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泥の文明/松本健一

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 ちょっと前に読んだ「海岸線の歴史」に引き続き読んでみた。

 読後の感想としては、「泥の文明」としての論点より。日本人が「一所懸命」という精神で土地という存在に価値を示す…という事の特異性の方が印象に残った。
 また、主にアメリカが進めるグローバリゼーションが各国から否定的に取られがちなのは、アメリカ人という存在が、本質的に土地や歴史に対する理解にかけている面がある為なのかもしれないというのも、改めて感じた。

 タイトルから受ける「泥の文明」という言葉の印象より、泥の文明全体の文明論として視点がぶれている気がしたが、これは本書が「砂の文明・石の文明・泥の文明」という本の続刊的意味合いがあるからなのかもしれない。

 次はそちらの本を読んでみようと思う。

泥の文明(新潮選書)/松本健一
砂の文明・石の文明・泥の文明(PHP新書)/松本健一

|泥の文明/松本健一|


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