メディアは何で消費しているのかというと、PCでYoutube見たり、無料のストリーミング放送を見たり、それだけでおなかいっぱい状態である。逆にそろそろテレビも捨てていいかな…と、真剣に考え始めている位。テレビは居間にあれば充分で、少なくとも自分の部屋でテレビがなくてもさほど困らない。

 自分本位な著作権議論を延々とするよりも、そろそろテレビは再び大衆に媚びを売っていかないと、もう先はないと思う。実際、今テレビが一番大好き!ってな人達って、なんら知的でも文化的でもない人達ばかりじゃん…なんていうと怒られちゃいますね。
 でも、毎日8時間も10時間もテレビを見続ける主婦や、テレビジャンキー向けの番組ばかり作っているが為に、テレビという文化が、どんどん好き者向けの閉塞的なメディアになりつつある…というのは間違いないと思う。

 だって、たまにバラエティーとか見ても、何が何なのか全然分からない。普段から芸人を沢山見て、それらの力関係とか相関図とかが頭に思い浮かべられない人にとっては、何が面白くて何に怒っているのか全然分からないリアクションばかり。
 そして、そういうテレビばかり見ている人達が、高画質とかハイビジョンとか、そういったモノを求めているとは到底思えないしね。そしてまた、知的で高収入であったAVマニア達(皮肉ではなく、この手の人達はじっさいそうだろう)が、こんなメディアを保存するために、大枚をはたくとも思えない。

 という訳で、DVDレコーダーが売れないのは、当然だと思える。ただ、HDレコーダーは使い捨ての録画機能として残っていくのかもしれない。アレは便利だしね。そして、たまに保存したいなと思う番組は、ビデオデッキをつないで録画する事になるのかな(笑)

|DVDレコーダーが売れない事とテレビの閉塞感|


コメント(2)

本当~に最近はテレビを見なくなりました。
なのでCMの話とか全然わかんないです。周りの同世代も結構同じようです。

30代の男(子供なし)って可処分所得が結構大きいと思うのですが、その層に購買させるのに一番訴求力があるメディアって何?ってふと思いました。

投稿者: tyahan | 2007年03月06日 10:32



>30代の男(子供なし)
 やはりネットなんですかね。金額的には書籍に随分お金を使っているような…。

 どれが一番かはわかりませんが、少なくとも1つのメディアが寡占的に…という状況はもうなくなるんでしょうね。

投稿者: よっち | 2007年03月07日 07:44



« 前の記事へ

次の記事へ »

トップページへ