DIN→RCAケーブル3本勝負!
某所(^^;; での様々なケーブルの山
この度、Naimaudio user`s pageを開設していらっしゃる「tomost」さんと、ご自身でネイムオーディオの機器を使っていらっしゃる「にしだや」さんから、DIN→RCAケーブルを特別にお借りすることが出来ました。ということで、簡単にこれらのケーブルの印象などを語ってみたいと思います。
まずは試聴環境から…。
スピーカーはお馴染み、マーリンEXL-1。
CDプレヤーが、LINN MIMIK。
アンプが、Nait2。という構成です。試聴方法については、その場のイメージに流されることの無いよう、各ケーブルについて最低3日以上使い込んでチェックしました。
CD信号のアンプへの入力は、Nait2のTapeポジションを使用し、テープモニターをONにした状態で比較しています。
まずは本命、ODEX社特製高品質ケーブルです。このケーブルの特徴は、DIN側の端子が金属製ロック付き端子になっていること、それとRCA側の端子に、チューニングのためか、透明のビニールチューブが巻いてあることです。ケーブル自体は結構細めで弾力性があり、この手の高級ケーブルにありがちな、取り回しに苦労するということがありません。全長は約1m。
音に関しては、さすがネイム輸入代理店特製ということもあり、ネイムオーディオが奏でる音の傾向に近い印象がありました。楽器の音が明快で明るめの音。人の声もはきはきとして気持ちいいです。
おそらく、ネイムオーディオの音が気に入っている方には、このケーブルはベストチョイスになるのではないでしょうか。
次は、秋葉原のパーツ街「平方電氣」で売っているという、ショップオリジナル製高品質ケーブル。全長は同じく1m程度。ノイマン製ケーブルに、高品質RCA端子、通常品質(^^;; DIN端子を採用し、お値段は8,500円。
この形でRCA→DINの高品質ケーブルが市販されているのは、かなり珍しいと思います。というか現在では、自作・直輸入を除けば、事実上この平方電氣オリジナルのケーブルしか購入することが出来ないのではないでしょうか?。ちなみにその平方電氣では、他にも別なパーツやベルデンの線材を使って、別な種類のDIN→RCAケーブルが売られています。値段は12,000円と、10,000円だったかな?。そして音なんですが、上記のODEXケーブルと比較すると、かなり艶の乗った湿り気のある音質になり、音楽表現もちょっと暗めになります。音場は広目になり、これはこれで割合気持ちのいいサウンドです。ネイムの音にちょっと艶が欲しいとか、やや違った味付けが欲しいとか、そんな場合にはこのケーブル、お勧めです。
ということで、最後は私が自作したケーブル。全長は約50cm。このケーブルについての詳細はこちらに書いてありますので、興味のある方はどうぞ。
音についてですが、やはり他のケーブル2本と比較すると、まさしくLINNの音そのものになっています。派手な表現を押さえた抑制のあるサウンドで、ネイムの機器をちょっと落ち着いた感じに鳴らしたい方には、お勧めかもしれません。
もっともこのケーブルの場合は自作になりますので、細かな音質の性格は、制作者の腕によって上下すると思います。私の腕だと、下の方じゃないのかな?(^^;; 。
まとめとしては、今回のケーブル試聴記、自分自身大変興味深く作成することが出来ました。Nait2の場合、ケーブルの違いによる個性が出やすかった為、逆に試聴時の自分自身の気分で、色々と好き嫌いを含めた印象が変わってしまうことがありましたが、比較的長時間かけて、ゆっくりと試聴したつもりなので、自分としては、好みで語らず冷静な音の印象を書いたつもりです。
なにかご意見・質問があれば、是非お聞かせ下さい。
●番外編:
私のサイトに訪れて頂いた、ケロンパさんという方から、画像付きメールを頂きました。ありがとうございました。
材料は、DINコネクタ100数十円@千石電気、RCAコネクタ200数十円@ラジオ会館、ケーブルきり売り2m400円弱@ラジオ会館で、オール安物トータル800何十円です。全長40cm程度で作ってみました。
以上、使用パーツに関する説明の引用です。
音質に関しては、残念ながら「全体的に鮮度が落ちて、元気がなくなり、音が曇ったというか、はじけなくなった」という事で、もとの準正ケーブルに戻してしまったそうです。
これからも、また別な部品を使ってチャレンジしてみるということなので、また面白いケーブルが出来たら、是非教えてくださいね。