PIEGA TMicro Sub
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PC用…というか、iMac27インチの脇には、数年前からPIEGAのTMicro3を配置しています。これは音楽用途ではあまり不満がないのですが、動画視聴…特に映画などではやはり重低音という点でちょっと迫力不足かなぁ〜と。なので、このTMicro Subはそこはかとなく探していたのです。
新品で買うとおよそ15万円位。既に製造終了ではありますが(後継機はTMicro Sub 2)、健全なインフレが順調に進行している本国スイスでは、今輸入するともっと高価だと思います。
そんな中、日本ではPIEGAの中古って不当に安く、このサブウーファーだと相場は3〜5万円。ただ流通数もあまりないので中古市場にはなかなか出てきません。出てきませんが、このたび無事入手することができました。
早速セッティング。
まず、iMacからはUSB出力で小型プリメインのNuforce Iconへ。そこからのスピーカー出力を一度TMicro Subに入れて、ローカットフィルターを通してからTMicro3へ出力しています。何というか、ちょっと前のフューレンコーディネート推奨AV環境みたいな感じですけど。
実は私、サブウーファーって入手するの初なんですよね。もうちょっとセッティングに苦労するかな?と思いましたけど、そこは同じPIEGA製…というか、同じTMicroのシリーズなせいか、割と簡単にセッティングが完了して違和感なく音出しができています。
ちょっと細かく語ると、ウーファーのメインボリウムは12時半辺り、位相は机の下という近距離に押し込んでいるので同相のまま。クロスオーバーは計測しながら調整して、聴感で大体400Hz辺りを目処にカット、TMicro3への出力ローカットフィルターは120Hzの設定。一応テストトーンを使ってF特をフラットに近づけた上に聴感での調整を行った結果がこの辺り。もっとも低音って、聴感と計測値が全く一致しなかったりしますので、クロスオーバーの400Hzはちょっと大げさかもしれません。きちんと計測するともっと低域でフィルター効いて減衰してる可能性は大いにあります。
もちろんセッティング状況によって調整値は全く違いますし、リスニングポイントとサブウーファーの間にある程度距離がある場合、サブウーファーは逆相にするのが基本セオリーとされています。まぁ…本気でやるとサブウーファーのセッティング調整は割とハマりますので、部屋と聴く人によって調整値は千差万別でしょう。
簡単なコツを書くと、サブウーファーのレベル調整は、一度最大にして低音をドスドス言わせながら徐々にボリウムを絞っていくと、急に高音がクリアになるポイントがあります。そこがポイントという訳ではないですが、その付近が最適値です。あとは、音楽に合わせて調整するか、動画(特に映画)に合わせるかによってややレベルは変わってきます。動画メインの場合は、少しボリウム開け気味の方が楽しいです。
うまくセッティングされたサブウーファーは、低音の迫力というより、高音域のクリアさを実感できます…ってこれは昔聞いたオーディオショップ店員さんの受け売りなんですけどね。
TMicro3だけのシステムでも、音楽を聴くだけなら充分楽しめました。ただ、そこにTMicro Subというサブウーファーが加わって、動画視聴が本当に楽しくなりました。
それと、単純に音が素晴らしい。というか、今までサブウーファーを導入しているシステムについてあまり肯定的な印象を持っていなかったのですが、このTMicoro Subは、本当に音がいいと感じます。
それと、PIEGAって本当に素晴らしいなぁ〜と。両者ともアルミエンクロージャですけど、音にそういう固い、冷たい印象が全然なくて、なんというか程よい緩さと躍動感があります。
エンクロージャは、音出ししてもTMicro3と同様、Tmicro Subも触ってみてほとんど振動を感じませんが、一般的に金属でガチガチに固められたエンクロージャを持つスピーカーの、ちょっと堅苦しい雰囲気がありません。これは、写真背景に映っているメインシステムのMaster Jubileeにも通じるキャラクターで、PIEGAの素晴らしい部分だと思います。
敢えてピンをぼかし気味にしてますけど、こんな距離感でTMicro3とTmicro Subを使ってます。
インシュレータとかは特にナシで、おそらく純正(?)で付属していたであろう、直径3cm程度の透明クッションが底面4隅に貼ってあります。本ウーファーは密閉型でユニットは完全に下(床)方向へ向いていますが、今のところインシュレータとかボードとかの脚周り強化は必要ない感じです。