不況
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まぁ、いわゆる「不況」を身をもって実感している私なのだが、そんな中、近頃の不況は「マスコミ不況」なんて言われているそうだ。
連日あれだけテレビや新聞で「不況だ、日本は終わり、過去最悪…」などと繰り返し報道されていれば、誰だって景気の良い振りなんてできないだろう。実際この未曾有の円高でもう笑いが止まらない程大もうけしている業界もあるはずなのだが、そういう面は全く報道しない…というか、これだけ自粛ムード満点なら、景気がいいなんて言えるわけもない。
で、近頃色々とテレビを見て気になっているのが、各局の不況に対する考え方。というか、実は近頃の民放では、さすがにこの不況で自らのケツに火が付いたせいか、「不況」に関するニュースが、年末年始に比べずいぶん減ったように見える。代わりに自民党政治に対する文句が増えたか?
逆に今でも枕詞のように「未曾有の不景気の中」などという言葉をしつこく繰り返しているのが、従業員の平均給与日本最高を誇るNHK。というか近頃のNHKニュースを見ると、むしろ局員達はこの「不況」を喜んでいるのではないかとすら感じる。だって、どんなに世間が不況になっても、自分達の収入は絶対に減らないもんなぁ。むしろ世間が不況でデフレ化すれば、自分達の給与の価値が相対的に上がる。それを狙っているのではないか?なんて位しつこく不況だとか派遣切りだとか…そんな話題を朝から晩まで流し続けている。何が彼らをそこまで駆り立てているのか?
実際、転職市場を見てみても、例えばWeb系などは、求人が減っていないそうだ。ただ、残念ながら私みたいな年齢だと結構難しいみたいだが、むしろ若い人達でWebを仕事にしている人達は、キャリアアップのチャンスかもしれない。
もちろん、実際に製造業は大変な状況なのは判るが、それだけで日本は終わるわけではない。というか、大変だって言っても、「未曾有」とか「空前絶後」とか「最大級」とか、キャッチーな言葉だけがどんどんインフレ化している気がする。
まさにマスコミ不況そのもの。