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クリックレスポンスUSBがヤバい

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EB170512.JPG 長い間在庫切れになっていたようですが、最近ゾンアマで在庫が復活したようなので、思わず注文してみました。

 このUSBメモリみたいなもの、一体何なのかというと…ま、早い話がUSB回路回りのアースチューンみたいなものです。

 USB端子については、様々な種類と機能の機器が接続されている上に、各製品ともグランド(以下GND)の取り回しが相当いい加減なようで、電位差もバラバラな状態です。
 そういった機器を沢山、一台のPCにつなげて大丈夫なの?というと、実は大丈夫ではなく、一般的には、それらハード的な問題とソフト的なトラブルはまとめて「相性の問題」とされているようです。

 GNDの問題は、PCヲタの方達でもあまり一般的に語られないようですが、DTMや計測機器を使う現場では割と問題にされていて、「USB グランド」というキーワードでネット検索してみると、それなりに情報が出てきます。
 一般的にはループを避けるため、回路のどこかでUSBのGNDをアイソレーションする方法がとられているようで、そのためのUSBアダプタも市販されていますし、またセコい解決方だと、USB端子の外側を1箇所、テープで巻いて絶縁するなど、それなりに工夫している人も多いみたい。

 で、このクリックレスポンス。
 こちらは長崎のオーディオラボという会社で販売されている製品で、ここの社長は新書で「電線1本で世界を救う」という本も書くくらいのアースヲタみたいです。

 私もこの本は以前読んだのですが、つまり、電気回路というのは、きちんと安定したGNDに設置されていて、そこで等しいプラスから等しいマイナス(本当はマイナスからプラスですが、一般論として)によどみなく流れることが正しいのですが、一般に流通している電気を使う製品は、電気のプラス側ばかりに気を取られ、正しく電気が抜ける道についておざなりになっていやしないか?それを正す!というのがこの本の主張、というか私の意訳。

 前置きが長くなりましたが、この「クリックレスポンス」という製品は、そういうあやふやなUSB回りのGNDを改善する製品のようです。
 中身は…何となく想像がつくのですが、いい加減なこと書いて恥かくのもアレなので黙ってます(笑)。おそらく、ラジオとか無線機とか自作してるおっさん達なら察しがつくのではないでしょうか。

 早速効果をチェック。本当は現在メインシステムの1部になっているMacmini用ではなく、普段使いのiMacの方に使ってみようかと思っていました。なんせ、既に色々なUSB機器をつなぎまくりで、一部周辺機器の動作が安定しなくなっていますので。
 でも、折角なんでオーディオの音で性能を確認してみますか…と思い、MacminiのUSBポートにズブッと差し込んでみました。そしてSneaky DSちゃんから音を出し。え!これはなに?ちょっとアレなくらいの効果がありますよ。

 情報量がいきなり増えました。今風に言うと「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!パニッシュメント!ディス!ワールド!」状態、これはすごい。

 逆に言うと、変わったのはそこだけ。「低域がもっと伸びるように…」とか「解像度に緻密さが…」みたいな変化は特に感じません。私はだからこそヤバいと思いました。

 もちろん、相対的に背景へ埋もれてた音が認識しやすくなっていますので、人によっては、というか、聴く音楽によっては「レンジが増えて…」みたいな感想になるケースもあるかもしれません。
 でも、変なアクセサリ系で、音をしっちゃかめっちゃかにしたくない人にも、これはお勧めできるのではないかと。

 GNDの問題って、主に輸入オーディオ使ってる人は割とよく考えたりするんだけど、PCオーディオでは今まであまり問題にされる事がなかったようです。私が知らなかっただけかもしれませんが。
 ただまぁ、これらの問題は電気回路を考えるためには当然注意しなければいけないポイントでもあり、そしてこの製品をPCの空きポートにブスッとしても、いい事あっても特に悪い事はないでしょうし(音以外にも誤動作防止や機器の寿命UP等にも効果ありそう)、気になる方はお守りとして注文するのも悪くはないのではないかと。
 少なくともこんな製品よりは音への効果、確実にあると思います(もっともコチラは、音質UPを詠わなければ、アルミの固まりをああいう形に削り出す製品として妥当な価格だと思います)

 問題は、また「在庫切れ(エントリ更新時)」になってることですかね。人気あるのかな?私ももう一個くらいほしくなってきました。

OLYMPYS E-3 + Zuiko Digital 50mm F2.0 Macro


クリックレスポンス
電線一本で世界を救う(集英社新書)/山下博

|クリックレスポンスUSBがヤバい|


コメント(4)

