BASIKにアームレストを付けたよ
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まず行ったことは、ITTOK用のアームレストを付けること。こちら、ITTOK LVII迄のモデルは、アームレストがアームベースと完全別体になっていて、装着するには、ターンテーブルに穴を開けなければなりません。
LP-12などでは、ターンテーブル側のアームベースは別になっていますので、あまり躊躇もないんですが、BASIKとAXISの場合は、ターンテーブルのベースに直接穴を開けなければならないので精神的に結構しんどい。でも、やっちゃいましたけどね。
家にあったBOSCHの電動ドリルで穴を開けたのですが、これがまた結構大変で、木の板のくせにBASIKのベースはやたらと堅い…。まず2mm径くらいのドリル歯を使ったのですが、ベースを貫通させるまでにバッテリ2回交換しました。ギュッと押し付けるようにドリルをあてても、中間層でやたらと堅い箇所があり、ドリルが進まない上になにやら焦げ臭い匂いが…。仕方ないので、焼けない速度で少しずつ穴を掘り進めていきました。
一度貫通してしまえば、その後はあっけなく穴を広げることができて。次は5mmドリル、そして最終的には8mmドリルでフィニッシュ。無事成功しました。
位置はアームホールからちょっと遠くしてみました。アーム取り付けてみると意外とギリギリだったのでヒヤヒヤしましたが。
次はアームベースの取り付けです。もっとも、AKITO IIのアームベースは、ITTOKとも互換性があるので、そのままでも良かったのですが、実は性能に少し違いがあります。
写真を撮ってみました。左のシルバーがITTOKのアームベース。右の黒いのがAKITOのアームベースです。
価格が違いますので、仕上げの善し悪しはありますが、そこは無視してよく観察すると、なにやら穴の形が違いますね。AKITOの方は完全な真円ですが、ITTOKの方は、穴の左側が少し削られているのがわかりますでしょうか。
何故このような構造になっているのでしょう。理由は、アームベースとアームとを固定する仕組みにあります。
通常はイモネジで、アーム本体を片方から押し付けて、アームベース内周の反対側の円で挟み込むことによりアームを保持するのですが、その場合、ベースの穴が真円だと、固定ポイントはイモネジの1点とその反対側で円の内側に接触している1点、計2点となります。
しかし、ここでイモネジの反対側の内周に切り欠きがある場合、接触ポイントはイモネジ部分の1点と、内周切り欠きの開始点2箇所、計3箇所でアームを保持することになるのです。
どちらが安定するかは想像の通りです。細かいことですが、アナログプレーヤーの音質は、こういう細かい所の積み重ねが、再生音に効いてきます。
さて、これらの工作が終わって、さっそく音を聴いてみました。アームレストは音に関係ないと思いますが、アームベースを交換したことは、確実に音の差になっていますね。もっとも、ベースの構造というより、新たにベースをきちんと締め直した事の方が音の差になっているのかもしれませんが、とにかく音が一層クリアになり、IKEDAっぽい音に1歩近づいてきた気がします。
さーて、この後はLINTOが届けば、とりあえずアナロググレードアップ作戦は一段落しますかね。レコード聴くのが楽しくなってきたので、どこかにレコードを仕入れに行ってくるかな。