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よりぬき NaimAudio

エッセイに掲載された記事から、ネイムオーディオに関する記事をピックアップしてみました。
このページでは、日付が古い順に並べています。

 

2001/12/17

【オーディオ】 ODEX時代のNait2のチラシなど…

 部屋を整理していたら出てきました。画像をクリックすると拡大(全て120K前後)

チラシ表面 チラシ裏面

 今はある意味貴重な資料かも…、当時ODEXが輸入していた、NaimAudio-Nait2の日本語チラシです。昔、買おうかどうか悩んだんだよね。ま、今は結局手元にあるけど(^^;;

ODEX時代に作られたLINNのチラシ

 次は同じくCDEXが輸入していた時代のLINNを紹介したチラシ。表面には初代KANやISOBARIK、LP-12などの製品が紹介されているのだが、今回は敢えて裏に掲載されているセッティングアドバイスの部分を紹介。非常にユニークな事が書いてあって面白い。

2002/02/15

【オーディオ】 今度はミニピン→DINだ!

 このページ下、2002/02/08に紹介したミニピン→RCAケーブルに続き、今度はNait2とPowerCDを接続する為に、お馴染みリンブラックの線材を使って、ミニピン→DINケーブルを自作してみました。

作業環境

 まあ、この手の記事はここで何度も紹介しているので、あまり詳しく説明はしませんが、とりあえず今回の作業の山場、コネクタのカバーにケーブルを通したところの写真。非常にきついところを無理矢理押し込みました。また腱鞘炎になりそうです。ケーブルの長さは、過去に制作したDIN→RCAケーブルに合わせて、50cm程度で作成しました。

ゴムカバーを… 熱収縮チューブで…

 まずはDIN側のコネクタからハンダ付けします。DINコネクタについてのの詳しい解説はこちらのページを参照して下さい。今回は試しに各チャンネルを確実に絶縁するため、ライン間をゴムで覆ってみることにしました。ま、多少の気休めって事ですかね。その後、前回同様熱収縮チューブでハンダ部全体をカバーします。

ニッパーを使って無理矢理押込みます ミニピン側のハンダ部分

 話が前後しますが、ミニピン側のカバーにリンブラック二本を入れるのは、結構大変な作業です。線材の周りにキズ防止用の布を巻いて、ニッパーで無理矢理押込みます。ちなみにDIN側の方はもっと大変。頭の中で“こんじょだこんじょ”と唱えながら(^^;; 、なんとか押し込むことに成功しました。
 次は、ハンダ付けが修了したミニピン側の端子部。詳しいことは下を参照という事で…。

ニッパーを使って無理矢理押込みます

 後は端子の周りを熱収縮チューブでまとめて完成です。何とか無事作業が終了しました。
 今回の作業の注意点としては「作業手順をしっかりと頭に入れておく」事と「導通チェックは念入りに」という事でしょうか。今回のケーブルは、両端とも端子が特殊(…って程でもないんですが、オーディオ向けにはやや、って事で)なので、ハンダ付けをする前に予め通しておくパーツを忘れたり、左右の+ラインを間違えて接続してしまったりと、結構ミスをしでかしそうな気がします。落ちついて作業をして下さい。

 

【オーディオ】 Nait2 + PowerCD

 ケーブルも準備できたし、早速以前から考えていたNait2 + PowerCDの組み合わせを試してみました。

Nait2 + PowerCD!!、萌え萌え!

 というか、いきなり大失敗が発覚しました。制作したケーブルの長さが結構ギリギリです。というのも、PowerCD側のLINE OUT端子は本体横にあるため、ネイト2の後ろからPowerCD側にケーブルを回そうとすると、取り回しの関係でケーブルの長さが結構必要になってしまうんですよね。作ってみてから気が付いた…。それとこのCDプレヤーは、考えてみればディスクを上から出し入れする仕様になっている為、当初ラック中段にネイトと並べて設置しようと思っていたのですが、考えてみるとラック中段だとCDが入れられない!。これも失敗でした。
 ま、結局なんとかごまかして横に並べてみましたけどね。しかし、この状態だとやっぱりディスクがいれにくくて、ちょっと使いにくいかも…。

 で、肝心の音なんですが、昨晩の段階ではネイトが電源投入直後だったせいか、ケーブルのエージングが進んでないせいか、ひょっとして制作に失敗したせいなのか良く判らないですけど、ちょっと音が乾いた感じでイマイチな印象でした。
 とは言っても、これはあくまでも事前の期待が大きかった為で、冷静になって聴いてみると、音の解像度などはカリックに劣りますが、なんだか自然に滑らかな感じで音場が広がっていて、結構いい感じ。以前にもここで書きましたが、やはりこのフィリップストーン(スイングアームトーンと言うべきか?)にハマってしまう人が多いというのもなんだか頷けますね。
 これから家に帰って、もう一度聴いてみることにします。