クリックレスポンスでググって来ました。自分が使っているモノが賞賛されてると嬉しいですw
私はコレをヤフオクで新品1000円で買ったラッキーボーイですw
もしや、某所の私の書き込み(もう無いですがw)を見て、この製品に興味を持たれたとかでしょうか?
それまでは超マイナーだったのに、売り切れになってたのは確実に私の影響ですよ(笑)

私はアースヲタ(笑)で、PCのアースとこの製品を合わせ技で使ってるからか、
実はクリックレスポンスさんの効果の程はよく判らないのですw
これと同じくUSBの「denDAC」を組み合わせたら、かなり面白い事になるんじゃないかな~?と
想像していますが、専用ドライバ無しのUSBオーディオデバイスで、ASIO等も使えなくて、
ミニプラグ出力ですから、わざわざ買って試す気もそんなに起こらず…という感じです。
PCのGNDさえしっかりしていれば、denDACも相当なポテンシャルはありそうなんですけど…。
あまり知られていませんが、DACの音質ってのは環境依存で、自力で変えられますから。

PCオーディオ界で、アースやGNDの問題があまり語られてないのは、単なる知識不足かとw
アメリカで生まれたPCというものは、アースがインフラとして整っている環境でイチから設計されてる
ものなのですから、アースをしないと「スタート地点にも立てていない」のですけどね…。
こんな例外的なアース後進国の事情なんて、白人さんは誰も考えてませんって。
集合住宅や、鉄道の近く、地下変電所の近傍にお住まいの方は難しいのかもしれませんが。
(これも、自分でその環境でのアース効果を実体験した事が無いので、実情は何とも言えません。)

投稿者: ミミガー | 2012年12月18日 05:44



ミミガーさん
書き込みありがとうございます。

>某所の私の書き込み
 ごめんなさい、オーディオ系の掲示板はまとめブログを流し読みする程度なので、どこかで評判になっているのはしりませんでした。元は、友人からのお勧めです。

>denDAC
 懐かしいですね。自分も一時期買おうかと思ってましたが、結局PCオーディオ自体にはあまりはまらず、ChordetteGemで打ち止めでした。ただ、あちらも無線ではなくUSB経由で使っていたので、あの時代の方が効果を実感できたかもしれません。

ちなみに、PCのアースは、昔懐かしテスラクランプから取っています。オーディオ用のコンセントはきちんとグランドが取れているのですが、なんかそっちと電源を一緒にしたくなくて…。

投稿者: よっち | 2012年12月18日 06:05



おお、ご存知ありませんでしたか(笑)
私の事は知れば知る程、摩訶不思議になるかと思いますので、深追いはお奨めしませんw
PCオーディオを誰よりも極めている…なんて、自分だけが勝手に思っていればいい事ですし。

>オーディオ用のコンセントはきちんとグランドが取れているのですが、
>なんかそっちと電源を一緒にしたくなくて…。

スイッチング電源のAC方向へ戻る高調波の問題ですが、これも対策法があるんです。
両端接地のシールド電源ケーブルで、実は激減できてしまう事もあまり知られていません。
高周波ってのはすぐに放射ノイズになって空中に出ますから、シールドでアースに落とせるんです。
勿論、壁コンのアースがちゃんと機能してなきゃダメです。土中のアース棒と近いほど良いです。
高周波対策なら、電ケーのシールドは片側接地ではなく、両端接地がベストです。
電源を一緒にしなくても、どうせ家中の家電の影響を受けますので、ある意味杞憂ですw

3P電ケーの接地極は、男性の乳首みたいに「ただ付いてるだけ」みたいな扱いがよくされてますが(笑)、
ちゃんと役目があって付いているのですから、無視しちゃいけないのですな。
お使いのDSシリーズなんかも海外製ですから、アースしてこそ初めてスタート地点に立てます。
「DSとPCオーディオは別物」というご認識のようですが、私は「全く同じ」という考え方です。
中身は同じ電子回路で、データの処理の仕方が違うだけで、やってる事は同じですから。

投稿者: ミミガー | 2012年12月19日 00:00



ミミガーさん、どうも

>「DSとPCオーディオは別物」というご認識のようですが
 こちらは「音楽を再生しているのがPCなのかその先なのか」という認識の違いですね。
 一般的なPCオーディオと違い、データの再生はDS側で行っていますよ、という意味です。

 確かに、どちらも内部でやっていることは、結局一緒ですが。

投稿者: よっち | 2012年12月19日 13:58



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