Audirvana 2.0をTry Now
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噂のMac用高音質オーディオ再生ソフトAudirvana Plusですが、この度2.0へとバージョンアップしたようです。お値段は、新規購入が$74、1.xからのバージョンアップが$39となっております。円安ニッポンの昨今ではちょっと強気の値付けですね。
私も1.5xを使っていますので、ニューバージョンには興味津々だったのですが、とりあえず試用版を入れてみることにしました。
まずはAudirvana公式サイトトップページよりTry Nowを選択。ダウンロードが始まりますので、終了したらダブルクリックでイメージファイルを解凍。中には新しいAudirvanaが入っていますが、アプリのファイル名が従来の1.5xと一緒なので、従来からAudirvanaをお使いの人は、そのままHDDのAppフォルダにインストールせず、まずは別の場所にコピーしてアプリ名をリネームしましょう。でないと、古いバージョンが上書きされてしまいます。
また、古いバージョンをお持ちの方は、ライセンスファイルも、旧バージョン用をちゃんとバックアップしておきましょう。まだ試していないですが、おそらく旧ファイルへ戻すことを想定していないような作りです。何かあったときのために…ね。
HDDにコピーしてイザ起動。始めにiTunesのライブラリファイルを統合するかとか、Audirvanaのライブラリはどこに作るかとか色々聞かれますが、そこは適当に。
そうそう、Audirvana2.0は、以前のバージョンみたいに、音楽ファイルをそのままアプリへドロップして再生するという手軽な方法はダメになったようです。そのためHDD内にきちんとライブラリフォルダを設定する必要があります。主に会社で使っていて、なおかつ曲データはPCに充電用に接続したZX-1内のデータを手軽にドロップして使っていた私からすると、ちょっと不便だな。この辺、このアプリが「手軽な高音質音楽再生ソフト」から「PCオーディオの統合環境」的な方向を目指し始めてるって事かもしれません。
肝心の音については、確かに良くはなっていると思いますが、少し傾向が変わりましたね。1.5x時のPCオーディオっぽいタイトで反応が早い再生音に加え、もう少しオーディオ的になったというか、キャラが立つようになったというか、具体的に言うと少し低域とか少し強化された反面ユルくなった気が。他、音像表現もタイトというより少し空間が広がった気がします。これって、ヘッドホン系のユーザーにとっては、1.5xの音の方が好みだという人もいるような気がするなぁ。
ただ、アンプ通してスピーカーで聴く分には、2.0の方がオーディーオ的快感はあるかもしれません。私は会社でHEGEL SUPERでイヤホンでしか試してないので、テキトーな事いってますけどw。
オーディオ機器(あるいはアプリ)で「音の反応が良くて正確で味付けがない…」みたいな傾向は、ある意味オーディオ的には第一段階みたいなもので、そこから先、各社は自ら考える「良い音」を実現するために、音の傾向やキャラクターを決定づけていきます。今回のAudirvana 2.0は、単なる高音質再生アプリではなく、オーディオ的にも積極的に選ばれるアプリとなるべく、新たな試行錯誤を始めた段階なのかもしれません。
いずれにせよ、好みの問題というのはあると思いますので、従来のバージョンを持っている人は、バージョンアップで上書きしてしまわず、古いバージョンのアプリとライセンスファイルはちゃんと残しておいた方がいいと思います。
現時点での私としての評価は、音質についてはこういうのもアリ。ただ、使い勝手については従来バージョンより少し劣っているとの評価です。
もちろん、新たにMac用高音質音楽再生ソフトをお探しの方へは、やや高価ですが、自信を持ってお勧めするアプリである事に変わりはありません。