2002/03/18

【オーディオ】 NaimAudio・NAC12/NAC32.5/NAC72

 ネイムオーディオの奇数番プリ三台が揃うという、日本では珍しい(というか、他では不可能?)機会があったので、軽く紹介してみる。尚、詳しい話は後日別コンテンツとしてまとめるつもり。

NAC12/NAC32.5/NAC72

 まずは内部写真。左からNAC32.5/NAC72/NAC12。各機手前側がリアパネルになる。

 ネイムオーディオのプリアンプは、初めの品番が1/3/7のものが、メインボード上にプラグインボードを差して各種機能を持たせるというシリーズ。2/4/6/9が、メインボード上にに必要な基盤が全てレイアウトされているシリーズ。5シリーズはハイエンド機なので別のラインで、また9シリーズは“スリムライン”と呼ばれるボディを持つ機種となっている。
 ちなみにその後に付く数字の意味はチャンネル数。2の場合は2ch、つまりステレオであることを示す。

 そして今回集まった奇数番シリーズ三台なのだが、なんと信じられない事に、基本的な設計は全て共通。その証拠に、メインボードに刺さっているプラグインボードは全て互換性が保たれており、1990年代初頭に製造されたと思われるNAC72(シリアル番号から推察)のプラグインボードは、1974年に発売されたNAC12に差してもきちんと動作する。

 ネイム奇数番プリの特徴は、大きなメインボード上に各機能を持ったボードが配置されているというモジュール構造にある。このボードにはPhonoボード、CDなどハイゲイン入力用のアッテネーターを備えたボード、周波数の位相を揃えるボード(time alined filter board)など、色々な種類が用意されており、ユーザーは自分の使用環境に合わせて、各機能の選択することが可能になっている。

 という事で、早速、各ボードを差し替えて音質を検証してみる。今回は手間をかけないため、天板を開けることが可能なNAC12に差して試聴してみた。

NAC12・324

 まずはNAC12に元から装着されていた324ボード。リビジョンは無く、シリアル番号(?)が直接記載されている。音は一番ラウンドアース的なサウンド。

 

NAC32.5・324/6

 次はNAC32.5に装着されていた324ボード。リビジョンは6に進化している。サウンドはより現在のネイムっぽい音になる。

 

NAC72・729/1

 最後は、NAC72に装着されていた729ボード。リビジョンは1。ボードに差す為の爪が324ボードより一つ少ない4つになっていて、サウンドはまさに“フラットアース・サウンド”。音の傾向も前記二つのボードとは明らかに異なっている。

 この中で一番古いアンプと新しいアンプの間には15年もの年月が流れている。そんな状況でこのような内部モジュールを自由に差し替えて、現在でも完璧に動作するというのは本当に驚異。オリジナルNAC12の設計思想が、当時いかに進んでいたかを如実に物語る事実だろう。
 かといって、ネイムオーディオのアンプは現在まで全く進歩がないのかというと、それは大間違い。一つの骨太のコンセプトの中で、新しいモデルは確実に進歩している。ただ、一般的なオーディオ機器を所有している場合と違って、古い機種を持っているユーザーでも、買い換えなどの大きな出費を強いられること無く、そのサウンドコンセプトを長時間楽しむことが出来るのがポイント。
 これが、全世界で熱狂的ファンを生み出しているネイムオーディオの神髄なんだと思う。

 ネイムオーディオに関しては、私自身まだまだ勉強不足の部分が多い。なにか御意見、訂正があれば、遠慮無く指摘して頂きたくと助かります。

2002/03/22

【オーディオ】 NAC12、始動!

 私のNAC12がようやく始動し始めました。といっても、パワーアンプその他はまだ借り物なんで、本格始動という訳ではないのですが…。

ネイムの箱でいっぱい

 後日詳しく説明しますが、ラック中段右に収まっている小さな箱が、私が所有しているNAC12です。2週間くらい前にebayでイギリス人から落札。落札額は67ポンドですから大体1万3千円位。送料や送金手数料を含めて2万円ちょっとで手元に届きました。はっきり言ってこれは激安です。いつもはこんな値段で落ちないと思います。
 ちなみに、これとペアで使うパワーアンプは、同じくebayで別の出品者からNAP140を落札し、出品者に頼んで直接イギリスのNaimAudio本社に送ってもらい、日本国内で使えるようトランスの電圧変更とRecap(基盤上の部品を交換して新品状態に蘇生させること)を受けています。約120ポンドの費用と3週間程度の時間がかかるそうで、私の手元に届くのは来月中旬になるのかな?。すごく楽しみです。
 あ、誤解なきよう一応言っておきますが、今回のやりとりは当然全て英語です。ebayの出品者やNaim本社に日本語メールを送ったりはしないで下さいね。

