コンテナ物語/マルク・レビンソン
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現在世界中で当たり前のように行われているコンテナ輸送。そのアイディアはとあるトラック運転手出身のマルコム・マクリーンが企画し成功させたシステム。そのコンテナ輸送前夜のアメリカ海運業界と、コンテナ輸送によって、世界の海運…流通が変わってゆく様を追った本。
考えてみれば、日々の暮らしを支えている重要な「コンテナ」というシステムについての歴史をまとめてある本は少なかったと思う。
私たちの荷物が盗難にも遭わず、無事に世界中を駆け巡ることができるのは、この「コンテナ」というシステムのおかげなんだよね。流通の効率化についてもそうだが、荷物が途中で盗難に遭わない…というのも、コンテナ輸送の優れたポイント。
タイトルを見ると、やや堅い内容にも思えるが、読み物としても、ドラマチックにポイントがまとめられているので、とても読みやすい。
そして、こういう普段は地味な縁の下の力持ち系の情報をまとめた本って、理由はよくわからないけど、読むとなんだかワクワクしてくる。お勧め。
コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった/村井 章子