ブラジル先住民族の椅子
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東京都庭園美術館で行われている、ブラジル先住民族の椅子という展覧会に行ってきました。
これらの椅子について、自分は全く予備知識がなかったのですが、なんでもお祭や儀式、結婚式などの特別な機会に用いられる椅子だそうで、ブラジル先住民族の男性は、これらの椅子を1本の木から削り出しで手作りする習慣があるとのこと。そのモチーフとなる動物や図柄などは、部族ごと、コミュニティーごとにそれぞれオリジナルで意味があるらしく、祭礼の際にボディペインティングされる図柄とも連動しているとのことでした。
また、この椅子の文化ですが、ブラジルのアマゾン川とその支流の上流全域にわたっており、ブラジルというかアマゾン川上流域で広く行われている風習のようです。また、この展覧会で展示されている椅子も、決して古い作品ではなく、ここ数年の間に作られた比較的新しい椅子も多いみたい。ブラジルにおいてこれらの椅子を作るということは、過去の遺産ではなく、今もアマゾンの奥地で受け継がれている文化となります。
と、予備知識はこの程度にして、面白いのはこれらの椅子の圧倒的なオリジナリティです。サイズは高さ10cm程度から、1m程度、大きさも片手で握れるサイズから、大人2〜3人は乗れるのではないか?と思われるサイズまでバラエティに富んでおり、それぞれのスタイルにしてもオリジナリティに溢れすぎといった多様さで、見ていて飽きません。
というか、世の中には色々な芸術があるもんだなぁと、しみじみ思いました。
出かける前は、もう少し小規模な展覧会かと思っていたのですが、庭園美術館、旧朝香宮邸の各部屋に分散して展示してあり、展示物の椅子だけではなく、その空間ごと博物館の展示物のようで、じっくり見ていれば半日以上はかかってしまうのではないかな?自分も終了までにもう一度出かけてみてもいいなと思いました。
それとねぇ〜これらの椅子、ミニチュアがあったら是非ほしいなと思っていたのですが、確かに庭園美術館のミュージアムショップで何点かミニチュアが売られていましたが、割とガチな現地生産手作りもので、手のひらに載るサイズのミニチュア椅子が数万円という値段で売られていたのでさすがに買えず…立派にできた目録のみを買ってきました。
↑展覧会の目録、家でじっくり眺めよう