 という事で、それまでの代換機として、Naimユーザである友人からのご厚意で、日本仕様のNAP110とSNAPS、それとNAC42の三つをお借りしてきました。
 とりあえず昨晩はもう遅かったので、NAC12+NAP110という最小限の構成で音出しをしてみたのですが、当然ながらNAIT2単体の音とは全然違いますね。たまげました。このままだとますますネイムの深みにはまってしまいそうです。早く家に帰って音楽聴きたい…。

 ここ数年来、色々なアンプをネタのつもりで手に入れてきましたが、私にとっての基本はあくまでもLINN MAJIKでした。しかし、今回のNAC12は、久しぶりに私のメインシステムを入れ替えるという事態に発展しそうです。NAP110でここまでいいんだから、NAP140だと一体どんな音が出るのでしょうか?。ホントにすごい楽しみで、いてもたってもいられません(^^;;

2002/04/10

【オーディオ】 Naim snaps

 snapsとは、Naim-Audio製のプリアンプに電源を供給するための強化電源ユニット。ちょっと前に、e-bayでイギリス人より落札し、昨日無事に私の元に届いた。

厳重に梱包されています

 発泡スチロールのチップで保護された外箱を開けると、なかからガムテープでぐるぐる巻きにされた固まりが出てきた。今回のsnapsは、その中に厳重に梱包されていた。

snaps全面・後面

 という事で、外見写真。上に乗っているのは、友人から借りているsnaps。友人のsnapsは、スイッチのノブを敢えて取ってあるとの事。
 背面を見ると、上のsnapsには100Vを示す黄色いシールが貼ってあるが、私のsnapsは、イギリス仕様なので、240Vのシールが貼ってある。日本のコンセントで供給されている電源は100Vなので、当然このままでは動作しない。

変更前 変更後

 早速、イギリス240V仕様を、日本のコンセントで動作可能な120V仕様に変更することにする。はんだごてを握って配線を入れ替えて、作業はおおよそ30分程度で修了。作業そのものは決して難しくはないと思うが、相手が電気の為、下手をすると火災などにつながるの恐れもある。自力でやるひとは厳重に注意して欲しい。私としては、この手の作業はODEX(ネイムの輸入代理店。現在販売は修了しているが、メンテナンスは受け付けてもらえる)に任せることをお勧めする。ただし、海外で入手したものの電圧変更を受け付けているかどうかは不明。

内部写真

 そして簡単な動作チェックの後、プリアンプのNAC12と、お借りしているパワーアンプNAP110に接続。無事音が出たので、作業は成功!。
 作業終了後、もう一度内部をじっくり観察してみる事にした。私のsnapsは、シリアル番号から調べると1983年製造。上に見える青いキャパシタは、NAP110と同じものが使用されている。ただし、お借りしているもう一台のsnapsは、黒くてもっと小さなキャパシタが使用されていた。噂によると、黒のキャパシタの方が音の反応が良くて、より現代的なサウンドに変化しているらしい。ただし、昔の青キャパシタが奏でる図太い音が好きな人もいるみたいだ。
 それともう一つオヤ?と思ったのは、トランスの上に貼ってある謎のシール。

内部写真

 ひょっとして、私のsnapsに使われているトランスは、元々NAP110に使われていたモノなんだろうか?。もしかすると、前のオーナーが自力でトランスを入れ替えたのかな?。

 本体の観察はこの程度にして、早速音のインプレッション。電源投入直後のせいか、低音がやせ気味で、音像ややが左に寄っている。ただ、この点はしばらくすると少しずつ解消されてきたので、もう二〜三日通電しておくと直ると思う。
 それと、外見はそこそこ奇麗だったので油断していたのだが、良く見ると案外コネクタ類に汚れがついている。一旦電源を切り、もう一回ケースを開けて、各端子やヒューズ周りをアルコールでクリーニング。これはかなり効いて音が激変した。その他については、もうしばらく通電してみてから色々と試してみようと思う。

 とりあえず現状での率直な感想は「オーディオって…進歩してないのか!?(引用すいません)」という事。私の使っているプリアンプは1974年に発売されたモノだし、借りているパワーアンプも今回の強化電源も、おおよそ20年前に製造された機械だ。それが、なんでこんなにも情熱的で、こんなにも顔がほころんで楽しい気分になる音を出してくれるんだろう。ひょっとして、現在のオーディオ理論には、なにか根本的な誤りがあるのでは?、なんて気にもなってくる。

 さあ、後はイギリスネイムに行っている私のNAP140が何時戻ってくるかだなぁ…。とりあえず、昨晩ネイムのスタッフから作業終了のメールが入ったので、支払いの手続きやその他を入れて、来週末には手元に届くと嬉しいんだけど。

 

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