愛と友情なんていらない
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いや、いらない訳じゃないんだけど…。
今本を読んでいて、その中に「人は愛や友情なんてなくても生きていける。逆に愛や友情がない人生なんて…なんていうのが間違った信仰だ。また、真の友情というのは、愛や友情がなくても生きていけるもの同士にしかあり得ない関係なのでは」というのがあり、まあ、私の怪しげな解釈と抜粋なので事の真意は間違っているのかもしれないけど、でもなるほどなと思った。
こんなひねた大人になった私だって、若かりし頃は、愛はともかく「心の友」と呼べるべき親友を何人持てるか、あるいは特定の人とどれだけ親友関係を深められるか、それこそが人生の価値だろう…などと今思うと青臭い事を考えていたものだが、この歳になってみると、友人なんて別にいなくても、今の日本では生きていく事が可能だし、またかつては友人や仲間同士でしか得られなかったサービスが、貨幣経済により誰でも一定の対価を払えば受ける事が可能であり、またお金を払って親切にしてもらった方が、むしろ後腐れが無くていいという世の中でもある。
こんな事は文章で読まなくても、私自身十分理解していた事でもあるのだが、やはり活字になって主張されると、明快な理屈となって自分の中で再構成されるものだ。
もちろん、愛も友情も否定する訳ではないし、私だってあれば嬉しいとは思う。でもそれが人生そのものだというのは間違いだという事。
もっとも、こんな事をわざわざ書いている私自身が、普段強がっていても、こういう理屈を受け入れられていなかったという証拠でもあるんだろうけど。
コメント(2)
人間(人生)には「時期」てものがあるから、「・・・がない人生なんて!」って言えるほど熱中できる時期があっても、良いんじゃない?
熱中すれば当然(?)人に布教したくなるものだし。強制はいかんけどね。
投稿者: ふじむら | 2008年01月14日 11:10
>熱中できる時期があっても、良いんじゃない?
そうですよね。私だって毎年熱中してるモノが違ってるみたいだし(笑)。
にしても、世の中の愛と友情に関する価値観の高揚ぶりは、まさに宗教じみてるかなという気がします。
私も来年くらいは愛に生きてみたいモノです(笑)。
投稿者: よっち | 2008年01月14日 17:32