四季・限定版豪華BOX/森博嗣
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普段なら全くミステリーなんて興味ない私だが、ふと、本屋さんの文庫コーナーでこの本を見つけ、そういえば半年くらい前に会社の人が「春ってタイトルだけど、どうせ冬まで出るんだよね」なんて言いながらこの本を読んでいた事を思い出した。
森博嗣のエッセイは過去読んだ事があって面白かったし、たまにはミステリーもいいかなと手に取ろうとしたら、春・夏・秋・冬の隣に「限定版豪華BOX」というのが置いてあり、どうせ読み始めたら最後まで読みたくなるんだろうし、いっそのことセットで買っておこうかと思った私が甘かった(笑)。
限定BOXの値段は3,990円、その時は「最近文庫も高くなったものだ…」なんて思いながら買ったけど、念のため家に帰って通常文庫版の価格を調べてみたら、一冊590円じゃね~か。私は4冊セットなんだから、ちょっとは安くなってるんじゃないかと思って単品価格を調べたのに、まさか1,600円以上も割高になっているとは思わなかった。
確かにボックスはアルミ製で妙に凝った作りになってるんだけど、私は別に森博嗣のファンじゃないので(これからファンになるかもしれないけど)、ちょっとまいったという感じ。ただ、この本の場合、いらなくなったらオクに売却でも値が付くかなという気もするので、よしとするか。
で、今「春」を読み終えて、「夏」の途中まで読んだところ。天才「四季」のまわりで起きる数々の難事件!という話でもないんだね。今までの感想は「四季」という人物像を描いている普通の小説という感じ。もっとも趙天才の「四季」なので、普通の小説ともまた趣が違うのだが…。
とりあえず、今のところミステリー嫌いな私でも読めなくもないという感じで良かった。
で、「四季」は超天才なんだけど、色々なメディアで語られる天才像って、どうしてこういうのばかりなのかな…という気がする。もし本当に天才だったら、人と接する機会や、また人を頼る(もしくは命令)必要がある場合など、無愛想な態度で接するよりも、愛想良く接した方がはるかに効率的…と考えるんじゃないかと思うんだけどな。真の天才だったら、そんなにツンツンしている自分をさらけ出すより、目的のためには人に好かれる努力くらい平気でするのでは、なんて思ったりもした。
今のところ、ストーリーはまだ面白いのかどうかわからないけど、とりあえず続きが気になるので止まらない…という感じ。