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宇宙戦艦ヤマト:復活偏をみてみました

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 なんだか、知らない間に公開されていて、知らない間に公開が終了していた「宇宙戦艦ヤマト:復活偏」、近所のツタヤにレンタルDVDが入荷していたので借りてみました。ちなみに興行収入はパッとしなかったみたいですが、レンタルの棚には「大人気作のため、当日か1泊レンタル限定!」などと書かれていましたよ。

 で、みた印象ですが…なんというか、人の命の安さが昔のアニメっぽいなぁ、なんて思いました。第一次第二次移民船団が全滅とかあっさり言ってますけど、それだけで何億人の人が死んでいるのかと。こういう割と安易な大量虐殺って、ちょっと前の80年代SFアニメで妙に多い感じがします。そういえば、半年位前にクラッシャージョーの映画版を見たときも「おいおい…これだけ人が死んでいることについては誰も無関心?」なんて違和感を感じたモノです。あと、よくわからない特攻シーンとかね。特攻の描写までは否定しませんけど、人の命の重さをあまり感じさせない演出で使用するのはどうかな…と思いました。

 それと不思議なのが、地球艦隊の戦艦が、性能がいい割に妙に弱っちいこと。冒頭で拡散波動砲(?)をぶっ放した戦艦がいましたが、それ一発で敵艦隊に大ダメージを与えてるにも関わらず、地球艦隊はなんだかよくわからないうちに負けてる。古代の指揮する宇宙艦隊は、波動砲搭載艦がたくさんいるように見えるにも関わらず、一発の波動砲も発射しない。で、宇宙戦艦ヤマトについても、波動砲6連発なんて大幅なパワーアップが施されているにも関わらず、最後の最後まで発射しません。途中波動砲撃ってればあっさり事態が解決したであろう部分も多かったのに。

 ストーリーはまぁまぁかな。大味で煮詰め不足な気もしますが、考えてみればスターウォーズだってあんなレベル。おもしろいとは言いませんけど、事前の評判ほどダメでもない。
 作画に関しては、非常に好みの分かれる部分ではありますが、湖川節の動きやアオリは大感激しました。つか、世間で3DCGアニメが見られるようになってきてから、改めて湖川作画の矛盾点のなさと立体に関する深い造詣が再評価されるようにも思えます。人の顔が振り向くところなど、手書きアニメの割に、3Dでレンダリングしたキャラが動いているかのようでした。

 劇場で見ると、期待値も多い分、いろいろと恨み言を言いたくなるであろう出来ではありましたが、レンタルでサックリと見る分には、映像も美しいし、宇宙戦艦同士の艦隊戦はやはり萌えるし、なかなかよかったのではないでしょうか。

宇宙戦艦ヤマト 復活篇

|宇宙戦艦ヤマト:復活偏をみてみました|


コメント(2)

こんにちは。

>波動砲
これも大量虐殺兵器なんですよね。一種の。
その使用に対する恐ろしさ、注意点は、TVシリーズ1作目で古代は自覚しています。

復活篇本編に関しては、第1次移民船団の護衛艦隊が200(ブルーノアの残存艦隊数表示)隻程度に対し、敵は『最初に現れた』艦隊だけで約900隻です。
しかも奇襲攻撃です。
のんびり護衛任務について、20年近く実戦を経験した事の無い地球艦隊は、明らかに指揮系統がバラバラでしたね。
護衛艦隊100隻程度が一気に拡散波動砲ぶっ放していれば、状況も変わったでしょう。

そして古代の第3次移民船団。
古代は劇中で言っています。
「バラバラでいる艦隊に波動砲を撃ってどうなる!ほとんど効果はないうえに・・・」
と若い士官に言っています。
じゃぁ、拡散波動砲撃てよ!・・・となるでしょうが、そんなことしたらそれこそ地球人は「血も涙もない侵略者」です。

敵を殺して地球人が生き残ればいい・・・そんなアニメーションではない事は、ブログ主様も承知の「宇宙戦艦ヤマト」だと思います。


まあ究極的には、「所詮娯楽アニメ。波動砲で敵が壊滅したら、映画が続かない。」為でしょうが・・・。


>3Dでレンダリングしたキャラが動いているかのようでした。
おお!素晴らしい評価。
勉強になります。

投稿者: 9の部屋 | 2010年07月31日 23:06



こんにちは。
コメントありがとうございます。

>敵を殺して地球人が生き残ればいい
 確かにそういうアニメではないですね。
 でも、ラスボスの時にまだ波動砲搭載艦が沢山生き残っていたような気がしたのですが、
 あそこで何故撃たん!みたいに、ちょっともじもじしました。
 ま、色々理由はあるんでしょうが(笑)。

前評判はあまり高くなかったですが、なかなか面白かったですよね。
見て良かったです。

投稿者: よっち | 2010年08月01日 04:17



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