本を読まない
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気がつけば、今は人生で一番本を読んでいない時期なのではないか…なんて気がする。コレはいかんということで、とりあえず部屋にある未読本の山から、「岡田英弘/歴史とは何か」を読み始めた所。ただ、序盤の中国史と西洋史の考察を読んだ所でギブアップ。なんだか全てにおいて持久力が落ちている感じ。まぁ、本は読まなくてもネットがあるし。
私がネットを始めた頃…いわゆる前世紀の頃は、ネットというのはある意味エリートな情報源だった。回線スピード2800bpsと1分数十円という接続料金が、エリート…というか、いわゆる「ネット」という情報源に、そこまでの対価を支払えるという価値観を持っている人しかネット上には存在し得ない状況だった。ある意味全体主義的な雰囲気が少し気持ち悪くはあったが、少なくとも「荒らし」と称する低脳はいなかったかな。大体それなりのお金を払ってまでも身も知らぬ人に嫌がらせをする趣味を持つ人…なんてのはあまりいないからね。
で、今のネットだけど、ネット接続のコストが下がるにつれ、ネット上から知性が消えた…というのは間違いで、接続コストが下がってしまったネットは、もはやテレビやラジオと同じメディアになってしまった…という事だろう。何も考えず一日中テレビを見ていて頭がよくならないのと同様、強固な目的意識を持たずにネットに接続しまくっていても、頭はよくならない。というか…徐々にバカになっていく気もする。
近頃薄々考えてはいたけど、私もそろそろ、きちんとしたスケジュールで、ネット断ちを考えるべきなのかな…なんて気もしている。
とりあえず、本を読むようにしよう…とは思うけど、既に人生半分投げている私にとって、読書なんてのも単にめんどくさい事でしかないんだよね。今更情報や見識を身につけたって、別に何かの役に立つ訳でもないしな。
…って考えると、残りの人生、ネットに入り浸ってバカになり続けるという生き方も、それはそれでアリなのか?