Wi-Fi体重計を使ってみて日本家電のヘタれっぷりを実感する
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噂のWi-Fi体重計「Withings WiFi Body Scale WBS01」を買ってしまいました。なぜか地方の家電量販店に6,980で売られているのを発見したので…。16,980円じゃないですよ。
詳しいレビューは適当にググってみて下さい。発売当初はWebでオサレなトンガリキッズ達の間で話題独占…みたいだったので、いくらでもレビューが出てきます。一応簡単に説明しますと、Wi-Fi経由で体重・体脂肪などのデータをPCを介してWeb上のデータベースに登録して可視化できる、という家電です。
一部では「体重計としての精度が低い」とか「電池がすぐになくなる」などと、品質に難があるようなリポートも上がっていますが、海外製品なので、その辺は固体によって当たり外れがあるみたいですね。
私は昨日から使い始めたので、電池の減りなどは判りませんが、体重計の精度に関しては、何度か測定しても別に結果はブレないし、缶ジュース飲んでから測定すると、おおよそそれくらいの重量が加算されてるし、今のところ大丈夫ではないかと。電池の寿命についてはまだわかりません。
この家電が素晴らしいなと思うのは、まず一番始めにセットアップしてしまえば、その後はただ、体重計に乗るだけで、すべての機能が使えてしまう点。計測結果のアップロードも自動で、本体には電源ボタンすらありません。こういう機能面での簡便さは、本当に素晴らしいと思います。日本製の体重計は、タニタの体脂肪率が出る体重計ですら、使用前に足でスイッチを長押し…とか、終了後は足で電源を切る(家族毎に使い分けてる場合は)などと、メンドクサイものばかり…。日本家電に未来は無いな…と、しみじみ思います。
ここでちょっと、この製品を通して、海外製新世代家電製品と、日本製家電製品について考えてみたいと思います。
例えばこのWBS01、初期のセットアップについては、多少のPCリテラシーというか、そういう知識を要求されるんですよね。メーカーサイトにアクセスして、必要事項を入力後アカウント作成、それからUSBでPCと本体を接続して初期化…。う〜ん、たかが体重計なのにこの設定はメンドクサイかもしれませんね。でも、そういった手間は新規購入時だけで、その後はただ体重計に乗るだけです。というか、それ以外のことは何もできません。後は電池交換くらいじゃないでしょうか?そして、自分の測定データは、WWWブラウザでログインすれば、OSや場所を問わずどこからでも閲覧出来ます。さすがにTwitter投稿機能は恥ずかしいので使ってませんけど(笑)。ちなみに複数の人間データは過去の経歴から自動で判断しているようです。体重・体脂肪がほぼ一緒の人がいる場合は片足あげて区別するんだってさ。
で、同じような機能を持った体重計が日本メーカーから出た場合を想像してみましょう。
まず、本体のメーター表示部下がメインスイッチ。表示部左右には、ボタンが2つずつの計5つ。中央がメインボタンで、左右に分かれた一方の上がメニューボタン、下がキャンセルボタン。反対側の二つが上下ボタンでしょうか?使用前には5つのボタンを使って、自分のニックネーム(アルファベット数文字)と、年齢、性別、身長、体重を入力後確定。その後はネットワーク設定で、5つのボタンを押しながらSSIDとパスワードを入力後登録、その後専用アプリをPCで立ち上げて、表示された固有IDを双方で入力してから認識してセットアップ完了。これで事前準備ができました!使用前には足でメインスイッチを押してから、上下ボタンでユーザーを選択して測定開始。測定結果が問題なければ、メインスイッチを押し「登録しますか?」のダイヤログが出てくるので、「OK」か「キャンセル」を選択して登録終了…みたいな流れ。ちなみに体重などのデータはセキュリティ(笑)を考慮して、専用ソフトでしか閲覧できません。でもそのデータはExcel形式(笑)で出力できるからとても便利。もちろんソフトはWINDOWS専用(笑)、インスコには要CD-ROM(笑)。もし数年前にリリースされていたら未だにWINDOW XP(笑)以外では動作しません…とかね。そんなかんじでしょ、きっと。
おそらく、日本のメーカーが「WBS01」みたいな製品を企画すると、何度もある会議の中で「PCを持っていない人(持ってない人に人に売るなよ)はどうする?」とか「パソコンが使えない人向け(!)に本体でも全ての操作ができるようにしろ」とか「過去のデータを体重計に乗っている時に参照したい場合は(そんな事あるわけないのだが)どうする?」みたいなアホな議論が延々と繰り返され、製品は何でもボタンだらけにされてしまい、ついでに「小さな文字では読みにくいお年寄りに配慮して」などとほざき、本体内にはギリギリまで大きくされた丸ゴシック体の文字が躍り、結果なんだかよく分からなくなる…とかいう、そういう流れになるんじゃないでしょうか。
最近、日本製の家電製品が昔程世界で売れなくなってきている原因を、安易な「円高」「海外における労働資源の安さ」などと結論づけている報道が増えていますが、そろそろ国内で家電を作る仕事にしている人達は、自分達には高性能な部品を作る才能があっても、製品をまとめ上げる才能は皆無!って事を自覚した方が良いのではないかと思います。
大体、いくら「おいしく炊ける高性能炊飯器」だからといって、たかが米炊き機械にあれだけスイッチが並んでる意味がわかりません。あれなら鍋で米炊いた方が簡単で美味しいのではないかとすら思います。いい加減、家電にスイッチが多ければ高級そうってのは、日本のジジババのみの価値観だと認識したほうが良いのでは?世界で闘う気があるならね。
あ、そうそう…この体重計については、もう少し使ってみてから別にレビューあげたいと思います。目指せ!夏に向けたくびれボディ!!w
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