47都道府県女ひとりで行ってみよう/益田ミリ
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本屋さんで目に入り、ちょっと立ち読んでみたら面白そうなので買ってみた。
内容はタイトルの通り、著者が1人で毎月47都道府県に出かけてみるという内容。だからといって、各県別のおいしいもの情報やお勧めスポットが出ている訳でもない。ただ出かけて、現地で何かして帰ってきたという記録。
私は世間でいう男の子(おいおい)だけど、この著者の女一人旅の心境はとても良くわかる。確かに私も、ひとりで出かけて「面白いとか、美味しいとか、きれいとか、そういうことを、誰ともわかちあえないのは淋しいものだな…」と思う時もあるけど、基本的にはこの著者と同様、そういうのもいいかなぁ…と思う。大体そういうのをいちいち口に出すのも面倒だし。
まぁ…今ではどこかに出かける時はほとんどひとりだけど、考えてみれば、もっと若い頃友人達とよくつるんでいた年代でも、ひとりで出かけることが多かったし、彼女がいる頃でも、ふらっとひとりで見知らぬ街に出かけることは多かった。
で、出かけた先で何をするかというと、適当に景色を見たりするだけで、別に旅先で現地の人と触れあったりすることもしないし、名物の料理もほとんど食べない。
あとで「○○にでかけて○○を食べてこなかったの?もったいない」と言われたりすることもあるけど、私から言わせてもらえば、旅先でわざわざ普段食べ慣れないものを食べておなかの調子を壊したりする方がもったいないと思う(そういうひと良くいるよね)。
この著者は公共交通機関で出かけているが、私の場合は主にクルマ。そのせいか、地方の変な場所の裏道を知っていたり、不思議な場所を知っていたりすることもある。たまに「何でこんな道知ってるの?」とか言われたり。
ここ4~5年位は、そういう外出をほとんどしなくなったけど、この本を読んで、なんだか、またこんな風に気軽に出かけてみるのも悪くないなと思い始めた。
旅先のスーパーマーケットで晩ご飯のおかずを買って、ビジネスホテルの部屋に戻って、ひとりで地方のテレビ番組を見ながらのんびり食事をするのって、至福の時間だよね。それに変な話、ホテルの部屋で冷暖房をガンガンにかけても、電気代の心配ないし(笑)。
「人の旅の話は、あんまり楽しくない。」 確かにその通りだと思う。私も心に刻んでおこうと…というか、私から他人に自分の旅の話をすることなんて殆どないから、心配する必要ないけど…。たまにここで旅の報告を書くくらいでおなかいっぱいかも。