いとみち/越谷オサム
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「背がちっちゃくて黒髪ロングでメイド服で貧乳で泣き虫でドジッ娘で方言スピーカーで、おまけに和楽器奏者?あんた超人か」という萌え属性ありまくり主人公の青春小説。私も本屋さんで黒髪ロングの萌え絵に釣られて購入。元はケータイ小説なのかな?
実は越谷オサム氏の本は「陽だまりの彼女」という本を読んでみようと思っていたのです。よく行く本屋さんで面白そうなポップで宣伝されていたので。ただ、何となくあの表紙の絵が気に入らんなーと。
そんな最中、別な本を買いに訪れた新宿のジュンク堂でこの本を見つけて、メイド絵にフラフラと釣られて買ってしまった訳です。
で、読んでみたらすげー面白かったんですよ。
最近の作家さんにありがちなテンポの良い文体で、家に帰ってお風呂で読み始めたら、そのまま最後まで一気に読了してしまいました。フィクションだとわかっていても「わぁも、こんな青春時代おくりたかったんず」と思ってしまう、全編にわたり爽やかな空気に包まれたような雰囲気が良かったです。
いとっちの「こう、ドキドキして、わぁもあんな具合に言っでみたいなって」ってセリフが、すさんだわぁの心にも、妙に染みこみましよ。人間いくつになっても「なりたい自分」ってのを持ってみたいものですね。
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