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ITTOK LVIIとAKITO IIとBASIK PLUSアームに付いているイモネジについて

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PC110082.JPG コネタ系です。

 さて、これで私が所持しているLINNのアームは合計3本になったのですが、比較してみると色々と違いがあって面白いです。今回は、小さなパーツだけど、実は製品の音決の思想に関わる大きな点なのではないか…みたいな所を考察。

 写真のこの2本のねじ、アームベースに付属している、アームを固定するイモネジです。上がBASIK PLUS(ややこしいですが、LINNにはAXISに付属していたトーンアームで「BASIK PLUS」というアームがあります。ターンテーブルとは別製品です。更にややこしいことに、LP-12用電源で「BASIK」という製品があり、ネットで情報を検索するのに難儀します。)に付属していたイモネジ。下がAKITO IIに付属していたイモネジ。ITTOK LVIIのイモネジは、BASIK PLUSと同じに見えるネジだったので割愛しました。

 観察すると、BASIKとITOKのネジは、通常のイモネジに、アームを面で受けるための金属が被さっています。更にこのアダプタをよく見ると、微妙にアームの表面と密着するように弧を描いており、ネジの圧力をきちんと面で受ける構造になっています。
 対するAKITO IIは、先端は丸まっていますが、ちょっと尖った形の単純なイモネジ。シンプル・イズ・ベストな構造です。

 では、そのネジを受けるアーム側はどうなっているのかというと、これがまた不可解で、BASIK PLUSは完全な円柱。AKITO IIとITTOK LV IIは、ネジを受ける部分に少し切り欠きがあります。
 理にかなっている気がするのが、BASIK PLUSで、完全な円柱を円に密着するように加工されたアダプタを介してベースに固定するという、当然ながらの構造。
 AKITO IIもまぁ正しくて、切り欠けのある谷に対して、少し尖った形のネジを打ち込んで、点接触でアームを固定。これもオーディオ的には正しい構造。
 じゃ、ITTOK LVIIはどうなのというと、イモネジにはBASIK PLUSと同じようなアダプタが付いていて、更に前のエントリにもあるよう、ベースの反対側には切り欠きがあり、3箇所での点接触でアームを固定すればいいのに、何故かイモネジは面接触になっています。

 これらの微妙な仕様の違い、海外製品には割とある「あまり気にしてなくてロット毎にパーツが違っちゃった」という可能性も考えられますが(それが一番可能性が高い)、ひょとしたら、製品毎に狙った音や効果の違いに差があるからかもしれません。

 特に結論はないのですが、同一メーカー品でも色々な考え方があるものだなぁ…と思ったので、ついエントリを建ててしまいました。いや、特に何も考えていないのかも知れません。それか、AKITO IIのイモネジが単に破損したか別なネジに交換されただけかも知れません。

OLYMPYS XZ-1

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