オーディオ機器はぼったくり?
flatearth.Blog* » 音楽とAUDIO » オーディオ機器はぼったくり?
「雑誌や消費者がブラインドテストを実施しないからこういうことを許してしまう!? 」などと書いてありますが、逆でしょう。出てくる音で判断しないから、基板を見ただけで性能がわかった気になっているだけです。
ついでにいうと、ゴールドムンドのミメシスなんて、むしろNaimAudioの中身よりは良心的な気もしないでもないですが(笑)。
いい音悪い音…なんて、主観によっていくらでも何でも言えるからね。更に測定データを出してきて云々ほざく似非評論家もいますが、測定データと重量…などという誰にでもわかるカタログデータばかりを重視した機種開発を続けてきた日本のオーディオメーカーは、ほぼ全滅しました。音を理解しないアホなマニア共のいいなりになった結果がこれです。
それと、いい音と悪い音なんて、ある程度トレーニングしないとわかりません。100hzの倍音で「超低音」などと言っている人達に、いい音を理解しろなんて不可能でしょう。
大体、この手の基板批判をしてる人達って、実際にこれらのオーディオをきちんとセッティングされた状態で聴いてないでしょ。お店でちょこっと聴いた…なんてのは問題外ですよ。
もちろん、この内容でこの値段は高すぎる…という批判はわかります。わかりますけど、では同じ内容の機器を、例えば日本国内だけで年間50台…ってな出荷数で、それを販売する会社の維持と販売ルートの構築、更に告知のための宣伝活動、またまた売った後のメンテナンス体制の維持をするにはどうすればいいのでしょう?一台が30万円と高価に見えでも、たった50台なら売り上げ1,500万円ですよ。全て利益だとしても代理店の社長の給料にもならない。
こういう書き方をすると、論点をはき違えて「ではおまえは会社にお布施してるのか?」などとバカな返しをする人もいるのですが、まさしくそうですよ。たかが30万円払えば、これだけ素晴らしい機械が手に入るのです。個人的には企業ホームページ作成でデザイン事務所が30万円取るよりもずっと良心的では?なんて思ってしまいます。
ちなみに、この機械が日本国内で年間数万台出荷されている…といった話ならまた別です。そういうのは素直にぼったくりだと思います。
もっとも、それを素晴らしいと思うかどうかはそれぞれの価値観次第なので何とも言えません。ただ、こんなコスト計算で世の中わかった気になっている人達は、例えばアパレル業界の原価率を知ったら憤死してしまうのではないかとちょっと心配です。
そうそう…言い忘れましたが、この手の高級オーディオメーカーは、基板に乗せるコンデンサひとつのために、何十個も検査をして、カタログデータに一番近い仕様のパーツを選別したりしています。おそらくゴールドムンドも。パーツとしてはこれらの基板を実際に使用する数よりも遙に多く仕入れて、社内で測定後、使用していると思われます。もちろん、高級なオーディオほどそれらのしきい値は高くなりますし、当然使用されなかったパーツについても、どのように処分するのかは知りませんけど、コストは製品に上乗せされることとなります。それに納得できない人は、高級オーディオなんて手を出すな…ということですね。
ただ、デジタルの時代になって、性能の高いソースコンポーネンツが安く製造できるようになり、これらの機器は昔ほどお金がかからなくなりつつあるというのも事実。また、明らかに価格と性能が見合ってないのでは?と思われる製品も確かに存在しますけど、そういうのが止められない人がいるというのも趣味の世界。それがイヤなら、おとなしくミニコンポで満足するようにしましょう。
余談だけど、このサイトの作成者、Nait2とCHORDの差が判らないか?。私としても結構な衝撃。なのに一体なんでこんな高級機器買い揃えているんだろうね。Nait2、また私も欲しくなったよ(笑)。
コメント(11)
フェラーリでもどの車でも、月産100万台で計画すれば間違いなく、300万円で作れます!?
ま、それは言いすぎか。でも近いものあるでしょう。
投稿者: ふじむら | 2008年05月12日 23:55
月産100万台で設計された車が今のフェラーリと同じになるのか…という気はしますが、確かにそうですよね。
趣味性の強いモノなので、大量生産品にはならないでしょうが、言い方を変えればカローラだって年間1,000台の生産台数ならフェラーリ並みの価格に…。もっとも、数あるトヨタ車のラインナップでは、結果としてフェラーリよりレアになっている車種も存在してますが(笑)。
投稿者: よっち | 2008年05月13日 07:58
ユニバーサルプレーヤーの方はまさに、
「ビッツにエアロパーツ付けただけでフェラーリの値段で売ってんじゃね?」
という話でしょうね。
まぁ、話題になるのはわかります。
投稿者: にしだや | 2008年05月13日 12:24
確かに、ユニバーサルプレーヤーでは、高額なモノを求める気にはなれませんね。
というか、CD以降の音楽フォーマットの姿が見えてこないのが寂しい気がします。
投稿者: よっち | 2008年05月13日 13:23
いや、いくら高くても良いんですけどね。
買えないものは(笑)。
そーいや、850万で限定50台なんてのもあった気が。ムンド。
それ考えれば、中身が(ほとんど)パイオニアだからこそ140万で済んだ、ということで、つじつまは合っているような気がします(笑)。
あ、あった。完売だそうです(笑)。
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/ultimate/eidos_ref.html
投稿者: にしだや | 2008年05月13日 15:58
こりゃすごい…。
しかし、この解説文読んでいると、本来はこっちの見方の筈の私まで「大丈夫なの?」って気になってきます(笑)。
投稿者: よっち | 2008年05月13日 16:04
どもごぶさたです。
ムンドはシリアルの指定が何ともはやと。
うちはD-E01が壊れ修理にだすのもかったるく次のを買ってしまいました
それもP社のユニバーサル(笑)
やはり新フォーマット対応だろうと!
それでSACDを聴いているのかというと違うんですが…
投稿者: 頼モー。 | 2008年05月22日 08:13
頼モー。さん、お久しぶりです!
P社のユニバーサル、外側だけムンド風な入れ物にすれば売れる気がしますが(笑)。
しかし、純粋なCDプレヤーってのも、減りましたね。
投稿者: よっち | 2008年05月23日 10:45
ご存知かと思いますが、
×基盤
○基板
です。
投稿者: 通りすがり | 2008年05月24日 08:38
デフレの世界しか体験したことのない若年層がネットの匿名を利用して騒いでいるだけですね。
貧すれば鈍するですね。
ゆとり教育世代の正体がこれでは此の国は悪くなるだけでしょう。
投稿者: みやぎのはら | 2008年05月24日 15:50
失礼しました。基板に直しました(笑)。
情報と知識の差が理解できていない気がしますね。ネットでいろいろな情報に触れるうち、自分の体験も拡大した気分になる…私も注意すべき点です。
投稿者: よっち | 2008年05月24日 21:28