チャートってわかりやすいか?
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本屋さんで、「手にとるように日本史がわかる本」というのが置いてあって、パラパラと眺めてみたら、前ページチャートだらけでイヤになった。アレで日本史はわかりやすく理解できるのだろうか?
個人的に、あの手の本や企画書で多用される「チャート」というものが嫌いである。つか、わかりやすいかあれ?訳の判らない吹き出しと矢印で時系列をまるで無視してあり、読みにくいし理解しにくいし記憶しにくい。でも、これは私の理解力が足りないからなのかな。
なので、自分で企画書を書く時はいつも文章だらけにしてしまい、大体「文字が多くて読みにくいよ」とか言われたりするんだけど、仕事なので仕方ないとはいえ、おそらくそれらのものを見て「わかりにくい」と思う人は、多分そこに書いてある事を初めから理解するつもりがないのだろう。
プレゼンの現場などでは、確かにチャートはわかりやすいと思う。なぜなら制作者がきちんと読むべき道筋を理解させてくれるからだ。逆にいうと、ただ紙に出されたチャートは、時系列情報が欠けている情報でしかない。そういったチャートを貼り付けてカラフルな企画書作ってなんだか仕事をしている気になっている人は、少しは素の文章の力というのを見直してみては如何だろうかと思う。
手にとるように日本史がわかる本/岸 祐二:加来耕三