音の良いハブ第二弾!BSL-WS-G2108Mを導入
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ネットワークオーディオには「音のいいハブ」というジャンルがありまして、私も初めは半信半疑だったのですが、以前PLANEXのSW-0008F2というハブを導入して以来、確かに音の良いハブ…というかむしろ音の悪いハブがある、というのを実感していたのでした。
で、このSW-0008F2ですが、音質的には満足というか、変な音出さないのでそれなりに信頼していたのですが、この光の速さで情報がやり取りされる時代、流石に10/100Mではちょっと速度的に辛いモノがありまして…。まぁ、ネットワークオーディオ的にはむしろギガビットとかない方が音質はいいなんてメンドクサイ事言う人達もいるのですが、とりあえずギガビットな速度は欲しいなぁ…と。
となると俄然気になるのが、メルコことバッファローがリリースしたネットワークオーディオ用ハブ、BSL-WS-G2108M/A。なんでもバッファローの総力を挙げてオーディオ用ネットワークバブに求められる音質を追求した!という訳ではなく、自社で売られているハブを色々テストした結果、このモデルの音質が良好だったということで、オーディオ用に販売したモデル。
このモデル発売当時は、アンチヲマニはもちろんのこと、所謂ヲマニの人達からも嘲笑のネタになっていたのですが、実際に使ってみた人達の証言が増えるにつけ、実はネットワークオーディオにおけるハブの役割は重要なのではないか?なんて疑問を市場に投げかけたエポックメイキングなモデルでもあります。
ちなみに「8ポートのハブに28,000円とかボッタクリもいいところ!」と、当時は無知なアンチが己の馬鹿ぶりを晒していましたが、これ…ベースとなったモデルは法人向けレイヤー2のギガビットスイッチングハブだからね。そもそも元の定価が24,000円するモデルに、特製のネットワークケーブルとLANポートキャップ、専用マニュアルを同梱してお値段 28,000円は、あくまでも定価ベースで考えれば、むしろベースモデル買うよりお得な価格設定だったのですが、残念ながらベースとなったハブは、多くのPC周辺機器と同様かなりの値引きで売られていたので、定価販売が基本だったBSL-WS-G2108M/Aは確かに割高感が否めませんでした。素のBSL-WS-G2108Mは2万円切る値段で売られていたしね。
つことで私はといえば、10/100Mのハブの速度に音質以外の点で限界を感じていて、金属筐体で電源3ピンであるLSW2-GT-5NSRというギガビットハブを、どこぞのハードオフから500円で買ってきて使っていたのですが、ネットワーク速度は上がりましたが不思議と音が悪いんですよ。いやいや…これをジャンク箱から発掘したときは、いくら何でもハブでそんなに音なんて変わる訳ないと、SW-0008F2に8,000円以上出して買った自分ですらそう思っていたのですが、残念ながらハブによる音質差は想像以上にあったのです。つか、こんなこと気がつかない方が幸せだったかもしれませんがw。
あ、「音が悪い」というのは語弊があるかな。どちらかというと世間には「音がいいハブがある」という認識の方が合っているかと思います。巷にあるプラ製の1,000円とか2,000円で買えるネットワークハブを面白がって音質テストしても、プラセボ以外で音質差とかほとんどないと思いますしね。
前置きが長くなりましたが、オーディオグレードとして売られていたBSL-WS-G2108M/Aには主に価格的な理由であまり興味がなかったのですが、同様の一般ネットワーク向けモデルであるBSL-WS-G2108Mには興味を持っていたのです。ただ…こちらもなんだかんだで1.5万円位する上に、去年ディスコンになりまして、後継となるBS-GS2016/Aは流石にでかすぎるなと…値段も上がってるし、いくらなんでも買えないよな、と思ってました。
ただ、最近になってこのBSL-WS-G2108Mが、新品で1万円ちょっとで投げ売りされているのを見つけまして、だったら買っとくかなと、そんなノリで入手となった訳です。
で、今晩届きましたので早速セッティング。30分位通電してから音出ししましたが、これはびっくり!確かにいい音です。なんというか…今までのハブを通した音よりも、スッキリくっきりS/N比が向上。音のダイナミックレンジが拡大したとかそういう印象はありませんでしたが、なんというか、もやっとしたノイズ感が消えて、よりオーディオな音になった印象です。
これはね…この文章読んでるだけだと信用できないって人が多いと思いますが、実際うち来て聴き比べてみれば、誰でも分かるレベルで音が変わってます。それこそインタコケーブルや電源ケーブル交換したときの微妙な音質差とは違います。私的には良い方向に音が変わったと確信していますし、そう思わない人でもとりあえず音は違ってると認識はできる差です。
これはもうなんでしょうね。理屈で言えば音なんて変わる訳ないんですが、こうやって実際試してみると、PCオーディオはUSBケーブルからNASの種類によって、大きく音が変わってしまいます。これは昔のアナログやCDPの時代にケーブル交換で実感していた音質差よりももっとブレ幅が大きいです。なんででしょうね。
同じくバッファローから発売されているDELAシリーズとか、所謂NASでしかないのに、アレだけわかりやすく音が良かったりするのですから(N1A/2は少し前に二週間程度お借りして自宅で聞いてましたが、NASとしての再生もプレーヤーとしての再生も素晴らしかった)、PCオーディオ系の音質向上ノウハウはまだ知見が蓄積されておらず、私達が思いもよらないところで音を大きく左右するパーツがあるのかもしれません。
つことで、後継機種のBS-GS2016/Aは、価格もサイズもオーディオ好きには推薦しにくい機種ではありますが、BSL-WS-G2108Mについての効果を実感してしまった今となっては、オーディオ用の29,800円モデルを買っても音質向上効果としては価格満足度高いと思います。
少なくともアナログのインタコや電源ケーブルに数万円つぎ込むよりは、確実に費用対効果が見込めると思いました。
【追記】オーディオ的なメリットはともかく、このクラスのハブはやはり通信速度も安定していてネットワークエラーも起きにくいです。光接続でインターネット契約してるのに何故か動画が途切れ途切れみたいな人は、使っているネットワークハブや無線ルーターをすこしちゃんとしたモデルに買い換えることをお勧めします。少なくとも家電量販店の入り口に置かれているような格安ルーターや、特価品1,500円ギガビットハブなどは、通信の信頼性もアレだし割とすぐ壊れたり劣化したり、通信エラー出まくりでネットワーク速度が低下…なんて事はよく起きてますよ。