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栗駒山登山未遂

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↑栗駒山、一瞬山頂が見えました
 三連休初日の土曜日!天気は晴れ予報!日本列島は紅葉真っ盛り!!だと聞いていたので、久しぶりに家族で紅葉を見に行こうという話になりました。

 それならば、登山口から1:30程度で山頂まで登れる、宮城県栗駒山とかいいのではないかい?とのことで、宮城県・岩手県・秋田県にまたがる栗駒山まで、イザ出発!

 つことで、バビューンと東北自動車道を突っ走って、登山口のある「いわかがみ平」まで。

 しかし、事前の天気予報とは裏腹に、現地は嵐一歩手前の悪天候。土砂降りの雨が散発的に降っている上に、ものすごく風も強い。ちょっと家族登山という気象条件ではなかったので、登るのはスッパリと諦めました。残念です。ちなみに紅葉はすごく綺麗でしたけどね。

 で、折角こんなに遠くまで来てしまったので、仕方なく近くの平泉にある「中尊寺金色堂」でも見に行くかと。私も行ったことなかったし。

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↑中尊寺への参道
 初めて出かけましたけど、中尊寺っていうひとつのお寺があるんじゃなくて、その一帯に色々小さなお寺やお堂が点在してるんですね。その一つ一つに、おみやげやさんとお賽銭入れがありますので、全てを参拝すればなんか御利益がありそうですが、それだけで一日終わってしまう感じ。

 途中から参拝も飽きた(笑)ので、金色堂を目指します。ちなみに金色堂参拝には別料金がかかります。

 金色堂ですが、堂そのものは鉄筋コンクリート製の建物の中に移築されています。その中で金箔などの復元を行ったそうです。写真を撮ってきたかったのですが、中は撮影禁止なので見るだけ…。確かにすごいモンでした、けど、大きな建物の中に入っているという神秘性もあったのかもしれません。しかし、東北へ旅行したら一度は見ておいた方がいいかもね。

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↑白山神社能舞台デ〜ス
 こちらは、金色堂の建物からちょっと東にある、白山神社能舞台。こちらでは定期的に能や歌舞伎が奉納されているようです。この建物は良かったなぁ。舞台の後ろ斜め方向に廊下が延びているという、ちょっと不思議な形をしていました。

 一度火災で焼失しているようですが、それでもこの建物も1853年に再建されたモノらしいので、なかなか歴史があります。中尊寺に出かけた方は、是非こちらの建物も見学して下さい。

 さて、中尊寺見物に大分時間をかけてしまいましたが、東北にやってきたのなら、一度は津波災害の跡地を見ていこうと思い、一ノ関から石巻方面へ向かうこととします。石巻へは、国道342号線を経由して国道45号線をひたすら南下するのですが、北上川沿いの道は、迫力があって素晴らしい景観でした。

 そして、石巻へ近づくにつれ、路上にはだんだんと大型トラックが増えてきます。石巻市へ入り北上川と別れる辺りになると、道の脇には瓦礫の山、仮設住宅、そして沢山の重機・建機が待機しているヤードなどが見えてきます。
 正直、市街地を走ってみた印象は、思ったよりも復旧が進んでいるな…という印象でした。しかし、石巻駅前を抜け、石ノ森章太郎博物館を超えて、旧北上川沿いを渡った海沿いに出ると、そこには津波で崩壊したままの地がありました。

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↑車を止める気分になれませんでした
 正直、もう震災から2年半経ちますからね。津波で流された跡地は空き地になっていても、道路などはキレイに直っているのかな?と思っていました。しかし、実態はそうでもなく、旧北上川を渡った後から、路面は急に荒れ始め、道路脇にあるガードレールやフェンスはぐにゃぐにゃに曲がったまま。そして何より、まだ崩壊したままの建物も結構残っています。

 帰りは日和大橋を通って再び石巻市街の方へ。この橋は昔ヲタ友達と「ひよりん〜☆」とか言いながら通っていた橋ですが、それにつながる道はアスファルトにも段差ができて、すっかり荒れ果てた印象になっています。あの頃はとても綺麗な道路だったのですが…。

 日和大橋を抜けてすぐの交差点を右に入り、石巻市街に戻る途中、津波で流された日和幼稚園の献花台や、頑張ろう石巻の慰霊碑などがあります。
 それらの光景、なんだか、止まってジロジロと眺めながら写真を撮ってくる気分にはなれず、見るだけで通過してきました。

 石巻市街へ再び戻り、その後は松島方面へ抜けて高速道路…、家に帰ってきたのは22:00時過ぎだったかな?当初予定していた登山がなかったため、一日中クルマを運転しているだけみたいな休日でしたが、たまにはこういう自動車移動メインの観光も楽しいものです。

 しかし…栗駒山に登れなかったのは悔しいので、来年にでももう一度チャレンジしてみたいと思います。

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